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ヌーラボのプロジェクト管理SaaS「Backlog」、タスクカードをD&Dできる新機能「カンバンボード」を実装へ——多様なユーザの取込を目指す

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本稿は、10月29〜30日に福岡市内で開催されている「明星和楽2019」の一部。 福岡に本社を置く SaaS 企業ヌーラボは29日、同社のプロジェクト管理ツール「Backlog」に新機能「カンバンボード」をリリースすることを明らかにした。この新機能は2020年1月以降、順次β版としてリリースされる予定だ。カンバンボードのリリースにより、視認性や一覧性が高まり、課題をドラッグ&ドロップ(D&…

明星和楽2019 のパネルセッションに登壇したヌーラボ代表取締役の橋本正徳氏
Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、10月29〜30日に福岡市内で開催されている「明星和楽2019」の一部。

福岡に本社を置く SaaS 企業ヌーラボは29日、同社のプロジェクト管理ツール「Backlog」に新機能「カンバンボード」をリリースすることを明らかにした。この新機能は2020年1月以降、順次β版としてリリースされる予定だ。カンバンボードのリリースにより、視認性や一覧性が高まり、課題をドラッグ&ドロップ(D&D)で状態更新でき、直感的なタスク管理が可能になるという。

ヌーラボは、ユーザ数100万人を超える Backlog のほか、ユーザ数が300万人を超えるオンライン描画ツール「Cacoo(カクー)」、チャットツールの「Typetalk(タイプトーク)」(ローンチから2年経過した2016年2月時点でユーザ数1.2万人、最近のデータは無い)といった各種 SaaS を提供している。

「カンバンボード」の機能
Image credit: NuLab

今回、カンバンボードをリリースする背景について、ヌーラボ代表取締役の橋本正徳氏は次のように語ってくれた。

Typetalk と Cacoo のユーザはエンジニアじゃない人も結構使っているが、Backlog は元々エンジニア向けのビューなので、ユーザがエンジニア寄り気味。カンバンボードを導入することで、エンジニアじゃない人でも利用しやすくなる。Backlog を、Typetalk や Cacoo のユーザにも使ってもらえるようにすることが目標だ。

ヌーラボでは同社の成長戦略として、Backlog、Cacoo、Typetalk を横断したクロスセルに注力することを掲げている。ヌーラボは元々エンジニア集団だったが、同社の成長に伴って管理やサポート部門の社員が増えたこともあり、エンジニアではない人材にも Backlog を使ってもらえる可能性・必要性に気づいたという。カンバンボードは当初、ヌーラボの非エンジニア社員に試験導入され、その反応を受け今回、一般ユーザにもリリースされることが決まった。

「Backlog」のユーザ職種
Image credit: NuLab

ヌーラボでは昨年、Backlog のサービス開始当初にはほとんど利用されていなかった、非エンジニア(事務、デザイナー、マーケター、営業など、さまざまな職種)による利用が約6割に達していることを明らかにしていた。「はたらくすべての人」に愛されるツールとしての開発に注力するとしており、同じく昨年には、ヌーラボアカウントという Backlog、Cacoo、Typetalk を横断利用できる SSO(Single Sign-On)のしくみをリリースしている。

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ヌーラボ共同創業者の縣俊貴氏、WebマーケティングのADlive(アドリヴ)に電撃移籍——兄弟二人三脚で、スタートアップの新たな成長に挑戦

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新しい月を迎え、福岡からニュースが飛び込んできた。縣俊貴(あがた・としたか)氏は、福岡を代表する SaaS 企業ヌーラボの共同創業者の一人で、同社を技術面から担う経営の柱の一つと言って間違いないだろう。その縣俊貴氏が、1月にシードラウンドで1.6億円を調達したばかりのスタートアップ ADlive(アドリヴ)に移籍するというのだ。ADlive の代表取締役は縣将貴(あがた・まさたか)氏。 そう二人は…

左から:弟の縣将貴(あがた・まさたか)氏、兄の縣俊貴(あがた・としたか)氏、橋本正徳氏
Image credit: Nulab / ADlive

新しい月を迎え、福岡からニュースが飛び込んできた。縣俊貴(あがた・としたか)氏は、福岡を代表する SaaS 企業ヌーラボの共同創業者の一人で、同社を技術面から担う経営の柱の一つと言って間違いないだろう。その縣俊貴氏が、1月にシードラウンドで1.6億円を調達したばかりのスタートアップ ADlive(アドリヴ)に移籍するというのだ。ADlive の代表取締役は縣将貴(あがた・まさたか)氏。

