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中国市場で成長と価値を追求する、イスラエル発のイノベーターたち

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つい最近まで、西側諸国の同業者に見過ごされている潜在性を特定しようと中国の投資家にピッチした創業者たちは、イスラエルやアメリカの主流VCから資金提供を断られることがあった。現在では新手のスタートアップ創業者、ファンドやアクセラレータのマネージャーたちが、いまや中国に真剣にリソースを振り向けてもよい時期だと考えるようになっている。 Infinity Group は中国とイスラエルのプライベートエクイ…

Image credit: Максим Кузубов / 123RF

つい最近まで、西側諸国の同業者に見過ごされている潜在性を特定しようと中国の投資家にピッチした創業者たちは、イスラエルやアメリカの主流VCから資金提供を断られることがあった。現在では新手のスタートアップ創業者、ファンドやアクセラレータのマネージャーたちが、いまや中国に真剣にリソースを振り向けてもよい時期だと考えるようになっている。

Infinity Group は中国とイスラエルのプライベートエクイティ・投資銀行業務で操業20年を超えるが、今では中国ファンドの多くを手仕舞いしつつある。中国内取引にほぼ特化していたInfinityは現在、中国に注目している外国の起業家を相手にしており、北京とテルアビブにある最新コワーキングスペース Innonation Powerhouse を公開している。コワーキングの巨人であるWeWorkやNakedHubと真っ向競合している Innonation は、自社をイスラエルと中国の越境活動を発展させるプラットフォームとして位置付けている。

2016年から運営している中国・イスラエル投資サミットからトラクションを確保したい意向だ。Infinity Group の創業者兼マネージングパートナーである Amir Galor 氏は、利用者に対し高付加価値サービスを提供するニッチなプレイヤーとして Innonation を成長させたいとしている。

イスラエルの AgriNation は、農業や食品生産をより効率的にする同国拠点の技術に約100万米ドルを投資する新興のベンチャーキャピタル企業だ。元イスラエルの駐北京大使で、陸軍大将でもあった Matan Vilnai 氏を会長として迎えたところだが、これから中国の投資家や企業に協業を呼びかけていくことになるだろう。AgriNation は、中国で特殊な肥料を製造している Kingenta(金正大国際)とファンドのアンカーリミテッドパートナーとして提携したほか、イスラエルの2大企業グループである Avraham Livnat や CTS とも手を結ぶことで事業を推進した。

友好的な動き

2016年に開催された Innovation Summit から
Image credit: Innonation

カナダで Huawei(華為)の CFO が逮捕されてから貿易をめぐる緊張が高まっているものの、最近の動きや中国政府の発言をみると、外国の起業家に対して友好的な関係を築く方向に働いている。12月に発表された法案では、当局による知的財産の強制移転を禁じている。法案が採択されれば、中国における外国企業の知的財産権を保護するのに役立つだろう。

11月には習近平国家主席が、輸入を拡大し経済の主要セクターで自由化を進める一連の政策を発表し、それにより中国の財・サービスの輸入金額は今後15年で40兆米ドルを超えると予想されている。アジアのダボス会議と言われる4月の「ボアオ・アジア・フォーラム(博鰲亜洲論壇)」の場で習国家主席は、外国人を呼び込む取り組みの一環で改革・解放の象徴的な場所として南部にある海南省を指定した。

中国への進出を目指すイスラエル系テック企業のプロフィールは多種多様だ。InnovizSimilar Web は成熟段階にあるイスラエルのスタートアップで、自動車とデジタルマーケティングのセクターに属する。西側諸国における膨大な顧客ベース、BMWなど大企業との戦略的な提携、米国やイスラエルのVCからもたらされた潤沢な資金が両社の特徴である。

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選択肢がなかったという理由で、企業の創業者たちが中国にいるのではない。豊富な資金を持つベンチャーのおかげで投資家を選別することはでき、中国の企業や消費者に販売することで企業価値を劇的に向上させることができると評価しているからなのだ。それでも、中国におけるベンチャー資金の潤沢さは注目されていないわけではない。

中国系メディアの報道によると、中国の人工知能(AI)企業は2018年上半期で317億米ドルの資金を調達したが、これは全世界の調達金額435億米ドルの約4分の3に相当するという。中国系 VC が、見込みのあるポートフォリオ企業に対するデューデリジェンスを強化していることもあり、魅力的な国内の投資案件は少なくなっている。そうした環境下、外国人投資家の2019年のポジションは良好で、中国系ファンドマネージャーの信頼を集めている。

一部セクターにいるアーリーステージの有望企業も中国でのシード投資を求めている。ハードウェア部品を生産している企業は、複雑な製造業のネットワークを持ち、世界で最もアジャイルなハードウェアメーカーが集積する深圳に目を向けている。テルアビブ出身で医療機器のシリアルアントレプレナーである Avi Lior 氏の希望調達金額は150万米ドルで、インキュベート資金を提供する可能性のある深圳および海口のインキュベータにピッチしているところだ。Lior氏の会社 OrthoKinematica では、上部脊柱用の人工椎間板を設計している。

深い結びつき

WakingApp の VR/AR ツールキット「EnTiTi 3.0」
Image credit: WakingApp

こうしたアプローチは過去にはみられなかったものだ。かつては中国の投資家には国境を超えた投資を主として米ドルで実施するよう仕向け、中国市場にはほとんど目もくれなかった。それにより、中国とイスラエルの両当事者の間で、目標や期待のミスマッチがみられた。

デベロッパーやデザイナー向けに拡張現実のプラットフォームを提供し、現在は経営が苦しい WakingApp Realities がそのよい例だ。同社は2015年に上海にある Youzu Interactive(遊族)から575万米ドルを調達した。イスラエルにいる同社の経営陣は中国市場には目もくれず、西側諸国での販売を優先した。現在、この会社の経営は危機的な状況にあるとされる。最終ラウンドから3年半経った2018年12月、アメリカのスマートグラスメーカーからようやく260万米ドルの資金を獲得したと発表した。

イスラエルのイノベーターたちが中国に注目するようになった最近の動きは、以前の企業とは異なり、ブランドの確立、中国での堅固な関係構築に向けた力強い取り組みが反映されている。いまは自動車、eコマース、スマート製造などのセクターで中国が支配的なプレイヤーとして台頭し、野心的な目標が国内シェアの獲得に向けて中国のスタートアップとしのぎを削るようになっている時期だ。

シリコンバレーを目指して教育とプログラムを受けているイスラエルの主な創業者らにとって、中国はいまだにマイナーな進出地域ではある。しかし西側諸国の多くの人が思っているより、中国の開放は急速に進んでいる。中国の寛容さがどのような意味をもたらすのか、より多くの主流派イノベーターたちに考えてもらうことにしよう。

【via Technode】 @technodechina

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イスラエルのMobileye、来たる中国の自動運転公共交通サービスにプラットフォームを提供

