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日本のスタートアップ7社、今日から始まるMWC併設イベント「4YFN」にJapanパビリオンを共同出展

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日本のスタートアップ7社は、26日からスペイン・バルセロナで開催されるモバイル分野のカンファレンス「Mobile World Conference(MWC)」で併催されるスタートアップイベント「4YFN」に共同出展することを明らかにした。共同パビリオンの名前は「Japan Rising Startup」で、バルセロナ市内の会場 Montjuïc 内に28日までの3日間出展される(MWC の開催は3…

4YFN会場となる Montjuïc 前に集まった日本のスタートアップの皆さん
Image credit: Aquabit Spirals

日本のスタートアップ7社は、26日からスペイン・バルセロナで開催されるモバイル分野のカンファレンス「Mobile World Conference(MWC)」で併催されるスタートアップイベント「4YFN」に共同出展することを明らかにした。共同パビリオンの名前は「Japan Rising Startup」で、バルセロナ市内の会場 Montjuïc 内に28日までの3日間出展される(MWC の開催は3月1日まで)。

共同出展に参加するのは、アクアビットスパイラルズ(関連記事)、アメグミ(関連記事)、キャピー(関連記事)、ネイン(関連記事)、フラー(関連記事)、FutuRocket(関連記事)、MAMORIO(関連記事)の7社。昨年 4YFN Awards IoT 領域でトップ8ファイナリストに選出されたアクアビットスパイラルズが呼びかけ、カタルーニャ州政府貿易投資事務所(ACCIÓ Tokyo-Catalonia Trade & Investment)の後援を受けて実現した。

4YFN とは「4 Years From Now」の頭文字をとったもの、すなわち、「これから将来4年後に世の中を騒がせそうなスタートアップを一緒に見つけましょう」という意味がこめられている。今年で5回目を迎える 4YFN を組織しているのは、イスラエル出身のスタートアップ投資家として有名な Yossi Vardi 氏(関連記事)で、彼は DLD(関連記事)や ロンドン・シンガポールの InnovFest Unbound(関連記事)といった他のスタートアップイベントの開催にも関わっている。

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4YFN会場内に設置された日本パビリオン前に集まった日本のスタートアップの皆さん
Image credit: Aquabit Spirals

TechCrunch Disrupt SF や SXSW Interactive など主要なスタートアップイベントに、日本の経済産業省や貿易振興機構(JETRO)などが主導する形で日本のスタートアップが共同出展しているケースは存在するが、今回のように、スタートアップ自らが主体となり日本を象徴する共同パビリオンを出展することは珍しい。

共同パビリオンの開設にあたって旗振り役となったアクアビットスパイラルズ代表取締役の萩原智啓氏は、声明の中で次のようにコメントしている。

初年度である今年は残念ながら日本の公的機関や民間企業などからの支援を得ることは叶いませんでしたが、この活動が少しでも注目され、日本のスタートアップシーンに活力を与えることができたなら、きっと来年以降は、日本のすべてのスタートアップ企業がグローバル市場をもっと身近に感じられるような魅力的な支援を用意できるものと信じています。

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今週開催中のMWCとGDCで発表された、懐かしい人気モバイルゲームの復活劇【ゲスト寄稿】

本稿は、パリと東京を拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens によるものだ。英語によるオリジナル原稿は、THE BRIDGE 英語版に掲載している。(過去の寄稿) This guest post is authored by Paris- / Tokyo-based venture capitalist Mark Bivens. The …

mark-bivens_portrait本稿は、パリと東京を拠点に世界各地のスタートアップへの投資を行っているベンチャー・キャピタリスト Mark Bivens によるものだ。英語によるオリジナル原稿は、THE BRIDGE 英語版に掲載している。(過去の寄稿

This guest post is authored by Paris- / Tokyo-based venture capitalist Mark Bivens. The original English article is available here on The Bridge English edition.


