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深圳のハードウェアアクセラレータHAX、初のインド投資は乳児モニタリングスタートアップの「Riot」

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中国・深圳を拠点とするハードウェアアクセラレータの HAX は数ヶ月前、インドのスタートアップへの投資計画を発表していたが、本日(10月6日)インド・バンガロールの Riot に投資し最新ポートフォリオに加えたと発表した。 Riot は乳児をモニタリングするデバイスを開発している。同社初となる製品は、乳児に触れることなく睡眠状況をモニターできるデバイスだ。このスタートアップを Ranjana Na…

The team at Riot.
Riotのチームメンバー

中国・深圳を拠点とするハードウェアアクセラレータの HAX は数ヶ月前、インドのスタートアップへの投資計画を発表していたが、本日(10月6日)インド・バンガロールの Riot に投資し最新ポートフォリオに加えたと発表した。

Riot は乳児をモニタリングするデバイスを開発している。同社初となる製品は、乳児に触れることなく睡眠状況をモニターできるデバイスだ。このスタートアップを Ranjana Nair 氏、Sanchi Poovaya 氏、Kannan Natarajan 氏とともに設立した Aardra Kannan Ambili 氏は、乳児に触れなくても使えるので安全で信頼できると話している。

Riot には調達資金10万米ドルのほか、ラボも利用可能な深圳のオフィススペースがもたらされる。さらに、このプログラムではデザインの専門家やプロトタイプ製作に協力してくれる現地メーカーも紹介してもらえる。期間は111日、最後にはラスベガス・CES カンファレンスのデモデイを含め、世界中でプレゼンテーションが行える。

デザイン

深圳はハードウェアのシリコンバレーだとよく言われる。Aardra 氏によると、そう呼ばれるだけの価値があるという。

周りを見渡すと素晴らしいテクノロジー企業に溢れています。インドでハードウェアのスタートアップを運営するのは大変です。リソースが限られているからです。(Aardra 氏)

HAX はそのロケーションのおかげでこうしたリソースを利用できる機会を提供できる。Riot は現在、最初のプロトタイプ製作に向け現地メーカーと協力しているところだ。

HAX はそのほか Riot が購入者目線で製品を考えられるようにもしている。Aardra 氏によると、ハードウェア製品はラボ段階で行き詰まることがあるが、モノを作る際にはうまく機能するだけでなく見た感じも良くなくてはいけないという。

モノを作る作業に集中しているとこういったことを忘れがちです。でもここにはスタートアップ、しかもハードウェアのスタートアップがいます。当社製品がどのように見られていて、ユーザはどのように関わっているかの評価を含め、あらゆる点で HAX は支援してくれています。(Aardra 氏)

最も機能性の高いテクノロジーが消費者の求める製品であるとは限らないという。

消費者にとってどのような意味があるのか?本当は何を求めているのか?といったことを考えるのが大事です。(Aardra 氏)

Kickstarter キャンペーンのローンチ

昨年 Ranjana 氏の妹が出産した。「6ヶ月の早産でしたので、命があるかどうかが一番の心配事でした。妹は夜中に何度も起きて、赤ちゃんがきちんと息をしているか確認していました。そこにモニターがあれば役に立つと思ったのです」と回想している。

難しい作業は不要です。差し込んでインストールすれば、後は携帯電話に最新情報が送られて来ます。乳児のために特別にデザインされた、命を救うデバイスです。(Ranjana 氏)

彼女らメンバーはプロトタイプを製作後、バンガロールで7月に行われた Tech in Asia のカンファレンスにて HAX に対しプレゼンを行った。HAX のパートナーである Benjamin Joffe 氏はこう語っている。

Riot のチームは才能、テクノロジー、熱意を持ち合わせた最高のチームだと思いました。インドの IoT シーンは急成長していますので、この世界最高のリソースに関わるのは今だと思ったのです。

HAX が受け入れたスタートアップには、地上走行する自動運転車を生産している Dispatch がある。同社は4月に Andreessen Horowitz より200万米ドルのシード資金を調達した。

Riot の製品は12月末、Kickstarter キャンペーンによりアメリカにて正式にローンチされる予定だ。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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HAXのジェネラルパートナーBenjamin Joffe氏が語る、深圳でスタートアップを始めるためのヒント

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本稿は、連載「Say Hello To China’s Expat-preneurs(中国にいる海外起業家によろしく)」の一部で、中国で成長するテック市場で奮闘し成功を収めた様々な外国人設立者とテックの専門家たちにインタビューしたものである。中国で成功するには何が必要かについて、北京から深圳に至るまで、外国人設立者に今後3週間にわたって話を聞くので楽しみにしておいてほしい。@technodechi…

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本稿は、連載「Say Hello To China’s Expat-preneurs(中国にいる海外起業家によろしく)」の一部で、中国で成長するテック市場で奮闘し成功を収めた様々な外国人設立者とテックの専門家たちにインタビューしたものである。中国で成功するには何が必要かについて、北京から深圳に至るまで、外国人設立者に今後3週間にわたって話を聞くので楽しみにしておいてほしい。@technodechinaで最新情報をフォローできるほか、連載の最新ストーリーはこちらからチェックできる。


深圳はメーカーや革新的な企業にとってあまりにも魅力が高まってきているので、ウェブ上に「メーカーのための深圳マップ」があるほどだ。メーカーがまず訪れるべき場所に HAX(かつてのHAXLR8R)がある。これはハードウェアデバイスメーカーを対象とするアクセラレータで、シードファンドのほかオフィスやメンターシップを提供している。

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ここでの自慢は90%のスタートアップが生き残っていること、クラウドファンディングの成功率100%、支援金額の平均が30万米ドルであることだ。最近、HAX は ChinaBang という、TechNodeが中国で年1回主催するセレモニーで機関投資家部門の最高位を受賞した

HAXのジェネラルパートナー Benjamin Joffe氏 は次のように述べている。

世界最高峰のエレクトロニクス産業地域の近くに位置し、メーカーの工場と協力することで多くの困難を克服しました。たくさんの起業家がやって来てコミュニティとプラットフォームが形成されましたが、これがとても役に立つのです。