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Intel が2年前に153億米ドル相当の取引で買収したイスラエルのスタートアップ Mobileye は、542億3,000万米ドルの無人運転車市場に進出を続けている。ラスベガスで開催された CES 2019のカンファレンスに続いて、同社の自動運転車(AV)意思決定モデル Responsibility-Sensitive Safety(RSS)をフランスを拠点とする自動車技術企業 Valeo が全…

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Mobileye の無人運転自動車の車内
Image Credit: Intel

Intel が2年前に153億米ドル相当の取引で買収したイスラエルのスタートアップ Mobileye は、542億3,000万米ドルの無人運転車市場に進出を続けている。ラスベガスで開催された CES 2019のカンファレンスに続いて、同社の自動運転車(AV)意思決定モデル Responsibility-Sensitive Safety(RSS)をフランスを拠点とする自動車技術企業 Valeo が全面的に受け入れていること、そして7月に RSS を自動運転車ソリューション Project Apollo に組み入れると確約していた Baidu が、その技術の初めての導入を報告していることを発表した。

また Mobileye は、中国の交通機関 Beijing Public Transport Corporation(北京公共交通集団)と AI 自動車システム統合企業 Beijing Beytai(北太智能)が中国における自動運転の営業用公共交通サービスの開発を進める上で同社の AV ソリューションが活用されるということも明らかにした。そのローンチは暫定的に2022年に予定されている。

Intel のシニアプリンシパルエンジニアであり Mobileye の自動運転車基準部門バイスプレジデントでもある Jack Weast 氏はこう述べた。

RSS が世界中のパートナーに受け入れられていることや、RSS ベースの安全基準への彼らの投資の意志は、自動運転車の安全な未来に対する彼らの真剣なコミットメントの現れです。

Valeo は報道陣に対して、Mobileye と協力して RSS ベースの「テクノロジーニュートラルで産業ドリブン」な安全基準を開発し、ヨーロッパや海外でのさらなる採用を目指すと語った。具体的には、無人運転車の展開や認可のための枠組みの立案を手伝い、Mobileye の RSS モデルに関連した基準や作業部会、そして公的研究の資金調達に向けた取り組みの起案に貢献する。

Beijing Public Transport Corporation と Beytai に関しては、彼らは商業サービスにおける自走運転技術の発展を目指す Mobileye の AV ソリューションを共同で開発していく。彼らは新たな業界基準、そしてバスやその他の公共交通における無人運転車技術の開発の促進に取り組む。

Mobileye のコンピュータビジョンプラットフォームにとってはこの上ない性能試験場と言えるかもしれない。プレスリリースで Intel の子会社である Mobileye は、Transport Corporation が世界最大級の都市交通機関であることを指摘した。

問題となっている Mobileye のサービスはレベル4の無人運転能力が確認されたソフトウェアとハードウェアのスタックで構成されており、つまり人間による限定的な入力や特定の状況下における監視で自動車を運転することができるということである。低電力でデータ処理を行うために特別に作られた Mobileye のシステムオンチップである第5世代 EyeQ で駆動するカメラやケーブル、モデム、GPS、その他の付加的な構成要素に加えて、Mobileye の RSS モデルの利点をすべて提供する。このモデルはオープンポリシーであり、無人運転車が下す判断に対して「常識的な」制約を課すものである。Mobileye のパートナーは同社が「超人的」な視野と反応速度だと称する独自の強化学習アルゴリズムにアクセスすることもできる。

この新たなベンチャーのニュースは、Mobileye がイギリスの行政機関や企業に高精度な位置情報を提供するためにイギリスの国立地図製作部署である Ordnance Survey と協力すると明らかにした後に流れた。2018年10月には、Mobileye はイスラエル初の無人運転ライドヘイリングサービスをローンチするために Volkswagen との取引に署名した。5月には同社は Mapbox とのコラボレーションも発表し、同社のソフトウェアを今年「ヨーロッパの主要自動車メーカー」の自動運転車に載せるとしていた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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CES 2019: イスラエルのGuardian Optical Technologies、走行中の車内でドライバや同乗者の動作を検知できる技術を開発

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Guardian Optical Technologies は、車の走行中にドライバや同乗者が車内で何をしているかがわかる最新技術を発表した。——すべては安全のために。 テルアビブを本拠とするこのスタートアップが、今週ラスベガスで開催されているテクノロジーの大見本市「CES 2019」で発表を行った。Guardian が開発したのは 「オプティカル・キャビン・コントロール(OCC)」と呼ばれる技術…

社内での行動を検知できる Guardian Optical Technologies
Image Credit: Guardian Optical Technologies

Guardian Optical Technologies は、車の走行中にドライバや同乗者が車内で何をしているかがわかる最新技術を発表した。——すべては安全のために。

テルアビブを本拠とするこのスタートアップが、今週ラスベガスで開催されているテクノロジーの大見本市「CES 2019」で発表を行った。Guardian が開発したのは 「オプティカル・キャビン・コントロール(OCC)」と呼ばれる技術で、車内の安全に特化したものだ。ドライバの目の瞬き、首の姿勢、きちんとハンドルを握っているか、手持ちのスマートフォンの有無などの情報を検知することでドライバをモニターすることができる。車内で寝ている乳児も検知できるので、子どもが置き去りにされてしまうようなこともない。

Guardian のセンサーは、車内で動くあらゆる物体を検知するので、中にいるすべての人の安全が確保される。OCC では特にドライバの動静を重視しており、どんな人物が運転しているか、身体の姿勢を測定することで危険の程度を伝える。すべては事故につながりかねないドライバの居眠りその他の問題を検知するためである。

Guardian の CEO Gil Dotan 氏は声明の中で述べた。

私たちの主たる関心は、車の走行中に車内にいる人およびドライバの安全とセキュリティです。

当社では、自動車事故を防止し、車内にいる人の安全を確保できる一連の製品を提供することに特化しています。製品開発でドライバの警告度合いをモニタリングするのは自然な成り行きでしたし、この製品を CES の場で自動車業界に紹介できるのは喜ばしいことです。

Guardian のセンサーでは、車内にいる人すべての位置や身体の動きを認識するので、人物と物体の見分けがつく。微細な振動を検知することによって、場合によっては直接的に視野に入らなくてもその存在を確認できる。リアルタイムで包括的なビッグデータが動作分析や 3D の入力値から収集され、センサーの動画フィードが有する画像分析と統合されることで、ドライバを含む車内にいる人の完全な分析ができるのだ。

最新の2D、3D、動作分析にたった1つのセンサーが組み合わされることにより、車内のどこであれ空間と物体を常時スキャン・追跡して、ドライバと車内の人の安全を守る。こうした技術は、車内のシートベルトやエアバッグとも連動して、緊急の場合にはアラートを発する。センサーの動画フィードでの画像分析やビッグデータ分析など、マシンラーニングの機能もこのシステムは備えている。

