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あらゆる店舗のレジをATMに変えるシンガポールのsoCash、日本のグローリーがリードしたシリーズBラウンドで600万米ドルを調達

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シンガポール拠点のフィンテックスタートアップ soCash は、現金の引き出しやローン申し込みのような銀行のサービスを、銀行の顧客が小売店でモバイルを通じて利用できるようにしている。同社は22日、日本の現金自動処理テック企業グローリー(東証:6457)がリードしたシリーズ B ラウンドで600万米ドルを調達したと発表した。(グローリーのリリース) Standard Chartered 銀行の投資部…

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Image credit: soCash

シンガポール拠点のフィンテックスタートアップ soCash は、現金の引き出しやローン申し込みのような銀行のサービスを、銀行の顧客が小売店でモバイルを通じて利用できるようにしている。同社は22日、日本の現金自動処理テック企業グローリー(東証:6457)がリードしたシリーズ B ラウンドで600万米ドルを調達したと発表した。(グローリーのリリース

Standard Chartered 銀行の投資部門 SC Ventures と、東南アジアの VC 企業 Vertex Ventures(編注:シンガポール政府系)もこのラウンドに参加した。

soCash は今回の資金を使い、インドネシアやマレーシア、そして香港で銀行サービスへのアクセスや利便性の向上のために、同社の流通網を拡大させる。同社はこの3つの市場で必要とされる規制当局の認可をすでに取得しており、また3つの市場全てでチームの構築も進めている。

soCash の共同設立者兼 CEO の Hari Sivan 氏はこう述べている。

現金の循環を効率的なものにするためにsoCashは始まりました。発展を続ける弊社のプラットフォームは、近所の店を『バーチャル支店』へと変える唯一のネットワークになりました。

オンライン銀行やオープンバンキングの出現と共に、弊社のネットワークは柔軟性を持ち大規模に販売や流通を提供する準備が十分に整っています。

2018年半ばにローンチされた soCash アプリは、銀行の顧客が旧来の ATM から現金を引き出すのと同じように、キャッシュカードや暗証番号なしで現金を小売店から引き出せるようにすることから始まった。同社のテクノロジーは直接的に銀行の API とつながっているため、ユーザは soCash アプリを通じて現金の引き出し要求を行い、現金を受け取る付近の店を選ぶことができる。そしてアプリは要求された額を顧客の口座から差し引くのだ。

soCash の共同設立者兼 CEO の Hari Sivan 氏(最右)
Image credit: soCash

同社は最近、シンガポールにおけるパートナー銀行のリストに ICBC(中国工商銀行)を加えた。このリストにはすでに Standard Chartered、DBS、POSB が含まれている。Standard Chartered は2017年から soCash を同社のシンガポールにおけるバンキングアプリ「SC Mobile」に統合しており、支店や ATM のみに頼るのではなく小売店のネットワークを通じて現金を引き出せるようにすることで、顧客の利便性を高めようとしている。

soCash はシンガポール全土で1,400店舗以上のネットワークを持ち、マレーシアやインドネシアでも SPH Buzz や U Stars supermarket、iECON、U Mart、7-Eleven、HAO Mart といった小売りチェーンでサービスを利用できるようにすることで、ネットワークを構築していると述べている。

同社は以前にも2018年8月にシリーズ A ラウンドで Vertex Ventures から550万米ドルを調達している。またsoCash は Monetary Authority of Singapore(シンガポール金融管理局)から実証実験スキームにおける助成金である「FSTI Grant」を受けている。

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グローリーの長期ビジョンプロジェクトチームのリーダーである東山稔氏はこう述べている。

グローリーは現金処理および小売りの自動化におけるグローバルリーダーです。現金の長距離移動には毎年数十億ドルのコストがかかっており、そのコストの大部分が顧客の負担となっている現在の現金のサプライチェーンには変化が必要であると弊社は考えています。現金の循環のためにプラットフォーム上で小売りと銀行と消費者を結びつける soCash のアプローチは、グローリーのハードウェアと IoT ビジネスに完璧にフィットするものです。

SC Ventures のグローバル責任者 Alex Manson 氏はこう述べている。

銀行のサービスはデジタル化が進んでいますが、世界の大部分で現金は今でも取引の主な手段のままです。あらゆるデジタル戦略は、たとえ実体がある流通網がなくとも顧客がサービスを受けられるように、デジタルと現金のエコシステムを結びつける必要があります。soCash への投資により、弊社は支店のカウンターや ATM のような旧来の高コストなチャネルを持たずとも、現金の取り扱いやその未来について価値あるインサイトを得ることができ、また弊社の領域内の市場において soCash のスケールアップ計画を支援することができるのです。

