タグ 特集:新・ソーシャルメディア

Podcastはなぜマネタイズが難しいのかーー業界の変遷を紐解く

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本稿は独立系ベンチャーキャピタル、STRIVEのパートナー根岸奈津美氏によるもの。原文はこちらから、また、その他の記事はこちらから読める。Twitterアカウントは@negishinatsumi。 Radiotalkに投資しているSTRIVEの根岸です。前回音楽ストリーミング業界に関して書いたのですが、その続きで音楽以外の音声コンテンツが今後どうなっていくかを考えるときの、前段の今までの業界の流れ…

本稿は独立系ベンチャーキャピタル、STRIVEのパートナー根岸奈津美氏によるもの。原文はこちらから、また、その他の記事はこちらから読める。Twitterアカウントは@negishinatsumi

Radiotalkに投資しているSTRIVEの根岸です。前回音楽ストリーミング業界に関して書いたのですが、その続きで音楽以外の音声コンテンツが今後どうなっていくかを考えるときの、前段の今までの業界の流れについて書きました。

プラットフォームは細分化し、新しいコンテンツや課金方法が出現

オーディオコンテンツを届けるチャネルはラジオから、インターネットラジオ(懐かしい‥)が出てきて、その後、音楽、Audiobook、Podcastそれぞれに強みを持ったオーディオプラットフォームが出てきました。プラットフォームの進化に伴い、コンテンツもPodcast、LIVE配信など新しいものが出てきており、課金方法も、広告や番組内ショッピングから、サブスクや投げ銭などに広がってきています。

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音声市場で最もホットな領域はPodcast市場

オーディオコンテンツ市場で、最も大きいのは音楽市場で128億ドル、次いでオーディオブックが35億ドル。Podcastは色々調べたのですがグローバルでたったの11億ドルでした。利用者数は一定数いるもののマネタイズに課題があり現時点での市場規模は大きくないです(後述)。

別のデータで、中国のPodcast市場(オーディオブック含む)を73億ドルとしているものもあります。中国ではXimalaya(未上場)やLihzi(2019年通期売上高$169M)等のオーディオプラットフォームが存在し、早くからサブスク課金があったり、足元ではライブ配信などへのギフティングなど、課金手段が色々とあるため、USなどよりも課金規模では大きい可能性があると考えています。

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Podcastをはじめとする音楽外の音声コンテンツ市場は、足元急拡大しています。ライブ配信などの新しいコンテンツや、Clubhouse、Twitterなどの新規参入者の存在、それらのサービスが収益化を強化する方針を打ち出していることから、今後加速度的に大きな市場になると期待しています。

Podcastの変遷

Podcastの全体感を知るために変遷を書きます。

2003年(Podcast登場)

2003年にPodcastという単語が初めて登場。2005年にAppleがApple Podcastを正式サポートし、圧倒的なプラットフォームになります。当時はスマホアプリを使った手軽なホスティングサービスは当然なく、自身でサーバーを立て、録音した音源をPCソフトで編集するなど、個人が番組制作・配信するにはハードルが高いものだったようです。

2008年(iPhone3Gとブロードバンド)

音楽ストリーミング同様、2008年のiPhone3Gとブロードバンド環境が転機になりました。元々Apple Podcastという圧倒的なプラットフォームがあったUSでは、2013年頃からですがSimplecastやAnchorFMなどスマートフォンアプリで録音編集できるホスティングサービスが新しく出てきて、個人でも手軽に配信できる環境が整っていきました。

大きなプラットフォームがまだなかった中国では、ホスティングサービス単体というよりは、前述のLizhiやXimalayaなど、録音編集から配信まで一元的にできるプラットフォーム(日本でいうRadiotalkやstand.fmさんのようなサービス)が2010年頃から登場しました。

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2015年(スマートスピーカーとAirpods)

次の転換点がAirpodsやスマートスピーカーの発売です。そもそも本来音声コンテンツは画面をみなくても楽しめることが利点なのに、PCやスマホの画面に縛られてるという矛盾がありました。

Airpods等の登場で、ハンズフリーで話したり、ながらで発信やコミュニケーションができるようになり、コンテンツもPodcastのような発信者ベースのものから、ライブ、そしてClubhouseなどよりインタラクティブなコンテンツやサービスが出てきています。

2015年から6年かかって音声サービスが拡大しているのは、コロナの巣ごもりなどの影響もありますが、マネタイズもセットで展開するサービスが増えてきたからではないか、と思っています。プラットフォームに儲かる仕組みがあったほうがコンテンツが増えますが(YouTuberなど)、これまで、限られた人気者しかマネタイズできないような状況でした。そしてそんな状況は変わってきています。

Podcastの構造の話

マネタイズの課題について触れる前に、一度、USのPodcastの構造について見ます。2005年以降、下図の赤枠で囲った無料のPodcast配信プラットフォームは大手のAppleなどが牛耳っています。なので、USで、音声関連で立ち上がったスタートアップは、既述の2008年のスマホ化とブロードバンド対応以降、青枠で囲った配信系SaaSや制作会社などになります。

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最近のプラットフォームは、TikTokのように制作から配信までプラットフォームが一元的に提供するものだと思いますが、Podcast市場の場合、配信プラットフォームであるAppleが強すぎるゆえにUSでは分断した構造になったのだと考えています。ホスティング系のSaaS(Anchorなど)が立ち上がったことで、サーバーの準備や特別なPCソフトなど必要とせず、個人が手軽に配信できるようになりました。

Podcastのマネタイズの課題

そして、なぜ既存のPodcastプラットフォームではマネタイズがしにくいのかというと、Appleが無料コンテンツとして配信して普及させてきたこと(これが大きそう)や、コンテンツ制作と配信が別々なのでマネタイズポイントを作りにくいなどが考えられます。

Appleが無料コンテンツとして配信させてきたのは、Appleの意向なのかもしれませんが(ポリシーありそうな気も)、Podcastの仕組みにおいては、コンテンツを大手プラットフォーム外のサーバーにおいてあるため、プラットフォーム側としてはYoutubeのような完全自動広告など入れにくいという事情もあるようです。

USのPodcasterの場合は、一部の売れているPodcasterは広告案件をとってきて番組内で紹介したり、スポンサーをつけるなど、アナログ且つ限定的な方法でマネタイズをしています。Ancarなどのホスティングサービスは自動広告を入れられるサポートなどをしていますが、収益化という意味ではインパクトはまだ小さいようです。

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マネタイズの課題感は当然大きいのでUSではPatreonがPodcasterの収益化ニーズをとり、グロースしてきました。また、2019年にはPodcast版Netflixと言われた完全サブスク型のプラットフォームLuminaryも出てきました(が、Luminaryはあまり立上ってないようです)。

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一方、中国では、制作ホスティングから配信まで一元的に提供するプラットフォームが主流(下図赤枠)で、早くからサブスク課金や、ギフティングなどのマネタイズが始まり、Podcastだけでなくライブ配信など、多くのコンテンツが生まれているようです。日本でもRadiotalkやstand.fm、Voicyなどは一元プラットフォームで足元様々なタイプのマネタイズ手法を提供しています。