同スタートアップが設立されたのは2014年。EcoMotion や Microsoft が主催する主要なアクセラレータプログラムで受賞歴がある。複数の特許を申請しているほか、一部の特許は承認待ちとなっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Kakao、イスラエルOrbsとの取引で初のブロックチェーン投資へ

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 アジアのモバイルメッセージング企業 Kakao は、イスラエルの Orbs との取引で同社初となるブロックチェーンスタートアップへの投資に乗り出した。 テルアビブに拠点を構える Orbs はユニバーサルブロックチェーン生産性レイヤーを構築している。 今回の投資は、韓国を代表するインターネットコングロマリット Kakao のベンチャー部門である Kakao Investment によるものである…

アジアのモバイルメッセージング企業 Kakao は、イスラエルの Orbs との取引で同社初となるブロックチェーンスタートアップへの投資に乗り出した。

テルアビブに拠点を構える Orbs はユニバーサルブロックチェーン生産性レイヤーを構築している。

今回の投資は、韓国を代表するインターネットコングロマリット Kakao のベンチャー部門である Kakao Investment によるものである。Kakao のブロックチェーン関連子会社である Ground X と Orbs が以前から締結していたパートナーシップを基にして今回の投資が行われた。両社はブロックチェーンアプリケーションの開発と研究開発プロジェクトを共同で行うことで合意している。

今回の投資は Orbs のプロトコル開発と成長に充てられる。

Orbs の CEO である Daniel Peled 氏は声明で次のように語った。

Kakao のコンシューマー向けアプリケーションには、世界中で5,000万人以上のアクティブユーザがいます。今回の Orbs への投資は、私たちのテクノロジーの長期的な可能性に対する大きな支持のあらわれです。Kakao Investment から Orbs への投資は、Orbs の地域における存在感の強さと、私たちが提供するポテンシャルによってブロックチェーンが事業の成長を強力にけん引する原動力となることを示しています。Kakao はブロックチェーンの可能性をいち早く見出した大手テック企業の1つです。私たちはその一員として大きな役割を果たせることを大変嬉しく思っています。

Orbs は今年、本番環境が2019年初頭には開始されると発表しており、パートナーと積極的に連携して立ち上げプロセスを進めている。Kakao Investment はブロックチェーン分野に特に注力しており、同分野の主要ベンチャー企業の1つでもある。

Kakao Investment の専務取締役である Kris Park 氏は声明で次のように語った。

Kakao Investment はブロックチェーン分野の主要なトレンドセッターとイノベーターを探し出すことに注力しており、まさに Orbs がこれにあたります。Orbs は革新的なビジネスモデルを開発し、独自の技術力を持っています。Kakao はそれをサポートすることで Orbs の可能性を最大限に引き出すことができるのです。

世界を代表する調査会社 Gartner は8月、注目のブロックチェーンテクノロジーベンダーとして Orbs の名前を挙げている。

パブリックブロックチェーンがベースレイヤーのプロトコルを補完する。Orbs はベースレイヤーの流動性を活用して分散型アプリケーションのユニバーサルなセカンドレイヤーとして機能し、セキュリティとスケーラビリティを強化してコスト効率の良いソリューションを実現する。

最近同社はソウルに本社を置いて韓国への進出を果たした。さらに、Kakao のブロックチェーン関連子会社である Ground X、およびステーブルコインの Terra の両社とパートーナーシップを締結して研究開発に注力している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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イスラエルのアグリテックスタートアップTaranis、シリーズBラウンドで2,000万米ドルを調達——AIを活用した農業ソリューションを開発

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世界的な食糧危機が忍び寄っている。2050年までには90億人分以上の食料が必要になり、複数の予測では、この需要を満たすために世界の農産物産出量を現在のおよそ2倍にする必要がある。これは口で言うほど簡単ではない。現在、世界の農作物のうち、カロリーベースで45%が家畜の餌として使われるか、バイオ燃料や工業製品の原料になっている。 問題の一部はデータが不足していることに起因すると、Ofir Schlam…

Taranis_dashboard
Taranis のダッシュボード
Image Credit: Taranis

世界的な食糧危機が忍び寄っている。2050年までには90億人分以上の食料が必要になり、複数の予測では、この需要を満たすために世界の農産物産出量を現在のおよそ2倍にする必要がある。これは口で言うほど簡単ではない。現在、世界の農作物のうち、カロリーベースで45%が家畜の餌として使われるか、バイオ燃料や工業製品の原料になっている。

問題の一部はデータが不足していることに起因すると、Ofir Schlam 氏は言う。同氏は Asaf Horvitz 氏、Eli Bukchin 氏、Ayal Karmi 氏とアグリテックスタートアップ Taranis を共同で設立している。データがないと、農家は実質的には闇雲に作業を行うしかない。農作物ごとの栽培計画の調整、局地的な気候の確認、疫病、寄生虫、雑草などの迫りくる脅威への対処もできない。Ofir Schlam 氏は Taranis の人工知能(AI)プラットフォームをこの問題の解決策としている。この解決策では高解像度画像と、90%以上の精度でリアルタイムかつ時系列的なデータを抽出するスマートレイヤーを組み合わせている。

これが投資家の注目を集めた。テルアビブに拠点を置く、設立から3年の Taranis は11月6日、Viola Ventures がリードするシリーズ B ラウンドで2,000万米ドルを調達したことを発表した。これでこれまでの調達額合計は3,000万米ドルに達することになる。Finistere Ventures、Vertex Ventures、OurCrowd、Eyal Gura 氏、Gal Yarden 氏に加え、戦略的投資家の Nutrien、Cavallo Ventures、欧州住友商事会社も今回のラウンドに参加している。

かつては Microsoft Ventures の支援を受けていた Taranis は、今回の投資で15億米ドルにものぼる世界的なアグリテックビジネスでの成功を掴もうとしている。

Schlam 氏は次のように話している。

運用効率を維持しながら生産量を効率的に最大化するためのテクノロジーとノウハウを農家の皆さんに提供するという、私たちのミッションを進められることを嬉しく思います。数千の農家が農作物の潜在的な危険を監視する支援をしてきましたが、これからはその歩みを世界中に広げていきたいと思います。

Taranis UHR と名付けられた同社のメインプロジェクトでは、被写体ブレを最小限に抑える専用のセンサーポッドを使って、8センチ×12センチのマルチスペクトル画像(異なる波長帯の電磁波の反射エネルギーを測定する複数のセンサーから生成した写真)を記録することができる。同社は保有する60機のセスナ飛行機を使って、高度10~30メートルの低空飛行で頻繁に大規模な写真撮影を行う。

Taranis

画像技術の一部は、Taranis が5月に買収した、サンフランシスコに拠点を置く Mavrx によるものである。Schlam 氏によると、飛行機1台あたりのカバー面積は最大で1日あたり5万エーカーになるとのことである。これはわずか5分間で100エーカーの面積をカバーできることを意味し、人間なら大量の人数を投入しなければならない規模である。

