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DNX Ventures、3号ファンドに中小機構から40億円を調達——ファンドの大型化で、グロースステージB2B・SaaSスタートアップの支援も加速へ

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DNX Ventures は先ごろ、同社が運営を始めた3号ファンドに中小企業基盤整備機構(中小機構)から40億円を調達したことを明らかにした。3号ファンドの組成は2019年2月に発表されており、その際には、2号ファンドの1億7,200万米ドルより大きい規模とのみ伝えられていたが、後日 TechCrunch Japan と日経がそれぞれ、250億円規模、300億円超と報じている。 3号ファンドの L…

DNX Ventures の皆さん
Image credit: DNX Ventures

DNX Ventures は先ごろ、同社が運営を始めた3号ファンドに中小企業基盤整備機構(中小機構)から40億円を調達したことを明らかにした。3号ファンドの組成は2019年2月に発表されており、その際には、2号ファンドの1億7,200万米ドルより大きい規模とのみ伝えられていたが、後日 TechCrunch Japan と日経がそれぞれ、250億円規模300億円超と報じている。

3号ファンドの LP には、明らかになっているだけで、中小機構以外にも、みずほ銀行、東京海上ホールディングス(東証:8766)、JXTG ホールディングス(東証:5020)などが名を連ねているが、中小機構からの出資は3号ファンド全体の15%前後を占めることになり、最終的に最大の LP となる模様だ。これは中小企業成長支援ファンドからの出資によるもので、中小機構は「日本からグローバルな発展を目指し大きく成長を図るベンチャー企業を支援することにより、日本経済の活性化につながるもの」としている。

DNX Ventures のマネージングディレクターの中垣徹二郎氏は THE BRIDGE の取材に対し、同社がフォーカスとする B2B、なかでも SaaS モデルのスタートアップへの投資を安定的に行っていく上で、ファンドの規模が大きくなることは必要不可欠な傾向だろう、と語った。SaaS モデルは、当初は単月の売上は大きくないものの、安定的な売上が確保でき、ビジネスモデルとしては強く、景気変動の影響も受けにくい。ただ、そんな B2B や SaaS モデルのスタートアップに安定的に資金を供給できるファンドは、これまで限られていたのかもしれない。

従来の日本ではファンドのサイズの制約から、スタートアップのステージにかかわらず、ファンドからスタートアップに出資可能な金額にも限りがあり、一定規模以上の資金調達には IPO する以外に方法がなかった。これが結果的に、日本では小規模な IPO につながり、一部投資関係者らからは「日本の IPO は、サイズ的にはアメリカのシリーズ B ラウンド程度」と揶揄されたほどだ。しかし、ファンドのサイズが大きくなることで、ミドル・レイター以降の SaaS スタートアップが成長に必要な資金を VC からの調達で賄えるようになる。成長に時間のかかる B2B の分野において、そういったスタートアップをじっくり支援するため十分な兵糧を持ちたい、と考える VC は増えている。

そんな中、中垣氏によれば、最近、日本のファンドの LP に機関投資家(institutional investor)の存在が目立ちつつあるそうだ。ここでいう機関投資家は、事業会社からの資金注入を指すわけではない。事業会社による出資は、キャピタルゲイン狙いのものよりは、いわゆるオープンイノベーションに代表されるような PMI(post-merger integration)を期待してのものが多い。一方、機関投資家の代表格としては、THE BRIDGE のニュースにも時々登場する、カナダ年金基金の Ontario Teachers’ Pension Plan とか、オンタリオ州職員年金基金とか、あるいは、ファミリーオフィス(財閥など創業家の資産管理会社)などが挙げられるだろう。