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プラットフォーム側もマネタイズを強化しています。Podcastで2021年にも最大手になると言われているSpotifyは、ホスティングSaaSのAnchorを買収し、プラットフォーマーとしてのマネタイズポイントを取りに行っています。また、Adやサブスクなど、マネタイズ手段も強化する方針を示しており、このあたりは今後本格的に変わってくると思われます。以下の岡さんの記事がわかりやすかったです(勝手に引用すみませんmm)。

今後の展望

さて、今後の展望ですが、「より多様なコンテンツ」と「マネタイズもセットにしたプラットフォーム」がグローバルで出てくると思っています。Podcastの変遷の2015年~の部分に書いた通り、従来のPodcastという形だけではなく、ライブ配信やインタラクティブな形式の新しいコンテンツが出てきています。ただし、広がるポイントとなるのがマネタイズで、まさにClubhouseやTwitterがサービスローンチと共にクリエイター収益化の支援を掲げているのは上記のマネタイズの課題を念頭に置いてだと考えています。

アイキャッチクレジット:Photo by Tommy Lopez from Pexels

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TwitterとClubhouse、40億ドルで買収協議【Bloomberg報道】

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ピックアップ:Twitter Held Discussions for $4 Billion Takeover of Clubhouse ニュースサマリ:TwitterとClubhouseは40億ドル評価で買収の協議を持ったらしい。Bloombergが報じたところによると、この協議は停滞しているようでどちらが提案したかについても明らかになっていない。同紙はつい先日、40億ドル評価での資金調達に乗り…

ピックアップ:Twitter Held Discussions for $4 Billion Takeover of Clubhouse

ニュースサマリ:TwitterとClubhouseは40億ドル評価で買収の協議を持ったらしい。Bloombergが報じたところによると、この協議は停滞しているようでどちらが提案したかについても明らかになっていない。同紙はつい先日、40億ドル評価での資金調達に乗り出していると報じていた。

Clubhouseは2020年に設立され、今年1月にはAndressen Horowitzによる1億ドルの出資が明らかになっている。この時の評価額は10億ドルと言われているので、たった3カ月でその評価を4倍に押し上げたことになる。現在、同アプリはiOSのみの展開で、1,000万件がダウンロードされた。

現在は競合となるサービスをTwitter(Spaces)Facebook、Discord、LinkedInなどが提供・開発しており、音声による常時接続ソーシャルは次世代のプラットフォームと目されるようになった。Clubhouseもまた、Androidアプリの準備を進めており、向こう数カ月でリリースするとしている。また、今週には配信者に対してチップを送る機能の提供を開始している。今回買収の協議が報じられたTwitterはSpacesをiOSとAndroidの両OSで展開しており、月内にはウェブにも対応する見通しだ。

Spacesというサービスとソーシャルグラフの両方を保有するTwitterが本当に買収を試みたとするなら、競合排除の可能性もなくはない。

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音声ソーシャル「Discord」、時価総額100億米ドル超で売却を模索か(後編)

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(前編からの続き) Discord の買収に必要な100億米ドル以上の資金を持っているのは、かなり大きなゲーム会社である可能性もあるが、それ以上に、Microsoft、Amazon、Twitter、Google などのプラットフォームオーナーである可能性が高いと思われる。ゲーム会社の中には、ゲームスタジオやパブリッシャーとコミュニティを結びつける重要な役割を果たしている Discord が、一つの…

Discord 初期の頃の共同創業者 Jason Citron 氏と Eros Resmini 氏
Image Credit: Dean Takahashi

前編からの続き)

Discord の買収に必要な100億米ドル以上の資金を持っているのは、かなり大きなゲーム会社である可能性もあるが、それ以上に、Microsoft、Amazon、Twitter、Google などのプラットフォームオーナーである可能性が高いと思われる。ゲーム会社の中には、ゲームスタジオやパブリッシャーとコミュニティを結びつける重要な役割を果たしている Discord が、一つのコミュニティにしか興味を示さない相手に買収されてしまうのではないかと心配する人もいるはずだ。なお、Microsoft にコメントを求めたが回答を得られていない。

Discord を買収すると、Amazon が Twitch を買収したり、Microsoft が Mixer(現在は廃止)を買収したりしたのと同じように、Discord はゲームやその他のコミュニティ全体にサービスを提供する独立した企業から、特定の親会社にサービスを提供する企業に変わってしまう。Citron 氏が以前 CEO を務めた OpenFeint は2011年に Gree に1億400万ドルで買収されるなど、ある意味では成功を収めた。しかし、そのオーナーチェンジに多くのユーザが不満を抱き、Gree は最終的に OpenFeint を閉鎖してしまった。Discord で同じような結果になっても、Citron 氏が満足するとは思えない。

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従業員やその他の株主が流動性(すぐに現金が手に入ること)を得るためにストックオプションを他者に売却するセカンダリマーケットでの販売は100億米ドル以上の価格を示唆しているため、どのような取引も12月の70億米ドルを上回る時価総額になると思われる。もし Discord に入札合戦が起きれば、その価格はさらに高騰することは容易に想像できる、と関係者は述べている。また、売却の可能性の背景に詳しい2人目の関係者は、入札によって価格が200億米ドルを超えても驚かないと述べている。

Rainmaker Securities は、セカンダリマーケットの株式が過去12ヶ月で5倍になったと指摘している。そして Rainmaker Securities は、最新の入札額は1株450ドルで時価総額は推定112.4億米ドルだと述べている。しかし、一部の取引では時価総額が140億米ドルにも達している。これは、Discord の価値についての小さな、しかし重要な事実である。

Discord の最近の投資家には、Greenoaks Capital と Index Ventures がいる。それ以前の投資家には、Greylock、IVP、Spark Capital、Tencent(騰訊)、Benchmark などがいる。Citron 氏に売却の圧力がかかっているとすれば、それは初期の投資家からのものである可能性が高い。

Discord は現在までに4億8,000万米ドルを調達している。同社は、ユーザをサブスクリプションサービス「Nitro」にアップグレードさせることでマネタイズしているが、多くのユーザは無料で利用している。その過程で、多くの人が Discord に広告を導入するよう求めたが、Citron 氏はユーザ体験を損なうと考えてそれを避けた。しかし、Discord はゲーマーだけでなく、他のコミュニティにも手を広げたことで、同社の成長とサブスクリプションの収益基盤の拡大に貢献していることがわかった。

Discord のウリは高品質なオーディオを備えていることだが、Discord は Clubhouse とも競合している。Clubhouse は Andreessen Horowitz がリードしたラウンドで、評価額10億米ドルで1億米ドルを調達した。Discord を所有することは、Clubhouse に箔をつけることになり、Clubhouse に脅かされている Twitter や Facebook のような企業にとっても魅力的なものになるかもしれない。

