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ブロックチェーンを使った証券取引所Funderbeamを利用し、アーリーステージスタートアップらが5,800万米ドルを調達

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スタートアップ向けの取引所である Funderbeam は11月3日、同社のブロックチェーンを利用したプラットフォームにおいて、アーリーステージのスタートアップらが約100か国の投資家から500万ユーロ(580万米ドル)以上を調達したことを発表した。 エストニアに拠点を置く Funderbeam は、ブロックチェーン技術を利用して各企業が資金調達・取引できるようにしている。2013年に設立、201…

10月30日に東京で開催された Funderbeam Mettup で、設立者兼 CEO の Kaidi Ruusalepp 氏。
Image credit: Masaru Ikeda

スタートアップ向けの取引所である Funderbeam は11月3日、同社のブロックチェーンを利用したプラットフォームにおいて、アーリーステージのスタートアップらが約100か国の投資家から500万ユーロ(580万米ドル)以上を調達したことを発表した。

エストニアに拠点を置く Funderbeam は、ブロックチェーン技術を利用して各企業が資金調達・取引できるようにしている。2013年に設立、2016年にサービスをローンチした。Skype の共同設立者である Jaan Tallinn 氏、ベンチャーキャピタリストの Tim Draper 氏、Mistletoe の孫泰蔵氏など著名投資家から700万米ドル以上のシード資金をすでに確保している。

Funderbeam を理解するには、同社が何を行い、何を行っていないかを知る必要がある。Funderbeam は、アーリーステージへの投資が集まるプライマリーマーケットおよびセカンダリーマーケットである。成長資本を調達する機会をスタートアップらに与えており、世界中の投資家には当面の流動性をもたらしている。本質的には、IPO 前の成長企業のための株式取引所であり、誰もがプラットフォームを通じて投資や取引を行うことができる。

トークンや仮想通貨による資金調達と、Funderbeam を使った資金調達の位置付けや役割の違い
Image credit: Funderbeam

Funderbeam の共同設立者である Urmas Peiker 氏は、VentureBeat のインタビューでこう語っている。

キーワードは「IPO 前」で、これは株式公開前であり、株式が発行されていないことを意味しています。企業に投資するプライベートマーケットであり、Seedrs のようなものです。また、投資家が投資をトレードできるセカンダリーマーケットでもあります。セカンダリーマーケットは1対1の取引が原則で、一部分だけを対象としたマッチングは行われません。

Peiker 氏はまたこう付け加えた。

私たちがしていることは取引所に例えると分かりやすいですが、あくまで例えである点が重要です。

Funderbeam の重要な点は、従来は金銭的支援を受けることが困難だった企業を含めて、世界中のアーリーステージ企業に競争と成長の機会を与えていることだ。

投資家にとっても投資を完全にコントロールできるメリットがある。つまり、いつでもキャッシュアウトが可能だ。また、投資額を抑えることができるため、小規模な投資家の参入障壁も低くなる。

Funderbeam はこのような目的にはブロックチェーン技術が向いていると確信している。

設立者兼 CEO である Kaidi Ruusalepp 氏は次のように述べている。

ブロックチェーンを使えば、仲介企業なしで投資、取引、および取引後の活動を円滑に進めることができます。また、従来の金融分野で各機関が確保してきたような、必要とされる信頼性を保証します。将来的には、当社がすでに行っているように、テクノロジーが世界中で信頼関係を保証することになるでしょう。

10月30日に東京で開催された Funderbeam Meetup
Image credit: Masaru Ikeda

もちろん、資金調達と取引に関するソリューションにおいてはリスクマネジメントに関するアドバイスをユーザに提供することが重要な要素となる。

私たちが当初から取り組んできた目標の一つは、標準化され、かつ透明性の高い情報をあらゆる投資家に提供することです。投資を決断する前の段階で、皆が等しく情報を手にし、根本的なリスクを実際に把握できるようにするのです。

Ruusalepp 氏は語る。

これは、投資前の段階か後の段階かを問わず非常に重要です。特に刻々と変化する流動性を扱う既存のセカンダリーマーケットがある場合はなおさらです。

Ruusalepp 氏はまた、ICO を扱う環境ではユーザのリスク管理を手助けすることが重要だと認識している。

最近では ICO が増加傾向にあるため、アーリーステージの投資においては透明性、検証、標準的なアプローチがかつてないほど求められています。これらは、効率的で機能的な流通市場を実現する上でも必要とされています。Funderbeam は、業界、規制当局、コミュニティのメンバー全てに技術を届けているのです。

では、Funderbeam の次の一手は何だろうか?

