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CCCが「T-Venture Program 2018」の最終審査会を開催、マンガのクラウドソーシング翻訳アプリ「ToryComics」など3チームが入賞

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TSUTAYA を展開する CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は5日、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program 2018」の最終公開審査会を都内で開催した。 今期バッチでは8月1日~9月14日に応募が受け付けられ、一次審査に進んだチームが11月1日~12月4日の約1ヶ月半にわたり連携プランをブラッシュアップ。この日の審査会では、二次審査を通過した7チームがファ…

TSUTAYA を展開する CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は5日、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program 2018」の最終公開審査会を都内で開催した。

今期バッチでは8月1日~9月14日に応募が受け付けられ、一次審査に進んだチームが11月1日~12月4日の約1ヶ月半にわたり連携プランをブラッシュアップ。この日の審査会では、二次審査を通過した7チームがファイナリストとして登壇した。価値創造、成長性、ブランディングなど4つの要素について審査員が採点し、入賞スタートアップ3社が選ばれた。

募集領域は TSUTAYA・蔦屋書店・T-SITE などのプラットフォーム、プラットフォームを通じたライフスタイル提案のコンテンツ、プラットフォームやライフスタイルコンテンツから得られるデータを活用したデータベースマーケテイング。業態・業種、法人・個人、年齢・国籍などは問わず、MVP などの無い企画段階のプロジェクトも募集対象とした。

このプログラムでは、通常のインキュベーション・プログラムなどと異なり、運営主体である CCC とのシナジーが見出せるか、コラボレーション内容を提案できるかどうかも審査の上での重要ポイントとして評価される。

審査員を務めたのは、

  • 増田宗昭氏 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長兼 CEO
  • 武田 宣氏 CCC デザイン 代表取締役社長兼 CEO
  • 中西一雄氏 CCCエンタテインメント 代表取締役社長兼 COO
  • 北村和彦氏 CCC マーケティング 代表取締役社長
  • 谷川 じゅんじ氏 CCC クリエイティブ 代表取締役会長兼 CEO
  • 漆紫穂子氏 品川女子学院 校長
  • 白砂 晃氏 CCC フォトライフラボ 代表取締役社長兼 CEO
  • 吉村 毅氏 デジタルハリウッド 代表取締役社長兼 CEO

【CCC 賞】ToryComics by ToryWorks

副賞:T-Point 100万ポイント

ToryWorksToryComics は、マンガをユーザがクラウドソーシング的に翻訳できるモバイルアプリだ。ある言語でマンガが出版されても、翻訳するコストが多額となるため世界展開が難しい。ToryComics を使えば、ユーザはマンガを見ながらスマホの画面上で吹き出し部のセリフを母国語に翻訳し、完成した後に世界に向けてパブリッシュすることが可能。原作者や ToryComics が著作料や手数料を手に入れられる以外に、翻訳者も収益の一部を受け取ることができるという。

現在13言語142カ国で使えるが、1年間ほどインドネシアでテストマーケティングした結果、ユーザを50万人獲得できたという。1年後の2019年11月には18言語200カ国で使えるようにする計画で、ユーザ獲得目標は300万人。CCC との協業では、T-Point を ToryComics で鑑賞できるコインに両替できるようにしたり、Tsutaya Premium の会員に ToryComics を読み放題にできたりするプランを提案。将来的には、CCC 関連会社からの作品配給や日韓協同コミックの製作を希望している。

【優秀賞】Wall Share by 180(ワンエイティー)

副賞:T-Point 50万ポイント

壁への落書きは違法なもので、中には通行人や住民を不快にさせるものもあるが、所有者の許可を取って、アート性の高いものを掲出することができれば、ビジネスとしての価値を創出することができる。180 は、いわゆる落書きがパリでは街の重要な雰囲気を形成していたり、香港では来客効果をもたらしていたりすることにヒントを得、壁主・アーティスト・広告主をマッチングすることで、観光客をターゲットにした広告ビジネスを展開しようとしている。

壁に描かれた落書きのストーリーと、その描かれている場所がわかるモバイルアプリ、空き壁主とアーティストをマッチングさせ壁に広告を出稿できるマッチングアプリを企画。空き壁主とアーティストのコラボレーション、広告出稿、有料アプリ配信、物販などでマネタイズを狙う。CCC とは専門誌「美術手帖」の広告協同営業、CCC マーケティングとスタンプラリーの実施によるマーケティング DB 構築、銀座の蔦屋書店でのアートアワードの開催などを希望。空き壁の確保で、神戸市から協力を獲得している。

【TVP 賞】CAMETIS(ケメティス) by 開成高校

副賞:T-Point 6万ポイント

CAMETIS は、小・中学生向けのピアノ練習を始めとする音楽教育を身近にするモバイルアプリだ。ピアノは現在でも、小・中学生の習い事で常に上位にランクされるが、自己学習する際に先生がいない、指摘された内容を正しく把握できないなどの課題を感じているという。そこで、CAMETIS では、ユーザの演奏を録音し間違いのある部分を指摘して集中的に練習できるようにする機能、先生の指摘を紙の譜面上に書き取るのではなく、指摘内容をデジタル表示された譜面上に整理した状態で共有できる機能を提供する。

