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シンガポールのスタートアップ・アクセラレータの先駆けJFDIがプログラム終了を発表、多国籍企業とのオープンイノベーション創出にピボット

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夕闇は、1年以上前の典型的なシンガポールの春の日に訪れた。シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ JFDI の共同創業者 Wong Meng Weng 氏と Hugh Mason 氏は、シンガポールのイスタナ(大統領官邸)を離れ、公園を抜けて戻って来た。カエル(JFDI のキャラクタ)が鳴いていた。 2015年に、イスタナで開催された Founders Forum のレセプション・パーティー…

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インタビューに答える Hugh Mason 氏
Image credit: e27

夕闇は、1年以上前の典型的なシンガポールの春の日に訪れた。シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ JFDI の共同創業者 Wong Meng Weng 氏と Hugh Mason 氏は、シンガポールのイスタナ(大統領官邸)を離れ、公園を抜けて戻って来た。カエル(JFDI のキャラクタ)が鳴いていた。

2015年に、イスタナで開催された Founders Forum のレセプション・パーティーはフォーマルなイベントで、ウェイトレスがサテーをふるまい、Lee Hsien Loong(李顯龍)首相がテックエコシステムを支援する旨の演説を行い(首相が自分で C++ で書いた、数独のパズルを見せながら)、Facebook の共同創業者 Eduardo Saverin 氏が祝辞を述べた。Wong Meng Weng 氏と Hugh Mason 氏は、そんな Founders Forum から帰ってきたところだった。

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シンガポールの大統領官邸イスタナで開催された Founder Forum のレセプションで、参加者と歓談する Lee Hsien Loong(李顯龍)首相。首相が話す相手(手前左)は、TechCrunch UK の編集主幹 Mike Butcher 氏。
(2015年4月20日、イスタナで池田将撮影)

Mason 氏は e27 に語った。

それは非常に心苦しい時でした。我々は大統領官邸を離れ、Orchard Road に面したゲートへと歩いて行きました。警備員に手を振って、外へと出て行きました。そして、このとき、あぁ一つの時代が終わったと思いました。今や、スタートアップはメインストリームになったのだと。

自分の祖母が Facebook を使い始めたとき、時代は変わったのだと思いました。それでいいのです。人生とはそういうもの、それはいいことなのだから。

2人は正しかった。先週、大学の中退者が創業した会社 Glints のシリーズ A ラウンド調達に支援の声が鳴り響いたように、起業はすでにメインストリームになり、今までになく話題に上るようになった。

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シンガポールの大統領官邸イスタナで開催された Founder Forum のレセプション
(2015年4月20日、イスタナで池田将撮影)

従来からは変化したこの環境下で、JFDI は今日(9月14日)、正式にピボットし、シンガポールのスタートアップ・コミュニティで先駆的なアクセラレータと見られてきた、同アクセラレータのプログラムを永久にシャットダウンすることを発表した

JFDI は今後、リスク資本を取り入れた成長の著しいスタートアップが、可能性豊かな大企業と連携が図れるよう、大企業との協業を始める。JFDI のチームは、多国籍スーパータンカー(大企業)が、自ら出航してビジネス機会を見出そうとする小さなスピードボート(スタートアップ)とつながるのを支援し、そのような積極的な大企業にスタートアップが求める機敏さを提供したい、と考えている。

JFDI はこれまで、約6億人もの人口を抱える、可能性に満ち溢れた東南アジア市場を模索してきた一方で、中国やアメリカなど違って、この地域は多くの国々からなり、さまざまな通貨や言語が使われていることから、ビジネスをスケールする上では不利だったと Mason 氏は語った。

多国籍企業なら、すでにそのような問題を解決していて、それぞれの国に友人を持っている。もし、スタートアップを多国籍企業と連携させれば、我々が求める地域でのビジネス拡大を、スタートアップが実現できる可能性があるのではないかと考えた。