1エーカーあたり1、2枚の画像を撮影し、それらはアルゴリズムによってまとめられ、その後は AI が画像をチェックする。Taranis のモデルでは、超高解像度段階の計測に基づいて農地の各区画を分類・分析し、0.3~0.5mm/ピクセルで農作物の写真を拡大することができる。

葉っぱの上のカブトムシさえ数えられるほどの高解像度画像だと Schlam 氏は言う。

Taranis が予測に使うのはこの画像だけではない。他にもドローンの画像データや衛星画像、気象予測モデルなどのデータパイプラインによって、従来のソリューションやセンサーよりも75倍も詳細な予測ができると Schlam 氏は言う。

IBM の Watson Agriculture は AI やモノのインターネット(IoT)、クラウド製品を組み合わせて活用し、農作物の価格の予測や害虫駆除などを行っている。またコンピュータビジョンスタートアップの Prospera や Arable といった企業もある。アプローチとしては、Taranis とこれらの企業のソリューションにそれほど変わりはない。しかし Taranis はさらに先を行っている。

Taranis の AI はデータを活用して、農産物の成長段階に関係なく栽植密度を報告し、植物の発芽やうねの幅と長さ、被度、草高、樹高、木の直径、花の数を計測する。さらに、潜在的な脅威となる雑草の発生を検知して、自動的に雑草の種類を分類し、状況に合わせた除草剤の提案も行う。また、植物中の栄養素や土壌の含水量、植物の温度さえ計測することができる。

この植物成長監視システムと同じくらい強力なのが疫病分析である。Taranis のモデルでは自分の農地だけをカバーするものと、より広い範囲をカバーできる2つのモードを実行することができる。前者のモードでは農地のデータを記録して、人員によるレポート、殺虫剤の散布、地上センサーのデータ、さらに地元の気象観測所の記録まで分析に加える。より広い範囲をカバーできるモードでは、特定のエリア全体(国、州、特定の地域)で病気が発生する条件が整っているかを評価し、エリア全体をカバーしたヒートマップで潜在的なリスクを提示する。

これらの予測はすべて携帯電話やウェブアプリから見ることができ、このアプリでは調査が必要な区画の優先順位付けもできる。さらに、人員を派遣して、特定の農産物に関する写真や音声メモが付いたレポートを作成することもでき、農地の管理者は調べたいデータをリアルタイムで表示・分析できる。管理者は同じアプリからすべての農地のタスクや活動を指定したり、タスクをカテゴライズしたり、それらのタスクを従業員に割り当てられるだけでなく、タスクの履歴や現在のタスクのステータスを表示することもできる。

Schlam 氏によると、Taranis の製品群によって農作物の生産量を農地全体で最大7.5%アップさせることができるという。

現在、同社はアメリカ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、ロシア、ウクライナ、オーストラリアの農家1万9,000軒以上にサービスを提供している。また、これらの国すべてで現地オフィスを構え、60人の契約農学者が手作業によるシステムのトレーニングや問題の特定にあたっている。Taranis は現在、トウモロコシや綿、サトウキビ、大豆、小麦、イモなどの大規模生産作物をターゲットにしており、1シーズンで1エーカーあたり5~20米ドルを請求している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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イスラエルがブロックチェーン領域で先端を行く3つの理由と、2018年注目プロジェクト7選【ゲスト寄稿】

本稿は、イスラエル・テルアビブを拠点に事業展開している、Aniwo 共同創業者兼 CEO 寺田彼日(てらだ・あに)氏による寄稿である。Aniwo は2014年8月の創業、2015年1月にサムライインキュベートからシードラウンドで10万ドルを資金調達していることを明らかにしている。 Aniwo は現在、イスラエルのスタートアップと投資家のマッチングプラットフォーム「MillionTimes」を運営し…

ani-terada-150x150本稿は、イスラエル・テルアビブを拠点に事業展開している、Aniwo 共同創業者兼 CEO 寺田彼日(てらだ・あに)氏による寄稿である。Aniwo は2014年8月の創業、2015年1月にサムライインキュベートからシードラウンドで10万ドルを資金調達していることを明らかにしている

Aniwo は現在、イスラエルのスタートアップと投資家のマッチングプラットフォーム「MillionTimes」を運営している。これまでに Aniwo による寄稿はこちら


Image credit: promesaartstudio / 123RF

【情報開示著者が経営する Aniwo は、以下に掲載されたスタートアップのうち、PumaPay、LeadCoin、Sirin Labs の3社について、契約関係があります。

グローバルで存在感を放つイスラエル

イスラエルスタートアップエコシステムの日本での認知度は年々高まっている。一般的に、サイバーセキュリティ、ヘルスケア、自動運転関連で注目されるイスラエルスタートアップだが、新たなトレンドとしてブロックチェーン領域での盛り上がりは見逃せない。2017年から新たな資金調達手法 ICO(Initial Coin Offering)が世界中で拡大したが、グローバルトップクラスの額を調達しているプロジェクトには、イスラエルのスタートアップコミュニティが深く関わっている。

2017年の資金調達額 Top10 のプロジェクトに絞って見ると、1億5,700万米ドルを集め、ブロックチェーンスマートフォンと OS の開発を進める SIRIN LABS が第3位にランクインしている。それに続く形で、トークンの流動性担保プラットフォームを開発する Bancor、また KIN を発行する Kik の ICO には、後述の Orbs チームが深く関わっている。

Business Insider の情報をもとに Aniwo が作成。

イスラエルがブロックチェーン領域で先端を行く3つの理由

このように、資金調達額、そして打ち出しているコンセプトの新しさで見ても非常に注目度の高いプロジェクトがイスラエルから多数輩出されている。その理由は大きく3つ挙げられる。

1. 未来志向のイスラエル人

よくイスラエル人は10〜20年先の未来を見据えた事業を創ると言われる。例えば、昨今重要性が増しているサイバーセキュリティであるが、業界最大手の Check Point Software Technologies は1993年設立、自動運転の核となる視覚システムを開発し2017年に Intel に153億米ドルで買収された Mobileye も設立は1999年であり、来る未来を見据えて研究開発と事業展開を行ってきたことが見て取れる。

そんなイスラエルで多くの起業家や投資家がブロックチェーン領域への転換を図り初めている点は興味深い。例えば、イスラエルで最もアクティブなVCの一つである Singulariteam は2017年よりブロックチェーン特化のファンド、Hub、コンサルティングサービスをワンストップで提供する Alignment Group を設立し、経営資源をそちらに集中している。

Singulariteam 共同創業者兼マネージングパートナー兼チェアマンの Moshe Hogeg 氏(右)とAlignment Group に属するスタートアップのエグゼクティブ
Image credit: Aniwo

2. イノベーター気質で層の厚いエンジニア

イスラエルから多数のテクノロジードリブンのスタートアップが生まれていることは良く知られているが、それを支えるのは多数のエンジニア、サイエンティストによる R&D 活動である。OECD の調査によればイスラエルは人口当たりのエンジニア数が世界トップとのことだ。

