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インドネシアの青果流通をディスラプトする「Segari」、Beenextやセゾンキャピタルなどからシード調達

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インドネシアでは、農家と消費者の間に複数のレイヤーが存在することが、農業界が抱える大きな問題の一つとなっている。その結果、農家は自分の生産物に適価を得ることができず、中間業者に大きな利益を取られて、泣く泣く売らざるを得ないのだ。新型コロナウイルス感染拡大の最中に生まれたスタートアップ Segari は、テクノロジーを使ってこの問題を解決しようとしており、すでに東南アジアのトップ VC の注目を集め…

Image credit: Segari

インドネシアでは、農家と消費者の間に複数のレイヤーが存在することが、農業界が抱える大きな問題の一つとなっている。その結果、農家は自分の生産物に適価を得ることができず、中間業者に大きな利益を取られて、泣く泣く売らざるを得ないのだ。新型コロナウイルス感染拡大の最中に生まれたスタートアップ Segari は、テクノロジーを使ってこの問題を解決しようとしており、すでに東南アジアのトップ VC の注目を集めている。

この食料品スタートアップは、インドネシアで最大規模のシード資金を獲得したことを発表した。この調達にはシンガポールのアーリーステージ VC である Beenext がリードし、AC Ventures、セゾンキャピタル、名前非公開のエンジェル投資家数名が参加した。Segari は調達した資金を、農産物の品質を維持しつつ、上流から下流まで必要なインフラを構築するために使用する。

インドネシアでは労働人口の30%が何らかの形で農業に従事しているが、この業界にはまだ多くの非効率性が存在している。農家と最終顧客の間に複数のレイヤーが存在することもその一つだ。

コマースが Tokopedia や Shopee に、そして、運送が gojek や Grab にディスラプトされている一方、農業分野ではほとんどイノベーションが起きていない。Segari はこれを変えたいと思っている。(Segari 共同創業者 Yosua Setiawan 氏)

同社は、Setiawan 氏(CEO)、Farand Anugerah 氏(COO)、Farandy Ramadhana 氏(CTO)の3人によって2020年に設立された。インドネシア物理オリンピックの銀メダリストである Setiawan 氏は、これまで Boston Consulting Group やTraveloka で働いてきた。

Harvard Business School の卒業生である Anugerah 氏は、過去に Grab のインドネシアおよびフィリピン部門に勤務していた。Ramadhana 氏はカリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)の卒業生で、Amazon、シリコンバレーの Google Ads チーム、Moka(編注:インドネシアのモバイル POS サービスプロバイダ)を経て、Segari を共同設立した。

Segari の仕組み

Image credit: Segari

消費者は、午後5時までに Segari の Web サイトまたはモバイルアプリで注文を行う。その後、Segari のチームが農家やサプライヤーに注文し、商品を倉庫に運び、品質をチェックした後、パッケージング化する。翌日の午前6時までに、Segari の物流チームが倉庫から商品を運び出し、午前10時までに配達する。

同社は、ジャワ島全域の何千もの農家と、ジャワ島西部のいくつかの野菜農家のコミュニティと協力しているという。同社は、農家が何をどれだけの量を植え、いつ収穫するかを決める手助けをしている。また、ジャワ島中部の果物農家のコミュニティでは、特定の等級の果物を特定の価格で購入する契約を結んでおり、これにより Segari は安定した十分な供給を実現している。

最高の鮮度を提供するために、当社のオペレーションチームは、グリーン野菜の場合、収穫からお客様の家まで15時間しかかからないようにしている。これは非常に複雑な作業だ。当社は在庫を持たないため、お客様の需要を厳密に予測し、農家の収穫スケジュールとのバランスを取る必要がある。

品質チェックや製品の取り扱いには、経験豊富なチームを採用している。また、商品の鮮度を保つために、倉庫内に4つの異なる温度帯を設けている。(COO Anugerah 氏)

例えば、バナナは最適な状態で熟すよう16〜20℃に保たれ、ブドウはマイナス5℃に保たれている。

信頼の欠如

Segari によると、コロナ禍にもかかわらず、現在のインドネシアの消費者は、生鮮食品や食料品のオンラインショッピングに消極的だという。ジャカルタに住むほとんどの人は、今でもスーパーや昔ながらの市場に行って食料品を購入している。調査によると、消費者はいまだに生鮮食品のオンライン取引を完全には信用しておらず、質の悪い食品が届くのではないかと恐れている。オンラインで生鮮食品を購入したことがある人は、品質が安定していないと感じている。

高いレベルの品質と一貫性を得るのは難しい。誰もができることではないが、だからこそ我々はそれを重視している。他のプレイヤーは、SKU の種類の多さや価格の安さなどを重視しているかもしれないが、我々は品質を重視するためにインフラを構築している。この点がお客様に支持され、多くのお客様が毎週購入してくださっている。(Setiawan 氏)

Setiawan 氏はさらに、Segari がマイクロ倉庫とジャカルタじゅうの何千もの代理店からなるネットワークを活用し、品質を維持しながら毎日何トンもの生鮮食料品を運ぶのに貢献していると話してくれた。

そうしないと、一般的なスーパーマーケットで見られるように、15〜30%の無駄が出てしまう。こうしたことの積み重ねで、我々は最高品質の食材を他のスーパーよりも安い価格で提供できているのだ。(Anugerah 氏)

【via e27】 @E27co

【原文】

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