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シンガポール発エビ培養肉開発のShiok Meats、赤身肉製造のGaia Foodsを買収

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Shiok Meats は、幹細胞技術を用いて赤身肉を生産するシンガポールの Gaia Foods の株式の90%以上を非公開額で取得したと Tech in Asia に語った。

左から:Shiok Meats 創業者である Sandhya Sriram 氏、Ka Yi Ling 氏、Gaia Foods 共同創業者の Vinayaka Srinivas氏
Photo credit: Shiok Meats

今回の取引により、Shiok Meats は、エビ、ロブスター、カニ、エビ、ザリガニなどの細胞を使った甲殻類製品の既存メニューに、さまざまな赤身肉製品を加えることになる。 Sandhya Sriram 氏と Ka Yi Ling 氏によって2018年に設立された Shiok Meats は、東南アジア初の細胞ベースの食肉企業であると主張している。

一方、Gaia Foods は、動物の細胞をスカフォールド(植物性の薄い表面)上で成長させることで、ミンチではなくミートカットの食感を模した細胞ベースのポーク(豚肉)、ビーフ(牛肉)、マトン(羊肉)を開発している。

今回の買収に先立ち、Shiok Meats は先月、ソウルのフードデリバリ企業 Woowa Brothers(우아한형제들)をはじめ、Asia Holdings、韓国の CJ 第一製糖、ベトナムの水産物輸出企業 Vinh Hoan Corporation から非公開額のブリッジラウンドで資金調達を行った。また、昨年9月には、持続可能な養殖に特化した投資ファンド Aqua-Spark がリードしたシリーズ A ラウンドで1,260万米ドルを調達している

実験室で育てた肉をスーパーの棚や食卓に並べるための競争は、「クリーン」または「培養」と呼ばれる細胞ベースの肉や魚介類を培養する企業が増えてきたことで、ますます活発になっている。ニューヨークを拠点とするベンチャーキャピタル Big Idea Ventures は、Shiok Meats と Gaia Foods の過去の資金調達ラウンドで支援を実施した。同VCの New Protein Fund は、植物由来の食品や代替タンパク質のエコシステムを運営するスタートアップへの投資を目的に、5,000万米ドル以上を調達している。

Shiok Meats CEO の Sandhya Sriram 氏は、Tech in Asia の取材に対し、次のように語った。

シーフードと赤身肉の両方を提供できるようになったことと、戦略的投資家からの資金調達により、商業化に向けて準備が整った。このような意味のある拡大は、今後も優先事項のひとつだ。

Shiok Meats によると、現在の従業員の70%は、過去3年間に同社の研究開発に取り組んできた科学者や技術スタッフで構成されている。Gaia Foods の創業者 Vinayaka Srinivas 氏と Hung Nguyen 氏は、技術チームを率いて、細胞ベースの赤身肉の開発プロセスをリードする。

Shiok Meats は、エビと牛肉をブレンドして、餃子や春巻き、麺料理などに使用できる複合製品を目指している。Shiok Meats と Gaia Foods は両社とも、シンガポール、マレーシア、インドネシア、中国、インド、台湾、日本、韓国などの市場をターゲットにする。

報告書によると、世界の代替肉製品市場は、年平均成長率12%で成長し、2026年には35億米ドルに達すると予想されている。また、東南アジアのテックスタートアップのエコシステムにおける買収ブームも強調されている。この地域の M&A は、2021年の上半期に190億米ドルに達し、過去最高のスタートとなった。

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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シンガポール発エビ培養肉開発のShiok Meats、ブリッジ資金を調達——韓国「配達の民族」や日本の東洋製罐HDらが参加

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シンガポールを拠点にエビ培養肉を開発するスタートアップ Shiok Meats は21日、韓国のフードデリバリ「配達の民族(배달의민족)」を運営する Woowa Brothers(우아한형제들)、CJ 第一製糖、ベトナムの水産物輸出トップ Vinh Hoan から戦略的出資を受けたことを明らかにした。ブリッジラウンドで、昨年9月に実施したシリーズ A ラウンドに続くものだ。同社は累積調達額が約3,…

