BRIDGE

タグ 九州・山口ベンチャーマーケット

9県屈指のスタートアップや企業を表彰する、九州・山口ベンチャーアワーズが開催——遠隔看護サービスのワーコン、介護管理PFのウェルモが大賞

SHARE:

九州の8県と山口県などからなる九州・山口ベンチャーマーケット(略称:KVM)実行委員会は7日、福岡市内で4回目となる九州・山口ベンチャーアワーズ(略称:KV アワーズ)を開催した。創業3年以内を大賞とするスタートアップ部門には9社、創業年数に条件を設けないベンチャー部門には9社が登壇。それぞれの部門で、大賞、優秀賞、地域活性化賞が選ばれた。 以下に表彰を受けた各社を紹介する。なお、NICT 賞を受…

Image credit: KVM

九州の8県と山口県などからなる九州・山口ベンチャーマーケット(略称:KVM)実行委員会は7日、福岡市内で4回目となる九州・山口ベンチャーアワーズ(略称:KV アワーズ)を開催した。創業3年以内を大賞とするスタートアップ部門には9社、創業年数に条件を設けないベンチャー部門には9社が登壇。それぞれの部門で、大賞、優秀賞、地域活性化賞が選ばれた。

以下に表彰を受けた各社を紹介する。なお、NICT 賞を受賞したエネフォレストは、情報通信研究機構(NICT)が主催する令和元年度「起業家万博」(2020年3月5日 東京・JP タワーホール&カンファレンスで開催)に出場する九州地区代表に選ばれた。

<情報開示> 筆者も今回審査員を務めさせていただいた。本稿記事中には評価的要素を含めていない。

【スタートアップ部門 大賞】【地域活性化賞】おるけん by ワーコン(福岡県)

Image credit: Masaru Ikeda
Image credit: Masaru Ikeda
Image credit: Masaru Ikeda

ワーコンは、非接触のバイタルセンサー、在宅医療対応用ロボット、遠隔操作薬ボックス、遠隔見守り、駆けつけ看護師のネットワークで構成された、高齢者向けの遠隔看護サービス。既存の遠隔見守りサービスでは、現場に人が駆けつけても病院に救急搬送しないと救護や医療措置を提供できないが、ワーコンでは看護師が駆けつけるため即座に看護措置を施すことが可能。海外展開を視野に医療保険に依存しないビジネスモデルを想定しており、バイタルデータを情報銀行に預けるなど複数の収入源確保を検討している。

【スタートアップ部門 優秀賞】QREA by QREA(佐賀県)

Image credit: Masaru Ikeda

過敏性腸症候群(IBS)患者(は公共の場で突然の便意に襲われ、トイレ探しに困ることが多い。QREA は会員制モデルにより、公共の場にスマートロックで入室できる有料トイレのネットワークを作る。商業施設のトイレを活用し、スマートフォンから一定期間、ユーザが優先的に利用権をキープできる機能を提供する。相鉄×高島屋アクセラレーションプログラム第3期に採択され、今年11月から PoC を開始予定。

【ベンチャー部門 大賞】MILMO by ウェルモ(福岡県)

Image credit: Masaru Ikeda
Image credit: Welmo

ウェルモは、地域の介護情報を見える化し、利用者のニーズに合った介護サービスを、より選択しやすくするデータベース「MILMO」を提供。介護領域において、介護サービス計画(ケアプラン)を作成するのはケアマネージャーの仕事だが、ケアプランは非常に複雑であり選択肢が多いため、ケアマネージャーでさえ、すべてを把握し自信を持って作成できる人は多くない。MILMO では、多くの情報からケアマネジャーが高齢者・家族のニーズに合った介護事業者や団体を探し提案できるように支援する。累積で18.4億円を調達。

<関連記事>

【ベンチャー部門 優秀賞】インフルエンザウイルスの超高感度モニタリング by スディックスバイオテック(鹿児島県)