著作権法上、問題の無いクラシック音楽のスコア配信に特化するようだ。無料ユーザは、当該楽曲のサビの部分だけを練習することができる。ユーザが気に入って全曲を通しで練習したくなったら、パッケージ購入してもらうというビジネスモデルだ。子供人口は減少傾向にあることから、ユーザには高齢者のほか、中国の小・中学生もターゲット視野に入れている。CCC との連携では、CCC が Mistletoe と展開する「T-KIDS シェアプログラム」に、次世代の音楽教育方法として採用を希望している。

以下は、入賞しなかったものの、今バッチに採択されピッチ登壇したスタートアップの方々。

マンガ教育プラットフォーム by 田中裕久氏

田中氏は長年にわたり、日本や中国でマンガ志望者に教鞭をとる立場にある人物。同氏によれば、中国人でもマンガを教われば、画力は問題ないレベルにまで成長するが、ストーリー展開のレベルはそこそこで、企画レベルは高くないのだという。その理由は、日本ではマンガ家と編集者が何度となく打ち合わせを重ねた上で、ストーリーを壁打ちした後マンガの作成に着手するのに対し、中国にはプロのマンガ編集者が不在であるため。その他、マンガ家を育成する機会の不足、マンガ家と編集者が出会う機会が無いなどの課題がある。

田中氏は中国向けのオンラインのマンガスクールを開設し、中国の地方にいるマンガ家やマンガ家志望者を発掘し育成したいと考えている。同時に、持ち込み原稿や投稿が評価できたり、自分でもネームを切れたりするプロの編集者が必要なので、編集者育成もマニュアルも輸出したいという。CCC とは、漫画投稿サービス「マンガハック」、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM、デジタルハリウッド、T-KIDS シェアスクール、中国の蔦屋店舗とのコラボ企画などを希望している。

COZRE by コズレ

COZRE は、子育て世代の夫婦むけのライフスタイル提案プラットフォームだ。出産予定日や誕生日など親と子供の個人情報をはじめ、600ジャンル以上で年間250万件以上の回答を集めており、定性的かつ定量的なデータベースを構築し、ユーザに対して子供の月齢に応じ、どのタイミングでどのような情報やモノが必要かを予測し、レコメンド提案して課題解決できるサービスを提供している。

CCC と組むことで、子供情報に対して TID を付与し、生まれてくる子供を0歳の段階から T カード会員にすることを提案。また、COZRE が持つユーザの月齢データに CCC のライフスタイルデータベースを掛け合わせることで、夫婦のライフスタイルに合わせた子育て商品の提案ができるようになる。親であるユーザが他の親にも役に立つ情報を COZRE 上で提供した際に、子供の T カードにポイントを付与するなどの企画も検討できるとした。

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SELF by SELF

SELF は、企業と消費者が会話を通じてエンゲージメントを高めることができる「会話型 AI」だ。情報過多の状態にある昨今に置いて、SELF は web サイトやモバイルアプリ上にボットを設置することができ、ユーザとの会話を通じて、ユーザの価値観、生活環境、趣味嗜好、感情変化などを把握。ただ情報を収集し並べて提示するだけでなく、ユーザが欲する形に〝料理〟して届けることにより、ユーザがその情報を受け入れやすくする効能が得られる。

CCC との連携では、CCC マーケティングが持つ購買データと、SELF が持つ会話型 AI 技術を組み合わせることで、より効果的な購買誘引やマーケティングが可能になると説明。T-Point アプリに導入することで、購買データをやユーザ属性から行動パターンを計算し、リサーチが可能になるとした。一例としては、30代の既婚男性が自宅の最寄りのコンビニでいつもより早い時間帯に購買行動を起こしたとき、ボットがその男性が家族と時間を楽しんでないと答えると、家族と楽しめる DVD の鑑賞をレコメンドしてくれる。

teplo by LOAD&ROAD


LOAD&ROAD は、スマートフォンと連携し、お茶の種類に応じて最適な状態でお茶を淹れてくれる IoT スマートティーポット「teplo」を開発。また、ユーザの脈拍数や指の体温、温度・室温・騒音状態を検知しデータ解析することで、その環境下でユーザに最適な状態でお茶を淹れてくれる。ポットの販売と茶葉の販売でマネタイズし、日本とアメリカをターゲット市場に位置付けている。

CCC との協業では、店舗でのハードウェアのポップアップ販売、量産開始後の蔦屋家電での販売、T-SITE 内カフェで同社の茶器を使ったお茶の販売などを希望。T-Point データベースから消費者の属性に応じた購買データをもとに、teplo のレコメンデーション精度の向上、また、消費データをもとに T-Point 加盟各社は製品開発への応用が可能としている。

STOCK POINT by STOCK POINT

STOCK POINT は、ブロックチェーンベースで株価連動型のポイントシステムを展開している。ユーザは買い物で溜まるポイントを STOCK POINT で得られると、その STOCK POINT と連携する株価(購入した商品のメーカーの株価など)の上昇に合わせ、STOCK POINT(銘柄毎)の量が増える。STOCK POINT のポイント量がその銘柄の1株以上になれば、ユーザは株式と交換し、その企業との株主になることができる。ユーザは自分が応援する企業の商品やサービスを購入することで、結果的にその企業の株主になることができ、企業は自社のファンを増やすことができるわけだ。

