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ノルウェーのThinfilmが、Johnnie Walkerが未開栓で本物かどうかを教えてくれるスマートボトルを開発

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スマート住宅やスマート電球のことなら聞いたことがあるだろう。次はスマートボトルだ。 そう、この非常に面白い新技術があれば、間違いなく本物だという確信をもってスコッチウイスキーを味わうことができる。またメーカー側にとっても、飲み終わったらボトルを投げ捨ててそれきりとなりがちな消費者の関心をつかむ方法を得られることになる。このスマートボトルは「モノのインターネット」(IoT)、つまりインターネットに接…

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スマート住宅やスマート電球のことなら聞いたことがあるだろう。次はスマートボトルだ。

そう、この非常に面白い新技術があれば、間違いなく本物だという確信をもってスコッチウイスキーを味わうことができる。またメーカー側にとっても、飲み終わったらボトルを投げ捨ててそれきりとなりがちな消費者の関心をつかむ方法を得られることになる。このスマートボトルは「モノのインターネット」(IoT)、つまりインターネットに接続され、電子頭脳を持った日用品の1つである。

Thinfilm Electronicsは、スコッチウイスキーブランドのJohnnie Walker Blue Labelを製造するDiageoとの契約で同社のスマートボトルを披露している。このスマートボトルは自分の12年物のスコッチウイスキーが過去に開栓されていないか確認することができ、また近距離無線通信を通じて自分のスマートフォンにアクセスすることもできる。

スマートフォンアプリ上で、自分のJohnnie Walker Blue Labelについての新たな情報やプロモーションを手に入れたり、Diageoとコミュニケーションをとったりすることが可能だ。

製造元は消費者と有意義なやり取りをすることができます」とThinfilmのCEOであるDavor Sutija氏はVentureBeatとのインタビューで語っている。「私たちはこの商品が素晴らしい反響を得られるだろうと期待しています。

ノルウェーのオスロに拠点を置くThinfilmは、スマートボトルとボトル用に開発したプリンテッドエレクトロニクス(印刷された電子回路)をスペインのバルセロナで開催されるMobile World Congressのイベントで発表する予定だ。同社は最近Xeroxとの提携を発表し、IoTデバイスを追跡する事業計画の一環として、毎年数十億個ものチップを小さなラベルに印刷できるようになった。

Thinfilmは、ボトルに付けるタグにセンサーのようなチップを印刷する技術を開発した。ThinfilmのOpenSenseテクノロジーを活用し、ボトルが未開栓か開栓された状態か検出することができる。Diageoはタグとセンサーに情報を含めることで、スマートフォンでタグを読み込む消費者に対し個人的なメッセージを送ることが可能になる。

Johnnie Walker Blue Label に付けられたスマートラベル
Johnnie Walker Blue Label に付けられたスマートラベル

このプロジェクトはDiageoの実験用テック部門と投資部門であるDiageo Technology Venturesが立ち上げたもので、Diageoがターゲットにしている消費者に対して、購入時点でも購入後にでもマーケティングメッセージをタイムリーに送れるようになることを目指している。例えば、ボトル開栓後にカクテルレシピを送付することも可能だ。

ThinfilmのNFC(近距離無線通信)ベースのタグは、在庫品が購入される瞬間まで小売業者や製造業者が追跡できるよう、サプライ・チェーン内のリーダーを使って読み込むことができる。この技術によって、スコッチの信頼性を保証するこれまでにない安心感を提供できるようになる。Sutija氏によると、タグのコストは数十セントでボトル価格に反映されるそうだ。

Thinfilmは、これらNFCタグは、しばしば判読が困難で複製されやすく、センサー統合未対応の従来の静的QRコードに匹敵すると述べている。OpenSenseタグは、ボトルが密封されているか開栓されたものか、NFC機能が有効のスマートフォンでタップするだけで動的に検知できる。本物であることを保証するため、タグは製造時に完全かつ恒久的にエンコードされる。これらのタグを複製したり電気的に修正することはできない。封が壊された場合はあるシグナル音を発信する。壊れていない場合は、壊れている場合とは違ったシグナル音を発信する。

このタグは無線通信周波数を利用しているため、電池は不要だ。無線信号自体がリーダーと該当タグ間をつなげるための役目を果たしているからだ。

DiageoのFutures Team、グローバルイノベーションディレクターであるHelen Michels氏は、「モバイルテクノロジーは私たちの生活のあり方を変えていっていますが、私たちは消費者ブランドとしてその力を用いて今後新たな素晴らしい消費者体験を提供していきたいと思っています」と声明の中で述べている。

さらに彼女は、「モバイルテクノロジーは飲料業界における技術改革の水準を設定しているのです」と付け加えた。

Diageo Technology Venturesは、企業の経営課題を解きビジネスチャンスを切り開くため9月に設立された。このプロジェクトはセンサー、電子プリンティング、物質科学、そしてモバイルテクノロジーの進歩を活用している。DiageoはCrown RoyalやTanquerayなどのブランドを所有しており、ニューヨーク証券取引所に上場している。

タグの生産は年内にスタートする予定だ。

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【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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