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モバイルオンラインゲームのgumi、国光氏が「2014年の年末までにIPOする」と宣言

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<ピックアップ> Japanese mobile game company Gumi will file for IPO by end of this year 子会社のエイリムが提供する「ブレイブフロンティア」が世界的に絶好調なモバイルオンラインゲーム開発・提供のgumiですが、イベントの壇上で代表取締役の国光宏尚氏が「今年の年末までにIPOする」と宣言したそうです。 ニュースレター…

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<ピックアップ> Japanese mobile game company Gumi will file for IPO by end of this year

子会社のエイリムが提供する「ブレイブフロンティア」が世界的に絶好調なモバイルオンラインゲーム開発・提供のgumiですが、イベントの壇上で代表取締役の国光宏尚氏が「今年の年末までにIPOする」と宣言したそうです。

Tech in Asiaがシンガポールで開催したStartup Asiaの壇上でのことで、記事によれば国光氏が初めてIPOに触れたのは2012年、そこから音沙汰はなく今回のイベントでようやく大まかなタイムテーブルが発表された、という具合です。しかもIPO申請は日本国内だけでなく、USも狙っているとのこと。

TiAの編集長、Willis氏がgumiの企業価値について「3億ドル(100円換算で300億円)以上ですか」と尋ねたところ、国光氏は「ウチはそんなに安い会社じゃない」と一蹴。記事にもありますが、gumiの現在の売上は月間で2000万ドルから3000万ドル、従業員は650人に拡大しており、国光氏はオンライン・デジタルエンターテインメント時代の「ディズニー」を目指すと語っております。

国光氏にはどこまでも上を狙い続けていただきたいと切に願います。

via Tech in Asia【Google翻訳】

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アドウェイズがgumiへ出資、アジア圏スマホ市場への展開を加速

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スマートフォン向け広告プラットフォームなどを展開するアドウェイズがモバイルゲームを開発するgumiに出資することを2月5日に発表した。この出資によりアドウェイズはgumiの株式の一部、議決権所有割合1.0%を取得する。 アドウェイズはスマートフォンアプリ向け広告プラットフォーム「AppDriver」を国内外で展開している。gumiは自社で開発しているエンターテイメントコンテンツに加え、gumiの連…

adways267_1スマートフォン向け広告プラットフォームなどを展開するアドウェイズがモバイルゲームを開発するgumiに出資することを2月5日に発表した。この出資によりアドウェイズはgumiの株式の一部、議決権所有割合1.0%を取得する。

アドウェイズはスマートフォンアプリ向け広告プラットフォーム「AppDriver」を国内外で展開している。gumiは自社で開発しているエンターテイメントコンテンツに加え、gumiの連結子会社であるエイリムにて開発した「ブレイブフロンティア」は、日本だけでなく国外でも人気のゲーム作品となっている。「ブレイブフロンティア」は、国内プレイヤー数が200万人を突破し、海外でもプレイヤー数が100万人を突破しているという。

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アドウェイズは、海外スマートフォンアプリ市場へ展開するgumiとは将来的なシナジーが大きいと判断し、今回出資を行った。

アドウェイズは最近インモビジャパンとの業務提携や、日本のスタートアップ5社との提携などを発表している。

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モバイルオンラインゲームのgumiがフジテレビグループと業務資本提携、大型調達へーー合弁の新会社設立も

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モバイルオンラインゲームを開発、提供するgumiは12月25日、フジテレビグループとの幅広い業務および資本の提携を発表する。 まずgumiはフジテレビ系列のスタートアップ向け投資ファンドを運営するフジ・スタートアップ・ベンチャーズとの合弁でゲーム開発関連の新会社を設立。出資金額は両社で合わせて5億円程度になる。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップシーンの話題、BRIDGE …

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モバイルオンラインゲームを開発、提供するgumiは12月25日、フジテレビグループとの幅広い業務および資本の提携を発表する。

まずgumiはフジテレビ系列のスタートアップ向け投資ファンドを運営するフジ・スタートアップ・ベンチャーズとの合弁でゲーム開発関連の新会社を設立。出資金額は両社で合わせて5億円程度になる。

またこれに引き続き、gumiはフジ・ メディア・ ホールディングスおよび国内独立系ファンドのB Dash Venturesほかを割当先とする大型増資を近く発表する。複数の関係者の証言によると、増資金額は総額で十数億円規模になる見通しだ。(追記:総額19億円と発表された

gumiは既に同社の運営するファンドとフジ・スタートアップ・ベンチャーズ、B Dash Venturesとの合弁で設立したエイリムで開発した「ブレイブ・フロンティア」で好結果を残しており、放送外収益の強化を狙うフジテレビグループとの思惑が一致、今回の広範囲な業務資本提携に繋がったとみられる。

現在、ブレイブ・フロンティアを始め、シンガポールや韓国拠点の海外子会社が開発するゲームアプリ群が海外展開を実施しており、今回増資で得た資金については主に世界展開に向けたものと考えられる。

本件についてはgumi代表取締役の国光宏尚氏、フジ・スタートアップ・ベンチャーズの種田慶郎氏を現在追跡中で、確認次第、続報をお届けする。

gumi代表取締役の国光宏尚氏

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日本のソーシャルゲーム業界の課題と将来 #bdash

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 本稿は、B Dash Camp 2013 in 大阪の取材の一部だ。 B Dash Camp 大阪の1日目、ソーシャルゲーム業界の素晴らしいパネルから話を聞く機会を得た。モデレータは、株式会社ディー・エヌ・エー取締役の小林賢治が務めた。パネリストは次の通りだ。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアッ…

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(左から)モブキャスト 佐藤崇氏、インブルー 大冨智弘氏、gumi 國光宏尚氏

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

本稿は、B Dash Camp 2013 in 大阪の取材の一部だ。

B Dash Camp 大阪の1日目、ソーシャルゲーム業界の素晴らしいパネルから話を聞く機会を得た。モデレータは、株式会社ディー・エヌ・エー取締役の小林賢治が務めた。パネリストは次の通りだ。

