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月面探査チーム「HAKUTO」運営のispace、事業会社やファンド12社から101.5億円を調達——国内のシリーズAラウンドで史上最高調達額

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月面無人探査コンテスト「Google Lunar XPRIZE」への参加で知られる探査チーム「HAKUTO」運営の ispace は13日、シリーズ A ラウンドで総額101.5億円を調達したとを発表した。このラウンドに参加したのは、産業革新機構、日本政策投資銀行、東京放送ホールディングス(東証:9401)、コニカミノルタ(東証:4902)、清水建設(東証:1803)、スズキ(東証:7269)、電…

ispaceランダー(月着陸船)のコンセプトモデルイメージ
Image credit: ispace

月面無人探査コンテスト「Google Lunar XPRIZE」への参加で知られる探査チーム「HAKUTO」運営の ispace は13日、シリーズ A ラウンドで総額101.5億円を調達したとを発表した。このラウンドに参加したのは、産業革新機構、日本政策投資銀行、東京放送ホールディングス(東証:9401)、コニカミノルタ(東証:4902)、清水建設(東証:1803)、スズキ(東証:7269)、電通、リアルテックファンド(運営元は、ユーグレナ SMBC 日興リバネスキャピタル)、KDDI(東証:9433)、日本航空(東証:9201)、凸版印刷(東証:7911)、スパークス・グループ(東証:8739)。日本国内におけるシリーズ A ラウンドとしては、史上最高の調達額となる。

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今回の資金調達により、ispace は民間では日本初となる、独自開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つの月探査ミッションを始動させるとしている。同社は独自開発の月着陸船を2020年末までを目途に2回打ち上げ、Mission 1として2019年末頃に月周回軌道へ投入して軌道上からの月探査を、Mission 2として2020年末頃に月面に軟着陸して月面探査ローバーで月面探査を行う予定だ。

via PR TIMES

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新経済サミット〜日米のロボティクス・スタートアップが語る、ロボットが変える未来社会の姿 #NES2015

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これは、新経済サミット2015 の取材の一部だ。 ここ東京で開催された新経済サミットの1日目、午後のパネル・セッションでは、「ロボットが変える未来」と題して、ロボット活用の最新状況と、未来の社会はがロボットの活用でどう変わっていくのか、が論じられた。このセッションには Grabit CEO Charlie Duncheon 氏、ispace 代表の袴田武史氏の2人が登壇し、モデレータはランサーズ …

nes2015-robotics-session-2

これは、新経済サミット2015 の取材の一部だ。

ここ東京で開催された新経済サミットの1日目、午後のパネル・セッションでは、「ロボットが変える未来」と題して、ロボット活用の最新状況と、未来の社会はがロボットの活用でどう変わっていくのか、が論じられた。このセッションには Grabit CEO Charlie Duncheon 氏、ispace 代表の袴田武史氏の2人が登壇し、モデレータはランサーズ CEO の秋好陽介氏が務めた。

Grabit は静電気を利用したグリッパーを開発し、これを利用して、従来は手作業でしか対応ができなかった 布や PCB など薄地の物体の持ち運びを自動化する、産業向けのロボティクス・テクノロジーを開発している。立体的なものも運べるので、ドローンを用いた商品のデリバリにも応用できるそうだ。

ispace は、月面探査を手がけるスタートアップで、宇宙で人間が生活できる環境の構築を目指して、人間が立ち入れない場所にアクセスできるロボットを開発している。アメリカでは、政府ではなく民間が行う宇宙事業として「NewSpace」という言葉が使われるようになりつつあるが、ispace はまさに NewSpace に参入するスタートアップだ。月面無人探査を競うコンテスト「Google Lunar XPRIZE」に参加しており、世界6社のうち、日本からは唯一 Milestone Prizes(中間賞)を受賞している。

nes2015-robotics-session-xprize

Dancheon 氏がいる産業ロボットの観点からは、ロボットは生活水準を向上させ、労働生産性を上げるものだ、との見方を示した。ロボットが人間の労働機会を取り上げてしまう懸念は無いのか、との秋好氏の質問に対して、これまでの歴史が証明しているとして、次のような例を示した。

