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創業13年目にして初の外部資金注入、ヌーラボがEast Venturesから1億円をシード調達——NYや東南アジアに加え、オランダにも拠点を開設へ

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2015年9月に THE BRIDGE とのインタビューで「ヌーラボはスタートアップを卒業し、ゆっくりと成長する(ヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏談)」ことを表明していたヌーラボだが、想定通りに事は運ばなかったようだ。「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」という3つの SaaS を世界に提供するヌーラボは、開発受託から脱却し SaaS 事業に集中し始めた2015年頃から急速にユーザ数…

銀座コリドー街のおでん屋でインタビューに応じてくれた橋本正徳氏
Image credit: Masaru Ikeda

2015年9月に THE BRIDGE とのインタビューで「ヌーラボはスタートアップを卒業し、ゆっくりと成長する(ヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏談)」ことを表明していたヌーラボだが、想定通りに事は運ばなかったようだ。「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」という3つの SaaS を世界に提供するヌーラボは、開発受託から脱却し SaaS 事業に集中し始めた2015年頃から急速にユーザ数を伸ばし始め、橋本氏は「スタートアップから卒業せず、留年することになってしまった(笑)」と語ってくれた。

そんなヌーラボだが今日、同社にとって初となる資金調達を実施したことが明らかになった。East Ventures から1億円、調達ラウンドは創業13年目にしてシードラウンドである。営業年数は長いのだが、創業当初は開発受託などを主な生業としており、事業の主軸を SaaS に完全シフトしたのは2013年からだ。橋本氏は、営業年数17年という歴史を持ちながら数年前に SaaS に完全シフトしたチャットワーク(創業時の社名は EC Studio)の事例を引用し、「SaaS に完全シフトした2013年からが、ヌーラボにとってスタートアップとしてのスタート地点」と、マインドセットも人材も若い会社であることを訴えた。

同社が運営するプロジェクト管理・コラボレーションツール「Backlog」は5万社78万人(国内ユーザ中心)、ビジュアルコラボレーションツール「Cacoo」は約280万人(海外ユーザ比率86.2%)を擁する。2014年2月にはチャットツール「Typetalk」を投入し、ヌーラボのプラットフォームだけでチームワークやリモートワークが完結できる体制を整えた。ヌーラボアカウントという SSO(Single Sign-On)のしくみも導入し、ユーザはアカウント1つで3つのウェブサービスを自由に横断利用できる。

ヌーラボのチーム
Image credit: Nulab

本社のある福岡に加え、東京・ニューヨーク・台湾・シンガポールの拠点を合わせると約80人のチームにまで成長したヌーラボ。そのユーザ数といい社員数といい、キャッシュフローを考えると喫緊の外部資金の需要は高くないようにも思えるが、この段階でのシード資金調達には、海外展開の強化と IPO に向けた準備が背景にあるようだ。海外での投資活動やハンズオンに評価の高い East Ventures を投資家に選んでいることにも、その理由の一端が見て取れる。

これまでのヌーラボの実績を踏まえ、(他社サービスを含む)日本の SaaS を海外に持っていける、一つのトンネルを作れるのではないか。トヨタとかホンダとか、日本のプロジェクトマネージメント手法が海外に輸出され、日本のやり方がマネされるようになったように、ヌーラボを含め、いろいろな SaaS ベンチャーを海外に打ち出していけるスキがあるのではないか、と思っている。(橋本氏)

また、もともと外部からの資金調達に積極的ではなかったヌーラボが IPO を目指す理由として、

企業と事業は違っていて、ヌーラボは企業であり、その下に Backlog、Cacoo、Typetalk という3つの事業(3つのスタートアップ)がぶらさがっている感じ。思いのほか、そのスタートアップたちが成長してきた今、企業基盤をちゃんとしていかないと、スタートアップたちが事業に集中できず、内部からダメになっていくような気がした。(橋本氏)

…と語ってくれた。

ヌーラボは社内の開発者のみならず、ユーザコミュニティのダイバーシティを追求することにも注力していて、社内でも多数の外国人が勤務しているが(事実、橋本氏のアシスタントもカナダ人である)、その一環として、今回オランダのアムステルダムにも拠点を新設することを明らかにした。

日本から世界にサービスを展開するスタートアップはまだ多くないが、SaaS という国境を越えても通用しやすいバーティカルで、福岡スタートアップがめざましい成長を続けていることは頼もしい。ヌーラボの躍進が呼び水となり、地方発スタートアップのグローバル展開に拍車がかかることを願ってやまない。

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インドの顧客分析・マーケティング自動化プラットフォーム「BetaOut」、インドネシアでの運営強化のためEast Venturesなどから資金調達

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インドのカスタマーインテリジェンスおよびマーケティング自動化プラットフォームの「BetaOut」は今日(原文掲載日:1月25日)、East Ventures や複数の名前非開示のエンジェル投資家から資金調達を行なった。調達額は開示されていない。このラウンドは、同社が2016年4月に発表した、プレシリーズAラウンドでの150万ドルの調達に続くものだ。 プレス発表の中で、BetaOut はインドネシア…

インドのカスタマーインテリジェンスおよびマーケティング自動化プラットフォームの「BetaOut」は今日(原文掲載日:1月25日)、East Ventures や複数の名前非開示のエンジェル投資家から資金調達を行なった。調達額は開示されていない。このラウンドは、同社が2016年4月に発表した、プレシリーズAラウンドでの150万ドルの調達に続くものだ。

プレス発表の中で、BetaOut はインドネシアや東南アジアの他の地域でのオペレーション強化、クライアントの拡充、プロダクト開発への注力に資金を使うとしている。

BetaOut はまた、モバイルでの機能提供や、機械学習やライブチャット・プラグインなどプラットフォーム上の新機能に関する計画についても明らかにした。

今回の調達ラウンドは、同社がインドネシア市場により深く参入しようとする計画を後押しするもので、既に顧客には、Tokopedia、Ralali、Tripvisto などが存在する。