  • 國光宏尚氏 株式会社gumi 代表取締役社長
  • 大冨智弘氏 株式会社インブルー 代表取締役社長
  • 佐藤崇氏  株式会社モブキャスト 取締役 CSO

gumi の陽気なCEO國光氏の居るパネルは、いつも堅苦しくない。軽快な声調とは裏腹に、日本のゲーム・デベロッパが今日直面する多くの課題へと話は進んでいった。

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gumi 國光宏尚氏

モデレータの小林氏は、アプリの中でもゲームは明らかに高成長を見せており[1]、中でもパズル&ドラゴンズや、キャンディクラッシュ、クラッシュオブクランズは極めてよい状態だ。小林氏によれば、コンソールゲームメーカーでさえ、これらのアプリゲームの成功をマネしようとしている。しかし、これら多くのゲームはアプリストアで見られなくなっており、大ヒットを出していない限り、環境は非常に厳しいと述べた。

國光氏は、ゲーム業界をゴールドラッシュに例え、金を執拗に掘り続けるなら死んでしまうだろう、ゲーム業界でそれをやるのは、非常に大変な作業だ、と述べた。

金を執拗に掘り続けたら、おそらく死んでしまだろう。それをゲームでうまくやるとしたら大変な作業だ。だから、自分の子供には、ゲーム業界を勧めないつもりだ。

グローバル化するのは、さらに困難を伴う。

多くのデベロッパはアプリを作り、それを英語にして「ローンチ」のボタンを押したら、うまく行くと思っている。しかし、ローカライズしなければならない。競争が激しくなく、市場が成熟していないうちは、それでも悪い状態にはならない。しかし現在は、ローカライズ化/リージョナル化が極めて重要だ。

國光氏は自らの会社 gumi を立ち上げ、グローバルに成長させてきた。最初は大変だったが、シンガポールで開発したゲームが現在は非常にうまく行っている。(関連記事

モブキャストの佐藤氏は、今日のゲーム・クリエイターが直面している問題は、注意を怠ると、彼ら自身を自らの本分から遠ざけてしまうと指摘する。

多くの問題と対峙しなければならないゲームクリエイターにとって、さまざまな問題の解決が彼らの本分ではない。彼らは自分達のやるべきことに集中してほしい。

佐藤氏は、新しいゲームクリエイターを見つける活動についても言及した。

クリエイターをやる気にさせるのは難しいが、CEO の薮はこれについて、よい手応えを得ている。我々はよいクリエイターを求め続けるが、新しい誰かを探し出すというよりも、そういう人を育てなければならない。

インブルーの大冨氏は、ゲーム・デベロッパが直面している挑戦は、大きな問題であるという意見に同意した。しかし、これは問題解決を支援するサービスにとっては、むしろチャンスになるのではないかと述べた。

私は一人で会社を作ったが、Github や GMO、ミクシィの DeployGate(大変便利)などの外部サービスを使って来た。このようなサービスが参入する余地は大きいと思う。

國光氏は甲高い声で、「来年ここでまた会えたら、いい話をもっとできるといいですね。」と述べ、誰も必ず勝てるアイデアなんて思いつかない、とパネルを締めくくった。

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インブルー 大冨智弘氏

  1. 日本で比較的安定しているブラウザゲームと比べて、それほどの成長はまだ見せていない。

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【読者限定の参加方法付】「gumiとkabamの提携話もここから」ー招待制カンファレンスB Dash Camp in Osakaが10月7日から開催

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テクノロジー系イベントの季節がまたやってくる。 先日開催されたサイバーエージェント・ベンチャーズ主催のRising Expoに引き続き、今週末にはインキュベイトファンド主催の「Incubate Fund Days」が開催されるし、10月にはB Dash Ventures主催のB Dash Camp 2013 Fall in Osaka、11月から12月にかけてはテク系メディア主催のイベントやInf…

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テクノロジー系イベントの季節がまたやってくる。

先日開催されたサイバーエージェント・ベンチャーズ主催のRising Expoに引き続き、今週末にはインキュベイトファンド主催の「Incubate Fund Days」が開催されるし、10月にはB Dash Ventures主催のB Dash Camp 2013 Fall in Osaka、11月から12月にかけてはテク系メディア主催のイベントやInfinity Ventures Summitも予定されている。

本誌では春の開催シーズンに引き続きこれらカンファレンスを追いかける予定だ。

ところで、これらのカンファレンスは大体(メディア主催は除くが)招待制になっており、特にスタートアップにとってはなかなか参加しようにもきっかけが掴めない方もいるかもしれない。

たまたまなんだが、本誌では10月7日と8日に開催されるB Dash Camp 2013 Fall in Osakaの招待コードを主催のB Dash Ventures(以下、BDV)から入手した。本誌のこの記事を読んだと伝えた上で応募して、BDV側の「審査」を通ったら招待されることになるそうだ。

対象はこちらのプログラムにある二日間のカンファレンスに参加して業界キーマンたちとネットワーキングしたい経営幹部の方か、デモピットやピッチに参加して投資家の注目を集めたいスタートアップのいずれかだ。B Dash Campの内容についてはこちらに前回参加した時の記事があるので参照されたい。

BDVによれば10月のイベントでは海外からの来客が多いそうで、全体の3割ほどはアジア圏からやってくるらしく、前回セッションに参加したgumi代表取締役の國光宏尚氏によれば、先日発表されたkabamとの提携話もここでの出会いがきっかけになっているのだとか。

端的に言えば、キーマンが一気に集まる便利な機会なのだ。

スタートアップ向けのピッチ大会では初日に一次審査を実施し、通過した10組が二日目に登壇するらしい。スタートアップの募集要項などは一切公開されておらず、自分が該当すると思ったらまずは応募してみるのもいいかもしれない。何が起こるか分からないのがスタートアップだ。

