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ホテル宿泊客向け無料レンタルスマホ「handy」展開の香港ユニコーンTink Labs、レイオフと大リストラを実施

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Tink Labs CEO Terence Kwok 氏
Photo credit: Tink Labs

香港のスマホレンタルスタートアップで、最近の資金調達を経て時価総額10億米ドルに達した Tink Labs が、レイオフと大がかりなリストラを実施していると、複数の情報筋が Tech in Asia に伝えてくれた。

情報筋によると同社は他社に買収されたとのことだが、Tink Labs の広報担当はその情報を否定した。

同社担当は現状についての詳細な説明をしなかったが、複数の主体に事業を移管しているところだと語った。そのうちの1社が Blockone Limited。ブロックチェーンと似たような名前が付けられているが、その技術とは無関係であると同担当は強調している。

情報筋によると、多くの Tink Labs 社員はリストラ計画が発表された2週間前のグローバルタウンホールミーティングの後、雇用契約満了の文書を受け取ったという。一部の社員は22日、Tink Labs の事業を引き継ぐ別会社で再雇用されるとも伝えられた。

再雇用されない社員については、契約書にある通り定められた期間は働くことになる。Tink Labs の設立者である Terence Kwok 氏は、レイオフの対象人数を明らかにしなかった。「現在も作業が進められています」と同氏は Tech in Asia に語った。

同社報道担当によると、Tink Labsと契約していた全社員は雇用満了の文書を受け取ったものの、一部の関連企業は例外だった。例えば高級コンテンツ部門の Luxos などだ。

handy
Image credit: hi Japan

Tech in Asia が他に確認できた情報には、 同スタートアップがホテルと交わしていた契約(編注:Tink Labs は、ホテルの宿泊客にスマートフォンを無料でレンタルするビジネスモデルだ)の一部が Blockone に移行することがある(出所は Tink Labs がパートナーに送信した e メール)。

収益性を向上させる取り組みの一環として、無料で提供されていたサービスに関係する契約も一時満了となる。

広報担当は最近の状況について明言しなかったが、同社は現在、資金調達をしている最中にある。

ここ数年は、無謀な事業拡大戦略が原因で何回か経営陣が入れ替わっていた。

Kwok 氏はかつて Tech in Asia に対し、業績の内訳は明示しなかったものの全社的には利益を挙げていると述べていた

同社によると、6月時点での社員数は500人以上だった。

<編注> 日本においては Tink Labs のサービス提供にあたり、シャープと Tink Labs の合弁で handy Japan が設立され、昨年ソフトバンクとの提携が発表されている。handy Japan は今年に入り hi Japan へ改称

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

RISE 2019のスタートアップコンペティション「PITCH」の優勝は、海運コンテナ貨物管理を最適化する「Haulio」が獲得 #RISEConf

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本稿は、RISE 2019 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。 7月9〜11日の3日間、ワンチャイ(湾仔)の Hong Kong Convention and Exhibition Centre(香港会議展覧中心)をメイン会場に、スタートアップカンファレンス RISE 2019 が開催されている。 アジア各国・地域から集まったスタートアップがしのぎを削るスタートアップ…

本稿は、RISE 2019 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。

7月9〜11日の3日間、ワンチャイ(湾仔)の Hong Kong Convention and Exhibition Centre(香港会議展覧中心)をメイン会場に、スタートアップカンファレンス RISE 2019 が開催されている。

アジア各国・地域から集まったスタートアップがしのぎを削るスタートアップ・コンペティション「PITCH」には80社が参加、9日と10日の2日間にわたって予選が行われ、決勝では上位3社にまで絞られた。

審査員による審査の結果、優勝はシンガポールのスタートアップで、海運コンテナ貨物管理を最適化する「Haulio」が獲得した。

PITCH 決勝の審査員を務めたのは次の方々。

  • Arthur Hu 氏 – SVP & CIO, Lenovo Group(聯想集団)
  • Helen Wong(黄佩華)氏 – Partner, Qiming Venture Partners(啟明創投)
  • Guy Mills 氏 – CEO, Manulife Hong Kong

【優勝】Haulio(シンガポール)

物流全体量の約9割はコンテナで運ばれているが、コンテナを持つ大手海運会社と、コンテナを地上運搬する牽引業者は分断されていて、実際のところ利用されていないコンテナは多い。コンテナ牽引に利用できるトラックが一社当たり数台しかない、など、牽引業者には零細なところが多いこともその一因だ。

