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「勉強を継続できる仕組みを作る」ーースタディプラスが変える学習管理のあり方

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「勉強の秋」という言葉があるように、だんだんと涼しくなってくるこれからの季節は、何かを学ぼうとする人にとって良い季節だ。来年受験を控えているような高校生にとっては、決して穏やかなものではなく、厳しいものであるかもしれないが。 大学受験の勉強にかぎらず何かを学ぶということは、日々の積み重ね、継続が非常に大切な要素となる。だが、人は楽をしてしまいたくなってしまうし、モチベーションを継続させることを苦手…

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「勉強の秋」という言葉があるように、だんだんと涼しくなってくるこれからの季節は、何かを学ぼうとする人にとって良い季節だ。来年受験を控えているような高校生にとっては、決して穏やかなものではなく、厳しいものであるかもしれないが。

大学受験の勉強にかぎらず何かを学ぶということは、日々の積み重ね、継続が非常に大切な要素となる。だが、人は楽をしてしまいたくなってしまうし、モチベーションを継続させることを苦手とする生き物のように思う。これは大きな課題であり、長年にわたって解決されない、人々がなんとかしたいと考えている課題だと言えるだろう。

こんな課題に果敢に挑戦しているスタートアップが存在する。数多くの教育系スタートアップが登場する中、その多くは教材など学習に必要なコンテンツに注力する中、勉強の継続をいかに達成するかという点にチャレンジしているプレイヤーが「Studyplus(スタディプラス)」だ。今回、彼らが取り組む課題や、教育系スタートアップに関する話をスタディプラス株式会社代表取締役廣瀬 高志氏に伺った。

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学習管理サービス、Studyplus

Studyplusのユーザーは日々の勉強記録をつけ、その記録をグラフとして可視化したり、サービス内で勉強仲間をつくり自分の勉強記録を共有し、励まし合うことで勉強が楽しく続けられる環境を提供している。

Studyplusは2012年3月にPC版をリリースし、iPhoneアプリを同年8月、Androidアプリを同年の12月にリリースした。サービスは右肩上がりの成長を続けており、先月の4月9日に会員数は10万人を突破。1ヵ月に2万人弱のユーザ成長をしており、2013年5月に取材した時点では約13万人のユーザを抱えていた。

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10月現在では、約20万人のユーザーを抱え、特に大学受験を控えた高校生、浪人生のユーザーが多いという。その他、TOEICなど資格の取得を目指す社会人など、特定の目標を設定し、計画的な学習を行いたい人が多く利用している。総務省の発表によれば、平成25年度の全国の高校1年生におけるスマートフォン保有者は全体の84%と、昨年度の59%より大幅に上昇している。高校生が主なユーザーであるStudyplusにとっては、追い風が吹いている状態だ。

教育マーケットの状況

ここで少し視野を広げて、教育関連のスタートアップ全体のことを考えてみたい。北米を発端に、世界で大きな注目を集めている教育系スタートアップ。

だが、その実態はiOSのセールスのトップカテゴリにランクインするアプリでもあまり儲かっているとはいえない状態だという。シリコンバレーでも投資は増えており、ビジネスモデルがきちんとワークするのかどうかを試している段階だそうだ。

廣瀬氏はこの点について、以下のようにコメントしてくれた。

「ニンテンドーDSのソフト「英語漬け」は大ヒットしました。このことからも、スキマ時間を活かして勉強したいというニーズはあることがわかります。ニンテンドーDSでも大ヒットするのであれば、それよりも台数が多いスマートフォンは、とても魅力的なマーケットです。回線速度の向上やスマホの普及など追い風は吹いているので、他のプレイヤーと一緒に業界を盛り上げていきたいという想いで活動しています。」

Studyplusの特徴

Studyplusは教育関連のサービスの中でも、特に受験を控えた高校生や、TOEICなどの資格試験に向けた勉強に取り組みたいというユーザーをターゲットにしている。現在、大学受験生が7割を占めており、最もアクティブ率が高いのは高校生のユーザーだという。その中でもレベルの高い大学への受験を目指す高校3年生が最も多い。

「自立的、主体的に勉強する人をサポートするサービスなので、高いハードルに挑戦するユーザーと合っているのでは、と考えています。」

とStudyplusのユーザーについて語ってくれた。教育サービスには、学習に活用するコンテンツを提供するものをよく目にする。廣瀬氏いわく、最近盛り上がりつつある教育サービスの中でも、特に注目を集めているのは教育コンテンツ領域だという。

そんな状況を、廣瀬氏はこう見ている。

「スマホが普及し、デジタルの教育コンテンツが数多く生み出されたとしても、まだ書籍で学習している人は多いと考えています。しばらくはアナログとデジタルのコンテンツが両方存在する状態が続く。その中でスマートフォンを用いて、学習をサポートできるか、より楽しくできるかに挑戦しています。」