気になる方は以下の方法をご覧頂きたい。

応募方法:下記宛先に「SD Japanを読んで応募しました」というタイトルで下記内容をお送りください。実際に招待される場合は連絡が届くそうです。なお、当然ですが招待といってもプレゼントではないので、所定の参加費がかかりますのであしからず。

宛先:event[at]bdashventures.com

送付内容
◎氏名/役職
◎会社名(URL等の情報)
ーー
◎ピッチ/デモピットに参加の場合はその旨
◎サービスの概要

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【投資家・起業家対談】「結婚は若い内にしておくべき」ーーインキュベイトファンド本間氏×gumi國光氏(3/3)

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投資家と起業家の関係は興味深い。特にシード期の投資家と起業家は共同で経営にあたり、資金だけでない特別な関係を結ぶことが多い。そこにはどのようなやり取りや葛藤があるのだろうか。 このインタビュー・シリーズでは、投資家と起業家のお二人に対談形式でその内情を語って頂く。初回はインキュベイト・ファンド共同代表パートナーの本間真彦氏とgumi代表取締役の國光宏尚氏、本稿は最終回。1回目、2回目はこちらから。…

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投資家と起業家の関係は興味深い。特にシード期の投資家と起業家は共同で経営にあたり、資金だけでない特別な関係を結ぶことが多い。そこにはどのようなやり取りや葛藤があるのだろうか。

このインタビュー・シリーズでは、投資家と起業家のお二人に対談形式でその内情を語って頂く。初回はインキュベイト・ファンド共同代表パートナーの本間真彦氏とgumi代表取締役の國光宏尚氏、本稿は最終回。1回目2回目はこちらから。

國光宏尚氏年表
1974年、兵庫県生まれ。高校卒業後、中国をはじめアジア、北米、中南米をバックパックで放浪
2004年:29歳で帰国後、映像系のアットムービーに入社、取締役就任
2007年:gumiを創業、代表取締役就任

起業家のプライベートってあるの?

本間:起業家のプライベートってどうなってるのか結構知りたい人もいると思うんですよね。ところで國光さん、嫁さん貰うの?

國光:。。。。。。。

本間:プライベートの時間って何してるんですか。

國光:何をもってプライベートとするかだけどね。ていうところで言うと、最近はめっちゃゲームやってるよ(笑。いや、これ本当に大切で、今まではさ、カードバトル作っておけばなんとかなるという時期もあったけど、これからは何が流行るかなんて分からない。

だからアンテナ高くしておかなきゃいけないので、ゲームやってる時間が滅茶苦茶多いよ。

本間:っていうかそもそもプライベートの時間取れてます?

國光:プライベートはね、難しい。例えばさ、既にエグジットした起業家とかが気がついたら家庭人間になって、Facebookとかに幸せそうな子供の写真とか上げるわけじゃないですか。それで飲んでる席でさんざん自分がいかに幸せかを語るわけですよ。

今まではね「コイツらアホかと」思ってたの。でもね、やっぱりこう週末に一人でルノアールでゲームをやり込んでいる時に、ふと幸せそうな写真をソーシャルで見るとね…「はぁ」ってなるわけですよ。

本間:笑。

國光:結婚はね、若い内にしておくべきだね。事業とプライベートの両立は難しい。成長フェーズだったら絶望的と思った方がいいね。

SD:逆にプライベートの時間があったら何がしたいってありますか?

國光:バックパック一年ぐらいとか…いや、今は正直考えられない。ハッキリ言ってプライベートは完全な負け犬状態にになりつつあるよね。(PayPalおよびスペースXの共同設立者、テスラ・モーターズ会長兼CEOの)イーロン・マスクもプライベート失敗してるのを見ると「やっぱりね」って共感しちゃう。

本間:そこ共感するんだ(笑。でもコンプレックスがないと頑張らないよね。

國光:昔の友達ってサラリーマンだったりするからまあ結婚しててもそれはいいんだけど、起業家周りも最近ぞくぞくと結婚してくのよ…あなた(本間氏)も含めてね(笑。

もうこれで山田さん(ウノウ創業者、コウゾウ代表取締役の山田進太郎)まで先にいってしまうようなことがあったらもうダメだな。どんどん俺のソーシャルタイムラインが家庭の温かみでけがされていく…。

本間:ブロックすればいいじゃない!(笑。それでイーロン・マスクだけフォローしといてよ!(笑。はい、話変えますね。國光さん引退とかってあるの?

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若手起業家にむけて最後にーー視点の高い起業家になるためには

國光:引退というか、やりたいビジネスは腐る程あるから、それはやりたいですよ。ゲーム会社の頂点に立ったとしても(アップル創業者の)スティーブ・ジョブズ氏にはなれないわけですよ。だって売上の3割はアップルに支払ってるわけだから。グーグルも一緒。このままやってもグーグルやアップルにはなれない。そんな時にイーロン・マスクをみると焦るわけですよ。

本間:ほう。

國光:視点を高く持つのは大切。イーロン・マスクがね、人生を賭けてやるべきことを学生時代に悩んだわけですけど、やはり大きいことをやりたいと。そこで彼が思ったことって人類にとっての大きな問題で、ひとつは資源のこと。いつかはわからないけど、再生可能エネルギーがなければ人類が滅びる可能性がある。だから太陽光発電とかソーラーシティとかそういう方向性が出てくる。

もうひとつはいつか滅びる地球の中に縮こまって有限な資源を奪い合っていれば心が荒んでしまう。だから夢やフロンティアが必要って考えて広大な宇宙を目指す。

俺が高校卒業して居酒屋でアルバイトして悶々としている時に彼はね、そんなことを考えていたわけですよ。このスタートの差は一体なんなんだよ!(笑。

本間:おもしろい(笑。

國光:じゃあイーロン・マスクみたいになりたければどうしたらいいか、そういう質問に彼が答えてたんだけど「一番重要なのはフィジックス(物理学)で、原因と結果っていうモノの根源的な所を追求すべきだ」って俺、理系じゃないし!クソー!どうやったらこいつに勝てるんやと(笑。

本間:会社の戦略とかテクニックってやってから考えればいいんだけど、絶対にナンバーワンになるんだとかそういう視点の高さって元々のものなんだよね。どうやったら若い起業家がそういう考え持てると思う?

