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NewsPicksがリクルート事業を開始、デイリーアクティブユーザー数は25万人に成長

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ソーシャル経済ニュースサービス「NewsPicks」を展開するニューズピックスは8月5日、ハイエンド人材に特化したリクルーティング事業を開始すると発表した。またこれに合わせてWeb版のサイトリニューアルも公表している。 具体的な展開として、NewsPicksはサイト上にキャリアストーリーという求人特集を掲載し、その対象企業が気になるユーザーは「スカウトを待つ」ボタンでデータを登録することができる。…

NewsPicks

ソーシャル経済ニュースサービス「NewsPicks」を展開するニューズピックスは8月5日、ハイエンド人材に特化したリクルーティング事業を開始すると発表した。またこれに合わせてWeb版のサイトリニューアルも公表している。

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具体的な展開として、NewsPicksはサイト上にキャリアストーリーという求人特集を掲載し、その対象企業が気になるユーザーは「スカウトを待つ」ボタンでデータを登録することができる。人材に興味を持つ企業側は登録されたユーザー情報を参照しマッチングする、という仕組みになる。本件はリクルートキャリアとの業務協力の下に実施される。

ニューズピックスは2015年4月にユーザベースから新設分割の方式で分社化し設立された。代表取締役にはユーザベース代表取締役共同経営者の梅田優祐氏、取締役に佐々木紀彦氏(ユーザベースではNewsPicks編集長 執行役員)が就任している。

また今回のリリースで同社がリクルートホールディングス傘下のファンドを通じて資本業務提携を実施していたことも合わせて伝えている。(2014年8月にユーザベースが実施した4.7億円の資金調達とは別のファイナンス案件となる)

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さて、ビジネスパーソンに人気のNewsPicksの動きが活発化してきた。私たちTHE BRIDGEもRSS提供で協力させて頂いているが、大きく流入のあるトラフィックマシーンというよりは、サービスの中でコミュニケーションを活発化させるコミュニティ的な位置づけとして捉えていた。この辺りはSmartNewsなどと毛色が違う。

そして今回取り組みが発表されたリクルーティング事業も興味深い内容だ。冒頭の通り、リクルートとの資本業務提携をきっかけに開始したということで、数カ月間ひっそりと温めてきた企画なのだろう。そもそもニュースメディアと人材広告というのは相性がいい。ジョブボードのような取り組みは古くからあるし、人材の記事広告は読者側も受け入れやすい。

一方で気になるのがユーザー数だ。ある程度のボリュームがなければこういった展開は難しい。そこで広告事業を展開するメディアは通常、メディアシートなどでその影響力を数値化して公表している。そこで梅田氏に現在のNewsPicksの状況を聞いたところ、毎日利用しているアクティブユーザーが25万人に到達していることを教えてくれた。

「現在、NewsPicksは 20代〜40代のビジネスパーソンを中心に購読者数(会員登録をしてくれいてるユーザー数)が60万人、ブラウザとアプリを合計したデイリーアクティブユーザー数が25万人になりました。年内に購読者数100万人を目指しています」(梅田氏)。

例えば日経新聞の電子版は日経Web広告ガイドで6月の月間ユニークブラウザ数を約2500万人、東洋経済は2015年5月の月間ユニークユーザー数を約1550万人と公表している。デイリーとマンスリー、アクティブの定義などいくつも不確定要素があるので単純比較は難しいが、それでも同じくウェブメディアを扱う一人として、順調に成長している印象が強い。

また、今回開始したリクルーティング事業をどの程度見込んでいるのか、その温度感を聞いたところ、このように回答してくれている。

「今回の取り組みはNewsPicksがどの程度、人材領域と親和性が高いかを判断するための実験的な取り組みとなります。まずは年内、リクルート社の協力の下に実験を行い、その結果を踏まえ、今後の方向性を判断していく予定です。特徴としては、既に転職の意思を持ち、転職サイトに登録しているいわゆる「ホット層」をメインターゲットにするのではなく、転職意欲がまだ高まっていない「クール層」にもアプローチするという点になります」(梅田氏)。

通常、ニュースメディアのビジネスモデル構造は広告、購読、イベント、その他の幾つかの柱に分かれる。メディアコングロマリットになるとそこに人材や不動産事業、コンテンツ制作などが加味されてその体を大きくしていく。NewsPicksは既に課金モデルを推進しており、今後始まるであろう広告や今回のような人材事業がどのように組み合わされていくのか、大変興味深い。

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日本のニュースキュレーションアプリ戦争に見る3つの戦略【ゲスト寄稿】

