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東南アジアのライブイベントで、キャッシュレス化を狙ったリストバンド不要のアプリ「iGo」

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2週間前(9月10・11日)シンガポールで初めて開催された有名なエレクトロニックダンスミュージックイベント「Ultra」がマスコミで酷評された。参加者は食べ物や飲み物を購入するのに1時間も並ばなくてはいけなかったという。ライブイベントの多くはいつもこのような問題に悩まされており、ロジスティック面でいくら計画を練ろうとも、問題を完全に回避するには困難な状況にある。 アメリカなどではイベント主催者はイ…

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Image Credit: iGo

2週間前(9月10・11日)シンガポールで初めて開催された有名なエレクトロニックダンスミュージックイベント「Ultra」がマスコミで酷評された。参加者は食べ物や飲み物を購入するのに1時間も並ばなくてはいけなかったという。ライブイベントの多くはいつもこのような問題に悩まされており、ロジスティック面でいくら計画を練ろうとも、問題を完全に回避するには困難な状況にある。

アメリカなどではイベント主催者はイベントの円滑化を図るためにハイテクを活用する傾向にある。参加者に RFID ブレスレットを提供し、クレジットカードやデビットカードのアカウントをデバイスに同期させて金額をトップアップすることでキャッシュレスで物を購入できるようにする場合もあれば、最近ビヨンセから投資を受けた Sidestep のように販売ブースの行列をなくすために QR コードを使う場合もある。

東南アジアでは、シンガポールを拠点とするスタートアップ Pouch がこのような利便性をイベント参加者に提供している。同社は最近、RFID を活用したチケットサービスをフィリピンで行われた Geek on a Beach や Michael Learns To Rock のコンサートといったイベントと統合させている。

しかし、リストバンドは注意が必要だ。参加者が金額をトップアップし過ぎた場合はどうなるのか?リストバンドの差額や残額はどうなるのだろう?

たいていの場合、リストバンドは使い捨てである。参加者は返金を求めて列に並ぶか、残額を諦めてリストバンドを捨てることになる。

ヨーロッパの e ペイメントソリューション企業 Sandpiper Digital Payments AG のアジア太平洋地域部門は、RFID の代わりにアプリ技術を活用することでこの問題の解決を図っている。

同社はイベントを見つけたりチケットを発行したりするアプリ iGo を開発した。Sandpiper Digital Payments Asia(SDPA)の取締役 James Kane 氏は次のように語る。

このアプリは長年に渡り「イグジットの障壁」となっているものを取り除き、ユーザをさらなるプロモーションにつなぎ留めておく役目を果たします。また、エコシステムにおける上得意のデータベースを築くことができ、新規顧客の獲得に必要なコストも大幅に削減できます。

例えば、同アプリを利用すればイベント参加者は指定のアフターパーティーでクレジットを利用し、特別価格で飲食することができる。

iGo はオンサイトのキャッシュレスソリューション以外に、イベント主催者側にもチケット発行の全面的ソリューションを提供している。つまり、iGo はイベントの開催前から終了後におよぶまで、イベントに関わるペイメントソリューションを1つのプラットフォーム上ですべて提供できるのだ。

これまでに、シンガポールグランプリの期間中に行われた2つのライフスタイルイベントや、スタートアップイベント Slush Singapore が同アプリを採用している。近い将来、シンガポールやマレーシア、タイで参加者がこの新技術を体験できるイベントはますます増加するだろう。

Sandpiper Asia チームは実は、シンガポールを拠点とするライブイベント用 RFID チケット発行およびデジタルペイメントのソリューションプロバイダー、GoGORILLA から買収・人材獲得されている。

同社は、Road To Ultra Singapore、Road To Ultra BKK、SingJazz、Singapore Yacht Show、Savour Food Festival、Future Music Festival、NYE countdown at the Float、Illumi Nation Music festival、Rainforest Music Festival、Creatory など、数多くの大規模イベントをホワイトラベルとして後押ししてきた。

そのため高すぎるビールやホットドッグ、バンド関連商品を買うのも、スマートフォンがしっかりと充電されている限り、今後はもっと楽になるだろう。

それから、GoGORILLA が Road to Ultra Singapore と Road To Ultra BKK にサービスを提供したのに、なぜ今年の Ultra Singapore では同アプリが採用されなかったのか不思議に思っている読者もいるかもしれないが、答えは簡単だ。単に Ultra Singapore の主催者側が Sandpiper を使わないことに決めたまでのことだ。

いつも言えることだが、後悔先に立たず、である。

【via e27】 @E27co

【原文】