家計簿アプリ「おカネレコ」を開発するスマートアイデアは20日、シリーズ A ラウンドで約1.5億円を調達したと発表した。このラウンドに参加したのは、AG キャピタル、オークファン、名称非開示の1社。スマートアイデアでは調達した資金を使って、最適な家計を実現するためのサポートの自動化を行う事業に注力するとしている。
言うまでもなく、高度な技術を実装しても、必ずしもユーザの利便性や満足度が高くなるとは限らない。simple is best は、デザインのみならず、アプリやシステムのあり方にも適用してよい発想だろう。
スマートアイデアが提供する「おカネレコ」は、まさに simple is best を地で行くアプリだ。世間に多く出回る家計簿アプリが、レシートの自動読み取りや他のオンラインシステムとの連携を強化するのを尻目に、「おカネレコ」は品目と金額の簡単な入力のみに特化してきた。ローンチから3年弱を経て、今月「おカネレコ」は Android 版 と iOS 版をあわせて、300万ダウンロードを達成した。
このアプローチが正しかったのは、ユーザからのフィードバックに現れている。iOS と Android 向けにリリースされているアプリの MAU は80万人で DAU は 15万人、つまり4人に1人は継続的に「おカネレコ」を使っていることになる。昨年スマートアイデアが行ったユーザ・アンケートによれば、ユーザ満足度が96%に達しているのだそうだ。