BetaOut の CEO 兼共同創業者である Ankit Maheshwari 氏は、次のようにコメントしている。

インドネシアは我々にとって重要な市場であり、東南アジアのEコマースマーケッターが顧客を惹きつけ、よりよい ROI を生み出せるようにしたいという、我々が持つビジョンの実現を East Ventures の支援と専門的な知見が後押ししてくれるだろう。

East Ventures にとっては、今回の調達ラウンドは、同社が東南アジアスタートアップ向けの第5ファンドをローンチして以降、2つ目の投資案件となる。

【via e27】 @E27co

【原文】

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インドネシアの美容コマースサイト「Sociolla」、アイスタイルとEast VenturesからシリーズBラウンドで資金を調達

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あらゆる種類のコスメや美容製品を扱う e コマースサイト Sociolla が最近、新たなラウンドで資金を調達した。 同社は、日本国内で人気の美容サイト@cosme といったファッション関連業務を運営する東京証券取引所の上場会社アイスタイル(東証:3660)からシリーズ B ラウンドで資金を獲得した。East Ventures も同ラウンドに参加している。取引条件は公開されていない。 アイスタイル…

Sociolla のポップアップ・ストア
Image credit: Sociolla

あらゆる種類のコスメや美容製品を扱う e コマースサイト Sociolla が最近、新たなラウンドで資金を調達した。

同社は、日本国内で人気の美容サイト@cosme といったファッション関連業務を運営する東京証券取引所の上場会社アイスタイル(東証:3660)からシリーズ B ラウンドで資金を獲得した。East Ventures も同ラウンドに参加している。取引条件は公開されていない。

アイスタイルは Sociolla との提携を通じてインドネシアへの事業拡大を図る。Sociolla の声明によると、今年後半には台湾、香港、タイへも進出予定だという。

ジャカルタを拠点とする Sociolla は、Christopher Madiam 氏、John Rasjid 氏、Chrisanti Indiana 氏によって2015年3月に共同設立され、現在140の国内外美容関連ブランドを扱っているという。競合には、東南アジアの大部分を網羅し2015年7月に LVMH によって買収されたシンガポール拠点の美容 e コマース、Luxola といった企業がある。

2015年11月に実施したシリーズ A ラウンドでは、Venturra Capital 主導のもと百万米ドル規模の資金を調達した。East Ventures は当時も、インドネシアのオンラインポータルサイト KapanLagi Network のエンジェル投資家 Steve Christian 氏と共に投資を行っている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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East Venturesが5番目となる新ファンドを発表——東南アジアのアーリーステージ・スタートアップ向けに2,750万ドル規模

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2017年のビジネスが本格化する中、シンガポールを拠点とする East Ventures は今日(原文掲載日:1月11日)、東南アジアのアーリーステージ・スタートアップを対象とした、5番目となる2,750万ドル規模のファンドを発表した。 シンガポールの政府系ファンド Temasek と Google の共著による報告書で、東南アジアのインターネット経済は2025年までに2,000億ドルに達すると予…

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Image credit: East Ventures

2017年のビジネスが本格化する中、シンガポールを拠点とする East Ventures は今日(原文掲載日:1月11日)、東南アジアのアーリーステージ・スタートアップを対象とした、5番目となる2,750万ドル規模のファンドを発表した。

シンガポールの政府系ファンド Temasek と Google の共著による報告書で、東南アジアのインターネット経済は2025年までに2,000億ドルに達すると予想されている。同報告書は、東南アジアが世界で最も急速に成長するインターネット市場であり、現在のインターネット人口2.6億人は、2020年までに4.8億人にまで増加する見込みであるとも伝えている。

East Ventures は、この成長に賭けようとしている。名前は開示されていないが、卓越したファミリーや起業家から調達した資金を使って、東南アジアで年平均20社以上のスタートアップに投資するとのことだ。

East Ventures には、東南アジアで80社の投資先スタートアップがいて、同社は最もアクティブな投資家の一つとなっている。同社が運用する資産規模は、運用開始当初から既に10倍に達しているとのことだ。

発表の中で、East Ventures は次のように予想している。

今年は、投資先のスタートアップが関与する M&A がさらに増えると確信している。しかし、シリーズB投資において、スタートアップはあまり活発な動きを期待できないかもしれない。

早期からインドネシア市場に賭け

ev-hive-2
Image credit: East Ventures

East Ventures のパートナーである Willson Cuaca 氏、衛藤バタラ氏、松山太河氏は、(これまでと)同じ主張に沿って出資を続けることになるだろう。同社はたいてい、ある市場で拡大傾向にある業態を見極め、その分野で将来のリーダーになりそうな人々を支援する。このような起業家はプロトタイピング・ステージにいるか、初期のトラクションを得られるだけのプロダクトを持っているかのどちらかだ。その分野で明確な勝者が決まると、同社はそのバリューチェーンの中で他の部分へと移動する。

Tech in Asia 以外にも、East Ventures は Eコマース大手の Tokopedia、フライト検索エンジンの Traveloka、O2O スタートアップの Kudo、キャッシュバックサービスの Shopback、オンライン決済ソリューションの Omise などに早期の段階で出資してきた。

これらのスタートアップの多くは、East Ventures がフォーカスを置いてきたインドネシアを拠点としている。East Ventures は先ごろジャカルタに EV Hive というコワーキング・スペースを2つ開設し運営を始めた。EV Hive は毎年100以上のパブリックなテックイベントを開催しており、聴衆は3,000人以上、さまざまな業界、スタートアップ、大企業からスピーカーが参加している。

