中国のゲーム大手 Tencent は、Xiaomi(小米)が投資したゲーム用スマートフォンメーカー BlackShark(黒鯊科技)の買収を断念したと、中国メディアの21世紀経済報道が13日に報じた。Tencent は Black Shark と買収を協議中で、BlackShark がメタバース関連コンテンツのためのバーチャルリアリティヘッドセットを作ることを望んでいると1月に初めて報じられた。今回の報道は、Tencent が当局の承認を得られず、買収を断念したと伝えている。
今回の報道では、BlackShark CEO Luo Yuzhou(羅語周)氏は、Tencent と同社間の買収は、「そもそも存在せず、BlackShark には今も資金調達と買収の計画をがある」と述べている。Canalys によると、2017年に設立された BlackShark は、2018年第2四半期から2021年第1四半期までの世界のゲーム用スマートフォン市場の13%を占めるゲーム用スマートフォンメーカー大手だ。(21世紀経済報道)
短編動画アプリ「Kuaishou(快手)」、ローカルサービスや不動産販売に関する e コマース部門を設立(5月10日)
中国メディア「界面」が9日、関係者の話として報じたところによると、Kuaishou(快手)の e コマース部門は、ローカルサービスや不動産のオンライン販売を対象とした2つの新しい事業所を設立した。この報道によると、4月に設立された2つの新センターの責任者は、Kuaishou の e コマース事業の責任者である Xiao Gu(笑古)氏の直属の部下になるという。
Nio(蔚来)は5日、シンガポールでの二次上場に一歩近づき、シンガポール市場のメインボードにクラス A 普通株式を上場する許可を得たと発表した。2月28日付のロイター通信は、同社には今月末までに上場承認書類が発行される予定で、この動きは東南アジアにおける同社のビジネスを後押しするものと期待されている、と伝えていた。この上場の可能性は、Nio が2日、アメリカ証券規制当局によってアメリカ証券取引所からの上場廃止の危機にある中国企業のリストに加えられたことを受けてのことだ。(蔚来)
このリストには、コーヒーチェーンの Luckin Coffee(瑞幸咖啡)、電気自動車メーカーの Li Auto(理想汽車)、Q&Aプラットフォーム「Zhihu(知乎)」、オンライン住宅の KE Holdings(貝殻找房)など、中国の主要テック企業が含まれる。アメリカ規制当局は、これらの企業に対し、委員会の告発に反対する証拠を提出するよう15営業日を与え、その期限は5月12日となっている。(米国証券取引委員会)
ソーシャルコマース大手「Pinduoduo(拼多多)」、オンデマンド小売の推進に着手
Beijing Business Today(北京商報)が18日に報じたところによると、Pinduoduo(拼多多)は、オンデマンド小売ビジネスへの拡大を図るため、同社のプラットフォームに参加するオフライン小売業者を探しているとのことだ。後発の Pinduoduo は、Meituan(美団)、Ele.me(餓了麼)、JD Daojia(京東到家)なの既存企業がすでに存在する混雑した分野に参入することになる。
PC へのワイヤレスストリーミングにも対応し、SteamVR や Pico Store に掲載されているタイトルをプレイできる。2021年には15万台のVRを出荷し、今年はその数を180万台に飛躍的に伸ばしたいと考えている。ByteDance は昨年8月、Picoを約50億人民元(約990億円)で買収している。(IT 之家)
中国当局は、「Douyu(斗魚)」や「Douyin(抖音)」などのストリーミングプラットフォームにおける無許可のゲーム配信をさらに制限する計画を発表した。国家ラジオテレビ総局(国家広播電視総局)を含む国家機関が15日に発表した声明によると、未承認の対人戦やその他の非ライセンスタイトルがストリーミングチャンネルに出現してはならないと強調されている。また、ストリーミングサービスプロバイダに対して、ゲームストリームや e スポーツイベントの管理を強化するよう促しており、後者については国家ラジオテレビ総局の承認が必要とされている。今回の発表は、中国への参入にさまざまな障壁がある海外ゲームのストリーミングを一部対象としていると思われる。中国は、9ヶ月以上にわたって海外ゲームに対するライセンスを発行していない。(国家広播電視総局)
