THE BRIDGE

タグ snaq.me

1000億通りのおやつBOXをパーソナライズするsnaq.me、D2Cサービス開発で大切にしたい「三つの視点」【ゲスト寄稿】

本稿はおやつの定期購入「snaq.me」を運営するスナックミーでCTOを務める三好隼人氏(@miyoshihayato)による寄稿。注目が集まるD2C文脈で開発の側面からポイントとなる箇所を語っていただいた ここ数年「D2C(Direct-to-Consumer)」というキーワードで、商品開発から販売、流通、顧客対応までを一気通貫したモデルがインターネットビジネスで話題にされることが多くなりました…

Screen Shot 0001-08-27 at 9.12.16
snaq.me ウェブサイト

本稿はおやつの定期購入「snaq.me」を運営するスナックミーでCTOを務める三好隼人氏(@miyoshihayato)による寄稿。注目が集まるD2C文脈で開発の側面からポイントとなる箇所を語っていただいた


ここ数年「D2C(Direct-to-Consumer)」というキーワードで、商品開発から販売、流通、顧客対応までを一気通貫したモデルがインターネットビジネスで話題にされることが多くなりました。本稿で言葉の定義については避けますが、全般的には顧客の動向をデータとして把握することで、従来型製造業よりもより細やかな商品設計や購入体験が提案できる、というのがメリットのひとつとされています。

スタートアップの話題としても3年前に男性用カミソリの「Dollar Shave Club」をユニリーバが10億ドル規模で買収するという話題はまだ記憶に新しいですし、ネスレ、バドワイザーといった食品メーカー大手も顧客と直接対話を開始しようと積極的に活動しています。

ではこのD2C、開発する上でどのような点がポイントになるのでしょうか。私たちはおやつを定期購入できる「snaq.me」というサービスを提供しており、顧客の状況に応じて1000億通りのボックスを提案できるサービスを全て内製で開発しています。

これらを設計する上でいくつも視点があるのですが、特に大きなものをまとめると次のようなポイントが浮かび上がってきます。

  • 不確実性を減らせる体制
  • パーソナライズを常に意識した設計
  • 人肌のあるコミュニケーション

それぞれについてみていきたいと思います。

Screen Shot 0001-08-27 at 9.11.14
snaq.meのおやつパーソナライズ

1:不確実性を減らせる体制

これはD2Cならずとも開発する上で必要な事柄のひとつですが、ユーザーにどのアクションで価値を高めるのか、仮設・検証を繰り返しプロダクトの不確実性を減らせる体制であることが必要です。ただ仮設検証のスピードの向上するだけでなく、不確実なことを把握し、社内で共有できる環境も大切です。開発は低コストで不確実な部分を減らすだけでなく、どういう仮説でどんな検証を得たいのか共有できないと開発パフォーマンスは下がります。そういう意味で、エンジニアと非エンジニアのコミュニケーション齟齬をなくすことも必要です。

2:パーソナライズを常に意識した設計

みんな同じものを表示するのではなく、初回導線から商品お届けまでをどうパーソナライズしていくのかが大事です。通知においても、全ての方への通知はノイズになり解約のきっかけ作りにしかなりませんが、適切な人に適切な時間で通知することができば相互にwin-winの関係づくりに繋がります。一方、パーソナライズは好みに寄っていくだけでなく、新しい発見(discovery)要素を適度に散りばめることでワクワク感を生み出し、飽きを解消することができるので忘れず設計したいところです。

3:人肌のあるコミュニケーションを残しながら自動化させる

全体のサプライチェーン効率化を考えると、自動化できることに越したことはありません。一方で何でも自動化すればいいわけでもないし、最初から自動化させるのは難しいところです。例えば対話での自動化は無機質になりやすい傾向があり、特にD2Cはユーザーとの距離が近いからこそいかに人肌を残すかが大事になってきます。同じbot返答でもメッセージを送り返す時間によって1秒以内は機械と感じ、5分以内は即レスと感じるなど受取手の印象は異なるという検証結果もあります。単に効率化するのではなく「どう人肌を残す仕組みにするのか」を考え、システムに落とし込むことが重要です。

いかがだったでしょうか。もちろん、これら設計思想にはまだまだ広がりがあります。引き続き新たな発見があれば、勉強会やゲストポストなどを通じてみなさんと知識を共有できれば幸いです。


編集部からお知らせ:スナックミーでは8月28日に開発者向けミートアップを開催予定です。詳しくはこちらからどうぞ

----------[AD]----------

投資理由は「おいしいから」ーーサブスクおやつ「snaq.me」がW venturesなどから2億円調達、ネット発・自然素材おやつブランドの挑戦

SHARE:

ニュースサマリ:おやつの定期購入(サブスクリプション)サービス「snaq.me」を運営するスナックミーは5月28日、W venturesをリード投資家とする第三者割当増資の実施を公表した。同ラウンドに参加したのはSpiral Ventures Japan、SMBCベンチャーキャピタル、LINE Ventures、朝日メディアラボベンチャーズの5社。調達した資金は総額2億円で、おやつ商品の開発体制、…

IMG_0334
スナックミーのおやつ好きチーム

ニュースサマリ:おやつの定期購入(サブスクリプション)サービス「snaq.me」を運営するスナックミーは5月28日、W venturesをリード投資家とする第三者割当増資の実施を公表した。同ラウンドに参加したのはSpiral Ventures Japan、SMBCベンチャーキャピタル、LINE Ventures、朝日メディアラボベンチャーズの5社。調達した資金は総額2億円で、おやつ商品の開発体制、システム開発のための人員強化に使われる。

snaq.meのサービス開始は2016年2月。おやつの商品開発から生産・販売まで一気通貫でサービス提供するD2C(Direct to Consumer)モデルを採用するスタートアップ。約1000通りの組み合わせから独自のアルゴリズムでユーザーの嗜好に合わせたおやつBOXを作って定期的に送付してくれる。女性中心に顧客層が広がっており、月次10%の成長を示している。

2019-05-06 13 12 05

話題のポイント:昨日資金調達を公表したOWNERS同様、W venturesがまたまた食料品のD2Cへのリード投資を実施しました。OWNERSは生鮮産直ですが、スナックミーが提供するのはその名の通り「おやつ」です。

W venturesの代表パートナーの新和博さんに投資の理由を聞いたところ、即答で「おやつが美味しいから」とメッセージを返してくれました。もちろん、サブスクリプションのユーザーフィードバックが高い確率で返ってくることや、商品開発のPDCAサイクルが確立されており、今後のヒット商品に期待が持てるという理由もあるのですが、こういう直感に基づいた感想を投資家と共有できているのは強いなと。

スナックミーの代表取締役、服部慎太郎さんはボストンコンサルティングやディー・エヌ・エーのベンチャー投資業務に携わった事業開発側の方なんですが、戦略ばかりかというとそれ以上におやつ愛があるんですよね。リリースに記載されてるメッセージとかなかなか胸熱です。ちょっと長いんですが全文掲載します。

snaq.meは「おやつを変えたい!」という想いからはじまりました。

きっかけは“おやつを心から楽しめていない“というちょっとした(でもおやつ好きにとっては大きな)課題でした。

創業メンバーは大のおやつ好き。でも、コンビニにおやつを買いに行ってもあまり変わり映えしないラインナップ、裏面の原材料をみるとできれば食べたくない原材料や成分。

何も買わずに返ってきて素焼きのナッツを食べながら、もっと美味しく楽しいおやつが手軽に手に入れば、と思う日々でした。。

3歳になる娘からおやつをねだられても、気持ちよくあげられる(そして一緒に食べられる)おやつが少ないのも悩みでした。

他のメンバーも何かしら似たような悩みを抱えていました。だれよりもおやつ好きだけど、一度からだを崩してから食に気をつけるようになり、気持ちよく食べられるおやつが減ってしまった。海外に住んでいた時に普通に食べられたナチュラルなおやつが日本だとなかなか見つからない。とにかくおやつ好きだけど飽きっぽい。。

食へのこだわりや味覚、嗜好は人によって様々。

でも、普段おやつを買うお店の販売スペースは限られているのでみんなに好かれるおやつばかり。作ってからお店の棚に並んで、お客様が召し上がるまでの時間が長いので保存料などを入れざるを得ない。そういったいろいろな制約があることがわかりました。

そこでスナックミーは、そういった制約に縛られない(でもとてもチャレンジングな)取り組みをはじめました。

ビジネス的には商品数を絞るのが鉄則ですが、数百種類のおやつを用意し、商品を毎月入れ替えることで飽きずに楽しめるようにしました。本当にお客様が望んでいるものを知るために、おやつは嵩張るのに価格が低めなので通販に向かないと言われていますが、販売をネットのみに限定しました。在庫コントロールのためには保存料などを入れるほうが良いのですが、Real Foodにこだわり、賞味期限が短くなっても、保存料や人工添加物を使わないことにしました。

一番の特長はテクノロジーとおやつの融合。テクノロジーをフル活用して、お客様ごとにお届けするおやつをシステムがセレクトしています。セレクトはお客様からこれまで頂いた評価データを活用しており、そのデータを使って新商品の開発もしています。