同社は、次のようにも記している。

East Ventures のネットワークにより、インドネシアから東南アジアに参入しようとする企業、また、東南アジアからインドネシアに参入しようとする企業の双方を支援することができる。

East Ventures の投資先からはこれまでに、インドネシアの共同購入サイト Disdus(現在は Groupon Indonesia)、価格比較サイト PriceArea、ファッションEストアの Shopdeca など、7つのスタートアップがイグジットしている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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YJキャピタルとEast Venturesが運営するアクセラレータ「コードリパブリック」から、初回バッチ参加のスタートアップ3社が輩出

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日本で最新のアクセラレータ「コードリパブリック」から第1バッチの卒業企業が誕生した。計60社ほどの志願者の中、最終デモデイまでこぎつけたのは3社だ。 月曜日(10月31日)のイベントの規模は通常のデモデイと比べて若干小さかったものの、日本人投資家や投資グループも参加し、普段より和やかな雰囲気になった。コードリパブリックは、ヤフーの投資部門である YJ キャピタルとEast Ventures が運営…

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East Ventures 共同創業者の江頭バタラ氏(前列中央)、YJ キャピタル前代表取締役の平山竜氏(前列中央左)、YJ キャピタル現代表取締役の堀新一郎氏(前列中央右)、前列両脇にサポートスタッフ、後列はコードリパブリックの卒業生
Photo credit: コードリパブリック

日本で最新のアクセラレータ「コードリパブリック」から第1バッチの卒業企業が誕生した。計60社ほどの志願者の中、最終デモデイまでこぎつけたのは3社だ。

月曜日(10月31日)のイベントの規模は通常のデモデイと比べて若干小さかったものの、日本人投資家や投資グループも参加し、普段より和やかな雰囲気になった。コードリパブリックは、ヤフーの投資部門である YJ キャピタルとEast Ventures が運営している。Y Combinator と同じように、スタートアップ出資金の計7%に相当する7万米ドルが投資された。

East Venturesは日本で最新のユニコーン、メルカリに加え、Tokopedia、Redmart、Traveloka や Tech in Asia などに投資している。一方の YJ キャピタルはより国内集中型で、ラクスルや WHILL、ビズリーチなど日本で最も多くの資金を集めているスタートアップ数社をサポートしている。

以下に卒業企業をピッチ順に紹介しよう。

PortHub by サークルイン

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PortHub CEO 佐藤孝徳氏
Photo credit: コードリパブリック

PortHub は国際ロジスティクスシステムを提供するウェブ型サービスである。

Flexport と同様、PortHub は中小企業のロジスティクスサポートを狙っている。サークルインのCEO佐藤孝徳氏は同社の試算に基づき、PortHub は貨物処理に要する文書業務や作業時間を70%、それにかかるコストの20%を削減できると見積もっている。

2017年初めに正式ローンチされる予定だ。

ChatBook by ヘクト

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ヘクト CEO 小島舞子氏
Photo credit: コードリパブリック

ChatBook はシンプル、またカスタマイズ可能なチャットボットだ。

3人のエンジニアによるチームが作り上げたのは、好きなことを好きなように話せるという従来型のチャットボットというよりは、アクションベース型のチャットボットだ。ボットからはSNSへの接続が可能で、アンケート収集など特定の目的につながるようなシンプルな会話を始められる。コーディング作業は無用だ。

設立者で CEO の小島舞子氏は、同サービスをチャットボットの WordPress 版ととらえたいようだ。

彼女らチームは、販売されることになるサービスモジュールを最終的には開発者がそれぞれで制作できるようにしたいと考えている。日本国内の大手メディア企業とも契約済みだ。

TastyTable by ブレンド

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ブレンド CEO 田尾秀一氏
Photo credit: コードリパブリック

TastyTable の狙いは、より多くの人々に家で料理をしてもらうことだ。

Blue Apronと同じく、TastyTable は家にいながらにしてレストラン並みの料理を作れるよう、計量済みの材料と詳しいレシピを顧客に届けてくれる。週に約60米ドルで、2人分の食事が2回作れるようになっている。

設立者で CEO の田尾秀一氏の狙いは「お家をレストランに変える」ことだ。サービス開始日の11月5日、80人以上に材料やレシピが送られることになっている。

コードリパブリックでは、10件のスタートアップを選出する第2バッチの応募(日本語または英語)を11月23日まで受け付けている。

更新情報(2016年11月2日日本標準時19時50分):トップ画像のキャプションは、YJ キャピタル社員の最近の異動により更新済み。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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ゲーム会社向けオンライン商品プラットフォームの「PowerCore」が、シードラウンドで200万米ドルを調達

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オンラインストアでスマートトイを販売し、デジタルアクティベーションとゲーム用商品ソリューションを提供する PowerCore は、200万米ドルのシードラウンドを終了した。 既に投資している Cherubic Ventures(心元資本)の他、500 Startups、East Ventures、Golden Gate Ventures が今回投資を行った。 PowerCore は Rock Yo…

PowerCoreによって制作されたBattle Tails関連商品
PowerCoreによって制作されたBattle Tails関連商品

オンラインストアでスマートトイを販売し、デジタルアクティベーションとゲーム用商品ソリューションを提供する PowerCore は、200万米ドルのシードラウンドを終了した。

既に投資している Cherubic Ventures(心元資本)の他、500 StartupsEast VenturesGolden Gate Ventures が今回投資を行った。

PowerCore は Rock You の設立者で前 CTO の Jia Shen(沈佳)氏と Young Lee 氏によって2015年に設立され、パロアルト(カリフォルニア州)と東京(日本)に事務所を構えている。

