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人工知能がユーザーの行動に合わせて動画を自動生成、オープンエイト「LeTRONC AI(ルトロンAI)」を発表

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スマートデバイス向け動画広告ネットワークやメディア事業を展開するオープンエイトは10月17日、同社が運営するおでかけ動画マガジン「ルトロン」のアプリ版を公開した。iOSとAndroidに対応しており利用は無料。 ルトロンは20代から40代の女性をメインターゲットにした総合情報マガジンで、おでかけスポットやHow to情報を約30秒ほどの動画とテキストコンテンツを使って紹介している。テーマカテゴリは…

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スマートデバイス向け動画広告ネットワークやメディア事業を展開するオープンエイトは10月17日、同社が運営するおでかけ動画マガジン「ルトロン」のアプリ版を公開した。iOSAndroidに対応しており利用は無料。

ルトロンは20代から40代の女性をメインターゲットにした総合情報マガジンで、おでかけスポットやHow to情報を約30秒ほどの動画とテキストコンテンツを使って紹介している。テーマカテゴリはグルメを中心にヨガやフィットネス、イベント、レジャーなどで、全て自社で制作し、これまでに4000本のコンテンツを保有している。Facebookのフォロワー数は110万人を突破し、月間のユーザーリーチ数は1億2000万人となっている。

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アプリは横にスワイプすると動画コンテンツがトップに表示され、下にスクロールすると各スポットの詳細な情報が表示されるインターフェースになっている。また、会員登録をすることで登録している店舗側から特典情報を提供している場合があり、画面提示でそのサービスを受けられる。その他、閲覧履歴なども登録が可能。

「LeTRONC AI」がユーザーの行動に合わせた動画を自動生成へ

さて、ここまでのリリースを読んで「またひとつ動画アプリが増えたか」と思った方にもう一つ、お伝えしたいことがある。まずはこの動画を見て欲しい。

オープンエイトは今日、実はもうひとつリリースを出している。それが動画コンテンツの機械学習による自動生成「LeTRONC AI」だ。例えば渋谷で何か美味しいパンケーキを食べたいと思ったとしよう。このシステムが裏側で動いているサイトで「渋谷 パンケーキ」で検索すると、そのキーワードにあった動画が瞬時に自動生成され、ユーザーが開いたページに表示されるーーこれがもうあと一歩のところまで実現できている。

もう少し詳しく仕組みを説明しよう。

おでかけ動画マガジン「ルトロン」で同社はこれまでに4000本のオリジナル動画を生成し、今も月間1000本の生産体制を構築している。この大量の動画に映っているシーンを機械学習により分析、タグ化し、検索クエリを元にしたスコアリングからマッチング率の高い順に再度シーンを構築しなおす。

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同社代表取締役の高松雄康氏に話を聞いたところ、現状ではシーンの再構築までを「LeTRONC AI」が担当し、編集側でそれに適切なタイトルやキャプションを手動で入力、コンテンツとしてサイトにアップする作業は必要ということで、この運用フローを「ルトロン」で試験運用しているそうだ。残念ながら画像解析の機械学習に関する教師データやマッチングのアルゴリズムなどの詳細は開示されなかった。

インパクトがあるのは当然ながら「広告」の分野だ。もし、やってきたユーザーの行動に合わせて適切なレコメンドの動画コンテンツが再生されたらどうだろうか?

うるさい動画広告(特にスマホ画面の上半分を強制的に占めるヤツは最低だ)が枠に対して一律配信されているのに対し、「LeTRONC AI」の仕事はあくまで興味のある「コンテンツ」を提供してくれる。欲しい情報と届けたい情報が一致した世界観は、画面が限られたスマートデバイスには必須の仕組みなのだ。

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現状では手動作業も残っているが、こういったタイトルやキャプションについてもユーザーの行動履歴を元に、適切な情報を自動的に生成することは想像の範囲内ということだったので、完全なる自動化も近いかもしれない。

スマホ時代の広告とコミュニケーション

今回、高松氏や開発チームにこの話を伺った時、私は米SnapChatのこの特許の話題を思い出していた。画像認識を活用して動画などに広告スポンサーの商品が映り込んだ場合はその収益をユーザーとシェアする、というものだ。

例えばSnapchatの人気コーナー「ストーリーズ」の映像にコカコーラのボトルが映り込んでいたらそれを認識する、というものですね。で、面白いのが例えばそのコカコーラ社がストーリーズのスポンサードをしていたとして、そこにユーザーがコーラの投稿をしたら、ビューなどに応じて報酬を受け取れる、という内容が記載されているのです。(記事から一部抜粋)

今回発表された「LeTRONC AI」はあくまで配信側がコンテンツを用意してダイナミックにユーザーの趣味嗜好に合わせた素材を再構築することに価値がある。ルトロン自体、クオリティには相当気を使って制作しているので、ここにすぐCGMを持ち込むことはないだろう。

しかし、スマホ時代のユーザーは常にアクティブだ。ユーザーが撮影した素材を「LeTRONC AI」が適切に素材として活用し、さらにユーザーとの間でシェアできるようなスキームが実現すれば、これまでにないコミュニケーションが生まれるかもしれない。

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