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政治とソーシャル、ザッカーバーグ氏が語る「表現の自由」と“政治広告”の考え方

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※本記事は提携するVentureBeat「Mark Zuckerberg on why the world needs Facebook and the ‘Fifth Estate’」の抄訳になります。原文はこちらから ワシントンDC、ジョージタウン大学Gaston HallにてFacebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がソーシャルメディアプラットフォームのあり方に関するスピーチを披露した…

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写真:Mark Zuckerberg @ Georgetown

※本記事は提携するVentureBeat「Mark Zuckerberg on why the world needs Facebook and the ‘Fifth Estate’」の抄訳になります。原文はこちらから

ワシントンDC、ジョージタウン大学Gaston HallにてFacebook CEOのマーク・ザッカーバーグ氏がソーシャルメディアプラットフォームのあり方に関するスピーチを披露した。同氏は現代人にとっての不可欠な場としてSNSプラットフォームを「第五の場(Fifth Estate)」として表現している。

「Facebookという会社が好きか嫌いに限らず、この重要な時期にこそ現代社会における問題点を認識し、発信していくことが大切です。未来は私たちにかかっています」。

続けてFacebookが考える「表現の自由」について以下のように述べた。

「いま私たちは新しい分岐点にいます。一つの選択肢としては、勝利をつかみ取るまでには長く時間がかかることを承知のうえでやみくもに求め続けることです。もしくは、ゴールまでのコストが高すぎると認識する必要があるでしょう」。

Facebookのプラットフォームがあらゆるムーブメントを起こす起源として重要な役割を担っているとし、また何者にも頼らず発信できる点を「Media Gatekeepers」と表現している。

とはいえ、2016年における米国大統領選挙の例など、それを逆手にとってデマ情報が出回ってしまう根源にFacebookが晒されている点にも理解を示している。

Facebookはここ数週間、来年に迫った大統領選挙におけるドナルド・トランプ氏のFacebook広告の幾多の取り下げ依頼を受けているにも関わらず対処する動きを見せず、なかでも同じ候補者のElizabeth Warren(エリザベス・ウォーレン)氏などから非難を浴びてきた。

同氏はFacebookの政治ポリシーを批判するため、わざとフェイクニュース(マークザッカーバーグがトランプ支持者だとする)の投稿をするなど挑戦する姿勢を示している。そんな中でもマーク氏は、政治広告はあらゆる表現の中でも重要な立ち位置にあるとの考えを示す。

「我々は政治広告についてファクトチェックを実施していませんが、決して政治家を考慮した対応というわけではありません。我々は、Facebookを通して誰もが政治家の考えを知る権利があると考えています。そのため、仮にニュースが私たちの規約に一部引っかかると判断される場合でも時事性があると判断すればコンテンツ削除の対象とはなりません。

もちろん多くがこの対応に反対の意を示していることは理解しています。しかし、一般的には、ある特定の企業が政治的なニュースを検閲することは得策であると思えません。Facebookを除いても、数多くのSNSメディアが政治的広告を受け入れています。私たちも例外ではありません」。

2016年における大統領選挙で勝利を収めたトランプ陣営は、公式にFacebookにおけるターゲット広告が勝利には不可欠なものであったと述べている。また、調査によれば現在もトランプ陣営のインターネット広告にかける資金は他陣営と比べても圧倒していることが伺えるという。

中国政府による政治的介入

マーク氏は30分にわたるスピーチの最中に、中国において表現の自由が危機に瀕していることについて、TikTokが当局から検閲対象となったことなどを例に、以下のような疑問を呈した。

「これは私たちが望むインターネットの形なのでしょうか?我々が中国にて一切のサービス展開をしていない理由がここにあります」。

スピーチにてFacebookが取り組んでいるセキュリティー対策について長く触れた。特にAIを利用したユーザーの安全対策については強調して話し、安全性の伴ったユーザー認証や第三者委員会の設置に活かすとしている。同氏によればFacebookは、AIをフェイクアカウント、ヘイトスピーチなどの対応にも役立てているという。

Facebook「解体」公約

2017年にハーバード大学の卒業式にてスピーチを実施した際、テック業界ではマーク・ザッカーバーグが米大統領への立候補があるのではないかと話題になったのも昔の話だ。

今となっては、同社はケンブリッジ・アナリティカ問題やミャンマーにおけるヘイトスピーチへの対応遅れなど、政治的批判を受ける機会が多くなって気いる。今回の大統領選挙に民主党より出馬を目指すエリザベス・ウォーレン氏から特に批判を受けており、同氏は公約にFacebookの解体を挙げるなど積極的に反Facebookの意思を表明している。

