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学習すれば資金調達ができる「学習クレジット」、techtecが分散型金融市場「Aave(アーベ)」と連携

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  ニュースサマリー:教育分野でのブロックチェーン活用およびブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル)」を運営するtechtecは10月、分散型金融(DeFi:Decentralized Finance)市場を牽引する大手レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」から、Aave Ecosystem Grantsを通した資金調達を実施した。同社によると日本で初の事例となる。 A…

 

ニュースサマリー:教育分野でのブロックチェーン活用およびブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル)」を運営するtechtecは10月、分散型金融(DeFi:Decentralized Finance)市場を牽引する大手レンディングプラットフォーム「Aave(アーベ)」から、Aave Ecosystem Grantsを通した資金調達を実施した。同社によると日本で初の事例となる。

Aaveは、ロンドン発の大手DeFiサービス。主にレンディング領域でサービスを展開しており、1日あたり1,500億円超の流通額を誇る巨大市場を形成している。techtec代表取締役の田上智裕氏は本誌取材に対し、「これだけの盛り上がりを見せている昨今のDeFi市場において、日本発のプロジェクトが出てきていないことに悔しさを感じていました。今回、Aaveからの資金調達を実施しファーストペンギンとして世界で闘うことで、その経験を日本に還元できたらと思います」と語った。

 

techtec代表取締役の田上智裕氏

話題のポイント:techtechの運営する「PoL」はオンライン学習にブロックチェーンを導入したeラーニングプラットフォームです。PoLのサービス上で蓄積された学習データはブロックチェーンに記録され、改ざんが困難な状態で管理されます。この学習データは「Learning Score(ラーニングスコア)」と呼ばれています。

同社はこのラーニングスコアを活用することで、学歴評価に代わる新たな評価軸を導入した「学習歴社会」の実現を目指しています。また、真に正しい学習データを蓄積することができるため、学歴の詐称を防止することも期待できるとのことです。彼らは2019年に経済産業省およびリクルートとの調査事業を行った結果、一定の成果を論文に発表しています。

今回、techtecがAaveから資金調達を受けた理由の一つに、同社の学習サービス「PoL」をAaveに連携させるという狙いがあります。具体的には、PoLで学習をすればするほど、そのクレジットを利用しAaveでお金を借りやすくなるというものです。つまり、ブロックチェーンに関する知識を蓄えることで、より大きな金融機会にアクセスしやすくなるといったユーザー体験を生み出します。

Image Credit : techtec

Aaveでお金(暗号資産)を借り入れるには、一定以上暗号資産で担保をいれる必要があります。これは資産運用効率の観点で、同サービスの大きな課題です。しかし、一定以上PoLでブロックチェーンに関して学習履歴を残したユーザーは、より低い担保率あるいはより低い金利で借入が可能となるそうです。

参考記事

techtechはこれまで、MakerDAOやBraveなど海外のブロックチェーン及びDeFiプロジェクトと複数パートナーシップを結んでいます。今回の調達を機にAaveもその提携先の一つとなったため、今後国内ビジネスのサポートなども行っていく可能性があるでしょう。