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AIがん診断Lunitが69億円調達しIPOへ、女性起業家の活躍が増加傾向など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(11月22日~11月26日)

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。 Copyright 2021 © Media Recipe. All Rights Reserved. 11月22日~11月26日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは11件で、資金総…

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。

Copyright 2021 © Media Recipe. All Rights Reserved.


11月22日~11月26日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは11件で、資金総額は1,635億ウォン(約156億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • 医療 AI スタートアップ Lunit(루닛)が国内外 VC から720億ウォン(約69億円)のプレ IPO 調達。調達した資金を、AI 製品の研究開発と世界市場開拓運営資金として使用する計画。プレ IPO 仕上げ後、今月中に KOSDAQ 予備審査を請求予定。関連記事
  • ブロックチェーン医療データを扱う Humanscape(휴먼스케이프)が Kakao(카카오)から150億ウォン(約14億円)を調達。希少難病の情報を提供するプラットフォーム運営し、医療データを提供してくれる患者にコイン報酬を提供。Kakao とグローバル市場をターゲットにしたヘルスケアサービスを共同開発する予定。
  • ハイテク素材スタートアップ TFJ Global(티에프제이글로벌)が125億ウォン(約12億円)を調達。フッ素を使わない、環境にやさしい撥水加工ナノ技術を活用し、ハイテク素材を開発。調達した資金で、難燃性の繊維専用工場増設を本格的に進め、世界進出を進める計画。
  • Wayhills Ventures(웨인힐스벤처스)が AI ベースの映像コンテンツ自動制作ソフトウェアで65億ウォン(約6.2億円)を調達。ブロックチェーン、NFT 技術の連携により、デジタルコンテンツの収益化・資産化機能でサービスを高度化し、世界進出を計画。
  • ショート SNS「CELEBe Korea(셀러비코리아)」運営が62億ウォン(約5.9億円)を調達。化粧品開発プラットフォームとデジタルトレンドを連携したビューティーソーシャルコマースで成長を目指す。
  • 健康ソリューションプラットフォーム「Adoc(착한의사=善良な医者)」を提供する Viva Innovation(비바이노베이션)が、シリーズ A ラウンドで60億ウォン(約5.7億円)を調達。病院、薬局、医師探しだけでなく、病院費比較、医療保険請求、総合検診の予約などがすべて可能。ユーザは70万人、中大型病院130カ所と契約。調達した資金で、ヘルスケアソリューションを高度化する計画。
  • BLQ(비엘큐)は、購入前体験で合理的な購入決定を支援する電子製品コマースモール「Test Valley(테스트밸리)」で60億ウォン(約5.7億円)を調達。

トレンド分析

韓国の女性スタートアップが増加傾向

最近、大規模な資金調達に成功する女性スタートアップが増え、市場で女性代表を以前よりは簡単に探すことができるようになった。代表的には「Market Kurly(마켓컬리)」運営会社の Kurly(컬리)がある。今年ユニコーンクラブ入りを果たしたKurly は、10月に上場のための主幹事証券会社を選定、来年に IPO を控えている。上場に成功すれば名実共に、韓国で最も成功した女性スタートアップになる見込みだ。今年、ファッション EC モール「Musinsa(무신사)」に3,000億ウォン(約291億円)で買収された「Styleshare(스타일쉐어)」も女性が設立し、成功裡にエクジットした事例として取り上げられている。

2020年の「Startup Recipe 投資レポート(스타트업레시피 투자 리포트)」によると、韓国の女性創業企業が資金調達した合計金額は、全調達額の8%程度にとどまることがわかった。性別は、スタートアップの資金調達や成功で、決定的な要因とはみられない。しかし、比率で見ると、まだ投資に成功した女性創業者が少なく、投資を執行する VC にも女性比率が低いのは事実だ。幸い、今年は昨年に比べて2倍以上活性化された投資エコシステムに支えられ、女性比率はやや上がると予想される。

今年1月から10月まで資金調達に成功した女性企業の数と金額を見ると、毎月の変動が大きい。ある月には多くの投資金が集まり、ある月には投資金がほとんどない(インフォグラフィック参照)。その理由は、大規模資金を調達した一部のスタートアップが、女性創業の企業の資金調達額に大きな影響を及ぼすからだ。1~10月に資金調達に成功したトップ15社を見れば、特定のいくつかのスタートアップが全体調達額の上昇を牽引している。しかし、全体的な傾向として、女性が調達した資金額が上昇していることがわかる。

良い点は、女性創業者が増えていること、そして女性スタートアップが属する分野もますます多様化しているということだ。過去には、美容、ファッション、児童など女性が強みが持つことができる分野に偏っていたが、現在はほぼすべての分野で女性創業者を探すことができ、技術ベースのスタートアップも大幅に増加した。また最近では、最初の会社を売却して、2番目の会社を設立した連続起業家の女性創業者も続々登場している。子供向けフィンテックプラットフォーム「Lemontree(레몬트리)」、クリエイタープラットフォーム「Bigc(빅크)」などがその例だ。これらは、製品リリース前のシード段階で大型投資を資金調達するなど、成果を出している。

業界では、女性創業者が比率が次第に増加しているということに肯定的な反応を見せながらも、依然としてその割合が低いと言われる。

人々はこう口を揃える。

男性と女性の起業家比率が50:50にならなければならないというわけではないが、男性中心の傾いた運動場が存在するのは事実なので、政府や支援機関、そしてスタートアップメンバーが一緒に性別に関係なく創業に挑戦する機会を作るのに力を入れなければならない。

VC も女性審査役の割合を増やすなど投資審査において女性の参加を増やしている。このような努力が実を結び、来年はより多くの女性創業者が出ると期待している。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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韓国のファッションメタバース「Zepeto」、ソフトバンクらから214億円を調達しユニコーンに

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<ピックアップ> Naver Z’s fashion metaverse platform ‘Zepeto’ attracts investment from Softbank, HYBE ファッションメタバース環境「Zepeto」を運営する Naver Z は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)、Mirae Asset、Naver Webtoon、K-POPバンド「BTS(防弾少年団…

