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日本のスタートアップは、アメリカで成功できるのか?〜Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 オリジナルはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 日本に拠点を置くスタートアップにとって、リソースを海外とシェアしたり届けたりすることは新市場への進出…

sasha-kaverina本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

オリジナルはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


日本に拠点を置くスタートアップにとって、リソースを海外とシェアしたり届けたりすることは新市場への進出に役立つ。しかし、ハードルの話になると、特に多くのスタートアップが目指す市場の一つであるアメリカは特に、日本の起業家が気づかない競合スタートアップにあふれている。

Monozukuri Hub Meetup では、困難についてオープンに話し合い、我々のエコシステムをより強くするのに役立つ、意味のある繋がりを作るため、カジュアルな機会を通じてスタートアップ創業者、起業家、投資家らと関係性を高めてきた。前回では、このミートアップのコアアジェンダは、どうやってアメリカ市場に打ち勝ち、日本のスタートアップの国際化に向けたアプローチを築くかというものだった。イベントには、さまざまな産業や異なる成熟ステージの起業家が、海外での PMF(プロダクトマーケットフィット)を見出すための実用的な学びを求めて集まった。

東海岸と西海岸の違い

イベントは、Makers Boot Camp の CEO 牧野成将氏のセッションで幕を開けた。牧野氏は、アメリカ市場への参入を期待する起業家に向けた、重要な学びを共有した。彼によれば、躍動するテックスタートアップ界で働くことを目指す多くの若い人材にとって、サンフランシスコは今でも最も有名な夢である一方、東海岸に定住し競合よりも事業を前進させることを選ぶ起業家は日に日に増えているという。牧野氏は、スタートアップハブを訪問したり、日本のスタートアップをアメリカのコミュニティに紹介した、最近の東海岸への出張を振り返った。

世界第二のスタートアップハブで、イノベーションのホットベッドでもあるニューヨークは、その賑やかなコミュニティや、資本と国際的な人材が集中していることが知られる。ERANYdesignsCELANUMA などのアクセラレータやインキュベータらのおかげで、新しいビジネスをローンチしたり、開発したりするのにも理想的な場所だ。

日本のコーポレートリーダーと共に、ピッツバーグのスタートアップシーンについて議論する AlphaLab Gear マネージングディレクター Ilana Diamond 氏(後ろ)、Makers Boot Camp マネージングディレクター 関信浩氏、Makers Boot Camp CEO 牧野成将氏

もう一つの東海岸の街ピッツバーグもまた、クラス最高のリソースにアクセスしたい、AI、ロボティクス、自動運転企業にとっての、新しいテクノロジーの地として頭角を現わしつつある。新しい活動の多くは、カーネギーメロン大学で開拓され、AlphaLab Gear のようなハードウェアアクセラレータによって後押しされた AI や機械学習技術から生み出されている。今年、ピッツバーグで開催された Hardware Cup Finals には、全米7地域と日本を含む4カ国から選ばれたファイナリストが終結した。日本からのファイナリストを選ぶ準決勝HackOsaka 2019 で開催され、イノベーティブなスタートアップ8社が国際的な顔ぶれの審査員の前で事業内容をピッチした。

あっと:容易に毛細血管の血流を観察できるデバイス「血管美人」を観察

あっと CEO 武野團氏

大阪を拠点とするヘルスケアスタートアップ あっと CEO 武野團氏は、数年間にわたり日本内外の医療クリニックや薬局向けのメドテックデバイスを製造販売している。彼が開発した革命的な顕微鏡「血管美人」は、簡単かつ痛みも無くユーザの血流を観察することができ、リアルタイムで血流の性質を表示することができる。

武野氏は、この新技術が血流の影響する広い分野に利益をもたらせると考えている。早期診断、特別な状態のモニタリング、病気療養などだ。彼はグローバルな健康・ヘルスケア領域にアクセスを持ちたいと考えており、世界中の大学や医療組織と協業している。

Scentee:アプリの操作で、香りが醸し出される技術

スマート香りディフューザーをプレゼンする Scentee の服部雄也氏(左)と竹本晃理氏(右)

東京を拠点とするスタートアップ Scentee の服部雄也氏と竹本晃理氏は、Scentee が人工知能を備えたディフューザーを使い、自宅にパーソナライズされた雰囲気を醸し出せる仕組みについて紹介した。彼らのプレゼンテーションによれば、ユーザが機能補完するモバイルアプリを操作すると、Scentee Machina という目に見える装置から香りが醸し出される。

Scentee Machina

2018年に成功した Kickstarter でのクラウドファンディングのおかげで、彼らは58,000米ドル超を調達することに成功し、ラスベガスに飛んで世界最大のコンシューマーショー CES に出展することができた。

国際的なトレードショーは、Scentee にとって、効果的なアウトバウンドマーケティング戦略であることが証明された。

彼はネットワーク拡大や露出増に関心のあるスタートアップは、グローバルなテックイベントに参加するチャンスを見逃すべきでないと考えている。

あっと、Scentee、HoloAsh、DOKI DOKI によるパネルディスカッション

左から:あっと CEO 武野團氏、HoloAsh CEO 岸慶紀氏、Scentee ビジネス開発担当 竹本晃理氏

あっと と Scentee の両社は、彼らのグローバル起業の旅路について語るパネルディスカッションを持ち、アメリカ市場における困難や事業機会が何であるのかを語ってくれた。このパネルには、サンフランシスコを拠点に、ネガティブな感情を克服するための AI アシスタントを開発する HoloAsh の CEO 岸慶紀氏も参加した。彼のチームはシリコンバレーのアクセラレータ TVLP への参加を認められた後、人々の違いこそが尊重される健康的な社会環境の構築を目指して、ブームに沸くヘルスケア市場への参入を始めている。

DOKI DOKI CEO の井口尊仁氏は長年にわたり、キャリアをサンフランシスコと京都で過ごしてきた。

DOKI DOKI の創業者で CEO の井口尊仁氏が、このパネルディスカッションのファシリテーターを務めた。井口氏は日本内外で優れたクリエイターと評価され、その経歴の多くを、テクノロジーを通じた人間関係の強化支援や、未来志向のアイデアを世界の聴衆に届けてのに費やしている。議論の方向性を定めるべく、井口氏は、テックユニコーンが作り出した波や、スタートアップがスケールアップする上で直面する数々の困難について話をした。この話がきっかけとなり、今回の登壇者と、登壇したスタートアップの背景にあるインスピレーション——エコシステムがスタートアップの発展をどのように支援してくれたか、何をもって国際市場で成功したと言えるか——について知りたい聴衆の間で、活発な議論が展開された。

パネルディスカッションの後、参加者はネットワーキングセッションに参加した。

この夜のイベントは、コミュニティの参加者無しには、露出が高まり参加者同士のつながりが深まる、このような成功とはならなかっただろう。IoT のスタートアップ創業者たちに、彼らの大きな困難の解決を支援できるよう、我々は価値ある機会を提供したいと考えている。今後のイベントにも期待してほしい。

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Monozukuri Hardware Cupでファイナリスト8チームがピッチ登壇——stak、mui、Xela Roboticsが、米本家参加権を獲得【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 オリジナルはこちら。 Monozukuri Hardware Cup は、京都のハードウェア特化スタートアップアクセラレータ Makers Boot Camp、ニューヨークの FabFoundry、東京の TechShop Japan で構成されるモノづくり起業推進協議会が開催している &nb…

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

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Monozukuri Hardware Cup は、京都のハードウェア特化スタートアップアクセラレータ Makers Boot Camp、ニューヨークの FabFoundry、東京の TechShop Japan で構成されるモノづくり起業推進協議会が開催している


 

Photo Credit: Amanda Narumi

先週、開催された Monozukuri Hardware Cup 2019 は、英語で実施される関西のスタートアップピッチイベントの一つとして、3回目を迎えた。HackOsaka 2019 で開催された準決勝には日本のイノベーティブなスタートアップ8社が登壇、AlphaLab Gear の Hardware Cup 世界決勝が開催されるピッツバーグへのチケットを賭けて、日本内外からの審査員に向けビジネスをピッチした。

Monozukuri Hardware Cup 2019 には28社からエントリがあり、準決勝までに8社にまで絞られた。今年のピッチイベントには、日本中から興奮させられるビジネスモデルを持ったチームや野心的なスタートアップが参加した。メンターや投資家らは、批評家としての眼、専門知識を持って、世界決勝に日本代表として出場することになる優勝チームを選んだ。

審査員を務めたのは、次の方々。

  • Allen Miner 氏(サンブリッジ CEO)
  • Hongwei Yuan 氏(Green Pine Capital Partners パートナー)
  • Paul Kim(日本エア・リキード Digital Transformation Project Manager)
Q&A セッションでタフな質問を投げかける3人の審査員の皆さん。
Photo Credit: Amanda Narumi

スタートアップ各社は聴、Hardware Cup を運営する AlphaLab Gear の公式フォーマットに則り、聴衆の前でピッチをきっかり4分間、Q&A を5分間行った。数時間に及んだピッチと審議の結果、国際的に定められた条件に従って3社のファイナリストを選んだ。

スマートホームテックスタートアップの Stak が優勝し、ピッツバーグ決勝への往復チケット代として賞金30万円を受け取った。同チームは Hardware Cup 決勝で日本を代表し、韓国、イスラエル、インド、カナダ、アメリカのスタートアップらと戦う予定。

デジタルデバイスで、より静かな環境に合わせデザインされた木製プラットフォームを開発する mui Lab は2位の座に輝き、ピッツバーグへのツアー代として20万円を受け取った。