Funderbeam は様々な国々(100か国以上)と様々な投資ラウンドで、志を共有する投資家同士を結びつけようとしています。

Ruusalepp 氏は説明する。

つまり、アーリーステージのスタートアップに投資や取引をもたらすだけでなく、彼らを中堅の中小企業や機関投資家らと徐々に引き合わせているのです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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ブロックチェーンを使ったスタートアップのための証券取引所Funderbeam、Mistletoeから200万ユーロを調達しアジア太平洋地域進出を発表 #SLUSHTOKYO17

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本稿は、SLUSH TOKYO 2017 の取材の一部である。 エストニア発のスタートアップで、スタートアップの株式を取引できるブロックチェーン・ベースの証券取引所を運営する Funderbeam は29日、創業者で CEO の Kaidi Ruusalepp 氏が都内で開催中の SLUSH TOKYO 2017 に登壇。孫泰蔵氏が率いる Mistletoe から200万ユーロ(約2.4億円)を資…

Mistletoe 孫泰蔵氏と握手する、Funderbeam の Kaidi Ruusalepp 氏
Image credit: Koichiro Shimojo / Slush Tokyo 2017

本稿は、SLUSH TOKYO 2017 の取材の一部である。

エストニア発のスタートアップで、スタートアップの株式を取引できるブロックチェーン・ベースの証券取引所を運営する Funderbeam は29日、創業者で CEO の Kaidi Ruusalepp 氏が都内で開催中の SLUSH TOKYO 2017 に登壇。孫泰蔵氏が率いる Mistletoe から200万ユーロ(約2.4億円)を資金調達し、戦略的提携のもと日本を含むアジア太平洋地域への進出を開始することを発表した。

Funderbeam は、以前エストニアの証券取引所である Nasdaq Tallinn の CEO を務めた Kaidi Ruusalepp 氏によって2013年に設立された。2016年4月からは、スタートアップがファンディングを受けられるプラットフォームと、スタートアップ株式が取引できるプラットフォームを追加した。初期投資家には Skype の共同創業者である Jann Tallinn 氏らが名を連ね、Funderbeam によれば、これまでの累積資金調達額は480万ドルに上る(Crunchbase によると475万ドルとなっているが、換算時に適用した為替レートの違いによると推定される)。さらに、自前の資金調達プラットフォームからも42.4万ユーロを調達している。

Funderbeam プラットフォーム上に開設された Funderbeam の資金調達/プロフィールページ

Funderbeam は金融ハブであるロンドンにオフィスを置き、クロアチアのザグレブ証券取引所やスロベニアのリュブヤナ証券取引所と業務提携するなどして、既にヨーロッパ市場でのプレゼンスを確立しているが、グローバル展開としては、Mistletoe との提携によるアジア太平洋地域進出が初となる。Ruusalepp 氏は THE BRIDGE とのインタビューで、市場の成長の速さを鑑みて、アメリカ進出よりアジア太平洋地域への進出を優先させたことを強調、各地域の市場を最も理解しているローカルパートナーとの提携によりグローバル展開を進める上で、アジア太平洋地域では Mistletoe が最適なパートナーと判断したと語った。

この分野では昨年末に、タイ証券取引所がスタートアップの株式取引に特化した取引所を2017年第3四半期に開設することを明らかにしている。また、スタートアップのデータベースという点では、香港の OddUp、アメリカの Mattermark や CB Insights などが競合になり得るが、Ruusalepp 氏は、データ(投資家が投資判断に使える世界のスタートアップ15万社のデータアナリティクスを有する)、ファンディング、トレーディングという3つのアセットが Funderbeam の強みであるとした。

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昨年4月のプラットフォーム・ローンチ以来、Funderbeam プラットフォームを通じての投資家による出資額総額は200万ユーロに上り、取引額は80カ国以上で10万ユーロに及ぶとしている。

Mistletoe 代表取締役兼 CEO の孫泰蔵氏は、Funderbeam に出資・提携をした理由を、ステートメントの中で次のように語っている。(一部抜粋)

Mistletoe では、スタートアップがどんどん生まれて成長していくためのエコシステムを形成するさまざまな活動をしている。このエコシステムの健全な発展のためには、スタートアップの成長に最も重要な要素の一つである「資金調達プロセス」が透明で、誰にでも開かれたものになる必要があると考えている。

Funderbeam のアジア太平洋地域における進出計画については、今後、Funderbeam と Mistletoe の間で具体的に戦略を固めていくとしている。

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