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モバイルアプリ分析ツールのRepro、ユーザごとにカスタマイズしたメッセージ機能を実装し、アプリ定着率やコンバージョン率をグロースハックする

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モバイルアプリ向けのアナリティクスツール「Repro(リプロ)」を提供しているRepro社は、ファネル分析やリテンション分析を通じターゲティングしたユーザに対して、カスタマイズしたメッセージを送信できるプッシュ通知とアプリ内メッセージ機能をリリースしたと発表した。 Reproは、発話データやインカメラによる撮影を行い、モバイルアプリの自然なユーザ行動をもとに、ユーザのリテンションレートやUI改善な…

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モバイルアプリ向けのアナリティクスツール「Repro(リプロ)」を提供しているRepro社は、ファネル分析やリテンション分析を通じターゲティングしたユーザに対して、カスタマイズしたメッセージを送信できるプッシュ通知とアプリ内メッセージ機能をリリースしたと発表した。

Reproにて、ファネル分析を行いターゲティングを設定。
Reproにて、ファネル分析を行いターゲティングを設定。

Reproは、発話データやインカメラによる撮影を行い、モバイルアプリの自然なユーザ行動をもとに、ユーザのリテンションレートやUI改善などのアプリ開発を支援するSDKを提供している。SDKをインストールしたアプリをユーザが操作すると、画面操作、画面遷移、操作しているときの表情などの情報を取得。蓄積したデータは、クリック率や滞在時間、離脱した箇所などの定量分析だけでなく、動画をもとにした定性分析をもとに、アプリ開発のグロースハックを支援する。

今回のアップデートによって追加されたプッシュ通知やアプリ内メッセージは、離脱や特定の行動を行ったユーザそれぞれにカスタマイズした内容をもとに、プッシュ通知やアプリ内メッセージを送信することができる。これによって、これまでのアナリティクス機能だけでなく、マーケティング機能を通じユーザの定着率やコンバージョン率を向上させる。

リテンション分析でユーザターゲティングする管理画面。
リテンション分析でユーザターゲティングする管理画面。

「アプリのユーザ増加や収益拡大のために、新規ユーザ獲得に取り組むだけでなく、既存ユーザをいかにアプリに定着させるかや、商品購入やアプリ内課金などコンバージョンのつなげるための問題把握と課題に応じて適した施策を行うことが必要です。そこで、既存のアナリティクスツールにはないツールとして、今回のプッシュ通知機能とアプリ内メッセージを実装しました。これによって、アプリの問題把握だけでなく改善のための効果的なメッセージを作成・配信する業務を一連のなかで行うことができます」(Repro社代表取締役の平田祐介氏)

プッシュ通知を受け取ったユーザは、アプリの定着率が上がると言われている。同時に、ユーザに合わせてメッセージをカスタマイズすることも重要だ。従来ののべつ幕なしなメッセージではなく、自分に合った限定的な内容のメッセージや特典をもとに、アプリ定着を高めるための施策が求められる。

アプリ内メッセージ機能の管理画面。ターゲティングしたユーザに対して、メッセージや画像やキャンペーンURL、配信期間を設定することができる。
アプリ内メッセージ機能の管理画面。ターゲティングしたユーザに対して、メッセージや画像やキャンペーンURL、配信期間を設定することができる。

Reproにあるアプリ内メッセージは、アプリを立ちあげた時に表示されるメッセージだ。これまでのファネル分析やリテンション分析を通じて特定の離脱や行動が見られたユーザに対して、配信期間内に立ちあげたユーザに向けてメッセージや画像やキャンペーンURLなどを送付することができる。

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THE BRIDGE Mixer Tokyoピッチコンテストで優勝したReproと、プレゼンを行った平田氏(右)

平田氏は、すでに、いくつかの企業に試験的に導入したなかで、プッシュ通知やアプリ内メッセージの利用においていくつかのパターンがあることがわかったという。

1つ目が、クーポンやポイント付与などの特典サービスだ。2つ目は、アプリのレビューページへの誘導だ。Reproを通じて毎日アプリを利用しているユーザに対してアプリ内メッセージを通じて画像とレビューへの誘導を行うことで、効果的に高いレビューを書いてもらうことができる。3つ目が、アンケートページへの誘導だ。Reproのアナリティクスにおいて動画を見ても離脱の理由がわからないユーザに対して、設問形式で問い合わせを行いながら、仮説をもとに改善案を見出すことができる。回答後に、クーポンやポイントを提供することで、ユーザのアプリ定着もつながる。

「Reproのアナリティクスで改善案を具体化し、さらに、ユーザに向けてターゲティングした施策を打つ。グロースハックとマーケティングを両立させたサービスを通じて、さまざまアプリを効果的に改善させることが可能になっています」(平田氏)

7月にTHE BRIDGEが開催したTHE BRIDGE Mixer Tokyoのピッチにも登壇したReproは、その完成度とアナリティクスの精度でグランプリを獲得。グランプリ獲得後にも多くの問い合わせがきたとのことで、すでに、アプリの導入数は8月時点で800件を超えるアプリに導入されているという。

「本格的な海外進出はこれからですが、すでに数%以上が海外のクライアントです。年明けには海外向けにテストマーケを行い、春先には本格的に進出する準備をしています」(平田氏)

すでにサービスは他言語化対応しており、年内や年明けには、新たな資金調達に向けて動き出したいとし、それをもって海外展開を本格化していくという。競合であるmixpanelを超え、世界一のグロースハックツールを目指すと語る平田氏。国内の市場を足がかりに、早々にアメリカや欧米を視野にいれている。