Image credit: Masaru Ikeda

今週、バルセロナでは Mobile World Congress(MWC)が、そして、サンフランシスコでは Game Developers Conference(GDC)が開かれている。両者ともテクノロジーカンファレンスであり開催時期は同じなので、どちらに行くかを選ぶのは難しい。

そういうわけで、モバイルゲームの話題に意識が及ぶのは当然のことだ。正直なところ、私自身はあまりゲームをやらなかったが、投資という観点から、ゲーム業界は私をいつも魅了してきた。

事実、私はこれまでの人生を通じて感動したビデオゲームは、3つしか思いつかない。それらはいずれも象徴的な存在で、私の人生のそれぞれのステージに呼応したものだ。

まずは、若かりし頃に集めていた任天堂のゲームウォッチ・デバイスだ。私は「ファイア」というゲームタイトルが好きだったが、どうにかして「オクトパス」「ヘルムート」「パラシュート」そして、二画面で遊ぶ「ドンキーコング」や「マリオブラザーズ」などを集めたものだ。私の「ファイア」には、腹が立って部屋で投げつけたときにできた凹みがあるが、それ以外のタイトルは、今もきれいなままだ。そこからも、私がどれだけファイアが好きだったかがわかる。先日、秋葉原を歩いていたら、このようなコレクターアイテムがどれだけ価値を上げているか、知ることができた。

現代になって、ある日本のゲームコンサルタントが2012年、私をガンホーのパズル&ドラゴンズに紹介してくれた。このミッドコアなスマートフォンゲームは、2つの点で私を魅了した。一つは、欧米で見たことのない洗練さを備えたドラゴンバトルゲームと、3人で対戦するゲームの組み合わせだ。また、ガチャでマネタイズする仕掛けなどのイノベーションは、日本のモバイルゲームにおけるビジネスの可能性に、私の目を開かせた。5年経過してパズドラのブームはついに下火になったが、依然、無料で始められるゲームとしてはこれまでで最も利益を上げた作品として記録をとどめている(ちなみに、ガチャに対する最近の脅威について、以前記事を書いている)。

世紀の変わり目を経て10年を遡り私を魅了したのは、Nokia のガラケー上で動く Snake だった。こんな古い Nokia のガラケーを覚えているだろうか? Nokia は私にとって最初の携帯電話で、この時期、信頼に足りるデバイスを5〜6台は使い回していたはずだ。それはまだ、携帯電話を会話するために使っていた、スマートフォン革命の前のことだった。Snake のキー操作は、おそらく、毎日ボイスメールをチェックする操作に次いで覚えていた。

Snake が現代風に復活

今週2つの大きな発表が、私のような昔を懐かしむファンの心を捕らえた。MWC では HMD Global(現在では、Nokia のケータイを生産する権利を有している)が、クラシックな Nokia 3310 の生産を復活するという発表がなされた。「One More Thing」の一環で復活ローンチするとのことで、発表では、バッテリーが1ヶ月持つ、Snake が搭載されている、Nokia の呼出音が鳴る、という重要な3つの点を強調している。

さらに世界の反対側(の GDC)では、私の投資先でもある CoolGames が Snake を新たな世代にもたらすという発表をした。CoolGames は Facebook Messenger の Instant Games 上で Snake をローンチした。私に言わせれば、これはモバイルゲーム界における、次なるディスラプションの前触れと捉えていいだろう。

おそらく、私は完全に懐かしさに挑発される人種だ。Nokia 3310 と Snake の復活を楽しみにしている一人であり、大切にしているものをそのまま留めつつも、モバイルゲームにおける、この未来のパラダイムがどのように我々を楽しませてくれるかに期待している。

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モバイルの都で世界の起業家達が躍った一週間〜MWC2015周辺スタートアップ関連イベントから #MWC15

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3月2日〜5日の4日間、スペイン・バルセロナでは、世界中から10万人が訪れる毎年恒例のモバイル業界のお祭り「Mobile World Congress(MWC)」が開催された。例年は2月に開催されるが、今年は ZTE(中興)や Huawei(華為)といった中国勢が展示企業の多くを占めたため、旧正月を外す形で開催日程が3月にずれ込んだようだ(ちなみに、2016年は2月に開催されることが決まっている)…

mwc2015-entrance

3月2日〜5日の4日間、スペイン・バルセロナでは、世界中から10万人が訪れる毎年恒例のモバイル業界のお祭り「Mobile World Congress(MWC)」が開催された。例年は2月に開催されるが、今年は ZTE(中興)や Huawei(華為)といった中国勢が展示企業の多くを占めたため、旧正月を外す形で開催日程が3月にずれ込んだようだ(ちなみに、2016年は2月に開催されることが決まっている)。