そう二人は兄弟だ。兄が俊貴氏で、弟が将貴氏。俊貴氏は2004年3月に、代表取締役の橋本正徳氏、取締役の田端辰輔氏(現在、ヌーラボのニューヨーク事務所などに駐在、主に国際展開を担当)と共に共同設立したヌーラボに別れを告げ、弟が経営で手腕を奮うスタートアップで新たな一歩を踏み出す。事あるごとにイグジットが近いのではないかと噂されてきたヌーラボだが、このタイミングで「Cacoo(カクー)」という人気プロダクトを生み出した立役者が現場を去るのは興味深い。

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橋本氏や将貴氏に見守られる中、俊貴氏は今回の決断に至った背景について、THE BRIDGE のインタビューに答えてくれた。

(ヌーラボのイグジットが近いのでは? との筆者の質問に対し)ヌーラボは資金調達もしているので、そういう点では他のスタートアップ同様、イグジットを目指すことになるが、個人的には創業者利益とか、そういうことはあまり考えてない。(中略)

自分がまだやり遂げられていないところもあり、途中で抜けることには寂しいものもあるけれど、ヌーラボに今いるメンバーたちが目標を達成してくれると思う。それを見守りたい。

左から:橋本正徳氏、兄の縣俊貴(あがた・としたか)氏、弟の縣将貴(あがた・まさたか)氏
Image credit: Nulab / ADlive

俊貴氏は、ADlive に CTO としてジョインし、今後、同社の技術開発を牽引するとみられる。手始めに、ADlive が先ごろ福岡・大名の WeWork に開設した福岡拠点で、技術チームを編成する模様だ。ちなみに、この WeWork とヌーラボの本社は同じ町内にあり、徒歩4分程度の距離。俊貴氏は今後、ヌーラボの経営に関わることはないとしながらも、福岡のスタートアップコミュニティを盛り上げる上でヌーラボと ADlive が協力することはあるとした。実際のところ、3月15日の ADlive の福岡でのセミナーは、ヌーラボを会場に開催される予定だ。

弟・将貴氏は、兄・俊貴氏の ADlive 参画について次のように語ってくれた。

ADlive はこれまでマーケティング力を武器に伸びてきた会社。これまでは、エンジニアを採用しようにも目利きできる人材が社内にいないし、入社してもらってもその人をマネージメントすることができなかった。そんな中、最も身近にいる技術のわかる人が入ってくれることになった。(中略)

我々はバーテンダー的存在。お酒は自分では作らないけど、(カクテルなどの)レシピを考案し、最適な形でお客様の欲しいものを届けてきた。つまり、ツールを作ることはしないが、インテグレーションを提供する。これまではエンジニアが一人もいなかったのでできなかったことだが、(兄の参画で)年内には何かしら出せると思う。ADlive はマーケティングに強い会社なので、そこにテック企業の要素が加われば最高になれると思う。

左から:弟の縣将貴(あがた・まさたか)氏、兄の縣俊貴(あがた・としたか)氏、橋本正徳氏
Image credit: Nulab / ADlive

一方、ADlive は地方企業とのパートナーシップを強化したり、中小企業を多くクライアントに抱える企業を買収したりするなどして、地方展開を加速する計画だ。技術面を俊貴氏が、ビジネス開発やマーケティングを将貴氏が受け持つことで経営の効率化が図れ、ADlive が掲げる「数年以内に国内市場で数百億円以上の売上を目指す」との目標も、早期に達成できる可能性が高まることになるだろう。

ヌーラボは今回、大きな柱を一つ失うことにはなるものの、社内に優秀なエンジニアが育っていることもあり、不安要素は無いようだ。橋本氏によれば「社員の中から役員をやりたい、と手を上げる人も出てこなさそうだし、特に新たな役員起用は想定していない」とのこと。今後は、社外取締役らの助言を得ながら、ヌーラボは橋本氏と田端氏の2名体制で経営を続けることになる。

<参考文献>

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リモートワークの会話量が40%アップ、「1000万かけても価値がある」ヌーラボ”General Meeting“という方法 #明星和楽