機関投資家は常々から、グローバルな視点で投資機会を伺っているところが多い。日本の独立系 VC の元に機関投資家の資金が集まり始めたことについて、日本の市場に対する世界からの評価が高まってきたことの象徴として、中垣氏は好意的に捉えている。一方で、VC には、よりガバナンスの利いたファンド運用が求められるようになるわけで、「(一定のパフォーマンスを上げ続けることで)機関投資家の資金を預かり続けられるかどうかが、今後、VC が評価される上で一つのポイントになるのではないか。そういう点で、日本の VC 業界もターニングポイントを迎えている(中垣氏)」とした。

DNX Ventures が3号ファンド組成を発表後、同ファンドからは研究業界特化型クラウド購買システムの「reprua(リプルア)」運営、建設プロジェクト管理ツール「&ANDPAD(アンドパッド)」運営、クラウド SOP ツール「Teachme Biz」運営、VR クラウドサービス提供のスペースリー、非ディープラーニング系 AI で製造業の検査・検品を効率化するアダコテックなどが出資を受けている。

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Draper Nexus、DNX Venturesに改称し3号ファンドの組成を発表

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東京とシリコンバレーに拠点を置く VC である Draper Nexus Ventures は13日、同社恒例となるイベント「Draper Nexus B2B Summit in Tokyo 2019」を開催し、この中で通称名を「DNX Ventures」に変更したことを明らかにした。これに合わせ、同社の Web サイトの URL が変更され、note 上にブログも開設される。 また同日、3号ファ…

DNX Ventures は、13日に都内で主催した B2B Summit で新しい通称名を発表した。
Image credit: Masaru Ikeda

東京とシリコンバレーに拠点を置く VC である Draper Nexus Ventures は13日、同社恒例となるイベント「Draper Nexus B2B Summit in Tokyo 2019」を開催し、この中で通称名を「DNX Ventures」に変更したことを明らかにした。これに合わせ、同社の Web サイトの URL が変更され、note 上にブログも開設される。

また同日、3号ファンドの組成が開始されたことも明らかになった。3号ファンドの LP は、京セラコミュニケーションシステム、ジェーシービー、東京海上ホールディングス、日立製作所、日立ソリューションズ、ファーストブラザーズ、みずほ銀行など。3号ファンドの規模については具体的に言及されていないが、2号ファンドの1億7,200万米ドルよりも大きな規模を目指すとしている。

これまでのファンドの軌跡を説明する、DNX Ventures マネージングディレクターの中垣徹二郎氏
image credit: Masaru Ikeda

すでに同ファンドからは、HR×SaaS 領域で勤務シフト作成自動化サービス「Shiftmation」を運営するアクシバース、研究室・ラボ向け購買・在庫管理 SaaS を提供する Inner Resource、ドローンの自動運行管理システムを提供するトラジェクトリー、OKR コンサルティング・クラウド OKR ツールを提供する Resily、不動産・金融業界をメインターゲットとする SaaS B2B 向け情報プラットホーム「REMETIS」を運営する RESTAR などに出資されていることも明らかになった。

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Image credit: DNX Ventures
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クレジットエンジンがシードラウンドで約1.1億円を資金調達、機械学習活用の中小企業・個人事業主向け融資サービス「LENDY」をβローンチ

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(1月30日14時更新:CFO の名前が誤っていたのと、VOYAGE GROUP を全文字キャピタルに修正。) 東京を拠点とするフィンテック・スタートアップのクレジットエンジンは30日、シードラウンドで総額1.1億円を調達したと発表した。同社は2016年9月に Draper Nexus Ventures と VOYAGE GROUP(東証:3688)から5,000万円を調達していたが、事業展開に必…

(1月30日14時更新:CFO の名前が誤っていたのと、VOYAGE GROUP を全文字キャピタルに修正。)

東京を拠点とするフィンテック・スタートアップのクレジットエンジンは30日、シードラウンドで総額1.1億円を調達したと発表した。同社は2016年9月に Draper Nexus Ventures と VOYAGE GROUP(東証:3688)から5,000万円を調達していたが、事業展開に必要な貸金業免許が金融庁から交付されたのを受け、今回、500 Startups、500 Startups Japan、フリービットインベストメントから6,000万円を調達した。調達時期は2回に分かれているが、いずれもシードラウンドでバリュエーションなど調達条件も同じとのこと。なお、これにあわせて、30日からオンライン融資サービス「LENDY(レンディー)」のベータ版運用を開始した。