そのような事情から、イベント開催期間中、バルセロナの街は参加バッジを胸につけた中国人参加者の姿が目立った。MWC メインイベントについては有名メディアが幅広く取り上げてくれるので、THE BRIDGE の出る幕は無い。ただ、個人的には、MWC が特に魅力的なのは、MWC よりもその周辺で連日行われるミニイベントの方だ。メインイベント会場が静けさを取り戻す夕方頃になると、連日のようにバルセロナ市内各所ではパーティーやピッチイベント開催される。スタートアップのコンテキストを語るには、こちらの方が性に合っているだろう。

北京語が飛び交っていた MWC のメイン会場とは対照的に、周辺イベントの会場ではアジア系の顔はほぼ見当たらない。たまに黒髪の美人を見つけても、往々にして、シリコンバレーやロンドン出身の Chinese American か Chinese British といった感じ。スペインワインを片手に、タパス料理をほうばりながらミングルできるこのような機会は、筆者にとって実に居心地がいいものだ。

MWC 周辺のスタートアップ関連イベントをいくつか巡ってみたので、簡単にまとめてみた。来年バルセロナに出向かれる方は、参考にしていただけると幸いである。

IoT Stars

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IoT Stars は、thethings.iO の創業者で、ドイツのミュンヘンとバルセロナの IoT コミュニティを中心に活動とする起業家 Mark Pous が立ち上げたイベントで、サグラダファミリアからも程近い Torre Agbar(トーレ・アグバール)のオーディトリウムを会場に開催された。

Tech.eu の Robin Wauters、Indiegogo の Anastasia Emmanuel、Wearable World の Redg Snodgrass など、ピッチの審査員らの顔ぶれも予想以上に豪華だ。ヨーロッパ各地から集まった13チームが凌ぎを削り、Early Stage 部門ではフィンランドの LeeLuu が、Series A 部門ではドイツの Ambiotex がそれぞれ優勝した。

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LeeLuu は、調光機能のついた、ぬいぐるみのベッドライトを開発している。子供が暗闇の中で独り寂しがらないように、ぬいぐるみ同士で調光機能を遠隔操作できるようにした。例えば一台を親が、一台を子供の寝床に置くことで、別々の部屋に居ても子供は見守られている安心感を得られ、不安を感じずに眠ることができる。

Ambiotex は、Tシャツと一体化したデバイス TechUnit を開発しており、このTシャツを着用することで、ユーザは心拍数や呼吸数、呼吸の深さなどを計測し、BLE 経由でスマートフォンにデータを転送して健康管理に活用することができる。商品の紹介ビデオが面白いので、ぜひ見てほしい。

4YFN

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MWC は、バルセロナ市内の Gran Via と Montjuïc という会場2箇所で開催されているが、後者は以前 MWC が開催されていた旧会場で、昨年からは MWC の併設イベント「4YFN」のメイン会場となっている。4YFN とは「4 Years From Now」の頭文字をとったもの、すなわち、「これから将来4年後に世の中を騒がせそうなスタートアップを一緒に見つけましょう」という意味がこめられている。

会場内には、モバイル・コミュニティのカンファレンスでおなじみの MLOVE や、THE BRIDGE でも紹介したベルリンのスタートアップ「mimi」、世界最大の IoT ワイヤレスコミュニティ・ネットワークの構築に取り組んでいる Sigfox(関連記事)などがブースを出していた。

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ブース・スペースとは別に、カンファレンス・スペースでは1日目はモバイル、2日目はIoT、3日目はデジタルメディアというテーマで、パネルとピッチ・コンペティションが展開される。筆者は3日目に出向いたのだが、この日のデジタルメディア部門のピッチ・コンペティションでは、スマートフォンごしにメッセージを送信できる子供向けのおもちゃ「TOYMAIL」が審査員とオーディエンス賞を共に受賞した。なお、日本では、NPO の Save the Children Japan が「TOYMAIL」を販売しているようだ。

