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マイクロソフト、ナデラCEOが披露したスピード重視の開発ツールの数々〜Microsoft Build 2021から

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マイクロソフトが今週開催したカンファレンス「Build」では、同社 CEO Satya Nadella 氏は「スピード」に焦点を当てた。彼は、「開発者がより早くアイデアをソフトウェアに変化させることが出来るツールやサービスを増やし、開発者の速度に貢献する」と表明した。 毎年恒例のこのイベントは、従来の開発者だけでなく、表計算ソフトやその他の「ローコード」ツールを使用する新しい開発者にも楽しんでいた…

マイクロソフトが今週開催したカンファレンス「Build」では、同社 CEO Satya Nadella 氏は「スピード」に焦点を当てた。彼は、「開発者がより早くアイデアをソフトウェアに変化させることが出来るツールやサービスを増やし、開発者の速度に貢献する」と表明した。

毎年恒例のこのイベントは、従来の開発者だけでなく、表計算ソフトやその他の「ローコード」ツールを使用する新しい開発者にも楽しんでいただける内容となっている。今週発表された主な内容は、ローコードプログラミング言語「Microsoft Power FX」と AI 技術の連携、「Cosmos DB」の機能強化などだ。

データをダッシュボードに

Microsoft Power Platform は、技術者ではないユーザが自らデータを作成、自動化、分析することを可能にし、開発者がアプリケーションやプロセスを構築してくれるのを待つ必要がない。Power BI は、複雑なデータをレポートやインタラクティブなダッシュボードに変換するローコードやノーコードのツールの集合体だ。アナリストは、Power Apps を使用してデータ・アプリケーションやプロセスを構築することができる。

Power FX に AI を連携することで、PowerApps で開発する際に、自然言語入力や「Programming by example」の技術を利用しやすくなる。Power FX が Microsoft Excel 上に構築された数式ベースのツールであることは、人々が従来のプログラミング言語を学ぶことなく、カスタムコードを書くことができることを意味している。

Power FX は「誰もが使えるローコードのプログラミング言語」であると、マイクロソフト社のプログラムマネージャー Greg Lindhorst 氏は述べている。

このアプローチには多くの利点があるが、世の中のコーディング量には限界がある。手の込んだインタラクティブなスプレッドシートを作成できる Excel 愛好家は、より精巧なダッシュボードを起動できる、さらに複雑な関数を書けることに大喜びするだろう。しかし、カジュアルなスプレッドシートのユーザは、複雑な構文を理解するのに苦労したり、初心者を夢中にさせるような問題に遭遇したりして、まだまだ学習の余地があると感じるだろう。

結局のところ、ローコードであってノーコードではないのだ。

ビデオチャット機能だけじゃない「Microsoft Teams」

Power Apps は、Microsoft Teams(Office 365)、ビジネスアプリ(Dynamics 365)、開発者クラウド(Azure)など、Microsoft のすべてのクラウド製品にネイティブに連携されている。アプリスタジオが組み込まれた Teams は、メールやビデオチャットをするだけの場所ではない。Microsoft Build では、このリモートコラボレーションツールを、アプリを配信するための完全にカスタマイズ可能なプラットフォームとして位置づけようとしている。

この連携により、組織内のカスタムコードの量が増加する可能性がある。一般的なユーザにとってはあまり意味のない機能だが、チームメイトがチャットだけでなくコードを作成できるようになることは素晴らしいことだ。パワーユーザーは、自分のコードを Teams で共有し、他のユーザがそれを拡張することができるようになる。

いくつかの巧妙なハックによって、何百万時間もの作業を削減することができる。

Cosmos DB の強化

Cosmos DB は、Azure におけるマイクロソフトの主要なツールの1つであり、開発者がデータを保存するための最もシンプルで柔軟な方法の1つであり続けている。マイクロソフトは、Cosmos DB のコスト抑制とサーバーレスのオプションを強調した。

最大のオプションは、カスタマイズされたキャッシュかもしれない。これまで Azure ユーザは、Redis のバージョンを挿入することで、同様のトラフィックのバーストに対応していた。新しいキャッシュは、Cosmos DB に最適化されている。

キャッシュの価格は、そのコンピュートパワーと RAM のサイズ(キャッシュするデータ量を決める最も重要なパラメータ)に基づいて、通常のインスタンスとして計算される。キャッシュがヒットした場合、Cosmos DB にはコストが発生しない。これは、無限にあるかのように見えるデータベースのクエリと、キャッシュマシンの毎月の固定コストを効果的に交換するものだ。

