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シンガポール発の高級品マーケットプレイス「Reebonz」、まもなくNASDAQに上場へ

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Draper Oakwood Technology Acquisition(DOTA)の株主は、シンガポールを本拠とする高級品のオンラインマーケットプレイス「Reebonz」との事業統合に関する提案を承認した。 2009年に設立された Reebonz はシンガポールにおける高級品の e コマース企業としてはパイオニア的存在で、2017年は1億1,000万米ドルの収入をあげた。 逆さ合併の実施が発表…

シンガポールの Reebonz ビル
Photo credit: Reebonz

Draper Oakwood Technology Acquisition(DOTA)の株主は、シンガポールを本拠とする高級品のオンラインマーケットプレイス「Reebonz」との事業統合に関する提案を承認した。

2009年に設立された Reebonz はシンガポールにおける高級品の e コマース企業としてはパイオニア的存在で、2017年は1億1,000万米ドルの収入をあげた。

逆さ合併の実施が発表されたのは9月で、両社は同時に、ケイマン諸島に新たに設立された特例会社 Reebonz Holding Limited の完全子会社になるという提案がなされた。Reebonz の共同設立者である Samuel Lim 氏が新会社の会長兼 CEO になる予定だ。

逆さ合併とは、非公開企業が上場を果たす手法の1つで、一般的な新規株式公開(IPO)と比べて構造がシンプルで費用もかからないとされている。今回の動きは、Reebonz が上場への関心を表明してから2年後の2018年内に NASDAQ に上場するという計画の一環である。

同社は2016年、IPO の手続きを踏まないという決定を下した。当時の会社声明では「予想できない市場のボラティリティ」をその理由に挙げた。Reebonz は IPO を成長に向けた資金確保のためのイベントとして計画したが、資本が不足しているという制約があった。

同社は銘柄コードRBZで NASDAQ 市場に普通株とワラント債を上場するよう申請した。申請が許可されたか否かについては発表されていない。旧 Reebonz の株主に対しては、1,730万株超の普通株も発行された。

DOTAはその後、アメリカ証券取引委員会(SEC)に NASDAQ 市場での上場廃止を申請した

同社会長の Rod Perry 氏は、「オンラインの高級品小売市場は、数十億米ドル規模の企業が台頭する中で急速に拡大している」と話している。

Reebonz の保有在庫数は50万超、登録ユーザ数は550万人以上にのぼる。2017年の総取引額(GMV)は2億5,500万米ドル、純利益は1億1,000万米ドルだった。

しかし、収入やGMVに関して言えばピークを超えており、2016年以降では減少が続いている。

Reebonz によると、2016年のイギリスでの EU 離脱選挙によって世界の e コマース取引が断絶してしまい、それが同社の資金制約につながった。そのためマーケティングの予算が頭打ちとなり、GMV と収入に影響したという。同社は欧州では操業していないものの、この地を拠点としているセラーは多くいる。

Reebonz の総取引額と純利益の推移
Photo credit: Reebonz & DOTA

まだ収益性は改善していないものの、調整後 EBITDA マージンは着実に改善してきた。他方、2018年の純利益見通しは、穏当な1億200万米ドルに設定されている。

Reebonz は2019年に採算を好転させたいとしており、2019年に1億4,500万米ドルの純利益、3億900万米ドルの GMV 達成を目指している。合併によって得られる資金を、主にマーケティングに支出する計画だ。

事業成長のチャート
Photo credit: Reebonz & DOTA
Reebonz の財務諸表
Photo credit: Reebonz & DOTA

Tech in Asia では、本件について DOTA と Reebonz の両社に問い合わせをした。回答が得られ次第、情報をアップデートしていく。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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楽天のアジア地域における投資計画についての考察

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近年、アジア地域では3RといわれるRocket Internet、Reebonz、楽天の3社の活動が盛んで、eコマースが伸びてきている。 Rocket InternetとReebonzは巨額の資金で脚光を浴びているが、収益47億米ドルを誇る日本のeコマース大手の楽天は、台湾やタイ、インドネシア、マレーシアを拠点とするスタートアップに1000万米ドルの投資をすると発表した。 Rocket Inter…

近年、アジア地域では3RといわれるRocket Internet、Reebonz、楽天の3社の活動が盛んで、eコマースが伸びてきている。

Rocket InternetとReebonzは巨額の資金で脚光を浴びているが、収益47億米ドルを誇る日本のeコマース大手の楽天は、台湾やタイ、インドネシア、マレーシアを拠点とするスタートアップに1000万米ドルの投資をすると発表した。

Rocket InternetとReebonzは地元のスタートアップの間でそれなりに知られている企業であるが、楽天は少なくとも日本以外では、これから存在感を増そうという段階だ。

楽天の地域計画をもっと理解するため、同社アジア担当CEOである島田亨(Thomas)氏とRakuten Venturesの業務執行社員であるAnh Sae Min氏の2人のシニアエグゼキュティブに話を聞いた。

SGE:楽天は2年後どうなっているでしょう?