Great Wall Motor(長城汽車)会長の Wei Jianjun(氏)が株式過半数を持つ中国の自動運転車スタートアップ Haomo.ai(毫末智行)は14日、Bank of China Group Investment (中国銀行集団投資)がリードしたシリーズ A+ ラウンドで数億人民元(数十億円)を調達したと発表した。国有鉄鋼会社 Shougang Group(首鋼集団)が出資する投資会社 Shoucheng Holdings(首程控股)もこのラウンドに参加した。同社によると、4月時点で数万台の Great Wall Motor のクルマに Haomo の先進運転支援システムが搭載されており、今後2年間でその数は100万台を超えると予想されている。(毫末智行)
Alibaba(阿里巴巴)のフィンテック関連会社である Ant Group(螞蟻集団)は、昨年6月にデジタルコレクティブプラットフォーム「AntChain Fan Points(螞蟻鏈粉丝粒)」を立ち上げ、昨年12月に「Topnod(鯨探)」と改称した。このプラットフォームは、Ant のブロックチェーン部門 AntChain(螞蟻鏈)が構築したコンソーシアムブロックチェーン上で稼働している。
Topnodは、中国のさまざまな国立博物館と協力し、歴史的遺物のデジタル版を制作している。また、画家や少数民族の刺繍アーティストなどとも連携している。Topnod は最近、上海交響楽団と協力し、中国で最も古い交響楽団のレコードから1万点のオーディオ・コレクティブルを発売し、1点あたり19.9人民元(約370円)の価格をつけた。このコレクションでは、スペインの作曲家 Manuel de Falla(マヌエル・デ・ファリャ)のバレエ作品「恋は魔術師 (原題:El amor brujo)」から1929年に録音された2枚が紹介された。
Huanhe は、自動車会社や家庭用消費財メーカーなどの消費者ブランドとも協力し、デジタルコレクティブルをリリースしている。これらのコレクションは、無料かつ抽選制であることが多く、主にこれらのブランドのマーケティングツールとして機能している。例えば、中国の家庭紙ブランド「Qingfeng(清風)」は、5種類の 3D フラワーアートの無料コレクションをリリースし、14,154人の参加者を集めた。
中国の電気自動車メーカー Leapmotor(零跑汽車)は17日、香港証券取引所に株式上場のための目論見書を提出し、2021年の売上が前年の6億3,100万人民元(約118億円)から31億人民元(約581億円)に上昇したと発表した。しかし、2021年の納車台数が43,748台と販売・サービス網を拡大したため、2021年の純損失も前年比3倍近い28億人民元(約525億円)となった。同社は Sequoia Capital China(紅杉資本)の支援を受け、現在3種類のエントリー EV を販売しており、2025年までに8種類の新型車を展開する計画である。(零跑汽車の香港証券取引所への提出書類)
NFT は国際的に非常に人気があるが、中国では規制により顧客間の取引は禁止されている。Mango TV のデジタル収集品は、同社の既存 IP(知的所有権)をベースにしていると言われているが、同社は新しい IP パートナーとの協業にも前向きだ。36Kr の取材に対し、Mango TV の代表者は、このプラットフォームのローンチは、独自メタバースの実現を模索する上での一歩であると述べている。(36気)
配車アプリの Didi(滴滴出行)、2023年にコンシューマ向け EV 発売か
地元メディア Cyber-car(賽博汽車)は15日、関係者の話として、Didi(滴滴出行)が中国の電気自動車市場に参入するための取り組みを強化し、急成長する消費者向け EV 分野をターゲットにした最初のモデルを開発する計画だと報じた。約1,700人の従業員がこのプロジェクトに取り組んでおり、Didi は推定価格を15万人民元(約280万円)に設定し、早ければ2023年6月に納車を開始したいとしている。Didiは15日、TechNode(動点科技)のコメント要請に応じなかった。(賽博汽車)