触覚ロボットセンサーの Xela Robotics は3位に選ばれ賞金10万円を獲得。これら上位3位に入賞したスタートアップは、ピッツバーグで日本ブースのデモエリアに出展し、Hardware Cup 決勝の翌日に開かれる投資家とのネットワーキングに参加する。

【優勝(Hardware Cup Finals 2019 日本代表権獲得)】stak

stak CEO の植田振一郎氏
Photo Credit: Amanda Narumi

機構制御であれ、家電であれ、あなたの家はどこからでも完全に制御できる。広島を拠点とする stak は、ルーティングタスクを自動化し時刻通りに動作させ続けられる電球型の IoT デバイスを開発している。stak CEO の植田振一郎氏によれば、このスマートホームソリューションであらゆるものをカバーでき、導入工事は不要だという。シンプルな操作で接続でき、エアコンをつけたまま外出してしまった、などの心配をする必要がなくなる。

【2位】mui

mui CEO の大木和典氏
Photo Credit: Amanda Narumi

多くの点において、技術はクールであり、日常生活で我々を助けてくれるものだ。しかし、ラップトップやモバイルデバイスの普及にはそのメリットと同時に、注意を散漫にしたり依存性をもたらしたりするなど、大きな欠点も存在する。大木氏のチームは、リラックスできて、気が散らなくて済むデジタル環境を作り出すことを目的とした、シンプルな木の板形のスマートインターフェース「mui」を開発している。磨かれた表面を手でスワイプすると、光る LED ドットで構成されたディスプレイで会話、メッセージの送受信、ニュースや天気の確認ができ流。

【3位】Xela Robotics

Xela Robotics プロダクト開発担当の Tito Pradhono Tomo 氏
Photo Credit: Amanda Narumi

ロボットアームは多くの用途から需要を集めており、世界の包装市場の成長を牽引している。しかし、ロボットアームは、モノをつかんだり動かしたりする操作を失敗しないようにするため、インテリジェントな自動化が求められる。早稲田大学のスピンオフスタートアップである Xela Robotics が、ロボットハンドやグリッパ向けに3軸触覚センサーの開発に着手したのは、そんな理由からだ。プロダクト開発担当の Tito Pradhono Tomo 氏は、同社のスキンセンサーが、接触位置、形状、せん断力など詳細なフィードバックを提供すると語った。同社には人〜ロボット間の安全なインタラクションを確立するというミッションがあり、触覚センサーを人の指や腕に連携するという、野心的な目標に向けて挑戦している。

他のファイナリストは次の通り。

HoloAsh

HoloAsh CEO の岸慶紀(Yoshua Kishi)氏
Photo Credit: Amanda Narumi

スマートフォンの使用が世界的に急増していることで、人々は ADHD(集中力欠如と多動性を伴う精神障害)を発症するリスクが高くなる。ADHD との診断を受けた HoloAsh の岸慶紀(Yoshua Kishi)氏は、終わることの無い、アップダウンを伴うジェットコースターのような状況について、全てを知っている。サンフランシスコに拠点を置く彼のスタートアップは、毎日のように精神障害に苦しむ人々のために、安全な環境を提供するホログラフィック AI を開発している。岸氏は、高い薬代や自己負担の費用に依存する治療法に比べ、バーチャルアシスタントがより効果的で安価であると考えている。

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FutuRocket

FutureRocket CEO の美谷宏海氏
Photo Credit: Amanda Narumi

AI 機能を内蔵したスマートワイヤレスカメラは人気を集める一方、画像認識技術は、その導入費用やレンタル費用の高さから、小規模企業にとって導入が難しいままだ。FutuRocket は、特定の日、期間、時刻、場所で、何人の訪問者がいたかをトラッキングできるカメラ「ManaCam」を開発している。ManaCam は費用は安くて済むソリューションだ。CEO の美谷宏海氏は、ManaCam が比較的安価で導入も簡単であるため、店舗効率の最大化に理想的なツールになるだろうと語った。

Mira Robotics

Mira Robotics CEO の松井健氏
Photo Credit: Amanda Narumi

Mira Robotics CEO の松井健氏は、日常の雑用をロボットに任せることは、究極的には、日本で増大する高齢者と共働き世帯を支援できるようになる、と考えている。松井氏のチームは、遠隔で制御しながら多岐にわたる家事をこなせる「ugo(ユーゴー)」という対話型ロボットを開発している。サービス条件に従って訓練を受けたオペレータが遠隔でモバイルマニピュレータを操作、忙しい家の持ち主は最悪で不便な家事の心配をする必要がなくなる。その観点から、遠隔オペレータロボットは、人間の家政婦では提供できない、一定レベルのプラバシーを保証することになるだろう。

ノバルス

ノバルス CMO 兼 CSO の山中享氏
Photo Credit: Amanda Narumi

まもなく、このデバイスが自らエネルギーデータをシェアするようになれば、バッテリーを交換したり充電したりする必要は無くなるだろう。2015年に東京で設立されたノバルスは、おもちゃ、リモコン、時計アラームなど電池駆動デバイスを制御できる、電池型 IoT プロダクト「MaBeee」を開発している。このガジェットは、乾電池があらゆる場所で再び力をもたらせるようにしたことで、複数の賞を受賞している。

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TeNKYU

TenKYU CEO の管英規氏
Photo Credit: Amanda Narumi

家の電球が天気予報を伝えてくれ、スマートフォンの天気通知に代わって、外出時に傘を持っていくよう教えてくれたらどうだろう? TenKYU は、色を変えて通知するスマート電球を使った、電気予報を知らせる IoT プラットフォームだ。TenKYU CEO の管英規氏は、スマート電球は将来、そのプログラムと使い方次第で、事実上無限の可能性を備えていると語っている。TenKYU は外部サービスとも協業しており、セキュリティカメラが動きを察知したときや、電車の遅延や速報が入電したときに通知してくれるよう、電球を設定できるようになるだろう。

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入賞チーム3社で記念撮影
Photo Credit: Amanda Narumi
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未来を変えられるか? CESから学ぼう!〜Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 オリジナルはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 CES 2019 の後は、今年何が紹介されていたか、テクノロジーがどこに向かおうとしているかを話し…

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本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

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Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


CES 2019 の後は、今年何が紹介されていたか、テクノロジーがどこに向かおうとしているかを話し合うのに良い時期だ。我々は京都で開催された Monozukuri Hub Meetup に日本のスタートアップと投資家を招き、彼らがラスベガスから持ち帰ったものを共有し、その体験を話し合うセッションを開いた。

毎年あらゆる企業が CES に集まり、それまで取り組んできて消費者へのローンチを控えた素晴らしい製品を紹介している。150カ国から4,500社18万人が集まるこの巨大イベントは、世界のテクノロジー産業の中心地であり、そこでは新しい製品ビジョンや未来のコンセプトデザインが紹介され、新しいテクノロジーが直面する機会について、より深い議論が展開されている。今回、我々は日本の起業家や投資家に、最も有望なトレンドについての洞察を共有し、CES 2019 での体験をまとめてくれるようお願いした。

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グラフィックレコーダーの久保田麻美氏

満席となったミートアップは、Makers Boot Camp CEO の牧野成将氏の歓迎スピーチで幕を開けた。牧野氏は聴衆に挨拶し、ハードウェアスタートアップ育成の重要性を強調した。牧野氏はトークをまとめた後、イベントでライブでプレゼンテーションを描くグラフィックレコーダーの久保田麻美氏にマイクを渡した。グラフィックレコーディングは、ライブイベントでもたらされた主要なアイデアを把握する上でクリエイティブな方法であり、そうして生まれたアイデアを記憶に残るものへと変えてくれる。こうしたビジュアルレコーディングが一体となることで、最も魅力的かつ興味深い方法でストーリーを届けることができる。

Empath CSO 山崎はずむ氏

Empath のチームが音声分析 AI の構築を始めたのは2017年、それから1年以内に Orange Fab Asia や Google のアクセラレーションプログラムに選ばれ、8つもの国際ピッチ大会で優勝するとは考えてもいなかった。東京拠点の同社は、人間が話すスピード、音程(トーンやピッチ)の分析を元に、音声からリアルタイムで人間の感情を認識できる感情認識プログラムを開発している。山崎氏はプレゼンテーションで、不安などの感情を AI 技術で検出可能であることを披露した。この技術は、すでに40カ国以上の顧客に届けられている。

Teplo の共同創業者である河野辺和典氏

Teplo の共同創業者である河野辺和典氏は CES 2019 を訪問し、ユーザがスマートフォンで茶を淹れる際のパラメータを設定できるスマートティーボトルの新バージョンを披露した。バブソン大学 MBA の卒業生が率いるこの東京拠点のスタートアップは、気分に合わせてお茶を淹れる温度や時間を自動化・制御・モニタできる新しい体験を提供する。

政府主導プログラム「J-Startup」のもと CES に参加した同社は、CES 2019 Innovation Awards を受賞した。河野辺氏は、今年最大のテックイベントでの価値の引き出し方についてティップスを共有し、CES に参加する際の費用について話してくれた。

スタートアップにとっては、相応のお金を支払う用意をする必要がある。トレードショー参加の見積予算としては、一人当たり5万円。そしてラスベガスには、少なくとも2人のチームメンバーで行く必要がある。

mui CEO の大木和典氏

木製スマートディスプレイの mui が CES 2019 Innovation Awards を受賞した理由はわかりやすい。この滑らかな木製品は、タッチセンサーやワイヤレスセンサーを内蔵した IoT デバイスで、温度、ボイスメールメッセージ、Google 検索結果を表示する。mui CEO の大木和典氏は、スタートアップが CES に参加する理由として、多くのネットワーキング機会とメディア取材を上げた。今年、mui は多くのメディア露出を獲得し、BBC、The Verge など主要メディアチャネルに取り上げられた。

