郵便物受取の代行や管理をクラウド化するサービス「atena(アテナ)」を運営する N-Technologies(N)は25日、シリーズ A ラウンドで1億2,500万円を調達したことを明らかにした。このラウンドは千葉道場ファンドがリードインベスターを務め、Scrum Ventures と Coral Capital が参加した。千葉道場ファンドはシードラウンドとプレシリーズ A ラウンドに続く、ま…
「atena(アテナ)」 Image credit: N-Technologies
郵便物受取の代行や管理をクラウド化するサービス「atena(アテナ)」を運営する N-Technologies(N)は25日、シリーズ A ラウンドで1億2,500万円を調達したことを明らかにした。このラウンドは千葉道場ファンドがリードインベスターを務め、Scrum Ventures と Coral Capital が参加した。千葉道場ファンドはシードラウンドとプレシリーズ A ラウンドに続く、また、Coral Capital はプレシリーズ A ラウンドに続くフォローオン。今回ラウンドを受けて、N の累積調達額は2億5,500万円に達した。
N は2020年6月の創業。atena では、代理受取された郵便物が差出人名や装丁がわかるよう表面がスキャンされ、atena のダッシュボードに登録される。登録されると、Slack や Microsoft Teams でユーザに通知されるので、ユーザはダッシュボード上から個々の郵便物が必要なものかどうか表面写真を見て判断。自身の受取住所に実物転送してもらうか、中身を開けてスキャンしてもらうか、廃棄してもらうかを選ぶことができる。
郵便物受取の代行や管理をクラウド化するサービス「atena(アテナ)」を運営する N-Technologies(N)は13日、プレシリーズ A ラウンドで約1億円を調達したことを明らかにした。このラウンドは千葉道場ファンドがリードインベスターを務め、Coral Capital が参加した。Coral Capital は前回シードラウンドに続くフォローオン。今回ラウンドを受けて、N の累積調達額は約…
「atena」 Image credit: N Technologies
郵便物受取の代行や管理をクラウド化するサービス「atena(アテナ)」を運営する N-Technologies(N)は13日、プレシリーズ A ラウンドで約1億円を調達したことを明らかにした。このラウンドは千葉道場ファンドがリードインベスターを務め、Coral Capital が参加した。Coral Capital は前回シードラウンドに続くフォローオン。今回ラウンドを受けて、N の累積調達額は約1億3,000万円に達した。
N は昨年6月の創業。atena では、代理受取された郵便物が差出人名や装丁がわかるよう表面がスキャンされ、atena のダッシュボードに登録される。登録されると、Slack や Microsoft Teams でユーザに通知されるので、ユーザはダッシュボード上から個々の郵便物が必要なものかどうか表面写真を見て判断。自身の受取住所に実物転送してもらうか、中身を開けてスキャンしてもらうか、廃棄してもらうかを選ぶことができる。
N は atena のユーザ数を公表していないが、テレワークの高まりから需要が拡大。2021年5月には、郵便物取扱数が直近半年の約6倍に増加したという(2020年5月〜11月と、2020年11月〜2021年5月との、atena がデジタル化した郵便物数の比較)。オートメーションラボの受取請求書自動処理クラウド「sweeep」に加え、LayerX の「請求書 AI クラウド「LayerX INVOICE」とも協業。電子インボイス推進協議会に入会するなど、郵便物受取→請求書読取→振込自動化を一気通貫で提供する狙いがあるようだ。
創業者で代表取締役の白髭直樹氏によれば、この1年間で Zapier 連携なども追加したそうで、例えば、毎月の郵便物受取一覧を Google Spreadsheet に書き出すような処理も自動化できるようになった。実物転送や開封してのスキャンなど、依頼からアクションまでの時間も短縮され、企業内で担当者によって操作可能な内容を設定できる権限機能も拡大した。元々は BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)のサービスだが、郵便物が持つデータをトリガーにした事業の広がりも考えられるという。
郵便物受取の代行や管理をクラウド化するサービス「atena(アテナ)」を運営する N-Technologies(N)は14日、Coral Capital から2,500万円を調達したことを明らかにした。 N は、共にオンラインプログラミング塾スタートアップ Yoki 出身の白髭直樹氏と北方佑樹氏により今年6月に創業。N は以前から RUNWAY Design のブランドで Web サイトやクリエ…
N は、共にオンラインプログラミング塾スタートアップ Yoki 出身の白髭直樹氏と北方佑樹氏により今年6月に創業。N は以前から RUNWAY Design のブランドで Web サイトやクリエイティブの制作や BPO を行ってきたが、新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが増え、BPO 業務の顧客ニーズの延長から atena を立ち上げるアイデアに行き着いた。
国内市場オンリーフォーカスのスタートアップが多い中、興味深いことに N の Web サイトは日本語より英語の方が充実している。創業者である白髭氏が留学組ということが影響しているのかと思ったのだが、どうやら、海外企業が日本支社のメールセンター機能として利用する需要を取り込みたい意図もあるとのこと。海外系の OTA や航空会社は、電話を国際転送して海外のコールセンターで受けているケースもあるから、郵便物に関しても同じような需要があるかもしれない。
このようなサービスは、アメリカでは「Virtual Mail Service Provider」と呼ばれ、10年以上前から存在する。最大手は2007年に創業した Earth Class Mail で、100カ国にユーザ100万人を擁し、北米だけで毎年500万件の郵便物を取り扱っている(2018年現在)。Peter Thiel 氏らが出資した Outbox なども参入したが、需要が少なく、郵便物のセキュリティを心配する郵便公社総裁の反対に遭って2013年にシャットダウンした。
確かに海外では多くのスタートアップがいて、サービスを終了したところを見ると、料金を安く設定し過ぎて過当競争に陥った感がある。一方で、Earth Class Mail は、セキュアなサービスを提供していることから信頼を得て、うまく行っているようだ。atena もセキュアなサービスを提供できるよう注力していく。
N は、他社サービスとの連携にも積極的だ。今年7月には請求書処理 AI の「sweeep」と連携、atena で受け取った紙の請求書を元に仕訳データ変換、振込までをワンストップでできる UX を実現した。また「パセラのコワーク」と提携するなど、入居者向けにコワーキングスペースに届いた郵便物のクラウド化にも乗り出している。
BPO 大手のうるるは昨年から、「シュフティ」の約40万人のクラウドワーカーを使った受電代行サービス「fondesk」を提供している。一方で、アメリカでは Google は7月、社内インキュベーションで立ち上げた受電代行 SaaS の「CallJoy」をローンチから1年あまりでシャットダウンした。