たしかに、筆者も何か新しいことを学びたいと考えたときに、デジタルのコンテンツを用いることもあるが、書籍の学習コンテンツを頼りにすることが多い。数が増え続ける教育コンテンツよりも、それを活用して学習していく管理面をサポートしようというStudyplusの狙いは的を得ているように思う。

勉強仲間が集まり、勉強方法のUGCも

Studyplusは日々の勉強の記録をつけ、その記録をグラフとして可視化することのほかに、サービス内で勉強仲間をつくり自らの勉強記録を共有し、互いに励まし合うことで勉強が継続しやすい環境を提供している。

Studyplusでは、学習する人が集まる場を作ることを重視している。サービス内にはMixiのようにコミュニティを作成する機能があり、「進研ゼミ仲間あつまれ!」や「中高一貫校に通う人」といったいろんなコミュニティが立ち上がって、そこで人々がアクティブに交流を行っているそうだ。

info.studyplus.jp_press_20130828_press_release.pdf

2013年8月にStudyplusは、同サービスのiPhone アプリにおいて、新機能「みんなの勉強法」をリリースしている。これは大学受験、語学、資格、その他など様々なカテゴリの勉強法を人気順に閲覧したり、「お気に入り」に追加してあとで見返したりすることが可能な機能だ。

「センター漢文を最速で攻略するための勉強法」や「高校英語基礎定着のために日頃からやるべきこと」などのコンテンツが掲載されている。勉強に関するレシピが集まっているようなイメージだ。

「勉強する気はあるけれど、何を勉強したらいいのかわからない人が、勉強を始める足がかり、ヒントになってくれれば。気になることがあれば、学習レシピを投稿している人にメッセージで聞いてみたりして、コミュニケーションをとってもらえるといいなと思います。」

コミュニティは一朝一夕で成立するものではない。時間をかけ、丁寧に育てていくものだ。これは先日のIncubate Fund Daysに登壇した「みんなのウェディング」の飯尾氏も語っていた

スタディプラスは同サービスを始めるより前から、「学習の継続」というテーマに取り組んでいるという。学習管理に関する取り組みを長年続け、コミュニティやユーザー参加のコンテンツの蓄積をはじめているStudyplusは大きなアドバンテージを持っていると言えるだろう

今後のグロースについて

Studyplusでは、今後APIの公開を予定している。これにより、様々な学習コンテンツと連携することが可能になり、ユーザーは自身の学習管理がより楽になることになる。

学習コンテンツの提供はあまり考えておらず、あくまで学習者の継続を支援するという点にフォーカスし、Studyplusだけが提供している価値を伸ばしていくことに注力する、と廣瀬氏は語ってくれた。

勢いよく追い風吹くなか、彼らがどれだけ速く走れるのか。スタディプラスの今後に期待したい。

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アフリカ・セネガルの大学MBAプログラムで、キャスタリアのモバイルラーニングツールgoocus proの導入を開始

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キャスタリア株式会社は、アフリカに特化した調査・コンサルティング会社であるアフリカビジネスパートナーズ合同会社の支援を受け、セネガル共和国ダカール市の大学Institut Supérieur de Management(以下「ISM」)のMBAプログラムにおいて、同社が開発したモバイルラーニングプラットフォーム「goocus pro」を活用した実証実験を2013年10月より実施するための契約を、現…

goocus pro top

キャスタリア株式会社は、アフリカに特化した調査・コンサルティング会社であるアフリカビジネスパートナーズ合同会社の支援を受け、セネガル共和国ダカール市の大学Institut Supérieur de Management(以下「ISM」)のMBAプログラムにおいて、同社が開発したモバイルラーニングプラットフォーム「goocus pro」を活用した実証実験を2013年10月より実施するための契約を、現地時間2013年9月2日に調印した。

調印する山脇智志氏

「goocus pro」は、スマートフォンを利用しての学びを徹底的に研究したモバイルラーニングプラットフォーム。iOSおよびAndroidにネイティブアアプリ対応し、テキスト、写真、動画、音声で、選択式、記述式の問題の作成ができ、既存の社内研修などのコンテンツの有効活用が可能となっている。

今回の取り組みでは、ISMが持っている学習コンテンツをgoocus proに収納。同校のMBAプログラムを受講している学生たちがグループでモバイルラーニングを行える環境を提供する。これまで同校MBAコースに通う学生は、働きながら学んでいる学生が多く、授業の予習のためのまとまった時間も充分に取れないことが多いという課題があった。goocus proの導入により、学生は隙間時間を活用してモバイル端末を使って予習が可能になる。