スナックミーが目指すのは、おやつを提供する新しい仕組みを作って、おやつの時間を心から楽しめるものにすること。難しいチャレンジですが、実現できると信じています。

2019-02-17 12 00 09

ディー・エヌ・エー出身者と言えばミラティブの赤川準一さんが非常に熱い思いでサードプレイス開発に取り組まれていますが、何か共通するDNAみたいなものがあるのでしょか。

日本では農林水産省の公表しているデータで、毎日国民一人がちゃわん一杯のごはんを無駄に捨てているそうです。この数字は世界で年間に支援される食糧320万トンの倍以上で、同省も毎年統計情報を公開するなど課題に取り組んでいます。

日本は長らく幸せで平和な時代を過ごし、食べ物で困ることはほとんどなくなったと思います。しかしそれがアダとなって飽食というよくない傾向も生まれました。食べ物を捨てたり、食べること自体を楽しめない生活は人生にとって大きなマイナスだと思います。

今後、スナックミーは調達した資金でネット発・テクノロジー活用のおやつブランドを目指すそうです。これが実際にどういうものになるのかはまだ分かりませんが、服部さんの言う「おやつを心から楽しめる」体験になることを祈ってます。

----------[AD]----------

お菓子で味覚をプロファイリング、スナック定期配送サービス「snaq.me」が12種類の試食BOX提供を開始

SHARE:

パーソナライズされたスナックBOXの定期配送サービス「snaq.me」を運営するスナックミーは5月22日、同サービスの試食BOX「snaq tasting box」の提供開始を発表した。 同社が運営するsnaq.meは、2016年2月に開始されたパーソナライズされた”食べた後の罪悪感が少ないお菓子”BOXの定期配送サービス。好みやこだわりに関する質問に回答することで、パーソナライズされたお菓子BO…

snaq.me-member.jpg.jpg
同社チームメンバー、中段右から2番目が同社代表取締役の服部慎太郎氏

パーソナライズされたスナックBOXの定期配送サービス「snaq.me」を運営するスナックミーは5月22日、同サービスの試食BOX「snaq tasting box」の提供開始を発表した。

同社が運営するsnaq.meは、2016年2月に開始されたパーソナライズされた”食べた後の罪悪感が少ないお菓子”BOXの定期配送サービス。好みやこだわりに関する質問に回答することで、パーソナライズされたお菓子BOXを提供する。

提供可能なお菓子は累計600種類以上で、内8種類を同社が開発したアルゴリズムによりユーザーへ提供する。現在は2週間と4週間のプランを提供しており、毎回の評価やリクエストが次回のお菓子の種類に反映される仕組みだ。

スクリーンショット 2018-05-22 14.53.35.png

今回ローンチした「snaq tasting box」は12種類の試食用スナックの詰め合わせで、「食品ECの課題とされる試食ができない不安を解消するためのもの」だ。試食したスナックの味覚や食感をフィードバックすることで、ユーザーの味覚の好みがプロファイリングされ、定期配送されるお菓子の種類に反映される。

ボストンコンサルティングのコンサルティング業務やディー・エヌ・エーのベンチャー投資業務に携わった同社代表取締役の服部慎太郎氏が、なぜお菓子の領域でビジネスをしようと思ったのかーー聞いてみたところ、下記のように回答してくれた。

「自身も間食習慣があり、娘ができたタイミングで改めて健康について考えなおしたんです。マルシェは高くて買いにくいし、手軽に食べられる健康的なお菓子ってないのではと思いました。市場的規模的にも実は3兆円ほどあり、多くの家庭が月5800円程度使っているので成長性もあると感じています」(服部氏)

嗜好のプロファイリングは、味覚センサーを提供するAISSYとの協力により全種類のスナックデータから実施している。スナック毎の⽢味や塩味、苦味、酸味、旨味を定量化し、あわせて食感、風味のデータを活用してパーソナライズする仕組みだ。

ユーザー数は数千人で、女性が95%。4週間に1回のペースを選択しているユーザーが多いということだ。子供と同じものを食べたい母親ニーズなどもあり、子供向けにはお菓子3種類の「tasting box」も提供している。

配送されるお菓子は同社の社員であるパティシエをはじめ、社内での開発が基本だ。企画・開発後には外部での制作となる。他社のものをアレンジしたお菓子などもあり、地方の中小菓子メーカーとの連携が多いそうだ。

ユーザーからフィードバックをもらい、味覚データを正確に分析できることから、調査的な部分の展開も考えられるが、「今後はもしかしたら有り得るが、現時点では考えていない」(服部氏)ということだった。

2016年から2017年にかけて数千万円規模で資金調達をしているという同社。今後はユーザーデータをもとにした商品開発や菓子メーカーとの協力により、有効なデータを集められる仕組みづくりを目指す。

 

 

----------[AD]----------