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本稿は、明星和楽2018 Summer の取材の一部である。 取材で福岡・明星和楽に参加しています。東京以外のスタートアップを取材する際、度々話題に上がるものに「コミュニケーションコスト」の問題があります。事業面ではやはり東京が大切ということで比較的早い時期に営業所を置いたり、そこで発生するやり取りや人間関係で頭を悩ませた結果、やっぱり東京に移転という例もあります。 福岡に本社を置くヌーラボもその…

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本稿は、明星和楽2018 Summer の取材の一部である。

取材で福岡・明星和楽に参加しています。東京以外のスタートアップを取材する際、度々話題に上がるものに「コミュニケーションコスト」の問題があります。事業面ではやはり東京が大切ということで比較的早い時期に営業所を置いたり、そこで発生するやり取りや人間関係で頭を悩ませた結果、やっぱり東京に移転という例もあります。

福岡に本社を置くヌーラボもその一つです。同社は年に一度、「General Meeting」という1週間に及ぶ全社イベントを開催しており、東京、京都、ニューヨーク、シンガポール、アムステルダムなどで働く110名のメンバーが福岡の地に集まります。

一般的な社員総会の枠を超えて、経営戦略などの共有以外にも家族も参加できるバンド演奏などのパーティや利き酒、お菓子作りなどのワークショップも開催され、これを実施することで、同社の社内の会話量が40%も改善したというデータも出ているそうです。

海外からの交通費を含めると1000万円ほどのコストがかかるというこの取り組み。実施するメリットや方法についてヌーラボ代表取締役の橋本正徳さんにお話を聞きました。(太字の質問は全て筆者、回答は橋本氏)

General Meetingって具体的にどういうものなんですか?

会社の実績や次の3年間の抽象的な計画の話と1年間の具体的な計画の話を、世界中から集まった全社員と共有するミーティングがあります。

1週間あるんですよね

はい、それに合わせて超ポジティブな思い出づくりのために、3日間くらいのレクレーションなどの活動をやるんです。クラブを貸し切って家族や関係者を招待したパーティーや、ハッカソン、他には沢山のワークショップなどなどですね。前年度から社員が企画をして実行するようになりました。

会話量が4割増えたということですがこれは具体的には

コミュニケーションツール「Typetalk」を提供しているのですが、これらオンラインツールでの利用率がおおよそ40%アップした、ということです。またこういったいべんとを通じて「知らない仲」ではなくなったので話しかけやすくなったのだと思います。コミュニケーションにおいて、オンラインの強みは「情報交換」で、オフラインの強みは「感情交換」だと考えてます。

なるほど

リアルな場で会ってちゃんと感情が交換できている状態であれば、離れてオンラインで情報交換をしててもエモーショナルな部分を想像で補完できるので、コミュニケーションの内容や濃度が高まります。そうすると、会話することの価値が高まり、会話の量が増える結果になります。

それまではみんな喋らなかった?

以前がどうだったかはすでに忘れていますが、喋らなかったわけではないと思います。ただ一度も会ったことのない人と、衝突が発生しやすい仕事の会話をすることはハードルが高いと思います。しかも、異国で異文化で異言語な人たちとの会話となると、更にハードルは高まって、壁のような高さになります。

コストもバカにならないですよね。1000万円近くかかってるという話ですが、費用対効果は

日本中、世界中から100人近くが集まるのでどうしても費用はかかってしまいますね。DIY精神で極力自分たちでコンテンツを作ってますから節約はできてます。一方でやらないのであれば、組織の作り方や文化など諸々を変えていかないといけなくなり、それはきっと、ヌーラボっていう会社ではない別の会社になってしまうと思っています。

なるほど、コーポレート文化を作ることで説明コストが軽減できればこのコストは必要と考えられる、という話ですね。ありがとうございました。

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ヌーラボのプロジェクト管理SaaS「Backlog」がユーザ100万人を突破——開発者以外のユーザ増が顕著に

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福岡に本社を置く SaaS 企業ヌーラボは24日、同社のプロジェクト管理ツール「Backlog」のユーザ数が100万人を突破したことを明らかにした。Backlog のβ版がローンチした2005年からは約13年、2016年の大幅ユーザインターフェイス更改からは、約1年半を経ての偉業の達成だ。今年6月には、Backlog にとって兄貴分的存在であり、ヌーラボにとって同社の旗艦サービスである「Cacoo…