Makers Boot Camp を主宰する Darma Tech Labs パートナーの木村美都氏

CES は消費者産業の売り手と買い手のためのイベントである、投資家などの将来トレンドを評価しようとする人々にとっては、その目印を提供する。木村美都氏は、イノベーティブな製品群を垣間見るため、また、Makers Boot Camp の投資先であるスマートショッピングと Teplo を支援すべく、はるばる日本から CES に参加した。

彼の観察によれば、CES 2019 のホットトレンドの一つとして、睡眠をモニタしたり拡張したりするテクノロジーが浮上しているようだ。参加者では、フランスのテックスタートアップが Eureka Park で他を圧倒していたと強調した。

Forbes によれば、Eureka Park にはフランスのスタートアップ315社が参加、その後、アメリカの293社、韓国の107社と続いた。

Hack Jpn の CEO 戸村光氏

最後のスピーカーは、インターンを希望する日本の学生をシリコンバレースタートアップとつなぐプラットフォーム Hack Jpn の CEO 戸村光氏が務めた。彼は、CES 2019 のトレンドについて、豊富なレポートの中で発見した内容を紹介し、聴衆に貴重な洞察を提供した。

今年はドローンがテック界を席巻し、ドローン技術における、より新しい先端イノベーションが多くの人々を驚嘆させた。CES 2019 の展示の多くが 5G に関するものだったことは驚くにあたらない。

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Monozukuri Hub Meetup、東京で3回目のイベントを開催——ハードウェアスタートアップ5社がピッチ【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 オリジナルはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 本稿における写真は、Makers Boot Camp による撮影。 クリスマスの喧騒がスピードを上…

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Sasha Kaverina 氏

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

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Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。

本稿における写真は、Makers Boot Camp による撮影。


クリスマスの喧騒がスピードを上げて近付き始めた頃、Monozukuri Hub Meetup Tokyo は東京の docks でピッチセッションを開催し、3度目となるイベントを祝った。ロボティクス、VR、クリーンエネルギーなど、ピッチセッションに登壇したスタートアップ5社をチェックしてみたい。

Monozukuri Hub Meetup は、起業家、投資家、エコシステムプレーヤーが互いにつながり、知識の共有を支援したいというシンプルな目標から約3年前に京都で始まった。地元のスタートアップエコシステムが成長する様子を見てきたスタートアップとして、成功した起業家の急増を目にすることは誇りに思う。我々のミートアップのテーマは、ハードウェアスタートアップが取り組もうとしている挑戦と参入しようとしている市場に、Makers Boot Camp が特化していることを反映したものだ。このイベントの実現を支援してくれた、パートナーである docks と creww に感謝する。

東京のスペース docks で参加者に挨拶する Makers Boot Camp の Marie-Eve Menger 氏。

3回目となる Monozukuri Meetup Hub Tokyo は、Makers Boot Camp の Marie-Eve Menger 氏による開会の辞で幕を開けた。彼女は参加者を歓迎し、ハードウェアスタートアップが成長し次のステップへと向かっていく中で、彼らを支援する MBC のミッションを共有した。ハードウェアスタートアップを構築する需要は高まっており、世界市場へと展開するチームを作ることは難しさを増している。

ハードウェアスタートアップにとって、より簡単に挑戦できるようにしたい。

Menger 氏はそう語って、最初のピッチスタートアップをステージに迎えた。ピッチしてスタートアップは次の通りだ。

ホンモノのペットよりも好都合なロボット「Qoobo」

青木俊介氏はこの11年間、世界をより快適にするために最先端のロボティクスを適用する会社ユカイ工学に、科学とカワイイものへの愛を注いできた。彼は、社内での社員同士の競争が、新しいプロダクトのアイデアを思いつく上で非常に良い方法だと確信した。

昨年の優勝チームは、Qoobo という毛皮で覆われたロボットだった。フランス語で尾っぽを表す「queue」と「robot」と組み合わせた造語だ。(青木氏)

ロボットの尾っぽがついた柔らかく丸いクッションは、本物のネコを抱かなくても、快適な感覚を提供できるよう設計されている。叩いたり、触れたりすることで反応し、尾っぽを振ってくれる。

我々は当初、ペットを飼うことができないアパートに住む人のためのロボットを作りたいと考えていた。しかし、Qoobo には大きな癒し効果があることがわかった。(青木氏)

Qoobo は Kickstarter でのクラウドファンディングが成功し、日本最大の年次 IT エレクトロニクス見本市「CEATEC 2017」でデビュー。すぐに国際的な評価を得た。ヘルスケア業界を見据え、ユカイ工学は現在、自社ブランドの B2B の可能性を引き出すことを目指している。

音楽を身体で感じられるウエアラブルデバイス「Hapbeat」

今日、音楽は鼓膜を通じてのみ届けられるものではない。肌の下からでも届けられるのだ。Hapbeat は、ゲーム、音楽、VR、安全教育など、さまざまなプロダクトで使われる次世代のハプティックテクノロジー(触覚技術)を開発している。東京工科大学で生まれたこのスタートアップは、音を身体の感覚に変換するウエアラブルデバイスを開発している。2つのモーターと1つの弦で構成され、張力を使って忠実に振動を伝達する。

Hapbeat CEO の山崎勇祐氏は、このデバイスが音楽の聴き方や、ゲームやセキュリティ用途における VR/AR 体験に革命をもたらすことができると確信している。

Hapbeat CEO の山崎勇祐氏

他のソリューションと比べ、Hapbeat のテクノロジーは、着用のしやすさ、カバー範囲の広さ、与えられる主観的印象の良さ、という3つの明確な優位性を提供できる。(山崎氏)

小さいながらもパワフルなデバイスは、すでに安全教育の目的に導入されており、花火イベントで身体障害者が大音響を楽しめるソリューションとしてもテストされた。

ふわふわの身体から子守唄を聞かせる「パルスボッツ」

あなたは、電源を入れずに電子デバイスを使う習慣はあるだろうか? パルスボッツの美馬直輝(みま・なおき)氏は、スクリーンから放たれる青色光が睡眠不足を招く理由の一つだと考えている。ウエアラブルデバイスや睡眠トラッカーが過密にある市場において、パルスボッツのふわふわしたロボット「ネモフ」は、ユーザを眠りへと誘う理想的な就寝時の友達のようだ。

ネモフに触れるとコミュニケーションが始まる。当然ながら、ネモフには多くのテクノロジーとセンサーが詰まっているが、主な機能は幅広い音——それが、子守唄であれ、オーディオブックであれ(実話であれ)、あるいはちょっとした世間話であれ——の再生に特化した睡眠補助だ。

パルスボッツの美馬直輝氏

ネモフに触れると、推定時間を教えてくれる。明るいスクリーンを見る必要がない。(美馬氏)

パルスボッツは2018年10月、Makuake でクラウドファンディングを展開し、全種類のロボットが半日で支援を獲得した。現在はロボットと人のコミュニケーションを改善しているところで、ネモフをあしらったキュートな LINE スタンプを紹介し、ユーザのハートをつかみ続けている。

ロボットにモノのつかみ方を教える Xela Robotics

産業用ロボットにとって何かを拾うという単純作業は、ディープテックの研究書を読めば、そんなに簡単ではないことがわかるだろう。たいていの場合、ロボットは未知の物体を変形させたり落下させたりせず、しっかりとつかむことはできない。ロボットに触覚があれば高い精度と感度で物体を制御できると、オーストリア出身で Xela Robotics の CTO Alexander Schmitz 氏は語る。

早稲田大学からスピンオフしたこのスタートアップは、敏感に物体を握ったり動かしたりできる、3軸力覚センサーを開発している。より細かいフィードバックをロボットに提供できるので、ロボットは物体のつかみ具合が安定しているかどうかの区別、滑りの検出と防止、物体の認識、手のような動きの再現が可能になる。

オーストリア出身の Xela Robotics CTO Alexander Schmitz 氏

世界の包装ロボット市場は2024年までに50億米ドル規模になると予想されている。2016年から2024年までの年平均成長率は14.6%だ。

Xela Robotics のチームは安全な人間とロボットとのインタラクションを確立するというミッションのもと、触覚センサーを人間の指や腕と連携するという野心的な目標を目指している。

水素ベースのエネルギーサービスを提供する「H24E Innova」

AIRBUS Accelerator 参加のため、フランスのトゥールーズを拠点にしている久保直嗣(ただし)氏は、H24E Innova をローンチする前、再生可能エネルギーと従来型エネルギーの分野で十年以上に及ぶ勤務経験を持っていた。久保氏はケンブリッジ MBA プログラムに参加していたとき、超短パルスレーザー技術を水素電池セルと組み合わせることで、クリーン電力を作り出せるアイデアを思いついた。水素を燃料として使うソリューションのスケールには、驚くべきことにほとんど投資がなされてこなかったが、最近になって電力に似たクリーンなエネルギー媒介物とみなされるようになった。

水素を商売にしている人は、他に誰もまだいない。(久保氏)

素晴らしいアイデアを実行可能なビジネスにしたことで、大きな成功がもたらされた。1年間で12の賞を受賞し、日本政府やこの技術が開発された場所である京都大学から25万ユーロの助成金を受け取った。世界をよりグリーンにし、電力不足や飲料水不足を解決したいと考える全ての起業家に刺激を与えている。