「Zepeto」
Image credit: Naver Z

<ピックアップ> Naver Z’s fashion metaverse platform ‘Zepeto’ attracts investment from Softbank, HYBE

ファッションメタバース環境「Zepeto」を運営する Naver Z は、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)、Mirae Asset、Naver Webtoon、K-POPバンド「BTS(防弾少年団)」をマネジメントする JYP、YG Entertainment、HYBE などがリードした最新の投資ラウンドで、2,235億ウォン(約214億円)を調達した。SFV2が170億円相当、それ以外の投資家は主に韓国の事業会社や VC で44億円相当を出資した。

Zepeto は元々、顔認識する画像加工カメラアプリ「SNOW」を開発していた。2016年10月には LINE から出資を受け、顔認識アバターアプリ「Zepeto」をローンチし中国でも人気を集めた。2018年8月にメタバース環境を立ち上げ、今では完全に事業ピボットした格好だ。総ユーザ数2億4,000万人以上のうち、9割が韓国以外の国からのアクセス。また、ユーザ全体の8割が10代で、これは他のメタバースアプリでは圧倒的に欠けている層と言える。デイリーアクティブユーザ数は200万人を超えている。

<関連記事>

Zepeto は、世界的なファッション業界の大手企業からも注目を集めているものも特徴だ。同社は、Dior、Nike、Gucci、Ralph Lauren といったハイブランドとコラボし、Zepeto 上でバーチャルコレクションを発表している。また、世界的に人気の K-POPグループ Blackpink、ITZY、SF9も 、メタバース上でバーチャルイベントを開催したり、メタバース限定の K-POP コンテンツを発行したりしている。

Naver Z は、韓国のモバイルゲーム開発会社 Supercat と、メタバース環境の開発・サービスを目的とした合弁会社 ZEP を設立し、企業がミーティングやワークショップを開催できるメタバース内のバーチャルオフィスを提供する。今回、ベータ版として公開されたメタバース環境「ZEP」は、さまざまな年齢層に利用されることが期待されている。Meta(旧 Facebook)は今年8月、ビジネス会議などにできる VR メタバース環境として「Horizon Worlds(旧 Facebook Horizon)」をローンチしている。

via KoreaTechDesk

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韓国Startup Alliance、12月2日に日本向けデモデイをオンライン開催へ——新進気鋭の韓国スタートアップ9社が登壇

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Startup Alliance(스타트업 얼라이언스)は、2013年7月にソウルで発足した、韓国のスタートアップの世界進出を支援するための NPO だ。韓国政府のイノベーション支援担当省庁である未来創造科学部(미래창조과학부)と連携し、韓国 NAVER(네이버)が運営を支援している。 同組織では2014年から年に一度の頻度で、日本市場への進出を希望する韓国スタートアップを複数招き、東京各所のスタ…

韓国のスタートアップハブであるカンナムにあるカンナムスタイルの黄金像
Image credit: ソウル特別市カンナム区役所

Startup Alliance(스타트업 얼라이언스)は、2013年7月にソウルで発足した、韓国のスタートアップの世界進出を支援するための NPO だ。韓国政府のイノベーション支援担当省庁である未来創造科学部(미래창조과학부)と連携し、韓国 NAVER(네이버)が運営を支援している。

同組織では2014年から年に一度の頻度で、日本市場への進出を希望する韓国スタートアップを複数招き、東京各所のスタートアップハブでピッチするデモデイイベントを開催している。昨年に引き続き、今年も新型コロナウイルス感染拡大に伴う移動制限から、このデモデイイベントをオンラインで開催すると発表した。

オンラインデモデイは、12月2日の朝10時から正午(日本時間・韓国時間共通)、Zoom ウェビナーで配信される予定。ピッチは日本語か韓国語で行われ、視聴者との Q&A セッションには、日本語⇄韓国語の逐次通訳が提供される。なお、視聴参加にはこのフォームから事前登録が必要だ。

以下に登壇予定のスタートアップ9社を紹介する。(各社の都合により、登壇予定は予告無く変更される可能性があります。)

  • Brandi by Brandi …… 2016年にローンチした韓国ファッション EC サイト。8月に NAVER から新たに200億ウォン(約19.1億円)を調達、10月から日本向けのβサービスを開始している
  • Superb AI by Superb AI …… 機械学習に不可欠なデータラベリング作業を AI により自動化し、カスタマイズされた AI トレーニングデータを作成する。Y Combinator W19(2019年冬バッチ)から輩出され、Sequoia のスカウトファンドから調達。
  • Tella by Tella …… メッセージアプリ「カカオトーク」を使った、英語圏のネイティブスピーカーの講師と非ネイティブの学習者の1対1の英会話オンラインサービス。
  • VRAD by VRAD …… 仮想現実(VR)を使った医療トレーニングコンテンツを制作し、それらを流通させるプラットフォームを提供。
  • 数学大王(수학대왕)by Turing …… AI によるカスタム数学教育サービスで、いつでもどこでも絶えず学習をすることができる環境を提供。今年7月には、累積アプリダウンロード数10万件を突破。
  • d.code by n.code …… ファッションを予約販売する「d.code」は、ヨーロッパなど高級ファッションブランド顧客をつなぐ D2C プラットフォーム。予約販売であるため、店舗や工場の在庫問題や衣料ロス問題を解決できる。
  • Sparta Coding Club by Team Sparta(팀스파르타)…… Web やアプリ開発のための、オンラインおよびオフラインのコーディング学習スクール。
  • Uprise by Uprise  …… 投資に向けての努力をしなくても、運用を自動化できる投資サービスを開発・提供。オンライン直接販売、クオンツ運用などにより投資家が収益を得られやすくする。
  • Imgibble by Imgibble …… 画像やビデオをアップロードし、整理し、コメントでき、複数の画像や映像を比ベられるビデオコラボレーションのためのオンラインプラットフォーム。
2017年9月、Startup Alliance が THE BRIDGE X(当時)で開催したデモデイ
Image credit: Masaru Ikeda