最近のCisco調査によると、IoE(Internet of Everything、あらゆるモノのインターネット)の市場規模は今後10年で19兆米ドルに達するという。

あらゆるモノがインターネットに接続されつつありますが、これは大きな事業機会だと思いました。(Joffe 氏)

彼自身、海外に居住する起業家であるが、単にHAXのジェネラルパートナーにとどまらずエンジェル投資家兼+8*(プラス・エイト・スター)の設立者でもある。そして彼は現地でのイノベーションの潜在性について楽天的な見方をしている。

Huaqiangbei(訳注:華強北、深圳の繁華街の名前)市場やTaobao(淘宝)で私や友人たちが新たな電子ガジェットを見つけられるのは驚きでした。品質と創造性は確実に向上しています!(Joffe 氏)

IoTのフロー、模倣品に注意

深圳はメーカーがプロトタイプを製作するのに安くて速いソリューションを提供してくれるが、ここでは模倣品が溢れているため製品を作り上げるのには困難を伴う。深圳の中心地が廉価な製造都市というよりはイノベーションのハブになろうとしている現在、この地では人件費、生活費が上昇しているといった問題もみられる。

この市場で克服すべき課題は成功商品のバンドワゴン(ただ乗り)効果である。Joffe氏によると、「似たような」商品はよくみられるとういう。

やや安く、やや速くという方法です。このアプローチは差別化が困難になり、すべての人にとってマージンが低下するので、起業家からすれば大きな間違いだと思います。(Joffe 氏)

それでも、他の外国人設立者は現時点で中国の近くでイノベーションのプロセスを進めるのに躊躇している。

多くの人にとって中国はミステリアスなブラックボックスで、あまりにも早く動こうとして近道を行きます。 IP(知的財産権)がどこにあるのか把握しておくことはリスクを軽減する上で重要であり、またパートナーに対して適切なデューデリジェンスを行うことも同様に重要なことです。(Joffe 氏)

深圳に拠点を置く外国人起業家に求められることは?

HAXは深圳とシリコンバレーの両方に拠点を置いており、Joffe氏は、シリコンバレーと深圳における最も大きな文化的な違いの1つは、シリコンバレーが「将来へ投資する」文化であることだ。

Joffe 氏は、次のように説明する。

これは、エコシステムや新世代に再投資しているテック起業家のいくつかの世代に部分的に起因しています。この文化は、Alibaba(阿里巴巴)やTencent(騰訊)やBaidu(百度)等の新しく出現した億万長者らによって、中国でも現れ始めています。

別の問題点は、外国人起業家と現地起業家の間の繋がりがいまだ希薄なことだ。

この問題点は改善されつつあり、HAXも取り組んでいます。グローバルな成功を収めることができるであろう素晴らしいエンジニアや科学者がたくさんいます。大事なことは、専念する時間を確保すること、あなたに合った市場があることを確認すること、迅速に学ぶことです。(Joffe 氏)

<Benjamin Joffe 氏へのちょっとした質問>

1. あなたが中国に来たときに気づいた最も顕著な文化の違いは何でしたか?

私はフランス出身で中国へ移る前は日本と韓国に住んでいましたが、中国の起業活動には驚きました。あらゆる業種、あらゆる人が行っていましたから。

2. どのようにして地元のスタートアップに関わったのですか?

仲介者に会って色々なことを聞きました。最近ではスタートアップに関するイベントがたくさん開かれていて、Startup Digestの情報誌を通してイベントの広告を英語で見ることができます。

3. 中国どの点が好きなのですか?

エネルギーとスケール、そして世界の歴史の転換点にまさに私たちがいるという気分になれるところです。

4. あなたの人生におけるモットーは何ですか?

難しい質問ですね!私は小さいことに気を揉まずに、面白い生活を送りたいと思っています。「航海に出るともっとひどいことがある(worse things happen at sea!)」という英語のことわざが好きです。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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深圳で最も注目されている企業のビジネスエコモデルとはーー世界屈指のハードウェア製造都市におけるモノづくりの今

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今、深圳のモノづくりはどうなっているのか? 中国、深圳(シンセン)といえば、世界屈指のハードウェア製造都市であり、世界で最もハードウェアのスタートアップが生まれる場所であり、Makerが集う場所だ。 今回、筆者はチームラボの高須氏が企画したニコ技深圳ツアーに参加させてもらい、深圳を代表するメイカー支援企業であるSeeed StudioのCEOのエリック・パン氏のプレゼンテーションと、本社件工場とな…

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今、深圳のモノづくりはどうなっているのか?

中国、深圳(シンセン)といえば、世界屈指のハードウェア製造都市であり、世界で最もハードウェアのスタートアップが生まれる場所であり、Makerが集う場所だ。

今回、筆者はチームラボの高須氏が企画したニコ技深圳ツアーに参加させてもらい、深圳を代表するメイカー支援企業であるSeeed StudioのCEOのエリック・パン氏のプレゼンテーションと、本社件工場となるMFGセンターを訪問する機会を得た。

エリック・パン氏は今深圳で最も注目されている若手起業家で、2008年に「Seeed Studio」を創業、またハードウェアのアクセラレーター「HAXLR8R」を共同創業者でもある。また中国のForbesに、30歳以下の若手起業家として選ばれた人物でもある。

全てのメイカーのためにあらゆるリソースを提供する

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本社にもポスターとして貼られていたSeeed Studioのビジネスモデル「メイカービジネスピラミッド」の図。

アイデアだけの何も生み出せない、ゼロの「Dreamer(ドリーマー)」にも、0.1個のプロトタイプが作れる「Maker(メイカー)」を名乗る人にも、1つの完成品が作れる「Veteran Maker(ベテランメイカー)」にも、1000個の完成品が作れる「Hardware Startup(ハードウェアスタートアップ)」にも、1万個以上の完成品が作れる「HardWare Corporation(ハードウェア企業)」に対しても、Seeed Studioはあらゆるリソースを提供できる。