このスタートアップは、ブランド企業が製造したさまざまな形のある商品を、モバイルゲーム用バーチャルキャラクターに変えることを支援する。ユーザは商品を購入したり、展示会でブランド企業のブースを訪れたりするなど、ブランドの商品に直にふれる行動によりデジタル報酬を受け取ることができる。ユーザがモバイルデバイスで PowerCore タグをスキャンすると、すぐに報酬を得られる仕組みだ。

同社のオフラインツーオンライン(O2O)デジタルアクティベーション・ソリューションには、デジタルタグ付き商品の生産機能、デジタル報酬の管理機能、デベロッパーキットのインテグレーション機能などがある。

また、PowerCore プラットフォームでは NFC と AR のリアルワールドタグでどのデバイスからも優れたスキャン体験ができる。また、ユニーク ID を用いることにより、ユーザ個人個人に対するデジタル報酬の発行、ソーシャルメディアにおける共有機能、真正性の検証機能を提供している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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Jeffrey Paine氏とWillson Cuaca氏、アジアを代表する2人のベンチャーキャピタリストが語る起業家の心得【ゲスト寄稿】

本稿は、Choon Yan (CY) Tan 氏による寄稿である。なお、英語のオリジナル記事は Startup Blueprint Bulletin で発表された。 Choon Yan (CY) Tan 氏は、PayPal および Braintree のアジア太平洋におけるスタートアップ・アクセラレータ、インキュベータ活動を牽引している。銀行テクノロジーの経験を持つほか、Google では、And…

cycircl-150x150本稿は、Choon Yan (CY) Tan 氏による寄稿である。なお、英語のオリジナル記事は Startup Blueprint Bulletin で発表された。

Choon Yan (CY) Tan 氏は、PayPal および Braintree のアジア太平洋におけるスタートアップ・アクセラレータ、インキュベータ活動を牽引している。銀行テクノロジーの経験を持つほか、Google では、Android および Chrome 製品のデータ分析の専門知識をもとに、カリフォルニアで Google のサプライチェーン・インテグレーション・チームを牽引していた。

日本の Open Network Lab、マレーシアの MaGIC、シンガポールの Startup Bootcamp などの主要アクセラレータで決済最適化のメンター、Echelon や TechCrunch などのアジアのスタートアップ・カンファレンスでスピーカーを務めている。


jeffrey-paine-willson-cuaca

Golden Gate Ventures (GGV)East Ventures (EV) は共にシンガポールを拠点とするVCであり、起業家らがメンターシップ、人材獲得、世界ネットワークを通じて買収される機会を模索する点で、頼りにしている存在だ。GGV と EV の両者とは、1年前にアジア太平洋地域で Startup BluePrint プログラムがローンチされて以来、協力関係にある。

私は GGV の創業パートナー Jeffrey Paine 氏と、EV の共同創業マネージングパートナー Willson Cuaca 氏と、スタートアップ・コミュニティの支援方法について、それぞれ話をする機会を持った。

Golden Gate Ventures

Jeffrey はシンガポールで Founder Institute (FI) がローンチした2010年のことを振り返り、当時はスタートアップ・シーンにメンターがほとんどいなかったと語った。東南アジアの FI に参画するスタートアップ向けにメンターとして Vinnie Lauria の支援が得られるようになってからは、アメリカで資金調達する方法を教えてもらおうと、多くの起業家が Jeffrey や Vinnie に連絡してくるようになった。

East Ventures

EV は Willson Cuaca 氏、衛藤バタラ氏、松山太河氏、Chandra Tjan 氏の4人によって2010年に共同設立された。衛藤氏は Willson の高校時代の同級生であり、松山氏は衛藤氏が共同設立したミクシィに投資家として参加したのを機につながった。

5年前、2,200万人ものアクティブなインターネット・ユーザがいながら、電子サービスの普及率の低いインドネシアに、手のつけられていない分野の可能性が非常に大きなものであることに気づいた。同社は迅速に投資ファンドを組成し、あらゆる分野に50万ドル未満を投資、後続ラウンドにも参加する。主には、Eコマースやその周辺サービスに投資してきた。

起業家への命題

Jeffrey や Willson にとって、毎年数千件にもおよぶ投資の打診や推薦を受けるのは、ごく当然なことだ。未踏の Next Big Thing を求めて、彼らは実に多くの起業家と対話している。荒削りの素材からより高い位置へとビジネスを築き上げる起業家の特性について、Jeffrey と Willson はそれぞれ命題を持っている。

1. 自分らしくあるべき

起業家にとっても、ベンチャーキャピタリストにとっても、最初のミーティングは、次の対話につながるような雰囲気で行うべきだ。Willson は、起業家と投資家のミーティングについて、次のような期待を述べている。

起業家は起業家らしくあってほしい。起業に至った話、ユーザの獲得について話してほしい。プロダクトはあまり重要ではないし、多くの場合、初期段階は、スタートアップはプロダクトを持っていない。最も重要なのは、正直さ、粘り強さ、ビジョンを持っているかなど、起業家の特徴だ。騙したり、嘘をついたり、デタラメを言ったりしてはいけない。簡単にバレてしまうのだから。

2. 形のあるものに着目

Willson とは対照的に、Jeffrey は最初のミーティングで、形のあるものにフォーカスすると語っている。

プライベート・ベータ版であれ、一般公開されているものであれ、最初の関門となるのはプロトタイプだ。それを見れば、起業チームがエグゼキュートしようとしているものがわかる。私のファンドの調査では、東南アジアのスタートアップのトップ35社の97%は、既に存在するサービスのクローンだ。したがって、プレゼン資料やナプキンに描かれたアイデアよりも、エグゼキューションこそが重要、ということになる。

3. リソースが豊かであることを見せるべき

Jeffrey も Willson も、リソースが豊かな起業家に関心を持っていると述べた。

起業家には、やろうとする事業分野の知識において、他の人が知らないくらいのアドバンテージが必要だ。その事業分野の出身であるか、調査を深めて、その分野のプレーヤー、困難さ、現在の状況、変化させられるものを知っている必要がある。リソースが豊かな起業家は、自らの仮説を実証しようと、一般人が尋ねもしないような変わった質問を投げかけてくるものだ。(Jeffrey)