今後、STOCK POINT では株式市場とは連携しない、仮想通貨を使ったコミュニティ経済の形成も視野に入れている。STOCK POINT の既存サービスでは上場銘柄のみが対象になるが、この新しいコンセプトでは、興味・対象単位の各コミュニティが独自トークンを発行できる C2C 投資プラットフォームを構築する。その各経済圏(コミュニティ)が大きくなれば、各仮想通貨のホルダーはキャピタルゲインを得られる。当該の C2C 投資プラットフォームには、コミュニティ活性化ツール、集客プロモーション機能、企画アイデア募集ツールなども備わっており、同社はこの領域で CCC との協業を希望している。

CCCが「T-Venture Program 2016」の最終審査会を開催、オンライン観劇サービスの「観劇三昧」ほか2社が入賞

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は1日、傘下の CCCベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners や CCC マーケティングと共同で、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program 2016」の最終公開審査会を都内で開催した。 今期バッチでは8月1日~9月16日に応募が受け付けられ、一次審査に進んだチームが…

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は1日、傘下の CCCベンチャーキャピタルである IMJ Investment PartnersCCC マーケティングと共同で、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program 2016」の最終公開審査会を都内で開催した。

今期バッチでは8月1日~9月16日に応募が受け付けられ、一次審査に進んだチームが10月31日~11月28日の約1ヶ月にわたり連携プランをブラッシュアップ。この日の審査会では、二次審査を通過した8チームがファイナリストとして登壇した。価値創造、成長性、ブランディングなど4つの要素について審査員が採点し、入賞スタートアップ3社が選ばれた。

このプログラムでは、通常のインキュベーション・プログラムなどと異なり、運営主体である CCC とのシナジーが見出せるか、コラボレーション内容を提案できるかどうかも審査の上での重要ポイントとして評価される。

審査員を務めたのは、

  • 増田宗昭氏 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長兼CEO
  • 石田宏樹氏 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 取締役 CIO
  • 北村和彦氏 CCCマーケティング 取締役副社長
  • 中西一雄氏 T-MEDIAホールディングス 代表取締役社長
  • 堀口雄二氏 IMJ Investment Partners 代表取締役社長
  • 吉村 毅氏 デジタルハリウッド 代表取締役社長兼CEO
  • 白砂 晃氏 フォトクリエイト 代表取締役会長
  • 谷川じゅんじ氏 ジェイ・ティー・キュー 代表取締役 スペースコンポーザー
  • 浜田敬子氏 朝日新聞社 総合プロデュース室 プロデューサー(AERA前編集長)

…以上9名の方々だ。増田氏は審査委員長を務めた。

入賞した以下のスタートアップは今後、T-SITE とのテスト連携を含む「T-Venture Program」の第2フェーズ(Incubation2)に参加する。なお、今回は審査の結果、CCC がスタートアップとの協業に深くコミットしたいとの判断から、優秀賞に入賞したスタートアップはいなかった。

【CCC 賞】観劇三昧 by ネクステージ

副賞:T-POINT 100万ポイント、「GREEN FUNDING by T-SITE」クラウドファンディング発の最先端ガジェット 10万円相当

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登録されている演劇動画を、月額980円で見放題のサブスクリプションモデルのオンライン観劇サービス「観劇三昧」。スマホやタブレットのアプリなどからオンラインで視聴することができ、登録作品数は12月1日現在で155劇団、507作品に達している。有料ユーザ数は1万人、無料ユーザを含む累積のユーザ数は8万人。毎月10~15本の新作を追加している。

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最前列観劇モードの追加のほか、今後は、国内作品の多言語翻訳を行い、日本の演劇市場(演劇数64,000件、2,117億円)の3倍の規模があるという韓国、6倍の規模があるというアメリカにも展開していきたいとのこと。劇団のエージェントとしても機能し、CCC と共同で人気舞台を映画化する事業に取り組む構想を明らかにした。

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【T-SITE 賞】Craftie by Craftie

副賞:T-POINT 50万ポイント

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Craftie は、11月29日にローンチしたものづくり体験の予約サイトだ。グルメの需要にクックパッドや食べログのようなサイトがあるのと対照的に、アートやものづくり教室ににおいては、その需要に相当するサイトが無い。ものづくり人口は2,500万人、9,000億円市場と小さくないが、ものづくり教室はほとんどが個人経営であるため情報が集約されておらず、オンラインサービスとオフラインサービスの二項対立が生じている。

Craftie では、オンライン体験とオフライン体験をつなぎこむことに注力する。ライフスタイルをテーマとする T-SITE 湘南では手芸関連本が日本で一番売れていることから、直営の T-SITE 100店舗のうち10%に相当する10店舗でワークショップの企画・実施やパイロット運営を希望。教室への送客手数料や手芸材料の物販などでマネタイズを図る。

【TSUTAYA 賞】マンガハック by エコーズ

副賞:T-POINT 50万ポイント

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マンガハックは、漫画を簡単に投稿できるウェブサービスで、キャラを紹介できる機能や特典イラスト機能などが強み。競合であるマンガボックスなどと比べても月間の更新作品数242作品と数が多く、作品の中には大手出版社から単行本化されるケースも出てきている。現在までの合計収録作品数は4500点。電子書籍の浸透も手伝って事業が右肩上がりに成長、今後は、ウェブ発のコミックスとして出版事業にも進出したいと抱負を述べた。