これからのスタートアップ支援は「K-POP 方式」で

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Huge Mason 氏(左)と、Meng Weng Wong 氏(右)と、JFDI のキャラクタのカエル
Image credit: JFDI

JFDI は、Bosch や Mediacorp といった大企業と連携し、スタートアップに「典型的な企業アクセラレータから得られるものとは違うサービス」を提供したい、としている。

Mason 氏は、JFDI がやろうとしていることを、音楽アーティストのスカウト業務に例えた。それには「パブめぐり戦略」と「K-POP 方式」の2つの方法があるのだという。

パブめぐり戦略では、次なるローリング・ストーンズやボブ・ディランに出会える期待を胸に、地元のアンダーグラウンドなパブを徘徊するのに多くの時間を費やす。タレント事務所は、スカウトしたアーティストの髪の色を少し変えさせ、ステージへと押し上げる。これは、今までのアクセラレータがやってきた手法だ。可能性のあるスタートアップを見つけ、彼らを磨き上げ、光り輝く投資を受け入れられる存在へと育て上げる。

JFDI は K-POP 戦略をとろうとしている。この方法では、魅力的な個人を集め、彼らでグループを組成し、その結果として、次なる少女時代を作り出そうというわけだ。

つまり、流通チャネル、市場でのプレゼンス、資本を提供できる、みんなで一つの会社(仲間)を作るということです。しかし、彼らは、必ずしも市場に合ったプロダクトやサービスを持っているとは限りません。(Mason 氏)

正しいタイプの人々、Meng 氏が言うところの「こういった企業を経営するプロ起業家」のために、JFDI はビジネス機会を作り出すのだと Mason 氏は語った。JFDI がターゲットとするプロフィールは、大学を出て経営コンサルタントなどの職業を経験し、MBA を取得し、JFDI がスタートアップに送り込みたいと考えるような人たちだ。

Mason 氏は JFDI の CEO として残るが、Meng 氏は2016-2017学年度をシンガポール国外で過ごし、自身の SaaS サービス Legalese の開発に専念する予定だ。Meng 氏のオープンソース・スタートアップ Legalese は「プログラムがソフトウェアをコーディングするやり方で、法的書類の下書きを作成する」というミッションで運営されている。シードやシリーズAラウンドを目指すスタートアップを、法的書類の雑務から解放することを意図している。

新生 JFDI の最初のプロジェクトは、ハードウェアと金融サービスを組み合わせた Bosch とのジョイントベンチャーだが、Mason 氏は詳細については語ろうとはしなかった。

JFDI の収入に問題

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JFDI の 2015年B期バッチのデモデイから
Image credit: JFDI

JFDI は、そのアクセラレータとしての安定した収入源を見つけるパズルを、これまで解こうとはしてこなかった。同社の売上モデルは、アクセラレータプログラムに参加したスタートアップの、後々に起こるであろうイグジットに依存している。買収が早く進む文化を持つシリコンバレーでは、この方法が機能している。アメリカでは、アクセラレータに参加したスタートアップが、18ヶ月後から2年後には買収されるのは一般的だ。買収によって、投資家は出資額の2〜3倍の金額を回収できる。このサイクルが続くことで、投資家はサイコロを再び投げ、アクセラレータに再投資が実行されることになる。

しかし、このようなビジネス環境はアメリカ特有のものかもしれない。世界中の多くの地域では、スタートアップが買収されるまでの企業に育つには7〜8年を要する。また、売却時のバリュエーションが低く、そこからもたらされる資金が少ないことから、アクセラレータが長期にわたって維持運営するのを難しくする。

シンガポールにいる人は、この意見に対抗して皆こう言うだろう。

そうはいっても、シンガポールのあちらこちらで、アクセラレータが新しく生まれているではないか。

そこには、公から資金調達したアクセラレータか、コーポレートアクセラレータかの違いがある。コーポレートアクセラレータには、セーフティネットを提供できる大きな投資家がいて、Mason 氏はこれが問題になっていると語った。