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おとり物件無しのオフィス不動産ポータル「R・SQUARE」が82億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(11月15日~11月19日)

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。 Copyright 2021 © Media Recipe. All Rights Reserved. 11月15日~11月19日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは14件で、資金総…

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。

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11月15日~11月19日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは14件で、資金総額は2,463億ウォン(約240億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • プロップテックスタートアップ R Square(알스퀘어)が850億ウォン(約82億円)を調達。国内最大規模の商業用不動産プラットフォームとしてのポジションを確立。調達した資金を使って、プロップテックの高度化と東南アジア進出拡大に注力。
  • 著作権コンテンツマーケット「OGQ」が670億ウォン(約65億円)を調達。当初予想より390億ウォン(約38億円)以上上回る金額を調達。今後の IP コンテンツ、IP 商品コマース事業、NFT など新規市場のスケーラビリティで高い評価を受けた。
  • 中小企業売上分析サービス「CashNote(캐시노트)」を運営する韓国信用データ(한국신용데이터)が、時価総額8,000億ウォン(約770億円)の時価総額で400億ウォン(約39億円)を調達。4月に続いて2回目の後続投資で GS、KB 国民銀行など業界をリードする戦略的投資家から資金を確保し相乗効果を見せた。銀行と協力して中小企業のための新サービスを披露する予定。
  • エドテックスタートアップ Onnui(오누이、兄と妹)が140億ウォン(約14億円)を調達。iPad、SKY(三大名門大学)チューターによる授業で有名な中等対象遠隔塾サービスで、現在まで累積の有料受講生は2万人。調達した資金でサービスを高度化する。
  • 機械学習オペレーション(MLOps)SaaS「Vessl AI(베슬에이아이)」が50億ウォン(約4.8億円)を調達。韓国とアメリカでオフィスを運営し、調達した資金で人材を獲得しグローバル企業にソリューションを提供する計画。

トレンド分析

「今いる会社を辞めて、スタートアップしたい?」

今年ユニコーンになった、地域生活コミュニティ「Carrot Market(당근마켓)」や生鮮食品デリバリ「Market Kurly(마켓컬리)」は、大企業を退社した創業者が設立して成功した代表事例だ。大企業出身の起業家が増え、会社を辞めて創業することを考える会社員も多くなっている。彼らがぜひ参考にしてみると良い話がある。Twitch 創設者 Justin Kan 氏は、以下の4つの条件が満たされていない状態では、絶対会社を辞めて創業すべきではない、と助言する。

Justin Kan 氏は Twitch の成功後、2番目の会社である法律スタートアップ Atrium をローンチし830億ウォン(約80億円)を調達したが、結局2020年にシャットダウンした。その過程で学んだ失敗経験談を共有した。成功と失敗を経験した彼が言った4つの条件とは何だろうか。

共同創業者を探す

一人では何もできない。一人以上の共同創業者がいれば、会社を作ることがはるかに簡単になる。しかし、本当に素晴らしい共同創業者を探すのはスタートアップの旅で一番大変なことだ。Kan 氏は、自分の足りない部分を埋めることができる人を見つけるように助言する。アプリを作成したいのだが、コーディングがわからない場合は、技術面の共同創業者を探すということだ。また、このような技術的条件以外にも、共同創業者は会社ミッション、仕事への献身、価値感まですべて一致する人でなければならない。彼によると、この過程が非常に重要であり、スタートアップ失敗の大部分は共同創業者問題で引き起こされるという。配偶者を選ぶのと同じくらい真剣に扱うようアドバイスする。

プロトタイプの作成

彼はプロトタイプを作る能力がなければ絶対に会社を辞めないでほしい、という。このステップにたどりつけない場合は、あなたを助けることができる共同創業者を見つけることが先だ。彼が言うプロトタイプとは、初期顧客のために最も基本的に機能を最初に構築してみるということだ。初期バージョンなのでバグなどノイズが発生するのは当然だ。完璧性は犠牲にして、コアコンセプトを効果的に表示できるサービス可能なバージョンを作成することに集中するように勧める。

顧客にアイデアを認める

プロトタイプを作成してから顧客と話し合い、どのような不都合があるのか​​を把握した後、本当の問題は何で、どのように問題を解決できるかを探す必要がある。Kan 氏は実に多くの起業家が、顧客ではなく自我に集中していると指摘している。直接顧客の声を聞かずに顧客が望むものを仮定してしまい、フィードバックを聞かずに自分がよりよく知っていると勘違いするというのだ。顧客のフィードバックは最も強力なツールであることに留意し、何らかの方法でフィードバックを取得することこそ、プロダクトフィットを見つけられる方法であるとアドバイスしている。

事前販売

顧客が本当に欲しい製品を作れば、人々が購入するのは自明だ。だから、市場、顧客、価値提案などをよく理解する必要がある。

Kan 氏は職場を辞める前に、ソーシャルメディアで自分を「グル」と呼ぶ人々にだまされないようにとも語った。起業家はほぼ、最初の挑戦で成功することは難しいことを肝に銘じるべきだと言う。また、「起業は描写されたような、クールで派手なものではなく、多くの準備をするよう助言した。そのほかにも、起業のために考慮すべき多くの個人的なことがあるが、本当にスタートアップの成功を望むなら、ある時点ではオールインする(全てを賭ける)必要があることに留意し、さまざまな情報に基づいて、自分に適切なタイミングがいつなのか把握するよう訴えた。

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クラウドファンディング「Wadiz」が97億円調達しロッテグループ入りなど——韓国スタートアップシーン週間振り返り(11月8日~11月12日)

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。 Copyright 2021 © Media Recipe. All Rights Reserved. 11月8日~11月12日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは18件で、資金総額…

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。

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11月8日~11月12日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは18件で、資金総額は2,441億ウォン(約240億円)に達した。

(クリックして拡大)