福岡に本社を置く SaaS 企業ヌーラボは24日、同社のプロジェクト管理ツール「Backlog」のユーザ数が100万人を突破したことを明らかにした。Backlog のβ版がローンチした2005年からは約13年、2016年の大幅ユーザインターフェイス更改からは、約1年半を経ての偉業の達成だ。今年6月には、Backlog にとって兄貴分的存在であり、ヌーラボにとって同社の旗艦サービスである「Cacoo」のユーザ数が300万人を超えたことを明らかにしている。

最近では、三井住友銀行、トランスコスモス、バニラエア、野村インベスター・リレーションズなど、大手企業が業務改善や商品改善の現場に相次いで導入している。Backlog はプロジェクト管理ツールとしてだけでなく、生産性向上、業務改善を意図した働き方改革を率先ツールとしての位置付けも確立しつつあるようだ。

依然としてユーザの約4割をエンジニアが占めているのの、サービス開始当初にはほとんど利用されていなかった、事務、デザイナー、マーケター、営業など、さまざまな職種に使われるようになったことがユーザ数100万人達成の一因のようだ。ヌーラボでは今後も、「はたらくすべての人」に愛されるツールとしての開発を続けていくとしている。

ヌーラボは6月、オンライン描画SaaS の「Cacoo(カクー)」やチャットツール「Typetalk」とを横断利用できるヌーラボアカウントという SSO(Single Sign-On)のしくみを導入した。ヌーラボアカウントは2016年に機能リリースされていたが、今月実施された本格導入でユーザ管理機能が完全マイグレーションされ、ユーザはヌーラボの複数サービスを一気通貫で利用できるようになった。

via PR TIMES

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オンライン描画SaaS「Cacoo(カクー)」がUI/UXを完全リニューアル——ローンチから9年を経て、ユーザ300万人の約9割が海外から利用

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福岡に本社を置く SaaS 企業ヌーラボは28日、旗艦プロダクト「Cacoo(カクー)」のユーザインターフェイスをフルリニューアルした。今回の大幅リニューアルは2009年のサービスローンチ以来のもので、ユーザからのフィードバックに基づいて、機能や操作性が大幅に改善されることが期待される。 主な変更点は次の通り。 ダッシュボードとエディターがモダンで洗練されたデザインへ コメント機能が一新、チームメ…

福岡に本社を置く SaaS 企業ヌーラボは28日、旗艦プロダクト「Cacoo(カクー)」のユーザインターフェイスをフルリニューアルした。今回の大幅リニューアルは2009年のサービスローンチ以来のもので、ユーザからのフィードバックに基づいて、機能や操作性が大幅に改善されることが期待される。

主な変更点は次の通り。

  • ダッシュボードとエディターがモダンで洗練されたデザインへ
  • コメント機能が一新、チームメンバーへのフィードバックが容易に
  • スタイルの調整など作図がよりスピーディに行えるように
  • 作業内容の自動保存で集中して作図ができるように
  • アイデアを共有できるプレゼンテーションモードがより使いやすく美しく表示されるように

ヌーラボは福岡の本社のほか、東京・ニューヨーク・台湾・シンガポールに拠点を持つが、今回のリニューアルは、デザインに強いとされるニューヨークのオフィスと国内のオフィスが中心となり、UX リサーチャーと UX デザイナーが1年以上かけてコンセプト設計やリサーチを行った上での結果だという。

Cacoo のこれまでの成長を紐解いてみると、サービスローンチから2年目を迎えた2011年に20万人、2012年に50万人、2015年に150万人と順調に推移してきた。今回のリニューアルを受けて、ヌーラボは Cacoo のユーザ数が300万人に達したことを明らかにしており、しかも日本企業においては珍しいことだが、海外からの利用が86%以上に達しているのだという。

ヌーラボは今月、Cacoo に加え、同社が運営するプロジェクト管理・コラボレーションツール「Backlog」(国内ユーザ中心、ユーザ数78万人)やチャットツール「Typetalk」(2016年3月時点のユーザ数は1.2万人だが、直近の値は非公表)とを横断利用できるヌーラボアカウントという SSO(Single Sign-On)のしくみを導入した。ヌーラボアカウントは2016年に機能リリースされていたが、今月実施された本格導入でユーザ管理機能が完全マイグレーションされ、ユーザはヌーラボの複数サービスを一気通貫で利用できるようになった。