つまり、アマチュアのメイカーにはパーツやキットを販売し、ベテランメイカーには製品化の手助けを行い、スタートアップには大量の基板を製造して納品することで、ハードウェアを生み出す全てのメイカーに対して、ビジネスのサポートができるという。

深圳は模倣を超え、オリジナルのプロダクトが作れるようになった

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また、深圳ならではの山寨(しゃんざい)のカルチャーやエコシステムを肯定的に考えているのが面白かった。山寨とは、中国で横行するコピー製品(主に携帯電話)のことだが、エリック・パン氏の解釈では、コピー製品をベースにしてオリジナリティを加味しているものが山寨であって、コピー品(copycat、パクリ品)とは区別している。この山寨から、オリジナルを超える安価で高機能でニッチな製品がどんどん生まれている、それが深圳の強みであると語る。

またサービスやコンテンツのように、ハードウェアをとにかく素早く作ってみて次々と世の中に出していく、という考え方は深圳ならではだ。

まずはアプリやWebサービスを作るような感覚でハードも作ってみる。KickStarterやSNSを通じて世の中に発表してみる。そこにニーズがあれば生産体制を整え、世界に販売していく。ニーズを市場に委ね、売るものは自分たちで決めるのではなく、市場が決めるという考え方を持っている。

Seeed Studioでは、単なる受託製造として基板やパーツを作って納品するだけでなく、アイデアが面白ければそのメイカーをサポートし、生産はもちろん、販売支援やマーケティングなども支援してくれる。高須氏いわく、Seeed Studioは、アクセラレーターのように投資するだけではなく、メイカーの成功を支援したいという想いが強いのだそうだ。

エリック・パンが共同設立した「HAXLR8R」のプログラムを卒業して、クラウドファンディングに挑戦した25社全てが資金調達に成功し、平均で約25万ドル(3000万円)の支援を受けている。これは驚異的な成功率だ。

経験10年の若い熟練工が、少量ロットに即座に対応する生産体制

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さらに本社件工場となるMFGセンターを訪問させてもらった。最先端の工場というよりは、郊外にある古い工場という印象だったが、ここには約200名以上の従業員が働き、60名程度が工場の作業員だそうだ。

Seeedでは基本的に在庫を持たず、オープンパーツライブラリという各パーツごとの在庫を持ち、それらを組み合わせることで、多様な基板を即座に作れるような体制をとっている。

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回路図、必要な部品リスト、形状のCADデータなどを公開して、だれでも同じものが作れるようにしたハードウェアをオープンソースハードウェアと呼んでいるが、Seeed Studioはそのようなオープンソースハードウェアをキット化し、ストックし、必要に応じて組み合わせて生産したり、また販売したりしている。

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工場での製造は人力を主体とし、トヨタのカンバン方式に習い、少量多品種生産に対応。経験年数10年以上の20代の熟練工が設計から製造、テストまで行ってくれる。ちなみに高須氏によれば10年以上の経験をもつ20代の熟練工がいる工場は深圳にしかいないとのこと。

Seed Studioの3つのビジネスモデル

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Seed Studioのビジネスモデルは大きく3つあり、1つはFusionPCBという少量からオリジナルの基板を作成してくれるサービス。基板のデータを送ればPCB基板になって返ってきて、通常でも4日間程度で基板が手に入る。今回のツアー参加者が4日前にSeeed Studioに発注した基板を受け取っていた。上の写真はその基板だ。20枚で2,000円(1枚100円)、日本だと10万くらいかかるだろうとのこと。

ビジネスモデルの2つ目は、自社で製造するハードウェアの販売。低コストで高品質のオープンソースハードウェアを世界中に出荷している。3つ目はメイカーの支援とプロデュース。メイカーが始めたプロジェクトを製造から販売まで支援する。

これからの深圳のモノづくりによせる課題と期待

一方、Seeedの他の人間と話していると、このビジネスモデル戦略を見直すタイミングに来ていることも伺えた。

これまでメイカーの支援やPCBサービスを提供してきたが、結果としてSeeedの基板を製品化段階で利用されるケースが多くないそうで、事実、Seeedから大きくヒットした製品は今のところ出てきていない。今後のターゲットにエントリー層や子供をターゲットとした教育分野にも力を入れ、中長期的に取り組んでいくことも視野にいれているようだ。

Seeed Studioに限らず深圳全体として、メイカームーブメントは市をあげて取り組んでいることもあり非常に盛り上がっている一方、深圳発のスタートアップで具体的な成功を収めている人は少ないことも事実だ。今後起こるだろう深圳の人件費の高騰の課題、そしてコピー製品を超えた山寨製品を製造する能力を備えた深圳のメイカーたちが、今後どう市場のニーズに答え、そこにクリエイティビティとオリジナリティを付加し、模倣だけではない、クオリティが高く魅力ある製品をつくることができるかどうか。そこに今後の深圳の未来がある気がした。

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今回のツアーを企画したチームラボの高須氏ニコ技深圳ツアーは不定期に今後も開催されるようなので気になる人はチェックしてほしい。

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自転車からローラーブレードまで、あらゆる乗り物を電動化する小型ホイール「FlexPV」がKickstarterに登場

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本日 Kickstarter に登場した FlexPV は、自転車やローラーブレードといったものに簡単に装着できる電動ホイールで、私たちも数ヶ月前に取り上げたことがある(編集部注:原文掲載4月29日)。 同社は、このオープンソースの電動「乗り物」で2万米ドルの資金調達を目指している。Kickstarter のページはこちら。99米ドルで、FlexPV のモーター/ホイール1つと支持具を買うことがで…

本日 Kickstarter に登場した FlexPV は、自転車やローラーブレードといったものに簡単に装着できる電動ホイールで、私たちも数ヶ月前に取り上げたことがある(編集部注:原文掲載4月29日)。

同社は、このオープンソースの電動「乗り物」で2万米ドルの資金調達を目指している。Kickstarter のページはこちら。99米ドルで、FlexPV のモーター/ホイール1つと支持具を買うことができる。これを使えば、購入者は自転車、バギーやローラーブレード、またはショッピングカートさえも、Tesla Car のように電動化できる。