みんなが同じ池で釣りをしてしまっていて、これが事を悪くしている。人真似したアイデアしか持たない弱いチームが、ただ数字を合わせるだけのために(アクセラレータに)招聘される。スタートアップは、どのアクセラレータが一番お金をくれるか見定めようと、スタートアップをもて遊び始めるんだ。お金を稼ぐために本当に必要な、最良のメンタリングをどのアクセラレータが提供してくれるかじゃなくてね。

二流スタートアップの大量生産は、やがてシンガポールにスタートアップ・バブルを生み出すだろう。多くの人が、そう遠くない時期に訪れると予想しているように。

おそらく、それが我々がやってきたことのすべてだ(Mason 氏)

起業家は決して、孤独になる必要はない

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Image credit: Audax Singapore

JFDI のピボットは決して後ろ向きな進展ではなく、むしろそれは、一つの時代の終焉を象徴するものだ。人生の一幕が閉じるときのように、人々の反響を呼び、しばしば寂しさを誘う。しかし、今こそ前進し、Block 71(編注:シンガポールのスタートアップハブのビル)にあった JFDI のオフィスを良い思い出にするときだ。

非常に多くの友達ができたと思う。人々が時々、この小さなカエルのことを思い出してくれたら、うれしい。

Block 71 にあった我々のスペースを離れるのは寂しい。多くの人が、寂しくなると私に言ってくれた。ここにあったのは、正真正銘のコミュニティのためのコミュニティだ。単純に内装が施された場所とか、家主やファンドが作った場所だとかいうものではない。コミュニティが作り上げたのだ。そういったことは変わるだろうか?(Mason 氏)

JFDI は大きな影響をもたらしたが、インタビューの終盤、Mason 氏は読者の涙を誘うような重大な変化について口にした。

我々がオープンハウスイベントを開催したとき、そのあたりに立っていた男性が寂しそうにしていたので、私は彼に近づき声をかけた。「お元気ですか?」 すると、彼は目に涙を貯めていた。歳は50歳くらいだっただろうか。そして、こう言ったんだ。「こういう機会が欲しかったんだ、こういう機会が欲しかったんだ。私はとても孤独だった。」

この男性は当時、まさにビジネス失敗しそうな状況にあり、彼の母は彼に裕福な人だけがビジネスを始められるのだと言い、彼の兄は失敗したら、子供の面倒をちゃんと見るようにと言ったのだそうだ。

この経験から、Mason 氏は前の世代の起業家には敬意を示すべきだと悟った。当時の起業というのは、考えられもしないほど難しかったからだ。

Mason 氏は JFDI のイベントを始めた時、彼のような人を見て、自分のやってきたことは正しいと確信したという。

我々が始めたことは、ここでコミュニティを形成したことだと思います。最初は人々が集まれる場所を作ったのですが、その頃は、それが大変重要だったのです。なぜなら、(起業というのは)考えられないほど孤独なものだからです。

Meng 氏は、1,400ワードに及ぶこの記事などよりもよい表現で、JFDI がもたらした影響をたった1行で伝えている。

起業はいつも困難の連続だ。しかし、孤独になる必要はない。

【via e27】 @E27co

【原文】

 

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シンガポールのアクセラレータ「JFDI」の2015年後半バッチを卒業したスタートアップ8社を紹介

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Joyful Frog Digital Incubator(JFDI)の共同設立者で会長である Wong Meng Weng 氏は、e27でのインタビューにおいて、JFDI のアクセラレータプログラムに参加するスタートアップにはある「秘密の部分」があると語ったことがある。 昨日開催されたデモデイにおいて、100名を超える投資家の前でJFDIの2015Bバッチ卒業生である8つのスタートアップがピッチ…

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Joyful Frog Digital Incubator(JFDI)の共同設立者で会長である Wong Meng Weng 氏は、e27でのインタビューにおいて、JFDI のアクセラレータプログラムに参加するスタートアップにはある「秘密の部分」があると語ったことがある。