Eros Resmini 氏、Stanislav Vishnevskiy 氏、Citron 氏の3人が Discord を始めたのは2015年。彼らは Hammer & Chisel というゲームスタジオを立ち上げ、多人数参加型オンラインバトルアリーナ(MOBA)のソーシャルゲームを作ろうとしていた。ゲームはうまく行かなかったが、、コミュニケーションサービスはうまくいった。筆者は初めて Discord の話を聞いたのは、カリフォルニア州サンマテオのレストランでCitron 氏と Resmini 氏に会った時のことだ。

Discord は今や、e スポーツのコミュニケーションやゲームのコミュニティチャットなどの目的で、非常に人気がある。社員数は350名を超えている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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音声ソーシャル「Discord」、時価総額100億米ドル超で売却を模索か(前編)

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コミュニケーションとチャットのプラットフォーム「Discord」が現在、100億米ドルをはるかに超える金額での売却プロセスを進めていることが GamesBeat の取材でわかった。 この件に詳しい2人の関係者によると、Discord は、同社の買収を希望する複数の企業からの関心を受け、売却のための選択肢を検討しているとのことだ。そして、ある情報筋によると、同社は1社と独占買収の話し合いに署名してお…

Image credit: Discord

コミュニケーションとチャットのプラットフォーム「Discord」が現在、100億米ドルをはるかに超える金額での売却プロセスを進めていることが GamesBeat の取材でわかった。

この件に詳しい2人の関係者によると、Discord は、同社の買収を希望する複数の企業からの関心を受け、売却のための選択肢を検討しているとのことだ。そして、ある情報筋によると、同社は1社と独占買収の話し合いに署名しており、これは売却に関する最終的な交渉に入っていることを意味しているそうだ。Discord は昨年12月、時価総額70億米ドル(Prime Unicorn Index による)で1億4,000万米ドルを調達している

Discordは、ゲーム会社とその最大のファンを音声やテキストチャットのコミュニティで結びつけるもので、戦略的資産とみなされている。しかし、売却するかどうかは、Discord CEO の Jason Citron 氏にかかっている。彼は、Discord が他の会社の一部として、その使命をよりよく果たすことができるかどうかを判断しなければならない。

ある関係者は、次のように語っている。

彼らが一部の関係者と積極的に話し合っていることを知っている。現在の市場状況から、彼らは数百億米ドルを要求できる状態にある。

Discord社のスポークスパーソンは、噂や憶測についてのコメントは控えたいと述べた。同社の計画を変えるようなことがたくさん起こる可能性がある。しかし、情報源によれば、Discord は買収されつつある段階にある。

ゲーム市場は今、計画や計算が乱立している。Roblox が株式公開で420億米ドルの価値があるのなら、あんなものやこんなものにもそれだけの価値があるはずだ、という考え方だ。Roblox は3月10日に株式公開を成功させたが、このことは、買収や株式市場を通じて自社の価値を最大化しようとしている他の企業にも窓が開かれていることを意味する。Discord は、通信技術を持つ他の企業が、最近の Roblox に続くことができるかどうかの試金石となるかもしれず、IPO の可能性についてもしばしば噂されている

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Discord は劇的な成長を遂げ、月間アクティブユーザ数は1億4,000万人を超えているが、まだ成長段階にあり、財務状況も今ひとつ目を見張るものではない。つまり、同社が株式公開を試みるのはまだ早いのではないかと関係者は述べている。Wall Street Journal は今月初め、2020年の Discord の収益は1億3,000万米ドルで、2019年の約4,500万米ドルから上昇したと報じた。その意味で、Discord は、皆がロックダウンしていたパンデミックの間に大きな利益を得た他の多くのゲーム会社と似ていた。

しかし、Discord はこの記事の中で、まだ利益が出ていないことを認めている。それに比べ、1月に時価総額114億米ドルで上場した Playtika は、2020年に23億7,000万米ドルの利益を上げている。Playtika はプレイ無料のゲームでのアプリ内購入で収益を上げており、Discord のプレイヤーの多くが有料サブスクリプションなしでも気にならない、というのとは対照的だ。

筆者が話を聞いたある情報筋によると、Discord は Qatalyst Partners に売却先候補企業を評価依頼したという。シリコンバレーのディールメーカー Frank Quatrone 氏(会長)が設立し、CEO George Boutros 氏が経営する Qatalyst は2018年、Discord が売りに出された際にそのプロセスを担当した。当時、同社は誰のオファーにも応じないことを決めていた。Qatalyst は本件についてコメントを控えた。

2018年の話は不変なもので、買収可能価格は20〜60億米ドルに及んでいた。しかし、買い手の多くは、Discord がやりたくないこと、例えば広告を受け入れることを望んでいた。また、Discord は当時、独立していることでその価値が最も守られると感じていた。つまり、現在の売却プロセスでは、Discord が実際に売却されない可能性もあるということだ。

名前を明らかにしないことを条件に、関係者は次のように語った。

真剣な買収の試みと、釣り目的との違いを見分けるのは難しい。いつ崩れてもおかしくない。現実には、Discord はとてもうまくいっている。彼らが売りたいと思う理由はない。彼らは今、自分たちの運命を完全にコントロールしているように見える。

後編に続く)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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実名と匿名の分かれ目は「22歳」、通話コミュ「Yay!(イェイ)」が目指す世界

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ニュースサマリ:通話コミュニティ「Yay!(イェイ)」を運営するナナメウエは2月12日、5.5億円の資金調達を公表している。第三者割当増資と融資を組み合わせたもので、増資を引き受けたのはシード向けファンドのNOWとTLM、および氏名非公開の個人投資家。融資は三井住友銀行、千葉銀行、群馬銀行、武蔵野銀行および金融政策公庫の各行が応じた。 Yay!はZ世代(1990年前後生まれ)を中心に同世代のユーザ…

ニュースサマリ:通話コミュニティ「Yay!(イェイ)」を運営するナナメウエは2月12日、5.5億円の資金調達を公表している。第三者割当増資と融資を組み合わせたもので、増資を引き受けたのはシード向けファンドのNOWとTLM、および氏名非公開の個人投資家。融資は三井住友銀行、千葉銀行、群馬銀行、武蔵野銀行および金融政策公庫の各行が応じた。

Yay!はZ世代(1990年前後生まれ)を中心に同世代のユーザーが趣味などを通じて知り合い、チャットやグループ通話を楽しめるソーシャルネットワーク。2020年1月に開始し、12月に登録ユーザー数は200万人を数える。ナナメウエの創業は2013年5月で、これに先立ち2015年から同様の同世代ソーシャルネットワーク「ひま部」を運営してきた実績がある。

話題のポイント:音声・常時接続ソーシャルネットワークであり、かつ、Z世代に支持されて急成長しているのがナナメウエのYay!です。Clubhouseの到来で一気にやってきたモメンタムについては、これまで00:00 Studioの古川健介(けんすう)さんStand.fmに出資しているYJキャピタルの堀新一郎さんMirrativの赤川準一さんにお話伺ってきました。

