タグ Spir

日程調整プラットフォーム「Spir(スピア)」が正式ローンチ、One Capitalと個人投資家複数から2億円をシード調達

SHARE:

社外の人との日程調整を簡単できるサービス「Spir(スピア)」を開発・運営する Spir は13日、シードラウンドで2億円を調達したと発表した。 このラウンドに参加したのは、One Capital と、柴山直樹氏(PLAID 共同創業者兼 CPO)、間下直晃氏(V-Cube & Founder CEO)、新明智氏(ココナラ共同創業者兼取締役)、Jonathan Siegel 氏(Xenon…

Spir 創業者の皆さん。左から:木下渉氏(ソフトウェアエンジニア)、大山晋輔氏(代表取締役)、姜正謀氏(取締役)
Image credit: Spir

社外の人との日程調整を簡単できるサービス「Spir(スピア)」を開発・運営する Spir は13日、シードラウンドで2億円を調達したと発表した。

このラウンドに参加したのは、One Capital と、柴山直樹氏(PLAID 共同創業者兼 CPO)、間下直晃氏(V-Cube & Founder CEO)、新明智氏(ココナラ共同創業者兼取締役)、Jonathan Siegel 氏(Xenon Partners Founder CEO)、亀井智英氏(Tokyo Otaku Mode 創業者兼会長)ほか、5人の匿名の個人投資家。なお、柴山氏は Spir のテクニカルアドバイザーにも就任する。

Spir は、ユーザベースで「SPEEDA」や「NewsPicks USA」の立ち上げを務めた大山晋輔氏(現 CEO)、ABEJA や Virtusize 出身の姜正謀氏(現 取締役)、大山氏と同じくユーザベースで NewsPicks 各種サービスの開発リーダーを務めた木下渉氏(ソフトウェアエンジニア)の3人により創業。ビジネスで利用するカレンダーと連携し、テレカンの日程調整からカレンダーへの登録までをワンストップで行えるプラットフォームを提供している。

Image credit: Spir

2019年3月の会社設立からブートストラップ兼ステルスモードで Spir を開発し、2019年末にα版 を、昨年9月にクローズドβ版を公開し、昨年11月にオープンβ版をローンチした。大山氏によれば、オープンβ版はすでに5,000人を超えるユーザが利用していて、スケジュール調整の回数は累計で15,000回を超えたという。本日、正式版をローンチするとともに、Spir では先行トライアルユーザ50チームの募集を開始した。

Spir では今回調達した資金で、プロダクト開発を中心とした人員採用に加え、モバイル対応など、あらゆるタイミングでの日程調整をより簡単に行える機能を拡充する。現在の Spir は、カレンダー側が Google Calendar と Office 365 の Outlook、テレカンプラットフォーム側が Google Meet と Zoom に対応していて、今後 Microsoft Teams にも対応の予定。将来は、複数のカレンダーアカウントを管理できる機能も提供していきたいという。

この分野では、アメリカの Calendly が有名だ。2013年に創業した同社は奇しくも長年にわたりブートストラップモードだったが、今年初めに3億5,000万米ドルを調達してユニコーンになった

カレンダー機能をめぐる他のスタートアップの動きも面白い。全てのアクションを0.1秒で終わらせることをビジョンに掲げる電子メールスタートアップの Superhuman は、Google Calendar や Microsoft Outlook よりも素早いカレンダー登録を可能にする機能の提供で注目を集めている。Facebook の 元 CIO Tim Campos 氏が立ち上げたカレンダースタートアップ Woven はサービスを終了し Slack に買収されたため、Slack が革新的なカレンダー機能をローンチするのではないかと憶測を呼んでいる。

Spir の大山氏は以前の BRIDGE とのインタビューで「カレンダーは興味深いメディアだ。ユーザのオフラインの行動データが溜まるので、そこからパーソナルなツールに発展させられるのではないか」と話していた。将来はここで究極のオプトインの形で、 ユーザは自分に合った情報を集められるようになるのかもしれない。

<関連記事>

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録

社外との日程調整を簡単にする「Spir(スピア)」がβローンチ——メディアとしてのカレンダーに見出す新たな可能性

SHARE:

Spir は11日、社外の人との日程調整を簡単できるサービス「Spir(スピア)」をβローンチした。複数のカレンダーと連携し、自分の予定を確認しながら日程調整したり、参加者の予定を考慮して候補日を自動抽出したりできる。また、ビデオ会議サービス「Zoom」と連携しテレカンの実施準備も自動化可能だ。 Spir を作るのは、ユーザベースで「SPEEDA」や「NewsPicks USA」の立ち上げを務めた…

Image credit: Spir

Spir は11日、社外の人との日程調整を簡単できるサービス「Spir(スピア)」をβローンチした。複数のカレンダーと連携し、自分の予定を確認しながら日程調整したり、参加者の予定を考慮して候補日を自動抽出したりできる。また、ビデオ会議サービス「Zoom」と連携しテレカンの実施準備も自動化可能だ。

Spir を作るのは、ユーザベースで「SPEEDA」や「NewsPicks USA」の立ち上げを務めた大山晋輔氏(現 CEO)、 ABEJA や Virtusize 出身の姜正謀氏(現 取締役)、大山氏と同じくユーザベースで NewsPicks 各種サービスの開発リーダーを務めた木下渉氏(ソフトウェアエンジニア)の3人

Image credit: Spir

昨年3月の会社設立からブートストラップ兼ステルスモードで Spir を開発し、昨年末にα版 を、9月にクローズドβ版を公開し、今回オープンβ版の公開に至った。「調整さん」「TimeRex」「waaq Link」といった日程調整ツールが既に存在するが、Spir を開発・展開する理由を大山氏に聞いたところ、カレンダーを一つのメディアとして捉えた面白い見方を披露してくれた。

デジタル化でより細分化されたマーケティングができる基盤が整って来たものの、個人という最小単位にまでセグメントを切ってマーケティングすることは、まだなかなかできていない。アメリカでは LinkedIn がその役割を果たし、最近では Zoominfo のような企業も注目を集めている。

日本では、Facebook や Sansan が近いと思うが、Facebook はソーシャル API を閉じてしまったし、Sansan は Salesforce や Marketo などとは連携できても、サードパーティはデータを使えない。その点、カレンダーは興味深いメディアだ。ユーザのオフラインの行動データが溜まるので、そこからパーソナルなツールに発展させられるのではないか。(大山氏)

キャラクタ育成系ゲームの、メーカー側が積極的なリテンションをしなくてもユーザが定期的に戻って来てくれる効果と同様に、カレンダーツールや日程調整ツールもまた、声高に宣伝しなくてもユーザがサービスに戻り、情報を定期的にアップデートしてくれるサービスと捉えることができる。将来はここで究極のオプトインの形で、 ユーザは自分に合った情報を集められるようになるのかもしれない。

もっとも Spir は当面、日程調整ツールとしてのユーザエクスペリエンスの改善に傾注する考えだ。大山氏によれば、日程調整ツールをカレンダー形式で表示するのは難しいため、多くのツールでは選択肢をリスト形式で表示するものがほとんどだが、Spir では空いている時間帯の可視化や、相手に選択肢として提示する際の見やすさなどの点で差別化できると自信を見せる。今後、Slack や Notion のような SaaS サブスクリプションモデルでのマネタイズを狙う。

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録