Shakr はテンプレートを使って簡単に商品紹介/人物紹介のプロモーション・ビデオが作成できるプラットフォーム。クラウドソーシング的にテンプレートを作成するデザイナーを有し、デザイナーにはレベニューシェアでテンプレートの作成料が支払われるしくみだ。ユーザは10分ほどでビデオを作成でき、作成は無料だがダウンロードにあたり50ドル支払う必要がある。Yahoo! ビデオクリエイターは、Shakr Media が日本市場向けにサービスをOEM提供するもので、料金は1クリップダウンロードにつき5,400円となっており、現在の為替レートを勘案すると本家より若干安い。
Tech in Asia 2016 の Arena でピッチする、Shakr の CEO David Lee
動画および動画メディアというコンテキストでは、ヤフーは今年5月、動画クラウドソーシングの Viibar に7億円を出資し、共同で動画広告事業を展開することを明らかにしている。今冬にローンチを控える BuzzFeed Japan もこれらのリソースが積極的に活用されることだろう。ヤフーが考える動画を使ったマーケティング戦略については、Harvard Business Review に同社執行役員の荒波修氏のインタビューが掲載されているので、こちらを参考にするとよいだろう。
ShakrはSha.krのプライベートベータサービスをRead Write Web Meetup Seoul で発表し、ライフビデオサービスが2012年の3月か4月に開始することを付け加えた。(あなたがShakrのメンバーの Facebook フレンドなら、ベータサービスを同社のウェブサイトから利用可能だ。)スマートフォンやタブレットPCのような機器は既に私たちの生活の一部となっているが、多くのアプリではゆったり構えているユーザのニーズが見落とされてきた。Shakrが使うTTS技術には改善の余地がたくさんあることは明らかだが(ニューヨークタイムズがTTSで読み出されるというのはちょっと不思議な感じだ)、イメージ付きのニュース記事を、見たり聞いたりできるというのは魅力的なアイデアではないだろうか?