昨日開催されたデモデイにおいて、100名を超える投資家の前でJFDIの2015Bバッチ卒業生である8つのスタートアップがピッチを行い、100日に渡るアクセラレータプログラムを終了した。

これらスタートアップのうち Fynd、Roomfilla、Play2Lead、CodeCloud などはその「秘密の部分」を持っているとJFDIは考えており、たとえこれらの企業がそれぞれ成長していたにせよ、e27 にとってはすでによく知っている企業である。

それぞれ8.888%のエクイティで JFDI から5万シンガポールドル(以前のバッチで受け取った額の2倍)の出資を受けたこれらスタートアップについて見ていこう。

1. Roomfilla

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イギリスとタイに拠点を置くスタートアップ Roomfilla は、第三者不動産マネージャーを運営しており、Airbnb や Wimdu、Travelmob など15に及ぶサイトでの短期賃貸を通して、不動産投資家がより高いリターンを得られるようにしている。

同社はまた、宿泊客がミニバーやランドリー、レンタカー、パッケージツアーなど、利益率の高い高級サービスを得られる接客サービスも提供している。設立者である CEO の Stuart Lansdale 氏によると、同社はすでに今月にも収支が合う目処が立っているという。

2. InfoGym

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InfoGym はスポーツジムの関係性を再定義し、ジム、トレーナー、エンドユーザをつなぐ仕組みを提供している。

InfoGym はユーザに代わって、ウェアラブルやパーソナルトレーナーによるレッスンのデータを収集し、個人用のフィットネスダイアリーの役割を果たしてくれる。

また、ユーザのジムでの活動情報を集めて分析し、顧客エンゲージメントのための貴重な意見をリアルタイムで提供してくれる。InfoGym はノルウェー拠点で Tor Ivar Våge 氏が CEO を務めているが、同社によれば、このアプリによってヨーロッパの顧客ジムの退会率は30%減少したという。

トレーナーを対象にする InfoGym は、顧客用トレーニングメニューと食事療法の作成を提供している。2014年の終わりにローンチされ、エンドユーザ数8万、総収入は30万シンガポールドル(21万4,868米ドル)である。

シンガポールとアジア地域で既に実績があると考えられているこのシステムを再現し拡大するために、同社は資金提供を求めている。

3. Eventory

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20代前半の3人の共同設立者たち(CEO の Yu Shengkun 氏、COO の Tong Zhi Heng 氏、 CTO の Peng Shensong 氏)が、ここに紹介するスタートアップの中で最も若いチームであるこのEventoryは、イベント主催者とブランドマネージャーそしてベンダーをマッチさせるリードジェネレーションプラットフォームである。

イベント主催者にとっては、Eventory はイベント参加に興味のあるブランドマネージャ―と結びつけ、収入増加の支援をしてくれる。ブランドマネージャーにとっては、今後予定されているイベントに参加者をどう取り込んでいくか、パートナーシップの機会を設けてくれる。

食事、飲み物、開催地、椅子やテーブルなどを供給するサービスベンダーに対しては、サービスを宣伝する場所と契約を管理する場所を提供し、イベント主催者と知り合うことでネットワークも広げてくれる。

4. Play2Lead

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Play2Lead は会社の研修を楽しく、記憶に残り、また測定可能なものにすることで、企業が優れたサービスを提供する手助けをしてくれるモバイル・ウェブ向けのゲーム化アプリケーションだ。

Play2Lead はB2Bマーケティング、製品開発、市場調査の分野で20年の経験を持つ Theresa Lim 氏によって設立された。同社のアプリは会社の従業員全体が参加し学習した後、自分たちで考え望ましい行動の変化へとつなげていけるように、企業の研修担当者がクイズや投票、アクティビティを含む研修を行えるようにしている。

5. CurrentDraw

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CEO の William Yang 氏と CTO の Kasim Du 氏によって共同設立された CurrentDraw は、Google Docs のような共同作業を可能にする電子設計のためのウェブアプリだ。Alibabaのようなマーケットプレイスのプラットフォームをアプリに直接統合させた機能がある。