CCC とは読者参加型のエンターテイメントを企画したいとし、その皮切りとして、T 会員を審査員としたマンガ投稿オーディションを実施、作品がトーナメントを勝ち進むごとに、その作品の次のエピソードが読めるようになる演出を施す。また、T 会員のデータベースを連携することで、マンガ作品の販売前からファンをつけ、顧客情報を生かしたマーケティングの実施を可能にし、高確率でヒット作品を生み出したいと意気込みを語った。


以下は入賞には至らなかったものの、ファイナリストとして雄姿を飾ったスタートアップたちだ。

Livees! by ONE GROOVE

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Livees! は、主要なライブや音楽フェス情報を提供するアプリで、iOS デバイスにインストールすることで、ユーザが iOS デバイス内に保持している楽曲の情報をもとに、行きたくなりそうなライブやフェスをレコメンドしてくれるほか、フェスについては、タイムテーブルを網羅して情報提供する。興味が合いそうな人とつながることができる、ソーシャルネットワークの機能も持つ。現在はベータ版だが、近日中に正式版をリリース予定。日本のライブ・フェス年間人口の1%に相当する45万人を、ユーザとして獲得したいとしている。

広告・チケッティング・ユーザ行動データのビッグデータ販売でマネタイズ。CCC とは、T-Ticket でライブやフェスのチケットが購入できる、TSUTAYA から CD レンタルがレコメンドされライブやフェスに向けて事前の予習ができる、フェスのオフ会を TSUTAYA で開くことができる、などのメニューを TSUTAYA LIVE CLUB の名前でパッケージ化して消費者に提供したいとのこと。これらのしくみがワークすれば、CD そのものについては無料で消費者に提供できるようなスキームも夢ではないという。

BuzzScreen by バズウィル

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BuzzScreen は、ユーザが1日平均60回操作すると言われるスマートフォンのアンロック画面にリッチなコンテンツを提供し、ユーザがこれを閲覧することでリワードをもらうことができる SDK だ。韓国の OK Cashbag(OK캐쉬백)をはじめ、海外20社以上のリワードプログラムなどで採用されており、現在、マレーシア・ジャカルタ・台北・ニューヨーク・ソウル・東京でサービスを展開中。韓国では、スマートフォンユーザ人口3,900万人のうち2,000万人が BuzzScreen を利用しているとのことだ。

CCC とは T-Screen という名で共同事業を希望。CCC にとっては、ユーザとのタッチポイントの創出、T-SITE の情報をもとにしたアンロックスクリーン上への毎日消費可能なコンテンツの提供、T カード会員の情報と紐づけることでユーザの属性にあった広告やコンテンツの表示を実現する。T カード会員の Android ユーザ2,000万人のうち20%に相当する400万人が使えば、年間で6億円の収益が生み出せると見込んでおり、これを BuzzScreen は CCC とレベニューシェアしたいと話した。

この分野には、韓国の CashSlide(캐시슬라이드)Yoyo Holdings の PopSlide、インドの PaisaSwipe などが競合として存在する。

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SOUNDTABLE by KAMARQ

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KAMARQ は IoT 家具の SPA 事業を展開、以前にも紹介した SOUND TABLE や MEMORY DOOR といったプロダクトを開発・販売している。CCC とは、既存の什器を活用することで、進化する什器を提案する「蔦屋家具」なる事業を共同運営し、店頭のタッチポイントを使って、消費者にあこがれのライフスタイルの体感を提案したいとのこと。現在は IoT ベッドも開発しており、寝るだけでバイタルデータがとれるようなしくみになるだろうとのことだ。

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AdSpacee by スペイシー

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AdSpacee は、店舗オーナーに店頭の未使用の壁面などを広告スペースとして出品してもらい、広告主が広告出稿を依頼できるマーケットプレイスだ。商圏を集中することができ、遊休スペースであるため手軽な価格で出稿することができ、QR コードなどを入れることで効果測定しやすく PDCA も回しやすい。1ヶ月ほど前にβ版をローンチし、これまでに120箇所・月間3万人にリーチできているという。

CCC との連携では、顧客/オーディエンスデータの相互利用を想定しているとのこと。あるユーザについて、CCC の購買データと AdSpacee で接触したときの認知データをマッチング、T ポイントをもらえるなどの報酬をユーザに提供することで、ユーザが関心を持ってから購入に至るまでの軌跡を追えるようになる。広告をタッチし忘れても店舗に近づくとプッシュ通知を投げられたり、T ポイント加盟店同士が相互に広告出稿できたりするしくみも計画している。

#AGENT_TRAVIS by TEAM.KING KONG COMPANY

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#AGENT_TRAVIS は、人工知能とビッグデータ活用により、人生で最高の一本と言える映画をユーザに提案する映画リコメンドエンジンだ。TEAM.KING KONG COMPANY は #AGENT_TRAVIS を開発する傍ら、ビッグデータを用いた機械学習のコンサルティングや、SS 解析によるリコメンドエンジンの開発を行っている。

TEAM.KING KONG COMPANY は CCC との連携において、顧客が TSUTAYA の店頭で T カードを提示するだけで、POS データと Twitter のつぶやきデータの双方を読み込み、人工知能を介して最適な映画をリコメンドするサービスを提案。ユーザの趣味、関心のあるニューストピックの捕捉、ライフスタイルを包括的に網羅した映画リコメンドサービスが実現可能になるとしている。

協業のための下地は整ったーーCCCによるスタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の第三期募集が開始

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の第三期の募集を開始した。 「T-Venture Program」がスタートしたのは、2014年10月。第一期には、先日CCCグループと新しいモノづくりを支援するプログラムをスタートしたクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を運営するワ…