4YFN を組織しているのは、イスラエル出身のスタートアップ投資家として有名な Yossi Vardi(関連記事)で、いつも通り、会場隅の方でウィットに富んだ冗談を言い放ち、関係者を笑いで包んでいた。

MCF とバルセロナ市の MoU 締結

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バルセロナの旧市街中心部にある、バルセロナ市役所(Ajuntament de Barcelona)。その荘厳な佇まいからは、ラテン特有の陽気なスペイン人の日常とは対照的に、やはりスペインもヨーロッパなのだと改めて認識させられる。ここで、日本のモバイル業界団体である「モバイルコンテンツフォーラム(MCF)」とバルセロナ市との戦略的MoUが締結された。

Mobile World Capital の異名を持つバルセロナは、ヨーロッパにおいては、モバイル企業のハブとして一定のプレゼンスを得ているようだが、日本のモバイル企業が進出している事例は多くないようだ。バルセロナには、日産がヨーロッパ向けの一大生産拠点を持っていることから、CEO の Carlos Ghosn 氏が今回の MWC に足を運び、基調講演で今後の EV やセルフドライビング・カーに関する将来展望を語っていた

ヨーロッパのみならず、南米市場向けのサービスを開発するスタートアップも今後増えるのだろう。バルセロナに開発拠点を作ると、物理的な距離の近さだけでなく、スペイン語という共通言語で市場アプローチができるため、南米向けのサービス展開がやりやすい。スタートアップ向けの具体策については言及がなかったが、MoU 締結に参加したバルセロナ副市長 Sonia Recasens i Alsina 氏は、同市の企業誘致・起業支援組織「Barcelona Activa」の代表を務めており、今後の動向には注目したいところだ。

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ソニーの Smart EyeGlass ブース

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ソニーは、かねてから Smart EyeGlass などの自社製品を中心にスタートアップとの協業関係を模索している。革新的なハードウェアを持つソニー、それに対して、大企業が思いつかないようなスタートアップのアイデアを掛け合わせることで、Next Big Thing が生まれないかという試みだ。

以前に THE BRIDGE でも紹介したユークリッドラボが、MWC会場内のソニーのブースの一角で Spotpedia という新サービスを紹介していた。現在はプロトタイプの段階だが、ビーコンにより URL を送信することで、訪問した場所の解説を Smart EyeGlass に表示する技術だ。想定される利用シーンは、観光名所や美術館などさまざまだが、ユーザは自ら情報を検索することなく、その場所に移動するだけで受動的に情報を受け取ることができる。

ベルリンの IFA2014 では Spectee の Smart EyeGlass 版がドイツ人に人気と聞いていたが、当地スペインでは、バルセロナ市内を模した地図を使って疑似体験できる Spotpedia が多くの参加者から引き合いにあっていた。アメリカのテックニュースサイト
「Tom’s Guide」も Spotpedia と Smart EyeGlass 向けの翻訳アプリ「Sekaiphone」について大々的に取り上げている

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以上簡単ではあるが、ほぼこの一週間滞在したバルセロナでの MWC 周辺の動きを取り上げてみた。

1992年のオリンピック開催から20年以上が経ち、バルセロナはまさにモバイルの街に発展した。人口は東京の一割ほどだが、街行く人の多くが何らかの形でモバイル産業に従事しており、この地に居を構えるスタートアップも増加しているようだ。特にアジアやヨーロッパ各所へ出張する筆者からすると、街じゅうで Wi-Fi が使え、その Wi-Fi のスピードがかなり高速だったのが印象的だった。

起業やスタートアップというコンテキストでは、スペインには、東京で定期的にイベントを開催している IE Business School のような組織も存在する。バルセロナのみならず、スペイン全体のスタートアップ・シーンについては、機会を改めてお伝えしたい。

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Mobile World Congressに日本から出展した、5社のクールなモバイルテクノロジー企業