6. CodeCloud

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CodeCloud は、自身でプログラミングできなくてもスタートアップのアイデアを実際に動くコードに変換してくれる。#AppFactory の筆者であり、10年のプログラミングと5年のプログラミング教育の経験を持つMike De’Shazer氏によって設立された。

7. Fynd

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Fynd は電話の修理屋を探す手間を省いてくれる。このソフトウェアプラットフォームは優秀な技術者を自宅や職場に派遣してその場で修理を行ってくれる。技術者は独立した委託のスタッフだ。

現在シンガポールと香港で運営中の同社がこれまでに修理した携帯電話は2,900台以上にのぼり、現在は月に660台の修理を手掛けている。

8. Execuvite

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多国籍eコマース企業の Qnet の前 CEO である Dave Osh 氏と Stanley Black and Decker に買収されたシンガポールのスタートアップ Sentient の前 CTO 、James Barwick が共同設立した Execuvite は、企業がフリーランサーをチームとして雇うことができるマーケットネットワークである。

Execuvite は、一人では大きすぎるプロジェクトを扱うフリーランサーコミュニティだ。Execuvite のマーケットネットワークは、取引が行われるマーケットプレイス、パートナーシップが形成されるネットワーク、プロジェクト管理やコミュニケーション、コラボレーションが行われるSaaSプラットフォームの3部門に分かれている。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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2000名以上の医師を抱える患者管理アプリ「OurHealthMate」が44万米ドルの資金を調達

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シンガポールとインドに拠点を置くスタートアップで、医師のための電子健康記録(EMR)システムと健康診断用のオンラインマーケットプレイスのOurHealthMateは、昨年のスタートアップアクセラレータJFDIではMyFitnessWalletと称するスタートアップの卵だった。 当時、同スタートアップの顧客は6つのクリニックだけだった。それが今やインド国内50以上の都市の2000名を超える医師と70…

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シンガポールとインドに拠点を置くスタートアップで、医師のための電子健康記録(EMR)システムと健康診断用のオンラインマーケットプレイスのOurHealthMateは、昨年のスタートアップアクセラレータJFDIではMyFitnessWalletと称するスタートアップの卵だった。

当時、同スタートアップの顧客は6つのクリニックだけだった。それが今やインド国内50以上の都市の2000名を超える医師と700の医療機関が登録しており、さらに毎週30の病院が新たに加わっている。この十分なトラクションのおかげで、同社はシードラウンドで44万米ドルの資金を確保することができた。このラウンドはBimal Shah氏が主導し、Benjamin Tsai氏、Ben Ball氏を始めとするエンジェル投資家が参加した。

OurHealthMateでは、医師だけでなく一般の人も使えるアプリとなっている。ウェブサイトを通じて家族に代わって健康診断を検索、予約、支払いが可能で、医師からのフィードバックを直接受けることもできる。

これは、自国にいる年老いた親の健康を気遣い、健康状態を把握しておく方法がないかと考えている国外暮らしのインド人にとって理想的なものだ。同社によると、2200万人の国外居住のインド人が、親の健康管理のために母国インドに100億米ドルの送金をしているという。しかし、お年寄りにとっては自ら医療機関を予約して通うことは難しいということもよくある。

全てのOurHealthMateユーザが有料ユーザというわけではない。同社のEMRシステムを使っている46のセンターのうち、料金を支払っているのは12のセンターだ。健康診断のパッケージ予約の紹介料でも収益を上げており、同ウェブサイトを通じて100世帯が申し込みをした。

チリからインドへ

このスタートアップは昨年JFDIに参加する前には、チリ政府が出資するアクセラレータStartup Chileに参加していた。そこで彼らは医師たちから健康管理には巨大な市場があると聞かされていた。