Yay!は確かにグループ通話が特徴であるのですが、他のラジオ的な配信とは異なり、あくまでコミュニケーションの一部として通話機能を位置付けています。なんというか、話題を見つけて繋がった友達と長電話する、そんなイメージです。ということで今回も公開取材で創業者の石濵嵩博さんと出資したTLM代表パートナーの木暮圭佑さんにこのソーシャルメディアの特徴についてお聞きしました。

22歳が境界線:実名と匿名の分かれ目

話をお聞きして特に面白かったのが「ソーシャルメディア22歳境界説」です。人はある一定の年代を超えるまでは話題の粒度が大きく、そこを境界により細分化したクラスタに分かれていく、という見方です。

Yay!にログインするとClubhouseなどと異なり、個別のコンテンツタイトルではなく大きめのカテゴリが目に入るようになっています。かつてのmixiコミュニティやFacebookのグループなどと同様で、ここに入ると興味範囲が似通った人たちが雑談をしています。ユーザーはそこから友達や、このコミュニティで知り合った人たちとグループ通話(雑談)を楽しむ、という導線です。

ちなみに安全性の確保からログイン後に個別のコミュニケーションを取る場合は免許証などの公的証明書を使った年齢確認が必要で、かつ、年代が明らかに離れた人同士についてはできるだけマッチングしないようなアルゴリズムが組まれているそうです。

話を戻します。石濱さんのお話によると、現在のYay!は8割近くが22歳未満のユーザーだそうです。ここで面白いのが匿名で、このユーザーたちはほとんどが現実世界のソーシャルグラフではなく、「バーチャルグラフ」としてここに繋がりを求めています。匿名でありながら会話がスムーズに進むのは、これらの年代の方々は属性が近く、前提となる話題や価値観が似通ったものになるからだそうです。結果、はやく仲良くなる傾向があるとのことでした。

一方、22歳を超えた人たちはどうでしょうか。人生のステージが変わると人にはいろいろなオプションが追加されていきます。家族や仕事、趣味や人間関係など価値観の多様化が始まると、話題の会う人を探すのが徐々に難しくなっていくわけです。石濱さんの見立てで、この点をうまく突いたのがClubhouseでした。一気にモメンタムを作ってリアルグラフを常時接続の世界に引き摺り込み、毎日、毎時間、多種多様な価値観をそこに表示させることで、こういった細かい興味関心のクラスタを局地的に作り出すことに成功しました。

パッと入って自分の友人繋がりが可視化され、さらにそこで興味関心が近い話題が繰り広げられていたら確かにルームに入って聞き耳を立てたくなります。年代や興味関心のフィルタはもうかかった状態ですので、壇上にあげられたとしても、楽しくおしゃべりできる、というわけです。石濱さんたちはソーシャルグラフを年代と興味関心の二軸で分類しているそうですが、この「22歳以降」のクラスタを異常なまでにうまく、そして一気に立ち上げたのがClubhouseなのかもしれません。

Yay!としてはこの22歳以降のユーザーをどのように現在のソーシャルネットワークに組み込むか、これらの考察を元にリアルグラフ(実名)の扱いについても鋭意検討中というお話でした。

データとアルゴリズムでよい出会いを創造したい

「自分たちのビジョン的な考え方なんですが、人生って環境で決まる部分が大きいと思っています。成功している要因も、失敗したり、悪い方向に向かう要因も環境に寄るものが大きい。いい人に囲まれたら自然といい人になる確率は高まるし、犯罪をやっていたら巻き込まれる可能性もある。

でもね、この環境が運で決まってるんです。例えばある世代に生まれて、近所の300人や400人が学校に集まってクラス分けしてハイ、スタートとなる。コントローラブルになりにくいこの部分をデータとアルゴリズムで変えたい。だって人間のマッチングをプラットフォーム化できたら社会的にみても価値があるじゃないですか」(石濱さん)。

石濱さんはこういう考え方でテクノロジーの力を使い、Yay!の前身である「ひま部」を2015年に立ち上げます。Yay!と同様にZ世代中心の雑談コミュニティとして数百万人を集めるまでに成長しました。しかし一気に拡大した結果、よくないユーザーの流入が相次ぎ、事件や事故に発展します。

「2019年から事故や事件が多くなりました。一方、国内の大手ソーシャルネットワークはタイムラインに不適切な話題が出てくると都度削除して厳格に対処していたんです。いわゆる『出会い系』というサービスには法律があって、異性交際を認めるような場合はユーザーに届出を義務付けていて、18歳以上でないと使えないようにしていたんですね」(石濱さん)。

よい出会いが人を正しい方向に導くはず、そう考えて立ち上げたはずのソーシャルネットワークが犯罪の温床になっている。そう考えた石濱さんは社会性のあるプラットフォームにしたいとひま部を閉じる決意をします。そうしてできたのがYay!でした。しかし、リニューアルではなく完全に新しく作り替えたためアクティブユーザー数は激減し、一時期の4分の1になったそうです。

「起業家としての怠慢があったと思ったんです。焼き鳥屋で落ち込んでいたら木暮さんに励ましてもらって。第二創業の気持ちでスイッチを入れ替えるので一緒に戦ってくれと相談していました。Yay!はまだまだバージョン1の状態です。これをバージョン2、3と進化させていきます」(石濱さん)。

現在、ナナメウエではこれらの経験を元にしたソーシャルネットワークの監視サービスも提供しています。石濱さんによると、ソーシャルネットワークで不適切なコンテンツを人手で24時間チェックしようとすると、少なくとも数百万円のコストがかかるそうです。これをAI化して20分の1にまで効率化し、自社でのサービス監視はもちろん、他社に対してもここ1年ぐらい提供をしているというお話でした。

現在、日本とタイに総勢75名ほどのチームを展開するナナメウエ。音声常時接続の国産ソーシャルネットワークの注目株としてバージョン2の展開が楽しみになってきました。

※本稿はClubhouseでの公開取材を元に、ご本人の合意を得て記事化しています。

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「Clubhouseは違う文脈からやってきた」ーーゲーム配信SNS「Mirrativ」配信者数が300万人突破【赤川氏インタビュー】

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ニュースサマリ:ゲーム配信SNS「Mirrativ」を提供するミラティブは2月5日、ゲーム実況をする配信者の数が300万人を突破したことを伝えている。また、配信者間でのフォロー数は1億回以上となり、配信者同士のコメント数は年間25億以上に上っていることから、同社では常時接続ソーシャルネットワークとしての存在感が増しているとしている。 Mirrativはスマートフォンの画面をミラーリングし、自分で楽…

ニュースサマリ:ゲーム配信SNS「Mirrativ」を提供するミラティブは2月5日、ゲーム実況をする配信者の数が300万人を突破したことを伝えている。また、配信者間でのフォロー数は1億回以上となり、配信者同士のコメント数は年間25億以上に上っていることから、同社では常時接続ソーシャルネットワークとしての存在感が増しているとしている。