今回の Monozukuri Meetup Hub Tokyo は、Makers Boot Camp の CEO 牧野成将氏の閉会の辞で幕を閉じた。彼はイベントパートナーに謝意を表し、ネットワーキングセッションでこの日の話題などについて語り合うべく参加者を招き入れた。起業家、投資家、コミュニティメンバーらは飲み物を片手にミングルに参加し、展示されているスタートアップのプロダクトをチェックしていた。

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Monozukuri Hub Meetup、東京で2回目となる「Pitch Edition」を開催——ハードウェアスタートアップ4社がピッチ【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 オリジナルはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 本稿における写真は、Kojiro (John) Morikawa 氏と SLUSH Tokyo の…

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Sasha Kaverina 氏

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

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Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。

本稿における写真は、Kojiro (John) Morikawa 氏と SLUSH Tokyo の Vitoria Daet 氏による撮影。


2回目となる Monozukuri Hub Meetup Tokyo では、約70人に及ぶハードウェア愛好者、起業家、学術関係者、エンジニア、投資家らが EDGEOf に集まった。このイベントでは、東京のハードウェアスタートアップにピッチの機会を提供しただけでなく、技術者や研究者には日本のテックエコシステムや彼らの挑戦を語る機会も提供した。コラボレーションハブである EDGEOf のユニークな位置付けは、体験を共有し、才能を養い、人のつながりを形成する上で、パーフェクトな環境を提供した。EDGEOf の CEO 小田島 Alex 太輔氏に、Monozukuri Hub Meetup Tokyo への会場と支援を提供してくれたことに感謝する。

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Makers Boot Camp のビジネス開発兼マーケティング担当 Marie-Eve Menger 氏が登壇、歓迎の辞を述べた。

Makers Boot Camp の Marie-Eve Menger 氏は、最初の一連のスピーカーに混ざって登壇、この日のピッチナイトの進行フォーマットを紹介した。スタートアップ各チームの聴衆に向けたピッチの持ち時間は5分間、質疑応答に5分間だ。すべての起業家のピッチは素晴らしく、グローバルなピッチ機会にも聴衆を沸かせてくれることを期待したい。また、聴衆のピッチへの参加も極めて積極的で、ネットワーキングセッションに質問を残すほど活力に満ちた Q&A セッションとなった。

アクアビットスパイラルズ:「ググらせない」世界の実現へ

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EDGEOf で聴衆を前にピッチする、アクアビットスパイラルズ・グローバルビジネス開発担当の山本航佑氏

最初のピッチは、アクアビットスパイラルズの山本航佑だ。東京に拠点を置く同社は、さまざまな場所や形のあるものをインターネットにつなぐスタートアップだ。誰をが形あるものをオンラインサービスと簡単に関連づけられる、Hyperlink of Things として、「スマートプレート」を開発している。

あらゆる壁や平面が、オンライン販売店舗になる未来を作りたいと考えている。好きなビールが無くなったら、自宅のドアからオーダーができるようになるだろう。(山本氏)

アクアビットスパイラルズの次世代ソリューションは、すでに多くの投資家や大企業から支持を集めている。同社は Echelon Thailand 2015 の Startup Launchpad 東京予選でトップ10のファイナリストに選ばれ、東急アクセラレートプログラムでは渋谷賞を獲得した。東急電鉄と組んで実施した渋谷駅でのパイロットマーケティングプログラムでは、通行人がスマートフォンでポスターをスキャンするだけで渋谷の有用な情報が得られるサービスを展開した。

Spiral:低価格の屋内用自立飛行ドローンを開発

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Spiral の CEO 石川知寛氏は、屋外用より屋内用ドローンに特化している。

Spiral によれば、屋内用の潜在的世界市場規模は最大で40億ドルに上るそうだ。言うまでもなく、新しいドローンのデザインや最先端技術の導入を推進しているのはドローン企業たちだ。東京を拠点とするスタートアップ Spiral も、そんなドローン企業の一つ。CEO の石川知寛氏は、10年以上にわたるロボットプロジェクト管理経験を有する、産業用ロボット導入のスペシャリストでありアーティストだ。Spiral は、独自の自立型の屋内用飛行制御技術を開発している。ここで特筆すべきことは GPS を使っていないことだ。

自立飛行制御の 3D マッピングは、高価で複雑であることが大きな問題。我々は、屋内向けに60%安価な自立飛行ドローンのソリューションを提供します。(石川氏)

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Spiral の屋内用自立飛行ドローン

Spiral は、ドローンのマッピングシステムや飛行計画システムを単純化するために、QR コードマーカーを使うことで価格を抑えている。同社は、シンガポールのスタートアップ Flare Dynamics との共同開発プロジェクトを経て、特別なドローンの屋内飛行を計画している。施設監視に便利なこの機能の試験をすでに始めており、最初のプロダクトリリースは2019年夏までに予定している。

teplo:お茶 + テクノロジー

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Load&Road CEO 河野辺和典氏は、量産開始に向け Kickstarter で7.3万ドル超を調達した。

次に登壇したのは、teplo を開発する河野辺和典氏。彼のスタートアップ Load&Road はクラウドファンディングに成功し、スマートフォンアプリでお茶を淹れる温度や時間を管理・制御できるスマートボトルを開発した。

温度や淹れる時間は、最高のお茶を作るうえで極めて重要です。(河野辺氏)

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teplo

このアプリは、水が完全に沸騰するとユーザに通知して茶葉の投入を促す。このスマートボトルはお茶を淹れる方法を新しくしただけでなく、パーソナライズされたお茶体験のプロセスをも簡単にしてくれる。ユーザの性別や現在地を分析し、個々のユーザに対して将来のお茶のブレンドを提案することもできる。

河野辺氏は、日本や中国でのプロトタイプを展示・ピッチなど、Load&Road の意欲的な計画を聴衆に披露した。teplo は来年、ラスベガスで開催されるの CES(Consumer Electronics Show)の「Eureka Park」J-Startup パビリオンに出展予定、アメリカと日本でクラウドファンディングを実施する計画だ。

Ekko Tech:プロのようにギターを演奏

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Ekko Tech の日本およびアジア担当 IT ディレクター Andrew Coard 氏は、ギター演奏の難しさを語った。

最後のピッチは、ミュージシャン向けの音響機器に特化したイノベーティブなスタートアップ Ekko Tech の Andrew Coad 氏が登壇。最初のプロダクトである BlueBox は、ミュージシャンの学習体験を向上させるイノベーティブなプロダクトの必要性から考案された。携帯用ポケットサイズのギターアンプは、連携するモバイルアプリと共に、初心者かが Eric Clapton のようなスーパースターへと成長する過程で、ギタリストを支援するオリジナルのハードウェアとソフトウェアを提供する。

Coad 氏は、初心者から熟練者に上達する過程の難しさについて話した。彼は、週末に友人とジャムセッションできるよう、ギターを上達したいという個人体験を紹介した。

難しさには2つの次元があります。練習時間の不足、もう一つはフェイス・トゥ・フェイスのチュータリングのような適切なツールの不足ですね。(Coad 氏)

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EDGEof でジャムセッションを楽しむ Adam Smith 氏

Coad 氏はピッチの最後に、仲間のギタリストである Adam Smith 氏と特別ライブのジャムセッションを行った。Smith 氏は初期の頃から Blue Box の開発に携わっており、ステージに登壇してギターを繋いだ。彼が演奏を終えると、聴衆から拍手が沸いた。

ピッチセッションに続いて、Makers Boot Camp の CEO 牧野成将氏が閉会の辞が述べた。彼は、Makers Boot Camp のチームを代表して全員に感謝を述べ、今後さらなるミートアップを開催すると発表した。

ネットワーキングの間、聴衆は参加したスタートアップの初期プロトタイプを見る機会に恵まれた。ピッチに参加したスタートアップがプロジェクトを展示しただけでなく、東京からの飛び入り参加の起業家らも即興のプロダクトデモの機会を得た。

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Makers Boot Camp の CEO 牧野成将氏

今回で2回目となった東京での Monozukuri Hub Meetup によって、豊かで活気のあるハードウェアコミュニティの存在、才能豊かなの人々やイノベーティブなプロジェクトが多数いることが証明された。近い将来、より多くのイベントや素晴らしいプロジェクトをお届けしたい。それらの情報を真っ先に手に入れられるよう、我々の Meetup.com グループのメンバーになってほしい。

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関西の起業家たちが語った、スタートアップの始め方〜第19回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。   自分のアイデアを本格的なビジネスにしようと考えているときは、どん…

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本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


 

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Image credit: Tugi Guenes

自分のアイデアを本格的なビジネスにしようと考えているときは、どんなアドバイスも貴重だ。Makers Boot Camp と Kyoto Startup Summer School(KS3)は、自分のビジネスを作るのに必要な要素の中から、このミステリーを取り上げるべく3人のスタートアップ創業者を招いた。自身のベンチャーのために、レッスンのノートをとってほしい。

京都にスタートアップエコシステムを築こうとする挑戦に、これまで素晴らしいスピーカーを数多く招いてこれたのは幸運だった。大きな夢を持ったテック起業家は世界を変えるアイデアを市場に出す方法を教えてくれたし、投資家は資金調達の成功に必要な秘訣を教えてくれたし、ビジネスコーチはビジネスの前進に必要な自信を、我々の異文化チームに満たしてくれた。

これらすべての知見を使って、何から始めてみるべきか?