國光:まずはレベルの高い人と付き合うことだよね。親が目標ですとか言ってる人は残念だけど難しい。だって目標とした人のちょっと手前までしかいけないのよ。それこそ若いんだったらシリコンバレー行くのもいいと思うんですよ。周りにはレベルの高い、元グーグルとかそういう人が沢山いるわけだし。

本間:環境は大切ですよね。

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國光:山田さんも会社が小さい時の三木谷さん(楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏)とかと一緒にいたわけじゃないですか。じゃあ山田さんと話をして「あ、この人だったら勝てる」って思えたらその先には三木谷さんがいるかもしれない。出来る限り視点の高い人に交わるのが大切だよね。

本間:なるほど。

國光:さらに重要なのは歴史上の偉人でしょうね。例えば会社に危機がやってきた時、やっぱり自分は織田信長を思い出すわけです。「ここが俺にとっての桶狭間か」って。その瞬間に命を燃やし尽くさないと世界を獲れない。身近にそういう視点の高い人がいるのであればコミュニティに入るべきだし、いないのであれば、歴史の本とかは誰でも読めるからね。

本間:國光さんにとって視点の高い人って?

國光:イーロン・マスクはすっごい励みよ。

本間:心の友ですね。

國光:スティーブ(・ジョブズ氏)が死んだ瞬間、ぽっかりと空いた心の穴に彼がね…。

孫正義さんも痺れるじゃない。Twitterで「少し守りに入りかけている己を恥じ入る。もっと捨ててかからねば」ってつぶやいてたけど、残念ながら俺には全く守りに入ってるとは見えてなかった(笑。この彼の何年間か、確かこの頃って電力とかそういう取組みをしていた時が「守り」だったのかと。さらに彼はもっと自分奮い立たせようとしてこんなことを言ってるわけです。その瞬間に感じるのよね、彼と自分の距離を。

なるほどと。俺も会社を少しばかり大きくしてきたなと思ってたら、突然中国から、雷軍(レイ・ジュン/小米科技最高経営責任者)が出てきて会社の価値が1兆円とかもうね、なんじゃそりゃと。

本間:三年ぐらいでその規模になったんですよね。

國光:やっぱりその辺りの起業家をライバルと思えるかどうかだよね。もし彼らにリアリティを感じられないんだったらいいじゃないですか、俺で。「國光くんだったら勝てるかな」と思える人は沢山いると思うんですよ。

本間:最近、起業家を育てるっていうより、モンスターを育てる感覚というか、そういう定義がないとダメだなと思うんですよね。化け物が出てこない限り、イーロン・マスクは生まれない。

國光:スポーツってさ、ベイ・ブルース氏に憧れて、長嶋茂雄氏に憧れて野球を始めるわけじゃないですか。そしたらイチローやゴジラ松井が現れて全体のレベルが上がっていく。この業界もそういう引き上げ方が必要だってことだよね。

SD:お時間になりました。お二人ともありがとうございました。

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【投資家・起業家対談】投資家に選ばれた「ビッグマウス」のわけーーインキュベイトファンド本間氏×gumi國光氏(2/3)

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投資家と起業家の関係は興味深い。特にシード期の投資家と起業家は共同で経営にあたり、資金だけでない特別な関係を結ぶことが多い。そこにはどのようなやり取りや葛藤があるのだろうか。 このインタビュー・シリーズでは、投資家と起業家のお二人に対談形式でその内情を語って頂く。初回はインキュベイト・ファンド共同代表パートナーの本間真彦氏とgumi代表取締役の國光宏尚氏。本稿は前回のつづき。 ニュースレターの購読…

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投資家と起業家の関係は興味深い。特にシード期の投資家と起業家は共同で経営にあたり、資金だけでない特別な関係を結ぶことが多い。そこにはどのようなやり取りや葛藤があるのだろうか。

このインタビュー・シリーズでは、投資家と起業家のお二人に対談形式でその内情を語って頂く。初回はインキュベイト・ファンド共同代表パートナーの本間真彦氏とgumi代表取締役の國光宏尚氏。本稿は前回のつづき。

國光宏尚氏略歴
1974:兵庫県生。高校卒業後、中国をはじめアジア、北米、中南米をバックパックで放浪
2004:29歳で帰国、映像系のアットムービーに入社、取締役就任
2007:gumi創業、代表取締役就任

21世紀の区間賞を目指したい

本間:日本に戻ってきたのは30歳ぐらいだよね。昔は何になりたかったの?映画監督とか?

國光:日本に戻ってきて会社(編集部注:gumi創業以前、2004年に帰国した國光氏は映像系のアットムービーに参加、取締役になっていた)をやってたのは29歳。生まれてきたからには一番になりたいじゃないですか。ずっとね、昔からなりたいものは変わってなくてね。

本間:うん。

國光:「21世紀、俺」なのよ。(※一瞬、取材会場が静寂に包まれる)

本間:ほう。

國光:まあ聞いてよ。21世紀ってさ、前半戦に(アップル創業者の)スティーブ・ジョブズがいたよね、孫(正義)さんも先行しててなかなかやるな、と思っていたら途中から突然(facebookCEOの)マーク・ザッカーバーグに(Twitter創業者の)ジャック・ドーシー、(PayPalおよびスペースXの共同設立者、テスラ・モーターズ会長兼CEOの)イーロン・マスクが出てきて戦いが熾烈になって、さらにそこに突然中国から、雷軍(レイ・ジュン/小米科技最高経営責任者)でしょ。

本間:もう完全にグローバルの戦いだよね。

國光:歴史が好きで伝記とか読んだりするんだけど、やっぱりその都度勇気を持ってる人だったり、何かを追求した人や全部を捨ててやりきった人が歴史を作ってきたと思うのよね。

人類のゴールがどこにあるのかは分からないけど、僕の時代で歴史が終わるわけじゃないし、今までの人達が全力で走ってきたからこそ人類の今の繁栄がある。そのバトンが今ここにあって、駅伝で言えばその区間賞は誰が取るのかっていう競争をしてるわけ。それは目指したいよね。

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別業界からやってきて「ゼロ」から人脈を作る方法

本間:投資家とかエンジェルとか外部のパートナー、私とかどういう所に価値を見いだして付き合ってきました?