Shiok Meats のチーム。中央の2人左側から Sandhya Sriram 氏、Ka Yi Ling 氏。
Image credit: Shiok Meats

シンガポールを拠点にエビ培養肉を開発するスタートアップ Shiok Meats は21日、韓国のフードデリバリ「配達の民族(배달의민족)」を運営する Woowa Brothers(우아한형제들)、CJ 第一製糖、ベトナムの水産物輸出トップ Vinh Hoan から戦略的出資を受けたことを明らかにした。ブリッジラウンドで、昨年9月に実施したシリーズ A ラウンドに続くものだ。同社は累積調達額が約3,000万米ドルであることを明らかにしているため、過去ラウンドを考慮すると、本ラウンドでは約1,000万米ドルを調達したと見られる。

今回ラウンドには、IRONGREY(グローバルなテック企業に投資する韓国のファミリーオフィス)、Big Idea Ventures(アメリカ/シンガポール)、Twynam Investments(オーストラリア)、Henry Soesanto 氏(Monde Nissin の CEO)、The Alexander Payne Living Trust(アメリカ)、Beyond Impact Vegan Partners(ヨーロッパ)、Boom Capital Fund(アメリカ)、東洋製罐グループホールディングス(日本)、Mindshift Capital(アラブ首長国連邦)などの既存投資家も参加した。

Shiok Meats は、Sandhya Sriram 氏と Ka Yi Ling 氏という、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)に在籍していた2人の幹細胞研究者によって2018年8月に設立された。主力製品はのエビの細胞培養肉で、ShiokMeats は、エビ養殖に代わるクリーントレーサビリティの高い代替品になる可能性があると説明している。Shiok Meats によれば、世界のエビ市場は500億米ドル規模で、ベトナム、タイ、インドネシア、インドが主な生産国となっている。

Shiok Meats のエビ細胞培養肉を使って作られた料理。
Image credit: Shiok Meats

Shiok Meats は、クリーンな食肉を生産することで、これらの問題に対処することを目指しており、業界の温室効果ガス排出量を96%、エネルギー消費量を45%、土地使用量を99%、水の消費量を96%削減できるという。アジア太平洋地域の消費者をターゲットに見据えており、餃子やその他のエビを使った料理用のエビ細胞培養肉の他、エビ風味ペーストやパウダー、完全成型の 3D エビ、カニ細胞培養肉を使った製品を今後数年のうちに発表する計画だ。

同社は2019年には初の細胞培養肉のエビ、2020年にはロブスターの試作品を独占試食会で発表した。同社は現在、30人以上の科学者、エンジニア、食品技術者、ビジネスの専門家を雇用しており、遅くとも2023年までにはシンガポールでの発売を予定している。同社では今回の回の資金により、研究開発を進め、シンガポールに最先端の生産施設を建設する計画だ。最終的には、2050年までに100億人に食糧を供給できるようにすることを目指すという。

Shiok Meats は昨年7月、同じく細胞培養肉開発スタートアップである日本のインテグリカルチャーと共同研究の開始を発表している。SDGs の3つの項目(8. 働きがいも経済成長も、13. 気候変動に具体的な政策を、14. 海の豊かさを守ろう)の観点からもエビ養殖のあり方を根本的に考え直す取り組みはアジアを中心に活発化しており、日本のウミトロンが世界最大のエビ養殖事業者である CP Foods(タイ証取:CPF)とオートメーション技術による「次世代サステナブル海老養殖モデル」の実現に向け提携していた。

<参考文献>

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シンガポール発エビ培養肉開発のShiok Meats、シリーズAで1,260万米ドルを調達——リアルテックHDや東洋製罐HDらも出資

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<1日午前11時更新> リアルテックホールディングスに表記を訂正(ファンド名ではなく法人名に統一) シンガポールを拠点にエビ培養肉を開発するスタートアップ Shiok Meats は29日、シリーズ A ラウンドで1,260万米ドルを調達したと発表した。 このラウンドはサステイナブルな養殖に特化した投資ファンド Aqua-Spark(オランダ)がリードし、SEEDS Capital(シンガポール企…