言うまでもなく、コミュニティにおける最も重要なタスクの一つは、経験豊富な起業家から集めた知識を、意欲のある起業家へと引き継ぐことだ。我々は常に、世界中の起業家の才能と学生のイノベーティブな精神を奨励するよう常に努力している。今回、Kyoto Startup Summer School 2018 の一部として、Makers Boot Camp と KYOTO Design Lab(D-lab)が Monozokuri Hub Meetup を共催した。17カ国から来日したパッション溢れる学生たちは、起業家精神を学びながら京都の地元スタートコミュニティに没頭した。

京都工芸繊維大学の KYOTO Design Lab 特任准教授で、 Kyoto Startup Summer School のチーフオーガナイザーである Sushi Suzuki(鈴木篤史)氏は、世界中から学生、ワークショップのファシリテイター、講義を集めた。京都のスタートアップエコシステムを披露するには絶好の機会だったと思う。シリコンバレーについては多くのことが書かれてきたが、小さいながらも成長するスタートアップシーンについての記述を目にする人はほとんどいない。日本では特にそうだ。今回はミートアップとパネルディスカッション形式にしたことで、いつもの講義形式を抜け出し、イベントに来訪した地元の意欲のある起業家をより多く巻き込むことができた。

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2018年3月、Monozukuri Hardware Cup でピッチするスマートショッピング代表取締役の林英俊氏
Image credit: Masaru Ikeda

今回の Monozukuri Hub Meet-up は、Makers Boot Camp のマーケティング責任者である Sabrina Sasaki 氏のオープニングスピーチで始まり、彼女はスタートアップが直面する困難について焦点を当てた。

我々のタスクは、不足している必要リソースをスタートアップが手に入れられやすいようにし、プロトタイピングや大量生産を支援することだ。

我々のポートフォリオの一つであるスマートショッピングのスケールアップに要したのは、わずか1年だった。来月には、ハードウェア製品1万台の初期ロットをもうローンチしようとしている。

いかなるスタートアップコミュニティのメンバーも、互いに助け合い、そのハードワークを賞賛しあわないといけない。スタートアップの功績は、私に大きな喜びを与えてくれる。彼らが毎日のように積み重ねてきたハードワークの集大成を具体的な成果として目にすることになるからだ。(Sasaki 氏)

シルバーエッグ・テクノロジー(大阪):レコメンドエンジンの大家(たいか)

 

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シルバーエッグ・テクノロジー CEO の Thomas Foley 氏。彼は人工知能技術のスペシャリストだ。
Image credit: Tugi Guenes

最初のキーノートスピーカーは、人工知能(AI)を使ったレコメンド機能を提供するシルバーエッグ・テクノロジーの Thomas Foley 氏だ。同社のミッションは、個々の顧客が欲するものを予測する技術を、社内に持たない中小企業にサービス提供することだ。1998年のインターネット時代の初期に設立され、2016年には東京証券取引所に上場した。同社の AI 技術は現在、日本のトップの数百ものウェブサイトでレコメンデーション体験を提供している。シルバーエッグを始めるまでの道のりは、同社の創業者たちにとって大変なだったに違いない。

Foley 氏は、次のように振り返った。

日本で仕事し始めて結婚した頃、働いていた子会社が失敗し行き場を失ってしまった。妻が事業を始めたがっていたので、私は幸運だった。我々は妻が営業を、私がソフトウェアを担当することに決めた。

シルバーエッグ・テクノロジーが公開され、世界最大の金融新聞の一つである日経に取り上げると、何千人というユーザが初日からウェブサイトを訪れ、同社のサーバはクラッシュした。

忘れられない体験だった。

Foley 氏は笑った。

Foley 氏からのアドバイス:成功への秘訣がもしあるとしれば、それはリスクと苦悩への準備をするべきということだ。心の底から自分を信じなければならない。

NOTA(京都):資金不足のカリフォルニア生活から日本での成功

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洛西一周氏は、高校生の頃からユーザフレンドリーなソフトウェアを開発してきた
Image credit: Tugi Guenes

成功した創業者たちの多くは、倒産の危機に直面したことがあるものの、それをうまく切り抜けて、より堅固な財務基盤を再び見つけている。NOTA の洛西一周氏は、好きなことをしてお金を稼いでいる幸運な人々の一人だ。彼は高校2年生のときスクラップブックソフトウェア「紙copi」をデザインし、合計250万ドルを売り上げた。

2007年、彼は意欲に満ちた起業家としてカリフォルニア州パロアルトに移転。彼は新たなベンチャーを始めることを決心するも、まもなくして、そこには友人も銀行口座も住む家も無いことを知った。洛西氏のスタートアップは彼がアメリカでの学びを得て日本に戻った後、2010年にしばらく活動を休止した。NOTA の現在の基幹プロダクトは、URL をコピーするだけでユーザのクリップボードにスクリーンショットを共有できるクラウドアプリ「Gyazo」だ。

 

NOTA がどうやって成功できたかを尋ねると、洛西氏は「ドッグフーディングだ」と語った。ドッグフーディングとは、ある組織が自社のプロダクトを持つ状況を示すのに使われるスラングだ。

大変厳しい時期を送っていたが、必要性を確信できる、そして、自分たちにとっても欲しいと思えるモノを作ることができた。

もう一つのキーポイントとして、スタートアップはこれを考えるべきだと洛西氏は語る。

素晴らしいエンジェル投資家を見つけたとしたら、その人はお金と経験の両方を提供してくれるだろう。

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アトモフ(京都):クレイジーなアイデアをソリューションにする

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4K 画像を表示できるデジタル窓を制作する京都のアトモフ
Image credit: Tugi Guenes

最後に、アトモフ CEO の姜京日氏が世界初のスマートなデジタル窓「Atmoph Window」の秘話を共有してくれた。Atmoth Window は数百もの世界中の美しい景色を届けてくれる。2004年、ロサンゼルスでロボット工学の学生だった姜氏は、住んでいた部屋から見える限られた光景にストレスを感じていた。

毎日、ブラインドを下げて部屋を暗くしていたものだ。

10年後、姜氏はパートナーで共同創業者の中野恭兵氏に加わり、ユーザが旅をしてインドアから自然とつながれる方法を再発明した。

Kickstarter でクラウドファンディングをローンチ後、アトモフは簡単に製造コストを賄う10万ドルの目標を達成することができた。彼の Kickstarter での経験は楽しいものだったが、日米間の時差に阻まれて大変骨の折れるものだったという。調達金額は十分ではなかったが、アトモフは最近の Makers Boot Camp からの調達をはじめ(2018年)、複数の投資家からの資金調達に成功している。

姜氏は微笑みながら、こう語った。

Kickstarter でクラウドファンディングを実施する前は、アトモフこそ、このプロダクトを必要とする唯一の存在だと言ってくれる VC と話をしていた。現在は世界中にデジタル窓を出荷しており、他業界とも提携関係を構築しつつある。

彼がくれたアドバイスは、とにかく始めてみようというものだ。

どんなにコンセプトがクレイジーであれ、プロトタイプを見せて、パッションを持って投資家を口説いてみよう。

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京都工芸繊維大学の KYOTO Design Lab 特任准教授で、 Kyoto Startup Summer School のチーフオーガナイザーである Sushi Suzuki(鈴木篤史)氏とのパネルディスカッション
Image credit: Tugi Guenes

ゲストスピーカーのプレゼンテーションの後、Suzuki 氏のモデレートによる実り多いパネルディスカッションへと続いた。パネリストたちは、お金の集め方、コピーキャットとの対峙の仕方、投資家の口説き方、興味津々の聴衆からの質問に答えた。

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多国籍メンバー・文化を超えたチームビルディングの方法とは?〜第18回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 Eメールのやりとりから会社のパーティーまで、異文化チームの中で仕事をすることは…

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


Eメールのやりとりから会社のパーティーまで、異文化チームの中で仕事をすることは、国籍が違ったり母国語が違ったりするだけでなく、さまざまな困難を伴う。もう経験済みですね。

モノカルチャー(単一文化)のチームは過去のものだ。イノベーティブなスタートアップは、異文化の才能を集めた強力なチームをつくり、多様性の恩恵を享受する傾向がある。しかし、異なるバックグラウンドやマインドセットを持つ人々の集団に、シームレスかつ一緒に仕事してもらうことは難しい。

彼らが世界に散らばって仕事するなら、なおさらだ。Makers Boot Camp は、文化的に多様なチームで構成されるスタートアップと、ビジネスエキスパートを招いて、これが実現可能であることを証明してみた。

Image credit: Tugi Guenes

ブラジルのサンパウロで育ち、現在は日本の国際チームで仕事する人物として、Makers Boot Camp のセールスマーケティング責任者 Sabrina Sasaki 氏は、ビジネススタイル文化に存在しうる深刻な相違点を完全に理解している。彼女は例外ではないが、最初のフルタイム従業員として外国人を雇用したスタートアップの話を聞くことはほぼ無い。

彼女の場合は、まさにそうだった。日本語は話せないものの、スカンジナビア、フランス、アメリカ、フランスで過ごした経験を持つ彼女は、文化的な違いがどれほど仕事に影響を与えるか、ここ(Makers Boot Camp)で知ることとなった。

Makers Boot Camp では、多様なスキルやバックグラウンドを持った多国籍チームを作りました。そう言うと聞こえはいいですが、現実的には決して簡単なことでありません。(Sabrina Suzuki 氏)

京都大学でのブースで、Makers Boot Camp のチームと共に活動するインターンの Abby、Danielle、Suzie(以上、アメリカ)、Amanda(ブラジル)、Takumi(日本)
Image credit: Tugi Guenes