リークされた内部情報によれば、仮にエリザベス氏が大統領に当選した場合でも同社は歩み寄る意思を示しているという。スピーチの最後には同様の質問がなされ、同氏は以下のように返答した。

「テック企業と政治とのかかわりについては、問題が日々変わりつつあるので、今日話したことが実現するかどうかは不明瞭な点が多いと言わざるを得ません」。

と述べ、歩み寄り施策についてプライバシーとデータポータビリティーを軸に以下のような持論を展開した。

「我々がすべきことは、まず我々の役割を明確にし政府と協力しながらルール作りをしていくことが重要と考えます。この過程を通り、信頼関係を築いていくことで『breaking up』という結末を迎えることは決してないと思っています」。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Facebook ザッカーバーグ氏が2016年の抱負を公開「自宅に人工知能を取り入れたい」

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毎年、Facebookの経営という本業以外で個人的な目標を立てているCEOのマーク・ザッカーバーグ氏。ここ数年は、毎月2冊の本を読む、中国語を習得する、毎日新しい人に出会うという目標を掲げてきた。 そんなザッカーバーグ氏が2016年の新たな挑戦をFacebook上で公開した。シンプルな人工知能(AI)を自宅のシステムに取り入れること、そして仕事にAIを活用することだ。 まず、どのようなテクノロジー…

via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
via Flickr by “Robert Scoble“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

毎年、Facebookの経営という本業以外で個人的な目標を立てているCEOのマーク・ザッカーバーグ氏。ここ数年は、毎月2冊の本を読む、中国語を習得する、毎日新しい人に出会うという目標を掲げてきた。

そんなザッカーバーグ氏が2016年の新たな挑戦をFacebook上で公開した。シンプルな人工知能(AI)を自宅のシステムに取り入れること、そして仕事にAIを活用することだ。

まず、どのようなテクノロジーが活用可能かを調べることから始めて、音楽の再生、照明や室温のコントロールなど、自宅の全ての機能を声でコントロールできるようにシステムに自分の声を教え込みたいと意気込む。自宅を訪問した友人を顔認識してから自宅に入れるようにしたり、つい先日誕生した娘Maxの部屋で何かが起きたら、自分に知らせてくれるようなシステムを作りたいとも語る。

仕事の面でも、最近Facebookが力を入れているVR領域で、データの視覚化にAIを役立て、より良いサービスを作り、組織をより効率的に指揮できるようにしたいと述べ、「きっと楽しい挑戦になるはず。1年を通して学んだことをまたシェアしたい」と締めくくっている。

Facebook自身も人工知能研究チームを設置し、着々と研究を進めている。一方で、AIをいかに人間の意志を損なわない形で発展させ、活用するべきかという議論も業界内では活発になりつつある

ザッカーバーグ氏の今年の挑戦が、どのような結果をもたらすか。年末の振り返りに期待したい。

ザッカーバーグ氏が力説する、外部採用CEOではなくファウンダーCEOであることの利点とは

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先日、突然の閉鎖で話題になったテックブログ「GigaOm」のファウンダー、オム・マリク氏がFacebook上でマーク・ザッカーバーグ氏宛に投げかけた質問に、ザッカーバーグ氏自身がコメント欄で回答した内容が話題を呼んでいます。 マリク氏は、「Twitterが現在抱える問題は、ウォール街の人々(他の投資家も含めて)がCEOと強い力を持つファウンダーを違う目で見ているという事実にどれだけ起因していると思…

via Flickr by “A Health Blog“. Licensed under CC BY-SA 2.0.
via Flickr by “Robert Scoble“. Licensed under CC BY-SA 2.0.

先日、突然の閉鎖で話題になったテックブログ「GigaOm」のファウンダー、オム・マリク氏がFacebook上でマーク・ザッカーバーグ氏宛に投げかけた質問に、ザッカーバーグ氏自身がコメント欄で回答した内容が話題を呼んでいます。

マリク氏は、「Twitterが現在抱える問題は、ウォール街の人々(他の投資家も含めて)がCEOと強い力を持つファウンダーを違う目で見ているという事実にどれだけ起因していると思うか」と質問。つまり、ザッカーバーグ氏のようにファウンダーがそのままCEOとして経営の指揮をとっている「ファウンダーCEO」と、Twitterのディック・コストロ氏のようにファウンダーでないCEO「非ファウンダーCEO」の間に違いはあるのかと。

この質問に対して、ザッカーバーグ氏は自身の考えを綴りました。彼は「非ファウンダーCEOとファウンダーCEOは、経営力において本質的には違いはない」と前置きした上で、それでも「ファウンダーCEOが得られる構造的な利点もある」と語ります。