左:CCCデザインカンパニー執行役員 坂田真我氏 右:ワンモア代表取締役CEO 沼田健彦氏
左:CCCデザインカンパニー執行役員 坂田真我氏
右:ワンモア代表取締役CEO 沼田健彦氏

TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)が、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の第三期の募集を開始した。

「T-Venture Program」がスタートしたのは、2014年10月。第一期には、先日CCCグループと新しいモノづくりを支援するプログラムをスタートしたクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」を運営するワンモアも参加していた。

T-MEDIAホールディングス、IMJらがスタートアップ支援プログラム「T-Venture Program」を始動

「GREEN FUNDING」がCCCグループと新しいモノづくりを支援、第一弾はキャンドルのように光が変化するLEDライト

事業会社によるスタートアップ支援でシナジーを生み出すことはなかなか難しいが、「T-Venture Program」ではCCCグループの事業とシナジーを生み出すことができるスタートアップを募集する。

第一期はネットを対象にスタートアップを選び、第二期ではリアル・ネット問わず、シナジーが生まれる見込みの高いスタートアップが選ばれた。第二期では、最優秀賞にストリートアカデミー、優秀賞にファクトリエが選ばれ、両社とは具体的な取り組みもスタートしている。

CCCが「T-Venture Program」の第2期最終審査会を開催、最優秀賞のストリートアカデミーほか4社が入賞

第三期では、より明確にCCCグループの既存事業と協業できるパートナーを探していくという。支援対象も、これまではアーリー、ミドル、レイターまで幅広い層を対象としていたが、第三期からはシードやアーリーなどスタートアップを対象とし、場合によってはCCCグループに入ってもらうことも視野に入れる。

第一期、第二期と実施を重ねてきたことで、CCCグループの内部もスタートアップと協業するための準備が整ってきた。冒頭で紹介した「GREEN FUNDING」との協業も、その成果のひとつだ。「1年かけて色々と準備ができてきました」とワンモアの沼田氏は語る。

坂田氏「長期的な視点を持ちながら、スピード感をもって成長していきたいスタートアップからの募集をお待ちしています。急にドラスティックには変わりませんが、協業の結果も出していけるよう、社内のプロセスもしっかりと作っていきます」

CCCデザインカンパニー執行役員の坂田氏は語った。第三期で選出されるスタートアップは、より一層CCCグループとの協業がやりやすくなるのではないだろうか。同プログラムは8月に説明会が開催される。関心のあるスタートアップは、足を運んでみてはいかがだろうか。

CCCが「T-Venture Program」の第2期最終審査会を開催、最優秀賞のストリートアカデミーほか4社が入賞

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は今日、傘下のベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」第2期の最終公開審査会を開催した。 <関連記事> T-MEDIAホールディングス、IMJらがスタートアップ支援プログラム「T-Venture Program」を…

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)は今日、傘下のベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」第2期の最終公開審査会を開催した。

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審査会では二次審査を通過した10チームがファイナリストとして 登壇した。価値創造、成長性、ブランディングなど4つの要素について、の審査員が採点し、入賞スタートアップ4社が選ばれた。

このプログラムでは、通常のインキュベーション・プログラムなどと異なり、運営主体である CCC とのシナジーが見出せるか、コラボレーション内容を提案できるかどうかも審査の上での重要ポイントとされている。

審査員を務めたのは、

  • 増田宗昭氏 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長兼CEO
  • 石田宏樹氏 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 取締役 CIO
  • 北村和彦氏 CCCマーケティング 取締役副社長
  • 中西一雄氏 T-MEDIAホールディングス 代表取締役社長
  • 堀口雄二氏 IMJ Investment Partners 代表取締役社長
  • 吉村 毅氏 デジタルハリウッド 代表取締役社長兼CEO
  • 小林りん氏 インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表理事
  • 佐々木紀彦氏 ニューズピックス 取締役
  • 孫 泰蔵氏 Mistletoe 代表取締役社長兼CEO

…以上9名の方々だ。増田氏は審査委員長を務めた。

入賞した以下のスタートアップは今後、T-SITE とのテスト連携を含む「T-Venture Program」の第2フェーズ(Incubation2)に参加する。

最優秀賞:ストリートアカデミー(副賞:Tポイント30万円分、カドーの空気清浄機と加湿器)

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ストリートアカデミーは、誰もが先生になれるスキル・マーケットプレイス。先生と生徒をつなぐことに特化しており、オフラインでの学習機会の創造を行っている。スキル提供を行う業界には、レストラン業界における食べログに代表されるような評価サイトが存在しない。そこで、創業者の藤本崇氏は、先生がどれだけ教えたか、その生徒の口コミがわかる機能を構築した。街中で気軽に学べる環境を提供していくことが狙い。

2012年8月のローンチ以降、講師3,500人、提供サービス内容は100ジャンル4,000講座にまで増え、カフェで会計士が会計を教えたり、初心者向けのバック転講座が開催されるなど、全需要の25%は東京以外の地域でサービスが提供されている。

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偶然にも最近、ストリートアカデミーでは、福岡にある Tsutaya Bookstore Tenjin とタイアップし、ストリートアカデミーでの活動をきっかけに著書を出した講師を同書店に派遣。来訪客に公開講座を提供し、著者の店頭販売にも貢献するイベントを開催した。CCC との提携を通じ、学びのきっかけとなる講座をオンラインで予約受付し、TSUTAYA で講座を開くなどして CCC の商業施設への来店誘引を実施したいとのことだ。