偉大な起業家は、大きな問題を解決できるスキルに転じるような、極めて高いリソースを持っている。彼らは遠慮したりせず、知識が得られればすぐに前へ進んで行く。(Willson)

4. 失敗を恐れるな

成功していない起業家はそのことを隠したがる。失敗を失敗だと認識していないから、隠そうとするんだ。これでは起業家を支援するのは難しいし、起業家が正直ではないという点で、私が最初に言った話にもつながる。問題を置き去りにしてビジネスの決断が優柔不断になり、成果が出せていない起業家は実に多い。(Willson)

Jeffrey は、一つのことに集中しないことが致命的な間違いだと指摘する。

起業家は新しいことを始めるときにはコミットするべきで、100%それに集中するべきだ。リスクを回避しようと、主ではないことを複数同時に手掛けようとする人がほとんとだ。(Jeffrey)

5. 小さく考え、大きく目指す

Willson は、十分に大きな市場に集中すべきこと、また、起業家のビジネスをスケールさせる能力が重要だと語った。

地域拡大よりも前に、まず寡占できる単一の大きな市場をターゲットにするべきだ。Rocket Internet のように、初期段階で複数市場にローンチするのは得策ではない。非常に大きな資金が必要になるからだ。そして第二に、知識を急速に増やすことは、起業家にとって、過去の経験よりも重要だ。(Willson)

起業家やチームは、プロダクトの数値、マーケティング、ディストリビューションについて、知識が豊富で抜きん出ているべきだ。分析ツールも理解している必要がある。(Jeffrey)

Jeffrey や Willson、彼らのチームにビジネスアイデアをピッチしたいなら、次のことに注意してほしい。

  • 投資家があなたのプランにさらなる努力を求めても、自信を失わないでほしい。定期的な投資家との連絡を通じて、ベンチャーキャピタリストとの関係継続を求めよう。
  • 自分の発した言葉には正直かつ忠実であれ。
  • Jeffrey や GGV のチームにとって、ウイスキーは大好きな飲み物である。

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インドネシアのHRスタートアップTalentaが、Fenox Venture CapitalとEast Venturesから資金を調達

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インドネシアのクラウドベース人材管理スタートアップ Talenta が本日(原文掲載日:8月18日)、非公開額のブリッジファンドラウンドで資金を獲得したことを発表した。Fenox Venture Capitalが主導する同ラウンドには既存の投資家 East Ventures が参加した。資金は人材雇用の増加、売上増強、マーケティング活動に使用するという。 起業以来、同スタートアップは東南アジア地域…

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インドネシアのクラウドベース人材管理スタートアップ Talenta が本日(原文掲載日:8月18日)、非公開額のブリッジファンドラウンドで資金を獲得したことを発表した。Fenox Venture Capitalが主導する同ラウンドには既存の投資家 East Ventures が参加した。資金は人材雇用の増加、売上増強、マーケティング活動に使用するという。

起業以来、同スタートアップは東南アジア地域においてテクノロジー業界のクライアント数社の獲得に努めてきた。クライアントには、名の知れた企業である Go-Jek、GrabTaxi、TopasTV、FlowerAdvisor、Qraved、MicroAd、Kudo、ShopDeca なども含まれる。

設立者の Joshua Kevin 氏は次のように語った。

Talentaにとってこの6ヶ月間はジェットコースターに乗っているようなものでしたが、私たちはようやく製品市場に合うようになってきました。流行は私たちと共にあると信じています。SaaSは新しい基準になることでしょう。(略)

昨年9月、Kevin 氏は Tech in Asia に対し、同社の元来の理念は国内のスタートアップ各社に向けて、PRや地域貢献、イベント運営といった様々なサービスを提供することと話していた。しかしそのすぐ後、Grace Tahir 氏とEast Ventures によるシード投資を受けて、Talenta は活動の中心を人材サービスのみに絞ったのだ。同社は後の2月にベータ版をローンチした。

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Fenox のパートナーである Anis Uzzaman 氏は次のように話した。

今年の Talenta の躍進を目の当たりにするのは嬉しいです。今日ほとんどのインドネシア企業が奮闘している最大業種の1つに取り組めるツールを提供し、全力で十数億ドル規模の業界に挑戦しています。

今回の資金ラウンドの後、Talenta はマネタイズを会費のみからトランザクションベースの収益を含むよう拡大することを計画している。Kevin氏はどのようなトランザクションから収益を得るか、また利ざやはどうなるかは明確にしなかったものの、Talenta は CekAjaHaloMoneyCermati といったジャカルタのフィンテックと提携し、ユーザがローンやクレジットカードといった商品を申し込めるようにする動きだ。

製品からプラットフォームへ成長するにあたって、私たちにとってこれは当然な流れでした」とKevin氏は説明する。「会費ベースのモデルでは内部でもモデル自身も限界がありますが、トランザクション(モデル)には膨大なポテンシャルがあります。(Kevin氏)

また、Talentaは1500人以上のスタッフを抱え、中小企業のみに注力するのではなく、大企業とも提携を推し進めている。過去に、Kevin 氏は Talenta の中小企業への注力は、同社の中心となるサービス提供であると話していた。

Talenta は、新たに設計した独自のソフトウェアもローンチしている。同ソフトウェアには、退職、残業、立替金払い戻しなど従業員がセルフサービスで使用できる機能を始めとする多くの機能が追加されている。現在、Talenta は必死で大企業を追い求めているが、Oracle、SAP、DataOn、SunFish HRのような国際企業との競争が、よりはっきりと見え始めるようになるだろう。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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サービスの面白さを伝える「サポート」もあるーー隠れたキーマンを調べるお・ミクシィ奥田氏インタビュー

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 「モンスト」の爆発的ヒットで大注目のミクシィ。躍進を続けるミクシィにおいてユーザーサポート部門を統括し、影ながら「モンスト」を支え続けているミクシィMS本部長奥田匡彦…

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

「モンスト」の爆発的ヒットで大注目のミクシィ。躍進を続けるミクシィにおいてユーザーサポート部門を統括し、影ながら「モンスト」を支え続けているミクシィMS本部長奥田匡彦氏にお話を伺ってきました。

大柴:今回はモンストのユーザーサポートなどを統括するミクシィの奥田匡彦さんにお話を伺いたいと思います。よろしくお願いします!