ヌーラボでは最近、オンラインのみならずオフラインでも活動を活発化させており、4月には東南アジアでのユーザコミュミニティ醸成を目的として、シンガポールに「NuSpace(ヌースペース)」をオープンさせている。

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ヌーラボ、ユーザが無料で利用できるコミュニティスペース「NuSpace(ヌースペース)」をシンガポールに開設へ

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※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。 福岡を拠点に「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」といった各種 SaaS サービス(以下、ヌーラボ製品)を展開するヌーラボは25日、シンガポールにコミュニティスペース「NuSpace(ヌースペース)」を開設することを明らかにした。ヌーラボ製品のユーザ(ヌーラボアカウントを持つユーザ)であれば、スタートア…

NuSpace Singapore(写真はイメージです。実物と異なる場合があります。)
Image credit: Nulab

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

福岡を拠点に「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」といった各種 SaaS サービス(以下、ヌーラボ製品)を展開するヌーラボは25日、シンガポールにコミュニティスペース「NuSpace(ヌースペース)」を開設することを明らかにした。ヌーラボ製品のユーザ(ヌーラボアカウントを持つユーザ)であれば、スタートアップが東南アジア市場への進出や、リサーチ活動の拠点として無料で利用することが可能だ。

ヌーラボでは近年、ヌーラボ製品のユーザが東南アジアで増加していること、日系スタートアップの東南アジア進出が目立っていることなどから、これらの活動の支援や促進のために NuSpace の開設を決めたとしている。現地デベロッパやデザインコミュニティのミートアップスペースとしての貸出のほか、ヌーラボ製品のセミナー開催やユーザサポートなども行う。

NuSpace Singapore(写真はイメージです。実物と異なる場合があります。)
Image credit: Nulab

NuSpace の利用にあたっては専用ウェブサイトでの事前サインアップが必要となるが、同社ではこのウェブサイトを準備中。このフォームからメールアドレスを登録しておくことで、ウェブサイト開設時に通知を受け取ることができる。

SaaS のユーザをグローバルに擁するヌーラボはこれまでに、日本国外では台湾・ニューヨーク・アムステルダムに営業拠点を開設してきた。かつてシンガポールでも、同国中心部の Arab Street 周辺にオフィスを開設していたが、同所を拠点に活動していた台湾人コミュニティマネージャー Lillian Lu 氏が台湾に戻ったことから、シンガポールオフィスは実質的にクローズしていた。今回の NuSpace 開設にあたって、シンガポールオフィスの機能も部分的に再開されることが期待される。

NuSpace Singapore(写真はイメージです。実物と異なる場合があります。)
Image credit: Nulab

シンガポール NuSpace の詳細な所在地は現時点で公表されていないものの、チャンギ空港から MRT で市内中心部に一駅進んだ Expo 駅周辺に開設される見込みだ。ヌーラボは福岡本社ビルの最上階にも、社内イベントやユーザコミュニティイベントを開催できるカフェスペースを所有しているが、シンガポールの NuSpace の使われ方やインテリアデザインについても、これと同様のものになるようだ。

東南アジアにおいては一般的なコワーキングスペースの市場は飽和状態にある一方、現地ユーザコミュニティやデベロッパコミュニティとのエンゲージメントを目的として、日本のスタートアップが独自にコミュニティスペースを開設する事例が、いくつか見られ始めている

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創業13年目にして初の外部資金注入、ヌーラボがEast Venturesから1億円をシード調達——NYや東南アジアに加え、オランダにも拠点を開設へ

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2015年9月に THE BRIDGE とのインタビューで「ヌーラボはスタートアップを卒業し、ゆっくりと成長する(ヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏談)」ことを表明していたヌーラボだが、想定通りに事は運ばなかったようだ。「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」という3つの SaaS を世界に提供するヌーラボは、開発受託から脱却し SaaS 事業に集中し始めた2015年頃から急速にユーザ数…

