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ロンドンのGoCardless、シリーズEラウンドでGVなどから7,500万米ドルを調達——サブスクリプション向け口座振替の仕組みを米国に拡大

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顧客から定期購入やその他定期決済で売り上げた代金の回収をサポートするロンドン拠点のスタートアップ GoCardless は、Alphabet の投資部門 GV、Salesforce Ventures、Accel Partners、Balderton Capital、Notion Capital、Passion Capital、Adams Street Partners からシリーズ E ラウンドで…

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GoCardless ブランドのジャケットを着た同社スタッフたち

顧客から定期購入やその他定期決済で売り上げた代金の回収をサポートするロンドン拠点のスタートアップ GoCardless は、Alphabet の投資部門 GV、Salesforce Ventures、Accel Partners、Balderton Capital、Notion Capital、Passion Capital、Adams Street Partners からシリーズ E ラウンドで7,500万米ドルの資金を調達した。

サブスクリプション(定額制)は、数多くの企業にとって顧客・企業両方の面において人気のある収益化モデルである。Spotify などの音楽ストリーミングサービスや Box などのクラウド SaaS 企業はサブスクリプションに依存している。ある推計によると、Fortune 2000にランクインしている企業の35%以上が定額料を通じて収益を上げており、アメリカでは約15%のオンラインショッパーが少なくとも1つのサブスクリプションを利用している。

GoCardless は Y Combinator 卒業生であり、2011年に設立。口座振替による集金を円滑にするグローバルな銀行間のネットワーク構築に着手した。オンラインで定額料を回収するプロセスは、一国の中では比較的容易であるが、無数の国にまたがる多くの銀行と取引をする場合、より多くの労力を要する。そこで GoCardless の登場である。同社が提供するプラットフォームでは、企業は単一のセットアッププロセスで運営するすべての市場をカバーすることができる。

GoCardless の CEO である Hiroki Takeuchi 氏は以下のように語っている。

定額料金を回収する企業のやり方は崩壊しつつあります。目的に適さないシステムを使用していては、ビジネスを台無しにしてしまいます。あらゆる通貨でどこでも定額料金を容易に回収できるようにするため、自動引き落とし向けのグローバルネットワークを立ち上げることが必要不可欠なのです。

2017年の終わりに取材した前回の時点で、3万の企業が利用し、40億米ドル相当の取引を処理したと同社は発表していた。現在、利用する企業の数は4万に増え、取引額は100億米ドルに及ぶ。

定額サービスがここに

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GoCardless

定期決済分野におけるその他の注目すべき企業は、昨年 IPO(新規公開株)を行ったオランダの企業 Adyen、そして最近さらに1億米ドルの資金調達に成功し、企業評価が225億米ドルとなった Stripe などがいる。しかし、両社は他にも多くの決済プロセスも運営していることを強調しなければならない。一方、GoCardless はジェネラリストとしてではなく、サブスクリプション経済に特化した「定期決済スペシャリスト」として自身を売り込んでいる。

2017年に行われた2,250万米ドル規模のトランシェを含め、同社はこれまでに約4,700万米ドルの資金を調達しており、声明によると今回のシリーズ E ラウンドで得た7,500万米ドルの資金で市場プレゼンスを拡大し、今春までに「世界の定期決済の70%」をカバーしていきたいとしている。

これまでのところ、GoCardless はイギリスやユーロ圏全般のほか、デンマーク、スウェーデン、オーストラリアでサービス展開している。さらに近年、カナダとニュージーランドにも事業拡大を果たした。そして現在、アメリカへの拡大に向け準備を進めている。

投資家のご支援のおかげで、弊社のグローバルネットワークと決済プラットフォームを世界中に存在する多くの企業に広めることができるようになり、料金の回収に伴う不便さを解消するというミッションを果たすことができます。そして企業側も自社事業に専念できるようになります。

Takeuchi 氏は付け加えた。

特筆すべき点は、まだできる範囲は限られているものの、すでにアメリカ市場で事実上 GoCardless が運営されているということだ。企業はまだアメリカの顧客から代金を回収することはできないが、BACS、SEPA、BECS、PAD などの決済方式を利用して、世界中に存在する GoCardless のユーザから集金することが可能だ。しかし、アメリカ以外の国で銀行口座を保有している場合に限る。アメリカで完全にローンチされれば、現地の業者にすべての口座引き落としサービスを提供することができるだろう。

今回調達した資金は市場拡大だけでなく、外国為替サービス、即時決済、および決済情報ツールを含む定期決済取引に関連する新製品の展開のためにも使われると GoCardless は語った。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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「繰り返し請求」に着目したGoCardless、GoogleやSalesforceなどから7500万ドル調達

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ピックアップ:Google, Salesforce Invest in U.K. Payments Startup GoCardless  ニュースサマリー:実物のカードいらずでオンライン決済を可能にするGoCardlessは18日、Google Ventures、Adams Street Partners、Salesforce Venturesからの資金調達を公表した。今回の投資ラウンドで集めた…

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ピックアップGoogle, Salesforce Invest in U.K. Payments Startup GoCardless 

ニュースサマリー:実物のカードいらずでオンライン決済を可能にするGoCardlessは18日、Google Ventures、Adams Street Partners、Salesforce Venturesからの資金調達を公表した。今回の投資ラウンドで集めた資金は7500万ドルで、既存投資家のAccel、Balderton Capital、Notion Capital、Passion Capitalも引き続き参加している。

GoCardlessの創業は2011年。口座振替の支払いプラットフォームを提供しており、現時点で年間約100億ドル程のトランザクションを処理している。同社のシステムを利用すると、企業は繰り返し取引を行う顧客との取引を自動化することが出来る。現在イギリス、北アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパの各地で利用されており、2019年までにアジアを加えた35カ国での展開を狙う。

GoCardlessによると、世界で取り扱われているトランザクションのうち約18%は最低2回繰り返されるトランザクションとなっている。同社の報告によると、米国では約66%のB2Bペイメントにおいて未だに小切手が使われており、グローバルで見ても紙による取引は半数以上も残るなどデジタル化が進んでいない状況があるという。

話題のポイント:日本においては、マネーフォワードやfreeeなどの登場でクラウド請求書の概念が随分と一般的になりました。GoCardlessも同様のサービスなのですが、請求書が作成できるだけでなく「契約」の実行までをほぼ自動化させているのが大きな特徴です。

GoCardlessによれば、繰り返し発生する支払い市場の70%は同プラットフォームが使用されているといい、約4万以上の企業が導入済みであるとしています。

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Credit: GoCardless

請求から支払いの実行までは至ってシンプルです。ファーストステップで請求元・先が使用するリンクを作成し、次のステップで支払額や期日などを指定します。その後は、GoCardlessプラットフォーム上で支払い管理を進めることが可能になります。また、下図のように、繰り返し取引がある相手などは取引のルーティーン化が可能になっています。

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Credit:GoCardless

GoCardlessのビジネスモデルはサブスクリプション型です。Standardプランでは月額無料で、一回のトランザクションに対して1%の手数料がかかります。また、Plusプランは月額50ポンドで基本的な性能はStandardと変わらないものの、一部機能設定や預金残高証明書にユーザー名義を使用することなどが可能になります。Proプランはエンタープライズ向けで手数料はトランザクションに応じてカスタマイズされる仕組みになっています。

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