タグ NFT

SYNQA、自社サイトでのNFT運営を簡単実現できるAPI&SDK「Opn.Mint」をβローンチ

SHARE:

東南アジアに拠点を置くフィンテック企業 SYNQA(旧 Omise Holdings)は、同社子会社の OPN が「Opn.Mint」をβローンチしたことを明らかにした。Opn.Mint では、ユーザが構築した自社サイトに API や SDK を組み込むことで簡単に NFT を販売することができる。 OpenSea のユニコーンクラブ入り、Animoca Brands の年内 IPO、Dapper…

「Opn.Mint」
Image credit: Opn

東南アジアに拠点を置くフィンテック企業 SYNQA(旧 Omise Holdings)は、同社子会社の OPN が「Opn.Mint」をβローンチしたことを明らかにした。Opn.Mint では、ユーザが構築した自社サイトに API や SDK を組み込むことで簡単に NFT を販売することができる。

OpenSea のユニコーンクラブ入りAnimoca Brands の年内 IPO、Dapper Labs が運営する「CryptoKitties」や「NBA TopShot」の人気ぶりが象徴するように、NFT 市場は急成長している。SYNQA では Omise Payment や 旧 OMG.Network などブロックチェーン開発に従事してきた経緯から、NFT 環境構築に関する要望が多く寄せられ、Opn.Mint の構築に至ったという。

SYNQA は2015年に創業(その前身となる決済プラットフォームとしての「Omise」は、 CEO の長谷川潤氏と COO の Ezra Don Harinsut 氏によって2014年に事業を開始)。2017年に Ethereum と連動する仮想通貨とスケーリングネットワーク「OmiseGO(略称:OMG、後に OMG Network)」を発表、この事業は昨年12月、香港拠点の仮想通貨店頭取引企業 Genesis Block の投資部門 Genesis Block Ventures(GBV)により買収された(買収額は非開示)。Genesis Block と OMG Network は、分散型金融(DeFi)セクター向けの「レンディングとトレーディングのプラットフォーム」を構築する計画中としている。

OMG Network の売却に先立ち、SYNQA は事業子会社として OPN を昨年3月に設立。以降、企業が自社アプリに e ウォレット機能を簡単に追加できるソリューション、ブロックチェーンを活用した ID 管理システム、カストディサービスなどを開発してきた。昨年末には、トヨタファイナンシャルサービスと「TOYOTA Wallet」のプラットフォーム構築で連携強化したことを明らかにしていた。Opn.Mint は、OPN が開発するブロックチェーン関連サービスの中の新プロダクトの一つで、SYNQA および OPN では他社の事業買収などを足掛かりとして、Opn.Mint 以外にも複数のブロックチェーン関連サービスを開発中とみられる。

Opn.Mint では、Stripe や決済ネットワークとしての OMG(当時)でも特徴の一つとされた Restful API を NFT 分野に採用しており、ユーザは訪問中の web サイトを離脱することなく NFT を購入可能で、この仕組みの実現に必要なバックエンドは OPN が提供する。Blockchain agnostic (マルチチェーン)に対応しており、NFT で一般的な Ethereum のみならず、さまざまなブロックチェーンに対してデプロイができる。「White-label NFT」と呼ばれるこの分野には、国内では Mint、海外では NiftyKit をはじめ数多くのプレーヤーが存在している。

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録


岩瀬大輔氏ら、NFTプラットフォーム「KLKTN(コレクション)」をローンチ——BEENOSらから400万米ドルを調達

SHARE:

<23日15時更新> 投資家に Animoca Brands、Gusto Collective、BlackPine が含まれる旨を追記。 香港を拠点とする NFT(非代替トークン)プラットフォーム「KLKTN(コレクション)」は、400万米ドルを調達したことを明らかにした。KLKTN は、K-POP、アニメ、J カルチャーの NFT プラットフォームで、同日、K-POP アーティスト Kevin …

