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自動運転トラックのPlus:年間700億ドルの物流・配送コスト削減効果を期待(2/2)

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(前回からのつづき)2019年12月、PlusはLand O’Lakesと共に米国を横断する商業貨物輸送を完了した。自動運転システムは、車両試験設備と試験場のある交通研究センターを介した独自の試験も実施している。 「トラックの事故とトラックの運転手不足の深刻化は、私たちの経済や日常生活に影響を与えています。Plusのメンバーは全員、自動運転トラックを開発することで世界をより安全で環境に優しいものに…

(前回からのつづき)2019年12月、PlusはLand O’Lakesと共に米国を横断する商業貨物輸送を完了した。自動運転システムは、車両試験設備と試験場のある交通研究センターを介した独自の試験も実施している。

「トラックの事故とトラックの運転手不足の深刻化は、私たちの経済や日常生活に影響を与えています。Plusのメンバーは全員、自動運転トラックを開発することで世界をより安全で環境に優しいものにし、より効率的な燃料消費によって運用コストを削減できるようにしたいと常に考えています」とLiuは声明の中で述べ、今後数年のうちに米国、中国、ヨーロッパへ同社の自動システムを搭載した”数万台”のトラックの展開を検討しているとこう付け加えた。 「追加の資金提供と投資家からの継続的なサポートを受け、商業化の取り組みをさらに拡大し、より多くの国で自動運転トラックのサービスを提供できるようにします」。

米国で貨物として輸送される配送物の価値は、2013年には1日あたり約500億ドルと推定された。自動運転トラック市場(2019年に総額542億3000万ドルとされた後、世界で6,700台に到達したと予想されている)は、生産性を30%向上させながら、物流・配送業界のコストを年間700億ドル削減する。約束されたコスト削減に加え、トラックによる輸送自動化の成長は、ドライバー不足の問題解決も促進する。 2018年、米国トラック協会は睡眠時無呼吸症候群に対する米国運輸局によるスクリーニングの提案を取り合わなかった上で、米国の運転手不足を解消するためにはさらに5万人以上のトラック運転手が必要であると推定している。

Plusは、2018年に中国政府から許可を取得し、北京の公道でBaiduのApolloプラットフォームを搭載した自動運転車をテストできるようになったダイムラーとの競争を繰り広げている。また、スタートアップのOptimus Rideは、ブルックリンで小型の自動運転シャトルカーを展開している。 2018年11月、米国の25を超える都市で実走行距離2,000万マイル以上を記録し、数十億マイルのシミュレーションを行ったWaymoは、カリフォルニア州車両管理局(DMV)から自動運転車のテスト許可を取得した最初の企業となった。その他の競合他社には、Tesla、Aptiv、May Mobility、Cruise、Aurora、Argo AI、Pronto.ai、Pony.ai(今週1億ドルを調達)、Nuroなどがある。

Sequoia、Lightspeed、GSR Ventures、CGC、Mayfield、中国の自動車メーカーSAIC、およびトラック輸送プラットフォームでPlusの顧客であるFull Truck AllianceもPlusの最新の資金調達ラウンドに参加した。これにより同社の資金調達総額は4億ドル近くとなる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

自動運転トラックのPlus:2021年の大量生産を目指し2億ドルを調達(1/2)

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自動運転トラック技術を開発するスタートアップPlusは本日(訳注:2月10日)、新規投資家のGuotai Junan、Hedosophia、Wanxiangが主導する2億ドルのシリーズBラウンドを終了したことを発表した。調達した資金は自動運転トラックによる輸送システムの商業化とそのシステムの展開を推進するために使用される。2021年の大量生産を開始するにあたり、販売やエンジニアリング、自動運転トラ…

自動運転トラック技術を開発するスタートアップPlusは本日(訳注:2月10日)、新規投資家のGuotai Junan、Hedosophia、Wanxiangが主導する2億ドルのシリーズBラウンドを終了したことを発表した。調達した資金は自動運転トラックによる輸送システムの商業化とそのシステムの展開を推進するために使用される。2021年の大量生産を開始するにあたり、販売やエンジニアリング、自動運転トラックの全車両をサポートするネットワークの開発を行い、日々の運用に使用されるプラットフォームへ統合するとPlusは述べている。また、米国や中国での展開を広げ、欧州をはじめ中国以外のアジアへの進出も行っていく。

一部の専門家は、今回の新型コロナウィルスの流行による影響で自動運転車によるデリバリーの普及は早まるとみている。自動運転の車やバン、トラックは、ドライバーとの接触を制限することで感染拡大のリスクを最小限に抑えることは間違いない。この傾向はウィルスの流行で急増する短距離配送では特に顕著で、米国労働統計局によれば、7月から8月にかけて短距離トラック輸送の生産者物価指数は20.4%上昇した。これは倉庫や配送センターからeコマースのフルフィルメントセンター、店舗などへの短距離配送需要の増加によるものである可能性が高い。

カリフォルニア州クパチーノに拠点を置くPlusは、スタンフォード大学の博士課程の学生であるHao Zheng、David Liu、Shawn Kerrigan、Tim Dalyが2016年に共同設立した企業で、自動車メーカー、チップメーカー、運送会社と提携して半自律型トラックの開発を目指している。その技術はレーダー、LiDARセンサー、カメラを組み合わせ、周囲を360度「見る」ことを可能にし、この融合型知覚システムにより、Plusの技術を搭載した無人トラックは数百メートル先の車両を追跡することもできるようになる。

Plusによれば、地面の物体や道路構造の検出や分析といったタスクを実行し、トラックや周囲の車両の動作を予測するため、多数のAIモデルをトレーニングし展開しているという。オドメトリ(自己位置推定)のような補完的なモデルとメカニズムは機能的な冗長性を提供し、表面上スムーズなモード間の移行を担保する。

「私たちのモデルは、米国の14州と中国の7省から収集された雨、雪、砂嵐、霧などの環境条件の異なるデータを元にした多様なデータセットを用いてトレーニングしました。データの増強は、ヒューリスティック、シミュレーション、および敵対的生成ネットワーク(GAN)の組み合わせを使用して行われ、潜在的なバイアスを軽減して新たな状況をモデルが一般化できるようにしました」とLiu氏はメールでVentureBeatに語った。

「たとえば、データの一部が収集されていなかった場合でも、GANを使用して新しい種類の道路の形状やテクスチャのリアルな画像を作成できます。イベントのマイニングは、時間的な相関や他のセンサーとの相互相関によって新しい情報を含む興味深いデータセグメントを自動的に識別するのに使用されます。興味深いデータの例には、検出されるべきはずが検出されなかったオブジェクトといったものがあります。新しいバージョンのモデルのトレーニングが始まると、この新しい情報のクラスは適切に組み込まれ、モデルの能力は発展し続けていきます」。

2017年3月、米国と中国のオフィスに約200人の従業員を擁するPlusは、カリフォルニア州の自動運転車テストライセンスを取得した最初のドライバーレストラック会社の1つとなった。この許諾によってメーカーは運転席に人間が座った状態で自動運転車のテストを行うことが可能になる。同社によれば、既に世界最大のロジスティクスプロバイダーのいくつかと提携し、さらにそのうちのいくつかは2021年の大量生産に先立ち大型トラックメーカーのFAWに自動運転用のプラットフォームを事前注文している。(既に1万台を超える事前注文があるとのことだ)

次回につづく

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】