動作方法が分かるように、同スタートアップの Vine からいくつかのGIFを作成してみた。

FlexPV-electric-motor-GIF-1 FlexPV-electric-motor-GIF-2

もし体重が 70kg 位なら、最高時速 25km(15.3mph)で、15km (9.3 miles)まで FlexPV で行くことができるというが、摩擦や FlexPV を装着する対象の種類等、様々な変動する要素によって、そのスペックも大きく変わってくるのではないかと思っている。モーターとホイールの重量は 1.08kg である。

FlexPV はモバイルアプリで操作することができる。またそのアプリで事前にルートを確認することができるので、携帯を落とした後でもファーマーズマーケットの中を難なく進んでいくことができる。

中国に本拠地を置くスタートアップの FlexPV は、オープンソースの3Dプリンター製のドローンで2013年後半に Kickstarter で50万米ドル調達し、大成功した Flexbot の後ろ盾を得ている。Flexbot のメンバーは、その年の初めハードウェア系スタートアップ向けのインキュベータでは中国一の HAXLR8R を卒業している。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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ハードをやるなら深圳は無視できないーーハードウェアアクセラレータ「HAXLR8R」ゼネラルパートナーがDMM.make AKIBAで語る

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「Android の父」と呼ばれるAndy Rubin氏がハードウェアスタートアップを支援するインキュベーター「Playground Global」を立ち上げたことが話題となった。 だが、アジア圏にはそれよりも前から数々のプロダクトを世に送り出してきたハードウェアスタートアップのアクセラレータである「HAXLR8R(ハクセラレータ)」が存在している。 今回、HAXLR8Rのゼネラルパートナーである…

「Android の父」と呼ばれるAndy Rubin氏がハードウェアスタートアップを支援するインキュベーター「Playground Global」を立ち上げたことが話題となった。

だが、アジア圏にはそれよりも前から数々のプロダクトを世に送り出してきたハードウェアスタートアップのアクセラレータである「HAXLR8R(ハクセラレータ)」が存在している。

今回、HAXLR8RのゼネラルパートナーであるBenjamin Joffe氏が来日し、パネルディスカッションが開催されると聞きつけ、DMM.make AKIBAへと足を運んだ。

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ハードウェアスタートアップのトレンド

HAXLR8RゼネラルパートナーBenjamin Joffe氏
HAXLR8RゼネラルパートナーBenjamin Joffe氏

Benjamin氏は日本、韓国、中国に計15年以上は足りてい過ごしている人物。2年前にハードウェアスタートアップに出資をする「HAX」を立ち上げ、これまで65社に投資を実行してきている。クラウドファンディングを活用しているプロダクトが多く、これまで28社がクラウドファンディングを活用している。「HAX」が投資しているハードウェアの分野は、ロボティクス、スマートフォン、ヘルスケア、センサーなど様々だ。

Raspberry Pi、Arduino、3Dプリンタ、スマートフォンなど、以前とくらべてプロトタイプの作成は容易になった。中国でもどこかで見たことのある商品が、品質はなかなか良い状態で安く売られていることもあるという。

Benjamin氏は、同じカテゴリの商品を作る会社はひとつではないことを、数々のプロダクトを”模倣”していることでも話題になるハードウェアの成長企業Xiaomi(小米)に紐づけて「xiaomization」と呼んでいた。ハードを作りやすくなったがゆえに、こうした問題も浮上してきている。

ハードウェアスタートアップにとって重要なのはハードウェアだけではなくソフトウェアも合わせて開発すること。そこで差別化を図っていくことは「xiaomization」を防ぐことにもつながる、そうBenjamin氏は語る。

Benjamin氏は、ハードウェアのトレンドとして、ペットやスポーツ、ヘルスケアなど特化型ウェアラブルデバイスの増加。Makerbotの10倍の早さでプリンティング可能な「Kast」といったプリンタが出てくるなど3Dプリンティング技術の進歩、新しいマテリアルの利用、スマートロックやスマートライトなどスマートホーム、マスマーケットになってないもののARやVRの領域、ロボティクスの中でも特にローコストで開発可能なデスクトップロボット、義手や義足といったバイオニクスといった領域について紹介した。

ハードウェアスタートアップへの期待

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Benjamin氏のプレゼンが終了した後は、「ABBALab」設立者でNOMAD代表取締役の小笠原治氏と、家電ベンチャーCerevoの代表取締役の岩佐琢磨氏を交え、3名でパネルディスカッションが行われた。

小笠原氏:日本からハードウェアスタートアップが生まれるとしたら何を作ってもらいたいとかあります?

岩佐氏:日本にはバイクをやってほしいですね。自動車はもうテスラ・モーターズというプレイヤーが登場してしまっているので。後からそこにいくのはイケてない。ただ、バイクはまだプレイヤーが確立していないので、電気バイクにかぎらず、新しいバイクづくりに取り組んでくれるプレイヤーが表れてほしいですね。

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Benjamin氏:日本には優れたエンジニアやデザイナーがいるので、もっとハードウェアスタートアップが生まれてほしいと思います。車はお金がたくさんかかるので難しいですが。

岩佐氏:僕は日本のハードウェアスタートアップにこだわっているわけではないのですが、日本はハードウェアにかぎらず、スタートアップする人が少ないですよね。それがハードウェアになるともっと少ない。

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小笠原氏:でもハードウェアのスタートアップって、ソフトウェアのスタートアップに比べて周囲から叩かれにくい印象がありますよね。

岩佐氏:そうですね。「コレを作って売っているんだ」と話ができると、虚業だと言われにくいですよね。そういう意味では日本人に向いていると思います。

小笠原氏:「IoT」という言葉って日本だとバズワード化してしまっていてネガティブな意味になることがありません?