Haulio は、この海運会社と牽引業者をマッチングするプラットフォームで、コンテナの牽引需要に対して、そのスケジュールでで手の空いている牽引業者をアサインすることができる。CEO の実家が30年間にわたり物流事業を営んできたこともあり、この業界のニッチな需要に精通していることがチームの強み。Haulio のサービスを開始した2017年からの2年間で、シンガポールのコンテナ牽引市場の80%を獲得した。

これまでに15万TEU(TEU はコンテナ扱量を扱う単位で、1TEUが20フィートコンテナ換算を表す)を取り扱っている。シードラウンドで、シンガポールの港湾会社 PSA International の CVC である PSA Unboxed、500 Startups、Quest Ventures、運送会社 ComfortDelGro などから80万3,000米ドルを資金調達済。世界展開に向け提携できる企業を求めている。

【準優勝】Booqed(香港)

Booqed は、保証金などを必要とせず、月や週単位はもちろん、時間や分単位でもオフィススペースを借りられるサービス。市中にあるオフィススペースの使われていない時間帯を、フレキシブルにオフィスを使いたいユーザとマッチングする。仲介した取引に対して、Booqed はユーザがスペースオーナーに支払った金額の15%を受け取る。

ここまで聞く限りでは、すでに世界中に多くあるスペースのオンデマンド型マッチングマーケットプレイスに思えるが、Booqed が面白いのはスペースの供給側に WeWork などのコワーキングスペース業者も含んでいることだ。コワーキングスペース事業者は、一時的に空いているスペースのマネタイズや、中長期利用する可能性がある潜在ユーザにアクセスできるメリットを期待しているんだろう。

現在の取扱高は月間55,000米ドル。営業戦略としては会議需要の取込から着手し、次第にサービスを展開する都市を増やし、カンファレンスやイベント需要なども取り扱えるようにしたいとしている。

【準優勝】Presso(アメリカ)

Presso は、自動販売機型またはキオスク型のドライクリーニングマシンだ。急いでいる時などに Y シャツをセットすると、5分間で洗浄、汗や臭いやバクテリアの除去・分解、スチーム、プレスなどを完了する。ビジネス旅行者などは、ホテルでクリーニングに出すと出来上がりが数日後になるので依頼を躊躇してしまいがちだが、Presso なら数分間で出来上がるので需要にマッチすると考えた。

エコノミー型のビジネスホテル、空港、オフィスビルなどへの設置などを想定しており、昨年には、Hampton by Hilton Hotels や Courtyard by Marriott などで6件のパイロット実験を完了済。今年は複数の LOI(契約締結)を目指す。これまでに、Y Startup School、HAX、SOSV などからシード資金を調達している。

香港RISE 2019、2日目のまとめ——中国インターネットレポート、ソーシャルロボット、DiDi(滴滴出行)の日本向けローカリゼーションなど #RISEConf

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本稿は、RISE 2019 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。 香港 RISE も2日目。何回目からかは忘れたが、ここ数年で定番化した人気コンテンツの一つに「中国インターネットレポート」がある。このレポートは、香港の地元紙 South China Morning Post とその姉妹サイトである Abacus と、以前は 500 Startups のパートナーで、今春…

本稿は、RISE 2019 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。

香港 RISE も2日目。何回目からかは忘れたが、ここ数年で定番化した人気コンテンツの一つに「中国インターネットレポート」がある。このレポートは、香港の地元紙 South China Morning Post とその姉妹サイトである Abacus と、以前は 500 Startups のパートナーで、今春ブロックチェーン特化 VC の Proof of Capital を立ち上げた Edith Yeung 氏らが毎年更新している。

100ページ上からなるこのレポートを要約すると、昨年から今年にかけての中国のインターネットトレンドはこうだ。

  • 昨年の大型 IPO は Xiaomi(小米)と China Tower(中国鉄塔)だった。今年期待されるのは、Tik Tok(抖音) が好調の ByteDance(字節跳動)短編動画アプリの Kuaishou(快手)か。
  • 中国のテック大手と言えば、これまで BAT(Baidu=百度、Alibaba=阿里巴巴、Tencent=騰訊)だったが、これからは TMD(Toutiao=今日頭条、Meituan-Dianping=美団点評、Didi=滴滴出行)にも注目。TMD は元々の基幹ビジネスをベースに、アプリをスーパーアプリ化してサービスを拡充しつつある。
  • AI は中国でもトレンド。特に、中国では、個人認識とサービスのパーソナライズ化の2つに用途は集約される。特に前者は、政府によって犯罪抑止や要注意人物の捕捉などに活用されるのが特徴的。
  • 5G が実装されるのは、世界的に見てもアジアで中国と韓国がかなり早いとされる。特に、広大な国土に広がる複数の大都市で 5G が実装されるのは中国が最初の市場となるため、5G ならではさまざまなユースケースが生まれることが期待される。
  • 欧米サービスのコピーキャットが多いとされてきた中国市場だが、現在では逆に中国のテクノロジーサービスが欧米にコピーされるようになりつつある。例えば、短編動画サービスや QR コード決済サービスは、欧米のテック大手が同様サービスをリリースしている。