Mirrativはスマートフォンの画面をミラーリングし、自分で楽しんでいるゲームプレイの様子をそのまま配信ができるソーシャルネットワーク。手軽に配信ができることからアクティブなユーザーにおける配信者の比率は2割となっている。また、ゲーム配信だけでなく、ゆるく会話をしたい常時接続型のコミュニケーションの場として利用するユーザーも集まっており、ゲームを仲介としたコミュニティの構築が進んでいる。

話題のポイント:現代のサードプレイスMirrativが久しぶりに数字を公開しました。2019年8月に公開4年で登録者数1,000万人、配信者数160万人を公表しているので、そこから約1年半ほどで倍弱の拡大になっています。

さて、これまでMirrativを伝える時、あまりソーシャルネットワークという言葉は使っていませんでした。どちらかというとライブ配信、アバター(バーチャルキャラクター)による仮想空間、サードプレイス、こういった「もう一つの世界、もう一人の自分」が新しいコミュニティでゲームしながら会話し、楽しむというイメージが強かったように思います。

しかし、今回、改めてリリースには「常時接続ソーシャル」というワードを入れてきています。当然、Clubhouseを発端とする新しいソーシャルネットワークの存在を意識したものであるのは間違いありません。まあ、楽しいですからね。ということで今回もClubhouseで同社代表の赤川隼一さんに公開インタビューをしてきました。

違う文脈からやってきたClubhouse

「音声中心の常時接続ソーシャル」。このモメンタムが日本で大きく膨らむかどうかと言われると私は正直懐疑的でした。特に先行しているポッドキャスト文化がどうにも日本では定着しているように思えず、もし世代によるものであれば浸透までに時間がかかるかもと予想するぐらいでした。

しかし、ここに異常なまでの障壁の低さと「聞いてる人や友達を会話に参加させる」「聞いてる人にリアクションさせない」というちょっとしたアイデアで斜め上から一気に広がったのがClubhouseという現象です。赤川さんはこの状況を「全く別の文脈からやってきたもの」と分析します。

「大局的な話でいくと、日本のほぼ全てのライブ配信は中国を先端とするケースが多いんです。確かにニコニコ動画のように中国で拡大再生産されたbilibiliのような例もありますが、おおよそこれらは中国発の流れとしてみていました」。

特に機能面で中国の流れを汲むライブ配信関連サービスは「足し算」のものが多いと指摘します。TikTok(と、その前身であるMusica.ly)はその昔、ショートムービーに音楽を乗せるというアイデアでリップシンクというカルチャーを作りましたし、同様にライブ配信にはアイテム課金、コマース、コミュニケーション、アバターなどなど常に「コンテンツ+α」の考え方がベースになっています。

一方、Clubhouseは究極にまで機能を削ぎ落としてデビューしました。いかにして気軽に会話が始まるか、という点を究極に求めた結果でしょうか、特にオーディエンスにリアクションさせないという決断は、確かに足し算文化でコメントや絵文字が当たり前になっている現状からすると、かなり新鮮に映りました。

MIrrativはどうなるのか

では、このモメンタムを受けてMirrativに何か動きがあるのでしょうか。そもそもMirrativは立ち上がった当時からゆるくいつでもトモダチとつながるコミュニケーションサービスとして進化してきています。

「サービス開始当初から言ってるんですが、Mirrativは実況というよりも配信、メディアではなくコミュニケーションサービスです。トモダチの家でドラクエやってる感じとお話してきましたが、eSpotsとかでも誰かに見てもらうと燃えるじゃないですか。ライブ配信っていうのもなんだかステージに上げられてる感じがしていて違うんですよね。トモダチと何時に家に集合ねっていって、来てるかどうかも分かんないけどゲームははじまってる。そういう空気感みたい部分です。

はじめてしばらくは自分たちもソーシャルネットワークだと言ってたこともあったのですが、これがClubhouseがやってきたことで一気に認知が広がった。Mirrativは最初から常時接続ソーシャルネットワークで、例えば今、ゲームでガチャ回すのに一人でやるなんてありえないっていう配信者の方もいます。コミュニケーションって圧倒的に面白いエンターテインメントなんですよ」。

300万人という配信者が日々、ゲームをきっかけにやってくるフォロワーの人たちとコミュニケーションを楽しむのがMirrativです。実際に入ってみると、ゲームだけでなく雑談だけのチャンネルもあり、以前に比べて多様性は増しています。一方、入ると必ずと言っていいほど「◎◎さんこんにちはー」と配信者から挨拶があったりするなど、オーディエンスとの「距離感」はClubhouseとは全く異なるものです。

特にClubhouseで配信すると分かるのですが、お話の上手な人がどうしてもコンテンツとしては面白くなります。また、そのように誰かに聞かせる「配信」を意識した場合、会話が途切れることにどうしても躊躇が生まれるのも確かです。そういう点でMirrativやTwitchなどのゲーム配信やHousePartyのように何かコンテンツを間に入れるという手法は引き続き強さを保つと思います。赤川さんも言及していましたが、これらは全く違うものとしてこれからも並行して進化していくのではないでしょうか。

ではその上で、赤川さんにClubhouseで得た経験から参考にしたい体験をお聞きしたところ、やはりユーザーを引き込む仕組みについてはもっと研究を進めたいと話していました。

「Clubhouseで配信すると配信側に呼ばれてデビューしちゃった、みたいな体験ありますよね。終わったら楽しくなってじゃあ自分も部屋立てていいっすか?みたいな。あれ、Mirrativでもあるんですが、Twitterを通じて発生していたんですよね」。

これは確かにClubhouseが一気に立ち上がった要因のひとつでもあります。もしMirrativにふらりとやってきたトモダチを家にあげる、そういう要素が加わるととても楽しくなりそうです。

現在、60名体制で開発を続けるMirrativ。Clubhouseという黒船によって全く違う角度から音声による常時接続ソーシャルネットワークの扉がこじ開けられることになりました。もちろん、まだマス層に広がるにはしばらく時間がかかると思いますし、Twitterが開発するSpacesや国産の00:00Studio、Stand.fmなど、音声や常時接続にチャレンジしているスタートアップにとっては10年に一度の絶好のチャンスが到来したと言って過言ではないと思います。

赤川さんも今回のリリースに合わせて採用の手紙を更新し、さらなる体制強化を進めてこれからやってくる新しいソーシャルネットワークの時代に向け闘志を燃やしていました。

※本稿はClubhouseで公開インタビューした内容をご本人の合意を得て記事化しております

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黒船 “Clubhouse” に音声国内組はどう対抗する?ーーStand.fm投資家が語る「次に起こること」

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10年ぶりぐらいでしょうか。Clubhouseという新しいソーシャルメディアの到来に(スタートアップ村界隈が)湧いています。一方、今のこの異常なまでの加熱を「ボーナスタイム」と見る向きも多いです。 個人的にもTwitterが過去に辿ってきた10年間を数年でトレースするような「走馬灯感」を感じているので、このモメンタムが今後どのように収束し、そして何が残り、どういった変化をもたらすのか注目しています…