キャッシングは、集中した大きなアクティビティによる高負荷時に役立つ。また、Cosmos DB チームは、断続的なアプリケーションやテスト中のアプリケーションにサーバーレスロードを導入する機会を重視している。サーバーレス版は、Microsoft Build で一般公開された。

Cosmos DB のユーザは、Power BI プラットフォームで作業するパワースプレッドシートユーザーよりも、より本格的な課題を持つ開発者が多い傾向にある。今回の新機能は、開発者が Cosmos DB へのデータ保存をより簡単かつ迅速に開始できるようにするとともに、コストの抑制(あるいは削減)にも貢献することを目的としている。

すべての人にソフトウェア開発を

基調演説するマイクロソフト CEO Satya Nadella 氏
Image credit: Microsoft

Nadella 氏は、ソフトウェア開発を世界の隅々まで押し広げることを目標としている。そのためには、ローコードツールが理想的な環境であると指摘する。

彼は基調演説で次のように語った。

自動車業界では、昨年1年間で機械系エンジニアよりもソフトウェア系エンジニアの方が多く採用されました。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

Microsoftが語るオープンソースの必要性とエンタープライズの関わり

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Microsoftはオープンソースで多くの学びを得たとし、今となっては企業間のコラボレーションツールの一つとして多くの企業で受け入れられたモデルになっていると考えているようだ。Microsoftはソフトウェアを純粋に提供する一つの企業だったが、過去10年に渡りそのイメージを払しょくする道を歩み続けている。サティア・ナデラ氏を中心に、例えば.NETのオープンソース化、Linux Foundation…

Microsoftはopen sourceが大好き:Image Credit: Paul Sawers / VentureBeat

Microsoftはオープンソースで多くの学びを得たとし、今となっては企業間のコラボレーションツールの一つとして多くの企業で受け入れられたモデルになっていると考えているようだ。Microsoftはソフトウェアを純粋に提供する一つの企業だったが、過去10年に渡りそのイメージを払しょくする道を歩み続けている。サティア・ナデラ氏を中心に、例えば.NETのオープンソース化、Linux Foundationopen source initiativeへの参加など「オープンソースへの全面的な姿勢」を示し続けている。 2020年も同様に、自社技術を多くオープンソース化した。同社はOpen Source Security Foundation(OSSF)をIBMやGoogleらと設立し、GoogleのOSSであるChromiumへのトップコントリビューターとして頭角を現している。 公開されたブログ記事では、Micosoftはオープンソースを業界広く受け入れることで、特にテックエンタープライズ間のコラボレーションの法整備をスピードアップさせることに繋がるという見解を示している。これはまさに、オープンソースが世界のテクノロジー企業を一つにまとめ上げる役割を担っていることを示している。MicrosoftのAzure Office of the CTOのオープンソースリードSarah Novotony氏は以下のように述べる。

「数年前まで、複数のテック企業を集めソフトウェアイニシアティブの調整や、オープンスタンダードの確立、ポリシーのすり合わせをしようとすると、数カ月に及ぶ交渉や会議、弁護士とのやり取りが必要となるケースがほとんどでした。オープンソースはこれを完全に変えたのです。新しいトレンドや何かしらの課題が出てきたときは、一緒に取り組むことが最適化に繋がるということがわかっているので、数週間もすればお互いが指針を持って集まってきます」。

同社は特にコミュニティーからフィードバックを受けることの重要性や、社員が自主性と会社の方針を守ることのできるバランスを提供する必要性について言及し、なぜ「オーバーコミュニケーション」がストレスを取り除くのに役立つかを述べている。

オープンソースとリモートワーク

ここ数年のオープンソース界を振り返ってみると、IBMがRed Hatを340億ドルで買収したことや、SalesforceがMulesoftを65億ドルで買収したことに加え、MicrosoftがGithubを75億ドルで買収したりと、エンタープライズにとってオープンソースの希少性が顕著に表れている。また、最近のテクノロジー企業の初期プロジェクトは多くがオープンソースに依存しており、またコミットも多くしている。加えて自社ツールをオープンソースライセンスで利用可能にするなどの動きも多くみられる。

世界は今年、ものすごい勢いでリモートワークに突入したが、オープンソースから多くのことを学ぶことができるとMicrosoftは語っている。オープンソースのデジタルファースト、かつリモートファーストな精神は今の変化に通じるものがあるという。

「オープンソースに長年関わってきた私たちにとっては、リモートワークは何年も前から当たり前の感覚です。オープンソースのコミュニティーは大きく、世界に分散されており、効率的なコラボレーションが求められている環境にあるのです」。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】