Image credit: KLKTN

<23日15時更新> 投資家に Animoca Brands、Gusto Collective、BlackPine が含まれる旨を追記。

香港を拠点とする NFT(非代替トークン)プラットフォーム「KLKTN(コレクション)」は、400万米ドルを調達したことを明らかにした。KLKTN は、K-POP、アニメ、J カルチャーの NFT プラットフォームで、同日、K-POP アーティスト Kevin Woo 氏の全米デビューシングル「Got It」のリリースに合わせ、新曲のミュージックビデオにちなんで作られたオリジナルのコレクターズアイテムを NFT 商品としてローンチした。

今回の調達ラウンドでは、BEENOS(東証:3328)がリードインベスターを務め、いずれも香港の Animoca Brands、Gusto Collective、BlackPine が参加した。

KLKTN は、ミュージシャンやアーティストが舞台裏のコンテンツやクリエイティブ作業の過程をファンと共有し、その一部を購入可能とすることで、ファンとの結びつきを豊かにすることを目指すプラットフォームだ。アーティストは、制作過程の独占的な映像をテキスト、写真、ビデオクリップで共有することに加えて、これらの瞬間を NFT 製品に変換して販売することができる。ファンは デジタルでトークン化された特別のコレクターズアイテムや〝Moments〟なる「瞬間」を購入し所有できるという。

KLKTN は、ライフネット生命保険の共同創業者で Spiral Capital マネージングパートナーの岩瀬大輔氏(CEO)、音楽プロデューサーでソングライターの Jeff Miyahara 氏(CCO)、Dapper Labs で Cryptokitties の開発に携わった Fabiano Soriani 氏(CTO)により共同創業。本ラウンドで出資した BEENOS からは、松尾直輝氏がビジネス開発ディレクターとして参画する。美術品プラットフォーム「Artsy」のアドバイザーとして知られる弁護士の塩野入弥生氏がリーガルアドバイザーを務める。

NFT のプラットフォームやマーケットプレイスをめぐっては、ニューヨークを拠点とする OpenSea が今週、ローンチから4年目にしてユニコーンクラブ入りを果たした。ゲームやデジタルアイテムへの NFT 適用でリードする香港の Animoca Brands も先月末、IPO を前に8,800万米ドルを調達しユニコーンクラブ入りを果たした。

<関連記事>

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録


米Big Time Studios、NFT活用のアクションRPG開発で2,100万米ドル調達(3/3)

SHARE:

(前編からの続き) 仕組み プレイヤーはボスを倒した時などに、価値の高いアイテムを獲得することが出来る。同社は現在のところ独自暗号通貨トークンは発行したいとしている。背景としては、他社が同社技術を利用する際に競合しないためだとしている。また、Pay to Win (勝つために必要なNFT)は導入予定が無いという。 「多くのマルチプレイヤーゲームでは、コスメティックスアイテムやスキンが経済を動かす要…

前編からの続き

仕組み

SF 旅行ゲームを開発する Big Time Studios
Image Credit: Big Time Studios

プレイヤーはボスを倒した時などに、価値の高いアイテムを獲得することが出来る。同社は現在のところ独自暗号通貨トークンは発行したいとしている。背景としては、他社が同社技術を利用する際に競合しないためだとしている。また、Pay to Win (勝つために必要なNFT)は導入予定が無いという。

「多くのマルチプレイヤーゲームでは、コスメティックスアイテムやスキンが経済を動かす要因となっています。希少性があるアイテムを交換できるようになれば、アイテム獲得への需要を増やすことが可能です。だからこそ、私達のゲームには課金要素のないゲームに取り組んでいるのです。アイテムは単なる装備品であり、資本によって左右されるものでないのです。」

同社技術はイーサリアム上に構築されており、スマートコントラクトとセキュリティーの強さが特徴。アイテム購入や制作時の記録はすべて独自のデータベースに保存され、自動的にブロックチェーンにNFTをミンティングする仕組みは取らないという。これは、イーサリアムのガス代やコンピューティングコストを考慮してのことだ。

ユーザーはイーサリアムに多くの資金を持っているが、NFTの最大の売りはゲーム外に持ち出して利用したり売却したりすることが出来ることだ。NFTは分割することで、購入価格を安く設定することも出来る。プレイヤー自体は、ゲーム内でNFTを利用すれば手数料が発生することはない。プレイヤーはオフチェーンカストディアンシステムにアイテムを保有することが出来、これは同社が特許を取得している技術である。NFTと通常のアイテムが共存できるプライベートデータベースともいえるだろう。