岩佐氏:あ、でも中国のイベントに行って、工場の人達に話をしても、「IoT」って単語は通じなかったんですよ。

小笠原氏:そうなんですか。台湾に行くとみんなIoT、IoTって行ってて単語の意味は通じましたね。

Benjamin氏:IoTも言葉の意味が幅広いですからね。

ハードウェアをやるなら深圳

Benjamin氏:深圳には電子部品の大きな市場があって、香港と深圳付近には数多くの工場もあります。かなりモノを作りやすい環境になっているので「HAXLR8R」では深圳で開発して、サンフランシスコでデモデイを開催しています。

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岩佐氏:深圳はマスプロダクションが出来る街だと思います。秋葉原はプロトタイピングの街なんですよね。量産用の部品がなかなか売っていない。だから、日本で作ろうとすると、量産を考慮していないプロトタイプになってしまう。そうすると、マスプロ用のモノを作るタイミングで設計し直さないといけないこともある。最初から深圳で作っていると、その一手間はありません。一気にマスプロまで走れる。

Benjamin氏:その点は深圳のメリットですね。

岩佐氏:そう。あとは向こうの工場の人たちはとにかくリアクションが早い。展示会で会うと翌日工場に行ってもいいか?と聞くと、もちろんだ、と言われて、明日何時にくるんだ、朝飯は食ったのかなどWeChatで連絡が来る。工場を見学に行くと、データはいつくれるんだ?24時間以内に見積もりするぞ、とかなりグイグイくる。そうなると物事が進む速度が違いますよね。


話を聞いていると、ハードウェアスタートアップを立ち上げようと考えている人たちは、日本だけを見ているわけにはいかないことが伝わってきた。深圳、香港、台湾といったエリアとモノを作り、北米や欧州をマーケットとして見る目が必要になる。

日本からもSassorのように「HAXLR8R」に参加した企業もいる。ハードウェアスタートアップの立ち上げを検討している人は、ぜひ「HAXLR8R」の情報もチェックしてもらいたい。以下は「HAXLR8R」が公開している2015年のハードウェアトレンドのスライド資料だ。

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IoT専門インキュベータ「HAXLR8R(ハクセラレータ)」が占う、2015年世界のハードウェア・トレンド

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HAXLR8R(ハクセラレータ)は、中国・深圳(シェンツェン)に拠点を置くハードウェア専門のスタートアップ・インキュベータだ。昨年4月に筆者が HAXLR8R を訪問したときのレポートがあるので、詳細については、そちらを参考にしてほしい。 <関連記事> IVP LP Summit〜中国・深圳のハードウェア専門インキュベータ「HAXLR8R(ハクセラレータ)」を訪ねて さて、HAXLR8R でパート…

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HAXLR8R(ハクセラレータ)は、中国・深圳(シェンツェン)に拠点を置くハードウェア専門のスタートアップ・インキュベータだ。昨年4月に筆者が HAXLR8R を訪問したときのレポートがあるので、詳細については、そちらを参考にしてほしい。

<関連記事>

さて、HAXLR8R でパートナーを務める Cyril Ebersweiler と Benjamin Joffe は昨年、TechCrunch 上で数回にわたりハードウェア・スタートアップ・シーンについての連載をしていた。その連載をもとに、2015年のハードウェア・トレンドを占う、192ページにもわたるリサーチ・ペーパーをもらったので、この貴重で洞察に満ちた資料を読者と共有したい。題して「2015年のハードウェア・トレンド」だ。

詳細については、ペーパーの中身(最下に掲載)を見てもらうとして、要旨をまとめると次の通りだ。

  • ハードウェア分野の投資やイグジットは増加傾向。2014年には数百社におよぶスタートアップが資金調達し、Oculus、Beats、Nest などが、さらなる躍進に向けて数十億ドルのイグジットに成功した。言うまでもなく、クラウドファンディングは新製品をローンチする手段として認知されるようになった。
  • 数百におよぶハッカースペース、メーカーフェア、インキュベータの誕生により、ハードウェア・エコシステムの成長は著しい。
  • ウエアラブルや(情報を捕捉する)トラッカーの市場が活況を呈している。より目的の特化したトラッカーや新しいセンサーが、パフォーマンス、健康、人間の機能拡張の分野で新しく生まれている。
  • 3Dプリンティングは一般的なものになりつつあり、新技術や新素材へとその範囲を広げつつある。
  • カギ、ドアベル、セキュリティカメラから照明や温度計まで、スマートデバイスは家庭を侵食しつつある。
  • AR(拡張現実)や VR(仮想現実)は一般消費者に手の届くところまできており、2015年のクリスマスには爆発的なヒットになるかもしれない。
  • ドローンやロボットも普及しつつある。ロボットはワークショップ、ラボ、家庭などに導入され、掃除、料理、給仕、庭の手入れ、倉庫整理、鉱物の運搬、卓球の対戦相手などに使われている。
  • 新しいプラットフォーム、コンポーネント、3Dプリンティングの登場により、プロトタイピングはより安価で簡単で速いものになった。電子基板を印刷したり、オブジェクトを携帯電話網に接続したりするのでさえそうだ。
  • 製造過程は依然として難しいまま。サプライ・チェーンに簡単にアクセスできれば、試作から量産に移行する上での問題の多くが解決できる。中国・深圳は、ハードウェア・スタートアップにとって、試作〜量産の間のギャップを橋渡ししてくれる場所となった。
  • 中国や深圳は、より多くのグローバル・スタートアップに開放されていく。HAX はその現象の一部だ。
  • ただのシンプルのプロダクトは、Xiaomization(仮訳で「〝小米〟化現象」)、つまり、Xiaomi(小米)が築いた新たなディストリビューション・モデルに駆逐されるリスクを負ってしまう。すでに、Samsung、GoPro、Dropcam など、さまざまなメーカーやプロダクトが、Xiaomi と競合関係にある。

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IVP LP Summit〜中国・深圳のハードウェア専門インキュベータ「HAXLR8R(ハクセラレータ)」を訪ねて

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香港から程近い中国・深圳は、かねてから世界の工場の異名を持つ。この地には、EMS (Electronics Manufacturing Service) と呼ばれる電子製品の生産受託会社がひしめきあい、大手・中小の電機メーカーはもとより、近年では「ハードウェアをやるなら、深圳に行け」というのが、スタートアップ界の合い言葉だ。 3月18日からの3日間、筆者は Infinity Venture Par…