銀座コリドー街のおでん屋でインタビューに応じてくれた橋本正徳氏
Image credit: Masaru Ikeda

2015年9月に THE BRIDGE とのインタビューで「ヌーラボはスタートアップを卒業し、ゆっくりと成長する(ヌーラボ 代表取締役 橋本正徳氏談)」ことを表明していたヌーラボだが、想定通りに事は運ばなかったようだ。「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」という3つの SaaS を世界に提供するヌーラボは、開発受託から脱却し SaaS 事業に集中し始めた2015年頃から急速にユーザ数を伸ばし始め、橋本氏は「スタートアップから卒業せず、留年することになってしまった(笑)」と語ってくれた。

そんなヌーラボだが今日、同社にとって初となる資金調達を実施したことが明らかになった。East Ventures から1億円、調達ラウンドは創業13年目にしてシードラウンドである。営業年数は長いのだが、創業当初は開発受託などを主な生業としており、事業の主軸を SaaS に完全シフトしたのは2013年からだ。橋本氏は、営業年数17年という歴史を持ちながら数年前に SaaS に完全シフトしたチャットワーク(創業時の社名は EC Studio)の事例を引用し、「SaaS に完全シフトした2013年からが、ヌーラボにとってスタートアップとしてのスタート地点」と、マインドセットも人材も若い会社であることを訴えた。

同社が運営するプロジェクト管理・コラボレーションツール「Backlog」は5万社78万人(国内ユーザ中心)、ビジュアルコラボレーションツール「Cacoo」は約280万人(海外ユーザ比率86.2%)を擁する。2014年2月にはチャットツール「Typetalk」を投入し、ヌーラボのプラットフォームだけでチームワークやリモートワークが完結できる体制を整えた。ヌーラボアカウントという SSO(Single Sign-On)のしくみも導入し、ユーザはアカウント1つで3つのウェブサービスを自由に横断利用できる。

ヌーラボのチーム
Image credit: Nulab

本社のある福岡に加え、東京・ニューヨーク・台湾・シンガポールの拠点を合わせると約80人のチームにまで成長したヌーラボ。そのユーザ数といい社員数といい、キャッシュフローを考えると喫緊の外部資金の需要は高くないようにも思えるが、この段階でのシード資金調達には、海外展開の強化と IPO に向けた準備が背景にあるようだ。海外での投資活動やハンズオンに評価の高い East Ventures を投資家に選んでいることにも、その理由の一端が見て取れる。

これまでのヌーラボの実績を踏まえ、(他社サービスを含む)日本の SaaS を海外に持っていける、一つのトンネルを作れるのではないか。トヨタとかホンダとか、日本のプロジェクトマネージメント手法が海外に輸出され、日本のやり方がマネされるようになったように、ヌーラボを含め、いろいろな SaaS ベンチャーを海外に打ち出していけるスキがあるのではないか、と思っている。(橋本氏)

また、もともと外部からの資金調達に積極的ではなかったヌーラボが IPO を目指す理由として、

企業と事業は違っていて、ヌーラボは企業であり、その下に Backlog、Cacoo、Typetalk という3つの事業(3つのスタートアップ)がぶらさがっている感じ。思いのほか、そのスタートアップたちが成長してきた今、企業基盤をちゃんとしていかないと、スタートアップたちが事業に集中できず、内部からダメになっていくような気がした。(橋本氏)

…と語ってくれた。

ヌーラボは社内の開発者のみならず、ユーザコミュニティのダイバーシティを追求することにも注力していて、社内でも多数の外国人が勤務しているが(事実、橋本氏のアシスタントもカナダ人である)、その一環として、今回オランダのアムステルダムにも拠点を新設することを明らかにした。

日本から世界にサービスを展開するスタートアップはまだ多くないが、SaaS という国境を越えても通用しやすいバーティカルで、福岡スタートアップがめざましい成長を続けていることは頼もしい。ヌーラボの躍進が呼び水となり、地方発スタートアップのグローバル展開に拍車がかかることを願ってやまない。

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【独占】元AWS小島英揮氏が福岡ヌーラボの経営に参画ーー上場に向けた組織強化を実施

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福岡を拠点に仕事効率化ツールを提供するヌーラボは3月30日付けで、元アマゾンウェブサービスジャパンの小島英揮氏を非業務執行取締役に、アラタナCFOの井上宗寛氏を社外監査役に招聘している。本誌取材に対し同社代表取締役の橋本正徳氏が答えてくれた。 ヌーラボは仕事の生産性を高めることを目的としたサービスを展開。有料企業導入数5000社のプロジェクト管理ツールbacklogやビジネスチャットツールtype…