DiDi(滴滴出行)のチーフセキュリティオフィサー(首席信息安全官)Zheng Bu(卜峥)氏は、Didi の世界展開の現状について報告。ここで面白い話が披露されていた。日本でも一部地域で DiDi が使えるようになっているが、基本的に DiDi が契約しているタクシーが配車される仕組みになっている。

日本のタクシー運転手は手袋をしているため、DiDi アプリで配車依頼に応じる操作ができないというわけだ。配車依頼が来てから手袋を外してスマホアプリを操作していたのでは間に合わない。そこで、DiDi では配車依頼の受託などを音声で操作できる機能を追加したのだという。この仕組みは日本以外に、オーストラリアでも導入される模様。

最後に、スウェーデンのロボティクススタートアップ Furhat Robotics が開発したソーシャルロボットが、AI やロボットをテーマとしたステージでは注目を集めていた。人の顔の形をしたオブジェクトに、内部から人の表情を投影する形で動作する。必要の都度、さまざまなアプリケーションをローディングすることで用途に合わせた動作をさせることができる。高齢者との対話、患者の事前問診やテレメディシン対応、言語習得などユースケースは多数。

RISE 2019が香港で開幕、1日目のまとめ——中国テック企業の加勢、資生堂の世界展開、StartupsHK発足10周年など #RISEConf

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本稿は、RISE 2019 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。 今年もまた、香港のカンファレンス会場 HKCEC(香港会議展覽中心)で RISE が始まった。今年で5回目を迎える RISE だが、THE BRIDGE では初回から取り上げているので本稿での詳述は控えるが、1日目のラップアップを簡単にまとめる。9日現在の主催者発表による、今年の参加者人数の暫定値は16,…

本稿は、RISE 2019 の取材の一部である。過去の RISE に関する記事はこちらから。

今年もまた、香港のカンファレンス会場 HKCEC(香港会議展覽中心)で RISE が始まった。今年で5回目を迎える RISE だが、THE BRIDGE では初回から取り上げているので本稿での詳述は控えるが、1日目のラップアップを簡単にまとめる。9日現在の主催者発表による、今年の参加者人数の暫定値は16,000人超で、参加者の出身国は100カ国超。

Wired UK に、「18番目に影響力のあるヨーロッパ人」となった WebSummit / RISE の CEO Paddy Cosgrave 氏だが、今年は例年と異なり、RISE 本番3週間前にダブリンから香港入り。中国、韓国、日本などを巡り、各国のビジネスリーダー、起業家、ジャーナリストなどと会っていた。大阪で開催された G20 の前には、EU コミッションのメンバーとして通称「HIRAI Pitch」でお馴染みの IT 担当大臣の平井卓也氏と面会、今年11月にリスボンで開催される WebSummit への招待を伝えた。

Cosgrave 氏が RISE 前にアジアを巡って感じたのは、以前にも増して中国が加勢している実態だ。トランブ大統領による Huawei(華為)製品の調達禁止令(その後、G20 後に緩和)は、世界でテクノロジーを牽引してきたアメリカに代わり、それを中国のテック企業が本格的にリードするようになったことで、アメリカが事態を容認できなくなったことの表れ、と見ている。一方で政治の駆け引きとは裏腹に、中国の起業家は楽観的で、ほぼ政治の影響を受けずにテクノロジーやビジネスが前進しているとした。

なお、RISE には700社を超えるスタートアップがピッチ優勝や Startup ALPHA(展示ブース)への機会を賭けてエントリ、400人を超える投資家らが事前選考をしている。その中から投資家の視点から、最も求められるスタートアップ10社の名前が明らかになった。以下は主催者発表の情報をそのまま掲載する。

Axinan

Axinan is an InsurTech startup based out of Singapore with full-stack capabilities to create and distribute digital insurance products for the internet economy.

Blue Night/Albam

Albam is a payroll human capital management (HCM) service for SMBs based in Seoul who raised 2.5 million in a third round of Series A funding this year.