「つまり、患者に名刺を渡し協力してくれる医師たちが現れたのです。最終的には患者3000人分のデータベースを集めることができました。」

と共同設立者でCEOのAbhinav Krishna氏は語った。同氏はシリアルアントレプレナーで投資銀行向けの取引システムを作成したエンジニアでもある。

患者が自身の医療情報をオンラインで共有することや、企業向け製品と共に開発していた健康状態を記録するウェブやモバイルアプリを有料で使用することにさえも抵抗を感じていないことに、設立者たちは患者と話してみて気付いた。

しかし同社は8ヶ月かけてフィットネスアプリの試験を行ったが、開発中の製品数を削減することにした。Krishna氏は次のように述べた。

「私たちが重要視している点は以前よりはっきりしています。まずは、いくつかの半製品に様々な機能を持たせながら製品をローンチしました。ローンチすると、クライアントからフィードバックがあり、その都度製品は進化していきました。」

OurHealthMateの共同設立者には、他にCTOでコンピュータエンジニアリングの教授のAkash Kumar氏がいる。Krishna氏とKumar氏は元々インド出身で、10年以上前にシンガポールのエリート校として有名なRaffles Junior Collegeで知り合っている。

JFDIは、今年3つのアクセラレータプログラムを開催する予定だ。現在申し込み受付中

JFDIのプレゼン当日に行った同社のピッチ動画をチェックしてほしい。

【原文】

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シンガポールのJFDI Asiaが、今年2回目のアクセラレーション・プログラム参加スタートアップを募集開始

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世界的なインキュベータ・ネットワーク「TechStars Global Accelerator Network」にも加入する、シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ JFDI Asia が今年2回目のアクセラレーション・プログラム参加スタートアップの募集を開始した。このプログラムは8月から開始され、参加スタートアップは 100日間のプログラム実施期間を経て、年末に Demo Day で成果を…

世界的なインキュベータ・ネットワーク「TechStars Global Accelerator Network」にも加入する、シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ JFDI Asia が今年2回目のアクセラレーション・プログラム参加スタートアップの募集を開始した。このプログラムは8月から開始され、参加スタートアップは 100日間のプログラム実施期間を経て、年末に Demo Day で成果を披露することになる公算だ。

参加を認められるスタートアップには、少量の株式を同アクセラレータに提供するのと引き換えに、以下の支援を得ることができる。

  • 1.5万シンガポールドル(115.6万円)の現金
  • 15万シンガポールドル(1156万円)相当のメンタリング
  • 30万シンガポールドル(2312万円)相当のベンダー特典
  • サービスやアプリの開発に必要な場所(シンガポール・Blk 71)

以下は、JFDI Asia の設立者 Hugh Mason と Meng Weng Wong からのコメントだ。

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Hugh Mason と Meng Weng Wong

Hugh Mason

これまで、JFDI Asia に選ばれたスタートアップの60%以上が、アクセラレーション・プログラムを終えてまもなく資金調達を成功させており、一社平均の調達額は65万シンガポールドル(約5,000万円)に上ります。この好成績が導き出せているのは、国籍に関係なくベストなチームを集め、自らビジネスを構築し売却した経験のあるチームやメンターと共に、熱烈かつ協調して仕事できる体験を提供できているからでしょう。

Meng Weng Wong

我々は、スタートアップのために仕事しています。スタートアップが主役で、我々がコーチです。そのような精神のもと、プログラムの応募プロセスが、外部からも見えるようにしています。次回のブートキャンプに受からなかったスタートアップも、ガイダンスやサポートを提供するに値するからです。

シンガポールのスタートアップが集まるメッカ「Blk 71」の JFDI Asia のインキュベーション・スペースには、12のスタートアップを受け入れるデスクが用意されている。このデスクをめぐって、既に280以上のスタートアップから事前申込が届いているとのことだ。今回からプログラムに参加できるスタートアップの選抜プロセスにおいては、(JFDI の名前の由来、キャラクタの蛙になぞらえて)Frog Score という加点方法が採用されている。日本からの応募も期待しているとのことだ。(これまでにも、日本から複数のスタートアップが JFDI Asia のアクセラレーション・プログラムに申し込みがあった。)