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写真左からヌーラボ代表取締役の橋本正徳氏と経営に参画した井上宗寛氏、小島英揮氏

福岡を拠点に仕事効率化ツールを提供するヌーラボは3月30日付けで、元アマゾンウェブサービスジャパンの小島英揮氏を非業務執行取締役に、アラタナCFOの井上宗寛氏を社外監査役に招聘している。本誌取材に対し同社代表取締役の橋本正徳氏が答えてくれた。

ヌーラボは仕事の生産性を高めることを目的としたサービスを展開。有料企業導入数5000社のプロジェクト管理ツールbacklogやビジネスチャットツールtypetalk、コラボレーションツールcacooを運営している。今回の組織強化でIPOに向けた経営管理組織の構築に取り組む。

小島氏はアドビシステムズでエンタープライズ、デベロッパーマーケティングを担当。2009年よりアマゾンウェブサービスジャパンの1人目の社員として日本のマーケティングを統括、クラウドユーザーコミュニティ「JAWS-UG」を設計した人物。

同氏がこれまでに培った外資系企業での体験やコミュニティーマーケティングなどで得た見識を経営に反映して実績の拡大を狙うとしている。

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有償利用は約10%で4500社に躍進、福岡発のプロジェクト管理ツール「Backlog」がリニューアル

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福岡を拠点にビジネス向けSaaSツールを提供するヌーラボは9月29日、プロジェクト管理ツール「Backlog」のインターフェースを大幅にリニューアルしたと発表した。インターフェースの変更は27日より順次ベータ版として提供される。ベータ期間中は元のデザインに戻すことも可能で、利用ユーザーのフィードバックを元に調整を重ねるとしている。 また、同社はBacklogの有償利用ユーザーが2006年のリリース…

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福岡を拠点にビジネス向けSaaSツールを提供するヌーラボは9月29日、プロジェクト管理ツール「Backlog」のインターフェースを大幅にリニューアルしたと発表した。インターフェースの変更は27日より順次ベータ版として提供される。ベータ期間中は元のデザインに戻すことも可能で、利用ユーザーのフィードバックを元に調整を重ねるとしている。

また、同社はBacklogの有償利用ユーザーが2006年のリリース以降、4500社に拡大していることも併せて公表した。

BacklogはSaaSタイプのプロジェクト管理サービスで、JIRAやHipChatなどと同様にサービス開発時に必要なガントチャートやソース管理、コミュニケーションを提供する。今回のリニューアルは10年近く機能改善を実施した結果、整合性がとれなくなっている箇所などが増えてきたため、現時点の仕様に基づいてインターフェースを整理・統一するのが目的。

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最終的なリリースは11月末を予定しており、それ以降は旧インターフェースは利用できなくなる。

同社代表取締役の橋本正徳氏にリニューアルの狙いについて尋ねた。

「後発サービスのCacooやTypetalkはそれなりにモダンなデザインでしたが、Backlogだけは規模も規模なので、なかなか変更できていませんでした。CacooとBacklogが同じ会社からリリースされていることを知らない人が多いので、今後は統一してヌーラボブランドとして認知度を高めていこうと考えてます」(橋本氏)。

また、同社サービス間での連携もより強化したいそうだ。

「例えば、Backlog上にCacooの図が貼ってあった場合、その図を編集するためには、これまでは、Cacooに移動して編集してBacklogに戻って・・・という煩わしさがありましたが、それを直接編集できるようにとか、Typetalkで雑談していいアイデアが生まれたときに、すぐにBacklogにタスクとして登録できたりなどの連携を考えています」(橋本氏)。

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有償利用は4500社に拡大。無償利用を合わせた全体利用数はこの10倍ほどとなる。

橋本氏によれば、現在のBacklog利用者数は無償も合わせると4万3000社に拡大しており、約10%ほどが有償で活用しているという状況なのだという。一方で海外勢含めて競合も多いのがこの界隈だ。国産であり日本語という防御線はあるものの、対抗策を考えないわけにはいかない。