Kaodim Group Pte. Ltd.

Kaodim is an online service marketplace that helps our customers to find the right service providers for hire based in Selangor, Malaysia.

WOWBID

WOWBID is a live stream auction marketplace featuring unique products & services based in Dki Jakarta Indonesia. The company raised 5 million in seed funding in April of this year.

Apoidea Group

Apoidea Group is a technology company which focuses on identifying and presenting valuable business information. Based in Hong Kong.

AQUMON

Aqumon​ is an algorithm-driven, technology-based investment platform based on Hong Kong.

BUTLER

Butler is a hospitality and real estate management services company that helps to deliver greater convenience to people and businesses. They operate in Singapore.

Haulio

Haulio is the simplest & most reliable way for businesses to get their containers moved. Their slogan is Together, We Cargo Faster. They are based in Singapore.

Madeforgoods

madeforgoods is a SaaS solution for B2B packaged goods companies which was founded in Shanghai. They had a series A funding round in Feb of this year raising 3 million.

Saphron

Saphron aims to make insurance more accessible to everyone to propel financial inclusion through making the process of buying insurance simple convenient and fun. They operate in Manila, Philippines.

日本から登壇した資生堂 代表取締役社長兼 CEO の魚谷雅彦氏は、筆者の予想とは裏腹に、横浜に開設されたイノベーションセンター「S/PARK」の話にはあまり触れなかったのだが、グローバリゼーションへの対応に向け、社内公用語を英語にしたこと、上海に開発センターを構築したこと、パーソナライズファンデーション生産技術を持つアメリカのスタートアップ MATCHCo を買収したこと、IoT により気温や体調などに合わせて8万通りの中から最適スキンケアが受けられるサービス「Optune」などを紹介した。

会場に設けられた「PITCH」ステージでは、前述したスタートアップ700社の中から、事前選考を通過したスタートアップがピッチを続けた。日本からも数社がエントリしており、先ごろ、電通のアクセラレータプログラム「GRASSHOPPER」から輩出された、AI を使った価格変動の未来予測により、複数 OTA の中から最安のタイミングで最安の宿泊プランを教えてくれる「atta」がピッチしていた。atta は先週正式ローンチを発表している。

この日の夜には、会場を Sheung Wan(上環)に移して、香港の地元スタートアップコミュニティ「StartupsHK」の10周年記念イベントがあった。これまでの10年を振り返りながら次の10年を展望、StartupsHK は StartupGBA と名称を変更されることが発表された。

GBA とは Greater Bay Area、ひところ前の表現では珠江デルタ地域とも称されるが、香港〜マカオ〜広東省(広州、深圳、東莞など)を含む拡大経済圏のことで、このエリア全体で市場規模は人口7,000万人を超える。イベントでは、 Greater Bay Area での事業加速をステップに世界展開を図りたいレイターステージのスタートアップを対象としたスケーラレータ(アーリーを対象としたインキュベータ、アクセラレータとは対照的に)「GreaterBayX」が紹介された。

香港RISE 2019開催まであと半月、主催者CEO Paddy Cosgrave氏に聞いた今年の見どころ——ピッチ参加などへのエントリは今週末まで

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参加者数のべ7万人以上を集めるまでに成長したスタートアップ・カンファレンス WebSummit は、北米(トロント)では Collision、そして、アジア(香港)では RISE を開催している。 今年トロントで初めて開催された Collision(昨年までは、ニューオーリンズで開催されていた)が終わって1ヶ月足らずだが、早くも今年の RISE の日程が間近に迫りつつある。主催者 CEO である …

参加者数のべ7万人以上を集めるまでに成長したスタートアップ・カンファレンス WebSummit は、北米(トロント)では Collision、そして、アジア(香港)では RISE を開催している。

今年トロントで初めて開催された Collision(昨年までは、ニューオーリンズで開催されていた)が終わって1ヶ月足らずだが、早くも今年の RISE の日程が間近に迫りつつある。主催者 CEO である Paddy Cosgrave 氏に、今年の見どころを聞いた。

メインイベントを半月後に控え、イベント準備のため本社のあるダブリンから香港入りしたばかりの Cosgrave 氏は、「まだ時差ボケ中」と言いながらもいくつかの質問に答えてくれた。

WebSummit CEO の Paddy Cosgrave 氏(右)と、RISE Co-host の Casey Lau 氏(左) – RISE 2016 で撮影。
Image credit: Masaru Ikeda

もうアジア入りしてるんですね?

