本稿は、Disrupting Japan に投稿された内容を、Disrupting Japan と著者である Tim Romero 氏の許可を得て転載するものです。 Tim Romero 氏は、東京を拠点とする起業家・ポッドキャスター・執筆者です。これまでに4つの企業を設立し、20年以上前に来日以降、他の企業の日本市場参入をリードしました。 彼はポッドキャスト「Disrupting Japan」を…
最近はスタートアップのように運営していますが、私は2000年にアメリカで PhD を取得後、父の事業を手伝うために日本に戻りました。数件の新しい事業形態を作り、2003年に CEO に就任しました。私は2010年までに資金調達し、IPO したかったのです。しかし、会長である私の父は、外部から投資を受け入れることを好みませんでした。彼は経営権を維持したかったのです。自分で会社を作り IPO した祖父のことが、父をそう思わせたのでしょう。祖父は財政的に成功していましたが、(IPO により)結果的に経営権を失いました。父は、そのような目に合わないようにしたかったのです。
Tim:
ということは、あなたは三代目の起業家ということになりますね。
阪根氏:
そういうことになりますね。いずれにせよ、父と私は、イノベーティブな部門を新会社としてスピンオフさせ、私が CEO に就任し、ビジネスの拡大に向けて資金調達することを決めました。これまでに9,500万ドルを調達しています(編注:2016年11月の60億円調達に続き、2017年6月にアメリカの KKR、香港の復星国際、鈴与、滋賀銀行、大和企業投資などから25億円を調達した)。当初の調達ラウンドはランドロイド以外の製品のためのものでしたが、最近の調達はランドロイドを改善し、積極的に海外展開するためのものです。
ランドロイドは、そのオープニングシーンから大きな黒の一枚岩のような形をしており、最も目につくのは HAL を思わせる大きくて丸いライトだ。でも、2001年宇宙の旅がランドロイドのデザインに影響を与えたとは思っていない。HAL は後に、殺人を犯す心身症にかかったからだ。それに、阪根氏やセブン・ドリーマーズのチームは、(HAL のように)自分たちを他者と比べようとはしない。人工知能にとって簡単なタスクや難しいタスクについて考えれば考えるほど、未来は HAL ではなくランドロイドのようなものになるのだろうと確信するようになった。
今年開催されたラスベガスの CES や CEATECH JAPAN といったコンシューマーエレクトロニクスの見本市で話題をさらった国産プロダクトがある。 ランドロイドだ。 画像解析、人工知能、ロボティクスの「調和」が編み出したのは「全自動衣類折りたたみ機」というイノベーションで、国内の技術集団「seven dreamers laboratories(以下、セブンドリーマーズ)」が開発元になっている…
セブンドリーマーズ代表取締役の阪根信一氏
今年開催されたラスベガスの CES や CEATECH JAPAN といったコンシューマーエレクトロニクスの見本市で話題をさらった国産プロダクトがある。