ソフトウェア開発の領域では特に Java Script や Python のエンジニアが多く、ブロックチェーン領域との相性が良い。現地での肌感覚としても優秀なエンジニア程、好奇心が強くイノベーター気質があるため、ブロックチェーンスタートアップの立ち上げや初期メンバーとしての参画を始めている例を散見する。

3. ユダヤ人のグローバルネットワーク

イスラエルの人口は約868万人だが、世界のユダヤ人の人口は約1,400万人を超え、特にアメリカやヨーロッパに多くのユダヤ人が分布している。彼らは、各国のスタートアップ、金融、法律、研究等領域で重要なポジションに居る場合が多い。それらの領域は規制、新技術、資金調達等でダイレクトにブロックチェーン領域の発展に繋がるため、ユダヤ人の人脈が活きる。

2018年注目プロジェクト7

上述のようにブロックチェーンスタートアップを生みやすい土壌を持つイスラエルだが、ここではイスラエル人が関わる注目のスタートアップ7社を紹介する。

1. PumaPay

PumaPay は、2018年5月に世界で7番目の規模となる ICO で1億1,700万米ドルの資金調達を行い、ECや事業者向けの決済プロトコルを開発する。従来の暗号通貨での支払い、ブロックチェーン上の処理では不可能だった、従量課金、口座引き落とし、割り勘といった支払い方法を可能にする。また独自のインセンティブプログラムとマーケットプレイスをウォレットに実装し、多くの暗号通貨ホルダーを呼び込むエコシステム構築を行っているのが同社の特徴。

2. Infinity AR

AR 開発のためのプラットフォーム構築を行ってきた Infinity AR は、これまで Alibaba(阿里巴巴)やサン電子等から累計2,500万米ドルの資金調達を行ってきたが、2018年にエクイティと ICO を融合したラウンドで4,000万米ドルの調達を計画している。TGE(トークン生成イベント)を通して、トークンエコノミーの形成、ブロックチェーンによるコンテンツマネジメント、トークンによる決済を含む XR の総合マーケットプレイスである IAR ストアを開発する予定。

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3. Orbs

Orbs は Kik が ICO を行う際にトークンエコノミー設計、システム開発等に携わった経験から、多数のユーザーを抱えるコンシュマー向けのアプリにおいてブロックチェーン技術の導入を容易にするクラウドサービスを提供しブロックチェーン、分散化時代の AWS を目指す。バーチャルチェーンと Helix Consensus Algorithm によってスケーラブルでスピーディーな処理を可能にする。

4. LeadCoin

LeadCoin は、ブロックチェーン技術を用いた分散型 Web マーケティングプラットフォームを開発。リード(購入見込み顧客)の購入意欲・購入希望商品などに応じて LeadCoin がリアルタイムでデータを更新し、事業者に情報提供を行う。LeadCoin のネットワーク上でのリードの売買は独自トークン LDC を用いて行われる。現在約97%が休眠データとなっている Web マーケティング業界で、分散化技術による高度なセキュリティを実現した新たな手法としてスタンダードになることを目指す。2018年3月に行われた ICO では30分以内に5,000万米ドルを調達した。

5. BlockTV

BlockTV は、現在中央集権的に情報のコントロールを行うテレビメディアをブロックチェーン技術を用いて非中央集権化することで、信頼度が高く意味のある情報を発信していくことを目指す。PoW(Proof of Watch)により、新たな形の広告モデルを構築し、視聴者限定の独自トークンBTVの配布を通じて新たなコミュニケーションを可能にする。2018年8月テルアビブでスタジオをオープンし、2018年12月より配信を開始予定。その後、ロンドン、東京、ニューヨークにもスタジオを開設予定。

6. Zinc

Zinc は、イスラエルのアドテク業界のユニコーンである ironSource とパートナーシップを締結し、ブロックチェーン技術を用いた広告配信プラットフォームを開発する。Zinc のウォレットアプリでユーザー自身の個人情報を入力することで、ユーザーに最適化されたトークンのリワード付き広告を他のアプリ上で閲覧が可能になる。

7. SIRIN LABS

SIRIN LABS は、世界初のオープンソース・ブロックチェーン・スマートフォンを開発する。同社が開発する FINNEY はハードウォレットを搭載しており保有するビットコインやイーサリアム、ERC20 ベーストークンの安全な保管が可能になる。また、SIRIN LABS のトークン SRN の利用によって、Dapp ストアからのアプリ購入や課金、ユーザー間での送受金が手軽に行えるようになる。既に鴻海の子会社と連携し、台湾にてデバイスの開発を進めており2018年末の発売を予定しており、東京にもストアをオープンする計画だ。

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以上のように、多数のブロックチェーンスタートアップが生まれており、インフラやユーザーベースが整ってきた状況を鑑みると、2018年後半から2019年にかけてイスラエルを筆頭に世界中で多数の Dapps スタートアップが生まれてくると考えられるので、その動向にも注目したい。

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イスラエルのBuff、ブロックチェーン技術を使ったゲーマー向けのロイヤリティプログラムをローンチ

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Buff がブロックチェーンをベースとしたゲーマー向けのロイヤリティプログラムを開始し、オーバーレイを通じてゲームに新たな特色を簡単に付加できる企業 Overwolf と提携した。 イスラエルを拠点とする Buff は仮想通貨 Buff Coin をこの夏にローンチする準備を進めている。同社はゲーマーのスキルに応じて現実世界で報酬を与えるロイヤリティプログラムを作っている。この報酬は複数のプラット…

buff
(上)Buff と Overwolf チーム.
Image Credit: Buff

Buff がブロックチェーンをベースとしたゲーマー向けのロイヤリティプログラムを開始し、オーバーレイを通じてゲームに新たな特色を簡単に付加できる企業 Overwolf と提携した。

イスラエルを拠点とする Buff は仮想通貨 Buff Coin をこの夏にローンチする準備を進めている。同社はゲーマーのスキルに応じて現実世界で報酬を与えるロイヤリティプログラムを作っている。この報酬は複数のプラットフォームやブランドにわたって展開されることになる。

Buff の CEO である Elay De Beer 氏は GamesBeat とのインタビューで次のように述べた。

プレイすればするほど、より稼ぐことができます。これはゲーマーが何らかの稼ぎを得ることができるようにしたブロックチェーン上のロイヤリティプログラムです。

参加しているゲームはまだ、それぞれに独自の経済圏を持っている。だが Buff のプラットフォームは、ゲーマーが単にゲームをクリアしたりゲーム内の実績を達成したりすることで、報酬として Buff Coin を得ることができるようにする。ゲーマーは後でそのコインを、様々なブランドやプラットフォームのゲーム内アイテムと交換することができる。