主なスタートアップ投資

  • クラウドファンディング企業 Wadiz(와디즈)が1,000億ウォン(約97億円)を資金調達。ロッテから800億ウォン(約78億円)を受け入れ、ロッテグループとともにスタートアップ、中小企業のための総合ファンディングプラットフォームに生まれ変わる計画。Wadiz がこれまでにクラウドファンディングを仲介した資金総額は6,000億ウォン(約580億円)を突破した。現在、会員数は400万人。調達した資金はスタートアップ、中小企業スケールアップのための企業融資、直接投資に活用される予定。
  • ファッションプラットフォーム「Brandi(브랜디)」が310億ウォン(約30億円)を資金調達。今年に入って3回目の資金調達。累積調達金額は1,060億ウォン(約100億円)に達した。
  • Crowdworks(크라우드웍스)が200億ウォン(約19億円)規模のプレ IPO 資金調達。 AI 技術の高度化に必要なデータを収集・加工するプラットフォーム。現在、会員数は30万人。
  • 脳疾患 AI ソリューション「Neurophet(뉴로핏)」が190億ウォン(約18億円)を資金調達。調達した資金で、認知症診断標準化技術グローバル臨床試験基盤を磨き、グローバル企業とのパートナーシップを拡大する計画。
  • AI コンタクトセンター運営の Posicube(포지큐브)が110億ウォン(約11億円)を資金調達。保険会社など韓国国内主要金融業界と政府機関に AI コンタクトセンターを提供。
  • ファッション AI ソリューション企業 Omnious(옴니어스)が100億ウォン(約9.7億円)を資金調達。商品画像を分析してショッピングモールの検索効率を改善、画像検索とレコメンドエンジンで、パーソナライズされたショッピング体験を提供。調達した資金で、サービスの高度化と人材採用を計画。
  • ジュエリーテック Bejewel(비주얼)が90億ウォン(約8.7億円)を資金調達。海外事業を拡大し、前年比5倍に達する取引額達成、ジュエリー専門のオフラインストアオープン、事業領域拡張を目指す。

トレンド分析

Sequoia Capital が伝統的なファンドの仕組みを捨てた理由

Sequoia Capital Headquarters
Image credit: Google Street View

世界的ベンチャーキャピタルの Sequoia Capital は先週、が大々的な構造改編を発表した。ファンド寿命が10年ほどの伝統的な VC ファンドサイクルから脱皮し、オープンエンドの形で新しい Sequoia ファンドを作るというものだ。ファンドの償還期限に合わせて収益確定する伝統方式の代わりに、イノベーション企業が上場した後にも共に進める新しい方法を見つけたのだ。

Sequoia は、運用資産残高80億米ドル以上を誇るの AUM を運用するグローバル最大 VC の一つだ。Apple、Google、YouTubeなどに投資した VC で、国内には MarketKurly(마켓컬리)、Musinsa(무신사)、Toss(토스)などユニコーンに投資を進めたことがある。このような影響力を持つ組織がファンド構造を変えると発表したことで、世界市場全体に大きな反響を呼んでいる。

Sequoia Capital がこのような決定を下すようになった背景は何だろうか。Sequoia Capital パートナーの Roelof Botha 氏は、現在の VC モデルが時代遅れであると考えていると述べている。伝統的なファンド構造ではファンド償還期限のため、その後に創出される収益を確保できない立場に置かれることになる。これは、現在の投資環境を反映していないという説明だ。1970年代に定められたファンドサイクルにまだ依存するのは時代錯誤的な考えだ。

例えば、2011年に Sequoia が投資した Square は、2015年上場当時の時価総額が29億米ドルだった。 5年後には860億米ドル、現在の価値は1,170億米ドルを超えている。もし Sequoia が今でも持分を持っていたならば、膨大な収益を確保できただろう。しかし、伝統的な VC ファンド構造では不可能だ。このため、償還期限前に企業価値を最大化することで〝副作用〟も生じた。

韓国国内でも最近スタートアップの時価総額が途方もなく上昇し、初期投資会社が償還に合わせて持分を売却する代わりに、特別に現物に持分を受け取る事例も出てきた。時価総額10兆ウォンが確認された、仮想通貨取引所を運営する Dunamu(두나무)の話だ。

最高の創業者は世界に持続的な影響を与えたいと思っており、彼らの野望は10年という期間に限定されないという考えで、Sequoia は長期的な目で企業に投資する方法をファンド改編の方法で見つけたのだ。

また、Sequoia は Andreessen Horowitz(a16z)、General Catalyst などグローバルトップ VC のように米国証券取引委員会(SEC)に投資アドバイザーとして登録している。これにより、多様な資金を調達、ポートフォリオを支援できる柔軟性を拡張し、仮想通貨など新興資産クラスへの投資をさらに増やすという計画だ。

Sequoia は、新しいファンドの下で現在のような閉鎖型ファンド(クローズドエンド)ファンドも運用し、シード、ベンチャー、成長企業にも投資する予定だ。新しいファンドはアメリカとヨーロッパにのみ適用され、インドや中国市場での適用はまだ明確に明らかにされていない。

Sequoia のような新しい変化は、すべての VC が試せることではない。 Sequoia のポートフォリオは大成功を収めたところが多いが、ほとんどの VC が経験できる成功ではないからだ。しかし、古いルールを脱皮し、ベンチャーキャピタル市場の進化をリードしているという点で、Sequoia の歩みは注目に値する。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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デジタル国際物流「YESBEE」、韓国ブランドのD2C日本進出支援を開始——シリーズBで9.7億円を調達

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<ピックアップ> 아이오앤코코리아, 100억 원 규모 시리즈B 투자유치…일본 D2C 진출 デジタル貿易プラットフォーム「YESBEE(예스비)」を運営する AIO&CO KOREA(아이오앤코 코리아)は、シリーズ B ラウンドで約100億ウォン(約9.7億円)を調達した。このラウンドに参加したのは、KB Investment、KB 証券、韓国投資パートナーズ、SJ 投資パートナー…

