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中国のスマホ待受画面広告配信サービス「Moneylocker(恵鎖屏)」、ユーザ参加のキャンペーンで誘拐された3人の児童を発見

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アメリカ国務省の情報によれば、中国では毎年2万人の子供が誘拐されている。誘拐された子供は多くの場合、養子にされる目的で売られ、あるいは後に無賃労働や売春させる目的で売られる。中国政府に加え、Alibaba(阿里巴巴)や Tencent(騰訊)などのインターネット企業が行方不明の子供探しに努力する一方、上海を拠点とする Moneylocker(恵鎖屏)のような小さなスタートアップも、力を貸し始めた。…

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Image credit: Technode

アメリカ国務省の情報によれば、中国では毎年2万人の子供が誘拐されている。誘拐された子供は多くの場合、養子にされる目的で売られ、あるいは後に無賃労働や売春させる目的で売られる。中国政府に加え、Alibaba(阿里巴巴)や Tencent(騰訊)などのインターネット企業が行方不明の子供探しに努力する一方、上海を拠点とする Moneylocker(恵鎖屏)のような小さなスタートアップも、力を貸し始めた。

Moneylocker は、スマートフォンのアンロックスクリーンに広告を表示し、ユーザがそれを見ることで報酬が得られるサービスを提供している。中国の子供の日にあたる7月1日、「スクリーンをスワイプして、行方不明の子供を探し出そう(恵鎖尋子)」というキャンペーンを展開し、その結果、アプリを通じて、中国国内で3人の行方不明の子供が発見されたのだという。

この広告スタートアップ Moneylocker は、行方不明の子供や連絡先の情報を両親に投稿してもらっている。アプリの公共セクションには10人の子供が紹介されており、今回はそのうちの3人が見つかった。見つかった3人は、いずれも中国の地方の出身だった。Moneylocker のアプリは、1日に一人ずつ行方不明の子供の情報をプッシュ通知し、中国のソーシャルメディアである Weibo(微博)にも同じ情報を掲載している。

中国で行方不明の子供を見つけるのは困難だ。今年初め、一人の少女が誘拐され、後に Weibo でシェアされた少女の写真で彼女は見つかった。見つかった行方不明の子供たちの正確な人数を把握するのも困難で、残念ながら大多数の子供たちは、見つかっていない。

Moneylocker の CEO Kang Mingu(姜民求)氏は、Technode(動点科技)に次のように語った。

映画会社 Huayi Brothers(華誼兄弟)が製作した、中国の行方不明の子供をテーマにした映画「Lost and Love(失孤)」に影響を受けました。我々のアンロックスクリーン画面は2億ビューあるので、警察官でさえできないことを始められるのではないか、と考えたのです。

同社によれば、それ以降、300万人のユーザがキャンペーンに参加したそうだ。これはつまり、300万人が Moneylocker のアプリ上で行方不明の子供の写真をスワイプして、その子たちのプロフィールを見たということになる。

少し奇妙ではあるが、Moneylocker はユーザに行方不明の子供の両親にすぐに連絡し、目撃した場所を送信できる機能をアプリに追加した。

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ユーザは、アンロックスクリーンで行方不明の子供の写真が確認できる。右画面は、このアプリで見つかった行方不明だった少女。

スタートアップも CSR(企業の社会的責任)を果たすことができるが、それはさほど目立つものではありません。我々はスマートフォンのフロントドアに立っていて、それを最大限に活用することができる。社会のためにやったことです。中国政府は、我々の活動にいかなる補助金も出していません。(Kang Mingu 氏)

Moneylocker は、上海市、江蘇省、浙江省をカバーする中国の華東地域で、2016年の Top Digital Marketing Awards のゴールドメダルを受賞している。

アンロックスクリーンの広告を見ることで報酬ポイントが得られる Moneylocker は現在、Alibaba、LeTV(楽視)、China Telecom(中国電信)、Yihaodian(一号店)、Ctrip(携程)、Family Mart(全家便利店)など1,000社以上の企業の広告を取り扱っている。売上の9割は広告からだが、それ以外にキャンペーンやイベント関連投稿も運用しており、男性が恋人の女性にプロポーズや写真を送れるサービスを立ち上げている。

2014年に復旦大学の3人の同窓生が設立した Moneylocker は、今年シリーズBラウンドで KIP(Korea Investment Partners)Langmafeng VC(朗瑪峰創投)から800万ドルを調達した。Kang 氏によれば、同社の売上は2015年に1億人民元(約15億円)にまで成長しているが、損益分岐点に達していないとのことだった。

中国には、他にも行方不明の子供を探し出すのに注力するテック企業がいる。Alibaba と中国公安部は今年3月に北京で、オンラインで行方不明の子供の情報を配信するプラットフォームを立ち上げた。11月には、Tencent が WeChat(微信)のネットワーク情報や GIS 技術を使った China Child Safety Emergency Response(中国児童失踪預警平台)を立ち上げた。

Baobeijuijia(宝貝回家)は、中国で行方不明になっている15,000人の子供たちを紹介している。Tencent の QQ ウォッチや Xiaomi(小米)の Mi Bunny など、子供の現在地を両親が簡単に知ることができるスマートウォッチも数多く販売されている。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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