國光:例えば山田さん(ウノウ創業者、コウゾウ代表取締役の山田進太郎氏)って、やっぱり業界のこと知らなかった自分にとってはそこ(IT業界)とのつなぎよね。映像関連の事業やっててITは全く知らなかったから。

本間:確かに國光さんって違う業種からやってきた珍しい例ですよね。私も進太郎さんに國光さんを紹介してもらってシード期に投資することになったし、それ以降は私の繋がりでVCを紹介したり。

國光:山田さんと知り合ったのはブログ。その昔、僕は有名なブロガーだったのよ。質とレベルで言えば、そうね、肩を並べられるのは一時期のループス斎藤さん(ループス・コミュニケーションズ代表取締役の斉藤徹氏)ぐらいかな(笑。

ネット系に知り合いいないし、映像だって別にずっとやってたわけじゃないから、どうやって差別化するか考えたのよ。アメリカに行ってたのもあるからやっぱりハリウッドネタだろうと。

欧米系のメディアに詳しいというのを書きつつ、でもネット関連も徹底的に調べて書いてた。そしたら「映像系のはずなのにネットも詳しいなコイツ」ってなって。英語使えたのもよかったよね。(ブログを通じて知り合った山田氏と)どっちかが連絡とって山田さんとは仲良くなった。

本間:その頃だよね。進太郎さんが紹介してくれたの。

國光:そうそう。丁度Twitterが北米に現れて「お、これや!」って独立を考えた。そしたら山田さんが太河さん(East Ventures/エンジェル投資家の松山太河氏)と本間さんを紹介してれたのよね。

7年間この業界にいてて感じることってやっぱりトッププレーヤーがそんなに変わってない。有名な人や会社がそのまま。クローズドな感じがするからこのインナーサークルに入れるかどうかだよね。入る方法はまず能力の証明。後は信用されてる人から紹介されるのも大事だよね。

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投資家に選ばれた「ビッグマウス」のわけ

SD:(注:編集から本間さんに質問)國光さんも含め、ビッグマウスって起業家には沢山いると思うんですが、なぜ他のビッグマウスじゃなく國光さんを選んだんですか?

本間:國光さんと定例の経営会議やってスタートアップどうだ、調達どうだ、調達の前にはこれ位の規模がないとだめだから、國光さんでないとできないことはなんだとお互いちょっとずつ話をしながら私も学習していったんですね。それで分かったんですが、本当に研究熱心なの。

國光さんに初めて会った時なんだけど、投資家ってある程度の人間とは会ってるから、まあ、話せばその人がどうなのか大体分かるんです。國光さんはですね、初めて会ったときに一時間ぐらい延々と話続けたんです。普通そこまで話することありますか?

しかも話の内容当たってないんですよ!全部方向性だけで語るの(笑。

國光:そうそう(笑。しかも俺がすごいとかそういう話じゃなくて、Twitterがいかにすごいかっていうのをあたかも自分のサービスかの如く語ってたよね(笑。

本間:パラノイアと言えばそうだし、ビッグマウスもそう。でもそこまで話し込む人はいなかった。その研究熱心さは他の人もアグリーしてる。当時はみんな思ってたんじゃないかな。

國光:若手の起業家で事業計画を書く時間があるなら開発しろっていうのを聞いたりするんだけど、それと「事業計画を書けない」のは別。数字が苦手とかそんなん自分で調べろと。流行なのかわからないけど、事業計画か開発どちらを優先じゃなく、どちらもやれと。

本間:ただビッグマウスだけど、当初の経営はかなりリーンだったよね。ルノアールで開発してたし。

國光:そういえばルノアールにまつわる著名人っていうことでインタビュー受けたよ。ルノアール起業家代表だって(笑。

本間:経営という意味で足下はかなりリーンだった。一年半ぐらいだよね。勝負ポイントは進太郎さんたちと一緒に中国いってソーシャルゲームの調査したころかな。「これはもしかしたら」って思って、そこから100名体制拡大計画や大型の資金調達を実施してスタンスをがらりと変えた。

これも不思議なところで、実はリーンな経営ってすぐ出来る起業家もいるんですよ。元々の性格が倹約家というか。でも國光さんは違ってて、それまでのリーンなスタイルからステージが変わったら一気に方向性を変えられた。

あるいは分かってなかったか。

國光:笑。

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曲げられない「世界一」獲得

SD:(注:編集からお二人に)これだけパワフルに動くと人から攻撃を受けたりするようなことってなかったんですか?

本間:國光さんって人に対しては丁寧な人なんですよ。もちろん成長痛はあって、ポジションに合わない人が出てくることもあったし、元々のメンバーが役員から降格する可能性がある場合とかは、都度相談を受けてましたよ。外からみると人の「ガラガラポン」をよくやってるイメージがあるかもしれないけど、そんなことはないです。

國光:対外的な人のところはないね。ただ、社内の入れ替えは多いですよ。だって成長しない会社って大概が最初の頃に役員になった人がステージに合わなくなってるのにいちゃうから、その後に優秀な人が入ってきづらい。

ウチの強みって役員勢含めて最初の体制、次、次とステージに合わせて成長していってる。入れ替えは目的に応じて明確に出来るようになってきてて、最近はさらにスムーズになってると思ってるよ。