イベントの準備のためですね。それと、これからの数週間で、日本や韓国に訪問し、メディアの人たちとかに会って RISE のことをアピールする予定。

今年の RISE で新しいこと、大きなことは何だろう? 何か新たな試みはある?

アジアじゅうからユニコーンの起業家が来て、話してくれることですね。それから、これは後で話すけど Venture Stage という大企業とスタートアップとの連携(オープンイノベーション)に特化したステージも開設する。

ヨーロッパ発祥の WebSummit がアジアで RISE を開催するということは、ヨーロッパのスタートアップがやってきて、アジア市場で成功することにも貢献していると思う。RISE が始まって数年経過した今、これまでに何か好例はありますか?

いい体験をしたという話は聞くことはあるが、正直なところ、スタートアップにとっての成功は、各社さまざま。我々は機会を提供することはできるが、成功を保証するとかできないし、成功の定義も各社様々。そうでしょ?

今年は何人くらい参加する予定?

15,000人から16,000人くらい。昨年と同じくらい。参加を希望する人はもっといるのだが、会場(香港国際展覧中心)のキャパシティの問題から、それ以上増やせない事情がある。そんなこともあり、来年からは(7月ではなく)3月開催にする予定だ。

WebSummit はダブリンからリスボンへ、Collision はニューオーリンズからトロントへ移転したわけだけど、RISE は香港にとどまるの?

先ほども言ったのように、会場のキャパシティが参加者数をカバーしきれなくなっている課題があり、移転先も考えている。一つの可能性としては、香港国際空港近くにある Asia-World Expo とか、マカオとかも考えられる。日本の可能性もありますね。日本は素晴らしいロボティクスのスタートアップが多く生まれている地であり、そういう意味でも期待は大きい。

ともあれ、現在言えるのは、あと2年は香港で RISE を続け、2021年にどうするかを決断するということだ。アジアの他の場所で RISE を開催することになるかもしれない。

RISE 2018 の会場
Image credit: Masaru Ikeda

今年の RISE には、日本から資生堂 代表取締役社長兼 CEO の魚谷雅彦氏が登壇、同社が進めるスタートアップへの投資や買収、横浜に開設されたイノベーションセンター「S/PARK」などの話を披露する予定。資生堂はこれまで SXSW などでも社内開発やスタートアップとの協業で生み出されたサービスやアプリケーションを展示してきた。同様に RISE でデモ展示されるかどうかについては、「もちろん、展示できるといいのだけど、会場のキャパシティの都合上、チームが鋭意検討しているところ(Cosgrave 氏)」ということだった。

駆け出しスタートアップが無償でピッチ・コンペティションにエントリでき、審査をパスしたチームには RISE 会場内で展示ブースが提供される「Startup ALPHA」のプログラムも、まだ参加応募を受け付けている。Web サイト上には締切日は掲載されていないが、RISE チームによれば締切は今週末までということなので、この機会への参加を希望するスタートアップは早めのエントリをオススメする(Collision の拙稿では、Collision の Startup ALPHA に採択された HoloAsh を紹介した)。

海外ECで購入した商品の国際転送サービスを展開する香港Buyandship、プレシリーズBラウンドでIVPなどから220万米ドルを調達

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香港を拠点とする越境 EC 発送スタートアップ Buyandship は、既存投資家である Infinity Venture Partners(IVP)をリードインベスターとするプレシリーズ B ラウンドで220万米ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドには、Buyandship の経営陣に加え、アジア特化の VC である SQ Capital と、名前非開示の複数の戦略的エンジェル投資家…

Slush Tokyo 2018 で PR TIMES 賞を受賞した Buyandship の CEO Wilson Chan 氏(右)
Image credit: Masaru Ikeda

香港を拠点とする越境 EC 発送スタートアップ Buyandship は、既存投資家である Infinity Venture Partners(IVP)をリードインベスターとするプレシリーズ B ラウンドで220万米ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドには、Buyandship の経営陣に加え、アジア特化の VC である SQ Capital と、名前非開示の複数の戦略的エンジェル投資家も参加した。

調達した資金は、オペレーション効率の改善と市場拡大に使われる予定。

オペレーションに関しては、Buyandship は高度な倉庫自動化システム、ショッピング手順の単純化、ワンクリック購入ツールを採用し、同社の物流とショッピング体験を効率化する。市場拡大については、東南アジアで新市場を開発するほか、シンガポール、マレーシア、台湾、インド、アラブ首長国連邦(UAE)など既存市場でプレゼンスの強化を図る。