「この仕組みにより、ユーザーはホストされたウォレットを利用することが出来るようになります。この体験自体はごく普通のRPGと変わりません。ユーザーは自分のタイミングで資産をオフチェーンからオンチェーンに移動させることが出来ます。」

VaultはMicrosoftのPlayfabのような一般的インターフェースでバックエンドに接続する。同氏は「簡単に統合できる仕組みで、バックエンドに依存しないよう構築しています」と述べている。また、アイテムをプラットフォーム外で販売・送金する場合はガス代を含むミンティングを通す必要がある。

「ゲーム開発者であれば、誰でもバックエンドと統合することが出来ます。ガス代自体も先払いでなく、アイテムをミンティングする際のみに発生するので最適な方法です。資産の保管と保有自体は我々が行っています。Decentralandで発生した課題として、数千ドルもの資金を投じたアイテムの秘密が気を紛失したケースがありましたが、これはそうした事例に対するソリューションです。」

Big Time Studiosはアイテムのセキュリティー管理については信頼を置いて欲しいと述べる。イーサリアムのエナジーコストに反対する意見もあるだろうが、相殺するためのカーボンクレジット機能を導入するなども考えているという。イーサリアムは将来的にPoWからPoSへの移行を表明している。

まだまだこれから

Big Time Studios の現在の従業員は25人。
Image Credit: Big Time Studios

Meilich氏は、Decentralandのように同プラットフォームをDAO化する可能性は少なくとも初期の時点には無いとの考えを明らかにしている。それは、多くのガバナンスが必要なことが想定されるからだ。

長期的には、需要が顕在化することでプレイヤーが資産を引き出し、他のブロックチェーンへ移動させる仕組みを考えていることを明かしている。しかし、「現時点で需要があるとは言えない」との考えもあ表明し、将来的な実装構想のようだ。

同社は初期ターゲットに北米とヨーロッパ地域を選出。「私たちは様々なプラットフォームや販売チャンネルとパートナーシップを最大限に生かすことが出来るアプローチを模索しています。」と述べている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録


米Big Time Studios、NFT活用のアクションRPG開発で2,100万米ドル調達(2/3)

SHARE:

(前編からの続き) NFTをゲームにとって当たり前に 投資家はNFTに資金投入を始めているが、NFT自体がゲーム業界にどれだけ影響を与えることが出来るのかは非常に着目すべき点だ。North Island VenturesのTravis Scher氏は「ゲーム内資産市場は巨大ですが、プレイヤーには資産の権利が実質与えられていません」と述べている。ゲーム内の資産における所有権を証明できれば、メタバース…

前編からの続き

NFTをゲームにとって当たり前に

イーサリアム VR「Decentraland」の投資家らが開発した Big Time Studios
Image Credit: Big Time Studios

投資家はNFTに資金投入を始めているが、NFT自体がゲーム業界にどれだけ影響を与えることが出来るのかは非常に着目すべき点だ。North Island VenturesのTravis Scher氏は「ゲーム内資産市場は巨大ですが、プレイヤーには資産の権利が実質与えられていません」と述べている。ゲーム内の資産における所有権を証明できれば、メタバース実現へ一歩近づくことになるだろう。

「私たちのプラットフォームは他のゲーム会社を含み、NFTを簡単に導入できるプラットフォームです。イーサリアムのブロックチェーン内において多くの資金が流通していることに裏付けされるように、NFTには多くの資金が流れ込んでいます。第一世代のブロックチェーンゲームをプレイしているユーザーは、従来のゲームと比べて最大6倍もの資金を増やすことに成功しているのです。プレイやーが所有するアイテムを自由にコントロールできるようになれば、ゲーム企業にとっても経済圏が活性化しポジティブな状況となります。」

同社のフラッグシップゲームは、時空を超えた冒険を描く「Big Time」。

「ゲームはGod of Warのようなアクションと、World おfWarcraftのようなCo-opを入れ混ぜたもので、多くの戦利品システムを備えています。世界自体は3つのエリアに分かれていて、他のプレイヤーと出会いながら戦利品を見せ合うことが出来るスペース、6人のパーティーで戦利品獲得を目指すダンジョン、待ち合わせの場所として使えるエポックシティーです。」