Silicon Valley Robotics が2013年に調査したところでは、自動車産業だけでも15万人分の職を作り出しことがわかった。

中国の生産受託会社などでも、働いている人たちに精神的な障害をもたらしたりする。そういう職業がをロボットが取って代わることで、職場環境を健康にするだろう。(Dancheon 氏)

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Singularity Point(ロボットが人間を超えるポイント)に差し掛かろうとする今、人間がロボットと共生できるのか、という質問に対して、袴田氏は次のように答えた。

最終的には共生できるだろうが、導入時には問題も生じるだろう。特に、日本人は、ドラえもんや鉄腕アトムのイメージがあるので、何でもできるロボットを考えがちだ。

セルフドライビングカーなど、安全が十分に担保される必要があるが、最終的な判断は人間がすることになるだろう。人間の仮説の範囲を超えて発展してきているのは事実だが、アシモフのロボット工学三原則を守っていくべきだろう。(袴田氏)

昨今、東大発のロボティクス・スタートアップ SCHAFT が Google に買収されたり、Google が東大生を物色したりしているとの報道があり、日本からロボティクスに精通した技術人材の海外流出について懸念が高まっている。この点について、袴田氏は、ロボティクス・スタートアップが資金調達をする上で、日本には技術の目利きが少なく、ロボティクス産業に対するリスクマネーが少ないことを指摘。

一方、Dancheon 氏は日本がロボティクス分野で世界をリードしているのは間違いなく、ロボットの応用範囲や信頼性を担保する上で非常に経験を積んでいることは大きなアドバンテージだとし、ロボティクス分野に挑んでいる日本の起業家や起業家志望者を激励した。

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民間企業による月面探査を競う国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」の中間賞に、日本のハクトがノミネート

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民間企業による月面探査を競う国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一参加するチーム「ハクト」が、太平洋標準時2月19日、Google Lunar XPRIZEが設ける中間賞の書類審査を通過し、モビリティサブシステム中間賞にノミネートされたことが発表された。 「Google Lunar XPRIZE」は、Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団…

Google Lunar XPRIZE

民間企業による月面探査を競う国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一参加するチーム「ハクト」が、太平洋標準時2月19日、Google Lunar XPRIZEが設ける中間賞の書類審査を通過し、モビリティサブシステム中間賞にノミネートされたことが発表された

Google Lunar XPRIZE」は、Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額4,000万米ドルの国際賞金レース。ミッションは、2015年12月31日までに月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m 以上移動し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。

総額1,000万米ドルのGoogle Lunar XPRIZEの中間賞

中間賞とは、2013年11月にXPRIZE財団とGoogleが発表したもの。月面ミッション達成で授与される総額3,000万米ドルの賞金に加え、総額1,000万米ドルを新たに中間賞として設定している。これは順調に開発を進めているチームを経済的にサポートし、更なる投資や認知を上げることを目的としたものだ。これはGoogle Lunar XPRIZE登録チームにのみエントリー資格がある。

現在、公表された中間賞は、下記の3つの賞からなる総額600万米ドル分。それぞれ月面ミッションには不可欠な要素技術であり、2014年9月末までに、実際に打上げ可能であることを検証できたチームに賞金が与えられる。

    1 イメージングサブシステム中間賞(画像処理系)《4チームまで》:250,000ドル/チーム
    2 モビリティサブシステム中間賞(走行系)《4チームまで》:500,000ドル/チーム
    3 ランダーシステム中間賞(着陸船)《3チームまで》:1,000,000ドル/チーム

中間賞獲得に向けて

ハクトでは今まで開発を進めてきた4輪タイプのローバーと対向2輪タイプのローバーの2タイ プを組み合わせた新しいコンセプトの「デュアルローバー」の開発をおこない、中間賞の獲 得を目指す。

さらに、ハクトを運営するispaceは昨年末に、今までハクトとパートナー関係にあった、東北大学宇宙ロボット研究室と共同研究契約を締結している。2015年末までにおこなう月面ミッションに向け、東北大学宇宙ロボット研究室との連携を強め、研究開発を進めていく方針だ。

以下はデュアルローバーフィールド試験映像。



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