Makers Boot Camp のチームは日本、アメリカ、ドイツ、ブラジル、ウクライナなど多国籍で、スタートアップから大企業まで、PR およびメディア、金融と投資、エンジニアリングと製造、ソフトウェアとデジタルエージェンシー、ビジネスコンサルタンシーなど、多岐にわたる分野で勤務経験のある人員で構成されている。

加えて、Makers Boot Camp は今夏、テキサス大学オースティン校から3人のインターンを受け入れている。彼らはオースティンから遥々上洛し、多様な知識と国際的なビジネス環境をもたらした。

VEDLT:世界進出への挑戦

VELDT CEO 兼創業者の野々上仁氏
Image credit: Tugi Guenes

成功したスタートアップ事例の一社として、VELDT の CEO 兼創業者の野々上仁氏は、このイベントの最初のゲストスピーカーに招かれた。野々上氏はイベントのテーマについて知り、自分の課題をシェアすることを決めた。彼の会社は、ハイエンド顧客の生活を変化させる次世代高級スマートウォッチを開発している。

現在は、事業を新市場へと拡大中だ。2012年以来 VELDT は拡大を続け、現在は日本とシリコンバレーにオフィスを構える。チームの成長につれ、野々上氏は異文化環境で仕事をするには、多くの調整が必要であることを確信した。

今年5月に海外オフィスを開設したことから学んだ需要な教訓の一つは、プロダクトを新しい都市に紹介するときには、その地域の文化とユニークな社会における課題を理解しなければならないということ。(野々上氏)

VELDT のチームは新しいプロダクトと重要な提携の発表を数ヶ月後に控えており、そのキャプテンである野々上氏は、文化拡大の荒波の中でどう進むべきかの用意はできつつあるようだ。

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DouZen:多様な職場環境は自然なこと

DouZen CEO 三浦謙太郎氏
Image credit: Tugi Guenes

2人目のスピーカーとして登壇した DouZen の三浦謙太郎氏は、文化的に多様なチームを長年にわたりマネージメントしてきた。日本とアメリカのテック業界で専門知識を持った起業家として長年にわたり活躍する三浦氏は、次のように語った。

二つの文化を理解し、二つの言語を理解できることは、大きなアドバンテージだ。

2015年に設立され、サンフランシスコとボストンにオフィスを構える DouZen は、家族が写真や動画をアップロードし、シェアし、大画面で鑑賞し楽しめるテニスボールサイズのワイヤレスデバイス「Halē Orb」を開発している。アーリーアダプターやテックサビーな人たちだけでなく、家族が相互に会話をしやすいようにデザインされている。

三浦氏は、Halē Orb を Enchanted Object(魅惑的なモノ)と位置付けた。Enchanted Object とは、IoT がバズワードとなる前、数々の表彰を受けているプロダクトデザイナー David Rose 氏(MIT メディアラボ)が作った造語で、インターネットの恩恵を受けながらも、その複雑さはエンドユーザからは見えないようになっているものを指す。

三浦氏は、テクノロジーによって、スタートアップは世界各地に散らばるチームメンバーを束ね仕事することが容易になったと語る。サンフランシスコ、ボストン、ニューヨーク、日本に従業員がいても、彼が問題を感じることは無いという。

しかし、ホワイトボードを使って進むべき道を探し出すブレインストーミングを図るような、一緒に何かをして協働する必要が生じた時、全員が同じ部屋にいる機会があった方がいいかもしれないと感じることはあるだろう。

グロービス経営大学院 Darren Menabney 氏が教える、企業文化の作り方

グロービス経営大学院講師の Darren Menabney 氏
Image credit: Tugi Guenes

熱烈な語り手で、グロービス経営大学院講師の Darren Menabney 氏は、次のように語った。

どんなにビジネスプランやサービスが良いものでも、文化が悪ければ、それを殺してしまうだろう。

経営の神様と言われる Peter Drucker 氏の「どんな緻密な戦略を立てるよりも、優れた企業文化を構築することが重要(Culture Eats Strategy for Breakfast)」という言葉に影響を受け、Menabney 氏は、あらゆるビジネスで成功したい創業者は、企業内の文化を作り育てるべきだと主張した。

企業文化を意図的に作り出すには?

  1. 儀式を作ろう。定期的に運動をしたり、昼食を共にしたり、職場に犬を連れてきたりすることで、社内に文化を浸透させ、チーム内に信頼感をもたらす。
  2. 創業時の話を考えよう。素晴らしい話は、同僚たちに誇りを感じさせるとともに、投資家やステイクホルダーたちにも、あなたと共に仕事したいと感じさせるだろう。事業が大きくなれば、それは伝説となる。
  3. 会社が分かち合いたい目的を明確にすること。ほとんどの企業は「何」で始まる。あなたのサービスは何か? あなたのプロダクトは何か? あなたが売っているのは何か? しかし、「なぜ」という動機から話を始めれば、そこから生まれる会社の文化をより強いものにできるだろう。

企業文化は、トラッキングが不可能なソフトな基準と考えるビジネスマネージャーは多いかもしれない。しかし、それは計測できるものであし、また計測されるべきものだと Menabney 氏は語った。

パリを拠点に活動するアメリカ人作家で INSEAD 客員教授の Erin Meyer 氏の著書「カルチャー・マップ:世界を8つの指標で理解する(ダイヤモンド社刊、高橋ゆかり訳)」には、文化を計測する次元について書かれ、強い異文化チームを作るためのアドバイスが盛り込まれている。Menabney 氏は、これを参考に作成した Makers Boot Camp のカルチャー・マップを披露し、微妙な文化的手がかりを見つけるための実用的なヒントに聴衆は感銘を受けた。

カルチャー・マップは、自分の会社にいる従業員の幅を視覚化してくれる。そこには人々の違い、近似、類似点などが現れ、我々はすべてをひっくるめて多様性と呼んでいる。あなたのチームの文化は、自分の今いる国の文化よりも、より重要になってくる。

Image credit: Tugi Guenes
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Monozukuri Hub Meetup、東京で初イベント「Pitch Edition」を開催——IoTスタートアップ5チームがピッチ【ゲスト寄稿】

本稿は、東京を拠点とするコンテンツライター Ahmed Juhany 氏による寄稿を翻訳したものである。 彼の記事は、Metropolis Magazine、Slush News、ブロックチェーンを使った音楽プラットフォーム「Soundeon」で読むことができる。 写真は、京都を拠点とする Jo Rasales 氏による撮影。イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub…

Ahmed Juhany 氏

本稿は、東京を拠点とするコンテンツライター Ahmed Juhany 氏による寄稿を翻訳したものである。

彼の記事は、Metropolis MagazineSlush News、ブロックチェーンを使った音楽プラットフォーム「Soundeon」で読むことができる。

写真は、京都を拠点とする Jo Rasales 氏による撮影。イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


6月21日、東京で初めて開催された Monozukuri Hub Meetup の Pitch Edition には、街じゅうから起業家、オノベータ、投資家が集まった。所狭しと置かれた 3D プリンタ、レーザーカッター、木工ステーションが、渋谷の FabCafe MTRL(マテリアル)を、ハードウェアスタートアップコミュニティのイベントにピッタリの場にしてくれていた。2016年に Monozukuri Hub が開始された京都で産声をあげた MTRL だが、渋谷のこの拠点(MTRL Shibuya)で、さまざまな人々に東京を拠点とするハードウェアスタートアップの最新状況が紹介された。

参加者らハ席を見つけ、東京の新進気鋭のスタートアップからのエキサイティングなピッチを見る夜の準備ができると、Makers Boot Camp のビジネス開発担当 Marie(Marie-Eve Menger)は「こんばんは」と挨拶をした。

今夜ピッチするのは、我々が注意深く選んだ、さまざまな業界や技術にわたって、エコシステムの多様性を代表するスタートアップたちだ。どんなにスリリングなハードウェアかをお見せしたい。

登壇したスタートアップ5チームは多くの点において違っていたものの、ものづくりに見られる、ムダを無くす、永続的な改善、努力という同じスピリットを持っていた。Makers Boot Camp についての簡単な紹介の後、Marie はその夜のハイライトであるピッチセッションに我々をいざなった。

TOLETTA(トレッタ) by ハチたま

最初に登壇したのは、ハチたま。

「猫のことが好きですか?」 ハチたまで国際展開の責任者を務める村木未蘭氏は、そう叫んだ。彼女の上機嫌な熱意は、シャイさを打ち破り人々を沸かせた。聴衆の満場一致、頷き、同意に満足した彼女は、しばらく待って微笑んだ。「私も猫が大好き」そう言って、彼女は聴衆の心を惹きつけた。

今日、アメリカには7,400万匹の猫が住んでいます。残念なことに、毎年2,200万匹が風邪にかかります。それが一番の死亡原因です。

問題は、猫が病気になったときに、そうだと話せないことです。悲しいことです。本当に病気が深刻な状態になるまで、我々には猫の具合が悪いと知る余地はありません。そこでハチたまでは、TOLETTA を思いついたのです。(村木氏)

TOLETTA は世界初の猫用スマートトイレだ。飼い主が家にいながら、猫の健康を記録し慢性腎不全などの病気を見つけられるようにする。腎不全、多尿症、毎日の体重減少などの症状をチェックし、飼い主や獣医が確認できるようデータと洞察を収集する。また、猫がなるべく早く治療を受けられるよう、合併症の兆候が見えたら、TOLETTA は飼い主に警告をしてくれる。