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【翻訳 by Conyac】 【原文】 日本人は奇抜な独創性と高度なテクノロジーを持っていることで有名だ。MWC (Mobile World Congress)の日本パビリオンを訪ねたとき、「日出づる国」日本から生まれた一風変わったモバイル製品を見る機会があった。特にお気に入りの5社を紹介する。 1.Arara Inc Arara Inc(アララ株式会社)は、拡張現実の世界におけるビジネスアプリの…

【翻訳 by Conyac】 【原文】

日本人は奇抜な独創性と高度なテクノロジーを持っていることで有名だ。MWC (Mobile World Congress)の日本パビリオンを訪ねたとき、「日出づる国」日本から生まれた一風変わったモバイル製品を見る機会があった。特にお気に入りの5社を紹介する。

1.Arara Inc

Arara Inc(アララ株式会社)は、拡張現実の世界におけるビジネスアプリの可能性を追求する創造性に満ちた企業である。ユーザーはまず、AppleのApp StoreもしくはAndroidマーケットからArappliというアプリをダウンロードする。アプリでできるクールなことをいくつか紹介しよう。

・エールフランス航空のキャンペーン – エールフランスと提携し、Araraは拡張現実のマーケティングキャンペーンを展開している。パリへの無料航空旅行が当たるというものだ。東京と奈良の空港でエールフランスのポスターを掲示し、誰かがモバイルでポスターを撮影すると、エールフランスの飛行機のリアルな3D映像がポスターから浮かび上がり飛び立つ。周囲にいる人はその飛行機の写真をあわてて撮影し、ツイートした。一番いい写真が撮れた人に無料航空券が贈られた。

・AR Map – 東京の路上で、人々に地図が配られた。その地図にモバイルを向けると、拡張現実技術でビルの3D映像が現れた。周囲の人はビルの写真を撮りツイートする。当たると無料のギフトカードがもらえる。

・Hallmarkのグリーティングカード – グリーティングカードは昔から我々の身近に存在していたが、この20年間ほとんど目新しい変化が起きてない。今となっては大して面白くないが、グリーティングカードが最後に大きく変わったのは音楽付のカードが出た時だろう。今は拡張現実の技術を利用することで特別なメッセージ付きのカードを贈ることが可能になった。下の例の様に、カードを受け取った人がカードのQR コードにiPadをかざすと、アニメの可愛いクマがケーキの回りを踊りながら“ハッピーバースデイ”と誕生日を祝ってくれるのだ。日本ではたった3ヶ月で1枚5ユーロで20000枚売れた。英国とオーストラリアでも販売していく計画だ。

・ARメッセージ – Hallmark社のグリーティングカードの発想と同じように、ARメッセージを使うと動画を録画した特別なメッセージを人にプレゼントできる。録画してから、少女やうさぎなどいろいろなキャラクターの中から選んで自分の顔に重ねることができる。カードを受け取った人は、カードにiPadをかざすことでメッセージを開くことができる。

2. Jig.jp(ジグジェイピー)

エプソンとの提携でJigは3D電脳メガネを開発した。そのメガネをかけると、目の前に映し出された画像や動画が見られる。Android 2.2をベースに開発され、メガネの価格は550米ドル。それをかけて動いていても周りは見える。自分が持っているメディアから、USB接続やSDカードを使ってそのデバイスにアップロードが可能だ。下の写真のメガネでは、日本人の友人3人が映し出されている。庭で横になって、宇宙へ飛び出し星空をバックにして映画を見ているところを思い浮かべてほしい。

3. DCloud

「かわいい」あるいは英語で「キュート」という表現は、日本を含むアジアでは巨大なマーケットだ。そのかわいらしさの総本山であるハローキティのことを考えてみる。

美術出版、D2C(ディーツー コミュニケーションズ)、電通の3社によるコンソーシアムが運営するDCloudは、絵文字(アニメ化された顔文字)をベースにした世界で最初のクラウドサービスである。DCloudを利用すると、デベロッパーはそのままSDKをアプリに組み込むことができ、ユーザーは容量が100kを超えるかわいい絵文字を楽しめる。かわいいクマ、ハート、少女、ドリンクなど種類を豊富に揃えている。つまらないスマイリーフェイスなどもういらない!ユーザーは友達にメッセージを送るときやチャットを楽しむときにこういった絵文字を付けることができる。