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香港から程近い中国・深圳は、かねてから世界の工場の異名を持つ。この地には、EMS (Electronics Manufacturing Service) と呼ばれる電子製品の生産受託会社がひしめきあい、大手・中小の電機メーカーはもとより、近年では「ハードウェアをやるなら、深圳に行け」というのが、スタートアップ界の合い言葉だ。

3月18日からの3日間、筆者は Infinity Venture Partners(以下、IVP と略す)が開催した LP Summit に帯同する機会を得た。LP Summit は年に数回、IVP が LP(ファンド出資者)を対象に投資先スタートアップを直接紹介する機会で、今回はハードウェア・スタートアップが集まる街、深圳で開催されることになった。(前回の北京での LP Summit の様子はこちら

LP Summit での紹介された興味深いスタートアップの数々については追ってお伝えする予定だが、本稿では LP Summit の見学の一環で訪問した、深圳に拠点を置くハードウェア・スタートアップ専門アクセラレータ「HAXLR8R(ハクセラレータ)」を取り上げる。IVP は HAXLR8R や同じ運営母体である大連のインキュベータ Chinaccelerator(中国加速)と、数年間にわたって協業関係にあるのだそうだ。

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筆者が初めて深圳を訪れたのは20年程前のことで、当時、香港はまだ中国に返還されておらず、深圳と香港の国境は、物乞いの人々がひしめくカオスだったのをよく覚えている。今や深圳は、GDPベースで北京・上海・広州に続く中国第4の経済都市だ。その深圳の中心部、目抜き通りにある高層ビルの10Fに HAXLR8R はオフィスを構えている。

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HAXLR8R のオフィスに入ると、ファウンダーでマネージング・ディレクターを務める Cyril Ebersweiler とゼネラル・パートナーを務める Benjamin Joffe が我々を迎えてくれた。Cyril はアイルランドに本拠を置くファンド SOS Ventures の投資パートナーで、Benjamin は宇宙葬スタートアップ Elysium Spaceの記事でも紹介したように、アジアのスタートアップ・シーンを語らせれば右に出る者は居ない。

起業家が晴れて審査を通過し HAXLR8R に入ると、最初の一週間は互いの交流を深めるために、簡単なプロトタイプを作る機会が用意されている。参加した起業家は所属チームに関係なく、出されたお題に基づいて何かを制作するのだ。ここで出会った起業家同士が新たなチームを形成するケースもあるだろう。

以降、30日、60日、90日のタイミングでデモデイが開催され、その都度、他の起業家や投資家かからの意見を受けて、プロダクトが研鑽され、ビジネスがピボットしてゆく。コピーキャットの追随を許さないようにする観点から、最後のデモデイが開催されるまで、インキュベーション・プログラム参加中のスタートアップが取り組むプロダクトの内容は、原則的に外部非公開となっている。我々も今回の訪問で多くの興味深いスタートアップや彼らのプロダクトに出会えたが、その詳細をここに書けないことをご容赦いただきたい。

HAXLR8R オフィスから見える深圳市街。大気汚染が心配なところが、Benjamin によれば、サンフランシスコよりも空気はキレイらしい。
HAXLR8R オフィスから見える深圳市街。中国と聞くと、とかく大気汚染を心配しがちだが、Benjamin によれば、サンフランシスコよりも空気はキレイらしい。

しかしながら、前回のインキュベーション・バッチを終えたスタートアップから話を聞くことができた。アメリカ出身のスタートアップ Helios は、iOS アプリと連動してハンドル部が色を変えて点滅するシステムを開発している。目的地をセットしておけば、進むべき方向のウインカーが点滅するので、運転者はGPS やカーナビを凝視する必要がない。

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Helios

HAXLR8R は、深圳の製造業者との調整などもコーディネイトしてくれるので、Helios のように、インキュベーション期間を終えた後も、深圳に留まり作業を続けるスタートアップが少なくないようだ。そのようなスタートアップのために、HAXLR8R はオフィススペースの一部を彼らに開放している。

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HAXLR8R のオフィスは 10F と 11F の2フロア。上階はプログラム参加中のスタートアップと事務局のスペース、下階はプログラム卒業スタートアップの活動やイベントのスペースとなっている。

HAXLR8R のインキュベーション・プログラムに参加するスタートアップの出身国を見てみると、約半数をアメリカが占め、残りはヨーロッパとアジアからやって来ている。これまでに2回のバッチが実施されているが、日本から参加したスタートアップは、電力の見える化サービスを提供する Sassor のみだ。HAXLR8R の参加スタートアップからの視点にもスポットを当てる観点から、THE BRIDGE では近日、Sassor の HAXLR8R 体験談も取り上げる予定だ。

HAXLR8R の Cyril と Benjamin は共に日本で生活したことがあり、日本語が堪能であり、ハードウェアに強い日本のスタートアップのインキュベーション・プログラムへの参加を切望している。次回のバッチは7月16日から開始、エントリの締切は5月25日だ。本気でハードウェアを志す起業家におかれては、この機会に挑戦してみてはいかがだろうか。ハードウェア・スタートアップが集まるこの街で、プロトタイピングとハードウェア・ビジネスのノウハウを体得し、貴重な経験に出会えるだろう。

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中国・深圳で生まれたスタートアップが、ウェアラブルデバイスVigoでユーザの居眠りの撃退を目指す

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Vigoは、赤外線を通して得るユーザの目の様子からユーザが居眠りしそうなサインを判断し、必要に応じて起こしてくれるBluetooth式のヘッドセット型ウェアラブルデバイスである。起こし方には点滅ライト、耳への振動、アラームや音楽の3通りがある。 また1日を通してユーザの居眠りパターンを把握し、生活リズムを管理するためにユーザ専用のアラートレベルを提示してくれる。そして、いつコーヒー休憩を取ればいい…

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Vigoは、赤外線を通して得るユーザの目の様子からユーザが居眠りしそうなサインを判断し、必要に応じて起こしてくれるBluetooth式のヘッドセット型ウェアラブルデバイスである。起こし方には点滅ライト、耳への振動、アラームや音楽の3通りがある。