腎不全は猫の天敵。TOLETTA は非侵襲で、環境に優しく、愛猫家を悩ます問題を解決するソリューションです。早期発見と早期治療により、猫の寿命を最高で3年伸ばすことができます。(村木氏)

村木氏によれば、TOLETTA は収集したデータで獣医を啓蒙・改善を支援したいと考えていて、ハードウェアとしての TOLETTA はぞの序章に過ぎないとのことだ。アメリカの市場規模は大きく、ペット猫を飼う家庭は3,600万世帯以上あり、ハチたまのチームではすべての不安材料を取り除くことを約束している。

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hackfon by FutuRocket

FutuRocket の CEO 美谷宏海氏は、長年におよぶ IoT 業界でのキャリアを通じて、常に未来や夢のあることに夢中だった。しかし、「次に何が来るか」という追求をする中で、彼は人口に占める多くの層、高齢者が取り残されていることに気づいた。

これまで長い間、IoT ハードウェアに従事してきました。多くの IoT アプリは、高齢者には複雑過ぎます。それでは使われない。我々は未来を、みんなにアクセスできるものにしたいんです。(美谷氏)

ミッションを得た FutuRocket は、旧式の電話をクイックで直感的でスマートリモートへと変える「hackfon」を開発した。電話のボタンを押すか、ダイアルすると、ユーザは IoT デバイスや Web サービスに素早くアクセスし、コントロールすることができる。

FutureRocket のチームは、ヤフーの年次テックイベント「Hack Day 2017」でのピッチで Hack Award を受賞、これがクラウドファンディングを実施して、hackfon の開発を進め、新しいものを高齢者に届ける旅の始まりとなった。

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Webiot by ピクスー

次は、ピクスーの塩澤元氣氏。彼の声調は穏やかで、リラックスしていて、むしろ、癒される感じさえした。その控えめな印象とは裏腹に、彼は豊かな経験と際立ったキャラクタの持ち主で、特別なハードウェアプロダクトを見せてくれた。

ピクスーの最初のプロダクトであるスマートペットフィーダーは、資金調達に失敗してしまった。塩澤氏は揺るぎない精神で挑戦を続け、IoT ソリューションやその採用において企業をコンサルティングする B2B へとピボット。Webiot という特別な IoT センサーの開発を始めた。

「Sensor as a Service」が Webiot のモットーだ。塩澤氏によれば、企業が自前のセンサーを開発し、事業活動や生産性をモニターするためのコストは莫大なものになる。

電子部品市場はコストが高く、手間のかかる作業が多い。サンプルを入手したり、規制を乗り越えたりするために、多くの情報が必要になるからだ。必要なものが見つかっても、次から次へと電話しなければならない。(塩澤氏)

Webiot シリーズには8種類のセンサーがある。それぞれのセンサーは、環境モニタリングのための温度・湿度・気圧センサーから、店内の人の動きをモニターできる加速度センサーや人感センサーまで、特定のアプリケーションを意図して開発されている。したがって、どんなアプリケーションが来ようと、小さな NeXT のような Webiot は、IoT の求められる進歩に対応できる最新のセンサーを提供できるわけだ。

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スマートマット by スマートショッピング

次はスマートショッピングの CEO 林英俊氏だ。彼は、楽しそうに少年のような魅力を放ちながらステージに立った。彼の明るい笑顔は聴衆を惹きつけ、聴衆は彼の話に聞き入った。彼がピッチした新プロダクトは、まさに人々を夢中にさせるものだった。

東京を拠点とする同社は、アイテムの量をモニターし、残りが少なくなると再注文してくれるデジタルマットを開発した。

シンプルです。最初はマットの上にアイテムを置くだけです。すると、重量を計算し記録します。残りが少なくなると、追加で再注文が実行される。それだけです。(林氏)

これは、サプライチェーンの複数レイヤーを自動化できるデバイスだ。在庫注文の管理コストを下げられる可能性がある。最後に、林氏は「スマートショッピングは、サプライヤーに究極のソリューションをもたらそうとしている。」と述べた。

Kalkul 1.1 by Kalkul

最後にピッチしたのは、Kalkul の国際デュオ Bartek Kolacz 氏と Mehdi Hamadi 氏だ。彼らが見せたものには驚かされた。Kalkul は、我々が当然のように思っているユビキタスでシンプルなものを変えようとしている。それが変われば、誰もにとってメリットがあるだろう。彼らがターゲットとするのはイヤフォンだ。

どこへ行っても、皆いつもイヤフォンをしています。まるで、家にハミガキがあるのと同じくらい一般的ですね。イヤフォンを開発している会社は1,000社ほどありますが、皆同じことをしています。ステレオの時代で止まってしまっているのです。(Kolacz 氏)

Kalkul は最近、「パーソナルオーディオインターフェイスの未来」と名付けた Kalkul 1.1 を発表した。世界初の 3D プリントによる優先イヤフォンだ。複雑な音響デザインに加え、ナイロンでできたソフトな内部にはデュアルバランスアーマチュアドライバ技術を実装、音楽への完全な没入を約束する強力なノイズキャンセリングメモリフォームを備えている。

彼らのようなオーディオマニアは明らかに品質にこだわっていて、彼らの興奮したピッチの中にもそのパッションは明らかだった。

イヤフォンは、今の時点でナンバーワンのアクセサリーだ。我々は、これを新しいレベルに引き上げたい。(Kolacz 氏)

ミートアップのストリーミング配信は、Facebook ユーザ約300人に視聴された。

コミュニティ

スタートアップのピッチの後、辛抱強い聴衆たちには心待ちにする小さなサプライズがあった。8月の第1週に開催される Makers Faire の無料チケットが10名にあたるチャンスだ。ピッチのスリルが一段落し、参加者はサッポロビールとキリンビールの待つ部屋の後ろの方に進んだ。ビールを手に「乾杯」の声がかかると、それはピッチセッション終了、ネットワーキングセッション開始の合図だ。

投資家、スタートアップ、テック愛好家らは、カジュアルな雰囲気の中でミングルしながら、さまざまなスナックやドリックを楽しんだ。今回は非公式な回のミートアップであったにもかかわらず、ピッチが生み出した熱狂を見ることができた。プロトタイプが公開・テストされ、進化する技術についてのエキスパートチャットに花が咲いた。新しいメンターや仲間のスタートアップ、会社同士のつながりが形成されるのも目撃された。

東京で初めて開催された Monozukuri Hub Meetup は、躍動的で、リラックスでき、人々を啓蒙し、楽しんでもらうことができ、成功裏に終わった。そこには、コミュニティで見つけられるスリルと喜びがあった。参加したい人は、Meetup.com のグループに加わってください。

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スタートアップのためのマーケティング〜第17回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 スタートアップにとって、コンセプトからマーケットリーダーになるまでの道のりは風…

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


スタートアップにとって、コンセプトからマーケットリーダーになるまでの道のりは風当たりの強いものだ。そのため、Makers Boot Camp は、スタートアップのマーケティングに関するミートアップを開催することに決めた。このイベントは、新鮮で効果的なアイデアを見つけバリューポジションを示すことができる起業家に、インサイトをもたらすことができるだろう。

このイベントでは、マーケティング費用の削減、効率の向上、新規顧客獲得の方法について、厳しい質問が投げかけられた。

Makers Boot Camp の Sabrina Sasaki 氏が自身の経験を紹介
Image credit: Tugi Guenes

動きながら音楽を作りだす

Makers Boot Camp のマーケティング責任者 Sabrina Sasaki 氏は、イベントの冒頭で日本人の聴衆が関心をを持ちやすいであろうマグロを例に挙げて、アカウントベースのマーケティング手法のコンセプトを紹介した。

彼女の簡単な説明の後、Dmet Products の CEO で、起業家・ダンサー・テックエンジニアでもある楠ダイゴ氏がピッチした。彼の最初のイノベーションである SoundMoovz は、身体の動きでアクティベーションされる電子デバイスで、ダンスしながら音楽をブレンドできる。アプリとは、Bluetooth で接続する。

動作方法:まず、手首と足首に、2つの調節可能なシリコンバンドを装着する必要がある。身体を動かすと、ワイヤレススピーカーと連動して、スマートデバイスがユニークなビートやリズムを刻み出す。

氏は、ダンス愛好家からスタートアップを創業した成功者になるまでの、楽しく躍動に満ちた経験から多くのレッスンをシェアしてくれた。彼は全くマーケティング経験は無かったが、2年間のうちに17カ国で40万台を製造・販売することができた。これぞ、奇跡ではないだろうか? 氏は、そう考えていない。

音楽を作り出すのにウエアラブルのモーションセンサーを使うことを思いついたとき、特定の潜在市場やターゲットとするグループを選ぶ必要があった。ダンサーと子供のどちらかを選ぶ必要があったとき、私は製品をアメリカに持って行き、ユーザから価値あるフィードバックが得られることを期待した。子供達は皆興奮していて、狙いが的中したことがすぐにわかった。

多くのフィードバックに自信を得た氏は、彼の製品を多くのオモチャ会社に見せてまわった。それは大きな成功だった。記録的な速さで、マジメでビジネスパーソンがキックしたり、パンチしたり、プレゼンテーションルームの中を回り出したりし始めた。ちょうど、氏の〝小さなお客(訳注:子供たち)〟が楽しんだのと同じように。氏は、ビートに合わせて踊らずにはいられなかった、子供たちや大人たちの話を共有してくれた。

