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建築クリエイター集団NoMaDoS、都市生活でサステナブルなアクションを支援するアプリ「slowz」をβローンチ

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東京と岩手を拠点とする一級建築事務所で、建築クリエイター集団でもある NoMaDoS(ノマドス)は7日、ユーザに行動変容を促すことを目的として、日常生活で利用できるサステナブルな選択肢を提示するモバイルアプリ「slowz(スロウズ)」をβローンチした。現在は iOS でのみ利用可能で、AppStore からダウンロードできる。 slowz を率いるのは、NoMaDOS の CSO で、「人工タンパ…

「slowz」
Image credit: NoMaDOS

東京と岩手を拠点とする一級建築事務所で、建築クリエイター集団でもある NoMaDoS(ノマドス)は7日、ユーザに行動変容を促すことを目的として、日常生活で利用できるサステナブルな選択肢を提示するモバイルアプリ「slowz(スロウズ)」をβローンチした。現在は iOS でのみ利用可能で、AppStore からダウンロードできる

slowz を率いるのは、NoMaDOS の CSO で、「人工タンパク質でつくる建築」のアイデアを企画・プロデュースし、2020年の LEXUS DESIGN AWARD ショートリストに選出された田中滉大氏だ。「生活や日常が一緒に動かせないと箱物だけが残ってしまう(田中氏)」との考えから、日常的に情緒的にいいと思えるところから使えることを念頭に置いて、生活者のアクションを促せるモバイルアプリとして slowz の開発に着手した

slowz には、店がカーボンフットプリント(二酸化炭素排出量)を減らす努力をしているかどうか(地産地消など)、店で販売する商品がフェアトレードで輸入されているものかどうかなど、NoMaDos のチームが独自の基準に基づいてキュレーションしたカフェ、レストラン、アパレル、エステ、美容系(化粧品やトイレタリー製品)などを Google Maps 上にマッピングしている。ユーザは今いる場所の近隣にある、サステイナブルな運営に努力している店舗を簡単に見つけることができる。

ミレニアル、特に、Z 世代の女性が最初のターゲット。現在は、渋谷区を中心にエシカルやダイバーシティをテーマに取り組む店舗を紹介している。(田中氏)

渋谷駅周辺でサステナブルな店を表示。

NoMaDos では今年中頃からプロジェクトに着手し、関係者周辺の人々を中心にクローズドでテストを繰り返してきた。BRIDGE が話を聞いたテスト運用に参加したユーザの一人(広告代理店勤務の女性)は、ペットボトルを買わないようにするため日常的にはマイボトルを持ち歩いたり、コスメやシャンプーなどはサステナブルな商品を優先的に買うようにしたりしていた。

ご飯を食べに行くときに、既存のアプリを使って、キーワードだけでサステナブルな店を探すのは難しい。slowz では絞り込まれた中から自分の食べたいものを選べるのでラク。(サステナブルな)新しい店も発見できるし、知らないブランドにも出会うことができた。自分の身近に、想像以上にサステナブルな店があることに驚いた。

また、キャンプ、山登り、サーフィンなどアウトドアな趣味を持つ臨床心理士の女性は、自然と切り離せないライフスタイルを送る上で slowz は非常に便利だと語った。

以前から環境系の Instagram の記事や、サステナブル系のブランドや雑貨はよく見ていたが、なかなか日常生活のアクションには結びつかなかった。ファッションアイテムなどは、それほど毎日ように買うものではないからだ。slowz で紹介されているものは、日常的に使うものが多いので、アクションに繋げやすい。問題だな、と思っていたものに行動変容を起こしやすいと思う。

数ある紹介されている店舗の中でも、slowz では特に「食」との相性がいいらしい。ファッション以上に、誰しもが毎日複数回は消費するものだからで、食に行動変容を起こすことでもたらせる社会的インパクトも大きいはずだ。NoMados では将来、サステナブルなビジネスに関連した POP-UP イベントの掲載なども増やし、e コマースやプレミアム機能(読み物コンテンツやティップ動画など)の追加も検討している。

マネタイズという点では、アプリ内よりもアプリの外での動きの方が先行するだろう。アプリがデータセンターで、そこで得られたユーザの行動データから、どの地域ではどういったサステナブルなアクションがとられているかを可視化できるようになる。そうして得られたデータは、長期的にはまちづくりにも生かせるようになるだろう。(田中氏)