Buff は全てのプラットフォームにまたがる世界的なロイヤリティプラットフォームだ。対戦型でも非対戦型でも、全ての技術レベルのゲーマーが好きなものをプレイするだけで報酬を得られるようにする。「Call of Duty」で高い連続撃破数を持っていれば、Buff Coin を得ることができる。「FIFA 18」や「League of Legends」における実績でも同様だ。

De Beer 氏はこのように述べた。

「Fortnite」や「League of Legends」をプレイしながらでも、報酬を得ることができます。

Buff は Overwolf と手を結んでいる。Overwolf はゲームへの没入を妨げられることなくゲーム体験を強化するアプリを開発するためのソフトウェアプラットフォームだ。モバイル・デスクトップを合わせて1,500万人以上の月間アクティブユーザを誇るゲームコミュニティと、Cloud9や Nvida、Twitch のような利益を上げているパートナーを持つ Overwolf はシンプルさを重視して設計されている。Overwolf によって Buff は数百ものゲームの中で何が起きているのかを分析する能力を得ることになるだろう。

そして Buff はその情報を使い報酬システムを構築することができる。これは GamesBeat Summit で話題に上がった Leisure Economy に近いアイデアだ。

De Beer 氏はこのように述べた。

弊社はここに、別々の関係者を1つにする新たな経済圏を構築しています。ブロックチェーン技術は透明性と信頼をもたらすのです。

このシステムは多くのゲームにわたって機能すると De Beer 氏は述べた。

Overwolf の CEO である Uri Marchand 氏は声明の中で以下のように述べた。

Overwolf は Buff とパートナーになれたことを非常に喜ばしく思っています。トークン経済とブロックチェーン技術の発生は、ゲーム業界に多大なインパクトを与えるでしょう。Buff のプロジェクトに参加することで、弊社はこれらの新しい技術を弊社サービスに組み込むための新たな一歩を踏み出しており、また弊社のファンがゲーム分野の最先端を確実に楽しめるようにしたいと思っています。

Overwolf 上に Buff アプリを作り上げれば、Buff コイン所有者は主要なゲーム内でグッズ購入に使えるWolfcoinと所持コインを交換できるようになる。また、Buff コイン所有者は複数のゲームブランドにわたってデジタルグッズの購入や他のゲーマーとのコインのやり取りが可能になる。

Buff はまた Wargaming の Jay Cohen 氏を顧問に加えた。Wargaming America の元社長でありゼネラルマネージャーである Cohen 氏は、ビジネス戦略の開発および実行と、ゲーム業界における最速の成長を遂げたブランド運営の功労者として知られている。他の顧問には、Tapjoy、Zynga、そしてソニーでエグゼクティブを務めたコンサルタントの Rob Dyer 氏が挙げられる。

Dyer 氏はこのように述べた。

ロイヤリティプログラムは過去にも試したことがありますが、詐欺とゲーム経済圏のディスラプションのため上手く行きませんでした。Elay がこれを提案してきたとき、ブロックチェーンのおかげで上手く行くかもしれないと思いました。これは今日のゲームに関する最大の問題、リテンションとエンゲージメントに大いに役立ちます。

ブロックチェーン技術を基にしたバーチャルなゲーム経済プラットフォームを構築することで、Buff はゲーマーが邪魔されずにプレイを続け、そのバックグラウンドでコインを稼げるようにする。それによってゲーマーはより長い時間をゲームに費やすようになり、ゲームパブリッシャー側はより長い期間ゲーマーと交流してブランドへの信頼を高めるような新たなマーケティングのアプローチを開くことができるようになる。

競合には Robot CacheBitGuildFigUltraClanPlayGame Loot Network などが挙げられる。

De Beer 氏はこう言う。

弊社は最上層にあり、そしてゲームの現在のエコシステムに負担をかけません。これはゲーム開発者と調和をもって共存できるものです。

同社はこれまでに約100万米ドルを調達しており、社員は15名である。Buff Coin のイニシャルコインオファリングを通じて3,000万米ドルほどを調達したいと考えている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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イスラエルのCytoReason、AIを活用した薬のパーソナライズでがん治療に扉を開く

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AI(人工知能)を話題とするとき大半の人が抱く第一の疑問は、AI が人間にとって助けとなるのか、それとも害になるのかということだ。しかし医療業界では答えは明確だ。AI は、リスクのある患者を見つけるために使われるにせよ、X 線やスキャンを精査して診断を助けるために使われるにせよ、人々の命を救いコストを削減してくれる見込みがある。 CytoReason は AI を用いて様々な疾患や病気との闘いを支…

Image Credit: CytoReason

AI(人工知能)を話題とするとき大半の人が抱く第一の疑問は、AI が人間にとって助けとなるのか、それとも害になるのかということだ。しかし医療業界では答えは明確だ。AI は、リスクのある患者を見つけるために使われるにせよ、X 線やスキャンを精査して診断を助けるために使われるにせよ、人々の命を救いコストを削減してくれる見込みがある。

CytoReason は AI を用いて様々な疾患や病気との闘いを支援している会社の1つで、抗 TNF 薬に反応するかどうかを予測できるバイオマーカーを発見した。

TNF 阻害薬とも呼ばれる、この抗 TNF 薬とは何か? これは、関節リウマチ、乾癬性関節炎、若年性関節炎、炎症性腸疾患(クローン病および潰瘍性大腸炎を含む)、強直性脊椎炎、および乾癬など、炎症性の病気の治療に用いられる薬の一種である。

2016年10月に設立され、イスラエルのテルアビブにある CytoReasonは、ハイファにある Rambam Healthcare CampusTel Aviv Sourasky Medical Centre と協力して、自社の AI を応用して効率性の向上を目指している。

CytoReason は免疫システムの AI モデルを活用して、これらの薬に反応した患者、そうでない患者の遺伝子データのパターンを特定した。2グループの結果を比較したところ、同社は、誰がインフリキシマブ(商品名はレミケード)のような抗 TNF 薬に反応するかを予測できる、血液および組織サンプル内の特定のバイオマーカーを発見した。

CytoReason の共同設立者で社長の David Harel 氏は筆者にこう伝えた。

AI が可能にしてくれるのは、抗 TNF 薬に反応する患者たちに共通する特徴(バイオマーカー)を特定することです。ひとたびバイオマーカーが見つかると、患者が(抗 TNF 薬に)反応するかどうかの判断がほとんど即座にできるのです。AI が真に役立ってくれるのは、ビッグデータを吸収して、質問、この場合だと、ある治療法に反応する患者共通の特徴は何かというような質問に数分で答えることができるという点です。

結果は印象的なものだ。直近の研究でより詳細に述べられているが、バイオマーカーは(炎症スコアが2.5を超える患者について)82%の組織バイオマーカーの正確さ、94%の血液バイオマーカーの正確さで実証された。

AI はレミケードによる治療プロセスを短縮する可能性を提供しているだけではない。CytoReason は、他の治療法の効用特定の加速化のためにも AI を活用している。

Harel 氏は語る。

今回のケースでは、バイオマーカーの特定を加速するために AI が用いられました。他の多くのケースでは、AI は新薬の発見をより速く行うために使われています。

AI だけで、抗 TNF 治療の効用の判断が完全に可能になるのだろうか? それとも患者の臨床試験がやはり必要なのだろうか?