【via e27】 @E27co

【原文】

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あらゆる店舗のレジをATMに変えるシンガポールのsoCash、エンジェルラウンドで60万米ドルを調達

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伝統的で信頼できる支払い手段からの脱却は難しいようだ。シンガポール金融管理局(MAS)によると、ライオンシティ(シンガポールの愛称)では依然として現金が広く使われており、銀行や ATM では約2,000万回の引き出しが行われ、合計金額は36億米ドルに相当すると soCash は述べた。 soCash は、この流れに乗り、あらゆる店舗から ATM のように現金を引き出せるようにするスタートアップだ。…

3月に東京で開催された FIBC 2017 に登壇した SoCash の 共同創業者兼 CEO Hari Sivan 氏
Image credit: Masaru Ikeda

伝統的で信頼できる支払い手段からの脱却は難しいようだ。シンガポール金融管理局(MAS)によると、ライオンシティ(シンガポールの愛称)では依然として現金が広く使われており、銀行や ATM では約2,000万回の引き出しが行われ、合計金額は36億米ドルに相当すると soCash は述べた。

soCash は、この流れに乗り、あらゆる店舗から ATM のように現金を引き出せるようにするスタートアップだ。同社は本日(3月30日)、60万米ドル相当の新たなエンジェル資金を調達したと発表した。匿名のベテラン銀行家や技術者らが出資している。

Image credit: Masaru Ikeda

このサービスでは、ユーザは各個人の銀行のモバイルアプリを使い、現金を引き出したい小売企業の銀行口座に任意の金額を送金する。その後、店舗で現金を引き出すという手順だ。これにより、ユーザはより多くの場所で現金を引き出して支払いに使用することができる。店舗側にとっても、soCash ユーザが新たな客足となるメリットがある。また、各送金ごとに同社から店舗に手数料が支払われ、これも店舗にとって新たな収入となる。

<関連記事>

今回の調達資金は soCash の営業チームの強化に充てられ、これによりさらに多くの東南アジアの銀行を巻き込みたい考えだ。一部のアジアの銀行とはパートナーシップを確立するための「詰めの協議」に入っているが、具体的な内容は公表されていない。

同社 CEO の Hari Sivan 氏は次のように述べている。

新たな資金によって、より迅速に契約を締結できるよう営業チームを強化し、また当社が持つ銀行ネットワークの成長を加速してマーケットを問わず高い取引シェアを実現したいと考えています。

FIBC 2017 では、セブン銀行賞を受賞
Image credit: Masaru Ikeda

すでに同社はエンジェル資金として合計92万5,000米ドルを確保しており、また、機関投資家を対象とした最初のラウンドも予定している。さらにシンガポールのフィンテック分野のスタートアップとしては初めて、コンセプトの実証実験に対して MAS の Financial Sector Technology & Innovation Scheme(FSTI)の助成金が適用される

当局は2015年、5年間にわたり1億5,900万米ドルを投じる FSTI 制度を発表した。各種金融機関のイノベーションセンターをシンガポールに誘致し、また、金融関連の革新的な商品やサービスを創出する事業を支援することを目的としている。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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Singapore FinTech Festivalで見つけた、見逃せないフィンテック・スタートアップ6社

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初開催となる Singapore FinTech Festival を主催したのは、シンガポール通貨金融庁(MAS)。このイベントは間違いなく世界最大規模のフィンテックフェスティバルだ。しかもシンガポール最大のテックイベントでもある。1週間の会期中、Singapore Expo から Marina Bay Sands まで、国内の複数箇所で開催された。 イベントのミッションは、シンガポールがこの地…

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初開催となる Singapore FinTech Festival を主催したのは、シンガポール通貨金融庁(MAS)。このイベントは間違いなく世界最大規模のフィンテックフェスティバルだ。しかもシンガポール最大のテックイベントでもある。1週間の会期中、Singapore Expo から Marina Bay Sands まで、国内の複数箇所で開催された。

イベントのミッションは、シンガポールがこの地域においてフィンテック革命の圧倒的で強力なハブであること、そしてシンガポールとビジネスが同義であることを世に示すことである。

イスラエル、韓国、タイ、日本など世界の市場から集まったフィンテックのスタートアップや金融機関は展示ホールにブースを構え、クールでイノベーティブなフィンテックアプリや IoT 製品でスペースを埋め尽くした。

e27はシンガポールエキスポにて開催されたフィンテックカンファレンスをくまなく見て回ったところ、感性に訴えるすごいフィンテックスタートアップを5社ほど発見した。

Touché

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財布の中がクレジットカードやポイントカードでいっぱいになり困ってしまうのはよくある光景だ。ここ数年、物理的なカードのおかげでキャッシュレス取引の時代になった。そして今は金融アプリが普及する目前の時代、カードは間違いなく廃れていくことが予想される。