2014年に設立された Buyandship は、EC 顧客向けにグローバルな発送サービスを提供している。海外事業者からの国際発送や取引、製品、他で手に入らない品などの入手に、顧客は同社を選ぶことができる。顧客は同社に1ポンド(約450グラム)あたり最大で22香港ドル(約305円)を支払い、自宅か数百以上ある配達ポイントで荷物を受け取ることができる。

500 Kobe 2018 のデモデイでピッチする Buyandship CEO の Wilson Chan 氏
Image credit: Masaru Ikeda

現在は日本、韓国、中国、台湾、アメリカ、イギリス、イタリア、オーストラリアで、荷物の受取代行と倉庫からの転送業務を行なっている。これらの倉庫から香港への定期便は週に一度の頻度で配送され、配送料は荷物の大きさではなく重さで決定される。

Buyandship は2017年中ほどにシリーズ A ラウンドをクローズし、中国、マカオ、台湾、日本、インド、マレーシア、シンガポール、UAE に進出した。ユーザは32万人以上。eBay、StockX、GLADD、Drop などの事業者とは、彼らのアジア進出の支援する提携を締結している。

OECD が発表した2018年の報告によると、アジアの EC 客は地元市場だけでなく海外ブランドから直接購入することを希望しており、これにより越境 B2C コマースは急速に成長しているとされる。アジアへの越境 EC は年平均でおよそ18.8%伸び、2021年までに取扱高は9,000億米ドルに達する見込み。中国からの需要だけでも、この金額の3分の2を占め、ベトナムやインドネシアはより高い成長率を見せることになるだろう。

Buyandship の共同創業者で CEO の Wilson Chan 氏は、アジアの EC 客は多くの場合、価格の違いから商品を選ぶ傾向にあると語った。

香港でダイソンの商品を小売店で買う場合4,000香港ドル(約55,300円)しますが、海外のオンラインストアからなら1,800香港ドル(約24,900円)で買えます。50%以上安くなる場合、顧客は自然に海外のストアから買いたがります。

我々の目標は、ユーザのための国境の無い国際的な EC ネットワークを作ることです。そうすることで、ユーザは Buyandship を通じて簡単かつ快適に、世界中から最高の掘り出し物の購入を楽しむことができます。最先端で進歩的な EC 物流サービスが必要なときに、Buyandship のことを思い出してくれるでしょう。

【via e27】 @E27co

【原文】

新興市場向けスマートフィーチャーフォンOS開発のKaiOS、シリーズBラウンドで5,000万米ドルを調達——Cathay Innovation、Googleらから

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スマートフィーチャーフォン用のオペレーティングシステム(OS)を製作している KaiOS Technologies は、この種の電話をより強力かつ手が届きやすいものにするという目標の達成に向け5,000万米ドルを調達した。 このラウンドをリードしたのは Cathay Innovation だったが、他にも Google や TCL Holdings といった以前からの投資家も参加した。Google…

KaiOS が搭載されたスマートフィーチャーフォン
Image credit: KaiOS

スマートフィーチャーフォン用のオペレーティングシステム(OS)を製作している KaiOS Technologies は、この種の電話をより強力かつ手が届きやすいものにするという目標の達成に向け5,000万米ドルを調達した。

このラウンドをリードしたのは Cathay Innovation だったが、他にも Google や TCL Holdings といった以前からの投資家も参加した。Google は昨年、KaiOS による2,200万米ドルのラウンドをリードしている

香港を拠点とする同社の、Linux をベースとする KaiOS は、フィーチャーフォンでスマートフォンのサービスが利用できるよう設計されている。さらに大きな目標は、新興市場で多くのユーザがインターネットを利用できる強力な OS を制作することだという。

KaiOS の CEO、Sebastien Codeville 氏は声明の中で次のように述べた。

当社の使命は、新興市場でネットに接続していない何十億という人々のモバイル接続を実現すること、そして確立された市場でスマートフォンの代替品を提供することで、個人、企業、社会に新たな可能性を開くことです。今回のシリーズ B ラウンドにより、こうした取り組みを加速させられるほか、世界中にあるさまざまな社会で、着実にフィーチャーフォンへの影響を拡大させることができます。

同社によると KaiOS は現在、100か国にある1億台超の電話で動作している。この OS を使えば、インドのモバイルネットワークオペレーター Jio が制作した高品質な4G フィーチャーフォン JioPhone などの低コストデバイスで WhatsApp といったサービスが利用できる