本間:最初は私も役員だったしね。資金調達が終わったらそこから外れたけど。ポジションに応じて出たり入ったり。もちろん交代の時に苦悩してることもあったよね。

國光:そうね。苦しくて長く考えたこともあった。でも会社の目標を実現するために、必要な人材も決まってくる。多少フェアにしてるかなと思ってるのは、給料とかオプションの類でセコいことはあまり考えてない。成長した時はしっかり払うし、ダメだった時もしっかり話す。

揉めるよ。けど、まずは呼んで会社としてここまで行きたいけど、今のままの働きだと期待に応えられないし、さらにそれをブレイクダウンして三カ月後にはこうなってないとダメだよねってことを説明する。それで毎月その状況を追いかけて、やっぱり出来たよね、出来なかったよねって本人と向き合う。

本間:まどろっこしい社内政治しないよね。投資家に対してもここをこうしたいってハッキリ言うし。もちろん嫌なこともあるけど、私利私欲じゃないから、会社としてこうしなきゃいけないって話されると納得できる。

國光:だってそうしないと世界一取れないじゃない。それは曲げられないんだよ。世界獲るためには「こうあるべきって」投資家も社員も全員それぞれのミッションが決まってるのよ。

ーー最終回は國光さんのプライベートのお話も

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【投資家・起業家対談】「オールイン」を三回繰り返したら世界に届くーーインキュベイトファンド本間氏×gumi國光氏

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投資家と起業家の関係は興味深い。特にシード期の投資家と起業家は共同で経営にあたり、資金だけでない特別な関係を結ぶことが多い。そこにはどのようなやり取りや葛藤があるのだろうか。このインタビュー・シリーズでは、投資家と起業家のお二人に対談形式で「二人だから語れる」内情に迫る。 初回のシリーズでは日本の独立系ベンチャーキャピタルでアーリーな企業を支援する、インキュベイトファンドのパートナーとその支援先に…

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投資家と起業家の関係は興味深い。特にシード期の投資家と起業家は共同で経営にあたり、資金だけでない特別な関係を結ぶことが多い。そこにはどのようなやり取りや葛藤があるのだろうか。このインタビュー・シリーズでは、投資家と起業家のお二人に対談形式で「二人だから語れる」内情に迫る。

初回のシリーズでは日本の独立系ベンチャーキャピタルでアーリーな企業を支援する、インキュベイトファンドのパートナーとその支援先にスポットを当てる。対談するのはインキュベイト・ファンド共同代表パートナーの本間真彦氏とgumi代表取締役の國光宏尚氏だ。※なお、國光氏は9月13日に開催されるイベントにも登壇予定だそうだ。

gumiの創業は2007年6月。モバイルソーシャルネットワークのgumiを皮切りに、モバイルゲームのアプリケーションプロバイダとして急成長。これまでに総額で約27億円を調達するなど積極的な展開でも注目度が高い。

また最近では子会社のエイリムが公開したブレイブフロンティアKabamとの提携で発表されたPuzzle Trooperなど「ネイティブアプリ」「グローバル展開」をキーワードにチャレンジを続けている。本間氏は同社の初期投資家であり設立に深く関与した人物だ。

二人はまず、世界展開の話題から話を始めた。

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ステージで変わる起業家の考えるべきこと

本間:國光さんって普段何を考えて事業に取り組んでます?

國光:今、この瞬間で言えばAppleのフィーチャーが気になるよね。(編集部注:取材当日はKabamとの提携発表を控え、國光氏はそわそわしていた)昨日から寝てないので微妙なテンションなんですけど。

本間:ステージによっても変わりますよね。

國光:確かに時期によってやることは変わる。例えばこの一年間はウェブからネイティブへのシフトが気になっていたし、それとグローバル展開も。「ネイティブとグローバル」をテーマに一年以上やってきた。

昨年4月に韓国オフィス開設して5月にシンガポールでしょ、6月には上海、その後台湾、インドネシア、ヨーロッパと展開したし、人員的にみても東京が250人で福岡が70人に対して海外勢が230人くらい。勢い的には海外の方が多くなりつつある。

本間:なるほど

國光:ただ、ゲームが出るまでに大分時間がかかったね。1年数カ月かかったのが今、ようやくPuzzle Trooper公開でしょ。来週の火曜日には韓国のKakaoからシューティングゲームが出るし、中国で開発しているRPGの日本リリースがもうすぐだし、来月あたりにはスロットゲーム、さらにブレイブフロンティアのAndroid版とグローバルローンチも控えてる。仕込んできたものが現実になるわけ。

本間:ステージ毎に時間の使い方って変わってる?

國光:会社のステージで考えると100人を境に変わるね。100人ってまだ全部自分でみれるのよ。売上から何から何まで会社の「今」を全部。でも、堀内さん(元gumiCTOの堀内康弘氏)とかそういう人が入ってくると「じゃあ自分はマーケットとコンテンツをみるか」ってなるし、今泉(gumiプロデューサーの今泉潤氏)とかがくると「コンテンツは彼に任せて海外をみようか」となる。

基本的に全部みつつ、リソースが足りない所を自分がみる。ただ、100人を超えるとしっかりとしたマネジメントチームが出来てくるから、社長の仕事って「今」じゃなくて「未来」のビジネス全部に変わってくる。

本間:結構思い切って任せますよね。

國光:去年の頭ぐらいはもう国内ゲームの現場は全部、今泉がみるようになって、自分は海外の立ち上げとかエイリムのようなスキームを作ったりすることに集中してた。Kabamとの提携もそうだし、Kakao、中国で進めてる事業も全部そう。社長としての自分の動きは全部そっちに変わっていった。

今年の頭とかは海外行きまくってたからね。でも、また海外の現場もある程度育ってきたら、例えば今はデイビッド(gumi Asia CEOのDavid Ng氏)に任せるようにしてる。

本間:今の今ってどんなこと考えてます?