クレジットエンジンは、CEO の内山誓一郎氏(上の写真中央、椅子に座った右の人物)や CFO の井上樹氏(上の写真最左)らにより2016年7月に設立。内山氏は新生銀行を経て、仙台の NPO で東北震災後の中小企業の資金調達支援に携わり、その後、UCLA で MBA を取得。昨年までは、マネーフォワードで事業推進部のマネージャーを務めていた。一方の井上氏はアクセンチュア出身で、ネットエイジなどでも事業に関わった。自身もモバイル CRM サービスを起業した経験があり、ヤフー社長室を経てバイアウトファンドに従事し、今回のクレジットエンジン参画となった。

LENDY は、中小企業や個人事業主向けに、比較的少額で短期間のつなぎ資金や運転資金を融資するサービスだ。各種ウェブサービスとの連携や機械学習の活用により、独自のリスク評価とスピーディーな申込受付や与信ができることから、従来の銀行や金融機関ではとりこめなかった資金ニーズにフォーカスする。LENDY では、ユーザが申し込みに際し、法人や個人の存在確認に加え、ユビレジ、スマレジ、freee、Amazon、住信SBI銀行、楽天銀行などの利用サービスのアカウントと API 連携することで、機械学習を活用した精緻なリスク評価を実現する。

これはいわゆる「ネオバンク」と呼ばれる金融包摂(financial inclusion)の領域で、アメリカでは Whole Foods Market(NASDAQ:WFM)が生産者向けのローンを展開したり、インドネシアでは Taralite が Uber の API と連携し、ドライバーの稼ぎに応じた条件で融資が実行されたりするサービスが現れている。

LENDY のダッシュボード(抜粋)

LENDY では、中小企業や個人事業主が急に資金が必要となる場合に資金を借り入れられるようにすることで、彼らが資金繰りではなく事業運営に集中できる環境を提供したいとしている。現時点では飲食店、理容室、美容室、オンラインショップ運営者を主な対象としており、1顧客あたりの予定平均貸出額は150万円(最高1,000万円)、平均貸出期間3ヶ月(最長1年間)、金利は10〜14%程度を予定している(サービス開始当初は貸出額は制限される)。いわゆる P2P レンディングではないため、貸出に必要となる資金については、クレジットエンジンが一般金融機関などから調達するようだ。

日本のフィンテック業界のイベントなどでも、人工知能を活用した新しい金融包摂のサービスを耳にし始めた。THE BRIDGE でも機会を改めて整理してお伝えしたい。

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初開催の「Draper Nexus B2B Summit」クラウドライフサイクル自動化のMobingiが最優秀賞に

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日米のB2Bスタートアップに投資する Draper Nexus Venture Partners(以下、Draper Nexus)がシリコンバレーのVCや成長スタートアップを招き、現地の最新動向を紹介するイベント「Draper Nexus B2B Summit in Tokyo 2017」が18日に開催された。プログラムは基調講演と登壇者によるセッションで構成され、後半にはピッチコンテストが行われ…

日米のB2Bスタートアップに投資する Draper Nexus Venture Partners(以下、Draper Nexus)がシリコンバレーのVCや成長スタートアップを招き、現地の最新動向を紹介するイベント「Draper Nexus B2B Summit in Tokyo 2017」が18日に開催された。プログラムは基調講演と登壇者によるセッションで構成され、後半にはピッチコンテストが行われた。

冒頭、Draper Nexus のマネージングディレクター倉林氏は、クラウドやモバイルデバイス、IoT 等技術の進化や高齢化など社会の変化を踏まえ、日本国内でも B2B スタートアップに注目が集まっていると語った。米国においては、1995年からのデータを精査すると、B2B と B2C 投資では案件が Exit する確率とリターン金額のどちらも B2B が上回っているという。

