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上海のPimax(小派科技)、わずか3万円で手に入る4Kのパソコン対応VRヘッドセットを開発

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バーチャルリアリティーのヘッドセットを購入する際にはジレンマがある。低価格のスマホ対応 VR ヘッドセットはお手頃だが、得られる体験はパソコン対応のヘッドセットには及ばない。しかし PC 対応は一般消費者にとってはまだ高すぎる。そこで上海を拠点とする Pimax(小派科技) はこのジレンマの解決を目指して、パソコン対応 VR ヘッドセット Pimax 4K を開発した。価格は1,999人民元(29…

Image Credit: TechNode, Pimax
Image Credit: Pimax

バーチャルリアリティーのヘッドセットを購入する際にはジレンマがある。低価格のスマホ対応 VR ヘッドセットはお手頃だが、得られる体験はパソコン対応のヘッドセットには及ばない。しかし PC 対応は一般消費者にとってはまだ高すぎる。そこで上海を拠点とする Pimax(小派科技) はこのジレンマの解決を目指して、パソコン対応 VR ヘッドセット Pimax 4K を開発した。価格は1,999人民元(299米ドル)だ。

中国で急成長している VR アーケードのおかげでユーザがパソコン対応の VR を低価格で体験できるようになったが、この市場全体を支配しているのは HTC Vive だ。

Pimax の共同設立者 Veni Tang 氏は TechNode(動点科技)に対しこう語った。

当社がターゲットとしているのは、得られる体験と比較して HTC Vive はあまりにも高価だと考えている VR の専門家やゲームプレイヤーです。ぜひ当社の製品を試してみてください。当社では高収益を目指すのではなく、多くの人に製品を楽しんでいただきたいのです。

同社は以前、VR ヘッドセットを病院向けに製造していたことがある。日本企業(社名非公表)から LTPS LCD ディスプレイを調達してできた Pimaxの4K ディスプレイは幅5.7インチ、PPI は806だ。

4K ハードウェアと4K ソフトウェアを調達企業の4K ディスプレイとシームレスに統合できました。Pimax 4K の MTPレイテンシー(ユーザの動作をディスプレイに反映するまでの時間)は非常に短いので、 ユーザが VR ヘッドセットを装着している間に方向感覚を失ったり乗り物酔いのようになったりすることはまずないでしょう。(Tang 氏)

VR 業界では、VR ヘッドセットの選択肢は現在のところ Oculus Rift、HTC Vive、Sony PlayStation VR の大手3社に限定されている。

問題は、Pimax がいかにして1,999人民元にまで価格を引き下げたかということだ。

素材が全体の費用に影響しますので、まずは手頃な値段の素材を使いました。デザイン関係予算を削減し、サプライチェーンを最大限に活用して費用を下げたのです。口コミを大切にし、プッシュ型マーケティングは一切行いませんでした。これで販売チャネル費用を削減できました。(Tang 氏)

マーケティング費用を削減するため、Pimax は1,699人民元の価格で Pimax 4K ヘッドセットのクラウドファンディングキャンペーンを JD.com にてローンチした。このキャンペーンは50万人民元(7万5,000米ドル)の目標を突破し、6月に総額204万2,859人民元(30万6,000米ドル)を調達した。その翌月、シリーズ A ラウンドで数千万元(数百万米ドル)を Ivy Capital から調達した。

Ivy Capital は中国では手堅いベンチャーキャピタルです。設立者はテクノロジーに対する造詣が深く、当社の技術が持つ強みを評価してくれています。
次世代 Pimax 4K の機能は高解像度、広い視野(FOV)、軽量、ユーザとのさらなるインタラクションが特長です。当社ではもっと多くの人が利用できるような、一般消費者向けのブランドとなるのが目標です。(Tang 氏)

A user tries out Pimax 4K VR headset.
Pimax 4K VRヘッドセットを試用するユーザ.Image Credit: TechNode

中国では VR が冬の時代?

VR 投資の低迷、そして製作される VR コンテンツの品質が不十分なため VR に冬の時代がやって来たと言う人もいる。市場調査会社 CBI が発表した VR レポートによると、世界の VR 投資案件数は2015年第4四半期に37件のピークに達した後、今年に入って2四半期連続で減少し、2016年第2四半期は23件まで落ち込んでいる。

Tang 氏はこう語った。

かつて VR への投資は非常に盛んでしたが今ではだいぶ落ち着きつつあります。投資家は慎重になっており、極上案件を求めています。この冬の時代を生き残り、他社より優れた製品を送り出すには資金が必要です。この時期、VR は資金調達をしようとするよりも、ユーザに集中すべきなのです。

【via Technode】 @technodechina

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