國光:ステージがさらに変わってて、今の重点はやっぱり次のIPOに向けた資金戦略やグローバル展開を引き続きどう舵取りするか、ヨーロッパやアメリカをどう攻略するか、そういうことを考えてる。現在が600人規模の会社になったから、さらにひとつ大きな階段を登ろうとするにはやっぱりグローバルで強いチームでないといけない。そういう観点で人の採用をどうするか、とかね。

IPOした後のことも重要。海外の投資系アナリストや投資家とのリレーションも考えないといけない時期にきている。そんなことを考えつつ、でもやっぱり次のゲームがどういう方向性になるかを理解しなければいけないので、とにかくゲームをやりまくる。

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起業家は勉強家であるべき

本間:國光さんって他の起業家とやっぱりどこか違うんですよね。例えばコンテンツを細かくみたり、とにかく研究熱心。その上で人にバコッと任せることが出来る。どうしてそういうことができるの?

國光:多分ね、他の人と決定的に違う考え方かなと思っているのは、例えば他の人って今の積み上げの先に未来があると思いがちでしょ。売上が今これだけあるからKPIをここに設定して倍増させよう、年の売上を倍増させようとしたら毎月の成長率は8%で…とか。

本間:うん、ありがちだよね。

國光:利益がちょっと落ちたりすると、コスト削減だとか海外縮小だとかそういうことをやって「選択と集中です」って奇麗にまとめたがる。でも、もし自分がネイティブが勝つ、さらにグローバルが伸びるし三年後や五年後のゲーム業界の中心は確実にその方向に向かうと確信するじゃないですか。

じゃあ、と考えるんです。三年後にそうなってるんだったら、その時の売上や規模感、人数を想定するわけです。さらにそれを二年後、一年後、半年後、二カ月後とブレイクダウンして考えるのね。そうすれば今何をやればいいかがみえてくる。

本間:結構細かく考えてるんですよね。

國光:世界にいくって沢山の起業家がいってるけど口だけ。明確なイメージを持つことが重要で、三年後にトップ取ってる会社があるとして、そこはどんな規模なのか、グローバルマーケットの市場規模はどれぐらいで、そこのシェアの2割を取ろうと思ったらどんな人員構成で、というのは分かるはず。

個別の会社のミクロな情報ってみえにくいけど、グローバルのマクロな情報って想像つきやすい。例えば今年のネイティブゲームの日本のトータル売上とかはそこまでぶれない。

本間:意外と思われがちだけど、國光さん勉強好きだよね。

國光:本とかネットとか勉強には割と強い気がする。当然だけど今後のゲーム市場がどうなるかを理解しようと思ったら、Zyngaが世界戦でどうなってきたかを調べるべきだし、他のエンターテインメント、映画とかテレビがどうなっているかを調べまくるべき。

それと他の産業も調べて、例えば石油産業ってゲーム業界と似てたりするので、じゃあその業態がどうなっているかを参考に今後を予想してみたり。

「オールイン」を三回繰り返したら世界に届く

本間:でもそういう大勝負ってリスクも伴うわけですよね。先日もgumiの官報が話題になってて「ここまで攻めててすごい」って感想もあれば「えーマジか」って思う人もいただろうし。過去を振り返ると、まだ全然事業が当たってない時期に100人採用しようって提案したら國光さんも「よしそれやろう」って同意してくれたり。当時の月商800万円ですよ(笑。

10億円「掘れば」世界に行けるとして本当に突っ込んじゃう。でもなかなかそれを実行できないのが常じゃないですか。

國光:まずね、確かに細かい所のミスは沢山あった。けど、大きな方向性は間違ってなかった。会社設立の時もソーシャルとモバイルが来ると考えて最初はケータイ版のツイッターを作って、それがフェイスブックのようなものに変わって今がゲームでしょ。でも、人中心のソーシャルやモバイルという軸は変わってない。この二つが世界を変える、そこは当たってたのよ。

本間:確かに。

國光:もうひとつ、自信があるのは、この業界のことを一番勉強していると思ってるし、よく観察してる。だからマクロの三年後の方向性は当たってる自信があるの。だってさ、ちっちゃい7人のベンチャーが数年後に世界一のエンターテインメントの会社になろうとしてるわけですよ。相当のことはやらないと無理。

創業当時から「オールイン」を三回繰り返したら世界に届くんじゃないかって言ってるけど、割と本気でそれやってるしね(笑。

本間:でも普通だったらやっぱりそこでオールインはしづらいじゃないですか。

國光:ほとんどの人は天下取るって言ってるだけで取る気なんてないんですよ。諦めなかったヤツだけが残る。スポーツとか格闘技の方がピュア。起業家ってそこまでピュアに勝ち残ろうとする気持ちが少ないんじゃないのかな。

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本間:しかし本当に國光さんって全く成功してない時から一貫して同じこと言ってるよね(笑。ビッグマウスだし、不安なんてないの?

國光:インテルのアンドリュー・グローブ氏が「Only the Paranoid Survive」(偏執狂のみ生き残る)って言ってるど、やっぱりドキドキする神経症の人間だけが残ると思うのよね。天下取ったと思ったらその後に突然絶望感がやってくる。

丁度今日の午前2時位にリリースしたPuzzle TrooperがAppleのグローバルフィーチャーに掲載されて「やった!勝った!」って思ってその三十分後にサーバーダウンで「ぁああぁああ!」って叫んでるわけです。

そういうのの繰り返し。真剣に思えば思うほど誰よりも色んな可能性が思い浮かぶし、下の可能性も考えるようになる。毎日が強烈なアップダウンで、ダウンが続いた時にしんどいなとなってしまうか、トップを取りたいと思えるかの差ですよね。

本間:悩んでるとは思うんだけど、沈んで立上がれない起業家もいる中、不安や感情とかってコントロールできる?