奥田:よろしくお願いします!

大柴:奥田さんは現在37歳とのことですが、ミクシィに入社されたのはいつですか?

奥田:2年ほど前で、2013年4月入社です。

大柴:モンストのリリース(2013年10月)の前なんですね。それではミクシィ入社後の話は後ほど聞くとして、まずは経歴の方をざっと伺いたいと思います。

奥田:はい。大学に入ってすぐに光通信でアルバイトを始めたんです。98年ですかね。

大柴:98年というともうイケイケの時ですね。

奥田:そうですね。時給が良くて光通信を選んだんですよね。それなりに結果を出していたので、居心地がよかったんです。

大柴:凄いですね。

奥田:ただ、大学にはあまり行かなくなってしまい(笑)。結局大学は中退しました。当時、新卒教育なども含めて現場の育成を任されていたので、そちらに注力していましたね。完全に間違った判断です(笑)。

大柴:おぉ。

奥田:かれこれ5年ちょっと働いて、子会社の立ち上げなどにも参画したりしていたので、最終的に立ち上げた子会社では、もう役員の次に古いメンバーがバイトの僕ということになってしまいまして….。

大柴:それだけ働いて、成績も良くて、大学も辞めていたのならば、「社員にならないか」と誘われたんじゃないですか?

奥田:ああ、はい…そうですね。結構何度も誘われました。その都度断っていたんですが、ついに断れなくなって、その会社を辞めました。

大柴:え(笑)。

奥田:社員にはなりたくなかったんですよね。朝礼とか絶対出ない!とかよくわからんことを貫き通してたので(笑)。

大柴:なるほど。

mixi03

奥田:それで光通信を辞めて次のアルバイトを探そうと思ってヤフーで検索しようとしたんですよ。そしたらトップページの右下に「ヤフーで働きませんか?」みたいなバナーが表示されてて、「おお!受けてみよう!」って直感的にそのバナーをポチッと。それでヤフーで働くことになりました。

大柴:偶然表示されたバナーから(笑)。

奥田:はい。アルバイトじゃなくて正社員だったのですが。まぁ色々事情も重なって真面目に働こう!と思いました。

大柴:なるほど。

奥田:入社が2004年の2月だったので、会社が六本木ヒルズに移転したタイミングで、しかも夜勤がはじまり…。六本木で働くのも初めてで、光通信があった池袋とはこれまた違った何かを感じまして。夜勤もあり寒いし・・・。そんな最初でした(笑)。

大柴:ヤフーではどんな業務をなさっていたのですか?

奥田:基本的にヤフオクの担当でした。ヤフオクのユーザーサポート部門です。そこから不正対策をずっとやってまして、最後の2年間は全サービスの、対応に苦慮する案件だけを担当していました。で、サポートに関して一通りやったなあと思い2008年に退職を決めました。ヤフーのサポートではいろんなことをやらせてもらえたし、外へ出てみようと思って。

大柴:そうなんですね。

奥田:はい。退職後半年くらいですかね、ぷらぷらしてたんです。友達のベンチャーの立ち上げを手伝ったり。そんな時にピットクルーというインターネット監視事業の創業者の方と久しぶりにごはん食べてまして、「うちにどうですか?」とお誘いいただいたので、ピットクルーに入社することにしました。

大柴:なるほど。奥田さんはどんな業務を?

奥田:最初は営業をやらせてもらいました。当時の社長からは何ができるんだみたいなことを言われたので、とりあえず営業が一番結果としては分かりやすいかなと思いまして。運よくそれなりに営業結果を出せたので、1年経って部長になって、2年経って執行役員にあげてもらって事業全体を統括するようになり、3年経って取締役副社長に就任しました。

たまたま、これまでやってきたことが運よく噛み合ったんですよね。営業もやってきたし、サポートや監視のオペレーションも経験してきたし。

ピットクルーは2011年に持ち株会社ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングスを設立して、その年の10月にマザーズに上場しました。翌年には東証一部に鞍替えしたんですが、その頃、ミクシィに誘われたんです。

大柴:なるほど。

奥田:かねてから取引もあって、ユーザーサポート業務の相談を受けたりしていたんです。その流れで誘われたんですが、タイミング的にちょっと難しくて、断っていたんです。でも笠原さん(現ミクシィ取締役会長の笠原健治氏)とお話しする機会をいただいて。それで心が動いて、ミクシィに行くことに決めました。

mixi02

大柴:ミクシィに転職されたのは2013年4月ですよね。

奥田:そうですね。最初はmixiの健全化を担当していましたが、モンストの急速な伸びがあって、健全化だけでなくサポート全般に携わりました。サポート体制の拡大を担当して、内部のマネージメントや外部のサポート企業のコントロールなど全般的にやりました。サポートにおいてはちょっと意識して取り組んでいることがあるんですよ。

大柴:ほう。それはどんなことですか?