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本稿は、グロービス・キャピタル・パートナーズのパートナーで、Chief Strategic Officer の高宮慎一氏が、同社のシニア・アソシエイトである湯浅エムレ秀和氏との共著により、Tech in Asia に寄稿した内容を翻訳したものだ。グロービス・キャピタル・パートナーズは、本稿で言及のある SmartNews や NewsPicks を運営するユーザベースに投資しているが、本稿の執筆に…

img_takamiya_02本稿は、グロービス・キャピタル・パートナーズのパートナーで、Chief Strategic Officer の高宮慎一氏が、同社のシニア・アソシエイトである湯浅エムレ秀和氏との共著により、Tech in Asia に寄稿した内容を翻訳したものだ。グロービス・キャピタル・パートナーズは、本稿で言及のある SmartNews や NewsPicks を運営するユーザベースに投資しているが、本稿の執筆にあたり秘密情報は利用していない。


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ニュースキュレーションは、次のモバイルポータルになる可能性があり、モバイル業界では魅力的な新境地だ。2014年から日本が見舞われているニュースアプリの戦いを見ると、この市場で勝利するには新聞戦略、マガジン戦略、プラットフォーム・フィーダー戦略の3つの方法があることがわかる。

SmartNewsグノシーは新聞戦略をとっている。NewsPicksAntenna はマガジン戦略をとり、ビジネスニュースに興味を持ち、反応に敏感な熱狂者のコミュニティを作り上げることに成功している。一方、LINE NEWS や Yahoo!ニュースは、プラットフォーム・フィーダー戦略をとっていることで有名だ。

日本市場から得られる教訓をもとに、これら3つの戦略、それらのキーとなるバリュープロポジションや主要成功要因について見ていきたいと思う。

ニュースアプリの何が凄いのか?

ニュースは誰もが毎日消費するものであるからユニークだ。したがって、PC 時代の Google や Yahoo! のような、強いモバイルポータルになるという点で、その普遍的な魅力や高いエンゲージメント・レートからニュースアプリは良いポジションにいる。2014 年には、PC よりもモバイルでニュースを読む人の方が多かった

日次ユーザ数を月間ユーザ数で割って得られるエンゲージメント・レートは、モバイルアプリがどの程度アクティブに使われているかを表すが、SmartNewsグノシーでは、その値が50%に近づいており、数百万人のユーザを持つアプリとしては、例外的に高い数値となっている。

多くのユーザと高いエンゲージメント・レートという二つの指標が、マネタイズにつながる強靭なユーザ・トラフィックを生み出している。マネタイズの一つの方法は広告だ。従来からあるバナー広告は、小さなスマートフォン画面では目立たないことが明らかだ。対して、ニュースアプリではネイティブ広告の恩恵に預かっている。ネイティブ広告は、通常コンテンツと見栄えが酷似しているため、アプリの UX に悪影響を及ぼさない。

2014年、SmartNews とグノシーは共に自社アドネットワークをローンチ、ネイティブ広告は今後数年間で年30%の成長が期待されるとして、市場はこの動きを歓迎している。

マネタイズの他の手段としては、他サービスへのトラフィック誘導が挙げられる。グノシーは2014年10月、11のサービスと提携し互いにトラフィックを誘導しあう計画を発表した。グノシーは、さまざまな層へのリーチを試みるサービスプロバイダーと共に、ユーザの興味についての多岐にわたるデータを活用する。

モバイルポータルが戦略的に重要であること、そして、巨大な利益機会が担保されていることこそが、起業家や投資家がマーケットリーダーになろうと必死になる大きな理由だ。これらの企業が同じ目標に向けて、どのような異なる方法をとっているかを見てみることにしよう。

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横軸:ニュースアプリが広分野のニュースを扱ったか、特定分野にフォーカスしたかで、コンテンツの幅を表す
縦軸:ユーザが情報を受動的(読んだり、シェアしたり)または能動的(コメントしたり、まとめしたり、いいねしたりなど)に情報を扱ったかで、エンゲージメントの深さを表す

上図からは、日本でニュースアプリの戦いに3種類のプレーヤーがいることがわかる。そのうちの2種類は、スタートアップにとって効果的だ。3種類のプレーヤーと、彼らの戦略がどのように機能するのかを見てみよう。

戦略1: 新聞戦略

この戦略をとるアプリのキーとなるバリュープロポジションは、ユーザが非常に簡単かつ手早い方法で、最も人気のあるニュースが得られるという点だ。新聞戦略をとる主要なプレーヤーは、SmartNews とグノシーだ。

これらのアプリは、人気のあるニュース記事を見極めるため、Facebook や Twitter のソーシャルフィードを分析、自然言語処理技術を使ってカテゴリ別(ビジネス、スポーツ、エンタメなど)に分類し、スマートフォンに最適化された UI で表示する。また、メディア企業と提携し、単一のメディアからの記事に特化したページが開設できるようにしている。よりよいUXを実現するため、フォントの自動調整、高速キャッシュ、オフラインモード、整理されたインターフェース、直感的ナビゲーションなどの機能も提供している。

このカテゴリにおける成功要因はスケーラビリティだ。好循環が一度回り始めると、ユーザの規模もメディアパートナーの数も十分に大きなものになるからだ。次に SmartNews がどのようにスケーラビリティを築き上げたかを見てみよう。