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優秀賞:ジーンクエスト(副賞:Tポイント10万円分)

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ジーンクエストは東京大学の研究者らを中心に2013年に設立された遺伝子分析スタートアップ。オーダーすると送られてくる唾液採取セットを使って唾液を採取し郵送すると、遺伝子を解析し先天的な病気の発症リスクや体質など300項目を判定できる。

CCC との協業可能性では、Tポイント会員5,500万人のうち1%に相当する55万人をジーンクエストの顧客として獲得し、購買情報に加えて、遺伝的健康情報を組み合わせることで、より有益なマーケティングが行える可能性を強調。遺伝子情報プラットフォームをベースに、将来的には製薬会社のR&D などに利用してもらえる可能性がある。

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今後のビジネスの可能性は未知数とのことだが、遺伝子情報のパターンは人種により異なるため、欧米の同業スタートアップが欧米人の遺伝子情報をもとにした疾病の傾向解析などに強いのに対し、ジーンクエストは日本人をはじめとする東洋人あるいは黄色系人種の解析に強みを見出しているようだ。

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優秀賞:ファクトリエ(副賞:Tポイント10万円分)

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ファクトリエはこれまでに3年をかけて、日本中にある縫製工場480工場と提携し、海外の有名ブランドが縫製を委託しているのと同じ工場で、安価で高品位なファッション・アイテムを生産できる体制を整えた。消費者と縫製工場をつなぐことにより中間コストをカット、工場にとっては受注が増え、自社の名前を露出した商品の販売が可能になる。

エルメスジャポンの社長を務めた齋藤峰明氏がアドバイザーとして参画。2ヶ月前に始めた海外向けサービスのスタートにより、世界130カ国からアクセスがもたらされているとのこと。今後、2020年の東京オリンピックで、日本チームのユニフォームをファクトリエで受注することを目標にしている。

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CCC  とのコラボレーションのアイデアとしては、 T-SITE 店頭でライフスタイル提案の一環で書籍などとあわせて洋服を販売するほか、顧客が購入した商品の縫製工場を実際に現地訪問体験できるツアーの企画などを挙げた。

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あにこれ(TSUTAYA 賞)

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月間1,300万PV、230万UUを誇るアニメ評価ランキングサイト「あにこれ」。ローンチからの5年間で、アニメに対するレビュー件数総数が135万件を超えている。

アニメを趣味としている人には、ほとんどリーチできていることを自負するも、アニメが好きでもネットでアニメを探さない人や、海外のアニメファンにはリーチできていないことを認識。

あにこれの35,000種類におよぶユーザが生成したランキングなどを活用することで、TSUTAYA の店頭で多様なランキング別レンタルビデオ特集などが企画できる。海外展開については、国ごとに反応を見ながら段階的に行っていくとのことだったが、審査員の孫氏からは、まずはサイトの英語版をローンチすることを促されていた。

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以下は入賞には至らなかったものの、ファイナリストとして雄姿を飾ったスタートアップたちだ。

clubFm(クラブエフマイナー)

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clubFm(クラブエフマイナー)」は、国内の有力ギャラリーから月額4,800円で絵画がレンタルできるサービス。これまで絵画が飾られることが稀だった住居やオフィスでの新規需要開拓を目的としており、サイト上では、観葉植物などとあわせて、部屋の中に絵画を飾った際のシミュレーションができる機能を提供している。2015年9月現在1,200商品の提供が可能で、国内の有力ギャラリー70%と提携しており、今後、このシェアを90%と上げることが目標。

CCC との提携により、T-SITE 訪問客や Tポイント会員を中心にアートのあるライフスタイルを普及させたいとしている。

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ボイスマルシェ

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ボイスマルシェ」は、会員とカウンセラーの両方が女性のみの、電話による匿名カウンセリング・プラットフォーム。身近な人にも相談できないことを、経験豊かなカウンセラーに55分間12,000円で相談できる。現在登録しているカウンセラーは368名いて全員面接済み。ユーザ満足度の高さは、ボイスマルシェ上に投稿された1,543件におよぶユーザ体験談の投稿からも伺いしることができる。

CCC との提携では、同社の MVNO 端末である「TONE モバイル」にアプリとしてプリインストールすることを提案。グループ会社が運営する「ふるさとスマホ」ともタイアップし、特に高齢ユーザへも裾野を広げたいと語った。

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eichiii

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eichiii」は、都内800箇所にオンデマンドのミーティング・スペースを提供するサービス。その多くは、夕方までは客がいないダイニングバーや、アイドリングタイムのあるコワーキング・スペースなど。デッドタイムを貸し出すことで、店舗にとっては追加収入を得ることができる。

T-SITE のオンラインサイトに eichiii を掲載してもらうことで連携を図るとともに、eichiii がミーティング・スペースで開催可能なイベントやセミナーなどを企画し、T-SITE で集客するプランを提案。また、Tポイントやクーポンとの連携も模索していたいとのこと。

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wellnote

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wellnote」は家族限定SNS。親子以外にも、孫〜祖父母で日常や成長を共有する機能を持っている。アカチャンホンボや学研などと提携により、これらの企業が提供する離乳食レシピや生活情報を配信しているが、CCC との提携が実現すれば、例えば、孫向け絵本やファミリー向け映画のレコメンド、子供向けイベントのレコメンドなどが可能だろうと、CCC にラブコールを送っていた。