ピッチコンテストでは日本国内のスタートアップ5社がシリコンバレーのトップティアVC含む審査員に対し自社事業のプレゼンテーションを披露し、次の審査員たちが入賞者を選定した。

  • Forest Baskett 氏(General Parter, NEA)
  • Mark Bailey 氏(Partner, DFJ Growth)
  • Grant Halloran 氏(CMO, Anaplan)
  • 矢島 英明 氏(Manager, Cisco Investments)
  • 大櫃 直人 氏(イノベーション企業支援部長, みずほ銀行)

【Cisco賞】【最優秀賞】Mobingi

クラウドのライフサイクル管理ができる SaaS を開発。2015年に創業して以来、月次収益は10万ドル、20%の月次成長を続けており解約率は未だ0%という実績を持つ。エンジニアと非エンジニアの知識ギャップがもたらすマーケットに注目し、従来、エンジニアがコマンドラインで操作するクラウド環境をプライベート/パブリッククラウド問わず誰でも簡単に操作できるブラウザベースのソフトウェアを提供している。

クラウドのパフォーマンス比較や自動スケーリングといった環境のマネジメントも可能。サービスは大手クラウドプロバイダー向けに OEM としても提供されており、大企業のクラウド戦略もパブリックにシフトしつつあるため、将来的には Fortune500 のような企業もターゲットにしていきたいと語った。

ピッチコンテストの審査結果として Mobingi が最優秀賞(賞金100万円)を獲得した。審査員満場一致とのことで、プロダクトのトラクションやマーケットの大きさが評価されたようだ。日本国内のスタートアップとして、インフラ領域に取組むプレイヤーは非常に少ないが、グローバルなマーケットを狙える数少ないスタートアップとしてのポテンシャルに期待する審査員のコメントもあった。

【AWS賞】【三井不動産賞】XICA

「すべてのデータに示唆を届ける」をミッションに統計のアプローチでマーケティング支援を行う SaaS を提供。マーケティングには爆発的なメディア増加と分析難易度の高さという2つのハードルが存在し、トータルのマーケティング ROI は悪化し続けているという。ROI 改善のためには複雑な解析が必要だが、それには専門家や多額のコストが必要となる。

XICA magellan は専門知識不要で一般的なマーケターでもデータ収集、コンバージョンへ至る経路解析、プロモーション予算配分を算出し日常オペレーションの最適化を行うことが可能。既に多くの国内大手企業への導入実績を保有している。

ナーブ

知識や経験がなくともVR空間が製作できる SaaS を主に不動産業向けに提供。住宅を販売する営業にとって内見は非常に重要だが、擬似的に物件の体験ができるVRを活用することでユーザーの移動時間や手間を削減することができる。

物件情報は QR コードで読み取り可能、専用の VR 端末も提供している。既に多くの大手企業が有料でサービスを活用しているが、今後は不動産だけでなく VR 空間でユーザーが商品やサービスを体験の後に購入することができる、ショッピングのマーケットも狙っていく。

【日本IBM賞】【富士通賞】V-Cube Robotics

災害対応、工場点検、インフラ監視など、本来はオンサイトで人が行かなければならないような箇所で活用できるドローンのハードウェア含めたトータルソリューションを提供している。搭載したカメラの映像を遠隔地にリアルタイムで配信できる通信システムも提供。地元自治体、消防当局はこのソリューションを活用することで、例えば地震が起きたときなどリアルタイムに被災地の情報を確認し意思決定を行うことができる。ドローンは離着陸が完全に自動化されており、点検箇所の異常を判定する点検視察サービスもある。