  • 技術……SmartNews はメディア企業というより Google に近い。数千万件におよぶ記事を評価し、同社が持つ独自ランキングアルゴリズムにより、リアルタイムで人気の高いニュースを公正に検知しカテゴライズしている。コンテンツを分析し、ビジネス、エンタメ、ライフスタイルなど異なるカテゴリに分類される。
    前述したように、ユーザは整理された UI/UX を楽しむことができる。最終的にユーザの手元に届くプロダクトは、動きの速い、直感的で整理されたインターフェイスの、誰もが使えるニュースアプリだ。この点において、グノシーと SmartNews は互いによく似ている。
  • メディア提携……多岐にわたるコンテンツをユーザに届ける上で、メディア提携は非常に重要だ。SmartNews はメディアパートナーに対して、ユーザの誘導と売上の供給という2つのメリットを提供している。2014年12月現在、10社を超えるパートナーが SmartNews から月間1,000万PV 以上のトラフィックを享受している。
    SmartNews は、広告売上の40%をコンテンツプロバイダーと共有すると発表している。コンテンツプロバイダーは長年にわたり、オンラインでマネタイズすることに苦戦を強いられている。現在では、概ね100社のメディアパートナーが SmartNews と提携している。

SmartNews もグノシーも、ユーザとメディアパートナーの数が成長し続けているため、両社にとって新聞戦略はうまく機能している。投資からは信頼を(これまでに、SmartNews は4,000万ドルを、グノシーは2,400万ドルを調達)、ユーザからは熱意を(月間アクティブユーザ数は、SmartNews が現在400万人、グノシーは報道で2014年11月現在で300万人とされている)獲得している。

この戦略は日本以外でも通用するようだ。SmarNews は、ウォール・ストリート・ジャーナル・オンライン版のクリエイター Rich Jaroslovsky 氏を起用後、2014年10月にアメリカでローンチした。3ヶ月で月間アクティブユーザ数100万人を突破し、30社のメディアパートナーと提携した。どちらの数字も増加しづつけている。

戦略2: マガジン戦略

この戦略をとるアプリのキーとなるバリュープロポジションは、似た興味を持つユーザ同士のコミュニティを形成できる点だ。この戦略のチャンピオン2つは、ビジネスニュースの NewsPicks とライフスタイルニュースの Antenna だ。

いずれのアプリも、ユーザにアカウントを作成させ、他のユーザをフォローさせ、仲間のコミュニティメンバーと対話させることで、パーソナライゼーションを強調している。NewsPicks は、平均ユーザが1日あたり11分間、最もヘビーなユーザで毎日40分間アプリを使っていると発表した

主要な成功要因は、頻度と深度でユーザのエンゲージメント・レベルを高めるられるかどうかだ。NewsPicks と Antenna は、強いコミュニティを維持しユニークなコンテンツを提供することで、ユーザをエンゲージしている。

  • コミュニティ……緊密なコミュニティは、アプリを使い続けようとする動機付けになる。NewsPicks と Antenna は、ユーザにアカウントを作成させ、他のユーザをフォローさせ、好きなニュースを保存させることで、ニュースを読む体験をパーソナライズすることができる。このパーソナリゼーションは、一般の人々の興味と大きな違いがあるときに最も機能するので、両社はニッチな関心に特化しているとも言える。
    NewsPicks のユーザはニュースにコメントでき、このコメントはフォロワーのフィードに表示され、最も多くの「いいね」を得られたコメントは上位に表示される。この投票メカニズムは、ユーザに質の高いコメントを書く動機を与えている。Antenna は、好きなニュースをクリップしてもらうことでコミュニティを形成し、ユーザはそれらのニュースを集めた「クリップブック」をフォロワーと共有することができる。
  • ユニークなコンテンツ……ニュースの幅より深さで競っている両社にとって、ユニークなコンテンツは重要だ。この理由から、NewsPicks はビジネス記事を書く自前の編集部を持ち、有料ユーザに対してのみ月額1,500円で記事を提供している。
    このオリジナルコンテンツには、ビッグニュースの詳細分析、ビジネス界の卓越した人々のインタビュー、主要なビジネスの出来事の振り返りなどが含まれる。NewsPicks のアプリでユーザが書いたコメントは、他では得られないユニークなコンテンツとなっている。

戦略3: プラットフォーム・フィーダー戦略(既存プラットフォーム・プレーヤー向け)

この戦略は、既にヤフーや LINE くらい多くのユーザを抱えていない限り、たいていのスタートアップにとっては適切ではない。この戦略をとるアプリのキーとなるバリュー・プロポジションは、既存サービスの延長線上で、手間をかけずにニュースを配信できることだ。

Yahoo!ニュースも、LINE NEWS も、Yahoo! JAPAN ID や LINEアカウント でログインしてもらうことで、ユーザはニュースを検索したり、読んだり、所属するグループや友人にシェアしたりすることができる。