世界を強襲している黒船のトップページはまだこんな状態

10年ぶりぐらいでしょうか。Clubhouseという新しいソーシャルメディアの到来に(スタートアップ村界隈が)湧いています。一方、今のこの異常なまでの加熱を「ボーナスタイム」と見る向きも多いです。

個人的にもTwitterが過去に辿ってきた10年間を数年でトレースするような「走馬灯感」を感じているので、このモメンタムが今後どのように収束し、そして何が残り、どういった変化をもたらすのか注目しています。ちなみにTwitterが生まれたのち、多くのインターフェースにはタイムラインの概念や非対称フォロー(それ以前は相互に承認するフォローが一般的)が採用されるなど、多方面に影響を与えたのはご存知の通りです。

音声への関心は昨日・今日始まったわけではなく、ここ2、3年のトレンドではありました。特にAirPodsの登場で「耳が常に繋がる」という環境が生まれ、国内でも「Voicy」や「 Yay!(イェイ) 」、井口尊仁さんが開発している「 Dabel 」などが生まれています。ちょっとジャンルは異なりますが、ゲーム配信の「 Mirrativ 」やバーチャルライブ配信の「 REALITY 」、プロセス配信の 「00:00 Studio(フォーゼロ・スタジオ)」 なども音声を組み合わせたソーシャルメディアを模索している例です。

Clubhouseというよりはポッドキャストに近いStand.fm

そしてこの強烈な黒船に立ち向かう国産にあって、Clubhouseど真ん中なのはやはり「Stand.fm」でしょう。ワンタップでライブ配信ができる手軽さや、複数人での配信など、機能的にもコンセプト的にも近い存在です。Clubhouseが2020年のリリースなので、2018年12月からステルスで配信を開始していたStand.fmの方がやや先行しています。2012年からHighlightという 位置ソーシャルで頭角を表した連続起業家という点 でもStand.fm創業者の中川綾太郎さんと被ります。ライバルです。

ということでStand.fmがこのモメンタムをどう捉えるのか聞いてみたいと思ったところ、同社に昨年出資したYJキャピタルの堀新一郎さんにお話を伺うことができました。昨年8月にシード期としては 破格の5億円を出資したことで話題になっています。 

いずれ飽きる

古川健介(けんすう)さんも驚愕していた音声モメンタムをどう分析しているのか堀さんに尋ねたところ、素直に驚いてるとした上で「わくわく半分、悔しさ半分」と語っていました。

「海外のルームとか見てるとピッチとかやってるんですね。音声だけでこういう遊び方するんだ、と。その上で改めて思ったのはアーカイブの強さ。ライブは今しか聞けないし、同じような人が同じような話をすることはないので、今しか聞けないイイ話とかはやはりアーカイブとして再生された方がいい。結果、Clubhouse的な使い方とその他、という形でプラットフォームの使い分けが進むと予想してます。実際、インスタも告知して自分のファンクラブへ誘導するような導線になっています。いつかはClubhouseもワンプラットフォームで課金や場合によってアーカイブなどの機能を実装し色々なことができるようになるとは思うけど、現時点では機能を実装されているプラットフォームへ移動が進むのではないでしょうか」。

確かに今は一気に人が入ってきて、かつ、コロナ禍の影響もあり、一部のインフルエンサー(特にテック界隈)にとっては懐かしい同窓会のような雰囲気がある場合もあります。ここで話されている内容は過去の貯金みたいなものであり、そこに乗っかる形でやってきた芸能人たちも「ノーギャラ」でお話をしている状況です。強烈なアテンションは集められるけど、課金や広告がない状況で続くわけがない、というのが堀さんの見立てでした。

実際、堀さんも言っていた変わった使い方にClubhouseで開催されるピッチ・ショーというのがあります。スタートアップが投資家やエンジェルにピッチして売り込むルームなんですが、Zoomなどと異なりスライドが使えません。サービスを想像させるのは「声」だけなんですね。まあ、普通はこんな企画やろうとは思わないんですが、Clubhouseでは実際にいくつも実施されています。私も数回聞きましたが、確かに完璧とは言わないまでも、リードを取るという意味では成立していました。

同様にユーザーによって音声(声だけのソーシャル)の使い方が発明されている様子は、Twitterで「ReTweet」が生まれていった過程を彷彿とさせます。最終的に文化として定着したReTweetはRT機能としてTwitterに 実装されていきました。 

音声ソーシャルの体験をどう表現する

最終的に使い分けが進むという想定をしつつ、Stand.fmとしてこのモメンタムをどう陣営に引き込むのか、という質問については「(綾太郎さんは)何かを考えている様子」とはぐらかされてしまいました。ただ、ひとつヒントとして堀さんもClubhouseに表示される「オーディエンスアイコン」については気になる、という発言があったんですね。

実際、話す側として公開取材を実施すると、このコメントもしないし発言もしない「オーディエンス」の存在をふんわりと感じることができます。知ってる顔は繋がりがあれば前席に表示されますし、微妙に話す内容にも影響を受けることがあります。例えば人数が少ないとややくだけた話ぶりになることもありますし、知ってる顔が多いと関連する話題を振ってみたり、ということが自然と生まれるのです。オーディエンスに発言やスタンプがなくとも現実世界と繋がるとこういう影響があるのかと個人的には認識しました。

Stand.fmに並ぶチャンネルはラジオ的

ポイントはオーディエンスとの距離感です。現在のStand.fmは見ての通り、プチインフルエンサーから芸能人が並ぶ「コメントできるラジオ」です。体験としては人の話を聞く、という部分が中心で、Clubhouseのようにそこにいる友人や知ってそうな人と繋がるというイメージはあまりありません(機能としてはフォローがあります)。Stand.fmが現在の体験を保ちつつ、新たにやってきた音声+ソーシャルという「ライブイベント的な」体験をどのように表現するのか、がぜん興味が湧いてきました。

堀さんによれば、昨年の年末からStand.fmはDAU、MAU共に順調に成長しているそうです。国内ではシード期に5億円という破格の資金調達に成功していますが、一方のClubhouseは昨年創業ながら、先日、1億ドル(※今日のレートで約105億円)の調達に 成功していると言われています。 同時多発的に発生した各国でのClubhouseブームは中国でも発生しており、招待枠の個人間売買が 横行しているという話もあります。 あまりにも強すぎる黒船に対し、国内勢は次をどう読んでどのように対抗するのでしょうか。

※本稿はClubhouseでYJキャピタルの堀新一郎さんに公開インタビューした内容をご本人の同意の上、記載しております

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00:00 Studio(フォーゼロ・スタジオ)が国産「次期」ソーシャルになるために必要なコト【古川健介氏・Clubhouse公開取材/500人参加】

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わかりやすく流行ってますね、Clubhouse。本誌BRIDGEでも「次期ソーシャル」として音声や常時接続体験についてはいろいろ情報を整理しておりましたが、ここ数日で一気にきた感じです。きっかけはいろいろあるようですが、Andressen Horowitzによる出資が開示されたタイミング(1月25日)と被っているので、その辺りに何かあったのでしょう。Axiosの記事によれば今回ラウンドはポスト評価…