【みずほフィナンシャルグループ賞】フローディア

IoT 時代に求められる、小型で低消費電力なフラッシュメモリを開発。IoT デバイスが何十億、センサーが何十兆個が存在する世の中になることが想定されているが、中央サーバーで全ての通信を処理するには限界がある。そのため、より小型でインテリジェントな IoT デバイスが必要となる。従来は扱いの難しいフラッシュメモリを独自の技術でデジタル回路との直結を可能にすることで、消費電力の削減に成功。

心拍のモニタリングデバイスであれば、各心拍ごとの合間にスリープモードに入るといった使い方でバッテリー寿命を2-3倍に伸ばすことも可能。ARM と同様、自前では製造をしないライセンス提供モデルでフラッシュメモリの設計を行っている。

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クラウド自動化のMobingi、シリーズAラウンドで既存投資家から2.5億円を調達——運用自動化プラットフォーム「Mobingi Wave」を開発へ

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クラウド自動化スタートアップの Mobingi は今日、シリーズAラウンドで既存投資家である Draper Nexus とアーキタイプ・ベンチャーズから2億5,000万円を資金調達したと明らかにした。同社は2016年2月にも両社からシードラウンドで数千万円を調達しており、今回はそのフォローオン出資となる。この調達に伴い、今回のラウンドのリードインベスターを務めた Draper Nexus の倉林陽…

左から:Draper Nexus 倉林陽氏、Mobingi 取締役の堀内康弘氏、創業者で CEO のWayland Zhang(張卓)氏、マーケティング担当の望月玲那氏、アーキタイプ・ベンチャーズの福井俊平氏

クラウド自動化スタートアップの Mobingi は今日、シリーズAラウンドで既存投資家である Draper Nexus とアーキタイプ・ベンチャーズから2億5,000万円を資金調達したと明らかにした。同社は2016年2月にも両社からシードラウンドで数千万円を調達しており、今回はそのフォローオン出資となる。この調達に伴い、今回のラウンドのリードインベスターを務めた Draper Nexus の倉林陽氏が、Mobingi の社外取締役に就任する。

Mobingi は AWS(Amazon Web Services)に代表されるクラウドサービスの、運用やメンテナンス作業(いわゆる DevOps)を自動化するプラットフォーム。運用に特化したエンジニアを配置確保しにくい中小企業を対象に、エンジニアらが開発作業などに注力しやすい環境を提供する。今回は調達した資金を用いて、既に提供しているクラウドサービスへのアプリケーション構築を自動化するプラットフォーム「Mobingi ALM(Application Lifecycle Management)」の開発運用体制を強化し、さらに、今夏には、アプリケーションのクラウド上での運用を自動化するプラットフォーム「Mobingi Wave」をリリースすることを明らかにした。Mobingi が提供するこれら一連のプラットフォーム・サービスは、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、富士通 K5、Amazon Web Services、OpenStack ベースのプライベートクラウドサービスと互換性がある。

今夏のローンチに向け、開発中の「Mobingi Wave」のダッシュボード画面(クリックして拡大)

Mobingi の創業者で CEO の Wayland Zhang(張卓)氏によれば、今年からは、ミートアップやセミナーへの参加、業界カンファレンスへの登壇や出展を通じて、日本の中小企業向けのマーケティング活動を強化したいとのこと。また、現在はクライアントの多くが日本企業だが、年内には中国企業へのサービス提供を始め、クラウドコンピューティングを活用する中国企業からの売上を確保したいと抱負を述べた。

Mobingi は Open Network Lab 第9期および500 Startups のアクセラレーション・バッチ第15期に参加。2015年1月にシードラウンドでデジタルガレージから200万円、同年11月に500 Startupsから12.5万ドルアーキタイプ・ベンチャーズと Draper Nexus Ventures から数千万円を調達しており、今回の調達を受けて、これまでの調達金額の合計は3億円を超えると見られる。

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クラウド自動化のMobingi、アーキタイプとDraper Nexusから数千万円を追加調達