デベロッパーはAPIを使って自由に開発でき、AndroidでもiOSでも使用可能だ。ビジネスモデルは結局のところ、プレミアやブランドが付いた絵文字をデベロッパーに販売するか、あるいは売り上げをシェアすることで収益をあげる。

4. Analog 12

日本では、受付嬢は月収約3000米ドルの高給取りだ。この世界経済において可能な限りのコスト削減は重要だが、そのための突拍子もない方法があみ出されたようだ。

面接を受けるために会社に到着した時のことをイメージしてほしい。本物の人間に挨拶されるかわりに、バーチャルiPad受付嬢に接続されたテレビスクリーンに出迎えられる。「面接」ボタンをタッチすると、バーチャル受付嬢は誰との面接かを選ぶようにあなたに指示を出してくれる。選んだ後は、その人の電話が鳴りあなたを出迎えてくれる。

Analog 12は受付嬢を可能な限りリアルに再現している。来客のない時間、受付嬢は次に迎える人を喜んで案内できるようにと自ら運動とマッサージを始めるのだ。もちろん、このバーチャル受付嬢は物理的にサービスしたり飲み物を持ってきたりはできないが、おもしろい動きで楽しませてくれる。

現在、毎月80ユーロで日本5カ所にこのサービスを提供している。

5.ChatPerf

中でもこれが最も奇抜な製品だ。人々は長い間、4Dテクノロジーを通してセンサー体験の向上に試みてきた。自分の周りに実際には存在しないモノやコトに対し、触覚、聴覚、臭覚を感じることが未来だと考えられてきた。そしてどうやら、ChatPerfによってその未来がついに到来したようだ。

ChatPerfを自分のiPhoneに設備し、小さな香水のボトルをつなげる。ChatPerfを使って誰かにメッセージを送ることで、このデバイスが少量の香水を放つ仕掛けになっている。例えば、バレンタインデーに「愛してるよ」のメッセージを送信すると、メッセージを受け取った人は甘い香りに包まれる。ChatPerfは開発者向けにAPIも公開しており、匂いを放つ状況の設定も可能だ。例えばゲームの開発者なら、iPhoneのiFartで遊んでいるプレイヤーにおならの匂いを発することができる。

この製品は現在iOS向けのベータ版で、6月の発売を予定している。デバイスは20ユーロ、香水タンクは3ユーロで販売。今後、香水の供給のためにカルバンクラインのような香水ブランドとの連携や、製品の販売のために流通業者との提携を目指していく。

【via Technode】 @technodechina

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【ゲスト寄稿】Mobile World Congress2012のフォトレポート

この記事をゲスト寄稿してくれたのは、日本の内外のスタートアップやテックを紹介するのに精力的な美谷広海さん。かつては楽天、現在はグリーで、主に事業計画の業務に従事されています。Asiajin.com にも参加されるほか、最近では、中小企業向けのコラボレーション・ワークアプリを作った 37Signals を取り上げた書籍「小さなチーム、大きな仕事」(ハヤカワ新書juice)を共訳されました。彼のブログ…

この記事をゲスト寄稿してくれたのは、日本の内外のスタートアップやテックを紹介するのに精力的な美谷広海さん。かつては楽天、現在はグリーで、主に事業計画の業務に従事されています。Asiajin.com にも参加されるほか、最近では、中小企業向けのコラボレーション・ワークアプリを作った 37Signals を取り上げた書籍「小さなチーム、大きな仕事」(ハヤカワ新書juice)を共訳されました。彼のブログ「世界を巡るFool on the web」も人気です。


先週2/27-3/1にバルセロナで開催されたMobile World Congressに初参加してきました。その会場で体験してきた雰囲気をレポートしたいと思います。