大阪生まれ、東京に拠点を置く楠ダイゴ氏は、Dmet Products の製品をデモしながらダンスした
Image credit: Tugi Guenes

楠氏が SoundMoovz を作った理由とは……

  1. 真に新しい製品コンセプトだったこと
  2. プランニングに多くの時間を費やさず、プロトタイプを最初に作った
  3. マインドをオープンに持ち、製品を多くの人々に見せ、フィードバックをもらう

よりよい生活のためのデザイン

2人目のスピーカーは、デザイナーの Christopher Flechtner 氏だ。彼は、イノベイティブな自転車をピッチエリアに持ち出し、聴衆を魅了した。新しくデザインされた自転車には、後方と前方に2つの同じバスケットがあり、あらゆる硬い面にはブロックが取り付けられている。

Flechtner 氏が覚えている限り、彼は常に自転車にパッションを抱いていて、軽くて速く走る都市生活に適した新しい自転車をデザインしたいと考えていた。

Flechtner 氏 の自転車
Image credit: Tugi Guenes

Christopher Flechtner 氏:Flechtner 氏はデザインの世界に25年以上いて、米欧日の現地職人の手作業による製作から、アメリカやアジアでの大量生産まで、さまざまなスケールで仕事に取り組んできた。工業デザインに対するパッションから、彼は妻の Uchiyama Junko 氏と共にクリエイティブデザインスタジオを経営している。

Flechtner 氏は、彼の起業家人生の最初の頃の話をした後、かつて住んでいた東京で自転車を観察していたところから製品に対する多くのインスピレーションを得たと説明した。また、自身のマーケティング戦略やデジタルへの挑戦を考える上で疑念があることも事実で、会社が今もブートストラップモードで、よりよい方向性を検討しているとも述べた。

たとえ製品を作っても、それで簡単に売れるというわけではない。市場に出すまでにはやるべきことが多くあり、工業デザイナーとして私はそれに気づいた。製品を繰り返し使って、多くのショップやユーザに我々の自転車を試してもらい、貴重なフィードバックをもらうことができた。

Flechtner 氏のもう一つの製品である Beezerker モーターバイクは、シアトルで2011年に開催された Ultimate Builder Customer Bike Show で複数の賞を獲得している。
Image credit: Tugi Guenes

人々が欲しがる製品を作れ

サンフランシスコを拠点とする Jeffrey Goldsmith 氏は、マーケティングを次のレベルに引き上げる秘技を持つことで知られるトップクリエイティブマインドだ。彼は売上を上げるためにデジタルツールを活用する方法について、シンプルなヒントを元ににした参加者向けワークショップを1時間にわたって開いた。

Goldsmith 氏は、魅力的なマーケティングファンネルの構築、分割された顧客クラスタへのさまざまなメッセージのテスト方法、Facebook や Google Ads などのシンプルなデジタルツールを使った、より多くのリードの作り方について秘密を公開した。自らの体験から得た信じられないようなケーススタディを使って、彼はスタートアップがより積極的かつ体系的なメッセージ戦略を適用すれば、潜在的顧客や投資家の心を勝ち取ることができるだろうと語った。

Jeffrey Goldsmith 氏
Image credit: Tugi Guenes

Goldsmith 氏のアドバイスから学べること:

  • 最初にやるべきことは、自身が発するメッセージをはっきりさせること。顧客獲得コストを下げ、オンラインキャンペーンを最適化するために、いくつかの選択肢をテストしてみよう。
  • 製品ごとに、ランディングページを作り、広告をカスタマイズしよう。
  • 潜在顧客と交わり、トレードショーに参加し製品をデモしよう。
  • パートナーと協業し、ネットワークを広げよう。
  • 顧客とはデジタルに付き合い、彼らの関心を引き出す手法を使おう。バイラルでの拡大、ソーシャルメディアを使ったキャンペーンを展開しよう。

Jeffrey Goldsmith 氏:シードスタートアップから Fotrune 500 企業まで、さまざまなグローバルブランドの広告やマーケティングキャンペーンを25年以上にわたって製作してきた。WIRED、Details など多くの出版物に寄稿しており、アクセラレータ、スタートアップ、企業顧客向けにワークショップを開催している。

Jeffrey Goldsmith 氏
Image credit: Tugi Guenes

Goldsmith 氏はプレゼンテーションの後、参加者に事業課題について質問し、マーケティングシステムを開発するための新しい方法を提案した。彼の無料のコンサルティングを受けた人々には VR Plugin for Maya MARUI VR の CEO Max Krichenbauer 氏もいた。

Krichenbauer 氏は  Get In The Ring Japan 2018 で優勝し、ポルトガルで開催される同イベントのグローバルミートアップに参加する予定。そのほかに、ミュージシャンや日本のファンをターゲットに Kickstarter のキャンペーンを立ち上げたカホン(訳注:Cajón、ペルー発祥の打楽器)ロボット「CABOT」も参加していた。

ネットワーキングセッションを通じ、スピーカーと参加者が身近に交流
Image credit: Tugi Guenes
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成功と失敗を左右するもの、メイカーのためのデザインとは?〜第17回Monozukuri Hub Meetupから【ゲスト寄稿】

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。 イベントの模様を撮影したビデオはこちら。 「Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。 ハードウェアスタートアップが直面する最大の困難の一つがプロダクトデザインだ。デ…

本稿は、京都を拠点とするジャーナリスト Sasha Kaverina 氏による寄稿を翻訳したものである。

イベントの模様を撮影したビデオはこちら

Monozukuri Hub Meetup」は、 は京都を拠点とするハードウェアに特化したスタートアップアクセラレータ「Makers Boot Camp」が主宰している。


ゲストとして Monozukuri Hub Meetup を訪れた、Global Digital Mojo の創業者でリードデジタルストラテジストの David M L Williams 氏(左)

ハードウェアスタートアップが直面する最大の困難の一つがプロダクトデザインだ。デザインの良いプロダクトは、あなたに名声をもたらすことができる。新しいプロダクトを設計するとき、スタートアップが考えるべきことは何だろうか?

Makers Boot Camp では、世界中の企業かを刺激し、教育し、つながってもらおうと努力している。そのために、我々は Monozukuri Hub Meetup の開催を続けているのだ。この春初のイベントでは、メイカーにとってのデザインと、その困難な点や重要性を取り上げた。デザインのプロ、専門家、初心者を集め、それぞれのデザイナプローチや洞察を話しあった。参加者は最後、登壇者と一対一の対話ができるネットワーキングセッションに参加した。

デザインアイデアからプロトタイプまで

卒業制作となったエレキギター「iuvo」を披露する高田碧起氏

最初に登壇したのは、京都造形芸術大学を卒業したばかりの高田碧起氏だ。彼は自身の卒業制作となったギターのプロトタイプを披露した。エレキギターのデザイナーは、演奏者が立った状態がギターが演奏されると考えるだろう、と高田氏は語った。自らもミュージシャンである高田氏は、席に座った状態で演奏できる楽器を作りたいと考えていた。彼の作品は、ストラップの無い座って演奏するには優れた、オールインワンソリューションのようだ。

三輪海斗氏「軽くて折り畳み可能な自転車「三角二輪」は、悲しい体験から生まれた。2年前、自転車を盗まれた。屋内に自転車を保管できれば、盗まれる可能性も下がるだろう。」

三輪海斗氏が紹介した次なる学生プロジェクトは、京都の信号機に不満を募らせるサイクリストにとって素晴らしい選択肢だ。「三角二輪」は、日常の通勤用にデザインされた、イノベーティブで、コンパクトで、折り畳み可能なキックボード型の自転車だ。ユーザは小さなカバンに入れられるよう折りたためるので、駐輪場を使うこともなくお金を節約することができる。

若いデザイナーが考えた、自転車の折りたたみ方に新しい一捻りを加えた方法は、既に知る人には知られていたものだ。プロトタイプが現在、京都のアートギャラリー「ARTZONE(アートゾーン)」で展示されている。

ロボットを抱擁しやすくしてくれるデザイン

星野裕之氏「私の目標は、愛らしいロボットを開発することを通じて、AI についての関心を喚起し、ロボットファンの人数を倍増させることだ。」

otuA のロボットデザイナー星野裕之氏は、ロボット、メカニカルデザイン、機械設計、そして、より包括的な世界の創造に情熱を持っている。彼の有能なチームは15年以上にわたって、医学研究、商業、コミュニケーションなどの目的で約30種類のロボットを設計してきた。彼らは、ロボットデザインへの伝統的なアプローチに挑戦を続け、ソフトロボティクスなどの新技術にも先駆けている。かわいいアニメキャラクターのように見えるロボット「SOFUMO」は、山形大学とのコラボレーションで作られた。

中国のプロダクトデザイン

清水耕助氏「中国政府は、人々にビジネスを始めることを強く奨励している。良いアイデアがあるなら、ベンチャーキャピストと話をし、工場ツアーに参加するよう勧められる。」

医療機器や分析機器をデザインしている島津製作所のプロダクト UX デザイナー清水耕助氏は、中国のプロダクトデザイン業界について洞察を共有してくれた。彼は2012年7月から12月まで、デザインチームのビルドアップと管理の責任を負って上海で仕事をしていた。「Made in China」というラベルは、多くの人々にとって低コストとコピーコートと同義語になった、と彼は言う。しかし、中国が貴重なユニコーンの数でアメリカを上回ったとき、人々は見方を変えた。

この業界のパズワードでもある「便利」「安い」「イノベーティブ」といった言葉とともに、中国のハードウェアスタートアップは世界的に急成長を続けている。清水氏は中国のスタートアップブームの背景には、巨大の中国国内市場と中国政府の支援があると説明した。

ネットワーキングセッションで
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