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ソーシャルインパクトを掲げるスタートアップたち【TechStars選出(2/3)】

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ピックアップ:Cox Enterprises Social Impact Accelerator Powered by Techstars TechStarsによるSGDsをテーマとしたアクセラレーションプログラム「Cox Enterprises Social Impact Accelerator Powered by Techstars」に選抜されたスタートアップを解説する、前回からの続き。第2…

ピックアップCox Enterprises Social Impact Accelerator Powered by Techstars

TechStarsによるSGDsをテーマとしたアクセラレーションプログラム「Cox Enterprises Social Impact Accelerator Powered by Techstars」に選抜されたスタートアップを解説する、前回からの続き。第2回目は、ヘルスケア・エネルギー関係のスタートアップを紹介する。

Invincible

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Invincibleウェブサイト

概要:慢性疾患に苦しむ子供たちの見守りアプリ

課題:多くの子供たちは、喘息、糖尿病、自閉症、てんかんといった慢性疾患に苦しんでいる。それはアメリカだけでも1,800万人にものぼる。

市場背景:慢性疾患を患った子供は、家族や学校の教員、友達など、周りの人たちからの支えを頼りにするしかない。飲まないといけない薬や注射の対応は問題なくできているか、体調に異変がないのかなどの連携が必要であるが、そう簡単には実現できていないのが現状だ。

提供しているサービス:慢性疾患に苦しむ子供の身の回りにいる人たちに何が起こったのか、異変がないかを入力してもらうアプリを提供。例えば、昼食時に決められた通りに注射をしたか、薬を飲んだかなどをアプリに入力する。

ビジネスモデル等:現在はベータ版を公開している。1家族あたり、月額10ドルとなる予定だ。

EnMass Energy

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EnMass Energyウェブサイト

概要:廃棄物エネルギー転換ビジネスの効率化を目的とした、SaaSプラットフォームを提供

課題:アメリカでは、一人1日あたり3.175kgのゴミが捨てられている。アメリカの人口は世界の4%にしか当たらないにも関わらず、この量は、世界の30%のゴミの量にあたる。

市場背景:プラスチックやタイヤなどの余剰な廃棄物は、エネルギーに転換することが可能だ。しかし、廃棄物エネルギー転換会社のボトルネックとなっているのは、燃料調達である。

廃棄物エネルギー転換ビジネスのプロセスは複雑で未だに紙が使われるなど、非効率な部分も多い。同社のCEOのAndrew Joiner氏は、アメリカ政府の廃棄物エネルギー転換に関するプロジェクトや施策を担当した経験があり、そこで培った経験に基づき起業に至った。

提供しているサービス:EnMass Energyは最先端のテクノロジーを活用することにより、廃棄物エネルギー変換に必要な燃料調達やプロジェクト運営・管理のプラットフォームを提供。効率的な燃料の収集手段、適正価格、在庫管理などのプロセスを最適化し、クラウドのプラットフォームで管理可能なのが特徴だ。廃棄物をエネルギーに変換するすべての関係者(サプライヤー、輸送業者、トラック会社、倉庫業、加工業者、配送業者)を繋いでいる。

ビジネスモデル等:同社は2つのビジネスモデルを持つ。1つは顧客よりアウトソースを受けるモデルと、2つ目は、顧客側でデータをEnMass Energyのプラットフォームに読み込み自社で管理するモデルである。月額のサブスクリプションモデル。創業当時は、農業廃棄物に特化していたが、TechStarsのアクセラレータープログラム参加以降は、エネルギー転換可能なほぼ全ての廃棄物も取り扱うことができるようになった。

グローバルでは、4000もの廃棄物エネルギープロジェクトが存在している。そのうちの500はアメリカである。これらのプロジェクトは多額の資金をサプライチェーンに費やしており、最新の統計結果では、廃棄物エネルギー転換の市場は2026年までに2倍になると予測されている(最終回に続く)。

執筆:NeKomaru/編集:岩切絹代・増渕大志