「エンジニア以外の人と一緒に利用されることを想定しているのが競合との差別化ポイントですね。例えば、エンジニアと営業とデザイナーがいる混合チームでの利用など違う立場の人達も混ざって一緒にプロジェクトを進めていけるツールを目指している部分には違いがでると思います」(橋本氏)。

福岡の中小企業で終わるのか、という質問については「成長欲を抑えきらず、スタートアップ気取りでいいのでさらなる急成長を狙いたい」と語る橋本氏。大型の調達も視野にいれて一気にこのユーザーベースを更に拡大させたいと意欲を滲ませていた。

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Backlogを始め、ヌーラボのツール開発を支えるチームの面々
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チャットツール「Typetalk」有料版をリリースしたヌーラボが目指すプロジェクト管理のこれから

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プロジェクト管理ツールのBacklogやコラボレーションツールのCacooなど、仕事における効率さやコラボレーションをサポートしてきたヌーラボ。また、ヌーラボアカウントをもとにサービス間の連携やセキュリティ強化など、エンタープライズに特化したサービスを提供してきた。 そんなヌーラボが2014年2月にリリースしたサービスとしてチャットツールの「Typetalk」がある。昨今ではSlackを筆頭に、日…

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プロジェクト管理ツールのBacklogやコラボレーションツールのCacooなど、仕事における効率さやコラボレーションをサポートしてきたヌーラボ。また、ヌーラボアカウントをもとにサービス間の連携やセキュリティ強化など、エンタープライズに特化したサービスを提供してきた。

そんなヌーラボが2014年2月にリリースしたサービスとしてチャットツールの「Typetalk」がある。昨今ではSlackを筆頭に、日本ではチャットワークやサイボウズLiveなど、グルーブ間のコミュニケーションやタスク管理、ファイル共有が行えるサービスがある。

「Typetalkは、チャット上での雑談のなかから、プロジェクトに必要なコメントだけを選択し、まとめる機能がある。そのまとめを参照することで、フローで流れる情報がストックされ、開発やプロダクトのヒントとなるやりとりを漏らすこともなくなる」そう話すのは、ヌーラボの吉澤毅氏だ。Typetalkは、2009年にヌーラボに入社した吉澤氏が、当時Skypeを通じてチャットを行い、そこからBacklogを通じてプロジェクト管理をするといったワークフローを改善したいと考え、社内で立ち上げたプロジェクトから生まれたサービスだ。

これまで無料版としてリリースしていたTypetalk。ユーザ数も1.2万人ほどで、アクティブ率も20%以上と高いという。そんなTypetalkが、本日から有料プランがリリースした

有料プランによってヌーラボアカウントの組織機能を利用して管理することができるようになった。グルーブをヌーラボアカウントで一元管理することで、管理者の負担も減少する。また、セキュリティ機能など組織における利用に特化している。

「Typetalkの強みは、サービス連携の強化がある。これまでヌーラボが提供してきたCacoo for Business はすでに対応済みで、Backlog も対応していく。設計やプロジェクト管理を行うことができる」と吉澤氏は話すように、ヌーラボアカウントを通じて既存のBacklogやCacooとの連携が今後強化されていく。

これまでの無料プランではTypetalkを利用する人数やファイル制限、5つまでのサービス連携、過去1万メッセージまでの制限があったが、有料プランは利用人数に応じたストレージサイズが割り当てられ、すべての有料プランでサービス連携、メッセージの検索は無制限となる。

有料プランはTypetalkとして独立しているため、CacooやBacklogそれぞれの有料プランに加入しなければいけないが、今後はヌーラボサービス全体のパッケージプランなども予定しているという。

「Backlog、Cacoo、Typetalkという3つがヌーラボから生まれた。この3つを軸に拡充していき、今後はビデオチャットサービスを組み込んだり、外部連携を強化したりしながら、プロジェクト管理ツールとしてのきめ細やかなサービスを提供していきたい」(代表取締役橋本氏)

「働くを楽しく」するためのサービスを提供しようとしているヌーラボ。主軸となるサービスの開発強化していくためにも、資金調達も視野に現在事業を展開しているという。昨今の「新しい働き方」が提唱されている時代において、働き方を支えるための情報共有やプロジェクト管理、コミュニケーションサービスが求められる。柔軟で効率性の高い働き方を実現するためのインフラを目指すヌーラボが、着実に成長を目指しながら次なる一手に向かって展開をしようとしている。

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