同社によると、ゲーム業界はBig Timeの状況を見ながらブロックチェーンゲームの R&D を実施しており、現状、ゲーム会社はNFTの広報的リスクや実装による混乱を心配しているという。

「誰もが質の高いゲームと、技術を両立させたものを期待しています。我々は月間ユーザー数が10万人、20万人を超えた段階でNFTで得られる金銭的な利益が本当にあるのかをデータをベースに検証を進めていきます。」

今回のゲーム開発者には、過去にFortnite、God of War、Call of Duty、Overwatchなどの開発に従事していたメンバーが含まれる。設立チームには、最高技術責任者としてMatt Tonks氏(Fortnight、Gears of War)、アートディレクターとしてCarlo Arellano氏(World of Warcraft、God of War)、リードライターとしてBrian Alexander氏(Overwatch 2、Defiance)、リードデザイナーとしてTJ Stamm氏(Call of Duty、Medal of Honor)、リードコンセプトアーティストとしてTom Zhao氏(League of Legends、Sky: Children of the Light)が参加している。

Big Time』はPC版の開発が進められており、今年後半にはベータ版の発表が予定されている。来年初めには、アーリーアクセスでゲームを発売、同時にサードパーティーのオンボーディングも実装が完了する想定だという。

また、Big Time Studioは、エコシステム活性化を前提としてスタートアップへの出資も進めていくという。現在同社には25名のメンバーが在籍し、全員がリモートで働いている状況だ。

後編に続く

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録


米Big Time Studios、NFT活用のアクションRPG開発で2,100万米ドル調達(1/3)

SHARE:

Big Time Studioは、自社ネットワークへのNFT導入を前提に2100万ドルの資金調達を実施した。ロサンゼルスを拠点とする同社は、Decentralandの元CEOであるAri Meilich氏、ゲームデザイナーのThor Alexanders氏によって創業された。 同ラウンドはFBGキャピタルがリード投資家として参加し、North Island Ventures、Digital Cur…

NFT ゲームを開発する Big Time Studios
Image Credit: Big Time Studios

Big Time Studioは、自社ネットワークへのNFT導入を前提に2100万ドルの資金調達を実施した。ロサンゼルスを拠点とする同社は、Decentralandの元CEOであるAri Meilich氏、ゲームデザイナーのThor Alexanders氏によって創業された。

同ラウンドはFBGキャピタルがリード投資家として参加し、North Island Ventures、Digital Currency Group、OKEx Blockdream Ventures、Alameda Research、Circle Financialなども参加している。(調達額1030万ドル)また、総額1100万ドルの追加資金調達も並行して調整中だという。

「私たちがゲーム会社が簡単にNFTの技術を導入できるよう、技術の全てを開発しています。まずは市場参入の一歩目として、多人数参加型アクションRPGのゲームを作っています。ブロックチェーンの経験が無くとも、現実世界で価値を帯びるNFTをコレクションすることが可能です。最終的には、ブロックチェーンが使われているということを分からずしても、最大限の価値を享受できる状態を目指しています。」

同社メンバーにはEpic Games、Riot Games、Bizzard Entertainmentなどの卒業生が在籍。優良なゲーム会社がNFTをゲーム内に実装する考えを当たり前とすべく、まずは自社ゲームでその証明を目指す。

NFTブーム

NFTは暗号通貨のブームと並行して注目されているコモディティーだ。ブロックチェーンを用いて、デジタル上のアイテムが代替できず個人に依存するものであることを表現できる。NFTはアートやスポーツグッズ、音楽などの他分野で導入が進んでいる。NBA Top Shotはその一例としていえ、バスケットボールのカードをデジタル化したものだ。同ゲームはDapper Labsが開発をし、公開されてから5か月で売り上げ5億ドルを突破している。また、Beepleというアーティストが公開したNFT Digital collageは、6390万ドルで落札されている。