募集対象となるスタートアップは、まだアイデアしかないチームから、既に一定数のユーザを抱え投資を待つスタートアップまで。プログラムへの参加が認められた後には、シンガポール国内に会社を既に登記しているか、再登記が求められる。プログラムへの応募はこちらから。

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シンガポールで、JFDI-Innov8 Bootcamp 2012のスタートアップに会おう

今回は、以前にもスタートアップ・デイティングで取り上げた、シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ「JFDI」の 寄稿の邦訳をお送りします。This Japanese translation was reproduced under the approval from The Joyful Frog Digital Incubator (JFDI) who holds the copyrigh…

今回は、以前にもスタートアップ・デイティングで取り上げた、シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ「JFDI」の 寄稿の邦訳をお送りします。This Japanese translation was reproduced under the approval from The Joyful Frog Digital Incubator (JFDI) who holds the copyright of the original article.

【原文】

我々のクラスに入るスタートアップの第一弾が、いよいよ来週(1月第4週)、JFDI-Innov8 2012 Bootcamp に参加する。(事前告知時の関連記事

1月26日から、選ばれしスタートアップは、プロダクトを開発するのみならず、出資を受けられるビジネスを作るべく、100日間のレースを始めることになる。5月には投資家が小切手にサインすることになるわけだ!

シンガポール、フィリピン、オーストラリア、インド、インド、タイの6箇所で開かれたスタートアップ・ウィークエンドで、参加者総計1000名、うち、申込者300名から選抜されたスタートアップたちだ。

創業者の出身国は、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、インド、ニュージーランド、カナダ、フランス、オランダ。

では選ばれしスタートアップをご紹介しよう。

Fetch Plus:
技術的知識なしに、ビジネス向けの Facebook、Twitter ページを構築・運用できるツール。

Fill8(タイ):
モバイル向けのソーシャル・コマース・アプリケーション。AIS スタートアップ・ウィークエンド・バンコクでであった。すばらしいデザインスキルを持っており、東南アジアの女性マーケットにどう影響を与えるのかが楽しみだ。(訳注:バンコクのスタートアップ・ウィークエンドは、タイの携帯電話会社AISがスポンサードしている。)

Flocations:
以前BBCでも取り上げられたことのある、旅の発見サービス。シンガポールに拠点を置き、創業者はフランス、カナダ、インド、シンガポールの出身である。旅行好きが講じて、このサービスを作った。彼らは毎週、東南アジアのリゾートに出かけており、しかも出張経費扱いにしているから、天才だと思う。

Gradeful:
保護者、学生、教師の協力を支援するモバイルアプリを作るシンガポールのスタートアップ。当初は、どんなときに子供を叱ればよいかを親に教えるアプリを作ると思っていたのだが、次第に利益を出せることが明らかになってきて、今はわくわくしている。シンガポールは小国だし、親たちはあまり子供を叱らない。そこで、ピボットすることにした。

Hobby Mash:
スタートアップ・ウィークエンド・マニラのトップチームだ。共通の関心を持っている人々のコミュニティをつなぐためのウェブアプリを構築している。ミートアップを開催することで、マネタイズも可能だ。

Jobs Bolega:
Airtel スタートアップ・ウィークエンド・グルガオン(インド)から選抜された。東南アジアのブルーカラーワーカー向けに、音声ベースのソーシャルネットワークを構築している。(訳注:グルガオンのスタートアップ・ウィークエンドは、インドの携帯電話会社Airtelがスポンサードしている。ブルーカラー向けなので、識字率の問題をクリアしようとしていると考えられる)

Kark Mobile Education:
ジャカルタの Telkomsel スタートアップ・ブートキャンプで第1位を獲得。彼らは歴史のあるモバイル・ゲーム会社で、新たに教育ゲーム分野への進出を模索中だ。。(訳注:ジャカルタのスタートアップ・ブートキャンプは、インドネシアの携帯電話会社Telkomselがスポンサードしている。)