主要な成功要因は、既存のユーザとブランド価値を生かすために、既存プラットフォームと緊密な連携をすることである。

  • ユーザの獲得……LINE は、ユーザ獲得を実に簡単にやってのけた。5,000万人いるメッセージアプリのユーザに対し、メインメニューに機能を追加して LINE NEWS をダウンロードできるようにしたのだ。この戦略は大きな効果を表し、LINE はテレビ CM を打たずに月間アクティブユーザ数で500万人を獲得した。
    ヤフーもブランド価値と既存ユーザを活用し、月間アクティブユーザ数180万人を獲得した。LINE NEWS は、モバイルに特化していて、非常に高いアクティブ・エンゲージメント・レート(64%)のユーザを多く抱えているため、ヤフーよりも順調な推移を保っている。
  • コミュニティ……Yahoo!ニュース や LINE NEWS は、ユーザが所属するグループや友人と対話するよう促している。PC版の Yahoo!ニュースはユーザコメントの機能で知られるが、この機能はYahoo!ニュースのモバイルアプリにも導入された。
    LINE NEWS はニュースのハイライトを数行の文章で紹介し、LINE のグループや友人と共有しやすくしている。また、LINE は主に、他の人とシェアされすいゴシップ、エンターテイン面tの、ライフスタイルのニュースに特化している。

結論

こうして見てみると、モバイルポータルになれる可能性という観点から、ニュースアプリは戦略が極めて重要ということがわかる。日本におけるニュースアプリ戦争は、この市場を勝ち取る上で新聞戦略かマガジン戦略のいずれかを取るべきだということを教えてくれた。この戦いはまだ終わりを迎えておらず、2015年はさらなる進展が期待される。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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【追記あり】ニュースキュレーション「NewsPicks」運営ユーザベースが4.7億円の資金調達

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ニュースキュレーションサービス「NewsPicks」及び企業データベースの「SPEEDA」を展開するユーザベースは9月1日に伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)をリードとする第三者割当増資の発表をする。【発表されました】 日経がすでに報じてしまっているが、調達額は4億7000万円で払込日は8月29日。ITVの他にYJキャピタル、講談社、グロービス・キャピタル・パートナーズ、SMBCベンチャーキ…

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7月に元東洋経済オンライン編集長佐々木紀彦氏がユーザベース執行役員に

ニュースキュレーションサービス「NewsPicks」及び企業データベースの「SPEEDA」を展開するユーザベースは9月1日に伊藤忠テクノロジーベンチャーズ(ITV)をリードとする第三者割当増資の発表をする。発表されました

日経がすでに報じてしまっているが、調達額は4億7000万円で払込日は8月29日。ITVの他にYJキャピタル、講談社、グロービス・キャピタル・パートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、三菱東京UFJキャピタル、新生銀行、GMO VenturePartners、マネックスベンチャーズの9社がこのラウンドに参加する。記事によると、講談社からは現在提供中の現代ビジネス以外にクーリエジャポンなどの情報提供も開始する計画という。

9月1日追記:今回の増資に伴い、ユーザベースは伊藤忠テクノロジーベンチャーズのディレクター、浅田慎二氏を社外取締役に迎え入れる予定としている。

NewsPicksのサービス提供開始は2013年9月。ユーザベースという経済に強いチームが独自にキュレーションすることで、経済通の集まるソーシャル・ニュースサービスに成長。ダウンロード数などはまだ公開されていないが、ひとつのニュースに対してコメントが100件単位でつくなど、アクティブ率は高い様子だった。

また2014年2月には有料購読のテスト的なサービス提供を既に開始し、週刊東洋経済、週刊ダイヤモンド、Dow Jonesビジネスニュース(ウォールストリートジャーナル紙コンテンツ一部含む)、Longine(ロンジン)、薬事ニュース、日刊自動車新聞、日刊鉄鋼新聞、日本食糧新聞の8媒体を月額1500円の定額で購読できるようになっている。

<参考記事> 経済専門家ニュースキュレーションサービスの新たな試みーーNewsPicksが有料8誌の定額購読を開始

7月には元東洋経済オンライン編集長の佐々木紀彦氏を執行役員に迎えて独自の編集部づくりを進めるなど、現在、システム的にキュレーションを進め、人的な編集・オリジナルコンテンツの作成には積極的ではないGunosy(グノシー)やSmartNewsとは明らかに違う路線を進めているのも特徴。

本件についてより詳しい情報が得られたら追記したい。

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手のひらのニュース戦争、4サービスが語る「広告ビジネス」と「未来」 #bdash

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本稿は、B Dash Camp 2014 Summer in Fukuokaの取材の一部。 過熱する手のひらのニュース戦争は大型の資金調達、CM合戦、旧来メディアからの人材の獲得、配信元メディアとの関係構築など、めまぐるしい展開をみせている。 このレースに勝ち残るのはどこになるのだろうか。そして最後に残ったプレーヤーはどのようなサービス、ビジネスモデルに進化しているのだろうか。 こんな問に答えられ…

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本稿は、B Dash Camp 2014 Summer in Fukuokaの取材の一部。