私たちは生物学的現象を発見しているのであって、それを発明しているわけではありません。これは、生命科学における AI の応用と、その他の分野における AI の応用との間に存在する大きな違いです。それはつまり、何か新しい技術が導入されるたびに実験で、あるいは臨床試験で実証することができ、また実証しなければならないということです。ただ、こうした臨床実験は私たちがよく知っているような姿を取らなくなるでしょう。AI が臨床試験の目的と方法を変化させているからです。

言い換えれば、AI は臨床試験の行われ方の変革を促進しているのだ。

AI によって私たちは正確な予測を行えるようになったため、こうした予測の実証のために必要とされる臨床試験がより短縮され、低価格のものになりました。今日では、特にがん研究においては、従来に比べてほんのわずかの数の患者だけを用いる臨床試験が行われており、この傾向はまだまだこれから進んでいくでしょう。(Harel 氏)

もちろん、AI が特定の薬や治療法の認可を速めるということはできず、また薬を扱う省庁や規制機関の定めている規制を免れるチャンスを与えることもない。

Harel 氏はこう語る。

業界全体が厳しく規制されているということを肝に銘じておくことが大切です。AI を用いるという考えを規制側が認めるようになったのはほんのここ数年のことです。算定されたマーカーに基づく治療の認可というのは新たな慣行で、行われるようになってからまだ5年も経っていません。

今日(4月16日)の発表で示されたバイオマーカーは序の口にすぎず、どの患者がレミケードのような薬に反応するかを判断する能力が AI にあることは、その他のさらなる分析や研究が裏付けている。

私たちは自分たちの AI モデルに、治療に反応した患者とそうでない患者の免疫システムにどのような違いがあるか、「尋ね」ました。その違いを特定するにあたり、私たちは52人の患者に対する2つの臨床試験を2つの病院で行い、結果を実証しました。最後に、こうした差異を免疫システムで制御していて血液中に追跡できる「レバー」は何なのか、再び「尋ね」ました。私たちはその結果をさらに、22人の患者を対象とした3回目の臨床試験で実証しました。概してそれぞれ別個の3グループ、計74人の患者を実証試験のために募ったのです。(Harel 氏)

AI のもたらすスピードの差は非常に注目に値するものだ。

通常、ある患者がレミケードのような抗 TNF 薬に反応するかどうかを判断するプロセスは3ヶ月以上かかり、試行錯誤しなければならず、患者を副作用や不要なコストにさらすことにもなります。

それに対して、AI は同様のケースの場合、数分で判断を下すことができる。

AI は免疫学者に対し、免疫反応をシステムレベルで見ることを可能にしてくれるだけでなく、製薬会社の開発段階におけるコスト、時間、リスクをも削減してくれる。安全性の問題の発生を阻止してくれるだけでなく、CytoReason の AI は、よりパーソナライズされた医療を生み出し、不要な処方を削減することができるだろう。

CytoReason の次の課題は何だろうか? そして同社は他のタイプの治療にも手を広げるのだろうか?

Harel 氏はこう語った。

私たちは AI を用いてすでに、非常によく使われる自己免疫療法やがん免疫療法におけるバイオマーカーを発見しようとしています。私たちのモデルが「見る」データが増えれば増えるほど、より多くの治療分野で、より多くの治療法に関して予測を行えるようになります。現在、皮膚科、心臓血管、脳神経の治療で検証が行われています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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イスラエル発Kasko2Go、ブロックチェーンを使って自動車保険詐欺を予測するシステムを開発

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保険業界はブロックチェーン技術によって、ほぼ毎週のペースで新しいことが起きている業界の一つだ。 最新の参入者は Kasko2Goだ。ブロックチェーン技術をベースにした自動車保険スタートアップの同社は、ユニークな仕掛けを使っている。軍隊レベルの詐欺対抗技術を使って、保険業界の既存の詐欺検知をはるかに上回るレベルを提供できると同社はいう。 CEOのGenaldi Man氏はこのように話す。 「私たちの…

保険業界はブロックチェーン技術によって、ほぼ毎週のペースで新しいことが起きている業界の一つだ。

最新の参入者は Kasko2Goだ。ブロックチェーン技術をベースにした自動車保険スタートアップの同社は、ユニークな仕掛けを使っている。軍隊レベルの詐欺対抗技術を使って、保険業界の既存の詐欺検知をはるかに上回るレベルを提供できると同社はいう。

CEOのGenaldi Man氏はこのように話す。

「私たちの詐欺対抗システムは、Kasko2Goの子会社のClick-Insによって設計された Getmelnsというプラットフォームをベースにしています。私たちは、保険詐欺を動的な標的として解決します。動的な標的に対処するには、常に数歩先にいなければなりません。ただ反応するのではなく、それを予測できるようにするのです」

一体どのような仕組みなのだろうか? このソリューションは、保険の申請処理に使われた自動車上の特色のデジタルデータを作成する。

「Getmelnsの技術は、損傷があった部分の一部もしくはセットの画像をベースにして、ユニークなデジタルシグニチャーを作成します。犯罪学で使われる指紋技術と似ているものです。このシグニチャーは、基本情報と参照されます。過去の事故の写真や、同じ事故に関するサードパーティーの写真といったものです。保険提供者は、その損傷がすでに過去にあったもの、申請されたものかどうか、もしくは新しいものなのかを知ることができます」

これは一大事だ。というのも、推測値には幅があるものの、保険詐欺対抗連合の試算によれば、毎年米国では800億ドル相当の不正な申請があるという。

Man氏はいう。

「私たちのこの技術が保険に適用されれば、事故があった部分の人的操作は大幅に、もしくは完全になくすことができると信じています。申請処理手続きを自動化し、不正申請を削減できれば、保険会社はコストを大きく削減できるようになります」

このシステムは、ある自動車のデジタルの特色を検討するだけでなく、複数のデータソースを使って事前に不正を検知するともいう。

「顧客について理解するために、プラットフォームは複数のデータソースを使って融合データを作ります。オープンソース、保険業界における顧客の履歴などといったデータソースです。私たちは保険会社に、顧客の不正行為可能性スコア(PFES)を提供します」

ブロックチェーンが、このシステムでどのように使われているのだろうか?

