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変化するBurning Man ーー何千人もの参加者がFireChatで砂漠に独自のワイヤレスネットワークを構築

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都会を離れて田舎に行くことは、もはや以前のような経験ではなくなっている。 Open Gardenによって作られたピアツーピアワイヤレスネットワークのアプリ、FireChatのおかげで、今年のBurning Manに参加した数千人という参加者らはスマートフォンを通して互いに連絡を取り合っている。昔だったらネバダで行われる毎年恒例のフェスティバルに出かけるということは、現代の手軽な通信技術からしばらく…

Above: Firechat lets people at Burning Man stay connected to each other. Image Credit: Firechat
上:Firechatを使って、Burning Manの参加者はお互いにつながっている。
Image Credit: Firechat

都会を離れて田舎に行くことは、もはや以前のような経験ではなくなっている。

Open Gardenによって作られたピアツーピアワイヤレスネットワークのアプリ、FireChatのおかげで、今年のBurning Manに参加した数千人という参加者らはスマートフォンを通して互いに連絡を取り合っている。昔だったらネバダで行われる毎年恒例のフェスティバルに出かけるということは、現代の手軽な通信技術からしばらく離れてしまうことを意味していたが、FireChatのおかげでiOSやAndroidフォンで他の参加者と連絡が取り合うことができるようになった(機器の充電はできるものと仮定しての話だが)。

「共通の目的を共有するたくさんの人たちがいる場合には素晴らしいツールです」とインタビューでOpen GardenのCEO兼共同設立者であるMicha Benoliel氏は述べた。「これはオープンコミュニケーションネットワークなのでインフラもマネージメントも必要ありません。」

4年以上前に設立されたOpen GardenはFireChatを開発し、これまでとは違った方法でユーザがワイヤレスネットワークを構築できるようにした。ユーザはアプリをダウンロードし、電話のWi-FiやBluetooth経由で近くにいる他のFireChatユーザを探してくれる。完全に暗号化されたプライベート/パブリックメッセージや写真はこのメッシュネットワーキングで送ることができ、所定の受信者に送られるまで1人のFireChatユーザから別のユーザへ次から次へと伝わっていくのだ。

通信事業者を使わずに接続できることから、同アプリはプライバシーを特に重視したいと考える人たちの間で驚くほど人気になった。昨年の香港での抗議運動の間も何十万回もダウンロードされ、地元当局が監視も遮断もできないコミュニケーションシステムを構築したことで高い評価を得た。

数ヶ月後、Open GardenはFireChatのサービス範囲拡大のため1080万米ドルの資金を集めた。アプリは大きなコンサートやフェスティバルで人気となった。また同社はアプリを通して、ワイヤレスネットワークアクセスがほとんどない、または全くない地域にいる人々に対してネットワークを提供したい考えだ。

当然のことながら、Burning Manの参加者らはイベントのほぼ開始当初から通信できる方法を探し続けてきた。発電機や衛星インターネット装置をプラヤ(砂漠地帯)に持ち込んだり、そうでなければ簡易トランシーバーを持ち込むだけだった。

しかしトランシーバーは限られた数の接続しかできない一方で、FireChatでは何千もの参加者たちと連絡が取り合える。FireChatはインターネットに接続していないので、携帯電話でネットサーフィンをすることはできないが、ユーザはイベントでメッセージや写真を送り合うことができる。

ユーザは直接的にどのサーバーともアクセスしないので、Open Gardenも直接的に使用状況をモニターできない。そのため、どれだけの人が現時点でBurning Manでアプリを利用しているのかはわからないようだ。しかし、同社は昨年4000人が特設のBurning Manチャットルームに参加したと述べており、また今年はその数は増加することを見込んでいる。

昨年、利用者はニュースや今後のイベントの更新を共有するためにアプリを利用していたが、昨年起きた大雨の警報も発信していた。

今年はプラヤでのFireChatのサービスはよりしっかりしたものになるだろう。同社は「蓄積転送」の機能を盛り込んだアプリを更新した。メッシュネットワークにギャップが生じ、2人の間でメッセージが直接送られない場合、そのメッセージは所定のターゲットに届けられるまで別のFireChat電話に蓄積される。

Open Gardenはまた、今年Hub Cultureとの提携を発表した。Hub Cultureはバーチャル体験を推し進める技術組織で、FireChatのメッシュネットワークを増幅するためにBurning Manに風力コミュニケーションステーションを設置した。その目的は、より多くの人たちがより遠く離れた所で繋がることだ。

もちろん、Burning Manでもっと多く繋がることは一部の参加者にとって素晴らしいことである一方で、フェスティバルが以前と同じでなくなっていることを好ましく思わない人もいるだろう。これは考えてみれば、参加者が毎年抱える同じ不満だ。しかし、そういった不満もBurning Manが毎年大きくなっていくのを止めてしまうほどの不安材料には決してならないだろう。

FireChatの詳しい説明についてはこちらから。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】