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中国特有の異常な自動車事情にも対応、画像解析による運転支援技術でクルマの衝突防止を目指す「Minieye」

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成長の一途をたどる中国の自動車市場は、自動車産業のディスラプティブなテクノロジーにも恩恵をもたらしてきた。LeEco(楽視)や Baidu(百度)のような巨大企業が世界制覇を視野に入れる一方、より日常にある問題、例えば、その後の動きが全く予測できない中国の自動車の運転を解決しようとする小さなプレーヤーもいる。 中国の道路を走ったことがある人ならわかるだろうが、オート三輪が多く走る一方で、段ボールか…

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成長の一途をたどる中国の自動車市場は、自動車産業のディスラプティブなテクノロジーにも恩恵をもたらしてきた。LeEco(楽視)や Baidu(百度)のような巨大企業が世界制覇を視野に入れる一方、より日常にある問題、例えば、その後の動きが全く予測できない中国の自動車の運転を解決しようとする小さなプレーヤーもいる。

中国の道路を走ったことがある人ならわかるだろうが、オート三輪が多く走る一方で、段ボールから家畜まで、さまざまな荷物を積んだトラックを見ることはあまりない。トラックの方が道路を走るのに適しているのにかかわらずだ。

毎日33台の車で1万キロを走り、自動車運転の映像データを収集

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Minieye の道路での走行テスト画面

2012年に設立された Minieye は、自動車用の〝スマートアイ〟とも呼べる商品を開発している。中国の予測できない自動車運転事情を考慮したアルゴリズムを構築し、コンピュータ画像解析によって、衝突の可能性を未然に防ぐべく予測するのだ。

Minieye の CEO で創業者の Liu Guoqing(劉国清)氏は、次のように語っている。

一般的な車だけでなく、中国に多い、大木やわらの束を牽引して運ぶオート三輪のような変わった車を認識できるアルゴリズムを作るのは、大きな挑戦でした。

一方で、明るさや天気が変化する中で、画像認識すべき対象物を明確にするには、非常に多くのデータが必要でした。33台の車を併用して毎日1万キロを走り、ビデオデータを収集してきました。

Liu 氏は4年前、シンガポールの Media Development Authority(MDA)の ADAS(Advanced Driver Assistance System:先進運転システム)のプロジェクトで働いていた、コンピュータ画像サイエンティストやエンジニアとともに、シンガポールで Minieye を設立した。

現在、同社には、南京のアルゴリズム開発センターと深圳の製品オペレーション拠点の2箇所に30人の社員がいる。今年4月には、中国の通信機器大手 ZTE(中興)のベンチャーキャピタルから、金額非開示の資金調達を実施している。Liu 氏は Technode(動点科技)に、この調達がアルゴリズム開発と自動車へのプリインストールのためのものであると語った。

同社へのこれまでの投資家には、シンガポールの MDA、南京市、Wu Yongming(吳泳銘)氏らがいる。Wu 氏は、Alibaba(阿里巴巴)の創業パートナーで、AliHealth(阿里健康)の会長を務める人物だ。

中国で成長を続ける ADAS 市場

ADAS の領域に参入しようとしている中国企業は多数存在する。彼らの多くはかつて、海外の自動車メーカーの傘下にあった製造会社だ。中国の自動車イノベーションを牽引する Baidu や LeEco といったビッグネームのみならず、よりニッチな分野に特化したスタートアップも名前を連ねている。

Liu 氏は、中国の ADAS 業界での資金調達が過熱気味と感じつつも、この分野が継続的な成長を続ける可能性については前向きな考えを持っている。

ADAS 業界の成長予測を過大評価するベンチャーキャピタリストもいて、中国の投資ブームが、この分野にバブルをもたらしているのです。

IHS の調査によれば、ADAS 分野の市場規模は、2019年までに31億ドルに拡大すると予想されている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】