Yesbee Hive フルフィルメントセンター
Image credit: AIO&CO KOREA(아이오앤코 코리아)

<ピックアップ> 아이오앤코코리아, 100억 원 규모 시리즈B 투자유치…일본 D2C 진출

デジタル貿易プラットフォーム「YESBEE(예스비)」を運営する AIO&CO KOREA(아이오앤코 코리아)は、シリーズ B ラウンドで約100億ウォン(約9.7億円)を調達した。このラウンドに参加したのは、KB Investment、KB 証券、韓国投資パートナーズ、SJ 投資パートナーズ、The Wells Investment、Crit Ventures、新韓キャピタル。

これまでの中国、アメリカ、東南アジアに引き続き、今夏の調達を受けて、日本の D2C 市場に進出する。3000坪規模のフルフィルメントセンターの拡大を年内に完了し、関連 IT 技術開発に投資する予定。フルフィルメントセンターの拡大により、韓国ブランドの国内配送のみならず、世界中の B2C と B2Bフルフィルメント、貿易通関業務、フォワーディングマッチングも提供する計画。

AION&CO は長年にわたり蓄積した世界中のバイヤーの需要データと、韓国国内 e コマース上位10社の各カテゴリ別トレンド動向を保有している。この情報をもとに、消費財の B2B 貿易取引マッチングだけでなく、ブランド会社の直接海外進出をサポートする D2C サービスを拡大しつつある。

最近では特に、中国の Tmall(天猫)、Taobao(淘宝)、Tiktok Commerce(抖音小店)、JD(京東)、Kaola(考拉)、WeChat(微博)、Suning(蘇寧)、日本のヤフー、PayPay モール、LINE、楽天、Amazon、Qoo10 などの e コマースチャンネルを一括管理できる機能により、韓国有名ブランドの中国と日本への同時 D2C 進出を支援している。

via Platum(플래텀)

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韓国発、イラスト描画や映像編集などのビデオ講座サービス「Coloso」が日本進出

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<ピックアップ> 데이원컴퍼니 콜로소 CIC, 일본 서비스 오픈…연내 미국에도 진출 韓国のエドテックスタートアップ Day 1 Company(데이원컴퍼니)の社内創出スタートアップ Coloso(콜로소)が日本市場に進出した。Coloso は、イラストや映像編集などの自営・フリーランサー向けの講義をオンラインで提供する。2019年にサービスを開始した Coloso は今年に入って売上高1…

Coloso(콜로소)
Image credit: Day 1 Company(데이원컴퍼니)

<ピックアップ> 데이원컴퍼니 콜로소 CIC, 일본 서비스 오픈…연내 미국에도 진출

韓国のエドテックスタートアップ Day 1 Company(데이원컴퍼니)の社内創出スタートアップ Coloso(콜로소)が日本市場に進出した。Coloso は、イラストや映像編集などの自営・フリーランサー向けの講義をオンラインで提供する。2019年にサービスを開始した Coloso は今年に入って売上高100億ウォン(9.7億円)を達成しており、日本に続き、年内にはアメリカにも進出する計画だ。

Coloso では韓国を代表するイラストレーターによる講義のほか、日本のクリエイターらによるオリジナルコンテンツも提供する。一度決済するだけで、コンテンツが無制限かつ永遠に視聴を繰り返せるのが特徴。今後はヘアメイク、菓子作り、料理などライフスタイル全般にまでビデオ講義を拡大する。

Day 1 Company は2019年に設立され、MOOC(Massive Open Online Course)サービスを開発。今年に入り、オンライン韓国語講座「テモ」をリニューアルするなど、日本向けのサービス展開を進めている。韓国ではこれまでに社会人向け MOOC「First Campus(패스트캠퍼스)」など4つのサービスをローンチ。これまでに11社から415億ウォン(約40億円)を調達している。

via Platum(플래텀)

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自動運転の42dot、韓国のシリーズA史上最大の100億円調達など——韓国スタートアップシーン週間振り返り(11月1日~11月5日)

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。 Copyright 2021 © Media Recipe. All Rights Reserved. 11月1日~11月5日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは19件で、資金総額は…

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。

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11月1日~11月5日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは19件で、資金総額は1,974億ウォン(約190億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • 自動運転スタートアップ 42dot(포티투닷)が1,040億ウォン(約100億円)を調達しシリーズ A ラウンドをクローズ。シリーズ A ラウンドとしては韓国最大規模。累積調達額は1,530億ウォン(約150億円)。調達した資金を使って、技術高度化、技術投資拡大(M&A、持分投資)、事業加速化(出資、合弁法人設立)、核心人材確保を始める予定。
  • 家畜デジタルヘルスケアソリューション「AID Korea(한국축산데이터)」が200億ウォン(約19億円)を資金調達。家畜舎に設置された監視カメラで家畜の動きを AI 分析し、血液から免疫力データを収集して家畜の健康状態を診断するソリューション「Farmsplan(팜스플랜)」を提供。調達した資金で豚以外への対象家畜種拡大、人材拡大、グローバル進出などを推進。
  • IVWorks(아이브이웍스)が205億ウォン(約20億円)を資金調達。システム半導体の核心素材である窒化ガリウム(GaN)ウエハーを生産する同社は、今回調達した資金を生産施設増設と人工知能生産プラットフォームの高度化に活用する予定。
  • AIスタートアップ ActionPower(액션파워)が133億ウォン(約13億円)を資金調達。ActionPower は音声認識、自然言語処理など AI コア技術基盤を提供。調達した資金を活用し、技術の高度化により動画の取り込み内容要約サービスなどを準備中。
  • 旅行スタートアップ Waug(와그)が120億ウォン(約11億円)を資金調達。調達した資金で国内外旅行アクティビティ産業の DX 推進に向け、ホテル管理システムの非対面 CMS(Channel Management System)及び PMS(Propety Management System)市場に進出予定。
  • 都市文化コンテンツプラットフォーム「UrbanPlay(어반플레이)」が85億ウォン(約8.1億円)を資金調達し、事業領域を地域に拡張、文化複合型の小売体験とハイパーローカルなど、新しい形態のライフスタイルトレンドに合わせた特化サービスを提供する計画。
  • 分散オフィス運営会社 Alicorn(알리콘)が40億ウォン(約3.8億円)を資金調達。ハイブリッドワーク環境移行のためのオンライン・オフライン統合プラットフォームの拡大を予定。
  • 仲介手数料半額不動産プラットフォーム「Dawin Property(다윈중개)」が30億ウォン(約2.9億円)を資金調達。事業領域をアパート、オフィス中心からワンルーム、ヴィラなどに拡大し、住宅や商店街に対するサービスも追加する計画。