KaiOS では、今回獲得した資金を新たな市場に投入するほか、製品の研究開発に投資する計画がある。さらに多くのデベロッパーを同社のエコシステムに引き寄せる取り組みも拡大する予定だ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

香港のインシュアテックスタートアップOneDegree(寧宝金融)、シリーズAラウンドを拡張し総額3,000万米ドル超を調達

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香港を本拠とするインシュアテックのスタートアップ OneDegree(寧宝金融)は、シリーズ A のセカンドトランシェを拡張し、総額で3,000万米ドル超を調達したと発表した。

同社声明によると、倉庫事業者 GLP が出資するフィンテック企業の BitRock Capital がシリーズ A2 ラウンドをリードした。Cyberport Macro Fund(數碼港投資創業基金)、Cathay Venture(国泰創投)ほか既存投資家も、このラウンドに参加した。

左から:共同創業者 兼 CEO の Alvin Kwock 氏と、共同創業者 兼 CIO の Alex Leung 氏
Image credit: OneDegree(寧宝金融)

<関連記事>

同社では、調達した資金をデジタルプラットフォームの迅速なスケール、 香港での新製品ローンチ、「大湾区」構想の一環としての成長機会追求に活用するとしている。

今年初めに中国政府により開始された「大湾区(Greater Bay Area)」構想は、香港、マカオ、中国南岸の9都市をインフラプロジェクトでつなぎ、この地域の交易を促進しようとする施策だ。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

SaaSに特化したスタートアップカンファレンス「SaaStock」のアジア版、今月14〜15日に香港で初開催へ

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今月14〜15日、アジアで初めてとなる SaaS に特化したスタートアップカンファレンス「SaaStock」が、香港のスタートアップ・ハブ/テクノロジーパークの一つ Cyberport(数碼港)で開催される。 SaaStock が始まったのは2016年、ダブリンでのことだ(リスボンに移動した WebSummit も発祥の地はダブリンだった)。ロンドンでクラウドサービスの営業職に従事していた Ale…

2016年、ダブリンで開催された SaaStock の初回イベント。
Image credit: SaaStock

今月14〜15日、アジアで初めてとなる SaaS に特化したスタートアップカンファレンス「SaaStock」が、香港のスタートアップ・ハブ/テクノロジーパークの一つ Cyberport(数碼港)で開催される。

SaaStock が始まったのは2016年、ダブリンでのことだ(リスボンに移動した WebSummit も発祥の地はダブリンだった)。ロンドンでクラウドサービスの営業職に従事していた Alexander Theuma 氏(現在、SaaStock の CEO)は2015年に仕事を辞め、その後、1年ほどかけて SaaStock を準備した。初回の SaaStock 2016 には700名の SaaS スタートアップの創業者らが参加したという。

当初は、ローカルの SaaS スタートアップが集めればいいと思っていた。しかし、フタを開けてみると、世界中34カ国から SaaS スタートアップや起業家が参加していたんだ。これは世界中に需要があると思って国際展開を始め、今年は世界五大陸で開催することになった。先週は LATAM(ラテンアメリカ版)をブラジル・サンパウロで開催したばかり。今月開催するアジア初となる香港でのイベントも非常に楽しみにしている。(Theuma 氏)

SaaStock のチーム。左から2人目が Alexander Theuma 氏。
Image credit: SaaStock

SaaS はその性質上、市場展開において地理的な制約を受けにくい(日本の場合は、言語障壁やビジネス慣習の違いがあるので、欧米とは多少事情が異なる)。リモートワークも盛んになりつつ昨今、ヨーロッパのスタートアップはある程度の売上を稼げるようになると拠点をシリコンバレーに移し、アメリカのスタートアップに姿を変え、世界最大の SaaS 市場を取りに行くのが流れになっている。その典型として、Theuma 氏はデンマーク・コペンハーゲン発の Zendesk の名を挙げた。2007年に創業した Zendesk は2010年にシリコンバレーに進出、2014年にニューヨーク証取で IPO を実現している。

スタートアップシーンの変化に応じて、投資家や起業家のニーズも激しく変化しているのだろう。新しいスタートアップカンファレンスが生まれ、古いスタートアップカンファレンスが淘汰されていくのは、多産多死が宿命であるスタートアップコミュニティの生態系を彷彿させる。日本でも、従来型の包括的なテーマを追うスタートアップイベントが鳴りを潜める一方、バーティカルやテーマに特化したイベントが増えつつあり、SaaS の隆盛を受けて、SaaS Conference Tokyo のようなイベントが始まったことも記憶に新しい。

