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Grouponの上場から中国の共同購入サイトLashou(拉手)が学んだ教訓

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【翻訳 by Conyac】 【原文】 (この記事はAhn SeungheaとJason Linによって共同執筆された。Ahn は中国初の共同購入検索プロバイダー「LetYo.com(来優団購)」の創業者兼CEO。Jasonはシンガポール国立大学政治学科の学生で、現在は北京で「LetYo.com」の事業開発をしている。) 6億5400万ドルという巨額の損失を計上したにもかかわらず、Grouponは…

【翻訳 by Conyac】 【原文】

(この記事はAhn SeungheaとJason Linによって共同執筆された。Ahn は中国初の共同購入検索プロバイダー「LetYo.com(来優団購)」の創業者兼CEO。Jasonはシンガポール国立大学政治学科の学生で、現在は北京で「LetYo.com」の事業開発をしている。)

6億5400万ドルという巨額の損失を計上したにもかかわらず、Grouponは2011年11月4日にIPOを果たした。Groupon は共同購入業界でIPOを果たした最初の企業だが、「将来の共同購入ビジネスにとって、これは何を意味するのか」という激しい議論を引き起こした。

Groupon の株式上場後の評価について、その見解は二極化している。しかし、建設的な評価をするには、まだ時が早すぎるかもしれない。Groupon が巨額の損失を出した時には特に。共同購入業界は失敗するだろうとの主張を粉砕してみようとするのに加え、Groupon の株式上場は、同業他社に同じことを促すドミノ効果の引き金となるかもしれない。

Lashou(拉手)—最も純損失の多い中国の共同購入会社は、最初のIPOとなるか?

Lashou(拉手)は、2010年3月に共同購入が始まった時、中国でローンチした最初の共同購入会社の一つである。今までに合計1億6500万ドルの資金を獲得した。同社は、常に国内のマーケットシェアで共同購入サイトのトップ10に入っている。2011年10月28日に証券取引所へのF-1申請書を公表しており、Lashou(最大の純損失を計上している共同購入企業の1社)はIPOへの道を歩みだしたようだ。我々がこれを受け入れて評価する前に、ま ず中国の共同購入業界の実情とGrouponとLashouがIPOを行なう前に発表した数字をいくつか見てみよう。

Lashouの損失はGrouponの15%だが、Grouponの売上はLashouの77倍!

Lashou は2010年3月に開設されたが、それはGrouponが2008年11月に開業した16か月後のことだ。なので、両社を比較する最も適切な方法は、この2社の違いをよりよく証明するために、両社の平均的な財務データを並記して、いくつかの業績指標を比較検討することだ。財務データのいくつかは下記の通りだ。

一つ明らかなのは、両社ともに開業以来、巨額の損失を計上していることだ。上表では、Lashouの月平均の収益は76万9542ドルで、Grouponの月平均収益4130万7200ドルのわずか1.9%である。同じように比較すると、Lashouの経費の月平均はGrouponの 8%、そしてLashouの収益に対する経費の割合はGrouponの4倍にものぼることが分かる。

これは、Lashouは1ドルを稼ぐのに、経費として6.19ドルを使い、Grouponは1ドル稼ぐに1.44米ドルの経費を使っているを意味する。さらに、Lashouの純損失と純収入の割合はGrouponの12倍だ。Lashou の収入は今のところ経費をまかなうための適正なレベルからかけ離れており、Lashou の経費はGrouponよりもはるかに多い。なぜそうなるのだろうか?

Lashou の巨額の損失は、中国の共同購入業界の熾烈な競争を示唆している

Lashou は中国でもトップクラスの共同購入サイトで、中国の同業界から上場する最初の企業となりうる大きな可能性をもっている。では、既に巨額の損失をあげているGrouponと比べて、Lashou の業績がそんなに悪く見えるのはどうしてなのか?

両社とも異なった規模および時間軸で業務を行なっている。そして、これは中国における市場競争がいかに激しいかを示している。Lashouは、Groupon から遅れること16か月後に市場参入しているが(Lashouはサイトを2010年3月にスタート)、16か月の間に改善や拡大などの余地がたくさんあったと主張する人もいるだろう。Groupon が先に開業して国際市場へも参入したことから、Grouponの純益、経費、そして損失がLashouよりも多いのは自然なことだ。さらに、業務経費が高いのは事業開始時の経費にも原因はあるかもしれない。事業開始時には回収不能なコストもあり、それは時間をかけて償却されるものだ。

GrouponのライバルはLiving Socialのみ、Lashouには20社の競合

Grouponは世界40か国に業務を拡大しているが、各国の市場での競合他社は通常大手企業2〜3社である。だが、中国市場はそれよりもはるかに競争が激しい。2010年3月に最初の共同購入サイトの数社がサービスを始めてから(Lahsouもそのうちの1社)、共同購入サイトの業界は急激な成長を遂げ、同年の末には2000以上の共同購入サイトが出現した。

その後、2011年中頃までに中国では5,000を超える共同購入サイトができ、その数は2011年末には10,000以上になると見られている。

アメリカでは、GrouponとLiving Socialが業界の2大プレーヤーで、両社を合わせたシェア率は2011年9月時点で70%以上だった。これと比較して、中国では、 Taobao.com(淘宝)(共同購入サイト以外にもeコマースで様々な役割をになっている)を除くと、主だったプレーヤーがおらず、トップ20サイトがそれぞれ比較的同じようなシェアを確保している。中国市場の競争がいかに激しいかが分かる。だから、ブランドの認知度を築き存在感を保つためには、共同購入のサービス会社は莫大な広告予算を確保し、すばやく事業拡大をする必要がある。

さらに、中国の共同購入市場も発展している。共同購入のビジネスモデルは、今や純然たる共同購入企業だけのものに限ったものではない。大手eコマース企業が共同購入ビジネスを自社のサービスに取り入れるという興味深いトレンドもある。360buy.com(京東商城、エレクトロニクス)、Vancel(広州買衣、ファッションとアパレル)、 Ctrip(携程旅行、ツーリズム)などの大手プレーヤーが、自社の販売モデルの1つとして共同購入ビジネスを取り入れている。このことは共同購入業界全体の状況を物語っており、競争をさらに激化させている。

購買力の高い顧客を獲得すれば、Lashou の将来はよくなるのか?