國光:そういう点ではちょっと他の人と違うことが確かにあるね。自分たちって団塊ジュニアの世代だから大学行くのが当然という雰囲気ってあったじゃないですか。

だけど自分はドロップアウトしてバイトしてたり、さらにそこで地震(阪神大震災)が起こって中国へ行ってバックパックでアメリカまで渡り歩いたりしてたのね。肉体的、精神的に辛いことは腐る程経験してきたから、不安感とかで言えばそれこそ高校卒業してからの方が大きかった。実際「俺はビッグになる!」って最初に働いたのは居酒屋だったしね。

本間:もしかしたら居酒屋チェーン作ってたかもね(笑。

國光:「逆境ナイン」って漫画があるんです。順調に行ってるなと思ったらなにかしら逆境がやってくる内容で「また来やがったか逆境!」ってやるんですね。

人生って何度も逆境ってくるじゃないですか。でもそれにどれだけ立ち向かったかで自信って変わると思うんです。同じ39歳だったら誰よりも経験してるし、勉強してるし、全部全力でやってきたっていうのが根底にあるから、その積み重ねが自信に繋がってるのはありますね。

ーー國光氏がなりたかったものとは?山田進太郎氏との出会いも語った次回はこちらか

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gumiとKabamの提携作品第一弾、Puzzle Trooperは欧米人にも理解しやすいパズルRPG

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 先週、ゲーム開発会社の Kabam と Gumi は、iOS と Android 向けのゲーム Puzzle Trooper を世界の多くの市場でローンチした。このゲームは成功している Puzzle & Dragons の影響を受けていることは明らかだが、パズルアンドドラゴンズ(以下、パズドラと略す) よりも…

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

先週、ゲーム開発会社の Kabam と Gumi は、iOS と Android 向けのゲーム Puzzle Trooper を世界の多くの市場でローンチした。このゲームは成功している Puzzle & Dragons の影響を受けていることは明らかだが、パズルアンドドラゴンズ(以下、パズドラと略す) よりも力をうまくできている部分があると思う。それはローカリゼーションだ。

私を含むパズドラで遊ぶ欧米人ユーザは、ゲームのコアコンセプトを把握するまでに少々の時間を要する。英語版では、連鎖の増加、オーブの扱いなど、どのアイテムがどれより有効なのか、初心者に十分には説明されていないからだ。この比較については、以下にある私のビデオを見てほしい。

gumi のシンガポール・チームによって開発された Puzzle Trooper は、Puzzle & Dragons では改善の余地を感じるローカライゼーションに注力しており、欧米人が理解できる形でパズルRPGを提示していると思う [1]

パズドラには多くの類似作品が存在するが、Puzzle Trooper ではキャラクタが異なっていて(日本風ではないが)、兵隊を集めたり育てたりできるようになっている。数日このゲームで遊んでみたが、これまでのところ、大変楽しんでいる。Bluetooth 経由で友人とゲームできるプレーヤー対戦オプションもいい機能だ。ゲーム中に出て来るテキストもユーモラスで、キャラクタの名前もそうだ。

今のところ、日本以外の市場でしかダウンロードできないが、タイ、マレーシア、スペイン、ロシア、ブルネイ、ドミニカ共和国のロールプレイング・カテゴリでは1位の座にある。Kabam との提携を受けて、このゲームがどれだけ躍進できるか楽しみだ。gumi のCEO 國光宏尚氏はこのゲームに極めて熱狂的で、私に「シンガポールのチームがいい仕事をしてくれた。東南アジア発で一番のゲームだと思う」と述べた。

このゲームを試したければ、アプリストアから無料ダウンロードできる(日本国内のストアアカウントでは利用不可)。


  1. Puzzle Trooper は、日本市場では未ローンチであることを付け加えておく。GungHo がパズドラに似ているからと言って、Puzzle Trooper に怒らない理由の一つは、そこにあるのかもしれない。いずれにせよ、私はパズドラが好きなので、gumi がこのようなゲームを作ることも歓迎だ。 ↩

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Kabamとgumiが提携、日本国外でiOSとAndroid向けにPuzzle Trooperを共同展開

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先頃、アメリカの Kabam は、東京のモバイルゲームメーカー KLab と国際展開についての提携を発表し、日本で注目を集めた。 この提携に先立ち、Kabam は日本のモバイルゲーム会社の世界進出支援を目的として、5,000万ドルのファンドを数ヶ月前に設立している。そして今回、日本のゲームメーカーと2つ目の提携を発表したことから推測すれば、Kabam はもう時間を無駄にしたくないのだろう。今回の提…

gumi_kabam_logos

先頃、アメリカの Kabam は、東京のモバイルゲームメーカー KLab と国際展開についての提携を発表し、日本で注目を集めた。

この提携に先立ち、Kabam は日本のモバイルゲーム会社の世界進出支援を目的として、5,000万ドルのファンドを数ヶ月前に設立している。そして今回、日本のゲームメーカーと2つ目の提携を発表したことから推測すれば、Kabam はもう時間を無駄にしたくないのだろう。今回の提携先は gumi だ。

Kabam と gumi の両社は、Kabam をパブリッシャーとする形で、iOSAndroid 向けに gumi のゲーム Puzzle Trooper をローンチした(私の知る限り、Android 版は数カ国でのみ利用可能)。言うまでもなく、パズルゲームとRPGのハイブリッドで無料のアプリだ。

両社の提携は日本国外のマーケティングと配信に限定されたものになっている。その証拠に、例えば、Puzzle Trooper は現時点で日本では提供されていない。

しかしながら、Puzzle Trooper はシンガポールの gumi Asia で開発されたゲームなので(関連記事)、厳密に言えば、Kabam は日本コンテンツを輸出するわけではない。同ゲームは言うまでもなく Puzzle & Dragons の影響を受けており、グラフィック、サウンド、ゲーム性の点ではよく出来ているが、日本らしさを感じることはできない。

しかし、Puzzle Trooper は今後、Kabam と gumi が共同リリースするゲームの最初の一つに過ぎず、今後、日本らしいタイトルも展開されるだろう。(ちなみに、今日1時間ほどゲームで遊んでみたが、ぜひ試してみることをお勧めしたい。実に楽しい。)

puzzletrooper_screenshot

【原文】

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