BRIDGE

タグ Matt Mullenweg

WordPressの設立者、1日6回の多相睡眠で10億ドル企業に成長させる

Matt Mullenweg氏が設立したコンテンツマネジメントプラットフォームWordPressは、ウェブサイトの19%以上で稼働しており(VentureBeatを含む)、インターネットの世界で最も影響力のあるソフトウェアの1つだ。 WordPressの親会社であるAutomatticが10億ドル企業への道を歩み出す以前は、Mullenweg氏は熱心なプログラマーに過ぎなかったが、自己実験に対して…

Screen-Shot-2015-02-10-at-1.45.50-PM

Matt Mullenweg氏が設立したコンテンツマネジメントプラットフォームWordPressは、ウェブサイトの19%以上で稼働しており(VentureBeatを含む)、インターネットの世界で最も影響力のあるソフトウェアの1つだ。

WordPressの親会社であるAutomatticが10億ドル企業への道を歩み出す以前は、Mullenweg氏は熱心なプログラマーに過ぎなかったが、自己実験に対して健全な好奇心を持っていた。

<関連記事>

作家、起業家、エンジェル投資家でもあるTim Ferriss氏との今週行われた対談の中で、Mullenweg氏は、今や有名となった「Uberマン」と呼ばれる多相睡眠法など、生産性を上げる自身のいくつかのコツについて詳しく述べてくれた。多相睡眠とは簡単に言えば1日に複数回の睡眠サイクルを設ける睡眠法のことだ。多くのスペイン人の友人が日中の贅沢なシエスタで多相睡眠サイクルを活用している。

昨今、歴史学者は人間は元々多相睡眠をとっていたと信じるようになっている。電灯が登場する前、人間は日没直後にベッドに入り、夜中に起床して料理・おしゃべり・読書をし、また子供をつくるのに励んだりしていた。

Mullenweg氏は人間の多相性傾向を極端な形で実践した。2回の睡眠サイクルの代わりに、1日に6回(およそ40分)睡眠をとり、それぞれの間2時間半空けるというものだ。

「当時が私の人生の中で最も生産的だった時期かもしれません。WordPressもその時期に作りました」と彼はFerris氏に語った。

しかし、この睡眠サイクルを実行するのは簡単なことではない。もし彼が1度でも1日6回とるはずの睡眠を逃すと「くたくた」になってしまうそうだ。それほど難しくても、彼は社会的に「Uberマン」の多相睡眠がもっと受け入れられていれば継続していたかもしれないと答えている。この極端な睡眠スケジュールをやめたのは、ガールフレンドができたからだそうだ。

Mulenweg氏は他にも生産性を上げた要素について語っている。彼はDvoakというオルタナティブキーボード配列のファンだ。BやMといった数個の文字キー以外、よく使われるキーを打ちやすい位置にして効率よくタイプできるようにキーが再配列されている。

多くのデバイスで簡単にDvorakキーボード配列へ変更することができる。(Macでの方法はこちらをクリック)

彼の新年の抱負は、毎日5分間瞑想をし、成功を収めたテック起業家で瞑想を実行している人たちの仲間入りをすることだ。(彼は瞑想のためのスマートフォンアプリCalmに投資をしている。)

さらに、どのようにして人材を雇っているかなど多くのアドバイスをポッドキャストで配信している。聴くにはこちらをクリックしてみてほしい。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

----------[AD]----------

「調達した1.6億ドルで、これからの10年に備えます」~WordPressの父、Automattic CEO Matt Mullenwegにインタビュー

SHARE:

先週、WordPress コミュニティの長にして、WordPress.com の運営元 Automattic の CEO Matt Mullenweg が来日した。 彼はアジア太平洋地域の WordPress コミュニティを巡るツアーの途中で、韓国、インドネシア、シンガポールを訪れた後、ここ東京に立ち寄った。インタビューを受けてくれたこの日(6月6日)は、彼は東京で WordPress のユーザの…

先週、WordPress コミュニティの長にして、WordPress.com の運営元 Automattic の CEO Matt Mullenweg が来日した。

彼はアジア太平洋地域の WordPress コミュニティを巡るツアーの途中で、韓国、インドネシア、シンガポールを訪れた後、ここ東京に立ち寄った。インタビューを受けてくれたこの日(6月6日)は、彼は東京で WordPress のユーザのコミュニティとのミートアップに参加し、以降、大阪、フィリピン、ニュージーランド、オーストラリアと巡る計画だ。

本社オフィスはサンフランシスコの SoMA (South of Market St.) にあるけれど、最後に出社したのは4ヶ月前。サンフランシスコに来たときは、ぜひ立ち寄ってもらうといいけど、そのとき僕がいるかどうかは分からない(笑)。世界中どこにいても仕事はできるからね。言わば、僕が居る場所が〝本社〟という感じ。

この前に来日したのは5年前だという。当時の日本はスマホ全盛とまではいかず、ガラケーで i-mode を使っているユーザも少なくなかった。現在の日本の WordPress のコミュニティの状況について聞いてみると、WordPress はまだアーリーアダプターのものでしかなく、2005~2006年位のアメリカの WordPress コミュニティの状況に似ていると語る。

現在の日本の WordPress コミュニティの状況は、野球で言うなら、まだ1イニング。だから、もっとWordPress を日本で広めたい。そのためにも、日本から優秀な人を雇用したい。それが今回の来日の大きな目的の一つだ。

250人いる Automattic の社員は、約3分の1がユーザサポート要員で、残りがエンジニア/デザイナー/経営管理部門という構成なのだそうだ。世界中のどこで仕事をしてもいいことは Automattic の雇用体系の特徴の一つで、250人の社員のうちサンフランシスコのオフィスに常駐する社員は15名。残念ながら日本人社員は現在のところ、東京に常駐する高野直子氏の他には居ない。[1]

英語という一つの障壁はあるにせよ、(社内の情報共有はウェブベースであるため)「英語を喋らなくても、読み書きできればいいんだけどね」と笑いながら語る Matt は、少なからぬユーザがいる日本の WordPress コミュニティにより良い環境を提供するためにも、日本人の Automattic への入社を切望しているようだ。

約1ヶ月前、Automattic がVCから1.6億ドルを資金調達したことは記憶に新しい。「IPOするとか、どこかに買収されたりするとか、そういう計画は無いの?」と尋ねてみると、Matt は次のように答えた。

典型的なIPOより、大きな金額をVCからの資金調達で賄えたんだ。会社は自分達でコントロールしたいし、今のところIPOの必要は無い。WordPress は2ヶ月前に11歳になった。今回調達した資金は、WordPress のこれからの10年に備えるためのものだ。

今回調達した資金を使って、同社は当面、iPhone や Android 向けのモバイル最適化に開発体制を集中する。それを考えれば、モバイルで欧米の先を行く日本から、多くのエンジニアに WordPress の開発に加わってほしいと考えるのはごく当然の発想だ。

WordPress を採用しているウェブサイトは世界の2割以上に上ると言われ、たった250名しかいない社員で、それだけのトラフィックシェアを獲得しているという点で、Automattic は Facebook や Google などよりマーケット・ディスラプティブな存在として評価されてきた。日本を含む世界で雇用される新たな人材が、WordPress を単なるブログ環境や CMS という概念に留めず、新たなプラットフォームに成長させてくれることを楽しみにしたい。


  1. 高野氏は「グローバライザー」と紹介されている。WordPress の利用促進と Automattic の信念を世界中に広めることが、彼女のミッションのようだ。 
----------[AD]----------