トレンド分析

スタートアップがスタートアップを買収する理由

Tada(타다)

最近、「Toss(토스)」を提供する Viva Republica が Tada(타다)を運営する VCNC を買収した。金融プラットフォーム企業がモビリティスタートアップを買収したという事実に多くの人々が疑問を抱いた。近年、スタートアップがスタートアップを買収する事例が増えている中で、同業ではない全く異なる分野の企業を買収する事例もしばしば登場している。同種でも異種でも、スタートアップが事業拡大のための方法として買収戦略をとることは新しい話ではない。ユニコーンスタートアップにはよく見られた現象だ。

買収合併でスタートアップが成し遂げようとしているのは、事業領域の拡大、人材確保、技術確保、競合牽制、市場先取などだ。今年に入って大規模な資金を投資されたスタートアップが増加し、このような現象がより際立っている。

買収を通じて事業を拡大してきた代表的なユニコーンに Yanolja(야놀자) がある。Yanolja は急速に事業領域を拡大するため、2018年頃からスタートアップ買収はもちろん、投資も積極的になっている。IPO のために規模を拡大しているという話も出ている。昨年は Triple(트리플)、Nowbusking(나우버스킹)、Spring Onward(스프링온워드)、Lambda 256(람다256)、Frientrip(프랜트립)などに投資、レジャー総合プラットフォームを跳躍するための青写真を用意した。今年10月には韓国第1世代 e コマースプラットフォーム「Interpark(인터파크)」を2,940億ウォンで買収、海外旅行市場を本格攻略すると明らかにした。もはや、スタートアップが時代から取り残された上場企業を買うことも新しいことではなくなった。

Yanolja(야놀자)

今年は特にスタートアップ間の買収合併が活発だった。今年、大規模投資誘致に成功した企業の大半が、買収に熱を上げている。大規模な資金調達とともに買収合併に乗り出した代表的なスタートアップは以下の通りだ。

  • 金融プラットフォームの Viva Republica(Toss)が4,600億ウォンを調達 …… VCNC(Tada)を買収
  • データソリューションの韓国信用データ(한국신용데이터)が400億ウォンを調達 …… Persona(페르소나)を買収
  • ホテルソリューションの H2O Hospitality(H2O 호스피탈리티)が300億ウォンを調達 …… Replace(리플레이스)、ImGATE(아임게이트)を買収
  • 中古取引市場「ポンゲ・ジャント(번개장터、雷市場)」が300億ウォンを調達 ……「Price Golf(프라이스골프)」運営の S_Bridge(에스브릿지)、Market Inu (마켓인유)を買収
  • データ農業スタートアップ Greenlabs(그린랩스)が200億ウォンを調達 ……V Hows(브이하우스)、Meat Artisan(예술소)、Real Farm(리얼팜)を買収
  • シルバーテックの韓国シニア研究所(한국시니어연구소)が100億ウォンを調達 …… Smile Senior(스마일시니어)を買収
  • 「BanBan Taxi(반반택시)」運営の Kornatus(코나투스)が70億ウォンを調達 …… T-One Mobility(티원모빌리티)を買収
  • IT人材養成プラットフォーム「CodeStates(코드스테이츠)」が25億ウォンを調達 …… HDM(학생독립만세、学生独立万歳)を買収
  • Bucket Place(버켓플레이스)……  Zibda(집다)を買収
  • Six Shop(식스샵)……  Clayful(클레이풀)を買収
  • Socialbean(소셜빈)…… Wildcat(와일드캣)を買収

スタートアップが買収する際は同種のスタートアップを買収することが一般的だが、すぐに別の領域に事業を拡大するための異種間のスタートアップの買収事例も見られる。今年であれば、代表例は VCNC(Tada)を買収した Viva Republica だ。金融とモビリティは全く違う領域のようだが接点が無いわけではない。データという要素が2つの企業を結びつける。Tada の買収を通じて新しいサービスを披露、ユーザには Toss 決済などフィンテックを活用できる環境を整える計画だ。すでに東南アジアなど海外では金融とモビリティの結合が新しくはない。結局、Toss の Tada 買収も事業領域とユーザの獲得で規模を拡大し、Kakao など競合を牽制するためのものとして実施されたわけだ。

投資関係者らは、既存の大企業が社内で新サービスを社内で開発すべきと考える一方、スタートアップのような外部の力を資金を使って確保し、時間を稼いで早くスケールさせる戦略で市場を先取する動きに乗り出せば、今後スタートアップ間の買収合併事例はさらに増えるだろうと予想した。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

【原文】

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BTSの所属事務所、仮想通貨取引所「Upbit」運営に出資——NFT共同事業とウェブトゥーン制作を発表

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<ピックアップ> BTS agency Hybe announces joint NFT venture with largest South Korean cryptocurrency operator Dunamu, and a webtoon series K-POP ヒットメーカー BTS(防弾少年団)が所属する韓国企業 Hybe(旧 Big Hit Entertainment)はソウルで…

BTS と Tomorrow X Together とフィーチャーした、ファンアプリ「WeVerse」のプロモーション
Image credit: Big Hit Music

<ピックアップ> BTS agency Hybe announces joint NFT venture with largest South Korean cryptocurrency operator Dunamu, and a webtoon series