モバイルアプリ向けのユーザ行動解析ツール「Repro」、DGインキュベーションらから総額1億円の資金調達を実施

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モバイルアプリ向けのアナリティクスツール「Repro(リプロ)」を提供している Repro社は、4月22日にDGインキュベーション、ブレインパット、SHIFTらに対して総額1億円の第三者割当増資を実施したと発表した。 Reproは、モバイルアプリのユーザ行動をもとに、ユーザのリテンションレートやUI改善などのアプリ開発を支援するSDKを提供している。SDKをインストールしたアプリをユーザが操…

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モバイルアプリ向けのアナリティクスツール「Repro(リプロ)」を提供している Repro社は、4月22日にDGインキュベーション、ブレインパット、SHIFTらに対して総額1億円の第三者割当増資を実施したと発表した。

Reproは、モバイルアプリのユーザ行動をもとに、ユーザのリテンションレートやUI改善などのアプリ開発を支援するSDKを提供している。SDKをインストールしたアプリをユーザが操作すると、画面操作、画面遷移、操作しているときの表情などの情報を取得。

アプリは、ウェブと違い一度リリースするとリアルタイムに改修することが難しい。そのため、リリース前にどれだけ念入りに改善を行うかが重要だ。そのため、最近ではユーザテストやユーザヒアリングなどをもとにUXデザインに力をいれるスタートアップや企業も多い。

しかし、ユーザテストを行うためのグループテストなどでは、普段の自然な様子とは違った状況になりやすい。直接の行動観察やユーザインタビューも、対面でのやりとりやインタビューという特殊な環境において、交わされる内容などもそのユーザの言動と違った者が起こることもある。そこで、Reproは発話データやインカメラによる撮影を行い、自然なユーザの様子を記録することができる。また、ユーザのスワイプ状況やどこでクリックしたか、といった様子の記録を蓄積するため、どこでユーザが離脱したかが把握できる。テストユーザは、会議室などではなく、自宅など自然な状態でアプリを利用することができる。

これにより、従来のクラッシュ検知などのツールと違い、アプリを立ち上げてから落ちるまでの動画をもとに、クラッシュを再現し、事実ベースで開発にフィールドバックを行うことができ、デバックの効率化を図ることができる。蓄積したデータは、クリック率や滞在時間、離脱した箇所などの定量分析だけでなく、動画をもとにした定性分析をもとに、アプリ改善を支援する。もちろん、プライバシー保護も担保している。アプリ内のテキスト入力ではテキスト入力欄を検知して画像処理を行うなどの対策もしている。他にも、テスト開始前、後にユーザに対するアンケート項目などを設置も可能だ。

「Reproを導入してもらった人たちから寄せられた多くの声が、ユーザの生の行動を知ることで、これまでの定量データだけでは見えなかったユーザの行動を知ることができます。その多くが、みなさん落胆してしまいますけどね(笑)。というのも、多くのユーザが数秒でアプリから離脱する様子を、動画という定性データによって知ることで、本当の現実を直視することができます。その現実にきちんと向き合いことから、アプリ改善はスタートすると考えていますし、導入によってほとんどの方々が具体的な改善方法を見出しています」(同社代表取締役の平田祐介氏)

他にも、管理画面ではファネル分析やリテンション分析などの従来のアナリティクス機能に加え、実際のユーザのアプリ内での行動をリアルタイムに動画で分析。これまでの定量データでは、数字上のユーザの行動をもとに分析するしかなかったが、どこで、どう、ユーザが離脱したか、どこでつまずいたかを、Reproの管理画面では、ユーザのリテンションやコンバージョンの様子を、動画をもとにより具体的な行動を知ることができる。

「ユーザの生の行動というのは、アプリ改善のヒントの塊です。そうした、生きた情報を、アプリに反映して、ユーザの真の行動を理解してほしい。分析を丁寧にすれば、サービスを成長させるマジックナンバーを見出すことができます。例えばそれは、Facebookの友達の数はある一定上のしきい値を超えたらアクティブになる、とか、Twitterで何人以上フォローすればアクティブになる、とか、Pocketでは何個以上Pocketで保存すればアクティブになるか、などのそれです。あらゆるサービスの成長やユーザアクティブ率を高めるマジックナンバーが存在し、それを見出すことができれば、KPIとして設置することができます。データを分析し、相関関係を見出す。そのために、定量データと定性データの両方を通じて、よりユーザのナマの声や行動に近い観察を行うことができるのです」

Reproは、KDDI∞Laboの6期生として参加。デモデイ後から現在までの約8ヶ月間の間、ベータ版を提供し、すでにmixiや楽天などの企業に導入されており、400以上ものECアプリやニュースアプリなどさまざまなジャンルのアプリで利用されている。

Reproは、今回のリリースをもとにベータ版から正式版の提供を開始。無料版、月額12000円のスタートアップ向けプラン、月額6万円のベーシックプラン、月額12万円のグロースプラン、月額36万円のビジネスプランなどを用意している。料金によって、保存される動画やユーザデータ量に違いがある。

また、資金調達をきっかけに開発人材の拡充などを行い、2016年には米国を中心とした海外展開に向けた事業展開を行っていく。

「海外では、MIXPanelやLookbackといった解析サービスがあるが、ReproはすでにSDK容量やCPU使用率、メモリ使用率などにおいてハイパフォーマンスを築いています。プロダクトとしてはすでに世界でも誰にも負けないものにまで開発を進めてきました。今回の調達を機に、海外展開への足場を固めていきます」

Repro代表取締役社長の平田祐介氏
Repro代表取締役社長の平田祐介氏