過熱する手のひらのニュース戦争は大型の資金調達CM合戦、旧来メディアからの人材の獲得、配信元メディアとの関係構築など、めまぐるしい展開をみせている。

このレースに勝ち残るのはどこになるのだろうか。そして最後に残ったプレーヤーはどのようなサービス、ビジネスモデルに進化しているのだろうか。

こんな問に答えられるセッションが福岡で開催された。登壇したのはGunosy共同代表取締役の木村新司氏、グライダーアソシエイツ取締役COOの町野建氏、ユーザーベース代表取締役共同経営者の梅田優祐氏の三名に加え、飛び入りで参加となったSmartNews取締役の鈴木健氏の四名。

モデレートはユナイテッド取締役の手嶋浩己氏が務め、話題は各サービスの比較まとめから始まる。

気になる話題はやはり「タダ乗り」に対応したメディアへの還元の話だ。Gunosyは6月24日にメディアに対する収益還元を発表し、その三日後にSmartNewsも同様の還元スキームとなる「SmartFormat」を発表している。

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木村氏は改めて還元配信の仕組みをこう説明する。

「アプリへのニュースコンテンツキャッシュについては全社メディア回って許諾を取ってます。また、広告についてもグノシー側で受注してそれを配信しているので、媒体社側は何もしなくても収益を受けられる仕組みになってます」(木村氏)。

一方、SmartNewsはあくまで媒体社側でのハンドリングが必要で、広告収益そのものには関与しない。

「SmartFormatというフォーマットを媒体社に用意して、それを取り込んで表示してもらう仕組みです。広告も中に表示できるので、スマートモードで表示された広告については100%を還元するというものです」(鈴木氏)。

つまり、似たような還元という表現だが、両者の取組みは違うことがよくわかる。

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これに合わせて月間収益が話題になっているスマートフォンニュースアプリの広告事業についても話題が及んだ。手嶋氏はサイバーZが発表しているスマートフォン広告市場の伸びを示しつつ、各社にスケールなどの考えを聞いた。

まず、独自の路線で広告事業を展開するAntennaは、ネイティブアドのような方法がスケールしやすいとしつつ、コンテンツにマッチさせた広告を独自に作り込む方がクリック率などのパフォーマンスが高いと説明。

この分野では一歩先を進んでいる木村氏は、広告を表示させる場所にスケールの可能性をみているようだった。

「広告の出し方として並べているリスト上に表示させるものと、記事の中に表示させるものの二つがある。前者は高い収益性を証明できてるが、記事が書いてある面での広告表示は再開発が必要と考えている。雑誌や新聞といったメディアからユーザーが移動してくることを考えると、6000億円(新聞広告)、2500億円(雑誌広告)という受け皿を作る必要がある」(木村氏)。

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SmartNewsはワールドカップ中に実施したソニーとナイキの広告テストを通じて、このビジネスの模索をしているようで、現在も各所から届く問い合わせの対処に追われているということだった。

また各社が積極的に取り組んでいるテレビCMの投下効果については見ている指標が興味深い。まず、ダウンロードではなく、認知を高めたのがAntennaだ。

「ターゲットを女性に絞って都心でのブランドイメージを認知率40%以上に設定した結果、それを達成して50%近くになりました。今後はそれを刈り取っていきます」(町野氏)。

オーソドックスなダウンロードを追いかけて効果を上げたのはグノシーだ。木村氏は効果を上げるため3カ月の投下に対してCMクリエイティブを17本も作ったそうだ。

この制作本数についてはモデレーターで元博報堂の広告マンでもあった手嶋氏も「ドン引きですね」と返す。また、まだ配信をしていないSmartNewsの鈴木氏は、いつからTVCMを開始するのかという問いに対して「検討中です」と否定しなかった。

では数年後彼らはどのような姿になっているのだろうか。

グノシーとSmarNewsはやはりポータル的な方向性が似ている。

「ポータルというかニュースだけでは人の時間を埋められません。スマートフォンの可処分時間はまだまだ残っている。そこに対してコンテンツを提供する。最終的には届けられて心地よいもの、それを考えている」(木村氏)。

一方のSmartNewsも「結果的にヤフーに近づくのではないか。でもそれは最低限のレベル。またメディアとして社会的な責任は探求していきたい」とした。

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Antenaは「トヨタよりはアウディ。ニッチだけどリッチというか。ビジネス的には広告のモデルと衝動買いしたくなるECの二本で考えたい」と当初からの雑誌的な方向性を追求するとし、NewsPIcksは「経済の範疇は出ないが、ビジネスパーソンの情報接点は全て押さえたい。やりたいのは動画領域と紙の領域」と新しい経済誌の方向性を模索するとした。

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NewsPicks編集部が設立、元東洋経済オンライン編集長佐々木紀彦氏はユーザベース執行役員に