Image credit: Masaru Ikeda

現在、インフルエンザに感染しているかどうかを調べるのに使われる、鼻腔から採取した検体を検査するイムノクロマト法では、ウイルスが一定以上に増えていないと陽性反応が出ないなど課題が多い。検体採取時にぬぐい棒を鼻腔に入れるため、患者の痛みも伴う。スディックスバイオテックでは、ナノ粒子を利用したインフルエンザウイルスの超高感度検出法を開発。ウイルスを濃縮することで、唾液だけで極超低濃度のウイルス遺伝子の検出を可能にした。インフルエンザを発症していない、未病患者の検出にも応用できる。

【ベンチャー部門 地域活性化賞】有料試飲型観光酒蔵 by 通潤酒造(熊本県)

Image credit: Tuzyun.com

創業240年の造り酒屋である通潤酒造は、日本酒の価値創造のための商品開発を行なっている。ワインツーリズムが成功しているナパバレーのワイン周辺産業にヒントを得、酒蔵の一部を観光客が訪問して日本酒を試せる観光酒蔵にリノベーションし、日本内外から観光客が訪れ日本酒を有料試飲できるサービスを提供している。刀剣をモチーフに作られたお酒「蛍丸」はゲームユーザらの間でも人気を呼び、コミックマーケットでは数百万円を売り上げるなど評価が高い。

【NICT賞「起業家万博挑戦権」】エアロシールド by エネフォレスト(大分県)

Image credit: Masaru Ikeda

エネフォレストは、水平ルーパーと反射板を使った紫外線による空気感染対策装置「エアロシールド」を開発。空気感染を防ぐ上で従来の方法では、人がいる場所での恒常的な利用が難しかったが、エアロシールドは紫外線の強度を維持したまま、水平に遠くまで安全に照射することが可能。高所に設置することで、常時運転している状態でも人に悪影響を及ぼす可能性がないため、老人介護施設や託児所などで導入されている。

----------[AD]----------

9県屈指のスタートアップや企業を表彰する、九州・山口ベンチャーアワーズが開催——既存メーター遠隔監視のLiLz、衛星開発のQPS研究所が大賞

SHARE:

九州の8県と山口県などからなる九州・山口ベンチャーマーケット(略称:KVM)実行委員会は20日、福岡市内で4回目となる九州・山口ベンチャーアワーズ(略称:KV アワーズ)を開催した。創業3年以内を大賞とするスタートアップ部門には9社、創業年数に条件を設けないベンチャー部門には9社が登壇。それぞれの部門で、大賞、優秀賞、地域活性化賞が選ばれた。 以下に表彰を受けた各社を紹介する。なお、スタートアップ…

4th-kvm_featuredimage

九州の8県と山口県などからなる九州・山口ベンチャーマーケット(略称:KVM)実行委員会は20日、福岡市内で4回目となる九州・山口ベンチャーアワーズ(略称:KV アワーズ)を開催した。創業3年以内を大賞とするスタートアップ部門には9社、創業年数に条件を設けないベンチャー部門には9社が登壇。それぞれの部門で、大賞、優秀賞、地域活性化賞が選ばれた。

以下に表彰を受けた各社を紹介する。なお、スタートアップ部門で大賞を受賞した Lilz は NICT 賞も獲得し、情報通信研究機構(NICT)が主催する平成30年度「起業家万博」(2019年3月12日 東京・丸ビルホールで開催)に出場する九州地区代表にも選ばれた。

<情報開示> 筆者も今回審査員を務めさせていただいた。本稿記事中には評価的要素を含めていない。

【スタートアップ部門 大賞】LilzGauge(リルズゲージ)by LiLz(沖縄県)