Clubhouseを使って公開取材しました。500人ほど参加いただいたようです

わかりやすく流行ってますね、Clubhouse。本誌BRIDGEでも「次期ソーシャル」として音声や常時接続体験についてはいろいろ情報を整理しておりましたが、ここ数日で一気にきた感じです。きっかけはいろいろあるようですが、Andressen Horowitzによる出資が開示されたタイミング(1月25日)と被っているので、その辺りに何かあったのでしょう。Axiosの記事によれば今回ラウンドはポスト評価で10億ドル、1億ドルの資金調達を実施したそうです。

a16zの記事に創業者のPaul Davison氏と共同創業したRohan Seth氏のエピソードが記述されていますが、特にDavison氏、なんとあのHightlightを作った人だったんですね。a16zの出資記事にこう記されています。

「その会社(Hightlight)は最終的にPinterestに売却され、Paulは時間をかけてビジュアル・キュレーションという文脈の中でソーシャル・プロダクトを深く掘り下げていきました。昨年、彼が何か新しいことに取り組んでいると聞いた時、彼に再会できて嬉しかった。それまでに、彼は共同創業者であり友人でもあるRohan Sethとチームを組んでいました。二人は、人々が話したり聞いたりすることがもっと簡単になるよう、音声を使って人々を結びつける新しいプロダクトを開発していたのです。Talkshowと呼ばれるこのサービスは、ユーザーが他のスピーカーを見つけやすくする仕掛けを持っていて、ツールを合理化することでポッドキャスティングをより簡単にすることを目的としていました」(引用要約:Investing in Clubhouse・a16z)。

インターネット老人会な方であれば「FoursquareやGowalla」と聞いてピンとくるはずです。そう、一時期すごく流行った(今もかな)位置ソーシャルの一人でした。残念ながらそれはPinterestにチームとして統合されましたが、その後、再登板を果たしたというわけです。アツい。

国産で常時接続ソーシャルは何がある

00:00 Studioは次のソーシャルの座を射止めるか

前置きが長くなりました。

これだけ一気に広がると冷めるのも早そうな気もしますが、もちろん国産も頑張っています。ちなみに大きなソーシャルの流れとしては(分類は色々ありますが)Facebookなどにある「相互フォロー」からTwitterの「非対称フォロー」、そして現在、DiscordやこのClubhouseにあるような「常時接続」というトレンドがひとつあるかなと思っています。コンテンツもテキストから画像、動画、そして音声、ライブへと変遷するなど、リッチ化が進みました。

古川さん(以降、けんすうと記載します)は例えばClubhouse的な「Yay!(イェイ」であったり、井口尊仁さんが開発している「Dabel」、音声ライブ配信の「Spoon」、ゲーム配信の「Mirrativ」やバーチャルライブ配信の「REALITY」あたりを挙げられてました。

中でも異彩を放つのがアルの「00:00 Studio(フォーゼロ・スタジオ)」です。彼独自のプロセスエコノミーという考えに基づいて、クリエイターの作ってる間の時間も有効活用しようという常時接続ソーシャルのひとつです。

「(マンガ発見アプリの)アルは漫画界をテクノロジーで良くしたいな、という思いではじめました。実は私がマンガ大好きで、いい作品が増えると自分の人生が豊かになるし、才能あるクリエイターの方々が(経済的な理由から)他の職種に移るのは損失ではないかなと。ということで新人作家さんたちが発見しやすい、そういう場所を作りたいとプロジェクトを開始したのがはじまりです」(けんすうさん)。

新人作家の作品発掘からはじまったプロジェクトは徐々にクリエイターの課題を解決したいという想いに拡大し、「00:00 Studio」の開発に繋がります。けんすうさんはクリエイターが抱える課題として「お金、孤独、ファン獲得」の3つがあると指摘していました。その解決方法として至った考えが「プロセスエコノミー」です。この考え方は以前にも記事にしているのでそちらを参照ください。

実際、00:00 Studioを覗いてみると、記事を書いているクリエイター(けんすうさん)は画面の向こうで淡々と記事を書いる様子が生配信されています。ただ、別にその画面をじっと見てるわけではなく、適当に「おはようー」などと声かけをしてくれたり、視聴しているユーザーがコメント蘭にスタンプしたりしてゆるやかにつながる、そういう体験になっています。非常にゆるいです。この辺りは常時接続系のソーシャル特有の雰囲気かもしれません。(テキストでは限界あるので実際に見てみることをおすすめします)。

さて、本題です。常時接続の黒船、Clubhouseが一気に爆発している様子を見て、けんすうさんは何を感じたのでしょうか。特に言及していたのが「モメンタムの作り方」と「編集要素の割り切り」です。

モメンタムについてはもう言うまでもなく、後述しますが、数時間で準備した本記事の公開取材に500人も聴衆が集まるのですから見事としか言いようがありません。これは一度味わうと、次、めんどくさいポッドキャストやろうという気にはなりません。

もう一つが編集の割り切りです。こちらについてはLoco Partners創業者で現在はYouTuberとして活躍されている篠塚孝哉さんのnoteにある記述を引用して説明されてました。

「日本のサービスは編集をしすぎるきらいがある。これは中期には人々を楽しませることができるし、そもそも私もそんな編集が好きなサービスを選びがちだったりする上に大好きである。しかしそれこそがスケールする上での罠である」(引用:日本とアメリカのサービスのスケーラビリティはなんでこんなに違うのか)

MirrativやREARITYは確かに一部に熱狂的なファンがいることで有名です。しかしこのClubhouseはその「カスタマイズ性」みたいなのを極限にまで削ぎ落として余計なことをさせません。けんすうさんはClubhouseをして、REARTY代表の荒木英士さんの言葉を引用しつつ常時接続ソーシャル界の「らくらくフォン」と表現していました。若者たちしか使えない機能はなく、かつ、インターネット最先端的な雰囲気も味わえる。確かにそうです。老人の私も使えました。

では何が必要か

常時接続ソーシャルが次のトレンドに入るのはもう間違いないと思います。けんすうさんの指摘で気がついたのですが、常時接続の体験に必要な要素に「沈黙」があります。やってみると分かるのですが、間が空くとやや気持ち悪い感じになるんですね。結果、ラジオ的な体験を求めるとずっと喋ってる感じになります。

この黙る、という部分をうまく体験にできかけているのが00:00 Studioではないかと話していました。ちなみに本人もまだ確証があるわけじゃないそうです。実際、お絵描きしている作業の画面をずっと見ているわけでも、コメントし続けるのでもなく、また、配信者は喋り続ける必要もありません。そこにいる人たちが「ただいるだけ」という環境を作り出しているのです。

00:00 StudioはモメンタムこそClubhouseほどではなかったようですが、それでも体験としては非常に独特です。私もできることならこの記事を書いている様子をライブで配信してみたかったです。ちなみにこの記事はClubhouseで公開インタビューしたものを元に作成しました。タイムライン的には次のような感じです。