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<ピックアップ> 『NewsPicks編集部を設立』佐々木紀彦氏をユーザベース執行役員として招聘|株式会社ユーザベースのプレスリリース ユーザベースは、7月1日付で佐々木紀彦氏を当社執行役員として招聘したことを発表しました。元東洋経済オンライン編集長の佐々木氏の移籍は、5月にウェブメディア界隈を中心に話題となっていました。 佐々木氏は、ユーザベースが運営するソーシャル経済ニュースサービ…

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<ピックアップ> 『NewsPicks編集部を設立』佐々木紀彦氏をユーザベース執行役員として招聘|株式会社ユーザベースのプレスリリース

ユーザベースは、7月1日付で佐々木紀彦氏を当社執行役員として招聘したことを発表しました。元東洋経済オンライン編集長の佐々木氏の移籍は、5月にウェブメディア界隈を中心に話題となっていました。

佐々木氏は、ユーザベースが運営するソーシャル経済ニュースサービス「NewsPicks(ニューズピックス)」事業にて新設されるNewsPicks編集部編集長に就任するそうです。

こうした大手メディアから人材がデジタルを中心としたメディアに移籍する動きは欧米では盛んに起こり始めている動き。この移籍がどのようなシナジーをもたらすのか注目している人々は大勢いると思います。

佐々木氏は今回の就任に関して以下のようにコメントしています。

「今、メディア界は100年に一度の変革期を迎えていますが、日本のメディアは、新時代の「解」をまだ見つけ出せていません。その「解」を見つけるために、最高の場所はどこか?その答えが、ユーザベースでした。ここに集う、ビジネス、テクノロジー、コンテンツ創りのプロたちと力を併せて、ぜひ世界一の経済メディアを創り上げたいと思っています。」

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経済専門家ニュースキュレーションサービスの新たな試みーーNewsPicksが有料8誌の定額購読を開始

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業界動向の経済情報を提供するユーザーベースは2月17日、同社の運営する経済専門家キュレーションニュースアプリNewsPicks内で有料購読オプションを開始する。 定額料金は月額1500円で、購読が可能になる情報は週刊東洋経済、週刊ダイヤモンド、Dow Jonesビジネスニュース(ウォールストリートジャーナル紙コンテンツ一部含む)、Longine(ロンジン)、薬事ニュース、日刊自動車新聞、日刊鉄鋼新…

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業界動向の経済情報を提供するユーザーベースは2月17日、同社の運営する経済専門家キュレーションニュースアプリNewsPicks内で有料購読オプションを開始する。

定額料金は月額1500円で、購読が可能になる情報は週刊東洋経済、週刊ダイヤモンド、Dow Jonesビジネスニュース(ウォールストリートジャーナル紙コンテンツ一部含む)、Longine(ロンジン)、薬事ニュース、日刊自動車新聞、日刊鉄鋼新聞、日本食糧新聞の8媒体となる。

ただし、上記媒体が配信する全ての有料情報が対象ではなく、ユーザーベースサイドで厳選した情報のみとなる。各紙の配信する本数や範囲、配信時間等の詳細はこちら(リンク先はPDF)を参照されたい。また、これまで無料で提供されていたニュースは引き続き継続して利用が可能になっている。

NewsPicksについてはリリース時にこの記事にて紹介させていただいた。

専門家コメントによる独特なコミュニティづくり

ニュースの有料購読についてはさまざまな媒体が試行錯誤を繰り返している。主要媒体の中で先行開始した日経は2013年5月時点で電子版の有料購読者数が30万人を越えたと発表している。

同リリースによれば有力メディアの有料電子版としてはニューヨーク・タイムズの113万人、ウォール・ストリート・ジャーナルの90万人、フィナンシャル・タイムズの33万人に次ぐ規模だとしているが、どの媒体も近年のネットビジネスの爆発的な伸びと比較すると、少々見劣りがしてしまう(もちろん価格帯が違うというのもあるが)。

重要なのはやはりインターネットならではの付加価値だ。

ユーザーベース代表取締役の梅田優祐氏にNewsPicksのユーザー利用状況について聞いたところ、まだ開始してわずか数カ月ということでダウンロード数などは非公開だったが、このサービスの特徴でもあるキュレーション関連はうまく機能している様子だった。

NewsPicksではキュレーションされた際、ニュースにはコメントをつけることが可能で、専門家の見解を読めるのがひとつの付加価値になっている。このコメントがトップ記事については平均で45件(人)ほど、多い時で100件ほどついているという。

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NewsPicksの有料購読は全ての提携媒体の有料記事が読めるわけではないが、そのかわり全媒体を購読するよりも安価な値段設定、それとこの専門家によるキュレーションとコメントが付加価値になっていくだろう。

ただ、まだそのあたりは完全に連動しているわけではなく、専門家の方も有料購読しないとその該当記事に対してコメントできない状況ということだった。

タダで読める情報がごまんとある中、どのような付加価値が人を有料購読に導けるのか。NewsPicksの挑戦は私たちのようなネットメディア運営者にとっても大変興味深いのではないだろうか。

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スマデバ時代のニュースアプリ4本を比較ー私はこう組み合わせて使ってます