先ごろ、日本テレビの番組「ZIP!」とタイアップし、子供にダンスを教えるクリエイティブ教育プログラムを企画。教育学者で東京大学名誉教授の佐藤学氏らの協力も得て、通年のクリエイティブ教育プログラムを作る準備に着手している。

Sensy

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今までに無い出会いを提供する、ファッション向けパーソナル人工知能プラットフォーム「Sensy」。パーソナルという名の通り、個々人にカスタマイズされた人工知能環境を提供する。IBM Watson の日本国内第一号案件として選抜されたスタートアップ。

現在12,000以上のブランドが Sensy に参加しており、例えば、三越伊勢丹では接客アプリに Sensy を採用し、訪問客がメールアドレスで自分の人工知能を呼び出し、自分にあった洋服の提案を受けることができる。また、三越伊勢丹のトップバイヤーの人工知能を呼び出し、彼らのコーディネイト・センスをアプリを通じて教わることもできる。

CCC との提携を通じて、パーソナル人工知能を搭載したポイントカードを作りたいとのこと。

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Pratechs

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一般的にカルテに代表される医療情報は、医師の手元などにあって、患者自らの身近にあることは少ない。Pratechs は、ユーザが日常のバイタルデータを自らの手元に持ち、サードパーティーに公開することで必要なサポートが得られるヘルスケア環境を提案する。サービスは、個人用アプリの「HEALTHPLAYER」、計測ステーション、事業者用管理画面から構成される。

具体的には調剤薬局での CRM(顧客管理)などへの応用が可能。CCC との提携により、ユーザがバイタルデータを記録するモチベーションとしてTポイントやクーポンを提供し、来店することで賞品に引き換えできるようなしくみが考えられる。また、自治体とのタイアップにより、ふるさとスマホと連携して、高齢者の健康管理や見守りにも応用可能とのこと。

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CCCらが「T-Venture Program」の公開審査会を開催——「シェア畑」のアグリメディア他、入賞7社が決定

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のネット事業中間持株会社 T-MEDIAホールディングスは今日、傘下のインターネット事業会社 IMJ とベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の最終公開審査会を開催した。 <関連記事> T-MEDIAホールディン…

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のネット事業中間持株会社 T-MEDIAホールディングスは今日、傘下のインターネット事業会社 IMJ とベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の最終公開審査会を開催した。

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このプログラムには、全国の110のチームからエントリがあり、一次審査を41チームが通過、二次審査を通過した12チームがファイナリストとして登壇した。価値創造、成長性、ブランディングなど5つの要素について、CCC の社長兼CEO 増田宗昭氏ら審査員が採点し、入賞スタートアップ7チームが選ばれた。

増田氏は表彰式で、スタートアップの選考にあたり、 1. プラットフォームとしての視点があること、2. ライフスタイルの提案があること、3. 自然の要素を取り込んでいること、4. (会員というよりは)互助的な思想を持っていること、という4つの点に着目したことを強調した。

入賞した以下のスタートアップは今後、T-SITE とのテスト連携を含む「T-Venture Program」の第2フェーズ(Incubation2)に参加する。

【最優秀賞】アグリメディア

(副賞:Incubation2への参加権、Tポイント30万ポイント、TSUTAYA DISCAS 1年分他)

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最優秀賞に輝いた、アグリメディア 代表取締役社長 諸藤貴志氏

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アグリメディアは、都市生活者向けに郊外の家庭菜園「シェア畑」を提供するスタートアップだ。通常の菜園とは異なり、農家や菜園アドバイザーが講師となって野菜の育て方を伝授、種・苗・農具・水などを用意する必要がなく、手ぶらで菜園に行くだけで、野菜の栽培に参加することができる。年間を通して約20種類の野菜が栽培可能、収穫した野菜は持ち帰って食べることができる。忙しいユーザには、栽培の一部を代行してもらう有料プランもある。

アグリメディアは T-SITE のウェブサイト上で「シェア畑」の顧客になりそうなユーザを誘導、郊外型リアル店舗「湘南 T-SITE」に栽培体験スペース「湘南 T-SITE ファーム」を設置し、想定顧客へのタッチポイントを増やす計画を提案した。

【優秀賞】ワンモア

(副賞:Incubation2 への参加権、Tポイント10万ポイント)

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クラウドファンディング「GREEN FUNDING」を運営するワンモアは、綾野剛が主演した映画「そこのみにて光輝く」で制作資金の資金調達が実施された事例を紹介。T-SITE との連携により、T-ID(Tポイント会員のユーザID)のユーザ属性にあわせて映画制作のクラウドファンディングをユーザに提示、ユーザがTポイントを使って資金調達キャンペーンに参加できたり、キャンペーン支援者限定の映画関連イベントを開催したりする例を提案した。

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【優秀賞】filme by コトコト

(副賞:Incubation2 への参加権、Tポイント10万ポイント)

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filme は、ママが子供の「成長シネマ」を制作できるサービス。ママが撮影した30秒動画が20日分貯まると、コトコトが開発した独自の動画編集エンジンにより、一本の動画を自動制作。完成した「成長シネマ」は DVD に焼いて、離れて暮らす祖父母に届けることもできる。

