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DX時代、注目高まるAIチャットボット

ピックアップ:Napier Park Financial Partners invests in Kasisto as oversubscribed round closes at $22 million. ニュースサマリー:金融業界に特化した対話型AIチャットロボットを開発するKasistoは、顧客対応をチャットボットで自動化させるDXプラットフォームだ。小売りの取引からコーポレートバンキング、…

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ピックアップ:Napier Park Financial Partners invests in Kasisto as oversubscribed round closes at $22 million.

ニュースサマリー:金融業界に特化した対話型AIチャットロボットを開発するKasistoは、顧客対応をチャットボットで自動化させるDXプラットフォームだ。小売りの取引からコーポレートバンキング、ウェルスマネジメントの領域までカバーしたもので、同社はこれまでに2200万ドルを調達しており、今年2月にはシリーズBで700万ドルの資金調達を実施している。同社プロダクト特徴には、金融の知見があらかじめパッケージ化されていることが挙げられる。

重要なポイント:チャットボットは、コスト削減をするような守りの改善のためのツールである一方で、カスタマイズや即時対応によりチャットボットが売上高を増やしていくような攻めの側面も期待されている。例えば、ECでのチャットボットの活用による成約の実現の確度を上げることが想定されている。MARKETS AND MARKETSのレポートによると、対話型のAI市場は2020年の48億米ドルから2025年の139億米ドルへ、CAGRで21.9%成長すると予測されている。

詳細情報:Kasistoは、2015年から2018年にかけて284%成長し、デロイト社の2019年のTechnology Fast 500にも選定されるなど、今年5月にはFast Companyの選ぶ「最もイノベーティブなAI企業10社」に選定されるなど認知も高めている。

  • 2016年10月には、銀行や事業者向けのチャットボットサービスを大手クレジットブランドMastercardと共同開発する計画を発表した。Mastercard KAIという銀行用のMastercard botを提供し、Mastercard社のサービスをFacebookのMessengerなどのメッセージングプラットフォームで活用可能にすることで、顧客が日常の中で金融情報へのアクセスや意思決定を行えるようにすることを目指す。
  • Napier Park Financial Partnersのパートナー兼プライベート投資の共同責任者であるManu Rana氏は「Kasisto社のプロダクトの品質と導入の容易さ、同社の顧客の熱意、同社の持つデータの広さと深さに感銘を受けている」と述べ、世界の金融業界における同社の拡大をサポートするのを楽しみにしていると期待をにじませた。
  • IDCのAIソフトウェアプラットフォーム担当リサーチディレクターのDavid Schubmehi氏は、会話型AIの市場が急速な成長を続けるのは、関連技術が成熟しつつあり、組織がチャットボットを活用した顧客サービスの価値を認識し始めているからだと述べた。
  • IBMのレポートによると、初歩的な問い合わせ対応を自動化することによりカスタマーサクセスのコストを30%削減できるなど、顧客対応でのコスト削減がチャットボット利用の最大のメリットの一つとしている。

背景:チャットボットの普及が近年進んできた背景として、チャットボットの開発が民主化されてきたことが一因として挙げられる。実際に、米ChatfuelやパキスタンのBotsifyといった企業や、IBMやMicrosoft、Googleといった大手IT企業各社もチャットボット開発を容易にするツールを提供し始めている。

執筆:國生啓佑/編集:岩切絹代・増渕大志