彼の意見は主に次のような内容。

  • 決断がしやすくなる。短期的な利益と長期的な利益の両者を見据えて決断を下さなければならないが、CEOとしての力が大きいほど、自分が正しいと思うことを実行し、短期的な利益を優先しようとする人々のことを無視しやすくなる。
  • 周囲からの信頼が得やすい。ファウンダーであることと、会社の中核プロダクトをつくったという実績から得られる社会資本によって、より周囲からの信頼が得られるし、厳しい決断を下さなければならないときにも寛容に捉えてもらえる。
  • 解雇されにくい。投資家によって解雇されにくくなる。それによって、業績の悪い四半期が続いたり、短期的に見れば賛否両論のある決断をしたときでも、自分の仕事を失う心配をしなくて済む。したがって、自分が正しいと思う決断を下すことが容易になる。

と利点を挙げた上で、それでも経営者として最も重要なことは「明確なビジョンを描くことと、自分が正しいと思うことを実行すること」だと言います。この点に関しては、非ファウンダーCEOであってもすばらしい実行力を発揮できるCEOも多いし、逆にファウンダーだからといって、この点に長けているとも限らないとも言います。

最後に、「CEOの役割ばかりが注目される傾向にあるが、チーム力こそが重要。中心メンバーのチーム力なしにはFacebookを築くことはできなかった」とチーム力の重要性についても触れて、長文コメントを締めくくったザッカーバーグ氏。彼の経営者としての哲学と意志が強く感じられる内容でした。

via Facebook

Facebookのザッカーバーグ氏が雇うのは「自分が部下になってもいいと思う人だけ」

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スペインのバルセロナでFacebookのCEOであるザッカーバーグ氏が今日(編集部注:原文掲載3月4日)、公の場で発言した。同氏の発言は今週2度目のことで、その中で彼は、強い組織を築くには上手に雇用することが大事であると語った。つまり、自分がその人の下で働きたいと思う人でなければ雇わないということだ。 単純なルールを設けています。直属の部下を雇う場合…その人のためなら働けると自分が思う人だけを雇っ…

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スペインのバルセロナでFacebookのCEOであるザッカーバーグ氏が今日(編集部注:原文掲載3月4日)、公の場で発言した。同氏の発言は今週2度目のことで、その中で彼は、強い組織を築くには上手に雇用することが大事であると語った。つまり、自分がその人の下で働きたいと思う人でなければ雇わないということだ。

単純なルールを設けています。直属の部下を雇う場合…その人のためなら働けると自分が思う人だけを雇っています。

ザッカーバーグ氏がバルセロナで行われた一般参加型のQ&Aセッションに登場した。バルセロナでは今週、Mobile World Congressが開催されていて、モバイル業界の専門家が何千人も集結している。今回のQ&Aセッションは、同氏が世界中の都市で開催している一連の対話型ミーティングの中では最新のものである。1月にはコロンビアのボゴタに現れ、現地でのInternet.orgのローンチについて語っている。対話型ミーティングではこれまでもそうだったが、ザッカーバーグ氏は会場内のFacebookユーザの質問に答えるだけでなく、Q&A with Markという公式なFacebookページにあらかじめ投稿された質問にも答えた。

ザッカーバーグ氏はこれに先がけ、Mobile World Congressで今週、基調演説を行った。その中で、Internet.orgは何千というユーザに初めて相互通信能力をもたらしただけでなく、インフラを提供しているキャリアに対して多数の加入者をもたらすことにより、キャリアの収益アップにつなげているという点で、これまでのところうまくいっていると語っている。

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今日のQ&AはこれまでのQ&Aとほぼ同じ話題を扱った。ザッカーバーグ氏は「誰とでも何でも共有できるようにする」というFacebookの哲学について語った。しかし、国によってはその哲学の解釈に制限を加えるところもあり、Facebookのサービスを世界中どこでも確実に提供し続けられるようにするためには、Facebookは時にはそうした国々の考え方を支持する方を選ぶこともあると、ザッカーバーグ氏は認めた。

また、「スペインにはハムがあるのでスペイン訪問はとても楽しい」とジョークを飛ばし、誕生日プレゼントとしてハムを届けさせたが、「爆弾である可能性あり」と判断した警備担当者に配達を止められたという体験談も披露した。

それより興味深かったのが、良い人材の雇用に関する回答だった。全社的に、自分がその人の部下となって働きたいという人を雇い入れれば、間違った方向に進むことはないと氏は発言した。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】