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昨年11月、クラウド自動化の Mobingi は 500 Startups から12.5万ドルを調達していたことを明らかにしたが、これから程なくして、アーキタイプ・ベンチャーズと Draper Nexus Ventures から数千万円を追加調達していたことが明らかになった。いずれの調達もシードラウンドで、昨年1月のデジタルガレージからの200万円とあわせると、同社のこれまでの調達額は数千万円台中…

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昨年11月、クラウド自動化の Mobingi500 Startups から12.5万ドルを調達していたことを明らかにしたが、これから程なくして、アーキタイプ・ベンチャーズと Draper Nexus Ventures から数千万円を追加調達していたことが明らかになった。いずれの調達もシードラウンドで、昨年1月のデジタルガレージからの200万円とあわせると、同社のこれまでの調達額は数千万円台中ほどに上ると見られる。

Mobingi は AWS(Amazon Web Services)に代表されるクラウドサービスの、運用やメンテナンス作業(いわゆる DevOps)を自動化するプラットフォーム。運用に特化したエンジニアを配置確保しにくい中小企業を対象に展開し、エンジニアらが開発作業などに注力しやすい環境を提供する。

Open Network Lab 第9期から輩出され、2014年10月には Slush 東京予選に出場。現在は、10月13日から開始された 500 Startups のアクセラレーション・バッチ第15期に参加している。同社によれば、月あたり300%の成長率を遂げ、今年3月時点で利益を3万ドルと見込んでおり、2016年の年間収益は120万ドルに達するとしている。

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ドレイパーネクサスが総額125億円規模の新ファンドを組成、Tim Draper氏を東京に招きイベントを開催

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アメリカの有力ベンチャーキャピタルの一つである Draper Fisher Jurvetson(DFJ)は、DFJ Global Network の名前で、世界の主要各市場にスタートアップ向けのベンチャーキャピタル・ネットワークを展開している。DFJ Global Network の中でも、日本とシリコンバレーをつなぐ市場を対象に活動しているのがドレイパーネクサスベンチャーズで、同社は今月初め、総…

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アメリカの有力ベンチャーキャピタルの一つである Draper Fisher Jurvetson(DFJ)は、DFJ Global Network の名前で、世界の主要各市場にスタートアップ向けのベンチャーキャピタル・ネットワークを展開している。DFJ Global Network の中でも、日本とシリコンバレーをつなぐ市場を対象に活動しているのがドレイパーネクサスベンチャーズで、同社は今月初め、総額125億円(6月2日現在の、LPからの出資約束金による)Draper Nexus 2号ファンドの一次組成を完了し、運用を開始したことを発表した

Draper Nexus 2号ファンドには、IHI、京セラコミュニケーションシステム、クラレ、コマツ、JNC、NEC、パナソニック、日立ソリューションズ、ファーストブラザーズ、富士通、富士フイルム、ブラザー工業、中小企業基盤整備機構など、日本の有名企業や政府関連団体から出資されることが明らかになっている。また、このファンドからは、統計分析webアプリケーション「adelie(アデリー)」を開発するサイカ、デジタルマーケティング・ツール「B⇒Dash」のフロムスクラッチ、企業における業務効率化プラットフォームを開発するチームスピリットといった日本のスタートアップのほか、AYASDICyPhy Works などアメリカのスタートアップも出資を受けている。

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今週金曜日、この2号ファンドの組成を記念して、DFJ の創設者である Tim Draper のほか、DFJ Global Network に参加するソウル、東京、ウィーン、ドバイ、シンガポールの各ファンドからパートナーを招き、Draper Nexus Startup Connections Event と題したイベントが東京で開催された。

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イベントの冒頭には、Tim Draper のほか、イー・アクセス(現在のワイモバイル)創業者および第二電電(現在の KDDI)共同創業者の千本倖生氏、マネックスグループ CEO の松本大氏を招いてパネル・ディスカッションが持たれた。このパネルは、Draper Nexus のマネージングディレクターである Quaeed Motiwala(DFJ-JAIC の時代から、彼は伝統的に〝Q(キュー)〟の愛称で親しまれている)がモデレータを務めた。