Ontheroad:
旅行販売員向けのモバイルアプリ。創業者の女性二人はニュージーランド出身で、すごくたくましい。

Rocket Science Concepts:
JFDI には最も遠いところからやって来てくれた。オランダ人3人からなる創業チームは、友人と一緒にどこへ行ったらよいか、決心させてくれるコラボ旅行アプリを構築している。実際に、創業チームはこのアプリを使ってシンガポールまでやってきたのだそうだ。

Qryo:
フィリピン出身で、タバコをチェーンスモークする超オタクたちのチーム。彼らが海外に出るのは今回がはじめてらしい。でも、JFDI の建物にこもりきりなので、彼らはシンガポールで何も見ずに帰ることになるだろう。印刷の将来を変えるような、QRコードをベースにしたアプリを構築中だ。

TribeHired:
紹介型の人事採用アプリケーション。気骨という言葉がそのままあてはまるような、極めて慎重なマレーシア人によって設立された。いい感じ。

Wildby:
クラウド上におもちゃを置く。シンガポール出身の Wildby の創業者たちほど、おもちゃのことが好きな人は居ないだろう。彼らはロボット製作やデザインに造詣が深く、Hackerspace.SG に常駐しているロボットも彼らが製作した。

ここに上げた以外のスタートアップは現時点でステルスモード(非公開)だ。このリストが今後長いものになったとしても、驚かないでほしい。

【via The Joyful Frog Digital Incubator (JFDI)】 @jfdiasia

編注: ここに掲出したスタートアップ各社については、JFDI の拠点となっているインキュベーション施設「Blk@71」(シンガポールテレコム、シンガポール国立大学の協力による運営)で出会うことが出来る。2月1日には、「Blk@71」で Startup Asia Singapore のレセプションが開かれる。

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アイデア出しから資金調達までを100日間で〜シンガポールのJFDIがブートキャンプへのエントリを募集中

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筆者もオーガナイザーの一人としてお手伝いしている Startup Weekend は、金曜日の夜から日曜日の夜までの週末54時間を使って、チームビルディングからプロダクトのピッチまでを行う、短期集中型のスタートアップイベントだ。オーガナイズ側に居ると、なかなか書く方にまで手が回らないのだが、今迄に興味深いアプリやサービスが生み出されている。 ところで、シンガポールのシード・アクセラレータ JFDI…

筆者もオーガナイザーの一人としてお手伝いしている Startup Weekend は、金曜日の夜から日曜日の夜までの週末54時間を使って、チームビルディングからプロダクトのピッチまでを行う、短期集中型のスタートアップイベントだ。オーガナイズ側に居ると、なかなか書く方にまで手が回らないのだが、今迄に興味深いアプリやサービスが生み出されている

ところで、シンガポールのシード・アクセラレータ JFDI (Joyful Frog Digital Incubator) は先頃、100日間でアイデア出しから資金調達までを実現する、短期集中型のブートキャンプを開催すると発表した。来年1月から3ヶ月あまりの期間で、10〜15社のスタートアップの立ち上げ支援を目標としている。

JFDI は、以前この記事の後半でも取り上げた Wong Meng Weng 氏とHugh Mason 氏が立ち上げたアクセラレータで、東南アジアで初めて、米国のシード・アクセラレータ Techstars と協力関係を締結している (参考記事:SG.Entrepreneurs)。シンテルの Innov8 とも協力関係にあり(Innov8 については、この記事で詳述)、今回のブートキャンプは Innov8 との共同主催である。

ブートキャンプにエントリーし見事に賞に輝くと、メンタリング、作業場所、1.5万シンガポールドルの出資(約90万円相当。割当株式のシェアは応相談)、来年5月に開催される投資家の前での公開ピッチへの参加機会が提供される。

プロトタイプやビジネスアイデアがあったら、ここから応募してみよう。締切は12月16日(金)だ。

 

Startup Dating wishes to thank Ong Chiah Li for sharing this info.

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