K-POP ヒットメーカー BTS(防弾少年団)が所属する韓国企業 Hybe(旧 Big Hit Entertainment)はソウルで記者会見を開き、新たなポップアクトを立ち上げ NFT に投資することを明らかにした。今後、韓国最大の仮想通貨取引所「Upbit(업비트)」を運営する「Dunamu(두나무)」に非公開額の投資を実施し、BTS やその他の Hybe アーティストをフィーチャーした非代替トークン(NFT)発行するジョイントベンチャーを立ち上げる。

Hybe はまた、ユニバーサルミュージック傘下のレーベル「Geffen Records」と提携し、アメリカで世界的に活動するガールズグループを、日本でボーイズバンドを準備していると発表した。Hybe は、女性チームのメンバーを募集するオーディションを開始しており、現在、日本での活動に取り組んでいて、このオーディションには昨年、ボーイズバンド「Enhypen」を輩出したコンテスト番組「I-LAND」で紹介された4人が参加する予定だ。

Hybe は、独自のファンコミュニケーションアプリ「Weverse」を展開していて、Naver のライブストリーミングアプリ「V Live」との連携を計画している。BTS のメンバーが手がけた Weverse の新バージョンとゲームは、来年リリースされる見込み。また、Hybe 所属アーティストをフィーチャーした作品が来年、人気のデジタルコミックプラットフォーム「Naver WEBTOON(네이버 웹툰)」や、Naver が買収したカナダの小説創作プラットフォーム「Wattpad」で公開される予定だ。

今回のニュースは、ソーシャルメディア上で Hybe のファンから広く称賛されたが、NFT ベンチャーの立ち上げについては「No NFT」と宣言するコメントが多数寄せられ、NFT とリアルのグッズのどちらが環境に悪いかという議論に発展した。ブロックチェーン技術を利用した NFT は環境に優しくないとする意見があり、一部では、BTS が最近国連で行った気候変動への対策を求めるスピーチと相反するとの見方もある。

via South China Morning Post

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代替肉、介護DX、バーチャルヒューマン制作元などが資金調達——韓国スタートアップシーン週間振り返り(10月25日~10月29日)

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。 Copyright 2021 © Media Recipe. All Rights Reserved. 10月25日~10月29日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは17件で、資金総…

本稿は、韓国のスタートアップメディア「Startup Recipe(스타트업 레시피)」の発表する週刊ニュースを元に、韓国のスタートアップシーンの動向や資金調達のトレンドを振り返ります。

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10月25日~10月29日に公開された韓国スタートアップの調達のうち、調達金額を開示したのは17件で、資金総額は1,031億ウォン(約99億円)に達した。

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主なスタートアップ投資

  • 代替肉スタートアップ Gikuin Company(지구인컴퍼니)が280億ウォン(約27億円)を調達。代替肉「UNLIMEAT」を発売後、グローバル市場へ拡大中。コンビニエンスストア CU にベジタリアン製品を提供しており、ドミノピザとは UNLIMEAT を使ったピザやパスタを発売。代替肉専用に特化したクリーンミート(培養肉)工場を設立し、2022年上半期に稼働を目指す。
  • シルバーテックスタートアップの韓国シニア研究所(한국시니어연구소)が110億ウォン(約11億円)を調達。主力事業は在宅介護の DX で、訪問療養センターの行政業務自動化 SaaS、介護士求人求職お知らせサービスを運営。調達した資金を使って、全国のケアパートナーネットワークの拡大と積極的な買収合併に乗り出す計画だ
  • 冠動脈バイパス手術ロボット開発会社 LN Robotics(엘엔로보틱스)が80億ウォン(約7.7億円)を調達。術者の動作をロボットシステムで実現する自動化やハプティックなど、差別化された技術を実装したとの評価。調達した資金で、臨床試験を進める計画。
  • 子供のためのフィンテックを開発するスタートアップ LemonTree(레몬트리)が50億ウォン(約4.8億円)をシード調達。親が子どものお金管理、金融教育、株式投資まで一度に管理できるアプリサービスを準備中。
  • バーチャルヒューマン制作会社 dob Studio(디오비스튜디오)が50億ウォン(約4.8億円)を調達。 CG の代わりにディープラーニング技術でバーチャルヒューマン「RUI(루이)」を制作、コストと期間を大幅に削減。調達した資金で、AI 技術の高度化とバーチャルヒューマンコンテンツ制作プラットフォームを構築する予定。
  • オンライン趣味生活プラットフォーム「Hobbyful(하비풀)」が41億ウォン(約4億円)を調達。趣味コンテンツとキットを組み合わせて提供。資金調達を契機にクリエイター、ブランド、IP と協力し、趣味コンテンツに合わせた趣味キット販売事業を拡大。クリエイターコマースソリューションとその物流システムも構築の予定。
  • グローバルトラベルモビリティプラットフォーム「Movv(무브)」が40億ウォンを調達。東南アジアにドライバー付属のレンタカーサービスを披露し、成功の可能性を検証。韓国国内でもモビリティサービスをローンチ。アジア11カ国40以上の都市でサービス中。来年上半期にヨーロッパへ進出する計画。
  • 3Dデジタルファッションメタバスプラットフォーム「Breezm(브리즘)」が30億ウォン(約2.9億円)を調達。ナイキやフィラのようなブランドに多様な拡張現実(XR)技術を提供する同社は、アイテム形態と質感を再現できる技術を開発。NFT 市場への進出を準備しており、オンラインショッピングを超えてファッションメタバースへの参入を目指す。

トレンド分析

経験者が語る、Y Combinator に採択されるためのカギ

世界最高の評判を持つアクセラレータ Y Combinator(YC)に採択される韓国スタートアップが最近増加傾向にある。これまで Memebox(미미박스)SendBird(센드버드)Soomgo(숨고)Miso(미소)Mars Auto(마스오토)NFT Bank(NFT 뱅크)Quotabook(쿼타북)などが採択された。