Image credit: SaaStock

SaaStock Asia 2019 には200名ほどの SaaS 関連投資家や起業家が参加する予定。ダブリンで今秋開催される本家では7,000名の来訪を見込んでいることから考えると、かなり慎重を期した数字だ。SaaStock にとってはアジアへの進出は初めてであることから、カンファレンスの質の維持に注力し、規模を大きくすることを急がないという判断からだ。

SaaStock のユニークな点を尋ねたところ、Theuma 氏は SaaStock が多くの小さなイベントの集合である点を挙げた。2日間にわたるイベントではさまざまなセッションが並行で開催されるが、特筆すべきは、ワークショップとブートキャンプで構成される〝1日限定アクセラレータ〟「SaaS.City」と、コーヒーやウイスキーのテイスティング、ゴルフや釣りなどスポーツなどネットワーキング機会の提供に特化した「SaaSociety」だ。起業家と投資家の出会いを提供するだけでなく、イベント会場で新たなスタートアップが生まれたり、起業家が共同創業者や同志を見つけたりすることも期待できる。

先週、ブラジル・サンパウロで開催された SaaStock LATAM(ラテンアメリカ版)の模様。
Image credit: SaaStock

THE BRIDGE では SaaStock Asia 2019 の模様を現地からお伝えする予定だが、THE BRIDGE 読者を対象に起業家用チケット(数百ドル相当、このチケットでは投資家は参加不可)を6枚無料進呈してもらったので、参加を希望する起業家はこのフォームから知らせてほしい。欲しい枚数(1社/チームにつき最大で2枚)、社名や提供サービスなども添えていただくと幸いである。応募者多数の場合は、起業家優先、抽選となる点はご容赦ください(5月6日締切、7日までに当選者にのみ連絡)。

香港拠点の国際送金スタートアップAirwallex(空中雲匯)、シリーズCラウンドで1億米ドルを調達——ユニコーンクラブに仲間入り

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香港を拠点とする Airwallex(空中雲匯) はシリーズ C ラウンドで1億米ドルの資金を調達した。これにより企業評価額が10億米ドル以上となり、ユニコーンクラブの仲間入りを果たした。

同ラウンドは DST Global がリードし、Gobi Partners(戈壁創投)、Hillhouse Capital(高瓴資本) 、Horizons Ventures(維港投資)、Sequoia China(紅杉資本)、メルボルンの Square Peg Capital、Tencent(騰訊)といった Airwallex への既存投資家が参加した。

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Airwallex の共同設立者兼 CEO Jack Zhang 氏
Photo credit: Airwallex

フィンテックスタートアップである Airwallex は、オーストラリアのメルボルンで設立。かつての活動拠点であったが、昨年本社を香港に移転させた。現在、銀行や企業がクロスボーダー送金を従来のオプションより低価格・高速で行えるよう支援している。その他、外貨両替サービス、オンラインショッピング業者向けに総合決済パッケージも併せて提供している。

顧客は現地の銀行口座情報を使い「グローバルバンクアカウント」を開設することで、他社には負けないインターバンクレートで取引を行うことが可能だ。

顧客として中国の大手テック企業 Ctrip(携程)や JD(京東)、そして同社に出資している Mastercard や Tencent(騰訊)などがいる。

Airwallex は声明で、シリーズ C ラウンドで調達した資金はマーケットプレイスやオンライン販売業者、中小企業にさらなる価値を提供することに重点を置きつつ、市場拡大と製品開発に使うと述べた。

また、「Airwallex はグローバルバンキングのオペレーションシステムになることを切望している」と声明で述べている。

昨年12月、イギリスの金融行動監視機構(FCA)から 電子マネー事業者(Electronic Money Institution)のライセンスを取得し、ヨーロッパ全域でサービスを提供できるようになった。また、オーストラリアの金融サービスライセンスも保有しており、カナダではマネーサービス事業として登録されている。

さらに、香港の金融サービス大手 Bank of East Asia(東亜銀行)と Sequoia Capital と提携し、香港のバーチャルバンキングライセンスを申請している。

同社によると今回の投資ラウンドで、調達した額は合計で2億200万米ドルとなった。2017年5月に行われたシリーズ A ラウンドと初期の資金調達を合わせて、Mastercard、Sequoia、Tencent から2,200万米ドルを獲得。Tencent と Sequoia がリードした2018年7月のシリーズ B ラウンドでは、8,000万米ドルを確保した。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】