公開インタビューをしようと思いついてTwitterで呼びかけたところ、アルを創業した古川健介さんから「いいよ〜」と快諾いただいたのが午前10時半ぐらい。その後に下記のTwitterを流して、メッセで時間調整、2時半にイベント公開して3時から30分取材という感じでした。

このスピード感は確かにらくらくフォンです。新しいフェーズに入った感のあるソーシャル戦争、楽しくなってきました。

訂正:記事初出時にClubhouseの株価について記載しましたが一部修正しておりおます

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Walmartがライブストリーミング参戦、加熱するソーシャルコマース市場

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ピックアップ:Walmart to pilot test livestreamed video shopping on TikTOk ニュースサマリー:WalmartとTikTokはライブストリーミングによるショッピングサービスでパートナーシップを結んだことを発表している。同社はTikTok米国事業買収時にも名前が挙がるなど、自社事業とショートムービーに対して大きな興味を以前から示していた。 話題…

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Photo by Lisa Fotios on Pexels.com

ピックアップ:Walmart to pilot test livestreamed video shopping on TikTOk

ニュースサマリー:WalmartとTikTokはライブストリーミングによるショッピングサービスでパートナーシップを結んだことを発表している。同社はTikTok米国事業買収時にも名前が挙がるなど、自社事業とショートムービーに対して大きな興味を以前から示していた。

話題のポイント:Walmart vs Amazonがさらに過熱しそうな動きを見せています。今回のTikTokとの提携は、既にライブストリーミング型でショッピング体験を提供しているAmazonを大きく意識しているものです。また、Walmartは2〜3年前より、サブスク会員制を導入することで、デリバリー前提の体験でプライム会員と競合しています。

このように以前からZ世代やミレニアル世代向けの小売ブランドを買収したりと、次世代顧客との接点を持つことにWalmartは力を入れてきました。その中で、Amazonが手を出し切れていないエンタメ動画領域へと進出したい意向だと考えられます。

特に米国においては、今後も動画コマース + SNS市場は成長領域になる可能性を多く秘めています。例えばInstagramが昨年10月にリリースしたTikTokライクなショートムービー機能「Reels」にショッピング機能が追加されており、Instagram内においても存在感が高まっています。また、。Twitterも類似機能Fleetを投入、そしてライブショッピング動画領域では「Popshop Live」のような小さな競合が出てきている状況です。

Walmartは単なるリテールではなく、あらゆる技術分野によく登場し新しい取り組みを行っていることをよく目にします。GM傘下のCruiseと自動運転による配達パイロットプラグラムや、IBMのHyperldgerを利用したサプライチェーンの可視化などが挙げられます。

Walamrtを観察すると、幅広くテクノロジーの未来感を知ることができるのでおすすめです。

共同執筆:「.HUMANS」代表取締役、福家隆

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ソーシャルメディアの「顔情報」:顔認識はプライバシーや市民の自由を脅かす大きなリスク(4/4)

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倫理的な問題 (前回からのつづき)Kosinski氏が行った人格特性とFacebookでのアクティビティの関係を分析した研究は、選挙コンサルティング会社のCambridge Analyticaの創設に影響を与えたほどなので異論の余地はない。彼とスタンフォードのコンピューターサイエンティストのYilun Wang氏が2017年に発表した論文では、既製のAIシステムが同性愛・異性愛の人々の写真を高い精…

Photo by Mati Mango from Pexels

倫理的な問題

前回からのつづき)Kosinski氏が行った人格特性とFacebookでのアクティビティの関係を分析した研究は、選挙コンサルティング会社のCambridge Analyticaの創設に影響を与えたほどなので異論の余地はない。彼とスタンフォードのコンピューターサイエンティストのYilun Wang氏が2017年に発表した論文では、既製のAIシステムが同性愛・異性愛の人々の写真を高い精度で区別できたと報告した。

Gay & Lesbian Alliance Against Defamation(GLAAD)やHuman Rights Campaignといった擁護団体は、この研究が「LGBTQと非LGBTQの両者にとって、安全とプライバシーを脅かす」と述べ、性的指向において議論となっている胎児期のホルモン理論に根拠を見出したと指摘している。これは、顔の外見と性的指向は初期のホルモン暴露によって決定づけられ、両者には関連性があると予測するものだ。

Todorov氏によると、Kosinski氏の研究はそのような技術を使用したいと考える政府や企業に信憑性を与える可能性があるため、「倫理的に非常に問題がある」という。彼と認知科学者のAbeba Birhane氏は、AIモデルを作成するのなら社会的、政治的、歴史的な文脈を考慮しなければならないと論じている。NeurIPS 2019の最優秀論文章を受賞した論文「Algorithmic Injustices: Towards a Relational Ethics」の中でBirhane氏は「アルゴリズムによる意思決定とアルゴリズムによる不正を取り巻く懸念には、技術的なソリューションを超えた根本的な再考が必要です」と書いている。

2018年のVoxのインタビューでは、Kosinski氏は包括的な目標が「デジタルフットプリント」を通して人々、社会的プロセス、行動を理解しようとすることだと主張した。業界や政府はすでに、彼らが開発したのと同様の顔認識アルゴリズムを使用していると述べ、プライバシーの消失について利害関係者らに警告する必要があると強調している。

Kosinski氏と共同著者らは今回の研究で次のように述べている。

「顔認識を幅広く利用することによって、プライバシーや市民の自由を脅かす大きなリスクが生まれます。他のデジタルフットプリントの多くが政治的志向や他の特性を明らかにしていますが、顔認識は対象者の同意や認識なしに使用可能です。顔の画像はたやすく(そして秘密裏に)法執行機関に撮影されたり、あるいはソーシャルネットワーク、出会い系プラットフォーム、写真共有サイト、政府のデータベースなどのデジタルまた従来のアーカイブから入手できます。たとえばFacebookやLinkedInのプロフィール画像は誰でも簡単に、同意を得たり、知らせたりしなくてもアクセスできてしまいます。顔認識技術によって、多くの点で前例のないほど脅威的なプライバシーの侵害が生まれます」。

確かに、Faceptionのような企業は顔認識を利用してテロリストや小児性愛者を見分けることができると主張している。そして中国政府は表向きは90%以上の精度で何百人もの犯罪容疑者の写真の識別に顔認識を導入している。

Os Keyes博士号候補者とワシントン大学のAI研究者は、顔認識の誤用や欠陥に注意することが大切だと認めている。その上でKeyes氏は、Kosinski氏の研究が進めているのは根本的にニセ科学だと論じている。

彼らはVentureBeat宛のeメールでこう書いている。

「同性愛の原因を(たとえば)胎児期のテストステロンが『多すぎた』あるいは『不足していた』からとする(率直に言って不気味な)進化生物学・性科学研究をあてにしすぎています。それらを論拠にしたり、彼らを支持する研究をすることは・・・どうしても戸惑いを感じます」。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

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