「ブロックチェーンは、不正や二重申請によって生じる損失を減らすことを可能にする、保険業界全体で適した証明サービスです。取引は迅速かつ安くなります。事故が起きてから支払いまでにかつて数週間要していたものが、数分で可能になります。

スマートコントラクトのおかげで、保険契約と処理の手続きに透明性が高まります。契約が結ばれたあとは、保険会社は条件を変更することは不可能になります。なので、保険の全サイクルの透明性が高まります。ブロックチェーンは、こうした機能をシンプルかつ効果的にすることができるのです」

Kasko2Goは、今月19日にプレICOイベントを開始し、4月2日には完全なICOを始める予定であるという。その後は、欧州の保険会社にサービス提供を始める予定だ。

(本記事は抄訳になります。)
【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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P2P金銭貸借プラットフォーム「Celsius」CEOのAlex Mashinsky氏:「ブロックチェーンの発展が仮想通貨のスケーリングの問題を解決する」

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ブロックチェーンがテクノロジー産業においてもっとも興味深い話題の一つとなっていることを受け、我々はブロックチェーンの専門家である Alex Mashinsky 氏にインタビューを行った。同氏はイスラエル系アメリカ人のテクノロジー起業家であり、Celsius Network の設立者でもある。 1: ブロックチェーンが今日の世界をどう変えているのか、ブロックチェーンの専門家としてのお考えをお聞かせ願…

アメリカ・サンタモニカで2017年10月に開催された Block-Con 2017 で話すAlex Mashinsky 氏
Image credit: Block-Con

ブロックチェーンがテクノロジー産業においてもっとも興味深い話題の一つとなっていることを受け、我々はブロックチェーンの専門家である Alex Mashinsky 氏にインタビューを行った。同氏はイスラエル系アメリカ人のテクノロジー起業家であり、Celsius Network の設立者でもある。

1: ブロックチェーンが今日の世界をどう変えているのか、ブロックチェーンの専門家としてのお考えをお聞かせ願えますか?

Alex 氏: ここ数年、人類の現代史上最大の富の移動が起きています。より多くの人がブロックチェーンや仮想通貨のポテンシャルに興味を持ち始めているのです。

とは言え、今のところは世界中でおよそ4,000万人しか仮想通貨を所有していないという推定で、つまり世界人口の0.5%です。世界の舞台でインパクトを持つようになるには、急速に普及してもあと数年は必要でしょう。

2: ICO はブロックチェーン技術と関連付けられることが多いですが、どのように実行されているのでしょう?

Alex 氏: Internet Coin Offerings(ICO)とは銀行や投資会社のような旧来の金融機関を経ることなく、企業が資金を集めることができる新しい方法です。ICO は旧来の証券取引所の外でコインやトークンの取引を可能にします。それによって、はじめて、99%が1%に先んじて新たな富の創造にアクセスすることができるようになるのです。

3: より多くのスタートアップが ICO の世界に参加するようになってきています。スタートアップの世界にはこのような大きな変化が起きているようです。既に非常に多くの仮想通貨が発行されていますが、ICO の世界はアプリストアのように人が集まると思いますか?ご意見をお聞かせください。

Alex 氏: 今日、どのプロジェクトが成功しどのプロジェクトが失敗するのかという判断は困難です。市場が成熟するにつれそれらの企業を幅広く受け入れるようになるでしょうし、おそらくプロジェクトの90%以上は失敗に終わることでしょう。ICO の相場と展開は飛躍的に成長を続けています。今は数千ですが将来的には数百万の企業が ICO を使用したこの新たな方法で資金調達を行うようになるということもあり得ない話ではありません。普及と使用という点で少数のアプリが市場を支配するアプリストアと似たパターンを、現在の ICO エコシステムにおいても見ることができます。

4: 今後5年間でブロックチェーンはどのように発展していくと思いますか?

Alex 氏: スピードとコストに関する現在の課題は、プルーフオブステークとプルーフオブアセットの発達で解消されるでしょう。またこれによって今日我々が処理時間で目にするスケーリング問題も解決されると思われます。さらに、特定の業界の問題を解決することで、限定された参加者へ向けた多くのプライベートブロックチェーンが成功することも期待できます。

Alex Mashinsky 氏の率いる「Celsius」
Image credit: Celsius

5: 多くの種類の仮想通貨を保有するとどういった利益があるのでしょうか。これらの仮想通貨は世界の既存の通貨に打ち勝つことはできるのでしょうか、そして何よりも重要なことは、ミレニアル世代は仮想通貨の使用を完全に受け入れることができるのでしょうか?

Alex 氏: Ethereum の ERC-20を基にした仮想通貨は、特定の高度な機能が可能なスマートコントラクトを利用できます。それにより次は、企業が特定の問題に対して旧来の集中型のシステムよりもローコストな新たな問題解決方法に専念することができるようになります。新しい形態のトークンはクラウドストレージやコンピュータ処理、セキュリティや貸借まわりの問題を解決しようとしています。仮想通貨が増えるほどに、特定の産業が独占しコントロールすることができなくなり、自然な競争が可能となります。

インターネットは多くの産業に変革を起こしてきましたが、銀行の独占を解体することはほとんどできませんでした。仮想通貨は世界の経済システムに対する旧来の金融の影響力をついに粉砕し、インターネットができなかったことを成し遂げるでしょう。仮想通貨は個々の政府にコントロールされている既存の法定通貨と必ずしも勝負する必要はありません。仮想通貨は分散型として作られました。つまり、コードや取り扱いの記録をコントロールするような個としての存在はないということです。

ミレニアル世代はおそらく仮想通貨を受け入れるのが主流となる最初の年齢層になると思います。とは言え、今週(1月第4週)の Forbes の調査によればビットコインについて聞いたことがあるのはミレニアル世代の42%に過ぎません。

6: ブロックチェーンは金融取引の自由であると言う人もいますが、セキュリティに関してはどうでしょうか。安心して大丈夫なのか、それとも何か危険があるのでしょうか?

Alex氏: 仮想通貨それ自体とウォレットに関してはきわめて安全です。今日まで、どちらもハッキングで破られたことはありません。ビットコインは時価総額3,000億米ドルを超えています。この宝の山に辿り着こうとハッカーたちが日々格闘していることは間違いないでしょうが、9年間の歴史の中で成し遂げた者はいません。

一方で、取引所は企業が所有する集中型のシステムであり、ハッキングを受ける可能性はずっと高くなります。こういった構造は今注目されている分散型のピアツーピアタイプの取引へと見直される必要があります。

7: 今現在 ICO は大きな話題となっています。仮想通貨の未来についていかがお考えでしょうか。仮想通貨が既知の通貨に取って代わると、本当に期待してもいいのでしょうか?

Alex 氏: これは価値の貯蔵を代表する新たなメカニズムをかけた勝負です。伝統的に人々は法定通貨や商品を価値の貯蔵に用いてきました。一方で仮想通貨は本当の意味で価値を代替する存在です。どんな政府にもコントロールされることがなく、刷って水増しするということもできません。

8: 2018年のビットコインの価格はどうなるとお考えでしょうか?

Alex 氏: いくつか修正することになるでしょうけども、年末には2万米ドルから3万米ドルの間になると思います。さらに多くの資本が流入してきて、売りに出されるコインはより少なくなるでしょう。

【via e27】 @E27co

【原文】

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