世界最大のモバイルの展示会といわれるMobile World Congress。会場の大きさは幕張メッセの二倍ほど。会場入り口から丘の上に聳えるカタルーニャ美術館の両脇に全部で8つの展示ホールが点在しています。

(写真1)


正面ゲートにそびえたつ2本の塔

(写真2)

入り口から300メートルほど入った場所。

(写真3)

奥に見えるのがカタルーニャ美術館。右手前に見える建物が7番ホールで日本企業のブースやアプリ関連の企業ブースが多く集まっていました。主催者発表によれば今回の参加者数は6万7000人。入場パスの最低料金は699ユーロとそれなりの金額がすることを考えるとかなりの規模だといえます。参加者のうちの半数以上が肩書にChiefを持つCEO、CFO、COOとのこと。

Mobile World Congressは同時開催されているカンファレンスもあるのですが、このイベントのために集まった業界関係者とビジネスミーティングを持たれている人がほとんどではないかと思います。広い会場の中で、ミーティングをこなすだけでかなり時間が潰れてしまうので、カンファレンス等に参加する時間はほとんど取れない上に、モバイル関連というイベントの括りが大きいため参加者のニーズにあった講演の設定も困難なのでしょう。

会場で出会った方もほぼみなさん、会場でのミーティングの梯子という状態でした。この辺りはカンファレンス中心の他のイベントとは違ったところです。VIPが集まる壮大なネットワーキング会場というのが正しいですね。イベント期間中、夜には各社が様々な会場でパーティーを開催しており、中にはFCバルセロナの本拠地カンプノウスタジアムの隣の練習場でVCの投資家チーム対投資されているスタートアップチームの試合なんていうのもありました。

今回のMobile World Congressで存在感をみせていたのが中国の端末メーカーのZTEとHuawei。特にHuaweiは展示ホール以外に独自の屋外ブースを設けていたり、スマホ端末で作られたペガサス像を展示したりとその勢いをみせつけていました。

(写真4)


Huaweiの屋外ブース。屋外ブースの多くは、その企業とのミーティングが設定された招待者しか入れないVIP用スペースとして使われています。会場は広く、歩き回ることになるので専用のスペースでくつろいで座って話すことができるブースはオアシスに感じます。

(写真5)

Haweiのスマホ端末が貼り付けられてできたペガサス像。多くのプレスが写真をとっていました。

サムスンはペン入力に対応したGalaxy Noteのプロモーションに力を入れていて、その場でGalaxy Noteを使って似顔絵を描き、Tシャツにして配るというブースが人気を集めていました。

(写真6)

Galaxy Noteを使って似顔絵を描くサムスンブース

(写真7)

行列のできていたGalaxy Noteのブース

各社のブースの中でも一番派手だったのがグーグルのブース。グーグルはAndroidをリリースした二年前からMobile World Congressに参加。巨大な数々のドロイド君が会場を埋め尽くし、ドロイドのUFOキャッチャーや滑り台、Galaxy Nexus用のジャケットデコレーションロボットなどが設置されていました。

(写真8)

ドロイド君まみれのグーグルブース

(写真9)
グーグルのブースではAndroidの各社デベロッパーが招待されていて個別のミニブースで展示を行っていました。

(写真10)

ラインストーンを使ってNexusの背面ジャケットをデコレーションしてくれるドロイド君ロボ

(写真11)

ブース内に設置されたドロイド君の滑り台

日本企業ではDoCoMo、NEC、パナソニック、それからNTTソルマーレが電子コミックコンテンツで大きなブースを出していましたが、全体的には韓国、中国の端末メーカー勢のいきおいを感じました。今回のMobile World Congressはオリンピックスタジアムやカタルーニャ美術館にほど近いFira Montjuicが会場でしたが、来年からは新たにバルセロナ空港により近いFira Gran Viaに変更となること。残念ながら丘を見上げるダイナミックな風景を会場としたこのイベントは見納めとなってしまいますが、来年もまた活気あふれる場となりそうです。

(写真12)

サムスン、ZTEのブース

(写真13)

サムスンブースの対面にあったGREEのブース

(写真14)

夜になりライトアップされるカタルーニャ美術館。

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