奥田:マニュアルやテンプレだけじゃない、一人一人、その人に必要なサポートをしてみたいなって。例えば、モンストってみんなでわいわい遊ぶマルチプレイが特徴なんです。病気や怪我で入院しているお子さんや、離島に住んでいるお子さんなど、ひとりでしかプレイできないストレスをぶつけてきてくれる方もいらっしゃいます。なので、弊社までお問い合わせをくれた人と一緒にマルチプレイしたりもしています。

もちろんそれはマニュアルにはない例外的な対応です。ユーザーが増えるにしたがってマニュアル的に対応しないといけない部分が増えるのももちろんんですが、その反面特殊な事情を抱えたユーザーも一定比率いらっしゃいます。そういった方には可能な限りその方が抱える事情に寄り添ってサービスの面白さを伝える「サポート」なんかもしていきたいなと。

大柴:たしかにそういうサポートはマニュアル一辺倒では難しいですよね。

奥田:問題を解決するのもサポートですし、サービスの面白さを伝えるのもサポートだと考えています。

大柴:すばらしいですね。こういったサポートの皆さんの地道な活動もモンスト人気の一端を担ってるんですね。

奥田:すんません、なんかやっとまともな事を話した気がします。これからもよりよいサポート方法を考えながら、ユーザーの皆さんに楽しんでもらえるようなサポートをしていきたいです!

大柴:さて、ミクシィは現在森田さんが代表取締役社長ですが、森田さんはどんな方なのですか?

奥田:先ほどお話ししたような「踏み込んだ対応」なんかも許容してくれる寛大さがあります。そういう意味ではこれまでもそうでしたが、チャレンジに対しては、すごく後押ししてくれます。社長ではありますが、フラットな感じで、僕らと同じような席に横並びで座ってますね。

大柴:なるほど。笠原さんのデスクもそんな感じなんですよね?

奥田:そうですね。笠原さんはさらに現場に意識的に関わってらっしゃる印象がありますね。現在は「家族アルバム『みてね』」という家族間で子供の写真や動画を共有するアプリのプロデューサーをしています。なので、ユーザーサポートに関する相談なんかをされたり、ふらっと席まで来られることもあり、こちらが恐縮してしまいますね。

大柴:最後に奥田さんの将来の夢みたいなものをお伺いできればと。

奥田:夢ですか・・・そうですね、ユーザーサポート、カスタマーサポートは一通りやってきたし、そのノウハウを形にしたいなと思ってます。コールセンター業務のノウハウに関する本はたくさんありますが、メールやチャット、CGMなどを使ったユーザーサポートに関する疑問を解決するようなものはあまりないんです。本じゃなくてもいいけど、共有していきたいなって思います。

大柴:良いですね!ぜひいつの日か!今日はありがとうございます。

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会社のためなら何でもやる「アイスタイルのスペシャリスト」ーー隠れたキーマンを調べるお・アイスタイル勝並さんインタビュー

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。 日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」で有名なアイスタイル。女性も数多く働き活躍をしている同社において、様々なプロジェクトに携わり、現在はユーザーサービス…

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編集部注:「隠れたキーマンを調べるお」は、国内スタートアップ界隈を影で支える「知る人ぞ知る」人物をインタビューする不定期連載。毎回おひとりずつ、East Venturesフェローの大柴貴紀氏がみつけた「影の立役者」の素顔に迫ります。

日本最大のコスメ・美容の総合サイト「@cosme」で有名なアイスタイル。女性も数多く働き活躍をしている同社において、様々なプロジェクトに携わり、現在はユーザーサービス本部マネージャーとして、また母として多忙の日々を送っている勝並明子さんにインタビューしました。

大柴:今日はよろしくお願いします。これまでこの「隠れたキーマン」を20社くらい取材してきましたが、初の女性キーマンです!

勝並:そうなんですか。よろしくお願いします。

大柴:勝並さんはアイスタイルにいつ頃入社されたのですか?

勝並:「入社」となると2003年です。ただアイスタイル設立前から「@cosme」のアイデアを吉松(代表取締役社長兼CEOの吉松徹郎氏)から聞いていて、手伝ったりしていたんですよ。

大柴:おぉ、そうなんですね!!

勝並:99年の夏頃、とある友人と食事をしてたんです。その最中に友人の電話が鳴ってその友人は電話に出て話し出したんです。会話を漏れ聞いていると何だかすごく面白そうな話で。

大柴:なるほど。

勝並:友人が今度その電話の主を訪問するというので「私も連れて行って欲しい」とお願いして、その週末に一緒に行くことになりました。そこで初めて会ったのが吉松で、「@cosme」のアイデアを聞いて「これは面白いな」と。でも当時既に社会人だったので、週末だけ「@cosme」を手伝うことになりました。

大柴:なるほど。その頃はどこの会社で働いていたのですか?ベンチャーですか?

勝並:いえ、IHIです。新卒で入社しました。

大柴:少し意外な会社ですね(笑)。

勝並:家族や親戚などがゼネコンなど堅い会社で働いている人が多くて。自分としてはそんなに違和感なく就職したんですよね。入ってみるとやっぱりとても良い会社で楽しかったんです。でも学生時代に周囲にいた人達と全然違うんです。それで「私、ここでやっていけるんだろうか」と少し不安を感じていました。その頃にさっき話した出来事があって、週末だけだけどベンチャーに関わるようになったんです。

大柴:なるほど。ということは学生時代もベンチャーに関わっていたのですか?

勝並:はい。大学の時、電脳隊を少し手伝ってました。川邊さん(現ヤフー取締役副社長の川邊健太郎氏)が大学の先輩だったので。

大柴:あの伝説のベンチャー、電脳隊!!

勝並:学生が集まるオフィスがあって、遊びにいったり、少しだけライティングや、企画などを手伝っていました。

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大柴:そうだったんですね…。アイスタイルを手伝い始めて、そのまま入社という感じですか?