さて、同社CEOであるMeilich氏はDecentralandの創業者として、NFTのパイオニアであった。同社は現在DAO(分散型自立組織)としてトークン保有者によって運営されている中、Big Time Studios立ち上げに至った。

「プロジェクトを分散運営にしたのち、Thorと私はブロックチェーンゲームを大衆のものとすることを目指し、新会社を設立しました。ここ数年で、NFTへの需要は広がっている印象を受けますが、実際は非常にニッチなままです。何百人ものユーザーへスケールアップを目指すのであれば、ウォレットの設定や秘密鍵紛失によりアセットを失ってしまうようなUXでは不可能だと分かりました。」

後編に続く

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録


話題のNFT、全体像を事例とともに把握しよう【スライド解説】

SHARE:

本稿は独立系ベンチャーキャピタルSTRIVEによるものを一部要約して転載させていただいた。原文はこちらから、また、その他の記事はこちらから読める。なお、転載元のSTRIVE Blogでは起業家やスタートアップに興味のある方々に向けて事業成長のヒントとなるコンテンツを配信中。投資相談はSTRIVE(公式サイト・Twitter)をチェックされたい 最近よく聞く「NFT」。デジタルなアートやトレーディン…

本稿は独立系ベンチャーキャピタルSTRIVEによるものを一部要約して転載させていただいた。原文はこちらから、また、その他の記事はこちらから読める。なお、転載元のSTRIVE Blogでは起業家やスタートアップに興味のある方々に向けて事業成長のヒントとなるコンテンツを配信中。投資相談はSTRIVE(公式サイトTwitter)をチェックされたい

最近よく聞く「NFT」。デジタルなアートやトレーディングカード、ゲームアイテムなどに活用され、今年に入って急速に取引が活発になっています。国内でも、複数のスタートアップ企業や上場企業がNFTのマーケットプレイスを立ち上げ始め、デジタルコンテンツの新しい取引の姿が身近になりつつあります。NFTの全体像を事例とともに見ていきましょう。

概要

  • 2021年に入り市場規模が急拡大、1〜3月の3ヶ月間で市場規模は約1,500百万ドルに
  • 現在はアートやコレクションアイテムなどプレミアムなNFTに注目が集まっているが、今後はtoBや一般ユーザー向けにツールのNFTやコモディティなNFTの活用が期待される
  • NFTスタートアップの調達状況を見ると、垂直統合型でNFTのコンテンツ開発から流通までをマス向けに展開するDapper Labs 社の調達総額が約400百万ドル、想定時価総額が約2,500百万ドルと頭一つ飛び抜けている

NFT(Non-Fungible Token)とは

NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーンを利用したデジタルデータの一種で、名前の通り”Non Fungible(代替不可能)” であることが特徴です。

画像35

NFTって何が新しいの?

今までのデジタル作品はコピーが簡単に作れてしまう上、その区別がつかないことから、希少な一点物としてプレミアムな価値付けをすることがとても困難でした。

例えば、私が著名なイラストレーターから譲り受けたデジタルイラストを持っているとします。それを、SNSなどに掲載して誰かがコピーした場合、私の持っているデジタルイラストと、誰かがコピーしたデジタルイラストの識別はほとんど不可能です。しかし、オリジナルのデジタルイラストをNFTに生成すれば、いくらコピー作品が出回ろうとも、私のデジタルイラストがオリジナルであるという”真性”を証明することができるのです。

画像36

デジタル作品をNFTに生成することで、唯一無二の価値を持つ「アセットとしてのデジタルデータ」として、新しいマネタイズが可能になります。

NFTの仕組み

NFTの多くは、ブロックチェーンの一つであるイーサリアムのERC-721という規格で発行され、ETH(イーサリアム)で売買されます。ETHはERC-20という規格でつくられ、どれも同じ価値で代替可能(Fungible)であり、通貨の役割を持っています。

スライド5

NFTを取り巻く関連レイヤー

NFTには、コンテンツやIPを持つ個人や企業、それらのコンテンツを売買する取引所、NFTの発行・取引・保管を支えるインフラや技術などのレイヤーが関連しています。例えば、ブロックチェーンゲームの開発・運営を行いNFTを取り扱っている企業は内製のマーケットプレイスも持つことが多いですが、一般の出版社やゲーム企業などのIPホルダーはNFT発行もサポートするマーケットプレイスなどと連携してNFT事業を展開しています。