Toru-Shimada

Thomas氏:楽天は、同じ考えを持つ企業に楽天グループに参加していただき、分野や規模、地理的に拡大することによって世界規模の展開を加速的に行なっていきます。

当社は、本業の成長を通じた場合よりも今まで以上に早い展開をしていくことにご協力いただけるパートナーや投資家を求めています。また、電子書籍などの高成長分野に、リソースの配分や積極的な投資を戦略的に行っていくことによって、中長期的な収入の機会を設けていく予定です。

例えば、楽天はKoboを電子書籍のエキスパートとして迎え入れました。また、Wuaki.tvはコンテンツプロバイダーとつながりがあること、ADSは自動倉庫の技術に優れていること、Buy.comPriceMinisterPlay.comなどの企業は多数の上顧客を持っていることなどを評価して招き入れました。

当社はこれからも同じような展開をしていきたいと考えています。当社の短期的目標は、当社特有のB2B2C取引による「仮想ショッピングセンター」のモデルに「おもてなし」という日本の文化に根差した高いサービス精神を加えることにより、私たちが今までに成し遂げてきたことを世界で再現し、より多くの国で展開していくことです。

Rakuten Asiaは楽天の世界展開において、さらに重要かつ大きな役割を担うことになるでしょう。

当社はアジア地域にさらに投資をすることを5年前に決定しました。アジア地域への最初の投資として、2008年、台湾に参入しました。続いて翌年タイへ、2011年にはインドネシア、2012年にはマレーシアに参入しました。これまでの成功と現在の市場のチャンスを生かして楽天は今後数年間、さらにアジアに集中して投資を増やしていくことによって地域内のビジネスの成長を加速させていきます。

当社は、アジアのインターネット分野の進化のスピードに後れを取らないよう、さらに競争力を高めることによって、世界一のインターネットサービス企業になるという目標を達成したいと考えています。

スタートアップは楽天のビジネス戦略をどのように活用したらよいでしょうか?

Thomas氏:インターネットが世界的に広がり、社会基盤が世界的に変化しているのを考えると、インターネットは引き続き世界の経済成長のけん引役になります。eコマース市場はスマートフォンやタブレットのユーザの増加とそれに伴う生活スタイルの変化に後押しされて、ますます成長するでしょう。

シンガポールだけで見ると、2012年に新たに起業された会社は5万6778社に上り(Singapore Department of Statistics調べ)、その数は年々増加しています。

良いプロダクトを扱うスタートアップも中にはありますが、そういったスタートアップでもアジア全体や日本での流通、マーケティングに問題を抱えていることもあります。楽天はそういったスタートアップを支援するのに最適です。それは、何百万件にも及ぶお客様とのオンライン取引の経験を共有できるからです。

アジア太平洋地域のスタートアップの環境は今後どうなっていくのでしょうか?

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Sae Min氏:市場の動きが速いことを考えれば、5年後にアジアでスタートアップの環境がどうなっているか、2年後でさえも予想するのが大変難しいです。楽天が重要だと考えているのは、東南アジアを拠点とした高度な技術を持った数々のスタートアップが出てきていることです。

韓国、日本、香港などのより発展した市場を見ると、多くの優秀な起業家たちが、決済やコンテンツ消費・作成の分野で既存の確立された企業や業界に彼らのプロダクトで変革を与えていくことと思います。

例えば韓国では、スマートフォン経由での金融取引に関してサイバーセキュリティの問題がますます重要になっており、プロダクトとサービスのアイデア両方において多くのイノベーションが促進されています。

香港では違った観点からセキュリティ市場を目指しているスタートアップが見受けられます。消費者やユーザのシステムに対する捉え方を根本的に変えるために、様々なインタラクションの方法や価格帯を適用しています。

アジアはこれまでずっと欧米の経済を圧倒してきましたが、今後何年にもわたって圧倒し続け、世界で最も急成長している地域の1つになっていくでしょう。

現在アジアには多くのチャンスがあり、投資するには間違いなく最適な時期です。今こそ起業家や投資家たちをワクワクさせる時代なのです。

どの分野に1000万米ドルの資金を投資されますか?

Sae Min氏:楽天は、当社の考えに同調していただける企業にファミリー企業としてご参加いただきたいと常日頃から考えています。つまり、1000万米ドルの資金は当社の考えに同調していただけるアジアのスタートアップに投入される予定です。そして楽天の強力なeコマースエコシステムにご参加いただき、シナジー効果を生み出していきます。

当社では、優れたチームや優れた技術、優れたリーダーを求めています。情熱を持ち、現状を変えていくという意欲がある人が必要です。また、競争力のある技術を多く持ち現在のビジネス基盤にその技術を柔軟に適応させることのできる企業を求めています。

投資の規模にはこだわりませんし、多くの投資家と一緒に仕事をしたいと思っています。多様性は大歓迎です。個人的には決済インフラや金融サービスの変革、コンテンツ消費・作成プラットフォームなどの縦型サービスに興味があります。

投資自体は始めてからわずか2か月余りでしかありませんので、アジア市場で楽天独自の方法で投資をしていけるよう最大限努力していきます。

【via SGE.io】 @SGEio

【原文】

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