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スマートデバイスの普及に合わせて、いわゆる「ガラケー」時代に比べてニュースの取り方、特に一度に取得できる情報量に大きな変化があった。さらにソーシャルメディアの隆盛で情報の取捨選択がキーになりつつあることはこれまでにも何度か書いてきた。 テクノロジーでこの情報取捨選択の課題を解決しようとしてきたプレーヤーに対し、先日公開されたNewsPicksが専門家による人力キュレーションという新たなアプローチを…

スマートデバイスの普及に合わせて、いわゆる「ガラケー」時代に比べてニュースの取り方、特に一度に取得できる情報量に大きな変化があった。さらにソーシャルメディアの隆盛で情報の取捨選択がキーになりつつあることはこれまでにも何度か書いてきた。

テクノロジーでこの情報取捨選択の課題を解決しようとしてきたプレーヤーに対し、先日公開されたNewsPicksが専門家による人力キュレーションという新たなアプローチを持ち込んだのはお伝えした通りだ。

では、どれが最適解なのだろうか。

結論から言えば、これらを組み合わせて使うことで、適切な情報収集が可能になるのではないかと思っている。全体の比較と共に私の利用方法も含めて休日のコラム代わりにお届けしたい。

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玉石混交から「玉」のニュースを探してくれる4つのサービス

現在ニュースアプリはどれほどの数がリリースされているのだろうか。また機会があれば全体像を探ってみたいが、ここでは単なるRSSリーダー(メディア側でアグリゲーションしているもの)を除き、テクノロジーもしくは特徴的なアプローチでニュースを「編集」しようとしているサービスを取り上げている。すなわちこの四つだ。(ご意見があればぜひコメントください)

特に「私が」情報収集に大切と考えている比較ポイントは次の通りだ。

1:どのような方法で情報を絞り込んでいるか
毎日飛んでくるニュースを「ざっくり」とフィルタして、読める分量に減らすことが必要になる。
2:いつ配信してくれるか
「いつでも読める」は実は結局読まないことが多い。日常の情報収集リズムをどう作るか。
3:何本読めばいいか
「いつでも読める」と同じく「いくらでも読める」というのは結局、読まなくなってしまう。
4:カスタマイズが可能か
取得する情報の質を自分で変えられるかどうか。

トップページに見る4つのサービスの違いと私の使い方

各サービスのスマートフォンアプリの画面を眺めると、特徴がよくわかって興味深い。

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SmartNewsは「今、話題」になっていることが8記事だけ並ぶので、ぱっとみて例えば丁度スクリーンショットにあるような台風の話題などをピックアップするのに使っている。やはり移動時に使うことが多い。

GunosyとVingowは画面やパーソナライズこそ似ているが、配信のタイミングが決められているGunosyと、いつでも見れるVingowという分け方ができるので、Gunosyの朝と夕方の定期便で気になる25本をチェックして、それ以外にも時間がある時にVingowでパーソナライズされたニュースをチェックしている。この時、Vingowの要約機能は便利。

特にGunosyはこの25本に「ビンゴ」のニュースがなくとも、なんらか気になるキーワードがあればお気に入りにして後で調べるなど、インプットの助けにしている。(逆にシェアはほとんどしない)いわば、キーワード発見ツールといえばいいだろうか。

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NewsPicksはリリース時に少し辛口のレビューを掲載してしまったが、それ以来ずっと使っているニュースアプリのひとつになっている。Twitterのリストに似ていて、気になる人がピックアップしたニュースしか流れてこない。しかもTwitterと違って余計なアップデートはないので、純粋に経済ニュースだけ取得できる。

私はあえてNewsPicks内で取得できるニュースのRSSをフォローせず、経済通だけの情報を取得するようにしている。

人力なのでその人たちがアップデートしなければニュースは動かないが、速報性よりもその経済通がたまに付けるコメント(メモと言った方が正しいかな)が理解する上で、役に立つので便利だ。使い勝手等の部分についてはレビューでも書いたので若干チューニングが難しいが、今後のアップデートによってはなくてはならないツールになりそうだ。

まとめると、「速報のSmartNews」「キーワード収集のためのGunosy、Vingow」、「理解のためのNewsPics」という使い分けになるだろうか。NewsPicksは特にコメントに期待したい。もちろん、これ以外にもニュース系サービスやアプリはゴマンとあるので、もしこれはといった効率的な情報収集方法があれば、コメントなどでぜひ教えて欲しい。

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【レビュー】「NewsPicks」はスマホ時代の経済情報誌になり得るかーー鍵は経済通の「人力」キュレーション

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ソーシャルメディアとスマートデバイスの出現により、私たちは個々の人物が発信する小さなアップデートですら、いつでもどこでも、本当に文字通り24時間受け取れるようになってしまった。 当然ながら問題になるのは「何を受け取ればいいか」だ。この課題に取り組む3つのニューステクノロジーについてはこの記事に書いたこともある。 そして今日、また新しいアプローチでこの課題に挑戦しようとするプレーヤーが現れた。業界分…

