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ベルリン発BaaSのSolarisbank、シリーズDで1.9億ユーロ調達しユニコーンに——競合の英Contisを買収

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<ピックアップ > Solarisbank raises EUR190m; buys Contis ベルリンを拠点とする BaaS(Banking as a Service)スタートアップの Solarisbank は、シリーズ D ラウンドで1.9億ユーロ(約246億円)を調達した。このラウンドで同社の時価総額は14億ユーロ(約1,820億円)に達し、ユニコーンクラブ入りが確実となった。このラウ…

Solarisbank のチーム。2018年に開催された「Money 20/20」で。
Image credit: Solarisbank

<ピックアップ > Solarisbank raises EUR190m; buys Contis

ベルリンを拠点とする BaaS(Banking as a Service)スタートアップの Solarisbank は、シリーズ D ラウンドで1.9億ユーロ(約246億円)を調達した。このラウンドで同社の時価総額は14億ユーロ(約1,820億円)に達し、ユニコーンクラブ入りが確実となった。このラウンドはスイスの Decisive Capital Management がリードし、Pathway Capital Management、CNP(Groupe Frère)、Ilavska Vuillermoz Capital に加え、Yabeo Capital、BBVA、Vulcan Capital、HV Capital も参加した。

このラウンドの直前のラウンドは、日本のグローバル・ブレインなども参加する形で2020年6月に実施され、その際の時価総額が3.6億米ドルだったことからすると、1年間で時価総額は5倍に跳ね上がったことになる。CEO の Roland Folz 氏は今回調達した資金の使途について、ヨーロッパ地域のサービス拡大に加え、初めてアジアへの進出に着手するためだとしている。なお、同時に、同社はアメリカに進出する計画が無いことを明らかにしている。なお、競合にあたるイギリスの Contis を買収したことも明らかになった。買収後の SolarisBank の売上高は数億ユーロ(数百億円)に達する見込みだ。

Solarisbank は、5年前にベルリンのスタートアップインキュベータ finleap から輩出された。現在、いわゆる「組み込み型(または埋め込み型)金融」は人気を集めており、この分野では、今月初めに資金調達を発表したイギリスの Railsbank、今年初めに時価総額25億米ドルで大規模調達を実施したイスラエルの Rapyd の他、Unit、FintechOS、10x といった有名スタートアップが存在する。日本国内ではインフキュリオンが NTT データと提携し、金融機関向けの BaaS 提供を始めている。インフキュリオンは昨年、BaaS の機能拡大の一環として、Kyash から Kyash Direct(当時の呼称)を事業譲受した

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via FinExtra

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銀行機能をモジュール化、BaaS企業「solarisBank」が大型調達ーーグローバル・ブレインらも支援

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ピックアップ:Banking platform solarisBank raises $67.5 million at $360 million valuation ニュースサマリー:ドイツ・ベルリン発のBanking as a Service(BaaS)企業「solarisBank」がシリーズCで6,750万ドルを調達した。投資家はHV Holtzbrinck Venturesをリードに、Sto…

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Image Credit : solarisBank

ピックアップBanking platform solarisBank raises $67.5 million at $360 million valuation

ニュースサマリー:ドイツ・ベルリン発のBanking as a Service(BaaS)企業「solarisBank」がシリーズCで6,750万ドルを調達した。投資家はHV Holtzbrinck Venturesをリードに、Storm Ventures、Samsung Catalyst Fund、Yabeo Capital、Vulcan Capitalの5つが参加している。既存投資家にはグローバル・ブレインやSBI Groupなどの日本企業も名を連ねている。

solarisBankがエンタープライズ向けに提供するBaaSとは、銀行サービスをオンデマンドで機能別に提供するビジネスモデル。同社は主に欧州圏のフィンテック企業に対し、決済や送金、KYC、カード、レンディングなどの銀行機能をモジュール化し提供している。

当初、solarisBankは4,000万ドル程度の資金調達を予定していたそうだが、投資家サイドからの需要が予想を上回り、結果6,750万ドルという大型の資金を手にする形となった。本資金は、さらなる機能拡張に使われていくという。

Screenshot 2020-06-30 at 10.15.37 AM
Image Credit : solarisBank

話題のポイント:BaaSは現在のフィンテック業界では比較的大きなムーブメントとして認識されています。米国のVCであるa16zも、BaaSの充実によって「全ての企業はフィンテック企業になる」とアピールしています。

世の中には様々なタイプのBaaS企業が存在していますが、solarisBankはその代名詞と言っても過言ではありません。以下は同社が提供するモジュールリストですが、全ての銀行サービスを網羅していることが分かります。

Screenshot 2020-06-30 at 9.46.10 AM
Image Credit : solarisBank

さて、具体的にsolarisBankが提供している商品は何なのでしょうか。それは「ライセンス」と「APIモジュール」の2つです。

まず同社自体が銀行免許を保有しているため、solarisBankをインフラにするクライアント企業は銀行ライセンスを取得する必要がありません。加えて、上図にリストされている銀行機能(モジュール)に簡易的にアクセスできるAPIのおかげで、クライアント企業は開発コストを格段に下げることができます。

solarisBankは現在70以上のクライアント企業を抱えており、そのほとんどは欧州ないしドイツのフィンテック企業です。例えば、チャレンジャーバンクの「Tomorrow」や「Insha」、ビジネスバンキングを提供する「Penta」や「Kontist」、株式トレードアプリ「Trade Republic」、暗号資産アプリ「Bison」や「Bitwala」などが挙げられます。

欧州地域は日本同様に、現在でも未だ人々の外出をする要請及び規制が敷かれています。現在、筆者が在住しているドイツでも銀行支店やショッピングモールのオープン時間は制限されており、人々がオンラインの銀行アプリ及びEコマース(オンライン決済)にアクセスする機会は増加しています。

<参考記事>

以上の背景を踏まえると、solarisBankのクライアント企業のほとんどが急成長中であり、増益を記録していると考えることができます。したがって、それらのクライアント企業のサービスの機能拡張に伴う同社のAPIへの需要増加や、クライアント企業数の増加は容易に想像/期待できるでしょう。

solarisBankの収益は、モジュールへのアクセスや決済/送金から徴収される手数料から成り立っています。つまり、同社のビジネス自体も現在大きな成長を見せているはずで、投資家が目を光らせるのも当然です。

最近、同社はAmerican Expressと連携しSplitpayという分割払いサービスの提供を始めました。このモジュールを組み込むことで、ドイツのEコマースプラットフォームは、American Expressで買い物を行うユーザーに簡単に分割払いオプションを提供できるようになりました。

ドイツ国内及び欧州のいくつかの地域では、solarisBankの存在感は既に非常に大きいものです。ですが今後数年で、BaaS企業として実績を積んでいくことで、欧州全土及び世界全体へ拡大していくシナリオも考えられるのではないでしょうか。

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