Touché は生体測定による販売時点情報管理(POS)ソリューションを企業に提供している。その仕組みはこうだ。

顧客はまずプロフィールを作成し、Touché のデバイスの1つに全てのクレジットカード、ポイントカードを登録する。そしてパスワードの代わりに2本の指の指紋を使って ID 認証する(生体測定器はデバイスの裏側にある)。

認証され次第、Touché の各 POS デバイスはデータベースからその顧客のプロフィールを取得することが可能となる。POS システムは、取引を行うのに使用すべき最適なカードを選ぶこともできる。例えば、ある銀行が発行するクレジットカードが特定の店舗で特別な割引を実施するような場合だ。

Touché デバイスには従来型のカードスワイプ機能も付属しているので、 小売店は2台の POS システムを用意する必要がない。

TravelersBox

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TravelersBox はおそらく国外へ旅行した人なら誰でも必要なソリューションを提供している。要らなくなった外国の通貨を両替してくれるのだ。

全てではないにしてもかなりの程度言えることだが、両替所は硬貨や少額紙幣の両替を受け付けてくれない。だから旅行者の多くは両替できなかった大量の外国通貨を持ち帰り、引き出しや瓶の中に入れてそのうち忘れてしまう。

TravelersBox のキオスク端末では、旅行者が不要となった通貨を PayPal やクレジットカード口座に振り替えられる。さらに、Lazada など厳選された e コマースポータルで使えるクレジットにも交換できる。一部の国では iTunes、Starbucks、さらには Skype のクレジットにも対応している。

現在このキオスク端末は、トルコ、グルジア、フィリピン、イスラエル、イタリア、日本などの空港に設置されている。

まもなくシンガポール、香港、タイ、ロシアにもお目見えするという。

Beacon

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最近、金融包摂という言葉がよく聞かれるようになっている。フィンテックの波は富裕層、貧困層の両方に及ぼうとしている。

では身体に障碍を負っている人についてはどうだろうか?

タイを拠点とする Beacon は、目の不自由な人もサービスを受けることができるようにと考えている。そこで同社は多感覚応用のインタラクションを活用するアプリを設計し、こうした人にも P2P 取引を簡単にできるようにした。

まず、高いコントラストと大きなフォントの採用で、ユーザが簡単に図形や文字を認識できるようにする。次に、昔の電話にあったダイヤルに似た回転式のユニークなキーパッド。これにより間違いの発生を防げるという(通常のコンピュータ式キーパッドに変換できるオプションもある)。

このアプリでは触覚フィードバック機能を使い、入力完了や取引確認の際に通知ができる。それでも機能が不十分な際は全ての入力内容が音声でもユーザに連絡される。

Gleematic

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データ入力は実にありがたくない、退屈な仕事なので、「こんなこと、他の誰かがやればいいのに」などと呻いてしまうことがある。そして時には、問題の発見と解決に何時間もかかるようなヒューマンエラーが発生してしまう。

シンガポールを拠点とするスタートアップ Gleematic は、プロセスを自動化できるロボットの導入でこうした問題に対処したいと考えている。ビジネスアプリケーションで人が行うマウスのクリックやキー入力などはコピーすることが可能なので、大量データを別システムに転送するなど単調な仕事ならロボットに任せられる。Gleematic はその他、レガシー時代のシステムにも対応している。

soCASH

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e27はこの会社を以前も紹介したが、同社の展示を見てもらえるよう、読者に再度紹介するだけの価値があると考えている。

soCASH のミッションは、チェーン店・個人商店問わず、あらゆる店舗を現金支払機に変え、顧客が ATM に行かなくても現金を引き出したり、入金したりできるようにすることだ。

銀行はこのアイデアを気に入るだろう。ATM を設置し、現金を補充するのに時間と労力をかける必要がなくなるからだ。小売店も同様に気に入るだろう。その日にあがる売上金を自動的に自社の銀行口座に預金できるからだ。まさに、ウィンウィンのソリューションといえる。

そして2日前(11月15日)、soCASH は正式にシンガポール政府からのお墨付きを得た。これでサービスが合法であるのはおわかりだろう。

番外でもう1社:Smart Money Exchange ATM

シンガポールを拠点とする Webcrown が開発したソリューションはまだ概念実証の段階だが、 採用されればかなりの潜在性を有している。

その名前が示すように、Smart Money Exchange ATM はまさしく外貨を両替できる ATM で、1日24時間・週7日稼働する。今のところシンガポールでは、ほとんどの両替商が営業時間を午後9時30分までとしている。

両替レートはその時々の市場レートによって決まる。同社スタッフによると、メンバーは外国為替取引に相当の業務経験があるほか、ATM には主要通貨が入金されているという。

【via e27】 @E27co

【原文】

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