垂直統合型の代表格はカナダのブロックチェーンゲーム企業「Dapper Labs」です。ゲームやエンターテインメント向けの独自ブロックチェーン「flow」を開発し、「flow」上で大ヒットタイトル「NBA Top Shot」を運営しています。「NBA Top Shot」はNBA選手の画像や動画が映し出されるデジタルトレーディングカードのコレクションプラットフォームです。

スライド7

市場規模はどうなっている?

NFTのデータベースを提供するNonFungible.comによると、2020年度のNFT市場の規模は約315百万ドルでした。分散型アプリ(dApps)のデータベースを提供するDappRadarによると、2021年に入りNFT市場は急拡大し、1月から3月の3ヶ月間でその規模は約1,500百万ドルに達しました。

画像36

NFT市場の急拡大には仮想通貨の高騰が背景にあると言われています。NFTの取引に使われることが多いETH(イーサリアム)は昨年度から約10倍に高騰しており、金余り相場の中で新しい投資先としてNFTアートやコレクションが選好されました。一方で、「NBA Top Shot」のように仮想通貨ユーザーだけではなくマスユーザー向けのヒットタイトルが生み出されたことへの期待感や、テック業界の大物や有名ミュージシャンなどのNFTプロジェクト参画により、注目度が上昇したことも要因と見られています。

さまざまなカテゴリのユースケース

NFTのユースケースとして、現状はアートやコレクションアイテムが価格高騰のニュースを受けて注目されていますが、学歴や専門職のデジタル証明書(アイデンティティ)、トレーサビリティ、真贋証明などの実需向けのユースケースも展開されています。コンテンツ系のユースケースの実例を見ていきましょう。

スライド12

まずは話題のNFTアート。クリプトアート(Crypto Art)とも呼ばれています。作品が超高額で落札されたことで一躍”時の人”になったのは通称Beepl氏。もともと有名アーティストのコンサートビジュアルを手掛け、インスタグラムでのフォロワーは180万人以上を抱えていましたが、アート界では無名の存在でした。コロナ禍でショービジネスが激減する中でNFTに着目。マーケットプレイスに出品したところ、仮想通貨の資産家に見いだされ作品の価格がうなぎ登り、スター “クリプトアーティスト” が誕生しました。

ダミアン・ハースト氏や村上隆氏など、現代アート市場で評価が確立しているアーティストもNFTでの作品作りに取り組んでおり、今後、NFTアート市場がどのように成長していくのかが注目されています。

アート修正

希少性や所有権を証明できるデジタルなコレクターズアイテムもNFTの代表的なユースケースのひとつです。市場を牽引する2大タイトル「NBA Top Shot」と「Crypto Punks」を比較すると、前者は直近1ヶ月間の取引ユーザー数が約34万人で後者は約1,500人と、マス向けとニッチ向けで明確に差が出ていることが興味深いですね。

いわゆるブロックチェーンゲームでも、NFTのゲームアイテムを所有したり売買したりすることができます。ポケモン系、メタバース(仮想空間)系、カードバトル系のジャンルが人気となっています。国内ブロックチェーンゲームの「クリプトスペルズ」、「My Crypto Heroes」も人気タイトルの一つです。

ブロックチェーンゲームでは、ゲームをプレイすることで得られる報酬や、NFTのゲーム資産の売却によって得られる利益により収入を得ることができ、ゲームを遊んで稼ぐことができます。ブロックチェーンゲームの人気タイトル「Axie Infinity」で最もユーザー数が多いのはフィリピンで、コロナ禍の主要な収入源の一つとして広まったことが要因となっています。

スライド18

電子書籍やアニメ、マンガのアートワークも、NFTによって新たなマネタイズの可能性が広がっています。STRIVEの投資先であるGaudiyは、ブロックチェーン技術を活用したコンシューマー向けのサービス領域という新たなジャンルでパイオニアとして市場を牽引し、NFTの電子書籍事業などを推進しています。先日公開された、Gaudiy代表石川さんのNFTに関するディープなnoteもぜひご覧ください。