4th-kvm-lilz

ビルなどの設備メンテナンスにおいては、毎日のように担当者が設備を巡回し、メーターが示す値を記録し、異常な兆候が無いかを確認する必要がある。人手不足などの観点から、これらのメーターはスマートメーターなどにリプレイスされ、記録や分析が自動化されることが望ましいが、設備を止めることができなかったり、スマートメーターを動かすための電源や通信ネットワークは確保できなかったりすることが多い。

4th-kvm-lilz-nict-award-winner

LiLz の LiLzGauge(リルズゲージ)は、現在備わっているアナログのメーターをカメラで撮影、それをクラウドにアップロードし文字認識・画像認識することにより値を記録・分析する。アナログメーターを使って、スマートメーターが行うのと同じことが可能になる。正確な値の記録ために HD カメラを採用しているが、電池でも長期間稼働する省電力設計にノウハウがあるという。機器の異常兆候を目的として、特定音の検索サービス(LiLz Sound Search)も開発している。

【スタートアップ部門 優秀賞】RightARM(ライトアーム) by テラスマイル(宮崎県)

4th-kvm-terasmile

テラスマイルは、農業経営の見える化、AI を使った出荷予測サービスを提供する「RightARM」を開発。農業生産者に、さらに稼ぐことができるデータ基盤を構築することを目指している。もともとは農家に対するコンサルティングサービスを提供するためのツールとして開発されたが、最近では、地域の農業生産者のコミュニティなどを通じてサービスの浸透を図っており、農家に直接使ってもらうケースが増えているという。

【スタートアップ部門 地域活性化賞】Sobamii(ソバミー)by 周南マリコム(山口県)

4th-kvm-shunan-maricom

周南マリコムは、高齢者見守りや安否確認を目的とした緊急通報サービスの「早助(サスケ)」、生活モニタリングシステムの「カデモ」などのサービスを提供している。今回は、家電の電源入切が一定期間無いと、予め登録された家族などに通報ができる IoT デバイス「Sobamii(ソバミー)」を紹介した。社内にオペレータが緊急通報に対応できるコールセンターを備えており、Sobamii と連携した対応サービスなども検討中の模様。

【ベンチャー部門 大賞】全天候型小型レーダー衛星 by QPS 研究所(福岡県)

4th-kvm-qps

QPS 研究所は、SAR(合成開口レーダー)を使った全天候型の観測衛星を開発している。SAR の採用により光学系衛星と異なり日光の当たっていない夜間でも撮影でき、雲や雨などの障害物にも影響されにくい。地上1メートルの分解能を持ちながら、小型・軽量で低コスト化に成功していることが特徴。

低コスト化により衛星を複数打ち上げが容易になり、世界中のほぼどこでも約10分以内に撮影が可能だという。10分単位の画像取得で、交通・鉄道・船舶往来の動向把握など利用分野の拡大が期待される。2017年、シリーズ A ラウンドで23.5億円を調達している。

【ベンチャー部門 優秀賞】夢雀 MUJAKU by Archis(山口県)

4th-kvm-archis

山口県最古の蔵元である堀江酒場が仕込んだ長期熟成の純米大吟醸酒を、Archis が海外富裕層向けにプロデュースした「夢雀 MUJAKU」。2016年の発売時には、1本8万8,000万円という価格でありながら、日本酒フリークの外国人に親しまれ話題を呼んだ。現在は、ドバイや香港など富裕層が多く住む大都市のレストラン、ホテル、デパートなどに販路を広げている。

【ベンチャー部門 地域活性化賞】コスモマスター by サークル・ワン(大分県)

4th-kvm-circle-one

サークル・ワンは、従来からある無線技術を、インターネットを使ったしくみに置き換えることで利便性の向上を狙う。コスモマスターは、従来の防災無線とラジオのしくみを、スマートフォン上にインストールしたアプリで代用しようというものだ。自治体が防災無線を設置したり、住民に専用ラジオを配布したりするにはコストがかかるが、これをスマホアプリに置き換えることで費用が削減できる。インターネットを使っているため、災害耐性も高い。

----------[AD]----------