GrouponとLashouの業務状況を比較した結果、最も明確な違いはアクティブカスタマー1人あたりの平均収益に見られる。Lashouの数字はGrouponの6%だった。これは、Lashou とGrouponの顧客基盤の購買力が異なることに原因があるかもしれない。Grouponは40か国で事業を行なっており、平均収入が比較的高い多くのヨーロッパ市場で大きな力を持っている。中国の消費者物価指数は、欧米諸国に比べると低い。

Grouponの1日に236万4,000人という世界的な独走は、Lashouの103万8,000人という数字のおよそ二倍の結果を示している。月間平均の登録ユーザ数や積極的購買ユーザ数を比較すると、Lashou は Groupon の数字の10%強であり、月間平均契約成約数をみても、Grouponの41%である。Groupon が世界的な影響力を持っているのと対照的なのに、Lashou はなぜよい販売実績を期待されるのだろうか?

Lashouは、ユーザ一人あたりの取引数で、Grouponの倍の数字を記録

Groupon の市場範囲は世界的に広まった。ロケーション、企業構成、社員、そしてローカライズなどによる基準の多様化、これらを全て獲得するには時間と労力を要するものである。Lashou は一つの地域のリソースに的を絞ることができるが、Groupon は様々な市場を同時に対処していく必要があり、リソースを異なった国々に向けて拡散していかなければならない。これは、時に業績不振につながる。例として、Grouponの 中国市場(Grouponの中国での企業名はGaopeng(高朋))への参入が挙げられる。この理由についての詳細を述べるためには、もう一つ新たな記事が必要となるだろう。

アクティブユーザ1人あたりの月間平均取引数をとってみても、Lashouは倍の売上数を計上している。これは、Lashouの各アクティブ ユーザは、月平均6件の共同購入を行っていることを意味する。これに対し、Grouponの各アクティブユーザーは、毎月平均3件の共同購入のみだ。中国では、顧客が多数の共同購入企業から選択できるという事実があるにもかかわらず、Lashou の顧客存続率は比較的高いものとなっている。

中国の共同購入サイトの未来は、サービスよりも製品の売上高にかかっている

Lashou の共同購入の高い数値は、中国の消費者の習性が変わってきていることに原因がある。

共同購入市場の安定化にみる傾向は、中国の消費者がサービスよりも製品に対しての消費を増やしていることを示す。上の表を参照してみると、消費者はより高い確率で製品の購入を好んで行っており、これはEコマース市場と中国の配送サービスの急速な発達と発展によるものである。 商品の購入は、すべての完了した取引のうち67%を占めており、Lashouが事業を開始してから一番高い数値となっている。中国において、共同購入市場が徐々にEコマース市場に統合されていくにつれ、さらに多くの企業がサービスの販売を避けるようになっており、これにより共同購入の取扱件数をより早く高めることになっている。

GrouponのIPOが中国の共同購入企業Lashouの道筋を先導する

中国の市場競争がアメリカより激しいために、中国の主要な共同購入企業の損失はアメリカ企業よりも大きい。
そう考えざるを得ない。業績比較では、Lashouの業績数字は純収入がはるかに低いにもかかわらず、Grouponほどよくはない。業務経費は、広告や中 国でのブランド認知度を構築するという点では重要である。このことは、外国企業が中国に参入する際の障壁が高いことを証明しており、Grouponも中国でGoogleやEbayがたどった道筋を歩んでいるように見える。

中国人の購買力は依然として着実に伸びている
中国市場は、共同購入業界の急速な発展に証明されている通り、驚くべき早さで成長している。さらに、中国人の平均購買力は今のところはるかに低いかもしれないが、中国が数年後に世界最大の経済大国になることを考えれば、この成長は現実には爆発的なものになる可能性もある。

中国の消費者にとって、最も人気のあるEコマースチャンネルになるための共同購入モデル
かつては、純然たる共同購入サイトのみのサービスを提供する企業が多かったが、Eコマースはさらに多様化しており、数多くのサービスを提供するようになってきた。中国には世界最大のインタ—ネットのユーザベースがあり、適切な展開をすれば、共同購入やeコマース事業が発展するのは確実である。

Groupon とLashouの比較は、Lashouの将来の財政が厳しいように結論づけているようだ。だが、Grouponは共同購入市場で16か月も先に参入していたし、もしLashouが次の16か月間現状を維持することができれば、世界の共同購入業界に新たな巨大企業を見い出すことも可能かもしれない。さらに、 Lashouのビジネスモデルは徐々に製品を提供することに変わりつつあり、また共同購入をEコマース分野にも取り入れているようだ。全く異なる市場であることや、とりわけ中国のEコマース市場の可能性を考慮すると、前出した共同購入サイトの多くは、近い将来株式上場を試みるだろう。

【via Technode】 @technodechina