また1日を通してユーザの居眠りパターンを把握し、生活リズムを管理するためにユーザ専用のアラートレベルを提示してくれる。そして、いつコーヒー休憩を取ればいいか、最も活動的な時間帯はいつなのかなど、改善方法に関する提案もしてくれる。

「私たちは、長距離運転のドライバーや運転時の眠気に悩む一般のドライバー、授業中眠くなってしまう学生や、オフィス専門職の人々などに役立てられると考えています。それだけでなく、トラックやタクシーなど職業ドライバー、警備員、機械オペレーター、そして夜間シフトの人といったB2B分野への展開も目指しています。」

と深圳出身でVigoの共同設立者であるJason Gui(桂家勛)氏は語る。

Vigoは、開発チームがペンシルバニア大学工学部専攻の学生だった頃に卒業研究プロジェクトとして開発された。同チームにとって当初Vigoは卒業制作であったが、似たような悩みを抱えていた教授や学生らから極めて高いフィードバックが得られたため、彼らはVigoにフルタイムで関わるようになり、商業に応用していこうと決めたのだ。

「私たちはこれまで、取り組んでみたい事案の中で実際に経験しているものは何か考えていました。そして、当時学生だった私たちにとって授業中でも図書館で勉強している時でも不意に襲ってくる眠気が重大な問題であることに気付いたのです。

起きていなくてはいけないのに眠くなってしまう。だからどうやって眠気と付き合い、スケジュールを管理していくべきかわからなかったのです。そういった経緯からVigoは生まれました。」

とGui氏は語る。

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チーム

Gui氏はペンシルバニア大学工学部で機械工学を学んだが、特に電子機械工学が専門だった。そしてウォートン校で経営学も学んだ。彼はVigoでエレクトロニクスと技術面を担当している。

Drew Karabinos氏は機械工学を学び、製品デザインを専門としていたが、Vigoではデザイン・ユーザインタラクションのほか、全体的なビジョンや製品の方向性などを主な担当としている。Jonathan Kern氏は機械工学と経済学を学んだが、今では経営、オペレーションを主に担当している。

HAXLR8Rプログラムに参加するために深圳へ

VigoチームはハードウェアアクセラレータHAXLR8R(ハクセラレータ)へ加わるために中国、深圳へ向かった。HAXLR8Rはシードファンド(2万5,000米ドル)やオフィススペース、メンタリングの提供などスタートアップのアイデアが実際の製品になるよう様々な支援をしている。

このプログラムは深圳をベースとしているが、それは現地のサプライチェーンや工場のエコシステムを活用するためだ。彼らは自ら「インタラクティブな製造プロセス」と呼ぶプロセスを用い、製造可能な製品の迅速な開発を確保している。

「深圳はすごいところでした!私たちはハードウェアアクセラレータHAXLR8Rで4か月のプログラムに参加していましたが、そこはまさに世界における製造分野の中心でした。

Huaqiangbei(華強北)の中心部にあるオフィススペースが使えて、エレクトロニクス市場、ものを作る設備、迅速なプロトタイプ、多くのメンター、成功へ導いてくれるネットワークやワークショップ、さらには工場や製造拠点へのツアーや紹介がありました。

非常に素晴らしいプログラムで、このプログラムのおかげでデザインや製品を改善させるためのモノ作りとは何かをよく理解することができました。」

とGui氏は付け加えた。

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「私たちは今後確実に中国の製造ラインを活用していきます。そのためにサプライヤーや現地の製造業者とのコネクションを築き上げ、彼らの専門知識を頼る環境を整えてきました。中国にいるのは楽しいことでもありました。

私はもともと中国深圳の出身ですが(アメリカの大学に留学しましたが)、一方で、仲間である2人の共同設立者たちにとっては初めてのアジアであり、私としては、彼らに鶏の足や鴨の舌といった面白い食べ物など中国文化を紹介することはユニークな経験でした。」

資金調達と今後のプラン:「私たちはシード資金を提供してくれる投資家を求めています。」

現在、同スタートアップは商品の製造に向けてKickstarterで資金を募っている。また、中国の人々からの支援も受けられるよう中国のクラウドファンディングプラットフォームDemohour(点名時間)でもキャンペーンを行っている。

Demohourでも商品を紹介することを決定したのは、Kickstarterでは中国の人々はプロジェクトをブラウズできるだけで、国内のクレジットカード、China Unionpay(銀聯)、Alipay(支付宝)のアクセス及び使用制限のためにプロジェクトを支援することはできないからだ。

同スタートアップはVigoを79米ドルで販売する予定である。

「私たちにとってKickstarterは、最初に商品を使ってくれるアーリーアダプターを獲得するのに欠かせない手段です。というのもVigoはまだ新参で、同じようなカテゴリーの中でも唯一の商品だからです。

なので、多くの評価をいただいてアルゴリズムを改善できるよう、Vigoをもっとユーザのニーズと選好に合わせていくことが求められます。また、シードラウンドで資金を調達してチームを拡張し、商品をさらに洗練していきたいと思っています。

そしてB2B分野においても彼らのニーズに合わせて商品をカスタマイズできるよう、事業チャンスも探っていきます。トラック、バス、タクシー、物流、警備、医療、鉱業やその他重工業など、彼らのニーズに応えていけたらと思っています。」

とGui氏は語った。

【原文】

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ハードウェアアクセラレータ「HAXLR8R(ハクセラレータ)」が世に送り出した新たな10のガジェット

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15週間にわたるHAXLR8R(深圳拠点のハードウェアアクセラレータプログラム)から新たに10チームが卒業した。サンフランシスコでのイベントにおいて昨夜、彼らは投資家や観客にピッチする機会を得た。 HAXLR8Rの設立者であるCyril Ebersweiler氏は今回が3期生のデビューであることを述べた。また彼は次のように付け加えた。 「彼らによってDemo Dayで明らかになったのは、アイデアが…

15週間にわたるHAXLR8R(深圳拠点のハードウェアアクセラレータプログラム)から新たに10チームが卒業した。サンフランシスコでのイベントにおいて昨夜、彼らは投資家や観客にピッチする機会を得た。