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キャスタリアは今回の事例をはじめとして、今後、ISMの他の修士プログラム及び学士課程、さらにはアフリカの他の大学へもgoocus proの導入を進めていく予定だという。同アプリのダウンロードはコチラから。

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子ども向けに言語教育を提供するモバイルアプリ、Quick Language Learning

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Quick Language Learningは3~8歳の子供を対象にしたモバイルデバイス用教育アプリやツールを開発している。 近頃の子供たちはデジタルネイティブとして成長している。デジタルネイティブとは教育者や教育に関する専門家が作り出したもので、デジタルデバイスが身近にあり簡単に利用できる環境で育った若い世代を指す言葉だ。 そのため、現代の子供たちは昔ながらの旧式なキーボードやマウス入力よりも…

QLL-Logo-w300Quick Language Learningは3~8歳の子供を対象にしたモバイルデバイス用教育アプリやツールを開発している。

近頃の子供たちはデジタルネイティブとして成長している。デジタルネイティブとは教育者や教育に関する専門家が作り出したもので、デジタルデバイスが身近にあり簡単に利用できる環境で育った若い世代を指す言葉だ。

そのため、現代の子供たちは昔ながらの旧式なキーボードやマウス入力よりもタッチスクリーンインターフェースに慣れ親しんで成長している。

これを踏まえてQuick Language Learning(Q.L.L.)の開発者たちは、子供たちが言語スキルを学んたり異文化と深く触れ合ったりするためにモバイルデバイスを用いている。

Q.L.L.はデジタル技術を活用した学習アプリやコンテンツの開発に特化した会社だ。共同設立者のLulu Yeh女史によると、同社チームは3~8歳の子供を対象にした140以上のAndroid/iOSアプリを提供しているという。これらのアプリは中国語(繁体字、簡体字)、英語、日本語、韓国語、スペイン語の5ヶ国語で130以上の国に向けてリリースされている。

Yeh氏によると、Q.L.L.のアプリは言語習得、童話、一般学習の3分野に分類されるという。すべてが学習に関するもので、結局のところモバイルデバイスが提供する視聴覚的かつタッチベースのインタラクティブな機能によって効果がもたらされている。

若い世代向け、異文化と触れ合う方法

実のところ、Yeh氏はファッションとビジネスの世界で働いてきた。同氏はGucci GroupとDickson(Ralph Lauren Polo)の幹部として10年以上在籍していた。様々な場所へ頻繁に旅行し、同氏は文化に対してある考えを持つようになった。

「アジアとヨーロッパの間を行き来して、私は若い世代にとってもっと良い言語学習や異文化を肌で感じてもらうためのツールが必要だと考えたのです。」

とYeh氏はe27に語った。そして同氏はこのアイデアを形にするため、シリアルアントレプレナーで台湾のeduTechに5つの特許を保有している自身の兄弟に支援を求めた。

次いで両氏は、発音を録音したり正解率に基づいて採点したりできる中国語フラッシュカードアプリを開発した。「Pocket Chinese Tutor」というアプリがiOSとAndroidの両方向けにローンチされ、世界でトラクションを得たあとすぐに同開発チームはY Combinatorの台湾版プログラムであるAppworks Ventureの第1期生として選出された。

その後このチームは言語学習アプリ開発へシフトチェンジした。

「それで私は仕事を辞め、デバイス向け言語学習コンテンツの開発に向けQ.L.L.を立ち上げました。そしてまもなくビジネスモデルを言語学習アプリの提供へと転換しました。」

注目度の高まりによって普及が進んだ

これまでにQ.L.L.のアプリは450万回ダウンロードされている。

「常に10から20の当社アプリがGoogle PlayとiTunes Store両方の教育カテゴリで上位100位内にランクインしています。」

とYeh氏。これまでに集めたユーザがいるおかげで、Q.L.L.はマーケティング費用をかけることなく新タイトルを売り込むことができると同氏は付け加えた。

Q.L.L.のアプリは異なる収益モデルを組み合わせている。

「30万人のアクティブユーザがいるので、モバイル広告、有料アプリ、Kbro Cable TV(150万人のユーザを持つ台湾最大のケーブルTV)、Sony TV、その他のスマートTVボックス、タブレットメーカーなどのスポンサーのついたアプリを組み合わせることでマネタイズができています。」

今後の計画

Yeh氏とQLLのチームは、ユーザの70%が台湾のユーザであるものの、主要市場である台湾から外へと拡張することを考えている。残る30%は中国、香港、マレーシア、シンガポールとアメリカのユーザだ。同チームは地域内でさらに世界的規模でもユーザベースを拡大するために追加の資金を求めている。

彼ら、Quick Language Learningは今月開催されたEchelon 2013におけるセッション、Startup Marketplaceに参加した。

【via e27】 @E27sg

【原文】

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