勝並:いや、違うんです。最初にアイスタイルに行った時に一緒に行った友人が起業したんです。インターネットリサーチなどWebマーケティングの会社です。その友人に誘われたのでIHIを辞めて、創業メンバーとしてジョインしました。

大柴:そうなんですね。

勝並:その会社のクライアントとしてアイスタイルがいて、私が担当をしました。ドコモ公式サイトなど「@cosme」に関する企画やリサーチなどをやっていました。もちろん他にもクライアントはいましたが、アイスタイルはがっつり取り組んでいたクライアントでした。

大柴:なるほど。

勝並:2003年頃に社長が「本当は人材教育の事業をやりたいんだよね」と事業をピボットすることになったんです。それで一つのタイミングかなと会社を辞めることにしました。吉松にも「辞めるんですよ」と挨拶したんです。そしたら「じゃあアイスタイルに来ればいいよ」って。他にも何社か誘われていたので悩んでたんですよね。

大柴:なるほど。

勝並:数日後、アイスタイルにいる友人から「ウチに入ることにしたんだね」って言われたんです。「え?なになに?」って聞いたら「もう座席表に書いてあったよ」と。

大柴:あるあるですね(笑)。

勝並:「これも縁かな」ってアイスタイルに入社することに決めました。

大柴:アイスタイル入社後はどのような業務につかれたのですか?

勝並:「@cosme」ユーザーを活用した商品開発などですね。これまで外部から関わっていたリサーチ事業を今度は内部から携わるという感じです。美容事業をやっていきたい家電メーカーと一緒に商品開発をするようなものです。最初はそんな業務をしていたのですが、2005年にいきなりイベント担当に任命されまして・・・。

大柴:イベントですか?

勝並:@cosmeエキスポというイベントを開催することになりまして、最初は「○○人収容できる会場を調べて」などのリサーチをするくらいの関わりだったのですが、気がついたら担当に任命されまして。イベント運営は未経験で、いきなりの1万人規模のイベントを任されたのですごい大変でした。

大柴:うわぁ、大変ですね。イベントは成功しましたか?

勝並:はい。大盛況で。

大柴:さすがです。

勝並:イベントも終わってホッとしてたんですよ。その頃アイスタイルは子会社を設立したんです。そのうちの一つでデータ活用やBtoBソリューションを事業とするアイスタイルマーケティングソリューションズという会社ができたのですが、そこのバックオフィスを全て見ることになったんです。管理業務を基本的に一人でやりました。管理だけでなく、営業もやったのですごく大変で。

大柴:そうですよね・・・。

勝並:あまりに忙しくなったので、事務の人を一人採用し、管理全般を任せました。その人、経理業務自体は未経験だったのですが、今では経理マネージャーとなっています。

大柴:アイスタイル入社後、激動の毎日を送っていますね。

勝並:そうですね。ただ2007年から2008年まで産休育休を取って会社を休んでいたんです。

大柴:そうなんですね。

勝並:育休明けて復帰したらアイスタイルマーケティングソリューションズという会社は無くなっていまして(笑)。

それで営業部門にいき、ブランドファンクラブというサービスの事務局管理などをやったりしていました。やっていくうちに改善点も見つかり、また営業の声も聞いたりといろいろやっていたんです。気づいたら営業部門のマネージャーになっていました(笑)。5年ちょっとですかね。半分管理、半分営業みたいな感じでした。去年くらいにモノを作る側に回りたいなと思って、モノ作りのサービスプロデューサーになりました。

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大柴:ちょっと吉松社長のことも聞いてみたいと思います。99年に初めて会った時の印象は?

勝並:当時吉松は26歳で、すっごい楽しそうに事業モデルの話をしてくれたんです。一点の曇りも無く、キラキラとしてた。こんなにビジネスモデルやビジョンを楽しそうに嬉しそうに話す人は見たことないなって。なんでこんなに楽しそうに語れるんだろう?って不思議でした。

でも聞いてるうちに「なんかこの人の言ってる夢は叶いそうな気がする」って思ってきたんです。叶いそうだし、その夢が実現できたらいいなって。

大柴:なるほど。

勝並:あれから15年以上経ちますが、基本的に今も変わっていないんです。考え方や想いが全くブレてないし、言ってることも変わらない。それが凄いなって。今でもほんと楽しそうに事業モデルやビジョンを語るんです。想いがすごく強い。

大柴:すごいですね。

勝並:普段はすごく自然体で、みんなともフラットに接する社長です。一部上場企業の社長には見えない(笑)。とても素直でピュアです。

大柴:天真爛漫な感じですかね。

勝並:そうですね。少年のようです(笑)。

大柴:そんな吉松社長とともにずっとやってきたわけですが、勝並さんの今後についてお伺いできればと。

勝並:この会社はどこまでいくんだろう?というのにとても興味があるんです。その成長を会社の中で見ていたいなって思うんです。私はアイスタイルでいろんな業務をやってきて、遊軍部隊って言われるんです。アイスタイルの中ならどこの部門でも力を発揮できる「アイスタイルのスペシャリスト」だと思ってます。

会社の成長のためには何でもやるし、一番自分の力を発揮できる場所だと思っています。それが可能なのは、やはり最初に吉松から聞いたビジョンが全くブレてないからだと思います。軸がブレないからどこに問題があるかすぐにわかるし、解決できる。そう思ってます。

大柴:「アイスタイルのスペシャリスト」ってすごくよくわかります。

勝並:家庭もありますし、やっぱり時間的制約は出てきます。そんな中、短時間で最高のパフォーマンスを出すにはいまはアイスタイルしかないかなと思うんです。それも、会社の人や外の人の協力に支えられながらやっていっています。ほんと感謝です。

大柴:とても楽しく興味深いお話を伺えたと思います。今日はありがとうございました!

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