HAXLR8Rの設立者であるCyril Ebersweiler氏は今回が3期生のデビューであることを述べた。また彼は次のように付け加えた。

「彼らによってDemo Dayで明らかになったのは、アイデアがいかに早く、メーカーと消費者が期待する実用的で美しい製品になることができるかということです。」

これらのスタートアップをアルファベット順に見ていこう。

BabyBe

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未熟児が保育器(ここで言うincubatorとはスタートアップにおけるインキュベータではなく、保育器という意味)に隔離されている間、母親の生体信号を未熟児に伝える乳児用生体マットレスだ。このマットレスは乳児の発育と健康の増進を補助する。BabyBeはこのほどIndiegogoでクラウドファンディングを開始した。

Curio

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インタラクティブかつプログラミング可能なおもちゃのロボットで、iPadアプリで操作できる。Engadgetのクルーによるテストをご覧いただきたい。

DustCloud

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オンラインとオフラインを融合するDustcloudというデジタルガンを使った屋外シューティングゲームで、iPhoneアプリとコミュニティの位置情報を組み合わせてプレイする。Dustcloudは間もなくIndiegogoにてキャンペーンをローンチする。(まだ開始されていない。)

Everpurse

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自分の好きな製品やブランドともっとつながっていたいと思う消費者向けのスマートフォンをワイヤレスで充電できるバッグ。目標の10万米ドルを上回るKickstarterキャンペーンを完了した。

Notch

Notch

アスリートやダンサー、その他自分の動きをトラッキングして改善する方法を知りたい人向けの3次元の動きを捉えるウェアラブルセンサー。Kickstarterで間もなくキャンペーンがローンチする。

Palette

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実際のボタン、ノブやスライダーを使ってお気に入りのソフトウェアで利用できるよう設定されたちょっとしたモジュール式のハードウェア。元々は画像編集者向けに開発されたが、ミュージシャンやその他多くのアプリケーションでも使われるようになり、従来のマウスやキーボードに取って代わっている。現在、Kickstarterで10万米ドルの獲得を目指している。(更新:修正済み)

Petcube

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Petcubeは、不吉に見えて実は可愛らしいことをしてくれる小さな黒い箱だ。離れた場所からでもペットを観察でき、またスマートフォン経由でレーザーポインターを操作しペットと遊ぶことさえもできる。Petcubeは既にKickstarterで見事目標金額を獲得している。

Roadie Tuner

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あっという間に弦楽器のチューニングが自動でできる手のひらサイズのデバイス。いわゆる「数量化された楽器」開発の流れ。Kickstarterで資金を積極的に求めており、目標金額に達する勢いだ。

Vigo

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居眠りを防いでくれるウェアラブルデバイス。眠気を検知するためにまばたきのパターンをモニタリングし、必要なときにユーザをそっとつついてくれる。これは会議で使えそうだ。ただし、Bluetoothのヘッドセットに似ているので装着時は少しマヌケな人に見えるかもしれない。

WearPoint

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この小さなガジェットはプログラミング可能なタッチインターフェースだ。ユーザはわずかな電力消費でBluetooth経由で他のガジェットと通信することができる。例えばGoogle Glassと一緒に使うと、Glassをコントロールするためにカチカチ音を鳴らしたり眼や頭をぐっと動かしたりするような、まだ世間にはなじみのない動作をせずに済む。WearPointは手首に装着することができる。

【原文】

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世界中のハードウェアスタートアップ向けのアクセラレータプログラム「HAXLR8R(ハクセラレータ)」を卒業した10社

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世界中のハードウェアスタートアップ向けのアクセラレータプログラム「HAXLR8R」(中国深圳で開催)をハードウェア企業10社が卒業した。 アメリカ、ヨーロッパ、アジア(中国2社)から参加したスタートアップ10社は、15週間のプログラム期間中に、ロボット工学、接続デバイス、モノのインターネット(IOT)、エンターテイメント、バイオハッキングなどの分野にわたる製品を製作した。 ・SPARKはハードウェ…

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世界中のハードウェアスタートアップ向けのアクセラレータプログラム「HAXLR8R」(中国深圳で開催)をハードウェア企業10社が卒業した。

アメリカ、ヨーロッパ、アジア(中国2社)から参加したスタートアップ10社は、15週間のプログラム期間中に、ロボット工学、接続デバイス、モノのインターネット(IOT)、エンターテイメント、バイオハッキングなどの分野にわたる製品を製作した。

      SPARKはハードウェアのための使いやすいプラットフォームで、WiFi接続された製品の構築を信じられないくらい簡単にしている。
      HELIOS Barsは世界で初めての自転車用統合ヘッドライトウィンカーシステムで、付属iOSアプリはユーザにカスタム機能を提供している。
      YEELINKはメーカーや従来の企業が新世代の電化製品、接続デバイスやアプリケーション制御ハードウェアの開発を支援するプラットフォームだ。
      FOCUSは実証された神経科学をBluetooth接続の神経向上経頭蓋刺激ヘッドセットを通して提供し、認識能力を向上させる。
      FABULE Fabricationsはユーザが思い通りに操作できて、とてもユニークな特徴を持つインタラクティブな家庭用デバイスを開発している。
      MOLECULE SYNTHを利用すれば、電子楽器を作成するためのモジュールで無限大に拡張することが可能である。
      LIGHTUPは、子供のために開発されたツールで、電子工作キットと通信講座がセットになったものである。これにより、子供たちは最新の電子デバイスの基礎を学ぶことができる。
      HEXは、オープンプラットフォームを用いた仮想ロボットで、完全なる自立制御が可能でモバイルアプリケーションで操作が可能だ。
      BLINKIVERSEを使用することによって、LEDライトをブロックごとに制御するためのオープンソースを作成することができる。このLEDの制御は、例えば今まで想像できなかったようなインタラクティブなイルミネーションショーが可能である。
      VIBEASEはバイブレータで、女性のオーガズムをデジタル世界へと誘うプライベートなファンタジーマーケットプレイスだ。(関連記事はこちら

今回のスタートアップリストの中で、YeelinkとHEXは中国からの参加だ。このプログラムでもう1つの中国企業であるMakeblockは20万米ドルをKickstarterから調達した。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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