コトコトは、T-SITE のキッズスペース近くのブースで動画を受け付け、T-SITE 併設のカフェで「成長シネマ」を観覧し、家族で思い出を再体験できるようなプランを提案した。

(「成長シネマ」は、コトコトの登録商標。)

【審査員特別賞】スマオク by ザワット

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スマオクは、フラッシュセールの要素を取り入れたオークションのモバイルアプリだ。ライブ感を演出することをモットーとしており、T-SITE との連携によって、T-SITE リアル店舗での不用品買い取りなどのアイデアを実現したいとしている。

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【審査員特別賞】坂ノ途中

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坂ノ途中は、京都を拠点に野菜を販売するスタートアップ。環境負荷の小さい農業を提案し、新規就農者を増やすための活動をしている。日本の農家は経営規模が小さく、経営が自然要因に左右されやすいが、金融工学に基づいて栽培計画の全体最適化を図り、農業のバリュエーションを確保することに注力している。

食べ物系 EC の指標と言われる〝お試しユーザ〟から定期注文ユーザへのコンバージョンが、一般的なサイトでは 10% 程度であるのに対し、坂ノ途中では25〜30% を実現。一ユーザあたりの顧客獲得コスト5,000円程度に対し、25万円の LTV(ライフタイム・バリュー)を稼ぎ出している。

【Tポイント賞】キャッシュバック賃貸

(副賞:Tポイント5万ポイント)

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キャッシュバック賃貸は、入居者が成約したあとに広告掲載費用を発生させる、成約課金型の賃貸情報サイトだ。入居者は成約が決まった段階で所定の手続きをするとお祝い金としてキャッシュバックが受けられるため、キャッシュバック賃貸側でコンバージョンしたことが分かる仕組みになっている。現在の物件掲載件数は180万件を超えており、日本の賃貸情報サイトとしては業界3位の座につけている。

キャッシュバック賃貸では、T-SITE と連携して、キャッシュバックをTポイントで顧客に還元するなどのアイデアを提案した。

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【TSUTAYA 賞】Filmarks by つみき

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Filmarks は、映画のソーシャルレビューサイトだ。2013年6月にローンチし、現在の映画レビュー件数は450万件以上。例えば、最近話題の映画「ベイマックス」に関するレビューだけ見てみても、Yahoo! 映画のレビュー数 1,451 件に対し Filmarks 3,904件と、映画レビューに関しては圧倒的な強さを誇っている。

数々の映画作品を店頭・宅配・オンラインなどで提供している TSUTAYA に対して、Filmarks が提供するコンテンツはシナジーを見出せるだろう。

T-MEDIAホールディングス、IMJらがスタートアップ支援プログラム「T-Venture Program」を始動

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のネット事業中間持株会社 T-MEDIAホールディングスは今日、傘下のインターネット事業会社 IMJ とベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で説明会を開催し、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の開始を発表した。 このプログラムでは、CCC グループ…

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TSUTAYA を展開するCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)のネット事業中間持株会社 T-MEDIAホールディングスは今日、傘下のインターネット事業会社 IMJ とベンチャーキャピタルである IMJ Investment Partners と共同で説明会を開催し、スタートアップ育成支援プログラム「T-Venture Program」の開始を発表した。

このプログラムでは、CCC グループが持つ Tカード保有者 5,000万人の会員データベース、エンターテイメント商品のデータベース、Tカードのポイントを強みに、スタートアップにユーザ送客、ユーザ・エンゲージメントの強化のほか、T-SITE および T-SITE 傘下の各種サービスとのクロス・マーケティングの手段を提供する。CCC が運営する情報ポータル T-SITE とアカウント連携が行えるほか、必要に応じて、一社あたり最大1億円までの資金を IMJ Investment Partners が出資する。他のインキュベーション・プログラムとの差別化要素として、T-SITE  と事前に連携テストが実施できることを挙げている。なお、T-SITE のモバイルアプリが11月初旬にリリースされるとのことだ。

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T-Venture Program における、スタートアップ向け販促支援メニュー。

T-MEDIAホールディングスでは、このプログラムを通じて、同グループが既に保有しているエンターテイメント分野以外のサービス(例として、ペット、料理、健康美容、カメラ、キッズ、自転車など)を集め、スタートアップとの連携により、消費者に提供するサービス・ラインアップの充実を図りたい意向だ。また、募集対象となるスタートアップは設立から5年以内との条件はあるが、事業分野については消費者向けのサービスに限定しておらず、ツールや技術志向のプロジェクトも対象に含まれる。

応募は公式サイトで11月28日まで受け付けている。一次審査では概ね40社程度が選考され、12月に面談を含む二次審査を経て、プログラムへの参加が認められるスタートアップは10社程度まで絞り込まれる予定。ファイナリストは2015年1月20日、CCC 創業者で CEO の増田宗昭氏らを招いて、渋谷ヒカリエで開催されるイベントで披露される。

なお、11月には京都大阪や、福岡スタートアップカフェなどでも T-Venture Program の説明会を実施するとのことだ。地方に拠点を置くスタートアップは、これらの機会を活用して、T-Venture Program への理解を深めるとよいだろう。

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イベントで、起業家からの質問に答える T-Venture Program の運営メンバー。
(左から)T-MEDIAホールディングス代表取締役社長 櫻井徹氏、同取締役 根本浩史氏、同執行役員 坂田真我氏、IMJ Investment Partners 岡洋氏