NFTの改ざん耐性の高さや第三者の証明が不要という特徴を活かし、個人の学習歴の証明にNFTが利用されるケースもあります。また、実際の美術作品の真生性と信頼性を確かなものにするため、ICタグ付きのNFT証明書を発行するサービスも展開されています。

【海外/国内】主要なNFTのマーケットプレイス

NFTを売買するためのマーケットプレイスも、様々なタイプのものが登場しています。400万点以上のアイテムを揃え、最大手と言われる「OpenSea」は、誰でも参加して取引ができる”ebay”タイプ。一方、「SuperRare」などのアート専門の”アートギャラリー”タイプのプラットフォームで、アーティストが参加するためには審査があります。

スライド23

国内でも、様々なタイプのマーケットプレイスが立ち上がっています。スタートアップ企業だけでなく、上場企業の取り組みも積極化しています。

スライド24

盛り上がるNFT、今後の課題は?

多いに盛り上がっているNFTですが、今後の一層の成長に向けた課題も顕在化しています。イーサリアムのスケーラビリティ問題や手数料(ガス代)の高騰、法的・税制的に未整備な環境に起因するリスクなど、国内外共通で論点になっているテーマもあれば、NFTに起因する環境への影響など主に欧米で論じられているテーマもあります。

スライド27

これからどうなる?NFTの将来性

一口にNFTといっても、ツールとして使われるもの、コモディティ、プレミアムコンテンツとして使われるものなど、多様なユースケースがあります。現在は、仮想通貨の高騰を受けて、プレミアムなNFTに注目が集まっていますが、今後は、コモディティやツールなど、幅広いユーザー向けの活用が期待されています。NFTのユースケースによって、安全性を重視するか、あるいは利便性を重視するのかなど、想定するユーザー体験ごとの設計が重要になってくるでしょう。

スライド31

年々成長を続けるデジタルコンテンツ市場規模の23年度予想は国内で19,067百万ドル、グローバルでは153,036百万ドルにものぼります。それらのうちの5%がNFTとして取り扱われた場合、国内では1,670百万ドル、グローバルでは17,615百万ドルもの規模になり、潜在的な可能性の大きさを伺うことができます。

スライド32

現在は仮想通貨ユーザーを中心とした資産家の投資意欲の高まりを受けて価格が高騰しているNFTアートですが、買い手が増えずに流動性が低いままだと暴落のリスクが高まります。より多くの関係者によって価値形成のサイクルを回し、市場への参加者を増やしていくことが重要と思われます。

NFT関連のスタートアップの資金調達状況は?

国内外の主要NFT関連スタートアップ企業とその資金調達状況を一覧にまとめました。垂直統合型でNFTのコンテンツ開発から流通までをマスユーザー向けに展開するDapper Labs 社の調達総額が約400百万ドル、想定時価総額が約2,500百万ドルと頭一つ飛び抜けている印象です。国内でも、ブロックチェーンゲーム開発・運営やアート関連、ブロックチェーン関連技術開発などのスタートアップ企業が積極的にNFT事業を展開しています。

以下の2つの事例は、直近でニュースになった興味深いNFT関連サービスの事例です。今後、より多くのIP企業の参入が想定されるので、仮想通貨ユーザーだけでなく一般ユーザーも取り込む様々なNFTサービスが出てくることが期待されますね。楽しみです!

スライド37

まとめ

今、大注目のNFT。良くわからないし難しそう・・・と思っていたあなた、全体像を掴むことはできましたでしょうか?今回のリサーチは、”仮想通貨ド素人”がNFTの世界に少しずつ足を踏み入れながら理解したことを基にまとめています。そのため、あまり専門的になり過ぎず、ざっくりと概要を掴むための読み物になっているかと思います。今回のリサーチが、より多くの人がNFTを知り、活用するきっかけになってくれれば嬉しい限りです。

※ 記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる可能性があります。ご了承ください。(※BRIDGE編集部注:転載記事ではスライドを一部カットして掲載しています。全文をご覧いただきたい場合は原文をご一読ください

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。


  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待

無料メンバー登録