Shiok Meats のチーム。中央の2人左側から Sandhya Sriram 氏、Ka Yi Ling 氏。
Image credit: Shiok Meats

<1日午前11時更新> リアルテックホールディングスに表記を訂正(ファンド名ではなく法人名に統一)

シンガポールを拠点にエビ培養肉を開発するスタートアップ Shiok Meats は29日、シリーズ A ラウンドで1,260万米ドルを調達したと発表した。

このラウンドはサステイナブルな養殖に特化した投資ファンド Aqua-Spark(オランダ)がリードし、SEEDS Capital(シンガポール企業庁 Enterprise Singapore の投資部門)、リアルテックホールディングスリアルテックファンド(日本のユーグレナ、リバネス、SMBC 日興証券によるファンド)、Irongrey(韓国のテック投資ファミリーオフィス)、Yellowdog Empowers Fund(옐로우독、韓国)、Ilshin Holdings(シンガポール)、東洋製罐グループホールディングス(日本、東証:5901)、Veg Invest Trust(アメリカ)、Makana Ventures(シンガポール)、AiiM Partners(アメリカ)、Beyond Impact(ヨーロッパ)、Kelvin Chan Siang Lin 氏(シンガポール)、Alex Payne 氏(アメリカ)、Nicole Brodeur 氏(アメリカ)も参加した。

Shiok Meats にとっては、2019年のプレシードラウンド(50万米ドルを調達)、2019年のシードラウンド(460万米ドルを調達)、2020年のブリッジラウンド(300万米ドル)の調達に続くもの。今回参加した東洋製罐グループホールディングスにとっては、これが初のスタートアップ投資で、食のインフラ企業の立場から、食糧・タンパク質危機、気候変動、海洋汚染の社会課題を抱えるアジア地域において、培養エビや甲殻類製品を食卓に届ける社会実装に向け共に取り組みたいとしている。

Shiok Meats は、Sandhya Sriram 氏と Ka Yi Ling 氏という、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)に在籍していた2人の幹細胞研究者によって2018年8月に設立された。主力製品はのエビの細胞培養肉で、ShiokMeats は、エビ養殖に代わるクリーントレーサビリティの高い代替品になる可能性があると説明している。Shiok Meats によれば、世界のエビ市場は500億米ドル規模で、ベトナム、タイ、インドネシア、インドが主な生産国となっている。

Shiok Meats のエビ培養肉を使ったシュウマイ
Image credit: Shiok Meats

現在、ほとんどのエビは混雑した工場や農場で飼育され、抗生物質や化学薬品、ホルモン剤で処理されている。さらに、従来の生産プロセスは、しばしば乱獲、過度の混獲、虚偽表示、ラベル表示の誤り、排水、重金属、マイクロプラスチックによる汚染の一因となっている。(同社声明から引用)

Shiok Meats は、クリーンな食肉を生産することで、これらの問題に対処することを目指しており、業界の温室効果ガス排出量を96%、エネルギー消費量を45%、土地使用量を99%、水の消費量を96%削減できるという。アジア太平洋地域の消費者をターゲットに見据えており、餃子やその他のエビを使った料理用のエビ細胞培養肉の他、エビ風味ペーストやパウダー、完全成型の 3D エビ、カニ細胞培養肉を使った製品を今後数年のうちに発表する計画だ。

Shiok Meats は今年7月、同じく細胞培養肉開発スタートアップである日本のインテグリカルチャーと共同研究の開始を発表している。SDGs の3つの項目(8. 働きがいも経済成長も、13. 気候変動に具体的な政策を、14. 海の豊かさを守ろう)の観点からもエビ養殖のあり方を根本的に考え直す取り組みはアジアを中心に活発化しており、日本のウミトロンが世界最大のエビ養殖事業者である CP Foods(タイ証取:CPF)とオートメーション技術による「次世代サステナブル海老養殖モデル」の実現に向け提携したのも記憶に新しい。

<参考文献>

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