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ビッグデータ・スタートアップのLynx Analytics、シンガポールのアーリー史上最高となる1,000万ドルを調達

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e27 のオフィス(スタートアップの集まる Blk71)を訪れるようなことがあればの話だが、エレベーターを降りて右に曲がると Carousell という VC の横を通り抜ける。そのまま行き過ぎてしまうとそこは改装中。その間に見逃してしまうかもしれないが、コーナースペースのところにテーブルサッカーを備えた小さなオフィスがある。 そのオフィスの住人こそ、Lynx Analytics というシンガポー…

出典:Lynx Analytics
出典:Lynx Analytics

e27 のオフィス(スタートアップの集まる Blk71)を訪れるようなことがあればの話だが、エレベーターを降りて右に曲がると Carousell という VC の横を通り抜ける。そのまま行き過ぎてしまうとそこは改装中。その間に見逃してしまうかもしれないが、コーナースペースのところにテーブルサッカーを備えた小さなオフィスがある。

そのオフィスの住人こそ、Lynx Analytics というシンガポールを拠点とするデータアナリティクスのスタートアップだ。同社は本日(5月31日)、シンガポールで最大規模のアーリーステージ資金調達ラウンドの実施を発表した。時価総額6,600万米ドルで、戦略的企業投資家から1,000万米ドルを調達した。

この会社のコアとなる業務はビッググラフのリサーチをエンドツーエンドのアナリティクスと融合させることだ。

同スタートアップによると、差別化要素としては、人、モノ、コミュニティの複雑なやり取りに応じてデータをつなぎ合わせるところにあるという。この考え方はグラフ理論と呼ばれている。数学的に、複数の線が弧、曲線、ノードとどのように関わっているかを比較検討する理論だ。

そのため、アナリティクスのコンテキストからすると、Lynx Analytics は標準的な「行列」データ分析の手法とは全く異なる取り組みを行っていることになる。

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出典:Lynx Analytics

同社が注力しているのは、インサイト生成、グラフアナリティクスのレコメンドエンジン実装、キャンペーン実施、ワークフロー設計、観測結果のマネタイズ支援のプロジェクトである。

テレコムやモバイル広告主、金融サービスやフィンテック企業を顧客ターゲットとしている。

Lynx Analytics は今回の資金調達を「エコシステム全体にとってのマイルストーン」と呼び、JTC LaunchPad @ one-north での今回の案件が同社の発展にもたらしたプラスの影響についてコメントしている。スタートアップするのに際し有能な人材、助言者、起業家にアクセスできたことが成功に貢献したとも述べている。

2010年に設立された同社は特別若い会社というわけではないが、以前に買収・投資案件を見送ったことを考えると大きな変化だと言える。同社によると、ここ数年は50~60%で成長しており、利益も十分確保できているという。

声明では次のように述べられている。

Lynx が今回の特別な資金調達案件を受け入れたのは、製品開発の動きを加速させアジアでの商業的な地位を強化し、世界的な事業拡張に向け自社を位置づけるのに今が最適だと判断したためです。

同社のルーツは INSEAD ビジネススクールにあり、多くのサクセスストーリー同様、スタート時には様々な起業アイデアがあった。設立チームは当初、ビッグデータアナリティクスを基盤としたコンサルタントサービスを設立したいと考えていた。しかし、求めているテクノロジーを見出せなかったため、他のエンタープライズ起業家と同様、自社のプラットフォームソリューションを構築したのだった。

Lynx Analytics は、シリコンバレーを拠点とするテクノロジー・アナリティクス系のユニコーン複数社から専門家を呼び込み、シンガポール現地のチームと融合させて「リアルなデータスケール」でデータをテストしている。

現在、同社はシンガポールおよびアジア地域一帯のクライアントのほか、シンガポール国立大学、INSEAD、全米ネットワークを生かして獲得した顧客と共に事業を展開している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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