NEWS_PICKS___もっと自由な経済紙を。

ソーシャルメディアとスマートデバイスの出現により、私たちは個々の人物が発信する小さなアップデートですら、いつでもどこでも、本当に文字通り24時間受け取れるようになってしまった。

当然ながら問題になるのは「何を受け取ればいいか」だ。この課題に取り組む3つのニューステクノロジーについてはこの記事に書いたこともある。

そして今日、また新しいアプローチでこの課題に挑戦しようとするプレーヤーが現れた。業界分析情報のデータベース「SPEEDA」を運営するユーザベースは9月18日、経済情報に特化したiOS向けニュースキュレーションアプリ「News Picks」を公開した。

スマホ時代の「経済情報誌」とは

「News Picks」は国内外30誌のメディアが配信する経済情報をアグリゲーション配信し、さらにユーザーベース専属のセクターアナリストや業界で活躍する実業家などがキュレーションした情報を一元的に取得することができる。Ver.5.0以降のiOSに対応しており、利用は無料。年内にはウェブ版の公開も予定している。

なんだRSSのアグリゲーションか、と思った方は半分はアタリで半分はハズレだ。なぜならこの「サービス」(あえてアプリとは書かない)の注目すべきポイントはユーザベースという会社がこれをリリースしたことにあるからだ。

ユーザベースの設立は2008年。投資銀行出身の創業メンバーが立上げたSPEEDAは、金融や事業会社向けに同社が提携するシンクタンクなどから集まる業界情報を容易に収集・分析できるサービス。

この分野では米ブルームバーグやトムソン・ロイターといった巨人が君臨しており、従来、情報端末に専門的なコマンドを習得して利用するのが通常だった情報収集の方法をよりシンプルかつワンストップに改良したことが特徴になっている。アジア中心にネットワークを拡大しており、上海、香港、シンガポールに拠点を構えている。

経済通のキュレーションが鍵…のはず

つまり、経済事情に強い専門家ネットワークを持つ同社が経済ニュースをピックアップしてくれるというのだ。

「経済通のオススメ経済情報が読めるサービス」とでも言うべきだろうか。ただでさえ情報が溢れ返るなか、この取捨選択はありがたい。ということで、そういう視点でアプリを実際に使ってみた。

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アプリを立上げると、まずソーシャルアカウント等でのログインを要求される。ちょっと意外だったのはソーシャルアカウントでのログインだけでなく、独自のパスワードを求められ、ユーザーアカウントの作成を求められる点だ。正直言うと、ここで一瞬つまづきそうになった。

その後、興味のある人物や業界カテゴリを選択する。Vingowではタグ情報だったがそれに似ている。

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設定が完了するとフォローしている人物が画面右上に設置されている「Pickボタン」でピックアップした情報や、ロボット(自動的に話題をクロールしてくれるカテゴリのような存在)の配信するニュースがタイムラインに並ぶ。

ニュースにメモを付けることも可能で、情報をピックアップした人がどの点を気にしたのかも分かる場合がある。

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ユーザー別の画面ではその人がピックアップした情報だけを見れるので、特にこの人が気になっているニュースが欲しい場合はこの画面を使うと便利だ。RSSリーダーと同様に各ニュースサイトで原文をチェックすることも可能。

もっと「ワガママ」にオススメしてもらった方が嬉しい

ただ、実際に一連の流れでニュースを見てみたのだが「情報の取捨選択」についてはまだ改善の余地がありそうだった。まず、このサービスでもっとも重要と思われる「経済通」をどうのように選択すればいいか分からなかった。例えば堀江貴文氏を選択したとして、どういう経済情報が手に入るのかわかりづらい。

同氏はTwitterのアカウントもあるので、気になったニュースであればそこでも流れてくる。さらに一般のユーザーも混在するので、結果的に玉石混交に近づいてしまう。また元になるソース情報にもライフハック系のものがあったりすると「?」と思ってしまう。

それとインターフェースだ。私がこのサービスに期待したことは「自分が取得すべき必要最低限の経済情報を教えてもらう」ことだった。しかし、ソーシャルを双方向に盛り込んだために、利用ユーザーは「オススメを教えてもらう」と同時に「オススメ情報を教える」側にも回ってしまう。

結果的に主となる導線がみえづらく、もっとも価値のある要素がぼやける印象になったのは残念だ。

Gunosy、Vingow、SmartNewsといった先行しているニューステクノロジーは「一方向からの配信」になっている。読む側は受信だけすればいいので、結果的に情報収集が容易になる。もっとストレートに、ワガママに「この経済情報だけ読めばいい!」と押し切っても良かったと思う。

私たちもスタートアップというごく限られた界隈で日々巻き起こる新サービス登場、資金調達に買収といった経済戦争の一端をお伝えしている。このようなニッチな経済圏ですら可視化が可能になった今、このようなサービスの重要性はさらなる高まりが予想される。それだけに今後のアップデートも含め、期待感を持って追いかけたいと思う。

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