また、SendBird は今年ユニコーンの地位を獲得した。コロナ禍で、YC はオフラインプログラムをオンラインに完全転換し、アメリカ国外のスタートアップに投資を積極的に進める一方、アジア地域のスタートアップ投資も拡大中だ。韓国スタートアップにも機会が増えたわけだ。

中でも、NFT 情報分析プラットフォーム「NFT Bank(2021年夏バッチ採択)」と株主管理プラットフォーム「Quotabook(쿼타북、2021年冬バッチ採択)」は、直近で YC 採択のニュースを伝えたスタートアップだ。両社の代表が YC のサポートを受けたいスタートアップのために経験を共有してくれた。

<NFT Bank(NFT 뱅크)CEO キム・ミンス(김민수)氏>

  • アメリカの大学卒業し、YC に関心が大きかったため、創業と同時に最初のマイルストーンを YC 採択に設定。ブロックチェーン分野と1人創業者の採択スタートアップが少なく悩んだが挑戦した。
  • 企業の一行紹介(タグライン)では、他の卒業チームの情報を参照。「UBER for ××」などが多く、これを真似した。
  • 資料の志望欄では、3つの問いに集中した。何をするのか、なぜ私たちなのかなど。
  • 資料では、どのように成長するのか、企業の将来価値を見るという観点でラフながら発展過程を説明した。1人創業者であるため、時間の推移に応じてプラットフォームの成長を見せた。
  • 1回目のエントリでは不合格。「5ヵ月後、また挑戦しろ」とメールをもらって再挑戦。サービスの評価を受けられるまでやるつもりで挑戦。
  • 2回目のエントリでは、問いの代わりに要素に集中し、プロダクト、チーム、トラフィックを強調し、簡単かつ簡潔に50単語で作成して合格。
  • 書類合格後のインタビュー日程は迅速に申請することをお勧めする。(早めに申込めば、2〜3週間の余裕がある)
  • インタビュー準備のために、エンジェル投資家の頼んでリハーサルを数多くこなし、YC 経験者の助けを得た。
  • 10分オンラインインタビューでは、YC のパートナー4人が参加し質問を受けまくる。
  • どんなサービスをするかという質問には、簡単に答えられるよう回答を準備。
  • 頑なに30~40の質問を受ける。チーム、マーケットトラクションにフォーカス。1つにつき、10〜30秒間で答えなければならない。答えは短く即答し、細かい説明はしない。インタビュー中にケンカにならないよう、創業者同士は事前に口裏を合わせておく。
  • 英語の問題ではなく、準備の問題。
  • インタビュー合格時の結果当日発表。追加のインタビューリクエストが来る可能性がある。
  • 「なぜ会社を韓国で設立したのか」という質問があった(YC から投資を受けるには、アメリカに社の登記を移転しなければならない)。
  • 直接パートナーから呼び出されたが、最終的に投資は拒否された。
  • 理由は、YC 内のブロックチェーン分野のネットワークが不足していたことと、当時の我々の時価総額が非常に高まっていたためだ。結果的に、すでにブロックチェーン分野でグローバル地位を持つ投資会社から資金調達した。
  • 今後の投資で持分希釈が予想より速くなるため、YC の持分7%も考慮した。
  • コロナ禍でオンライン進行に転換。オフラインネットワーキングのメリットが減ったため悩んだ末に YC から投資を受けることは拒否した。最終的には良い選択だったと思う。
  • アーリーの場合は、YC を無条件に推奨する。
  • NFT Bank が YC に採択された経緯は、ここで詳しく確認できる。

<Quotabook(쿼타북)CEO チェ・ドンヒョン(최동현)氏>

  • アジアへの市場拡大のサポートを受けるためにエントリ。スタートアップ参考資料などを探してより好奇心。 YC が投資契約標準を作ったところという特徴も魅力。
  • Quotabook はB2Bサービスでグローバルネットワークが重要。実際に採択されたチーム同士が互いにメールを送り、サービスを推薦するケースは多い。グローバルネットワークを迅速に構築できるメリットがある。
  • 書類はできるだけ具体的に書いて、主観的表現、主観的成果は避ける。
  • 数字を正確に言及し、現状を正直に論理的に作成。
  • 個人的にはオフラインプログラムよりもオンラインのメリットがあると思う(アメリカへ行って競う理由が無いから)。オフラインネットワーキングできないのは残念だが、経営層の移動の渡米が不要で時差ボケの影響も少ない。
  • インタビューの10分は本当に短い。インタビューで、プレゼンター各自の役割を分けたが失敗。ほとんど自分が答えた。
  • 「急速に成長している」と言うのではなく、数字で説明すること(Twitch 創業者 Justin Kan 氏のアドバイスを参考に)
  • その分野の専門家だと思って自信を持って話すこと。ただし、防御的ではなく率直で透明に説明すること。「不足していることはわかっているが、こう補完しようと思う」と答える。
  • アーリーであるがゆえに、チームに関する質問がある。力量が揃って互いに補完できている点を強調する。
  • 小さなアイデアでどのように大きくするか説明する。すべてを数字で話すこと。例としては、「私たちの顧客はX人、市場のサイズはX、私たちは市場のX%を占めるだろう。」
  • インタビューは短いので英語は練習すれば可能。ただし、採択されたチームは英語が上手な人がほとんどである。
  • 落ちるとメール、採択されると当日電話(Whatsapp)で知らせが来る。
    採択後には行政上の障壁が存在する。会社をアメリカに移転しなければならないことを考慮。Quotabook はシンガポールへの登記移転を進めている。
  • ネットワーキングでは情報役に徹し、メリットは自分から積極的に得ようとしないと得られない。とはいえ、あまりにネットワーキングに埋没する必要はない。事業成果を増やし、デモデイを過ぎても遅くない。
  • 公開デモデイの前に、YC 採択者同士で同窓デモデイが行われるのは特徴でありメリットだ。
  • YC 採択経験者から先に投資を受け、公開デモデイ時にはそれをレバレッジができるというメリットも存在する。

【via StartupRecipe】 @startuprecipe2

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