Q が日本とアメリカの起業家に違いについてパネルに意見を求めると、松本氏は人は違うものの、起業家に求められる素養は場所が変わっても違いが無いと答えた。千本氏は、自身が DDI が創業した80年代中盤を振り返り、大企業に立ち向かおうとするベンチャーを支援してくれる弁護士や VC はほとんどいなかったと話し、当時と比べ、現在の起業環境が恵まれていることをうらやんだ。

また、千本氏は、自身のイーアクセス創業期の苦労話を披露し、聴衆の笑いを誘った。

イーアクセスを共同創業者の Eric Gan と立ち上げ、安い金額で ADSL を提供し始めた。そうすると3週間後に、私の友人でありライバルでもある孫正義氏がこの市場に参入してきて(編注:ヤフーBB)、ミニスカートを履いた女性達を使って ADSL を安く売り始めた(会場笑)。

そして、我々はビジネスの見直しを余儀なくされた。幸い、その翌年にはイーアクセスは上場することができたが。

松本氏はマネックスの創業当初、ソニーから出資を受けたが、この過程で中間管理職を経由せず CEO と交渉を続けたことが出資を引き出せた成功の一因だっと語った。Tim は、日本の大企業との交渉で、一年以上にわたり FAX でのやりとりを重ね、ようやく 85,000 ドルの出資にこぎ着けたエピソードを披露した。

千本氏のイーアクセス、松本氏のマネックスが設立された90年代終盤と比べると、起業を巡る環境は大きく改善され、スタートアップと積極的に関わろうとする大企業のマインドセットも担当者レベルで大きく変化してきている。大企業では、事を運ぶのに時間がかかるからこそ、スピードというアドバンテージをスタートアップは最大限に活かせるという見方もできるだろう。

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パネルの終わりには、松本氏は、起業家へのアドバイスとして、手がけているビジネスを簡単にあきらめずに継続することをアドバイスした。大きなビジネスを作るのには時間がかかる。ベンチャーは毎日が大変な出来事の連続であるが、信頼できるチームと仕事をすることで、創業者はその苦難を乗り越えられると話した。千本氏は、手がけている通信ビジネスが月額50ドルとか、60ドルとかの規模のものであるから、お金を使うときには1ドルたりとも慎重であれと、常に従業員に言っていると話した。コストを1ドル節約することは、利益が1ドル増えることを意味するからだ。

起業・経営の神様とも讃えられる二人からのインサイトからは、改めてビジネスとは、小さな努力の積み重ねであることを思い起こさせられた。

イベントの後半には、日本で人気のあるスタートアップ6チームが、Tim Draper や DFJ Global Network のパートナー達の前でピッチし、評価の高かったチームには賞が授与された。(Grand Prize は獲得ポイントがタイであったため2チーム)

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Grand Prize winner: スマートドライブ

副賞:日本〜シリコンバレー往復マイレージ、起業家サポートアイテム(提供:日本航空)

車載デバイスとスマートフォンアプリによって、「車ログ」を管理できるサービスを提供。

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Grand Prize winner: アクセルスペース

副賞:日本〜シリコンバレー往復マイレージ、起業家サポートアイテム(提供:日本航空)

安価で打ち上げることができるビジネス向けの超小型衛星、衛星コンポーネントを開発。

AWS Prize winner: クービック

副賞:Amazon Kindle Fire HDX (提供:Amazon Web Services)

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予約システムクラウドの「Coubic」、サロンの当日・直前予約アプリ「Popcorn」を開発・提供

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Tim Prize winner: ランプサーブ

副賞:Tim Draper との30分間のプライベートセッション

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沖縄・東京・エストニアに拠点を構え、LED の点滅による高速通信システムを開発・提供

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